JPH0655557B2 - 筆記用具 - Google Patents

筆記用具

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JPH0655557B2
JPH0655557B2 JP59504383A JP50438384A JPH0655557B2 JP H0655557 B2 JPH0655557 B2 JP H0655557B2 JP 59504383 A JP59504383 A JP 59504383A JP 50438384 A JP50438384 A JP 50438384A JP H0655557 B2 JPH0655557 B2 JP H0655557B2
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ビツテク、ゴ−ツエ−ウルリヒ
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インターグラフ・オフィス・イノベーション・ナムローゼ・フェンノートシャップ
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    • B43KIMPLEMENTS FOR WRITING OR DRAWING
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    • B43K5/16Pens with ink reservoirs in holders, e.g. fountain-pens with retractable nibs
    • B43K5/17Pens with ink reservoirs in holders, e.g. fountain-pens with retractable nibs with closing means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B43WRITING OR DRAWING IMPLEMENTS; BUREAU ACCESSORIES
    • B43KIMPLEMENTS FOR WRITING OR DRAWING
    • B43K24/00Mechanisms for selecting, projecting, retracting or locking writing units
    • B43K24/02Mechanisms for selecting, projecting, retracting or locking writing units for locking a single writing unit in only fully projected or retracted positions
    • B43K24/08Mechanisms for selecting, projecting, retracting or locking writing units for locking a single writing unit in only fully projected or retracted positions operated by push-buttons
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    • B43K7/00Ball-point pens
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    • B43K8/02Pens with writing-points other than nibs or balls with writing-points comprising fibres, felt, or similar porous or capillary material
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    • B43KIMPLEMENTS FOR WRITING OR DRAWING
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    • B43K8/24Pens with writing-points other than nibs or balls characterised by the means for retracting writing-points

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)
  • Pens And Brushes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はスリーブ状ハウジングと該ハウジング内に配
置された筆記素子とを有する筆記用具に関し、詳しく
は、筆記素子のペン先は、筆記自在となる筆記準備位置
とハウジングに収納される収納位置との間で移動自在と
なるようにハウジング内に配置され、筆記素子のペン先
に隣接したハウジングは、筆記準備位置においては半径
方向に拡張する一方、収納位置においては互いに連結し
てハウジングの端部を閉じるようにした複数のセグメン
トからなる筆記用具に関するものである。
この種の筆記用具は、例えば西独国特許出願公開公報第
2,751,304号により知られている。この公知の
筆記用具は、当該筆記素子の収納位置において筆記用具
のハウジングの端部側で閉じるように構成された各セグ
メントは当該筆記用具のハウジングと一体的に形成され
ている。これらのセグメントの閉じ力は、収納位置から
筆記準備位置への移行過程において各セグメントが当該
ハウジング材料の弾力に抗して筆記素子における対応肩
部を介して分離拡張される際に該ハウジング材料の弾性
により発生する。筆記素子が筆記準備位置から収納位置
に収納された時、筆記素子における各肩部が再び各セグ
メントを解放し、今度は各セグメントはそれらの弾性に
基づいて半径方向内方に向かって運動する。この公知の
機構は不使用時に筆記素子もしくは描写素子のペン先つ
まりチップを保護するためのものである。
この公知の筆記用具は、不使用時においてはチップは機
械的損傷から保護されるが、当該筆記素子のチップの乾
燥を有効に防止すべく、収納位置において、当該ハウジ
ングのチップ側を密閉するように各セグメントを互いに
緊密に近付けて配列することが出来ないという重大な欠
点があった。更に、上記公知の筆記用具においては、材
料の弾性のみが閉じ圧力を保証するものであるので、時
間の経過による当該材料の疲労に基づき、セグメントの
閉じ能力が減衰するであろう。
このような問題点を解決するものとして、ハウジング
と、該ハウジング内に摺動自在に備えられた軸方向にお
ける所定領域内で移動可能に構成された内スリーブと、
筆記自在となる筆記準備位置と内スリーブに収納される
収納位置との間で移動自在に内スリーブ内に配置された
筆記素子とを備えた筆記用具であって、筆記素子のチッ
プに隣接した内スリーブは、筆記準備位置においては半
径方向に拡張する一方、収納位置においては互いに連結
して閉鎖されるように構成された複数のセグメントから
なる筆記用具が、従来より、提供されている。このタイ
プの筆記用具は、筆記素子を筆記準備位置から収納位置
に移動させたとき、筆記素子の反チップ側ハウジング端
部方向に先細りテーパ状傾斜面として形成されたセグメ
ントの外面に、筆記素子のチップに隣接するハウジング
の端縁、又は該端縁に隣接して設けられた肩部を圧接さ
せることによってセグメントに径方向内側に向かう外圧
を加え、これによって、セグメントが互いに強制的に閉
鎖されるようにしている。つまり、この構成によって、
上記材料疲労に基付く上記セグメントの閉じ能力減衰の
問題点を解消している。
しかし、この種の筆記用具に、乾燥し易いインキを用い
る筆記素子、たとえば、フェルトチップペン、墨汁イン
キペン、万年筆、キャピラリー筆記ペンや絵画インキペ
ン等に使用される筆記素子が適用された場合には、上記
収納位置において、セグメント内部が外部に対して十分
にシールされていないため、筆記素子のチップからのイ
ンキの蒸発を防止できないという問題を生じていた。
そこで、この問題を解決するべく、セグメントのチップ
側端縁にシール材を設けてなる筆記用具が提供されてい
るが、セグメントの反ペン先側端部において、該端部と
筆記素子との間におけるシールが完全になされていない
ため、上記乾燥し易いインキを使用する筆記素子を用い
た場合には、上記収納位置において、筆記素子のチップ
からインキの蒸発を必要最小限度に抑えることが困難で
あった。
従って、本発明の解決すべき技術的課題は、乾燥し易い
インキを使用する筆記素子を用いた場合であっても、筆
記素子が収納位置に位置せしめられたときには、筆記素
子のチップからのインキの蒸発を必要最小限度に抑える
ことができ、構成が簡単で、しかも、取り扱いが容易な
筆記用具を提供することである。
上記技術的課題を解決するために、本発明によれば、以
下の筆記用具が提供される。
すなわち、この筆記用具は、ハウジングと、該ハウジン
グ内に摺動自在に備えられ軸方向における所定領域内で
移動可能に構成された内スリーブと、ハウジングに対し
て内スリーブを付勢するための第1スプリングと、該ス
プリングの付勢力に抗して内スリーブをハウジングに対
して移動させるための操作素子と、ハウジング内に配置
され、チップ部が筆記自在となるように露出する筆記準
備位置とチップ部がハウジングに収納される収納位置と
の間で移動可能に構成された筆記素子とからなり、内ス
リーブには、筆記素子のチップ部に隣接する端部におい
て径方向外側に付勢された複数のセグメントであって筆
記素子を上記筆記準備位置に位置せしめるときには半径
方向に拡張する一方筆記素子を上記収納位置に位置せし
めるときには相互に圧接して閉鎖されるように構成され
た複数のセグメントを周囲方向に配置してなる分離型ス
リーブ状カバーが取り付けられ、各セグメントが備える
端縁の少なくとも1つの端縁にシール材を設けることに
より、筆記素子を上記収納位置に位置せしめたとき、各
セグメントは相互に密閉されて閉鎖端部が形成されるよ
うに構成される。さらに、上記筆記素子に対向するセグ
メントの内面には、筆記素子が上記収納位置に位置せし
められたときに相互にかつ筆記素子のチップ部のチップ
寄り部分に圧接する密閉用ビードセグメントが備えら
れ、これによって、筆記素子が収納位置に位置せしめら
れたときに、上記セグメントから構成される上記閉鎖端
部内面と密閉用ビードセグメントとにより囲まれかつ筆
記素子のチップ部のチップ寄り部分を密閉するシールチ
ャンバが形成される。このように構成することにより、
シールチャンバの容積を極めて小さくすることができ、
従って、筆記素子が収納位置に位置せしめられたときに
は、筆記素子のチップからのインキの蒸発量は極めて少
なく抑えられ、シールチャンバ内においてインキの蒸発
量が飽和状態に達したときに、筆記素子のチップからの
インキの蒸発が実質的に防止される。すなわち、この構
成により、筆記素子が収納位置に位置せしめられたと
き、筆記素子のチップからのインキの蒸発は必要最小限
度に抑えられる。この構成において、セグメントが備え
る上記端縁は、互いに相補的形状をなし、また/又は、
上記各セグメントが有する上記端縁の少なくとも1つの
端縁に備えられたシール材は、各セグメントのチップか
ら上記密閉用ビードセグメントに向かう方向に延在し、
また/又は、上記各セグメントの上記密閉用ビードセグ
メントはセグメントの内側に延在しかつ上記筆記素子の
チップへ向かう方向へ拡張する拡張部を備えることが好
ましく、これによって、上記収納位置における各セグメ
ント相互間のシール性が改善される。また、上記密閉用
ビードセグメントと、密閉用ビードセグメントの上記拡
張部とは、セグメントが備える上記端縁を越えて突出す
るように構成されることが好ましく、これにより、上記
各セグメントの閉じ圧力を、密閉用ビードセグメントの
側面及び上記拡張部の側面に作用させることができる。
上記セグメントと上記内スリーブとは、内スリーブに対
して取り外し可能に固定された中間リングであってセグ
メントに備えられた戻り止め突起によりセグメントに対
して固定された中間リングを介して、相互に固定されて
も良く、また、この場合、上記中間リングを弾性材料か
ら形成し、上記セグメントを中間リングの軸方向沿いに
該軸を中心とする径方向外側に向けて傾斜するように取
り付けることにより、中間リングの弾性によってセグメ
ントの径方向に向かう付勢力が維持されるようにするこ
とができる。上記筆記素子のチップ部は、該チップ部が
備える上記チップの方向に向けてテーパ状に形成される
ことが好ましく、これによって、筆記素子の交換時に、
密閉用ビードセグメントと、筆記素子のチップとが接す
る可能性を減少させて両者を保護することができる。ま
た、上記筆記素子は、上記チップ部の径よりも大きな径
を有する大径部を有し、上記セグメントは、上記筆記準
備位置において筆記素子の該大径部に圧接する用に構成
された径方向内側に突出する肩部を有することが好まし
く、これにより、筆記準備位置において、セグメントの
チップが筆記素子のチップ部と接しないように、又は、
接しても僅かな圧力で接するようにでき、セグメントの
チップを保護できる。さらに、また、上記各セグメント
が備える上記端縁の少なくとも一つの端縁にシール材を
設ける代わりに、上記セグメントの各端縁は、上記筆記
素子が上記収納位置に位置せしめられるときに内側に折
り曲げられるように構成された薄壁状の弾性接続部材を
