JPH0655293B2 - 吸水性複合体の製造法 - Google Patents

吸水性複合体の製造法

Info

Publication number
JPH0655293B2
JPH0655293B2 JP61207426A JP20742686A JPH0655293B2 JP H0655293 B2 JPH0655293 B2 JP H0655293B2 JP 61207426 A JP61207426 A JP 61207426A JP 20742686 A JP20742686 A JP 20742686A JP H0655293 B2 JPH0655293 B2 JP H0655293B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
weight
composite
absorbent
absorbent composite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61207426A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6363459A (ja
Inventor
勝三 谷奥
純一 前野
昭宏 北川
裕二 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Arakawa Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Arakawa Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Arakawa Chemical Industries Ltd filed Critical Arakawa Chemical Industries Ltd
Priority to JP61207426A priority Critical patent/JPH0655293B2/ja
Publication of JPS6363459A publication Critical patent/JPS6363459A/ja
Publication of JPH0655293B2 publication Critical patent/JPH0655293B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、吸水性複合体の新規な製造法に関する。
従来の技術 吸水性複合体は、不織布、脱脂綿、紙パルプ、合成樹脂
フオーム、海面等の各種基材とアクリル酸塩系重合体架
橋物等の吸水性樹脂とからならものである。吸水性複合
体は、特に生理用品、おむつ、医療用シーツ、使い捨て
雑巾等の衛生用品として多用されている他、保水剤等の
農園芸用品、建材の結露防止、油類の脱水、汚泥の凝固
等の用途にも用いられている。
従来、吸水性複合体の製造法としては、(1)基材上
に、熱重合して得た架橋ポリアクリル酸塩である吸水性
樹脂を散布、混合等により含有せしめる方法(特公昭6
1−23016号公報)、 (2)アクリル酸を主成分とする単量体水溶液にラジカ
ル開始剤を添加した原液を、紙あるいは布状物に含浸
し、次いで加熱重合し、乾燥する方法(特開昭61−5
5202号公報)等が知られている。しかしながら、こ
れらの方法には、いずれも欠点がある。
即ち、上記(1)の方法による場合には、吸水性樹脂を
基材へ散布等して得られるため、散布時等に吸水性樹脂
粉末の飛散により作業環境が悪化する。また、基材と給
水性樹脂との固着が不十分となりやすいため、複合体の
使用時に吸水性樹脂の脱落の偏在が生じ、本来の吸水性
能を発揮できないという問題がある。また、上記(2)
の方法では、単量体の重合収率が低下し易いため重合収
率を高く維持して未反応単量体をほとんど含有しない複
合体を収得せんとするには、高濃度単量体水溶液を用い
る必要がある。その結果、重合時の急激な発熱により基
材が高温にさらされることとなるので、使用基材が限定
されるという不利がある。また、単量体を含浸させてい
るため、基材全体に重合物が形成され、複合体の柔軟性
や通気性等が低下したり。樹脂の表面積が小さくなつて
複合体自体の吸水性能が低下するという欠点がある。
発明が解決しようとする問題点 本発明の主たる目的は、柔軟性や通気性に優れ、しかも
吸水性能にも優れる吸水性複合体を高い生産効率で収得
できる全く新たな製造法を提供することにある。
問題点を解決するための手段 本発明者は、前記の如き実状に鑑み、上記目的を達成す
るべく、特に、アクリル酸塩系重合体架橋物の製造にお
いて従来行なわれたことのない紫外線による水溶液重合
法を開発し、それを吸水性複合体の製造に応用すること
について鋭意研究を重ねた。その結果、アクリル酸のア
ルカリ金属塩及びジビニル系化合物を含有する単量体水
溶液に特定の光増感剤を混合し、該混合物を基材上に付
