JPH0655573A - 成形体の製造方法 - Google Patents

成形体の製造方法

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JPH0655573A
JPH0655573A JP22920592A JP22920592A JPH0655573A JP H0655573 A JPH0655573 A JP H0655573A JP 22920592 A JP22920592 A JP 22920592A JP 22920592 A JP22920592 A JP 22920592A JP H0655573 A JPH0655573 A JP H0655573A
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JP22920592A
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Hiroshi Suyama
博史 須山
Tadamasa Kidera
忠正 木寺
Susumu Ishikawa
進 石川
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 用いる金型の簡略化を図り、表皮と基材とが
強固に密着した成形体を必要最小限の表皮形成用樹脂を
用いて容易に製造する。 【構成】 まず最初に、PVCを射出して表皮12を成
形し、この表皮12を凹型120にセットする。セット
に当たっては、位置決め片12aを凹型120の凹部1
21に入れ込むとともに、位置決め孔12bに位置決め
用嵌合ピン122を嵌合させる。この際、表皮12自体
の弾性により、表皮12や位置決め片12a等の寸法が
若干不揃いでも、容易にセットできる。その後、PVC
の溶融温度を上回る温度を溶融温度とするABS樹脂を
溶融・射出して、基材14を形成する。よって、ABS
樹脂自体の持つ熱により、PVC製の表皮12裏面の溶
融を起こし、ABS樹脂のPVCに対する相溶性により
表皮12と基材14とを融着させその接触範囲に亘って
強固に密着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軟質樹脂からなる表皮
と硬質樹脂からなる基材とを、基材が芯となるよう密着
して備える成形体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の成形体では、表皮を形成
するための樹脂や基材を形成するための樹脂とが、表皮
或いは基材に要求される性質(具体的には表皮であれば
軟質であることであり基材であれば芯となるための剛性
を有すること等)や樹脂自体のコストを考慮して、適宜
選択して用いられている。その代表的なものとしては、
表皮には塩化ビニル樹脂(PVC)が基材にはポリプロ
ピレン樹脂(PP)が用いられている。もっとも、基材
には、剛性を高めるために適宜なフィラーで補強したP
Pも用いられている。
【0003】そして、表皮と基材との密着を図るため
に、成形体の製造過程で次のような工夫がなされてい
る。まず、成形体の芯となる基材を、成形体の形状に合
わせて所定の形状に型成形する。そして、この基材成形
の際に、基材を貫通する多数の貫通孔が形成できるよう
な金型を用いて、成形後の基材に貫通孔を多数をあけ
る。その後、この成形済みの基材を成形体成形用の金型
内にセットし、PVCをこの金型内のキャビィティに射
出して表皮を形成し成形体を製造する。
【0004】このようにすることで、図1に示すよう
に、射出されたPVCが基材Kの貫通孔KHを通して基
材Kの表面及び裏面に行き渡り、基材表面側の樹脂(P
VC)と基材裏面側の樹脂とが貫通孔KH内の樹脂によ
り連結される。つまり、貫通孔KH内の樹脂がいわゆる
投錨作用を果たして、基材Kから表皮H(通常、基材表
面側の樹脂)が剥離しないようにされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
成形体の製造方法では、次のような問題点が未解決のま
ま残されている。まず第1に、表皮Hが剥離しないよう
投錨作用を果たす貫通孔KHが表皮Hに先だって成形さ
れる基材Kに不可欠であるので、この貫通孔KHをあけ