介して相互に連結されるようにすることができ、この構
成によって、各セグメント間における確実なシールが実
現される。
上記構成において、セグメントから構成される上記閉鎖
端部の部分がハウジングの外側に延在し、ハウジングの
外側に延在する該閉鎖端部の部分は、その外径が上記筆
記素子の上記チップ部側に位置するハウジングの内径よ
りも大きく構成されかつハウジングの内方に向けて上記
内スリーブの外径と実質的に等しい外径となるようにテ
ーパ状に構成され、内スリーブは、ハウジングに対し
て、第1スプリングにより筆記素子の上記収納位置へ向
かう方向に付勢されるようにすることが好ましい。この
ように構成することにより、筆記素子を上記筆記準備位
置から上記収納位置へ位置せしめたとき、筆記素子とセ
グメント、及び、該セグメントとハウジングとの相互作
用により、第1スプリングの付勢力は、セグメントを半
径方向に閉鎖する力に変換されかつ密閉用ビードセグメ
ントを相互にかつ筆記素子に圧接させるための力に変換
される。
上記筆記用具において、上記セグメントに上記密閉用ビ
ードセグメントを取り付ける代わりに、上記筆記素子の
上記チップ部のチップ寄り所定部分に密閉用リングを取
り付け、筆記素子の上記収納位置において密閉用リング
がセグメントの内面によって押圧されるようにしても良
い。このように構成することによって、筆記素子が収納
位置に位置せしめられたときに、セグメントの上記閉鎖
端部と密閉用リングとにより囲まれかつ筆記素子のチッ
プ部のチップ寄り部分を密閉するシールチャンバを形成
することができる。そして、筆記素子が交換される毎
に、密閉用リングも同時に交換されることとなり、この
結果、上記収納位置におけるセグメントの内面と密閉用
リングとの間におけるシール性能を、替心交換の度に更
新することができる。この構成において、上記筆記素子
が上記収納位置に位置せしめられたとき、筆記素子のチ
ップと上記密閉用リングとの間に位置する上記チップ部
に対向する上記セグメントの内面領域が該筆記素子の該
チップ部に圧接して該チップ部を密閉するようにするこ
とが好ましい。このように構成することによって、上記
収納位置における上記シールチャンバの容積を実質的に
ゼロにすることができ、従って、該収納位置における筆
記素子のチップからのインキの蒸発を実質的に皆無にで
きる。また、この構成において、上記密閉用リング、又
は上記筆記素子のチップ部、又は密閉用リング及び筆記
素子のチップ部を圧接する上記セグメントの内面領域
は、弾性ゴムから形成されることが好ましく、これによ
って、密閉用リング、又は/及び、筆記素子のチップ部
と、上記セグメントの内面領域との間におけるシール性
能をより向上させることができる。
上記各構成の筆記用具において、内スリーブおよび筆記
素子を収納位置から筆記準備位置に変位させかつ両者を
該筆記準備位置に固定するには、実質的に、公知のあら
ゆるシフト機構を用いて、次のように構成することがで
きる。すなわち、その筆記用具は、さらに、内スリーブ
に対して筆記素子を収納位置へ向かう方向に付勢するた
めの第2スプリングが備えられ、上記操作素子により筆
記素子が上記筆記準備位置に位置せしめられるときに、
該操作素子により作動せしめられかつ筆記素子が第2ス
プリングの付勢圧に抗してハウジングに対して固定され
るようにハウジングと係合せしめられるシフト機構が備
えられ、第1スプリングは第2スプリングよりも大きな
付勢圧を有するように構成される。この場合、筆記素子
に複数の制御突起を設けると都合が良い。これらの制御
突起はシフト機構と協働し、これによって、筆記素子
は、内スリーブとは関係なく、筆記準備位置に固定され
る。このシフト機構は、各制御突起を通過させるための
スリットが設けられた内スリーブと、ハウジングとの間
で縦方向に移動自在に配置された分離シフトリングであ
って、ハウジングの内面に形成された案内溝と、操作素
子に設けられたシフト歯と協働する分離シフトリングか
ら構成することができる。また、この構成において、操
作素子に凹部を設けることにより、該凹部に内スリーブ
の端縁部を嵌合させて固定することができる。一方、こ
のシフト機構は、上記操作素子により筆記素子が上記筆
記準備位置に位置せしめられるときに、操作素子により
作動せしめられかつ筆記素子が第2スプリングの付勢圧
に抗してハウジングに対して固定されるように内スリー
ブと係合せしめられるように構成することもでき、この
場合には、第1スプリングは、第2スプリングよりも小
さな付勢圧を有するように構成される。この構成におい
て、上記セグメントは、上記内スリーブに対して取り外
し可能に固定され、内スリーブに対して上記第2スプリ
ングの一端を位置決めするための突起を、内スリーブに
対するセグメントの接続部に設けても良い。また、この
構成において、上記第1、2スプリングは、上記操作素
子によって両スプリングに同時に力が加えられたとき、
上記セグメントが上記筆記素子のチップ部が通過するの
に充分な量を拡張するまで第1スプリングのみが圧縮さ
れるように構成されても、上記筆記素子のチップ部を通
過せしめるべくセグメントが充分に分離したとき、第1
スプリングは完全に圧縮され、内スリーブが筆記準備位
置へ向かう方向にさらに移動せしめられないように第1
スプリングは寸法構成されても良く、あるいは、また、
上記内スリーブに突起が備えられる一方、上記ハウジン
グの所定位置に該突起と係合する肩部が備えられ、上記
筆記素子のチップ部を通過せしめるべく上記セグメント
が充分に分離したとき、突起が肩部に当接して内スリー
ブが筆記準備位置へ向かう方向にさらに移動せしめられ
ないようにしても良い。即ち、上記両構成における各ス
プリングは、操作素子を操作したとき、最初、これらの
2つのスプリングへの圧力はハウジングに対し内スリー
ブを支持するスプリングのみに作用し、閉鎖端部が、適
宜、開かれるまでは、筆記素子は内スリーブに対して相
対的に移動せしめられないような付勢力を有するものが
好適に使用される。
上記各構成の筆記用具において、上記セグメントの上記
閉鎖端部の外面は、長手軸方向における後方側に異なっ
た傾斜角度を有する2段形状のテーパ面として形成さ
れ、傾斜角度が小さい方の部分は、上記筆記素子の上記
チップ部に対向するように構成されることが好ましい。
このように構成することによって、筆記素子を収納位置
にセットするとき、ハウジングの上記閉鎖端部側端縁
は、最初、閉鎖端部の傾斜度の大きい外面部分と接す
る。筆記素子は、閉鎖端部が半径方向に急速に移動する
前に、内スリーブ内に完全に収納される。次いで、ハウ
ジングの上記閉鎖端部側端縁が閉鎖端部の傾斜度の小さ
い外面部分と接して、各セグメントを径方向内側に向か
わせるより大きな圧力が生じせしめられる。これによっ
て、上記収納位置におけるセグメント相互のシール性能
をより向上させることができる。
本発明に係る筆記用具は、筆記素子の自重により、該筆
記素子を上記筆記準備位置又は上記収納位置に設定する
タイプのものとして構成することができる。このタイプ
の筆記用具には、上記各構成における第2スプリングは
備えられず、代わって、以下の様に構成される。すなわ
ち、このタイプの筆記用具は、上記内スリーブが、上記
第1スプリングにより、上記ハウジングに対して、上記
筆記素子の上記収納位置へ向かう方向に付勢され、上記
セグメントの上記閉鎖端部の一部は、該端部側に位置す
るハウジングの端縁の外側に位置しかつ該端縁の内径よ
りも大きな外径を有しかつ外径がハウジング内に備えら
れている内スリーブの外径と実質的に等しくなるように
ハウジングの内方へ向けて先細りテーパ状に構成される
ことにより、上記筆記準備位置において、第1スプリン
グの付勢力により生じせしめられるところの、筆記素子
とセグメント、及び、該セグメントとハウジングとの相
互作用により、内スリーブはハウジングに対して固定さ
れ、セグメントの内側に突起が備えられる一方該突起に
係合する肩部が筆記素子に備えられることにより、筆記
素子のチップ部を通過せしめるべくセグメントが充分に
拡張するまでは、筆記素子は内スリーブに対して軸方向
に移動せしめられない筆記準備位置に保持されるように
構成することができる。
本発明に係る筆記用具は、また、ハウジングと、該ハウ
ジング内に摺動自在に備えられ軸方向における所定領域
内で移動可能に構成された分割シェル状の内スリーブ
と、ハウジングに対して内スリーブを付勢するための第
1スプリンクと、該スプリングの付勢力に抗して内スリ
ーブをハウジングに対して移動させるための操作素子
と、ハウジング内に配置され、チップ部が筆記自在とな
るように露出する筆記準備位置とチップ部がハウジング
に収納される収納位置との間で移動可能に構成された筆
記素子とからなり、内スリーブには、筆記素子のチップ
部に隣接する端部において、弾性部材を介して固定され
かつ径方向外側に付勢された分割シェル状のセグメント
であって筆記素子を上記筆記準備位置に位置せしめたと
きには筆記素子のチップ側に位置するハウジングの開口
端部の所定部位から分離する一方筆記素子を上記収納位
置に位置せしめたときには該開口端部の所定部位に圧接
して該ハウジングの開口端部側が閉鎖されるように構成
されたセグメントが取り付けられ、セグメントが備える
端縁又は/及び該セグメントが圧接するハウジングの上
記開口端部所定部位にシール材を設けることにより、筆
記素子を上記収納位置に位置せしめたとき、ハウジング
の上記開口端部側が密閉されるように構成することがで
きる。さらに、上記筆記素子に対向する、セグメントの
側面とハウジングの側面とに夫々設けられる密閉用ビー
ドセグメントであって筆記素子が上記収納位置に位置せ
しめられたときに相互にかつ筆記素子のチップ部のチッ
プ寄り部分に圧接する密閉用ビードセグメントが備えら
れ、これによって、筆記素子が収納位置に位置せしめら
れたときに、セグメントとハウジングの各内面と密閉用
ビードセグメントとにより囲まれかつ筆記素子のチップ
部のチップ寄り部分を密閉するシールチャンバが形成さ
れるように構成することができる。これによって、筆記
素子のチップ部が左右上下に対称でない、たとえば、万
年筆のペン先として形成されたものを適用する場合であ
っても、該ペン先の形状にマッチした構成の筆記用具を
容易に提供することができるのみならず、内スリーブと
セグメントとは、夫々、分割シェル状に構成されるた
め、該内スリーブと該セグメントとの一体成形は、一製
造工程のみで実現することができ、従って、製造を単純
化することができる。この構成において、セグメント又
は/及びハウジングに設けられる密閉用ビードセグメン
トは、夫々、セグメント及びハウジングと一体的に形成
されるようにすることが好ましく、これによって、製造
をより単純化できる。
本発明に係る筆記用具は、さらに、また、ハウジング
と、該ハウジング内に摺動自在に備えられ軸方向におけ
る所定領域内で移動可能に構成された内スリーブと、ハ
ウジングに対して内スリーブを付勢するための第1スプ
リングと、該スプリングの付勢力に抗して内スリーブを
ハウジングに対して移動させるための操作素子と、ハウ
ジング内に配置され、チップ部が筆記自在となるように
露出する筆記準備位置とチップ部がハウジングに収納さ
れる収納位置との間で移動可能に構成された筆記素子と
からなり、内スリーブには、筆記素子のチップ部に隣接
する端部において径方向外側に付勢された複数のセグメ
ントであって筆記素子を上記筆記準備位置に位置せしめ
るときには半径方向に拡張する一方筆記素子を上記収納
位置に位置せしめるときには相互に圧接して閉鎖される
ように構成された複数のセグメントを周囲方向に配置し
てなる分離型スリーブ状カバーが取り付けられ、各セグ
メントが備える端縁の少なくとも1つの端縁にシール材
を設けることにより、筆記素子を上記収納位置に位置せ
しめたとき、各セグメントは相互に密閉されて閉鎖端部
が形成されるように構成することができる。そして、上
記筆記素子に対向するセグメントの内面には、筆記素子
が上記収納位置に位置せしめられたときに相互にかつ筆
記素子のチップ部のチップ寄り部分に圧接する密閉用ビ
ードセグメントが備えられ、これによって、筆記素子が
収納位置に位置せしめられたときに、上記セグメントか
ら構成される上記閉鎖端部内面と密閉用ビードセグメン
トとにより囲まれかつ筆記素子のチップ部のチップ寄り
部分を密閉するシールチャンバが形成されるようにし、
さらに、上記筆記素子の上記チップ側に位置する上記セ
グメントの端部内側の所定部位には、上記筆記素子のチ
ップ及び螺旋状出口に対するシール面が備えられ、上記
内スリーブが軸方向において所定距離移動したときに内
スリーブが筆記素子に当接して該筆記素子を軸方向に変
位させるように構成することができる。この構成の閉じ
機構は、キャピラリー式筆記用具に好適に適用されるこ
とができ、該構成により、筆記素子が上記収納位置に位
置せしめられたとき、筆記素子のチップ、又は螺旋状出
口からのインクの漏曳が確実に防止される。
以下に、上記筆記用具の7つの実施例を添付図面にした
がって詳細に説明する。
第1図は上記筆記用具の収納位置あるいは非動作位置に
おける縦断面図である。
第1a図は第1図の筆記用具の筆記準備位置における縦
断面図である。
第2図は他の実施例に係る筆記用具の収納位置における
縦断面図である。
第3図は他の実施例に係る筆記用具の収納位置における
縦断面図である。
第3a図は第3図の筆記用具の筆記準備位置における縦
断面図である。
第4図は第3a図の筆記用具の横断面図である。
第5図は第3図の筆記用具における内スリーブの後方部
の縦断面図である。
第6図は第3図の操作素子(並びに加圧およびシフト素
子)の前方部の部分縦断面図である。
第7−7c図は他の実施例に係る筆記用具の休止、シフ