着させ、これを紫外線照射することにより目的を達成で
きることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて
完成されたものである。
即ち本発明は、アクリル酸のアルカリ金属塩及びジビニ
ル系化合物を含有する単量体水溶液とアミジノ基を有す
る水溶性アゾ化合物である光増感剤との混合物を、繊維
状基材上に付着させ、紫外線を照射して重合及び架橋せ
しめることを特徴とする吸水性複合体の製造法に係る。
本発明において、吸水性複合体中の吸水性樹脂を構成す
る主要な単量体単位は、アクリル酸アルカリ金属塩であ
る。ここでアルカリ金属塩とはナトリウム塩又はカリウ
ム塩をいう。これらのアルカリ金属塩は、アクリル酸を
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等で中和して得られ
るものであり、これらは必ずしも完全中和物であること
は要せず部分中和物であつても何らさしつかえなく、通
常は中和度が50〜100%の範囲とするのがよい。即
ち、50%に満たない場合は、得られる吸水性樹脂の吸
水能が低下するために好ましくない。
また、本発明において併用される他の単量体であるジビ
ニル系化合物は、上記アクリル酸アルカリ金属塩と共重
合及び架橋されることにより、得られる吸水性樹脂に架
橋構造を付与するために使用されるものである。好まし
いジビニル系化合物としては、例えばジビニルベンゼ
ン、N,N′−メチレンビスアクリルアミド、N,N′
−メチレンビスメタクリルアミド、ポリエチレングリコ
ールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアク
リレート等が挙げられ、これらは単独又は組合せて使用
し得る。ジビニル系化合物の使用量は、得られる吸水性
樹脂の吸水能、ゲル強度等を考慮して適宜決定される
が、通常は全単量体中0.001〜5.0重量%程度好
ましくは0.005〜0.5重量%とするのが良い。即
ち、0.001重量%に満たない場合はゲル強度が低下
する傾向にあり、5.0重量%を越える場合は吸水能が
低下する傾向にあるためいずれも好ましくない。必須の
単量体であるアクリル酸アルカリ金属塩及びジビニル系
化合物に加えて、更に必要により、アクリルアミド、ア
クリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸塩、低級
アクリル酸エステル、メタクリル等を使用することもで
きるが、得られる吸水性樹脂の吸水能、保水能、ゲル強
度等を考慮すれば、その使用量は全単量体の約20重量
%以下とするのが良い。
本発明においては、特定の光増感剤、即ちアミジノ基を
有する水溶性アゾ化合物を用いることを必須とする。該
アゾ化合物は、上記単量体を紫外線により水溶液重合す
るに際しての重合速度、ラジカル発生温度、単量体水溶
液への溶解性等をいずれも満足するものである。好まし
い具体例としては、2,2′−アゾビス(N,N′−ジ
メチレンイソブチルアミジン)2塩酸塩、2,2′−ア
ゾビス(2−アミジノプロパン)2塩酸塩、2,2′−
アゾビス(N,N′−ジメチレンイソブチルアミジン)
等を挙げることができ、これらの少なくとも1種を用い
る。該アゾ化合物は、本発明においては主として光増感
剤の機能を有するが、熱重合開始剤として働く。尚一般
に紫外線重合に利用される光増感剤として、ジアセチ
ル、ベンゾイン、ベンジル、アントラキノン、アセトフ
エノン、ジフエニルジスルフイド、ベンゾフエノン及び
これらの各種誘導体が挙げられるが、本発明ではこれら
公知の光増感剤のいずれを用いても、重合が完結せず未
反応単量体が相当量残存する結果、得られる吸水性複合
体の吸水時のべとつき感が認められることになり、また
該光増感剤は通常人体に有害であるため衛生材料の用途
には適していない。
本発明の製造法は、より詳細には、以下のようにして実
施される。まず第一に、アクリル酸のアルカリ金属塩、
ジビニル系化合物及び必要に応じて用いることのある他
の単量体成分をそれぞれ所定量づつ水に添加して溶解さ
せ、単量体水溶液を調製する。該単量体水溶液は、単量
体濃度が通常25〜65重量%程度、好ましくは30〜
60重量%とされ、また該水溶液の液温が0〜40℃程
度、好ましくは10〜25℃となるように調製するのが
よい。ここで、単量体濃度が25重量%に満たない場合
は得られる吸水性樹脂の重合度が低下する傾向があり、
他方65重量%の越える場合は反応時の反応系温度が高
くなり過ぎて使用し得る基材が限定されたり、又得られ
る吸水性樹脂が多孔質になり易く保水性良好なものが得
にくい傾向にあるという不利がある。また、該水溶液の
液温が0℃に満たない場合は、該水溶液が凝固すること
となり、40℃を越える場合は反応系温度が高くなりす
ぎるため保水率の低い多孔質状の吸水性樹脂となり易い
傾向にありいずれも好ましくない。