るための凸部を基材成形用の金型に形成する必要があ
る。また、剛性を有する成形後の基材Kの離型性をも上
記凸部の形成とともに考慮する必要がある。このため、
基材成形用の金型の構造が複雑となる。
【0006】第2に、成形済み基材Kは剛性を有するの
で、その寸法精度を高めないと成形体成形用の金型内に
セットすることができない。よって、基材成形用の金型
を高い精度で作製したり、基材成形時に型内に射出等に
より送り込む樹脂の溶融温度や射出圧等の管理が不可欠
となり、煩雑である。
【0007】更には、成形済み基材Kは剛性を有するの
で、成形体成形用の金型内に成形済み基材Kをセットし
にくく、作業性が低い。また、通常、表皮Hは通常基材
Kの片面にあればよいのに、この表皮Hを形成するに当
たって、樹脂を基材裏面にまで行き渡らせなければなら
ずその分の樹脂が無駄であった。
【0008】本発明は、上記問題点を解決するためにな
され、用いる金型の簡略化を図るとともに、表皮と基材
とが強固に密着した成形体を必要最小限の表皮形成用樹
脂を用いて容易に製造することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の採用した手順は、軟質樹脂からなる表皮と
硬質樹脂からなる基材とを密着して備え、該基材を芯と
する成形体の製造方法であって、軟質樹脂を用いて表皮
を成形する工程と、該成形された表皮の金型内へのセッ
トと基材形成用のキャビィティの形成とを経て、前記金
型を型締めする工程と、基材形成に用いる硬質樹脂を溶
融し前記キャビィティに射出する工程とを備え、該硬質
樹脂は、表皮成形に用いた前記軟質樹脂に対する相溶性
と該軟質樹脂の溶融温度を上回る溶融温度とを備えた樹
脂であることをその要旨とする。
【0010】
【作用】上記構成を有する成形体の製造方法は、成形体
の製造に際して、まず表皮を成形し、最後に基材を形成
することで、成形体を製造する。そして、表皮を成形す
るに当たっては、基材との密着を図る上での投錨作用等
を考慮すること無く成形するだけでよいので、用いる金
型に貫通孔をあけるための凸部等を必要としない。ま
た、成形済みの表皮は用いた樹脂が軟質樹脂であるがた
め弾性を有する。このため、成形済みの表皮を金型にセ
ットするに当たっては、成形済み表皮が高精度に成形さ
れていなくても金型へのセットが容易となる。
【0011】一方、基材の形成は、表皮をセット済みの
金型を型締めし、型内に形成されているキャビィティに
硬質樹脂を溶融し射出することでなされる。そして、表
皮に続いて形成された基材は、表皮に密着し成形体の芯
となることができる。
【0012】また、基材形成に用いた硬質樹脂は、表皮
成形に用いた軟質樹脂に対する相溶性とこの軟質樹脂の
溶融温度を上回る溶融温度とを備えた樹脂である。この
ため、表皮の軟質樹脂の溶融温度を上回る温度で硬質樹
脂を溶融してキャビィティに射出することにより、基材
となる硬質樹脂と成形済み表皮の軟質樹脂との接触範囲
に亘って、硬質樹脂の持つ熱による表皮の軟質樹脂の溶
融を起こさせる。そして、表皮の軟質樹脂に対する相溶
性に基づいて、表皮と基材とを融着させる。この結果、
両者が密着した成形体が完成する。しかも、表皮成形に
用いる軟質樹脂は、基材の片面にあるに過ぎない。
【0013】
【実施例】次に、本発明に係る成形体の製造方法の好適
な実施例について、図面に基づき説明する。まず、実施
例の成形体の製造方法にて得られる成形体について説明
する。図2に示すように、実施例における成形体10
は、表皮12とその裏面に密着し成形体10の芯となる
基材14とを有する。この場合、表皮12には軟質樹脂
であるPVCを用い、基材14には硬質樹脂であるAB
S樹脂を用いた。ABS樹脂は、PVCの溶融温度(1
70〜190℃)を約60℃上回る温度(230〜25
0℃)を溶融温度とし、PVCに対して相溶性を有す
る。
【0014】表皮12は、PVCを用いて射出成形法に
より射出成形される。そして、図3に示すような成形体
10に必要な表皮12を作製する。この表皮12は、後
述する成形体成形用金型に位置決めしてセットするため
の位置決め片12aとこの位置決め片12aにあけられ
た位置決め孔12bとを、その両側に備える(図におい
ては、片側を図示する)。この位置決め片12aは、基