ト等、種々の状態を示す縦断面図である。
第8図は他の実施例に係る筆記用具の収納位置における
縦断面図である。
第8a図は第8図の筆記用具の筆記準備位置における縦
断面図である。
第9図は第8図の筆記用具の横断面図である。
第10図は第8a図の筆記用具のチップ部の横断面図で
ある。
第11図は第8図の筆記用具におけるシフト機構の案内
溝を示す平面図である。
第12図は第8図の筆記用具のペン先またはチップ部の
正面図である。
第13図は第8a図の筆記用具のチップ部の正面図であ
る。
第14図は他の実施例に係る筆記用具収納位置における
縦断面図である。
第14a図は第14図の筆記用具の筆記準備位置におけ
る縦断面図である。
第15a−h図は上記筆記用具に使用されるところの種々
の実施例に係るチップ部を示す詳細図(部分断面図)であ
る。
第16図は第15d、15f、15g図に対応する正面図
である。
第17図は第15e、15h図に対応する正面図である。
第18図は第15a、15b、15c図に対応する正面図
である。
第19図は上記筆記用具のチップ部における密封チャン
バ(セグメントチャンバ)を説明するための部分断面図で
ある。
第20図は第19図に対応する密封式セグメントチャン
バの密封状態を示す概要図である。
第21図は第19図および第20図の(分割密封式セグ
メントチャンバを備えた)筆記用具のチップ部の一部を
切断したところを示す(部分)斜視図である。
第22a−i図は第2、7−7c、8、8a、14、14
a、23および23a図に示した実施例の連続動作および
シフト移動の説明図である。
第23図は他の実施例に係る筆記用具の収納位置におけ
る部分縦断面図である。
第23a図は第23図の筆記用具の筆記準備位置におけ
る部分縦断面図である。
第24図は他の実施例に係る筆記用具の部分横断面図で
ある。
第25図は第23図の筆記用具のチップ部の正面図であ
る。
第26図は第23a図の筆記用具のチップ部の正面図で
ある。
第27図は第23図の筆記用具の閉鎖部材もしくは閉鎖
部から一部切り出した1つの曲げセグメントの部分図を
示す。
第28−28a図は他の実施例に係る筆記用具の休止、
シフト等、種々の状態を示す縦断面図である。
第29図は他の実施例に係る筆記用具の縦断面図であ
る。
第30図は他の実施例に係る筆記用具の部分縦断面図で
ある。
第31図は他の実施例に係る筆記用具の閉鎖部の縦断面
図である。
第32図は他の実施例に係る筆記用具の閉じたチップ部
の正面図である。
第32a図は第32図のチップ部が開いた状態を示す正
面図である。
第33図は他の実施例に係る筆記用具の縦断面図であ
る。
第1図(又は第1a図)に表わされた筆記用具の実施例
は、好ましくは2つの部分からなるスリーブ状ハウジン
グ1及び31と、そのハウジング内に配置され、筆記素
子2のチップとしてのペン先に対面する端部に密閉可能
な閉鎖端部8を備えるとともにその後端に操作素子15
を備えた内スリーブ7と、この筆記用具内に配置され、
一般に蒸発しやすい液状筆記剤を含む筆記素子2とを備
えている。
第1図に示すように、筆記素子2は例えばフェルトペン
の替心である。閉鎖端部8は、通常2個、好ましくは3
〜10個の半径方向にかつ外方バイアスされかつ膨張可
能に曲げられた曲げセグメント34からなり、これら複
数の曲げセグメント34は復元力のある又は弾力的な材
料から成るとともに外側からハウジング1の内方に伸延
しかつチップ部と対面する閉鎖端部8の端部において互
いに緊固に接続されている。
閉鎖部材又は閉鎖端部8は、ねじ、差込継手等の連結部
材42を介して内スリーブ7に取り付けられている。内
スリーブ7は半径方向の突起36により、ハウジング1
の肩部37に支持される第1スプリング9を介してチッ
プ部と反対の方向に付勢され、これによって、外部に部
分的に露呈した閉鎖端部8はハウジング1の内方に引っ
張られる。
閉鎖端部8のチップ部5は、ハウジング1の外部にハウ
ジング開口44の内径よりも大きな外径を有して突出し
ており、このチップ部5からハウジング1の内方に向け
て閉鎖端部8は次第に細くなってその外径がハウジング
開口44の内径より小さくなる。ハウジング開口44の
先端部における各曲げセグメント34は、半径方向内方
へ同程度にかつそれらの圧縮前の曲げ状態と同程度に圧
縮されている。圧縮第1スプリング9を通して内スリー
ブ7又は閉鎖端部8に作用し、ハウジング開口44の閉
鎖端部8への作用によって閉鎖端部8を半径方向にかつ
内方にバイアスさせる軸方向の圧力は、閉鎖端部8の各
曲げセグメント34の半径方向にかつ外方に作用する曲
げ圧力の和より大きくなるようにしなければならない。
その結果、閉鎖端部8の各曲げセグメント34が結合し
て、筆記に使用される筆記素子2のペン先26を外部か
ら密封する継ぎ目のない分割キャップが形成される。他
の図面(例えば第21図、第12図、第9図)により詳細
に示すように、曲げセグメント34はガスシールを助け
るために、交互にシール部材、例えば弾性シール材から
なる側面コーティング22(第21図)を備えるようにし
てもよい。
更に、同様にして軸方向に圧縮された曲げセグメント3
4は継ぎ目のない互いに結合する密閉用ビードセグメン
ト23に接続され、これら密閉用ビードセグメント23
は筆記素子2のチップとしてのペン先26の背後で筆記
素子2の端部4をシール状態で支持する。これにより、
ハウジング1又は内スリーブ7内に蒸発しやすい筆記素
子のペン先26を緊密にガスシールすることができる。
曲げセグメント材34と密閉用ビードセグメント23に
よる2種類のシール機能の組合わせにより、筆記素子2
の図示された閉鎖部において、前方又は外方のシールと
後方又は内方のシールとがなされることになる。その結
果、シールチャンバ6は、全ての側が密封され、蒸発し
やすい筆記素子のチップ部26を包囲するとともに(第
20図及び21図により明瞭に示されるように)、例え
ば筆記素子2の端部におけるあらゆるエアー供給穴39
も筆記用具の密封チャンバ6に収容される。
他のあらゆる機能を無視して、筆記具内にガスシールが
施された密閉室を形成することに関して、シールチャン
バ6を形成する閉鎖端部8つまり曲げセグメント34
と、該セグメント34に固定された密閉用ビードセグメ
ント23との作用のモードは、内スリーブ7の作用モー
ドと同様、本発明の筆記用具の全ての実施例を通じて基
本的に同じである。本実施例(第1図)における密閉用ビ
ードセグメント23は又、閉鎖位置において、筆記素子
2が筆記用具内で揺れたりすべったりすることから保護
する機能を有し、それにより、筆記素子のペン先26が
損傷することを防止できる。
筆記用具の操作を開始するには、内スリーブ7に接続さ
れた操作素子15が押し下げられ、筆記用具は、そのペ
ン先が下降するように把持される。閉鎖端部8のチップ
部5へのハウジング開口44の圧力が除去される結果、
曲げセグメント34は、該曲げセグメント34に接続さ
れる密閉用ビードセグメ23が筆記素子2から半径方向
に充分遠く離れるまで半径方向にバイアスされて拡張す
る。これにより、作用スリーブ43に結合された筆記素
子2はその自重(及び作用スリーブ43の自重)の作用に
基づきハウジング1から筆記用具のチップ部26の方向
に降下する。この筆記素子2の降下は曲げセグメント3
4の半径方向の突起38に当接する作用スリーブ43の
ストッパ16により制限される。これにより、筆記素子
2はハウジング1及び31から充分に突出し、すべての
エアー供給穴39と同様、操作前にはシールチャンバ6
内にシールされていた筆記素子のペン先26が露出し、
筆記に際して、筆記剤が筆記素子2の端部4に流れるよ
うにしている。
操作素子15の押し下げが終了し、筆記素子2のペン先
26が露出した後、筆記用具の各部材は第1a図に示さ
れる位置に移動する。操作圧が除去され、第1スプリン
グ9の圧力が再び内スリーブ7を介して閉鎖端部8に有
効に作用し、閉鎖端部8のチップ部5へのハウジング開
口44の作用により閉鎖端部8が半径方向にかつ内方に
バイアスされる。その結果、曲げセグメント34が再び
半径方向かつ内方に圧縮され、半径方向の圧力の多くの
部分が圧縮肩部49を介して作用スリーブ43に作用す
る。これは、曲げセグメント34と筆記素子2とが、筆
記素子2が限界まで露出した後相互に係合できるよう
に、筆記素子2の一部が曲げセグメント34の圧縮肩部
49に直接平行となるような形状に形成されているから
である。作用スリーブ43は圧縮肩部49の位置におい
て閉鎖端部8の内径より大きい外径を有する。一方、筆
記素子2が露出する前では圧縮肩部49における位置と
直接対応する位置において筆記素子2の外径は圧縮肩部
49の内径より小さい。
半径方向の圧力のより小さな部分は、弓形端部48を介
して筆記素子2の端部4にも作用しうる。
筆記素子2のペン先26から筆記用具の長手方向に作用
する軸方向の筆圧は、曲げセグメント34の圧縮肩部4
9の横方向の係合表面45に対向する作用スリーブ43
の突起47により吸収され、筆記中における筆記素子2
の側方への曲げ或いは揺れが防止される。横方向へ作用
する筆圧の部分は、作用スリーブ43に対する圧縮肩部
49の径方向の圧力により、また、筆記素子2の端部が
操作素子15によって該操作素子15と密接して案内さ
れることにより、あるいはまた、突起38及びストッパ
16の各側面が、夫々、作用スリーブ43及び内スリー
ブ7によって案内されることにより、安定する。
内スリーブ7はハウジング31の後部内で緊密に案内さ
れ、またこの部分に弾性材を用いれば、半径方向に対し
さらに安定化を図ることができる。
最後に、筆記用具を再び閉鎖状態に戻すためには、操作
素子15が再び押し下げられ、筆記用具のペン先26が
上方に向くようにしなければならない。重力のもとでの
筆記素子2の筆記用具内への落下は、操作素子15によ
って緩衝されることが好ましい。
筆記素子2の交換が必要な場合、いかなる方法によれば
良いであろうか。1つの可能性a)は、操作素子15とハ
ウジング31の後部とを取り除き、筆記素子2を内スリ
ーブ7から後方へ突出した部分で、作用スリーブ43の
突起47が閉鎖端部8の半径方向の突起38に当接する
まで、後方へ引っ張り(上記突起は閉鎖端部8と一体化
されている)、その後作用スリーブ43からの半径方向
のつめ54の抵抗に抗して筆記素子2を引っ張ることで
ある。筆記素子2の端部4は、筆記素子2を引き出す間
に、筆記剤が筆記素子2のペン先26から密閉用ビード
セグメント23に移動しないように形成されているが、
これは、また、内スリーブ7を僅かに押し下げて密閉用
ビードセグメント23を半径方向に拡張させることによ
っても防止できる。
筆記素子2の交換の今1つの可能性b)は、閉鎖端部8を
(例えばねじを外すことにより)取り外し、その後、閉鎖
端部8を筆記素子2とともにハウジング1及び31と内
スリーブ7から引き出すことによって得られる。曲げセ
グメント34と密閉用ビードセグメント23は既に半径
方向に離れており、替心の筆記素子2は、上述した方法
により、突起47と閉鎖端部8の後端の突起38とによ
り緊固に保持する作用スリーブ43から引き出すことが
できる。
筆記素子の交換の更に別の可能性c)は、図示しない他の
実施例において得られ、その実施例においては、作用ス
リーブ43が筆記素子2の一部に固定され、半径方向の
突起47が、閉鎖端部8からの筆記素子の引き出しの際
に、該閉鎖端部8の突起38を容易に通過しうるように
形成されている。この実施例においては、操作素子15
と後部ハウジング31を取り外した後、筆記用具を上向
きに保持し、第1スプリング9の圧力に抗して内スリー
ブ7を僅かに移動させるのみでよい。この時、曲げセグ
メント34と密閉用ビードセグメント23が離間して筆
記素子2が重力の作用にもとに落下する。なお、もし密
閉用ビードセグメント23が筆記素子2の端部をシール
状態で支持する一方、該ビードセグメント23が重力に
基づき筆記素子2の後方へのスライドを阻止できるよう
に強固に保持しないように形成すれば、内スリーブ7の
移動が不必要である。
最後に、筆記素子の交換の他の変形例d)は、筆記素子2
と操作素子15を取り外す際、筆記素子2が既に筆記素
子2の後方への引き出しのための把持部を提供するのに
充分なだけ後方のハウジング31から突出する程度に筆
記素子2が操作素子15内に伸延するように形成されて
おればよい。これによれば、操作素子15を取り外した
後に更にハウジング31を取り外すことが不要となる。
第2図に示す実施例の作用サイクルを第14図と関連し
て後述する。
第3図乃至第6図に、別の実施例に係る筆記用具を示
す。この筆記用具は、好ましくは2つの部分からなるハ
ウジング1及び31と、ペン先26に対向する端部に密
封可能な閉鎖端部8が設けられた内スリーブ7とを備
え、その後端部が操作素子11に固定され、更に内スリ
ーブ7内には、配置されかつ一般に蒸発しやすい液状筆
記剤を含む筆記素子2を備えている。
第3図及び第3a図において、筆記素子2は、例えば、
替心のフェルトペンである。筆記用具の閉鎖端部8、曲
げセグメント34、密閉用ビードセグメント23、第1
スプリング9及び内スリーブ7の作用は、シールチャン
バ6内での筆記素子2のペン先26の密封のみに関し
て、第1図及び第1a図の実施例の対応する部材の機能
と実質的に類似している。第1図及び第1a図の実施例
に対する本実施例の明確な相違は、筆記用具を筆記準備
状態に移す際の新たな機能から生じる。このため、ハウ
ジング31の後部(第3、3a及び4図)の内壁にシフト
機構3のための案内溝51を設けている。なお、このシ
フト機構3は符号を付さず単に図示している。
更に、第4図及び第5図から明らかなように、内スリー