ついで、上記単量体水溶液に前記特定の光増感剤を攪拌
混合して光増感剤を溶解させる。光増感剤の使用量は、
特に限定はされないが、通常は全単量体に対して0.0
01〜5.0重量%程度、好ましくは0.01〜1.0
重量%とするのが適当である。尚、反応に際して前記光
増感剤に加えて過硫酸カリウム等の水溶性熱重合開始剤
を併用することもできる。次に、この混合液を基材上に
付着させる。基材としては、吸水性複合体の柔軟性、通
気性等の観点から合成樹脂製や天然繊維性の織布、不織
布、ウエブ、紙、綿状物等の繊維状基材を用いる。繊維
状基材の坪量としては、特に限定されないが、通常10
〜500g/m程度が適当である。混合液を基材に付
着させる方法としては、特に限定されないが、例えばス
プレーノズル等から噴霧したり、カーテンフローコータ
ー等により塗布することにより実施でき、この際所望に
より基材を連続的又は断続的に供給することができる。
該混合液の付着量は、使用基材の種類や得られる吸水性
複合体の用途により変動するが、基材の通気性を損わな
い程度の量即ち吸水性樹脂が基材に対して連続皮膜を形
成しない程度の量を限度とするのがよく、通常は、付着
量が樹脂固形分換算で10〜300g/m程度の範囲
内とされる。10g/mに満たない場合は得られる複
合体の吸水性能が不十分となり、300g/mを超え
る場合には得られる複合体の通気性や柔軟性が損われた
り複合性中の吸気性樹脂の表面積が小さくなつて給水性
能が低下したりするためいずれも好ましくない。好まし
い付着量は、10〜150g/m程度である。基材上
に混合液が付着することにより、基材の表面部分に混合
液の一部が含浸するのが、特に差し支えはなく、これに
より吸水性樹脂と基材との固着が強化されることとな
る。
次いで、基材上に混合液を付着させたものに紫外線を照
射して重合及び架橋反応を開始さえる。前記した程度の
付着量の場合には、付着した混合液中に紫外線を十分に
透過させることができる。本発明においては、織布、不
織布、ウエブ、紙、綿状物等の容易に連続供給できる基
材を用いることにより、混合液の付着及び紫外線照射に
よる重合及び架橋反応を容易に自動化できる。従つて、
連続的に且つ高い生産効率で目的の吸水性複合体を収得
できる。照射する紫外線の光量としては、特に限定され
ないが、通常、20〜3500mJoule/cm2程度
とするのが良い。この範囲より少ない場合は重合及び架
橋が不充分な傾向にあり、またこの範囲より多い場合は
一旦重合及び架橋した後に過剰のエネルギー照射のため
架橋構造が切断されて低分子量物が生成しべとつき感を
生ずることがあるので好ましくない。好ましい光量は、
200〜2000mJoule/cm2程度である。ま
た、紫外線照射に使用する光源としては、従来公知の光
源、例えば水銀ランプ、メタルハライドランプ等をいず
れもそのまま使用できる。照射波長も、特に限定されな
いが、通常200〜450nmの波長光が使用できる。
紫外線照射により直ちに反応が開始する。照射時間は、
上記光量になるように適宜決定されるが、例えばエンド
レスベルト上で照射する場合は、上記条件下照射箇所を
通常約数秒〜数分程度の短時間通過すれば、重合及び架
橋反応が完結し、基材に吸水性樹脂が固着した状態にな
る。尚、前記単量体濃度および単量体水溶液温度に調整
されている限り、通常反応系内の最高到達温度が60〜
70℃に留まるため、重合等の反応熱による含有水から
の気泡の発生はおこらず、そのため多孔質状の樹脂が得
られることはない。
かくして吸水性複合体を好適に製造できる。得られた吸
水性複合体は、そのままで吸水能、吸水速度等の良好な
吸水性能を有するものであるが、吸水能の内、特に吸水
速度を向上させる必要がある場合には、紫外線照射して
重合及び架橋後に、更にこれに架橋剤水溶液を付着させ
加熱乾燥させることにより該目的を達成できる。即ち、
上記で得られた吸水性複合体中の吸水性樹脂に含有され
ているカルボキシレート基と反応しうる2個以上の官能
基を有する架橋剤及び水からなる架橋剤水溶液を吸水性
複合体に噴霧等により付着させ、通常40〜80℃程度
の条件下で加熱乾燥することにより、吸水速度等を向上
させることができ、又吸水性樹脂表面を改質することが
できる。該架橋剤としては、エチレングリコールジグリ
シジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジル
エーテル等のグリシジルエーテル系化合物、硫酸マグネ
シウム、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム等の水溶
性多価金属塩、エピクロルヒドリン、α−メチルクロル
ヒドリン等のハロエポキシ系化合物等を例示することが
できる。これらの内、特にグリシジルエーテル系化合物
が好適である。架橋剤の使用量は、通常は吸水性複合体
中に付着している吸水性樹脂に対して0.001〜5.