材形成後に切断除去されるため、図2における成形体1
0には描かれていない。なお、表皮12の形状そのもの
で位置決めできれば、たとえば、表皮が凸部や凹部等を
有する形状であれば、上記した位置決め片12aや位置
決め孔12bは不要である。
【0015】次に、表皮12と基材14とを密着させて
成形体10を成形する様子について説明する。まず、図
4に示すように、表皮12を凹型120にセットする。
この凹型120は、当該型と対となる後述の凸型側端面
(図4における下端面)に位置決め片12aが入り込む
凹部121と、この凹部121から突出し位置決め孔1
2bに嵌合する位置決め用嵌合ピン122とを備える。
従って、表皮12を凹型120にセットするに当たって
は、位置決め片12aを凹部121に入れ込むととも
に、位置決め孔12bに位置決め用嵌合ピン122を嵌
合させることにより、表皮12が凹型120に位置決め
されてセットされる。
【0016】この表皮12は、既述したようにPVCか
ら成形したものであるので、弾性を有する。よって、表
皮12や位置決め片12a,位置決め孔12bの寸法等
が若干不揃いでも、容易に上記したように表皮12を凹
型120の所定位置に位置決めしてセットすることがで
きる。
【0017】次いで、図5に示すように、表皮12のセ
ットされた凹型120を、図示しない射出成形装置から
樹脂を射出する射出ノズル130を有する固定凸型13
2に向けて移動させ、型締めする。こうして、表皮12
の裏面側に、基材形成に用いられるABS樹脂が射出さ
れるキャビィティ134が、成形体10の芯となるよう
な位置に形成される。
【0018】こうしてキャビィティ134の形成後に
は、約240℃で溶融したABS樹脂を、約60Kgf
/cm2 の射出圧でキャビィティ134に射出ノズル1
30から射出し、所定時間(約1分)型締め状態を継続
する。従って、この間にABS樹脂がキャビィティ13
4内に行き渡り、ABS樹脂の冷却固化を経て基材14
が形成される。
【0019】基材14形成のためにABS樹脂が射出さ
れてから固化する間に亘って、表皮12と基材14とが
次のようにして密着し、一体となる。PVCの溶融温度
を上回る温度(約240℃)で射出されたABS樹脂自
体の持つ熱により、表皮12の裏面のPVCが溶融す
る。そして、ABS樹脂はPVCに対して相溶性を有す
ることから、PVCの溶融,ABS樹脂とPVCとの相
溶により、表皮12と基材14とが融着し、その接触範
囲に亘って両者が強固に密着する。そして、ABS樹脂
が固化すれば、その剛性に基づいて基材14が成形体1
0の芯となる。
【0020】次いで、凹型120を固定凸型132から
離間する方向に移動させ、この成形体10を型から離型
し、図示しないトリミング装置により位置決め片12a
をその基部で表皮12から切断・除去する。こうして、
図2に示す成形体10が完成する。
【0021】完成した成形体10から、25mm幅の試
験片を短冊状に切りとり、この試験片にて成形体10に
おける表皮12と基材14との接着強度を測定したとこ
ろ、2Kgf/cmの十分な接着強度が得られた。この
強度は、十分実用に耐える接着強度であることが知られ
ている。なお、試験に当たっては、テンシロンを用い、
200mm/minの引張り速度で表皮12と基材14
とを剥離するよう引っ張って行なった。
【0022】以上説明したように本実施例による成形体
の製造方法は、成形体10を構成する表皮12と基材1
4の形成を、表皮12から行なう。この表皮12は成形
体10の形状に適合した形状であるに過ぎないことか
ら、本実施例の成形体の製造方法によれば、表皮成形用
の金型の構造を簡略化することができる。具体的には、
成形体10の形状に適合した型形状の金型とするだけで
よく、その他の細工、例えば貫通孔をあけるための凸部
等を金型に設ける必要がない。
【0023】また、成形済みの表皮12は、弾性を有す
るのでその形状精度が高精度でなくても、凹型120に
容易にセットすることができる。よって、本実施例の成
形体の製造方法によれば、成形体10を得るための凹型
120へのセット作業の作業性を向上させ、成形体10
を容易に製造することができる。
【0024】更に、表皮セット済みの金型内に残された