ブ7の後部に、該内スリーブ7の長手方向にその端部ま
で延在する好ましくは3つの凹部12を設けている。こ
のようにして内スリーブ7の後部を大きさの等しい3つ
の剛性薄板部40に分割する。内スリーブ7の上記薄板
部40は、第3図、第3a図及び第6図に示すように、
操作素子11の対応する固定凹部55に固定する。この
固定の効果は内スリーブ7の薄板部40と固定凹部55
とに対をなすよう設けた長溝又は溝により更に安定化さ
せることができる。
第3図、3a図及び4図から明らかなように、筆記素子
2のペン先26から離れた端部に、好ましくは3個の分
割制御伸延部14を配置する。該制御伸延部14は内ス
リーブ7の後方凹部12を通して伸延し、筆記素子2を
長手方向に制限限度まで移動させることができるように
なっている。筆記素子2の制御伸延部14は、筆記素子
2と、好ましくは内スリーブ7の内向きの半径方向突起
46との間に配置し、弱い第2スプリング10により付
勢するようにする。内スリーブ7に抗して筆記素子2に
加わる第2スプリング10のこの極く僅かな圧力は内ス
リーブ7の外方に位置する制御伸延部14の端部を介し
てシフトリング13(部材13、50、51からなるシ
フト機構3に属する)に伝達される。一方、また筆記素
子2を固定している密閉用ビードセグメント23は、第
3図に示す閉鎖状態が維持される限り、この圧力の一部
を受け取ることができる。それゆえ、第2スプリング1
0の圧力は内スリーブ7の突起46と内スリーブ7に接
続される操作素子11のシフト歯50との間に封入され
る。
この筆記用具は、ボールペンと同様、操作素子11を1
度押し下げるだけで筆記準備状態に移される。この操作
を行う時、操作素子11(第3図)を介して該操作素子1
1に結合された内スリーブ7が第1スプリング9の圧力
に抗して移動し、これにより、上記内スリーブ7に接続
された閉鎖端部8の曲げセグメント34が半径方向にか
つ外方に拡張する。又、それと並行して、筆記素子2
(該筆記素子2には僅かなスラスト圧が要求される)に
は、筆記素子2の制御伸延部14上のシフトリング13
を介して操作素子11のシフト歯50により力が加えら
れる。
第3a図に示す筆記可能位置に移すために、操作素子1
1はハウジング31内にシフトリング13がシフト案内
溝の転換位置59の高さに達するまで押し下げられ、上
記シフトリング13はシフト歯50の作用により戻り止
め位置“アウタ”58までのみ伸びる溝内に嵌まり込
む。
操作圧がなくなると、内スリーブ7と、第2スプリング
10を介して上記スリーブ7に支持される筆記素子2と
は、再び後方ハウジング31の方向へ押圧される。戻り
止め位置58からの後方への移動において、筆記素子2
はハウジング31に対して支持されるシフトリング13
(第4図)に結合される。一方、第1スプリング9の圧力
を受ける内スリーブ7は、更に後方へ移動し、閉鎖端部
8の半径方向へ膨張した曲げセグメント34は、筆記素
子2のペン先26が筆記可能となる程度までに該ペン先
の後方に引き込まれる。このようにして、内スリーブ7
は、曲げセグメント34のハウジング内方へ向けてテー
パー状に形成された傾斜部が再びハウジング開口44に
よって半径方向内方へ押圧されるまで、後方へ移動す
る。
筆記素子2と曲げセグメント34とは、筆記素子2の本
体の直径がその端部4の直径より大きくかつ筆記準備位
置において曲げセグメント34の圧縮肩部49のみが筆
記素子2を押圧する距離に相当する距離を、本体大径部
が前方へ移動するようにした形状とされる。この筆記準
備位置において曲げセグメント34の端部48は結合状
態になく、これによって、曲げセグメント34に設けら
れた図示しないシール材料(例えば、第12、13、1
6、18図参照)が、それらを破損する可能性があるベ
アリング圧を受けないようにしている。内スリーブ7が
軸方向に操作素子11向きに更に移動することは、筆記
素子2とハウジング開口44間の曲げセグメント34の
クランプ作用によって防止される。
内スリーブ7の突起46に支持された第2スプリング1
0から筆記素子2の制御伸延部14に加わる圧力は、こ
の位置において最早操作素子11のシフト歯50、従っ
て内スリーブ7自体により受け取られず、シフトリング
13を介して後方のハウジング31に受け取られる。そ
の結果、筆記準備位置における第2スプリング10の僅
かなスラスト圧が第1スプリング9に抗して作用するた
め、第1スプリング9の圧力は第2スプリング10の圧
力とハウジング開口44に対する曲げセグメント34の
曲げ圧との和より大きくしなければならない。第2スプ
リング10を設けることによる第1スプリング9の負荷
の増加は他の実施例(図示せず)においては不要となる。
すなわち、その実施例においては、筆記素子2の制御伸
延部14は、内スリーブ7の外側に位置する第2スプリ
ング10によって付勢される。又、この第2スプリング
10によって、制御伸延部14の端部14が付勢される
と共に、ハウジング1又は31が圧せられる。
この位置において、筆記素子2はシフトリング13によ
り支持され、筆記素子2のペン先26(第3a図)に加わ
るより大きな軸方向の筆圧が後部ハウジング部に負荷さ
れる。一方、筆圧の横方向に作用する成分は、閉鎖端部
8の半径方向の突起38と、内スリーブ7の突起46
と、曲げセグメント34の圧縮肩部49の半径方向の圧
力とに負荷される。
閉鎖状態に戻すためには、今一度、操作素子11を押し
下げれば、同様の作用が同様の順序で生じて第3図の閉
鎖位置に至る。
筆記素子2を交換するには、まずハウジング部31を取
り外す(第3図)。シフト機構3の案内溝51は、ハウジ
ング31端部側にストッパを有しておらず、その中に案
内されているシフト、固定及び操作素子を、内スリーブ
7の薄板部40から後方へ引き抜いて案内溝51から取
り外すことができる。内スリーブ7を僅かに押し下げる
と、密閉用ビードセグメント23は筆記素子2の端部4
のシール溝56から僅かに持ち上げられ、その後第2ス
プリング10の僅かな圧力を受ける筆記素子2はその背
後に配置されたシフトリング13とともに筆記用具から
僅かに飛び出し、この飛び出した筆記素子2を交換する
ことができる。
第7図、第8図、第14図、第2図及び第23図ととも
に以下に述べる他の全ての実施例は第22図に示す移動
サイクルにしたがって行なわれる。これらの実施例は、
一方において閉鎖端部8の保持、支持、開放及び閉鎖機
能、他方において筆記素子2の露出、結合、結合解除、
支持又は引き込みといった筆記及び閉鎖の準備に必要な
機能に合わせて作用する自動制御機構を有する。よっ
て、上記各実施例はその使用開始及び閉鎖機能が同様で
あると見なされ、従って、第7図乃至第7c図における
実施例以降の各実施例においては明確な相違点のみを説
明する。
第7図乃至第7c図に示す筆記用具の他の実施例は、好
ましくは2つの部分からなるハウジング1及び31と、
該ハウジング1及び31内に配置され、同様に2つの部
分からなる内スリーブ7及び60とを備える。ペン先2
6と対面する内スリーブ7及び60は密封可能な閉鎖端
部8と接続されている。更に、この筆記用具は、閉鎖状
態(第7図)において、実質的に内スリーブ7(又は60)
の閉鎖端部8内に配置される筆記素子2を有する。
筆記素子2は、その後端部に操作素子11を備え、該操
作素子11は、両スリーブとシフト機構3(部材13、
50及び51)を通して外方へ伸延し、シフトリング1
3と操作素子11内の案内ピン35により軸方向へ案内
される。筆記素子2内に一般に蒸発しやすい液状筆記剤
が存在し、乾燥の危険性にさらされた筆記素子2のペン
先26は、内スリーブ7、第1スプリング9、ハウジン
グ1、閉鎖端部8、密閉用ビードセグメント23及びハ
ウジング開口44の協働作用によって密封される。な
お、この点は第1図に示す筆記用具の第1の実施例で対
応する部分について既に説明したものと同様であり、ま
た筆記用具の全ての実施例に適用可能である。
単に1回の押圧動作により筆記用具の操作を開始する
と、まず閉鎖端部8が開くが、この時筆記素子2は閉鎖
端部8に対して移動しない。何故ならば筆記素子2は早
めに前進するとペン先26が損傷する危険性があるから
である。次に、筆記素子2は、筆記用具内に配置された
シフト機構を介して筆記準備位置に誘導される。このた
め、絶えず閉じ力を受けている筆記端部8は筆記素子2
を筆記準備位置に誘導すべく前方に移動させかつ連結操
作が完了するまで開かれていなければならず、筆記用具
はこれに必要な制御機構を備えている。これは内スリー
ブ7内に配置され、該内スリーブ7は第1スプリング9
を介してハウジング1に対し付勢される一方、筆記素子
2は半径方向の突起17により他の第2スプリング10
を介し内スリーブ(詰替の目的で閉鎖端部8(第7図)と
一体化されている)の突起38に対し付勢される。第2
スプリング10は第1スプリング9より強い圧力を及ぼ
すので、筆記素子2が内スリーブ7/60に対して操作
素子11の方向に付勢される付勢力は、内スリーブ7/
60がハウジング1に対し(同様に操作素子11の方向
に)付勢される付勢力より大きくなる。他方、筆記素子
2に加わる付勢力が内スリーブ60の部分に対向する操
作素子11に与えられ、内スリーブに加わる付勢力がハ
ウジング開口44に対向する閉鎖端部8に与えられる。
又、内スリーブ7は制限突起52を有する。この制限突
起52により内スリーブ7の軸方向の許容移動量が制限
突起52とハウジングの肩部41間の比較的短い距離内
に限定されている。更に、内スリーブ60の後部の内壁
にシフト機構3の案内溝51が設けられ、該シフト機構
3はシフトリング13および操作素子11のシフト歯5
0を備えている(戻り止め機構3又は51、50及び1
3に代えて他の適当な戻り止め機構を使用するようにし
てもよい)。
筆記用具の操作開始にあたり操作素子11を押し下げ
る。その後の動作の推移を理解するには第22a−i図に
示す“作用の移り変わりとスラスト移動のモデル”を参
照する必要がある。
操作素子11において生起し、次いでそのシフト歯50
を介してシフトリング13および最終的に筆記素子2に
加わる操作圧に基づき、まず筆記素子2と内スリーブ7
/60が並行に軸方向のハウジング開口44向きに移動
する(第7図から第7a図)。筆記素子2から強い第2ス
プリング10を介して内スリーブ7に加わる圧力は、略
完全に内スリーブ7をハウジング1に対して支持する弱
い第1スプリング9に伝達され、よって当初、筆記素子
2は、内スリーブ7/60に対して相対的に移動しな
い。制限突起52が肩部41に当接する(第7a図)まで
の操作時に、閉鎖端部8が開くのみである。すなわち、
曲げセグメント34とそれに固定される密閉用ビードセ
グメ23とが筆記素子2又はその端部4が制限を受けず
に外方へ突出する程度に半径方向へ広がる(第22a図か
ら22b図参照)。
第7a図に示す筆記用具の操作開始状態において、内ス
リーブ7/60(及び閉鎖端部8)の前進距離が制限さ
れ、第2スプリング10から第1スプリング9に更に圧
力が加わることが防止される。その後、筆記素子2が第
2スプリング10の圧力に抗して内スリーブ7/60に
対し軸方向前方へ移動する。この時、まず内スリーブ6
0の後部内に配置されシフト機構3に属するシフトリン
グ13が、転換点59まで移動し、これによって、筆記
素子2の端部4が閉鎖端部8のチップ部5を通して、筆
記素子2のペン先26が第7b図中に点線で示す位置(第
22図の位置cに対応する)まで移動する。
操作圧がなくなると、筆記素子2は再び第2スプリング
10のスプリング圧を受け、シフトリング13が“外
部”戻り止め位置58に結合するまで操作素子11に向
って移動する。この結合位置で筆記素子2の後方への移
動が終了し、シフトリング13が筆記素子2を支持する
(第7b図及び第22d図)。また、この筆記素子2の後方
への移動中、第1スプリング9への第2スプリング10
の圧力の移動が維持され、よって閉鎖端部8は常に開い
た状態とされる。第2スプリング10の圧力が案内溝5
1の戻り止め位置58でシフトリング13により支持さ
れかつ操作圧がなくなると、ハウジング開口44の径方
向の圧力により、端部48が、曲げセグメント34によ
って、筆記素子2(第7c図及び第22e図)の端部4上に
押圧せしめられるまで、内スリーブ60は、第1スプリ
ング9の圧力を受けて筆記素子2と一体的に操作素子1
1に向かって移動する。
よって、第7図乃至第7c図に示す筆記用具の実施例は
一回の押圧操作により第22a図乃至22e図に示す段階
を経て筆記準備位置に移される。ここでは、操作圧を加
える瞬間が第22a図乃至22e図に表わされ、操作圧を
解除又は終了する瞬間が第22c図乃至22e図に表わさ
れる。閉鎖端部8(又は内スリーブ7/60)の最大前進
位置がラインlで示され、シフト機構3の転換点59に
至る筆記素子2の最大前進位置がラインjで示され、筆
記素子2が内スリーブ60と結合し、且つ閉鎖部が開い
た状態での高さがラインkで示される。
なお、ペン先26を再び密封するために今一度押圧操作
を行った際の作用サイクルを第22e図乃至22i図に示
す。
筆記操作を行うにあたり、筆記素子2(第7c図)は軸方
向に作用する筆圧に対しシフトリング13により支持さ
れる。他方、半径方向に作用する筆圧は、シフト機構3
に対抗する案内ピン35と、内スリーブ60及び筆記素
子2に対向する半径方向の突起17/38とを通じ、曲
げセグメント34の端部48の半径方向かつ内向きの圧
力によって吸収される。なお、筆記素子2と曲げセグメ
ント34とは、お互いに関して第3図及び3a図に示す
ような形状、すなわち、筆記中に、端部48が筆記素子