0重量%程度、好ましくは0.01〜1.0重量%とす
るのがよい。架橋剤の使用量がこの範囲内にある限り、
架橋剤水溶液の濃度は限定されず、適宜調節して使用し
うる。尚、架橋剤水溶液中に界面活性剤を添加すること
も可能である。界面活性剤としては、特に制限はない
が、通常は得られる吸水性複合体が衛生材料用途等に使
用されることを考慮すれば、皮膚刺激等の安全衛生面か
らソルビタン脂肪酸エステル、しよ糖脂肪酸エステル等
が好ましい。
本発明により得られる吸水性複合体は、透明ゴム状の弾
性体である吸水性樹脂が基材に強固に固着したものであ
る。吸水性樹脂は通常粒子状であり、その含水率は通常
35〜75重量%程度であり、必要があれば適宜乾燥し
て含水率を調整することもできる。乾燥には公知の装置
例えば、熱風乾燥機、赤外線乾燥機、流動層乾燥機等を
使用でき、乾燥温度は通常70〜200℃程度とすれば
よい。
本発明方法で得られる吸水性複合体は、用途に応じて適
宜所望の寸法、形状に切断、加工等の操作を行なうこと
により容易に製品化することができる。こうして得られ
た吸水性複合体は、前記各種用途に使用することがで
き、殊に、生理用品、紙おむつ等の衛生用品として賞用
しうる。
発明の効果 本発明方法によれば、下記の如き格別顕著な効果が得ら
れる。
(1)アクリル酸塩系重合体架橋物の製造において初め
て紫外線による水溶液重合が可能になつたことにより、
基材への混合液の付着及び紫外線照射という自動化が容
易な工程で且つ連続的に吸水性複合体を製造できるため
生産効率が極めて高い。
(2)重合等の温度が低いため使用し得る繊維状基材が
限定されない。
(3)柔軟性に通気性に優れる吸水性複合体を容易に製
造できる。
(4)得られる吸水性複合体中の給水性樹脂は、表面積
が大きく、吸水能に優れることは勿論のこと、多孔質構
造とならないため保水能及び保水率にも極めて優れてお
り、例えば衛生用品に用いた場合な尿や経血のもどり現
象は全く見られない。
(5)しかも、重合及び架橋反応が充分に完結している
ため複合体中の吸水性樹脂が低分子量物をほとんど含有
しておらず、吸水時のべとつき感がない。
実施例 以下、参考例及び実施例を挙げて本発明方法を更に具体
的に説明するが、本発明がこれらに限定されないことは
もとよりである。
参考例 1 氷冷下、アクリル酸328g及び水543.2gに水酸
化ナトリウム136.55g(アクリル酸に対して75
モル%に相当)を加えて中和して後、N,N′−メチレ
ンビスアクリルアミド(以下、MBAMという)0.0
40g(全モノマー中0.01重量%)及び2,2′−
アゾビス(N,N′−ジメチレンイソブチルアミジン)
2塩酸塩(和光純薬工業(株)、商品名「VA−04
4」)0.403g(全モノマーに対して0.1重量
%)を加えて溶解後、窒素ガスを吹き込んで溶存酸素を
追い出し液温を20℃にして全モノマー濃度40重量%
の調製液Aを得た。
参考例 2 参考例1に於て、水の使用量を687.15gに代えた
他は同様にして全モノマー濃度35重量%の調製液Bを
得た。
参考例 3 氷冷下、アクリル酸434.58g及び水321.9g
に水酸化カリウム243.66g(アクリル酸に対して
72モル%に相当)を加えて中和して後、MBAM0.