キャビィティ134にABS樹脂を所定温度で溶融し所
定射出圧で射出するだけで、基材14を形成することが
できる。この際、基材14を成形体10の芯とするに過
ぎないので、従来技術のように投錨作用を果たすための
貫通孔等を基材14に必要としない。また、型締めされ
た金型内で最後に形成されるので、基材14には高精度
の寸法精度を要しない。よって、本実施例の成形体の製
造方法によれば、ABS樹脂の溶融・射出に当たって、
特別な溶融温度や射出圧等の管理を要しないので、成形
体10を容易に製造することができる。
【0025】また、表皮形成に用いられるPVCの溶融
温度を上回る温度で溶融したABS樹脂をキャビィティ
134に射出して基材14を形成するので、基材14と
表皮12との接触範囲に亘って、ABS樹脂自体の持つ
熱により、表皮12の裏面のPVCを溶融させる。そし
て、PVCに対するABS樹脂の相溶性に基づいて、表
皮12と基材14とを融着させる。よって、本実施例の
成形体の製造方法によれば、表皮12と基材14との接
触範囲に亘る融着に基づいて、この表皮12と基材14
とを強固に密着させることができる。つまり、本実施例
の成形体の製造方法によれば、表皮12と基材14とが
強固に密着した成形体10を、従来技術のように投錨作
用のための貫通孔の形成といった特別のことを行なうこ
と無く容易に製造することができる。
【0026】しかも、表皮12を基材14の片面に十分
な強度で密着させるだけでよいので、本実施例の成形体
の製造方法によれば、表皮12の形成に用いる軟質樹脂
のPVCを基材14の片面の必要最小限とすることがで
きる。
【0027】また、表皮12及び基材14に、従来とな
んら変わらない樹脂を用いながら、十分な強度で両者が
密着した成形体10を容易に製造することができる。
【0028】次に、表皮12,基材14の形成に用いる
樹脂の組み合わせの変形例について説明する。即ち、次
のような樹脂(表皮にあっては軟質樹脂,基材にあって
は硬質樹脂)の組み合わせとすることもできる。なお、
基材14形成用の樹脂を適宜な強化材(フィラー)で補
強した樹脂としてもよい。 表皮12形成用の樹脂:PVC,基材14形成用の樹
脂:飽和ポリエステル樹脂(PBT) 表皮12形成用の樹脂:エチレン酢ビ樹脂(EV
A),基材14形成用の樹脂:ポリプロピレン樹脂(P
P) 表皮12形成用の樹脂:ポリウレタン(TPU),基
材14形成用の樹脂:ABS樹脂 表皮12形成用の樹脂ポリウレタン(TPU):,基
材14形成用の樹脂:飽和ポリエステル樹脂(PBT) 表皮12形成用の樹脂:ポリオレフィン系熱可塑性エ
ラストマー(TPE),基材14形成用の樹脂:ポリプ
ロピレン樹脂(PP)
【0029】これらの樹脂の組み合わせであっても、基
材形成用の各硬質樹脂は、成形体の芯となる剛性を有す
るとともに、対応する表皮成形用の各軟質樹脂の溶融温
度を上回る温度を溶融温度とし、対応する表皮成形用の
各軟質樹脂に対して相溶性を有する。よって、上記した
実施例と同様に、表皮成形用の金型構造の簡略化,表皮
セット作業の作業性向上に基づく成形体製造の簡便化並
びに表皮と基材との強固な密着等といった効果を奏する
ことができる。
【0030】なお、この発明は上記実施例に限られるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の
態様において実施することが可能であり、例えば、表皮
12の成形を射出成形によって行なっが、プレス成形な
どの他の成形方法を用いて成形を行なってもよい。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の成形体の製
造方法では、まず表皮を成形し、その後この表皮に密着
させて成形体の芯となる基材を形成する。この際、基材
との密着を図る上での投錨作用等を考慮すること無く表
皮を成形するだけでよいので、用いる金型に特別の細
工、例えば貫通孔をあけるための凸部等を必要としな
い。よって、本発明の成形体の製造方法によれば、表皮
の成形に用いる金型構造を簡略化することができる。
【0032】また、成形済みの表皮は、軟質樹脂を用い
たことにより弾性を有するのでその形状精度が高精度で
なくても、金型に容易にセットすることができる。よっ
て、本発明の成形体の製造方法によれば、成形体を得る