2の端部4に結合せず、主として肩部49が筆記素子2
に結合するような形状を有していても良い。
筆記素子2を交換するにあたり閉鎖端部8、又はスリー
ブ後部31及び60のいずれかを取り外すようにしても
よい。
第8図乃至第13図に示す筆記用具の更に別の実施例
は、好ましくは2つの部分からなるハウジング1及び3
1並びにハウジング1の前方内に配置され、ペン先26
と対面する密封可能な閉鎖端部8が設けられた短い内ス
リーブ7とを備えている。又、この筆記用具内には、案
内ピン35によって軸方向に案内される筆記素子2が配
置される。この案内ピン35は、筆記素子2の後端に固
定され、操作素子15内に位置せしめられる。なお、こ
の操作素子15は、付加的なシフト機能を有していな
い。
この筆記素子2が操作された際の作用の移り変わりとス
ラスト移動は、第7図乃至7c図の実施例に係る第22
図に示した作動工程に従って行なわれる。また筆記素子
2のペン先26の密封特性は前述した筆記用具の実施例
の密封様式と同様である。
筆記用具のこの実施例(第8図乃至第13図)の顕著な特
徴はシフト機構3、筆記素子2及びその付勢第2スプリ
ング10、曲げセグメント34の配列及び様式並びに簡
単な筆記素子2の交換方法にある。筆記用具のシフト機
構3は、短い内スリーブ7(第11図)の内壁に配した
(シフト)案内溝51および内スリーブ7の領域に直接的
に存在する部分に好ましくは3個乃至4個のシフト案内
部61(第8及び8a図)を設けた筆記素子2から構成さ
れる。
筆記素子2は、第1スプリング9によって付勢された内
スリーブ7の端部フランジ18に対し、半径方向の大径
突起17を介して、内スリーブ7の背後に配置されたよ
り強い第2スプリング10により支持される。筆記素子
2のシフト案内部61(簡単化のため4個のうちの1個
のみを示す)を案内するためのシフト機構3の案内溝5
1は、操作素子15の“開き”方向へ移動可能となって
いる。第2スプリング10は、ハウジング31の後部
(第8a図)で筆記素子2と操作素子15により支持され
ているので、この実施例において、閉鎖状態での第2ス
プリング10による筆記素子2の付勢力は極めて小さく
するか又はほとんど零ポンドにしなければならない。何
故ならば、そうしなければ閉鎖端部8が常に第1スプリ
ング9の圧力に抗して押圧されるからである。
筆記素子2と一体化されたシフト案内部61は、案内溝
51を形成するシフト機構3のウェブの傾斜末端側面と
係合するように傾斜させて形成されており、これによっ
て、該筆記素子2にいかなるシフト機構を付与しなくて
も、該筆記素子2が押圧されたときに必要なすべてのシ
ウト・スイッチ作用を行わせることができる。第11図
に、“内部”戻り止め位置57(第8図、第22a図に対
応)と転換点59(第22c図に対応)と“外部”戻り止め
位置58(第8a図、第22e図に対応)との各位置又は点
に夫々位置する(4個のうちの)1個のシフト案内部61
を示している。
筆記位置(第8a図)において、第2スプリング10の強
い圧力が内スリーブ7内の戻り止め位置58にある筆記
素子2のシフト部61に吸収され、よって、上記第2ス
プリング10の強い圧力が第1スプリング9に作用せし
められないようにしている。これによって、筆記素子2
の端部4は、第1スプリング9とハウジング開口44に
よって作用せしめられる曲げセグメント34またはその
端部48によって固定されることができる。筆記素子2
の端部4の固定は、第3a図の実施例で示すように、端
部48に代えて曲げセグメント34の圧縮肩部49によ
って行うこともできる。第9図に、閉鎖端部8の好まし
くは3個の曲げセグメント34による端部の緊密なガス
シールが横方向の弾性シール材料のコーティング22に
よって強化されている様子を示す。互いに隙間なし連結
されかつ筆記素子2のペン先26の背後において端部を
支持する密閉用ビードセグメント23とともに、筆記素
子2のペン先26の前方で互いにもたれかかり合う曲げ
セグメント34(第12図)の端部48を備えた密封領域
が筆記素子2のペン先26を完全に包囲する。
ハウジング31の後部を取り外した後、筆記素子2は密
閉用ビードセグメント23の僅かな抵抗に抗して筆記用
具から引き抜くことにより交換できる。筆記素子のペン
先26は、例えば、(第13図に明らかなように)その最
大の外径を端部4の外径より幾分小さくすることによ
り、この引抜操作時に筆記剤が密閉用ビードセグメント
23に漏れ出ないようにすることができる。
第14図及び14a図に示す筆記用具の更に別の実施例
も又、第22a−e図によって筆記準備状態に移され、第
22e−i図にしたがって閉鎖状態に復帰する。この実施
例は好ましくはカートリッジペンとされ、あるいは例え
ばプランジャペンやキャピラリ(毛細管)ペンとして構成
してもよい。
筆記用具は、好ましくは2つの部分からなるハウジング
1及び31と、通常1つの部分からなる内スリーブ7か
ら構成され、内スリーブ7の筆記側端部には密封された
閉鎖端部8が備えられている。ハウジング1又は内スリ
ーブ7の前方部で閉鎖端部8(第14図)の内部に保持さ
れるとともに、カートリッジ受けスリーブ63の端部側
に位置しかつペン先27を備えた充填部材28が配置さ
れる。
更に、筆記用具内には、充填部材28とカートリッジ受
けスリーブ63に固定された特殊なシフトカートリッジ
65が配置されている。該シフトカートリッジ65は筆
記剤を有している。このシフトカートリッジ65の後端
部は、シフトリング13、及びシフト・操作素子11内
に位置せしめられる案内62により保持される。そし
て、上記シフトカートリッジ65は、シフトの目的で必
要な操作圧に対し、変形することなく耐えるように形成
されている。シフトカートリッジ65を交換するには、
閉鎖位置にある筆記用具(第14図)の前方に位置するハ
ウジング1から後方に位置するハウジング31を分離
し、後方に位置するハウジング31を、それに支持され
ている操作素子11とともに後方へ引く抜くのみで良
い。なお、シフト機構3の案内溝51は後方へ“開かれ
て”いる。その後、シフトカートリッジ65は、その案
内62に配したグリップ64を介して充填部材28との
接続を解除して引く抜くことができる。シフトリング1
3は、後方へ開いた案内溝51(該案内溝51は、本当
の意味で“内部”戻り止め位置を有さず、非係合内部位
置57を有する)を通して後方へ引き抜かれる。筆記用
具の閉じ状態における第2スプリング10(第14図)の
付勢圧は充填部材28に作用しかつシフトカートリッジ
65を介してシフトリング13に作用し、更に、操作素
子11はハウジング31に対向する開いた案内溝51を
通して作用する。よって、閉じ状態において、内スリー
ブ7又は閉鎖端部8が開状態に保持されることを避ける
ため、この付勢圧が充填部材28の制限突起53によっ
て吸収されるようにしている。
筆記位置(第14a図)において第2スプリング10及び
充填部材28は“外部”戻り止め位置で軸方向に支持さ
れ、この“外部”戻り止め位置により、充填部材28
は、曲げセグメント34の端部48によって半径方向に
支持される。
筆記用具において、密閉用ビードセグメント23はつめ
24により曲げセグメント34に保持され、該密閉用ビ
ードセグメント23は、閉鎖状態(第14図)において、
充填部材28の端部に形成されたシール溝56と係合す
る。
筆記用具の他の好ましい実施例に図示しないが、筆記用
具の閉鎖状態において、つめ24は密閉用ビードセグメ
ント23と一緒にシール溝56又は充填部材28に設け
た他の溝に係合するようになっている。その目的は、例
えば、固定位置に新たに係合するカートリッジの圧力
(強い第2スプリング10とは異なる)を確実に除去する
ことである。しかるに、そのために上記の結合時に、カ
ートリッジの圧力が閉鎖端部8に加わる外向きの圧力に
よって緩和されることが条件となる。更に、閉鎖状態に
おいて充填部材28に結合する曲げセグメント34のつ
め24は、筆記素子の操作開始のため操作圧が加わった
際に曲げセグメント34が、材料固有の半径方向外方へ
の付勢力により結合を解除して充填部材28及びペン先
27を無制限に突出するのを許すのに十分なだけ湾曲す
るまで、充填部材28との結合を解除しないようになっ
ている。又、第2スプリング10は別として、つめ24
をこのように形成すると、(基本的には他の全ての実施
例にも適用できるように)充填部材28と通常高価で繊
細なペン先27が(例えば操作圧が極めて急速に加えら
れたり、第2スプリング10が弱ったような際に)いま
だ閉じた状態の閉鎖端部8に対して早期に移動して損傷
したり、或いは又、例えば、とりわけ密閉用ビードセグ
メント23が柔らかい弾性材料で形成され、同様の負荷
が加えられている際に、該密閉用ビードセグメント23
がシール溝56を滑り抜けることにより損傷するような
ことが確実に防止される。
第2図に示す筆記用具の更に別の実施例は、第14/1
4a図の実施例と実質的に同様である。但し、この場
合、ハウジング1の前方内に、充填部材28の代わりに
端部スリーブ19が配置され、該端部スリーブ19内に
シフトカートリッジ65の代わりに筆記素子2が案内さ
れる。該筆記素子2のペン先26は密封チャンバ6内に
気密状態で封入され、又筆記素子2の端部4は、ハウジ
ング内部に関して端部スリーブ19の端部に配置される
密閉用ビードセグメント23により封止される。
第2図のように設計されたこの筆記用具については、第
7−7c図の実施例と比べてまず単純に設計された筆記
素子2(グリップを備えた案内ピン35を別として)を使
用しさえすれば筆記素子2の交換を最も単純化すること
ができる。密閉用ビードセグメント23は筆記素子2に
直接結合していないからハウジング31の後部と操作素
子11を取り外した後、それ以上の操作を必要とするこ
となく筆記素子2を案内ピン35のグリップによって引
き出すことができる。更に、このような筆記用具を提供
すれば、端部スリーブ19は筆記用具内に残り、密閉用
ビードセグメント23と端部スリーブ19の前端のシー
ル溝とを特に正確に合致させることができ、その結果、
密封チャンバ6はより高度に封止される。
第15図〜18図に閉鎖端部8の種々の実施例を示す。
第15a−h図には、(好ましくは4個の曲げセグメント
34を備えた)閉鎖端部8の種々の実施例の曲げセグメ
ント34の横断面、つまり縁部の輪郭とシール材料のコ
ーティング22の種々の組合わせが示されている。シー
ル材料のコーティング22を一方側のみに設ければ、縁
部の輪郭は第15a、b、c、e図のようになり、コーティ
ング22が両側に設ければ、実質的に第15d、f、g図
のようになり、コーティングが設けられないならば、第
15h図のようになる。
第16図には、閉じた閉鎖端部8の前面図が示されてお
り、該閉鎖端部8はハウジング1に支持されるととも
に、縁部の両側にシール材料のコーティング22を備え
ている。又、例えば第18図は、一方側にシール材料を
備えた縁部21を示す(第15e図に示す縁部の輪郭と異
なる)。縁部21のコーティングがない場合(例えば、第
15h図)、閉じた閉鎖部は通常第17図のようになる。
第19図乃至21図に筆記用具の実施例の閉鎖部を詳細
に示す。
第19図に部分的に示すように、この閉鎖端部8は第2
2図の作用サイクルに従って、開始又は再閉鎖の操作を
制御する制御機構を備えた筆記用具の実施例に属する。
そのタイプの機構の閉鎖端部8は筆記素子2の第2スプ
リング10より弱い第2スプリング9により付勢されて
いる(曲げセグメント34の材料固有の半径方向外方へ
の付勢力は別とする)。もし、操作力を強い第2スプリ
ング10以上のものに過度に強くしてはいけないなら
ば、このことは曲げセグメント34に対するハウジング
開口44の半径方向かつ内方への閉じ圧力が幾分弱まる
ことを意味する。それゆえ、このような制御機構を有す
る筆記用具の実施例において、第21図の筆記用具の端
部の詳細図から明らかなように、とりわけ曲げセグメン
ト34に横方向のシール材料のコーティング22を使用
することが望ましい。第21図には、乾燥しやすい筆記
素子2のペン先26の密封チャンバを形成する個々の曲
げセグメント34(この場合、好ましくは4個)が、その
密閉用ビードセグメント23と一緒に端部に至るまでい
かにして互いに隙間なしに支持し合っているかを更に明
瞭に示す。また、上記密閉用ビードセグメント23は互
いに隙間なしに連結すると同時に筆記素子2の端部4を
隙間なしに接続している。筆記素子2のペン先26の最
大外径は筆記素子2の端部4の外径より幾分小さくなっ
ており(このことは、勿論、キャピラリペンにおいて最
も容易に実現できる)、従って、ペン先26から密閉用
ビードセグメント23に筆記剤が漏出することなしに、
筆記素子2を交換のために後方へ引き抜くことができ、
且つ閉鎖端部8を、内スリーブ7に加わる圧力によって
引き戻す必要もない。
第21図に示す曲げセグメント34によって生み出され
る全ての側のシール効果は、第20図に(筆記素子2の
端部4との関係で)示す筆記素子2のペン先26を有す
る密封チャンバ6のシールライン68から明らかなもの
となる。
縁部21を付加的にシールする第21図の弾性シール材
料のコーティング22は、閉鎖端部8の開口時における
曲げセグメント34の該弾性材料とハウジング開口44
間の摺動接触を回避するために閉じ状態(第21図)にお
いて曲げセグメント34がハウジング開口44に接触す
る直前の領域まで伸延していることが好ましい。しかし
ながら、このことは第15e図に示す延部の輪郭形状と
シール材料のコーティングによっても達成できる。
上記の内容に関連して、第18図にハウジング1に支持
された本実施例の閉鎖端部8の円形の正面形状を示す。