060g(全モノマー中0.01重量%)及び「VA−
044」0.300g(全モノマーに対して0.05重
量%)を加えて溶解度、窒素ガスを吹き込んで溶存酸素
を追い出し液温を20℃にして全モノマー濃度60重量
%の調製液Cを得た。
参考例 4 参考例1において、「VA−044」を2,2′−アゾ
ビス(2−アミジノプロパン)2塩酸塩(和光純薬工業
(株)、商品名「VA−50」)0.403g(全モノ
マーに対して0.1重量%)に代えた他は同様にして調
整液Dを得た。
参考例 5 水70gにエチレングリコールジグリシジルエーテル
0.10gを加えて溶解し、架橋剤調整液を得た。
実施例 1 15cm×38cm、坪量30g/mの市販ポリエステル
製ウエブに、付着量が樹脂固形分換算で30g/m
なるように参考例1で得た調整液A4.28gを均一に
噴霧し、コンベアー型紫外線硬化装置(アイグラフイツ
ク(株)製)(高圧水銀ランプ2Kw×2灯、80W/
cm、発光波長250nm)にて光量900mJoule
/cm2となるようにベルト速度10m/min、照射時
間10.8秒で紫外線照射し、繊維上にゴム弾性のある
球場の含水ゲル状架橋重合体が固着した吸水性複合体を
得た。
実施例2〜10 実施例1において、第1表に示す通り、使用調製液の種
類、その使用量、付着量及び基材のうち少なくとも一種
を変化させた他は同様にして紫外線照射し、繊維上にゴ
ム弾性のある球状の含水ゲル状架橋重合体が固着した各
種吸水性複合体を得た。
実施例 11 実施例3で得た複合体に、参考例5で得た架橋剤水溶液
0.56g(樹脂に対して14重量%)を噴霧した後、
70℃で20分間乾燥して吸水性複合体を得た。
実施例 12 実施例7で得た複合体に、参考例5で得た架橋剤水溶液
0.56g(樹脂に対して14重量%)を噴霧した後、
70℃で20分間乾燥して吸水性複合体を得た。
実施例 13 実施例8で得た複合体に、参考例5で得た架橋剤水溶液
0.24g(樹脂に対して14重量%)を噴霧した後、
70℃で20分間乾燥して吸水性複合体を得た。
実施例 14 実施例9で得た複合体に、参考例5で得た架橋剤水溶液
0.56g(樹脂に対して14重量%)を噴霧した後、
70℃で20分間乾燥して吸水性複合体を得た。
実施例 15 実施例10で得た複合体に、参考例5で得た架橋剤水溶
液0.56g(樹脂に対して14重量%)を噴霧した
後、70℃で20分間乾燥して吸水性複合体を得た。
実施例 16 実施例3において、光量を1500mJoule/cm2
(紫外線照射時間18秒)に変化させた他は同様にして
行い、吸水性複合体を得た。
次に、各実施例で得た各吸水性複合体の性能を下記試験
方法で調べた。
吸水性複合体性能試験方法 吸水能 250メツシユナイロンネツト製テイーバツグに、試料
として10cm×10cmに切断した吸水性複合体を入れ、
生理食塩水に1時間浸漬、15分間水切り後、重量
[a]gを測定する。さらに、試料を入れないテイーバ
ツグを用いて同様の測定を行い重量[b]gを求め、下
式により生理食塩水吸水量を算出した。
生理食塩水吸水量(g/m2)=([a]−[b])× 1
00 保水能 テイーバツク法測定後、国産遠心機(株)製(H−12
0A型)に遠心脱水機の目盛り6.5にて600rpm
となるまで遠心脱水を行ない重量[a]gを測定する。
さらに、試料を入れないテイーバツグを用いて同様の測
定を行ない重量[b]gを求め、下式により保水量を算
出した。
保水量(g/m2)=([a]−[b])×100 保水率 下式により保水率を算出した。
吸水速度 直径約9cmのガラスシヤーレに6cm×6cmの吸水性複合
体を入れ、次いで0.9%生理食塩水10gを加える。
目視判断により複合体がシヤーレ中の生理食塩水を吸収
した時点で、シヤーレを45゜に傾け、複合体から生理
食塩水がしたたり落ちるかどうかを調べる。完全に吸収
していない場合は、更にシヤーレを水平に保持し、同様
の操作をなす。生理食塩水の添加時から起算して生理食
塩水がしたたり落ちなくなるまでの経過時間をもつて吸
水速度の評価とした。
上記試験結果及び基材の熱変形状態を第2表に示す。
第1表より、本発明法により得られた各吸水性複合体
は、いずれも吸水能、保水能に優れ、保水率が高いこと
が明らかである。また、実施例11〜15の複合体は、
実施例3、7、8、9、10の複合体に比べて、いずれ
も吸水速度の点でより良好である。
更に、各吸水性複合体は、いずれも吸水時のべとつき感
はなかつた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−76161(JP,A) 特開 昭52−154863(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクリル酸のアルカリ金属塩及びジビニル
    系化合物を含有する単量体水溶液とアミジノ基を有する
    水溶性アゾ化合物である光増感剤との混合物を、繊維状
    基材上に付着させ、紫外線を照射して重合及び架橋せし
    めることを特徴とする吸水性複合体の製造法。
  2. 【請求項2】紫外線を照射して重合及び架橋後に、更に
    これに架橋剤水溶液を付着させ加熱乾燥させる特許請求
    の範囲第1項記載の製造法。