ための金型へのセット作業の作業性の向上を通して、成
形体を容易に製造することができる。
【0033】更に、表皮セット済みの金型内のキャビィ
ティに基材形成に用いる硬質樹脂を溶融し射出するだけ
で、基材を形成することができる。この際、基材は成形
体の芯となればよく、投錨作用を果たすための貫通孔等
を必要としない。また、型締めされた金型内で最後に形
成されるので、基材には高精度の寸法精度を要しない。
よって、本発明の成形体の製造方法によれば、基材形成
のための硬質樹脂の溶融・射出に当たって、特別な溶融
温度や射出圧等の管理を要しないので、成形体を容易に
製造することができる。
【0034】また、表皮形成用の樹脂の溶融温度を上回
る温度で溶融した硬質樹脂をキャビィティに射出するの
で、基材となる硬質樹脂と成形済み表皮の軟質樹脂との
接触範囲に亘って、基材形成用の硬質樹脂の持つ熱によ
り表皮の軟質樹脂の溶融を起こさせる。そして、表皮の
軟質樹脂に対する相溶性に基づいて、表皮と基材とを融
着させる。よって、本発明の成形体の製造方法によれ
ば、基材と表皮とが接触範囲に亘って融着することに基
づいて、この基材と表皮とを強固に密着させることがで
きる。換言すると、本発明の成形体の製造方法によれ
ば、基材と表皮とが強固に密着した成形体を、投錨作用
のための貫通孔の形成といった特別のことを行なうこと
無く容易に製造することができる。
【0035】しかも、投錨作用を果たすために表皮を基
材裏面にまで行き渡らせる必要がないことから、本発明
の成形体の製造方法によれば、用いる表皮成形用の軟質
樹脂を必要最小限とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の成形体の製造方法における問題点を説明
するために用いた説明図。
【図2】本発明の実施例における成形体の製造方法で得
られる成形体10の斜視図。
【図3】実施例の成形体10を得るために賦形した表皮
12の斜視図。
【図4】賦形した表皮12の金型へのセットの様子を説
明するための説明図。
【図5】実施例の成形体の製造方法を説明するための説
明図。
【図6】実施例の成形体の製造方法を説明するための説
明図。
【符号の説明】
10…成形体 12…表皮 12a…位置決め片 12b…位置決め孔 14…基材 120…凹型 121…凹部 122…位置決め用嵌合ピン 130…射出ノズル 132…固定凸型 134…キャビィティ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟質樹脂からなる表皮と硬質樹脂からな
    る基材とを密着して備え、該基材を芯とする成形体の製
    造方法であって、 軟質樹脂を用いて表皮を成形する工程と、 該成形された表皮の金型内へのセットと基材形成用のキ
    ャビィティの形成とを経て、前記金型を型締めする工程
    と、 基材形成に用いる硬質樹脂を溶融し前記キャビィティに
    射出する工程とを備え、 該硬質樹脂は、表皮成形に用いた前記軟質樹脂に対する
    相溶性と該軟質樹脂の溶融温度を上回る溶融温度とを備
    えた樹脂であることを特徴とする成形体の製造方法。
JP22920592A 1992-08-04 1992-08-04 成形体の製造方法 Pending JPH0655573A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4881137A (en) * 1984-03-07 1989-11-14 Sony Corporation Magnetic tape cassette with tape protective closure and lock mechanism

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4881137A (en) * 1984-03-07 1989-11-14 Sony Corporation Magnetic tape cassette with tape protective closure and lock mechanism

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