筆記用具の図示しない他の実施例において、ハウジング
1又は閉じた閉鎖端部8の正面形状が直線状又はアーチ
状多角形のような他の形状を有していても良い。
閉鎖端部8の図示しない更に別の実施例として、密閉用
ビードセグメント23は、例えば第19図に示すように
筆記用具のペン先26の背後と、ペン先26の前方の双
方で、互いに隙間なしに位置するように形成することが
できる。それにより、密閉用ビードセグメント23は独
力で筆記用具のペン先26の密封チャンバ6を形成する
ので、極めて蒸発しやすい筆記剤を使用するときにも曲
げセグメント34の横方向のシール材料のコーティング
22を省略することができる。
さほど蒸発しやすくない筆記剤を備えた筆記素子2に使
用しうる閉鎖端部8の図示しない更に別の実施例におい
ては、ハウジング内でシールをなす密閉用ビードセグメ
ント23を省略し、且つ縁部21の横方向のシール材料
のコーティング22を曲げセグメント34の後端まで連
続させるか或いは同様に省略することができる。
図示しない筆記用具の更に別の実施例においては、閉鎖
端部8が機能的に同等であり、チップ部5はないか、又
は端部側48が平坦になっている。従って、曲げセグメ
ント34は、閉じた閉鎖端部8の、ハウジング開口44
の外側に位置する最大外側部の後で、ハウジングの軸に
向けて直接に半径方向へ伸び、シールチャンバ6とその
中に配置される筆記素子2のペン先26とは、ハウジン
グ1内下部において調和するように配置されねばならな
い。閉鎖端部8をこのような形態にすれば、平坦な端部
48に強い衝撃やその他の打撃等が加わっても、装填物
が比較的良く保護されるという利点がある。
第23図、23a図及び25図乃至27図に、筆記用具
の他の好ましい実施例を示す。この実施例はとりわけ閉
鎖部の形態に関するものである。第23図及び23a図
に示す制御機構及び第22図の操作の点を除き、この閉
鎖部の形態は筆記用具の全ての実施例に適用できる。こ
の筆記用具の第1の特徴は、差込継手、ねじ、プラグ等
によってハウジング1のペン26先側の端部に接続され
るハウジング延長部29を備えた点である。
このハウジング延長部29によって、シールチャンバ6
を形成する閉鎖端部8の先端48(衝撃感度が鋭敏であ
る)を、衝撃、ショックその他の影響から保護すること
ができる。それゆえ、曲げセグメント34により形成さ
れるシールチャンバ6は閉じ状態において、ハウジング
延長部29内に格納されて保護される(第23図及び2
5図)。第2の特徴は、この閉じ状態において締付け肩
部30により曲げセグメント34が支持され、筆記準備
状態(第23a図及び26図)においてハウジング延長部
29の開口で支持される点である。
更に、シール材料でコーティングされた筆記用具の曲げ
セグメント34(第25図、26図、27図)は、該シー
ル材料から形成された端部48が筆記準備状態(第26
図)において端部を圧迫しないように形成され、その代
わりに曲げセグメント34に設けた圧縮肩部49が端部
を支持するようになっている。その結果、支持圧によっ
て引き起こされうる端部48の永久的な又は短時間の変
形が回避される。又、筆記素子2の端部4は、半径方向
のシール突起69を備えており、このシール突起69
は、収納状態(第23図)において、密閉用ビードセグメ
ント23(第27図)の対応する窪みと嵌合する。
第24図には、曲げセグメント34の最後の実施例が示
されている。この実施例において、曲げセグメント34
は材料のみに基づいてスプリングやハウジング開口等に
影響されない湾曲状態にある。この実施例では、曲げセ
グメント34は個別に設けられ、中間リング66に保持
されるとともに戻り止め突起67によって中間リング6
6に堅固に固定される。この実施例によれば、同様な閉
鎖端部8の曲げセグメント34の製造に必要なある種の
作業、例えば、圧縮肩部49の戻り止めとしてのつめ2
4等の加工や密閉用ビードセグメント23の固定等、を
容易化することができる。何故なら、曲げセグメント3
4を独立させることによって、そのような作業はより直
接に行い易くなるからである。
第28−28c図に示す筆記用具の実施例は好ましくは
1つの部分からなるスリーブ状のハウジング1を備え、
該ハウジング1内に好ましくは2つの部分からなる内ス
リーブ7′及び7″が配置されている。内スリーブ7′
の前部のペン先26に対向する端部は密閉可能な閉鎖端
部8と接続され、前記7′の後端はねじ等の接続部材7
0を介して全部7′より大径の内スリーブ7″に接続さ
れている。他の実施例において、閉鎖端部8は例えば2
個の半シェルを接合して成る内スリーブ7′の前部に一
体的に接続したものであってもよい。更に、内スリーブ
前部7′を大径にかつ内スリーブ後部7″を小径にする
とともに第1スプリング9と第2スプリング10をそれ
に対応して異なった配置とすることもできる。スリーブ
状のハウジング1から後方へ突出し、従って、外側から
操作を行える内スリーブ後部7″には、望ましいタイプ
のシフト機構3が設けられ、該シフト機構3は外方へ伸
びる操作素子11と接続される。
更に、筆記用具内に筆記素子2が配置され、該筆記素子
2は、閉じ状態(第28図)において、実質的に内スリー
ブ7′及び7″と閉鎖端部8内に配置され、そのペン先
26は、閉鎖端部8のシールチャンバ6内で気密状態に
保たれる。又、この筆記素子2の後端はシフト機構3又
は操作素子11により作動される。
(第28−28c図に)図示されたこの実施例の機能は、
実質的に第7−7c図の実施例と同様であるが、筆記用
具のこの実施例は、製造コストと実用性という点で実質
的且つ基本的に改良されている。
第28−28c図に示す筆記用具の実施例の第1の利点
は、ハウジング内部に関する実質的に単純化及び低廉化
されたシール構造にある。これはシール材は、第7−7
c図に示す実施例と同様に、曲げセグメント34と、対
応する筆記素子2の端部4との協動作用によって達成さ
れるが、本実施例の場合は、曲げセグメント34に対す
る個々の密閉用ビードセグメントの複雑で高価な取付け
が不要となる。
これに対し、この実施例において個々の密閉用ビードセ
グメントは密閉用リング23′の形に結合されている。
この密閉用リング23′は、(第7−7c図に示す)先の
実施例の閉じ状態(第7図)におけるように、筆記素子2
の端部4の密閉用ビードセグメント23が曲げセグメン
ト34を介してよりかかっているまさにその位置に固定
されている。
この好ましくは弾性を有する密閉用リング23′は、先
の実施例において密閉用ビードセグメント23により達
成されたと同様にして閉鎖端部8が閉じた際、該密閉用
リング23′が曲げセグメント34と筆記素子2の端部
4間の媒介空間を完全にシールするような形状を有す
る。曲げセグメント34のペン先26側の端部ととも
に、ペン先26の周囲の空間に毛管力を排除する最も小
さい完全なシールチャンバ6が形成され、該シールチャ
ンバ6内には、不図示のインク供給機構に係るエアー供
給穴39を有する筆記素子2が備えられる。このエアー
供給穴39は、ペン先26に接近してペン先26の外方
に設けられることが好ましい。又、先の実施例で既に知
られているように、このような密閉用リング23′は、
筆記素子2の早期の前進に対する付加的な保護の役割を
も果たすことができる。つまり、筆記素子2は、曲げセ
グメント34が完全に湾曲した後でなければ閉鎖端部8
から露出することができないので例えば、第1スプリン
グ9が弱くなって該第1スプリング9に第2スプリング
10の圧力が加わるといったことでスラスト移動が生じ
ても、ペン先26の損傷は確実に防止できる。
弾性的な密閉用リング23′を設け且つ曲げセグメント
34を単に弾性的に湾曲させて半径方向外方へ付勢する
代わりに、曲げセグメント34の内側を弾性的にシール
状態とすることができる。すなわち、例えば曲げセグメ
ント34の内側に弾性材料のコーティングを設けて該密
閉用リング23′を非弾性体とすることができる。
シールに対して要求が強まってくれば、密閉用リング2
3′と曲げセグメント34の内側の双方をシール状態で
弾性化したり、逆にそれらの双方をシール状態で弾性化
せずに、単に互いに良く適合するようにすることができ
る。
一般に、このような弾性的又は非弾性的な密閉用リング
23′を筆記素子2の端部4に配置するための費用は、
個々の密閉用ビードセグメント23を曲げセグメント3
4に配置するのに必要な費用より実質的に安くなる。同
様に、もし曲げセグメント34の個数が2個より多けれ
ば、密閉用リング23′を用いることにより、密閉用ビ
ードセグメント23を用いる場合に比してシール領域を
少なくすることが可能になる。
シール用の弾性材料は、通常、時間の経過とともにもろ
くなって弾性を失うという特性を有する。したがって、
第28−28c図に示すこの実施例において筆記素子2
を交換する度に密閉用リング23′を取り替えることが
好ましい。これにより、密閉用リング23′は最良のシ
ール特性を回復する。なお、このことは、前述の実施例
において密閉用ビードセグメント23が配置されている
閉鎖端部8を完全に取り替えなければ実現することがで
きない。
本実施例の他の本質的な利点は、この場合内スリーブ
7′及び7″があたかも“ねじれた”かのような形状を
有すること、すなわち、径が変えられていることであ
る。その結果、シフト、スラスト等に必要な協動する2
個の第1スプリング9及び10がコンパクトな様式で収
容され、それにより、ここ(第28−28c図に)に示す
ように、筆記素子2の容積を実質的に大きくしたり、或
いは、筆記用具を全体として実質的に細くすることがで
きる。その場合、筆記用具はスプリングの太さの2倍分
だけ細くなり、それにより取り扱いが一層容易になる。
又、この実施例では、内スリーブ7″の後部の端面82
(第28−28c図)或いは内スリーブ7′の前部の後端
83に起因して、従前の実施例における半径方向の突起
36及び38を省略することができる。
この実施例の4番目の利点としては、上述の実施例(第
7−7c図、第14図、第2図)と比べて替心の交換が容
易に行えることに注意しなければならない。スリーブ状
のハウジング1が後方に開いており、且つ内スリーブ
7″の後部が後方へ突出していることにより、予めハウ
ジング1或いはシフト機構3の部品を部分的に取り外す
ことなく内スリーブ7″の後部のねじを外すことができ
る。内スリーブ7″の後部のねじを外すと、筆記素子2
は第2スプリング10の付勢力のもとに幾分後方へ動
く。筆記素子2は閉鎖端部8内でいかなる固定もなされ
ていないので、筆記素子2を内スリーブ7″の後部と同
時に引き抜くことにより、筆記素子2を何ら問題もなく
交換することができる。もし、第2スプリング10の付
勢圧が、閉鎖端部8内で何ら固定的な結合のなされてい
ない筆記素子2を押圧するのに充分でなければ、内スリ
ーブの接続部材70をゆるめた後、内スリーブ7″の後
部にペン先26の方向の圧力を再び加えることができ
る。それにより、閉鎖端部8は短時間の間開いて、筆記
素子2が、接続部材70の長さに等しい距離だけ後方へ
急速に移動する。
第29図には、筆記用具のとりわけ好適な他の実施例が
示されており、この実施例はシール及びシフト機能に関
して第7−7c図の実施例と実質的に同じである。
この場合、筆記素子2を特殊な形態とすることにより閉
鎖端部8を実質的により単純で安価な様式とすることが
できる。又、筆記用具全体の径を更に減少させることが
できる。
この実施例において、筆記素子2の端部4は、操作素子
11の単なる押下げによって開始される筆記素子2のシ
フト及び前進操作時に筆記素子2の太径の主要部が閉鎖
端部8に到達しないような様式に伸延している。このこ
とにより、閉鎖端部8に要求されるサイズに関する条件
は完全に異なったものとなる。すなわち、閉鎖端部8の
最小の内径はもはや筆記素子2の最大外径より大きくす
る必要はなく、筆記素子2の小径の端部4の外径より大
きくするのみで良い。従って、閉鎖端部8をかなり小さ
く、つまりもとの大きさの1/4程度にすることがで
き、それにより多くの改良点が生じる。
まず、このように閉鎖端部8を小さくすれば、製造費用
が減少する。なぜならば、まず必要な材料が減少し、更
に、長手方向に(例えば4つの部分に)分割された管の直
径の減少によって、その分割された管部分の曲げ弾性が
通常増加し、したがって曲げセグメント34の個数を低
減できるからである。
更に、この場合は、次のような技術的な利点が生じる。
すなわち、まず、より少ない曲げセグメント34で形成
されたかかる小さな閉鎖端部8は、シール領域がかなり
小さくなるから封止が容易となる。第2に、第1スプリ
ング9又はこれに類似の所望のタイプの弾性部材によっ
て作用せしめられる軸方向のスラスト又はテンションが
より小さなものであっても、単位面積当たりにおいて、
大きな閉鎖部と同等の閉鎖圧を生じる。
その結果、閉鎖圧を発生させるために設けられた第1ス
プリング9(又は弾性部材9)をより小さく形成すること
ができ、このことは、より強い第2スプリング10につ
いてもいえることである。この第2スプリング10は、
シフト機構3に対する機能を別にすれば、他方の第1ス
プリング9を制御する。換言すれば、該第1スプリング
9の動きを規制する。第1スプリング9と第2スプリン
グ10の圧力差は依然として残るものの低レベルとな
る。
よって、この実施例(第29図)におけるより小さな第1
スプリング9及び10はより小さな容積を必要とし、第
1スプリング9は、より小さな閉鎖端部8の周りに残る
周辺の間隙に収容することができる。一方、より強い他
方の第2スプリング10は内スリーブ7内に伸びる筆記
素子2の延長された端部4の周りに形成された1つの間