JP61207426A 1986-09-02 1986-09-02 吸水性複合体の製造法 Expired - Lifetime JPH0655293B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61207426A JPH0655293B2 (ja) 1986-09-02 1986-09-02 吸水性複合体の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61207426A JPH0655293B2 (ja) 1986-09-02 1986-09-02 吸水性複合体の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6363459A JPS6363459A (ja) 1988-03-19
JPH0655293B2 true JPH0655293B2 (ja) 1994-07-27

Family

ID=16539558

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61207426A Expired - Lifetime JPH0655293B2 (ja) 1986-09-02 1986-09-02 吸水性複合体の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0655293B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01292103A (ja) * 1988-05-19 1989-11-24 Mitsubishi Rayon Co Ltd 吸収材の製造方法
JPH089832B2 (ja) * 1990-05-24 1996-01-31 東レ株式会社 ポリエステル繊維コーティング加工布およびその製造法
JP4077204B2 (ja) * 2002-01-25 2008-04-16 大王製紙株式会社 吸水性複合体の製造方法および吸水性複合体
EP1403419B1 (en) * 2002-09-30 2006-05-31 The Procter & Gamble Company Absorbent articles comprising hydrophilic nonwoven fabrics

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52154863A (en) * 1976-06-18 1977-12-22 Kansai Paint Co Ltd Process for manufacture of foamed coating film by light irradiation
JPS5876161A (ja) * 1981-10-26 1983-05-09 ア−ムストロング・ワ−ルド・インダストリ−ス・インコ−ポレ−テツド 放射線硬化性表面被覆物の処理およびその製品

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6363459A (ja) 1988-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2106153C1 (ru) Порошкообразная смола, способ ее получения, изделие
JP2849617B2 (ja) 水状の液体および人体内の体液を吸収可能な粉末状のクロスリンクポリマー、その製造方法およびその使用
JP2877255B2 (ja) 耐久性の優れた吸水性樹脂の製造方法
NO156273B (no) Absorberende element, saerlig for bruk i sanitaere produkter
JP2008506528A (ja) 表面架橋された超吸収性ポリマー粒子およびその製造方法
JP2014518716A (ja) 吸水性複合材を含有する婦人用衛生吸収性物品
JP2009072421A (ja) 吸収性物品
AU2004264337B2 (en) Superabsorbent polymers having radiation activatable surface cross-linkers and method of making them
US5098775A (en) Body fluid-absorbing article
WO1996028515A1 (fr) Composition de resine absorbant le sang et articles absorbants
JPH0873507A (ja) シート状吸水体およびその製造方法、並びに吸水物品
EP1506788A1 (en) Superabsorbent polymers having radiation activatable surface cross-linkers and method of making them
JPH0655293B2 (ja) 吸水性複合体の製造法
JP2014515059A (ja) 高膨潤率の超吸収性発泡体を含む婦人衛生吸収性物品
JPH0352903A (ja) 水可溶分の少ない吸水性樹脂の製造法
JPS60149609A (ja) 吸水性複合材料の製造法
JPS6328639A (ja) 吸液性複合体及びその製造方法
JP2613934B2 (ja) 吸水性複合体の製造方法
GB2203985A (en) Absorbent films
JP2009506168A (ja) 紫外線照射及びブレンステッド酸を用いる方法により製造される表面架橋超吸収性ポリマー粒子を含む吸収性物品
JPH0291129A (ja) 吸水性複合体の製造方法
JPH0621126B2 (ja) 吸液性複合体の製造方法
JPH11290682A (ja) 吸水剤
WO2004101625A1 (ja) 吸水性複合体の製造方法
JP2683095B2 (ja) 体液吸収物品