隙内に収容することができる。
この筆記用具の第1スプリング9及び10は、ペン先2
6側にコンパクトに収容され、筆記素子2の主要な作用
領域から退避させられているので、この筆記用具は、第
28−28c図に示す既に直径が縮小された実施例の場
合に比べて、スプリングの太さの2倍分だけ細く形成す
ることができる。
第29図に示すこの実施例の更に別の利点は、内スリー
ブ7内における、ペン先26及びエヤー供給穴39の後
方のシールの改良及び簡素化にある。ペン先26の背後
で圧縮された閉鎖端部8を成す曲げセグメント34は、
既に筆記素子2の端部4を極めて接近した状態で包囲し
ているので、後方部を封止するために筆記素子2の端部
4と曲げセグメント34間の極めて小さな間隙を封止す
るのみで良い。よって、このことは筆記素子2の端部4
の周囲に弾性環状シール材料の極めて薄いコーティング
リング71を設けることにより第28図の場合より簡単
に実現できる。
筆記用具の図示しない他の実施例では、同じ状態におい
て、単に曲げセグメント34をシール材料のコーティン
グリング71の領域で筆記素子2の端部4に近接させる
だけでなく、端部4と(そして曲げセグメント34同志
互いに)係合させることにより、ペン先26の後方のシ
ールを、特殊な形態の曲げセグメント34自体によっ
て、付加的なシールを設けることなく実現することがで
きる。
この実施例の最後の改良点は、2つの付加的な要素、す
なわち、筆記素子2又はその端部4が、該端部4に配置
され閉鎖端部8が閉じた時に筆記素子2を移動不能に保
持するシール材料のコーティングリング71を介して早
期に前進することを阻止されることにより、第22a−i
図に示すような各シフト動作の遷移が促進される。
一方、筆記用具の密封を行うボタン押圧動作(第22e−
i図参照)中に、筆記素子2が内スリーブ7と閉鎖端部8
の間に完全に引っ込む前に、閉鎖端部8が閉鎖されるこ
とは、単に第2スプリング10から第1スプリング9に
移る圧力ばかりでなく、閉鎖端部8の外面領域に位置
し、開放・閉鎖時にハウジング開口44と接触する付加
的な傾斜部72によっても防止される。この付加的な傾
斜部72によって、閉鎖端部8が閉鎖のために引っ込む
際に該閉鎖端部8によりまずハウジング開口44は大き
な角度(軸から見てほとんど90゜)で押圧せしめられ、
これにより、当初、閉鎖動作は防止される。
ボタンの圧力が更に減少すると、まず筆記素子2が引っ
込んで端部4とペン先26が完全に筆記用具内に入り、
その後、第1スプリング9の圧力の増加によって、閉鎖
端部8は、上記付加的な傾斜部72を越え、より小さな
角度を有する通常の傾斜角(軸に対してほとんど0゜)を
もってハウジング開口44を押圧するようになる。この
ように、閉鎖端部8がハウジング開口44を小さい傾斜
角で押圧するようになると、曲げセグメント34の閉鎖
は第1スプリング9の圧力の偏りの増加によって促進さ
れ、この第1スプリング9の圧力は、閉鎖端部8が完全
に筆記用具内に引っ込んでハウジング1の肩部30を押
圧するようになるまで半径方向内方へ向かう閉鎖圧とし
て作用する。閉鎖端部8が完全に筆記用具内に引っ込む
と、ペン先26は閉鎖端部8内のシールチャンバ6内に
気密状態でシールされる。それゆえ、閉鎖端部8を非常
に小さくしても、第23/23a図で既に提供したのと
同様に、キャップつまり閉鎖端部8を完全に筆記用具内
に引っ込めることができる。この第29図に係る実施例
の場合には、閉鎖端部8のスペースは最小限で良く、ハ
ウジング延長部29はハウジング1と一体に形成され
る。
替心の交換は基本的に第28図に示した実施例と同様に
して行えるが、この場合には内スリーブ7″の後部の代
わりに内スリーブ60の後部閉鎖体が同様に取り外され
る。
第22図のシフト原理によって作用する筆記用具の他の
実施例(第30図)においては、閉鎖は同様に単純化され
てはいるが大幅に変形された方法で行なわれる。
筆記用具は、ペン先26に向かって傾斜したスリーブ状
のハウジング1からなっている。更に、ハウジング1内
には、筆記素子2′の端部4′から離れる方向に付勢さ
れた好ましくは1〜3個のみの曲げセグメント34を備
えた半シェルの閉鎖端部8′が配置され、該閉鎖端部
8′の後端は、好ましくは部分シェル(例えば半シェル)
の内スリーブ74、又は連結体或いはそれと同じ機能を
有するものに一体的に接続される。曲げセグメント34
には、好ましくは密閉用ビードセグメント23の機能を
するシール材料からなるコーティングを有する後方シー
ル突起73が一体的に備えられている。
更に、筆記用具内には、端部4′を有し非回転、非対称
に形成された筆記素子2′が備えられている。曲げセグ
メント34が筆記準備位置方向に拡張した後に、端部
4′が、速やかに、ハウジング1のシールされた傾斜端
部領域から変位できるように、端部4′は構成されてい
る。
この場合、ペン先26の密封は、まず、例えば半シェル
の閉鎖端部8′の曲げセグメント34のペン先側の端部
領域によって行なわれ、該端部領域は、ハウジング1の
シール部75に当接して外部シールを行う。
この場合、まず、後方のシールは、筆記素子2′の端部
4′に配置されたシール部76に当接する曲げセグメン
ト34のシール突起73によって行なわれ、そして後方
シールの残りの部分はスリーブ状のハウジング1に配し
た半円形の突起77により行なわれる。
曲げセグメント34、すなわち部分シェルの閉鎖端部
8′と、曲げセグメントのシール突起73と部分シェル
の内スリーブ74とを単一の部分として構成できるこの
ような筆記用具は、第28図又は29図の実施例に比べ
て更に安価に形成することができる。
更に、筆記用具のこの実施例(第30図)のペン先26側
の形態は、充填部材(図示せず)をシールするのにとりわ
け有利である。即ち、閉鎖端部の半シェルの開口が従来
の万年筆のペン先の形状に非常に良く適合するように閉
鎖端部8′の大きさを最小限にすることができるからで
ある。
最後に、この場合は、従前のプレッシャ第1スプリング
9及び10を、それらと同じ機能を有し同じ方法で協動
してシフト及びスラストを制御する弾性部材79及び8
0、に置換することにより構造を単純化することができ
る。
第31図に示す筆記用具の他の実施例においては、閉鎖
端部8を互いに結合する2つの部分で構成することによ
って密閉用ビードセグメント23の固定が容易化されて
いる。
閉鎖端部8は支持面78までのみ設けられており、曲げ
セグメント34の端部34′は個別に形成され、該端部
34′に比較的容易に密閉用ビードセグメント23が設
けられ(このようにしなければ、密閉用ビードセグメン
ト23の固定が難しい)、その後、端部34′が対応す
る曲げセグメントに取り付けられる。密閉用ビードセグ
メント23を第30図のシール突起73と同様に曲げセ
グメント34に一体成形するとともに、完全なシール機
能を保持するために、それらにシール材料のコーティン
グ22を施すことで、構造を単純化できる。
第32/32a図に示す筆記用具の更に別の実施例で
は、閉鎖端部84における曲げセグメント34間の横方
向のシールが、シール材料或いは曲げセグメント34の
正確な合致(第17図参照)によって行なわれるのでな
く、非常に薄い壁状の連結部材つまり壁状セグメント8
1によって行なわれる。該壁状セグメント81は、曲げ
セグメント間に配置され、閉じ状態(第32図)において
は、互いに弾性的に収縮して、すなわち内方に折り畳ま
れて外部から見えなくなる。
筆記状態(第32a図)において、壁状セグメント81は
閉鎖端部84の曲げセグメント34のペン先側の開口が
筆記素子2(第32a図)の通過を許容するのに必要な程
度だけ、傘と同様に伸長する。かかる閉鎖端部84は、
例えば開き状態において、射出成形技術を用いて適当な
プラスチックから連結部材81と一体に成形することに
より比較的少ない費用で製造することができる。
第33図に示す筆記用具の更に別の実施例は、とりわ
け、キャピラリペン(毛管ペン)の閉鎖に好適に用いられ
る。
以下の実施例(第33図)においてスラスト及びシフトの
動作は第22図及び第7−7c図に従って行なわれず、
第3−6図に従ってそれを僅かに変形して行なわれる。
本実施例に係る筆記用具は、通常、2つの部分からなる
スリーブ状のハウジング1′及び31とからなり、該ハ
ウジングには、回転可能で非対称な毛細管筆記素子88
が備えられている。この毛細管筆記素子88は、インク
カートリッジ90と、筆記用毛細管86と、螺旋状出口
89とを有し、この螺旋状出口89には、側面に位置せ
しめられるシフト機構3′(例えば、コントロールボー
ルを有するハートカム制御機構等)が備えられる。
更に、筆記用具内には、部分シェルからなる内スリーブ
92が配置され、該内スリーブ92の筆記側端部には、
単一の曲げセグメント95からなる部分シェルつまり閉
鎖端部8′が配置されることが好ましい。又、内スリー
ブ92の後端に、ハウジング31の後部から外方へ伸び
る操作素子94によって操作されうる操作突起91が配
置されている。
毛細管筆記素子88のシールは、閉鎖端部8′の曲げセ
グメント95によって2段方式で行なわれる。すなわ
ち、このシールは、曲げセグメント95の内方端に筆記
用毛細管86をシールするための弾性ゴムシール部材8
5を設けることにより、また、曲げセグメント95に、
閉じ状態において、螺旋状出口89に正確に適合するシ
ール突起87(部分的に弾性ゴムとすることができる)を
設けることにより、行なわれる。
例えば、内スリーブ92に弾性部材80による圧力が加
えられているときに、もし曲げセグメント95のペン先
側の端部がいまだハウジング1′の前部の外側に位置し
ておれば、曲げセグメント95に作用する弾性部材80
の軸方向の圧力は、ハウジング開口44′の片側を介し
て、半径方向にかつ内方に向けられる。つまり、半径方
向に分圧を生じる。しかしながら、(例えば、操作圧を
減じることによって)曲げセグメント95の端部が、ハ
ウジング開口44′の片側を介してハウジング1′前部
内に完全に引っ込み、軸と平行なスライド面96を押圧
するようになると同時に、上記半径方向への分圧が消失
し、曲げセグメント95は軸方向に延在する毛細管筆記
素子88側へ移動する。その結果、シール部材85は筆
記用毛細管86のペン先側の開口に軸方向に押圧され、
又シール突起87は螺旋状出口89に対向せしめられ、
曲げセグメント95は肩部93によって所定位置へ案内
される。
筆記状態に移すためには、操作素子94に操作圧を加え
るか、又は、ハウジング31の後部のねじを外した状態
で(通常は、環状にねじ止めされている)内スリーブ92
の操作突起91に操作圧を加えるかすれば良い。
それにより、まず、曲げセグメント部95は軸方向沿い
にある筆記方向へ若干移動する。軸に平行なスライド面
96が、当初は、曲げセグメント95の横方向の移動を
防止するので、シール部材85は、筆記用毛細管86を
曲げることなしに該毛細管86から離脱する。一方、毛
細管筆記素子88の移動は、曲げセグメント95の移動
量に対応する距離だけ伸長する弾性部材79によって阻
止される。このとき、曲げセグメント95のシール突起
87は、螺旋状出口89から離隔する。このシール突起
87が、筆記用毛細管86と螺旋状出口89とを開口さ
せるに充分な短距離だけ軸方向に前進したとき、スリー
ブ肩98は、毛細管筆記素子88に設けられた制限突起
97に当接し、これによって、毛細管素子88は前方に
押し出される。
この後、閉鎖端部8′は毛細管筆記素子88とともに軸
方向沿いの筆記方向へ移動し、曲げセグメント95の端
部はハウジング開口44′の片側を通過してハウジング
1′の前部の外方に移動する。すなわち、曲げセグメン
ト95の端部は、半径方向外方への付勢力に基づいて、
軸領域から横方向へ離隔した位置に移動する。この前進
運動は毛細管筆記素子88の側部に設けられたシフト機
構3′つまりスイッチ機構が切り替えられる迄続けられ
る。この切り替えが完了したとき、押圧操作を中止し、
曲げセグメント95がそれ以上前進しないようにする。
操作圧の減少と共に、毛細管筆記素子88は、そのシフ
ト機構3′によって、筆記位置に位置せしめられる。
強い弾性部材80に貯えられた新たなる圧力によって、
内スリーブ92は、該内スリーブ92に取り付けられた
閉鎖端部8′及び曲げセグメント95と共に押圧され、
これによって、曲げセグメント95の端部は、ハウジン
グ1′内方に引っ張られる。
その間に、先ず、その一端部が毛細管筆記素子88に支
持された弱い弾性部材79が、スリーブ肩98を介し
て、強い弾性部材80により圧縮される。次いで、上記
ハウジング1′の前部外方げ曲げられていたセグメント
95及びその端部は、筆記用毛細管86及び外側で係合
せしめられていた毛細管筆記素子88の端部を通り越し
て後方へ引かれ、これによって、毛細管筆記素子88の
ペン先は完全に露出する。
そのとき、ハウジング開口44′により曲げセグメント
95に加えられた半径方向内側向きの圧力をもって、曲
げセグメント95は、径方向に引っ込められ、最終的に
毛細管筆記素子88と係合する。このとき、弾性部材8
0の圧力は、ハウジング開口44′の片側と、毛細管筆
記素子88を径方向に押圧する曲げセグメント95の端
部との間で支持される。筆記用具を閉鎖するために操作
圧が加えられたときには、記述すべき動作つまりスラス
ト及びシフトの推移が上記とは逆の順序で行なわれる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−2797(JP,A) 実開 昭57−47391(JP,U) 実開 昭55−134289(JP,U) 実開 昭54−151439(JP,U) 実開 昭58−76778(JP,U) 実開 昭56−108583(JP,U) 実公 昭45−6265(JP,Y1) 実公 昭39−21925(JP,Y1)

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジング(1)と、該ハウジング(1)内に
    摺動自在に備えられ軸方向における所定領域内で移動可
    能に構成された内スリーブ(7)と、ハウジング(1)に対
    して内スリーブ(7)を付勢するための第1スプリング
    (9)と、該スプリング(9)の付勢力に抗して内スリーブ
    (7)をハウジング(1)に対して移動させるための操作素
    子(11,15)と、ハウジング(1)内に配置され、チッ
    プ部(4)が筆記自在となるように露出する筆記準備位置
    と、チップ部(4)がハウジング(1)に収納される収納位
    置との間で移動可能に構成された筆記素子(2)とからな
    り、 内スリーブ(7)には、筆記素子(2)のチップ部(4)に隣
    接する端部において径方向外側に付勢された複数のセグ
    メントであって筆記素子(2)を上記筆記準備位置に位置
    せしめるときには半径方向に拡張する一方筆記素子(2)
    を上記収納位置に位置せしめるときには相互に圧接して
    閉鎖されるように構成された複数のセグメント(34)を
    周囲方向に配置してなる分離型スリーブ状カバーが取り
    付けられ、 各セグメント(34)の各端縁(21)は、筆記素子(2)が
    収納位置に位置せしめられるときには内側に折り曲げら
    れるように構成されかつ筆記素子(2)が筆記準備位置に
    位置せしめられるときには筆記素子(2)のチップ部(4)
    を突出させるべく開口が形成されるように構成された薄
    壁状の弾性接続部材(81)を介して相互に連結され、 筆記素子(2)を上記収納位置に位置せしめたとき、筆記
    素子(2)のチップ部(4)を収納するべく上記開口は密閉
    されて閉鎖端部が形成されるように構成された筆記用具
    であって、 さらに、上記筆記素子(2)に対向するセグメント(34)
    の内面には、筆記素子(2)が上記収納位置に位置せしめ
    られたときに相互にかつ筆記素子(2)のチップ部(4)の
    チップ(26)寄り部分に圧接する密閉用ビードセグメン
    ト(23)が備えられ、これによって、筆記素子(2)が収
    納位置に位置せしめられたときに、上記閉鎖端部内面と
    密閉用ビードセグメント(23)とにより囲まれかつ筆記
    素子(2)のチップ部(4)のチップ(26)寄り部分を密閉
    するシールチャンバ(6)が形成されるようにしたことを
    特徴とする筆記用具。
  2. 【請求項2】上記各セグメント(34)には戻り止め(2
    4)が備えられ、該戻り止め(24)により、上記密閉用
    ビードセグメント(23)がセグメント(34)に支持され
    るようにしたことを特徴とする請求の範囲第1項に記載
    の筆記用具。
  3. 【請求項3】上記セグメント(34)からなる上記閉鎖端
    部の部分は、上記ハウジング(1)の外側に延在し、 ハウジング(1)の外側に延在する該閉鎖端部の部分は、
    その外径が上記筆記素子(2)の上記チップ部(4)側に位
    置するハウジング(1)の内径よりも大きく構成されかつ
    ハウジング(1)の内方に向けて上記内スリーブ(7)の外
    径と実質的に等しい外径となるようにテーパ状に構成さ
    れ、 上記密閉用ビードセグメント(23)は、筆記素子(2)の
    チップ(26)と、セグメント(34)の上記テーパ状に構
    成された部分との間に位置せしめられたことを特徴とす
    る請求の範囲第1項に記載の筆記用具。
  4. 【請求項4】上記筆記素子(2)は、該筆記素子(2)の上
    記チップ部(4)の径よりも大きな径を有する大径部を有
    し、 上記セグメント(34)は、上記筆記準備位置において筆
    記素子(2)の該大径部に圧接するように構成された径方
    向内側に突出する肩部(49)を有し、これによって、筆
    記準備位置において、セグメント(34)のチップ(48)
    が筆記素子(2)のチップ部(4)と接しないように、又
    は、接しても僅かな圧力で接するようにしたことを特徴
    とする請求の範囲第1項に記載の筆記用具。
  5. 【請求項5】上記セグメント(34)と上記内スリーブ
    (7)とは、内スリーブ(7)に対して取り外し可能に固定
    された中間リングであってセグメント(34)に備えられ
    た戻り止め突起(67)によりセグメント(34)に対して
    固定された中間リンブ(66)を介して、相互に固定され
    たことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の筆記用
    具。
  6. 【請求項6】上記中間リング(66)は弾性材料から形成
    され、上記セグメント(34)は中間リング(66)の軸方
    向沿いに取り付けられかつ該軸を中心とする径方向外側
    に向けて傾斜するように取り付けられ、中間リング(6
    6)の弾性によってセグメント(34)の径方向外側に向
    かう付勢力が維持されるようにしたことを特徴とする請
    求の範囲第5項に記載の筆記用具。
  7. 【請求項7】上記筆記素子(2)の上記チップ部(4)は、
    チップ部(4)が備える上記チップ(26)の方向に向けて
    テーパ状に形成されることにより、筆記素子(2)の交換
    時に、チップ部(4)のチップ(26)と上記密閉用ビード
    セグメント(23)とが互いに接しないようにしたことを
    特徴とする請求の範囲第1項に記載の筆記用具。
  8. 【請求項8】上記各セグメント(34)の上記密閉用ビー
    ドセグメント(23)は、各セグメント(34)の内側に延
    在しかつ上記筆記素子(2)のチップ(26)へ向かう方向
    へ拡張する拡張部を備えたことを特長とする請求の範囲
    第1項に記載の筆記用具。
  9. 【請求項9】上記内スリーブ(7)は、上記第1スプリン
    グ(9)により、上記ハウジング(1)に対して上記筆記素
    子(2)の上記収納位置方向に付勢され、 上記セグメント(34)の上記閉鎖端部の一部は、該閉鎖
    端部側に位置するハウジング(1)の端縁の外側に位置し
    かつ該端縁の内径よりも大きな外径を有しかつ外径がハ
    ウジング(1)内に備えられている内スリーブ(7)の外径
    と実質的に等しくなるようにハウジング(1)の内方へ向
    けて先細りテーパ状に構成されることにより、上記筆記
    準備位置において、第1スプリング(9)の付勢力により
    生じせしめられるところの、筆記素子(2)とセグメント
    (34)、及び、該セグメント(34)とハウジング(1)と
    の相互作用により、内スリーブ(7)はハウジング(1)に
    対して固定され、 セグメント(34)の内側に突起(49)が備えられる一方
    該突起(49)に係合する肩部(47)が筆記素子(2)に備
    えられることにより、筆記素子(2)のチップ部(4)を通
    過せしめるべくセグメント(34)が十分に拡張するまで
    は、筆記素子(2)が内スリーブ(7)に対して軸方向に移
    動することが阻止される筆記準備位置に保持されるよう
    にしたことを特長とする請求の範囲第1項に記載の筆記
    用具。
  10. 【請求項10】上記第1スプリング(9)により、上記内
    スリーブ(7)は、上記ハウジング(1)に対する上記筆記
    素子(2)の上記収納位置方向に付勢され、 さらに、内スリーブ(7)に対して筆記素子(2)を上記収
    納位置方向に付勢するための第2スプリング(10)と、
    上記操作素子(11,15)により筆記素子(2)が上記筆
    記準備位置に位置せしめられるときに操作素子(11,
    15)により作動せしめられかつ筆記素子(2)が第2ス
    プリング(10)の付勢力に抗してハウジング(1)に対し
    て固定されるようにハウジング(1)と係合せしめられる
    シフト機構(3)とが備えられ、 上記第1スプリング(9)は上記第2スプリング(10)よ
    りも大きい付勢力を有し、 上記セグメント(34)の上記閉鎖端部の一部は、筆記素
    子(2)の上記チップ部(4)側に位置するハウジング(1)
    の端縁の外側に位置しかつ該端縁の内径よりも大きな外
    径を有しかつ外径がハウジング(1)内に備えられている
    内スリーブ(7)の外径と実質的に等しくなるようにハウ
    ジング(1)の内方へ向けて先細りテーパ状に構成される
    ことにより、上記筆記準備位置において、第1スプリン
    グ(9)の付勢力により生じせしめられるところの、筆記
    素子(2)とセグメント(34)、及び、該セグメント(3
    4)とハウジング(1)との相互作用により、内スリーブ
    (7)はハウジング(1)に対して固定されることを特長と
    する請求の範囲第1項に記載の筆記用具。
  11. 【請求項11】上記第1スプリング(9)により、上記内
    スリーブ(7)は、上記ハウジング(1)に対する上記筆記
    素子(2)の上記収納位置方向に付勢され、 さらに、内スリーブ(7)に対して筆記素子(2)を上記収
    納位置方向に付勢するための第2スプリング(10)と、
    上記操作素子(11,15)により筆記素子(2)が上記筆
    記準備位置に位置せしめられるときに操作素子(11,
    15)により作動せしめられかつ筆記素子(2)が第2ス
    プリング(10)の付勢力に抗してハウジング(1)に対し
    て固定されるように内スリーブ(7)と係合せしめられる
    シフト機構(3)とが備えられ、 上記第1スプリング(9)は上記第2スプリング(10)よ
    りも小さい付勢力を有し、 上記セグメント(34)の上記閉鎖端部の一部は、筆記素
    子(2)の上記チップ部(4)側に位置するハウジング(1)
    の端縁の外側に位置しかつ該端縁の内径よりも大きな外
    径を有しかつ外径がハウジング(1)内に備えられている
    内スリーブ(7)の外径と実質的に等しくなるようにハウ
    ジング(1)の内方へ向けて先細りテーパ状に構成される
    ことにより、上記筆記準備位置において、第1スプリン
    グ(9)の付勢力により生じせしめられるところの、筆記
    素子(2)とセグメント(34)、及び、該セグメント(3
    4)とハウジング(1)との相互作用により、内スリーブ
    (7)はハウジング(1)に対して固定されることを特長と
    する請求の範囲第1項に記載の筆記用具。
  12. 【請求項12】上記第1,2スプリング(9,10)は、
    上記操作素子(11,15)操作時に、上記セグメント
    (34)が上記筆記素子(2)のチップ部(4)を通過させる
    のに十分な量を拡張するまで第1スプリング(9)のみが
    圧縮されるように構成されたことを特長とする請求の範
    囲第11項に記載の筆記用具。
  13. 【請求項13】上記筆記素子(2)の上記チップ部(4)を
    通過させるべく上記セグメント(34)が十分に分離した
    とき、上記第1スプリング(9)は完全に圧縮され、上記
    内スリーブ(7)が上記筆記準備位置方向へさらに移動し
    ないように第1スプリング(9)を寸法構成したことを特
    長とする請求の範囲第11項に記載の筆記用具。
  14. 【請求項14】上記内スリーブ(7)に突起(52)が備え
    られる一方、上記ハウジング(1)の所定位置に該突起
    (52)と係合する肩部(41)が備えられ、上記筆記素子
    (2)のチップ部(4)を通過させるべく上記セグメント
    (34)が十分に分離したとき、突起(52)が肩部(41)
    に当接して内スリーブ(7)が上記筆記準備位置方向へさ
    らに移動しないようにしたことを特長とする請求の範囲
    第11項に記載の筆記用具。
  15. 【請求項15】上記セグメント(34)は、上記内スリー
    ブ(7)に対して取り外し可能に固定され、 内スリーブ(7)に対して上記第2スプリング(10)の一
    端を位置決めするための突起(38)が、内スリーブ(7)
    に対するセグメント(8)の接続部(42)に設けられたこ
    とを特長とする請求の範囲第11項に記載の筆記用具。
  16. 【請求項16】上記セグメント(34)の上記閉鎖端部の
    外面は、長手軸方向における後方側に異なった傾斜角度
    を有する2段形状のテーパ面として形成され、傾斜角度
    が小さい方のテーパ面に対応するセグメント(34)の内
    面は、上記筆記素子(2)の上記チップ部(4)に対向する
    ように構成されたことを特長とする請求の範囲第3,
    9,10又は11項に記載の筆記用具。
JP59504383A 1983-11-18 1984-11-15 筆記用具 Expired - Lifetime JPH0655557B2 (ja)

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DE3341759.8 1983-11-18
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