JPH0352903A - 水可溶分の少ない吸水性樹脂の製造法 - Google Patents

水可溶分の少ない吸水性樹脂の製造法

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JPH0352903A
JPH0352903A JP18776989A JP18776989A JPH0352903A JP H0352903 A JPH0352903 A JP H0352903A JP 18776989 A JP18776989 A JP 18776989A JP 18776989 A JP18776989 A JP 18776989A JP H0352903 A JPH0352903 A JP H0352903A
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谷奥 勝三
Akihiro Kitagawa
昭宏 北川
Kenji Takeuchi
健二 竹内
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Arakawa Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、水可溶分の少ない吸水性樹脂の新規な製造法
に関する. (従来の技術) 吸水性樹脂は,生理用品、おむつ、使い捨て雑巾等の衛
生用品や保水剤等の農園芸用品として使用されている他
、汚泥の凝固,建材の結露防止、油類の脱水等の用途に
も用いられている.この種の吸水性樹脂としては,カル
ボキシメチルセルロース架橋物、ポリオキシエチレン架
橋物,澱粉一アクリロニトリルグラフト共重合体の加水
分解物、澱粉一(メタ)アクリル酸グラフト共重合体,
(メタ)アクリル酸塩重合体架橋物、(メタ)アクリル
酸塩系共重さ体架橋物等が知られている.これらの内、
カルボキシメチルセルロース架橋物及びボリオキシエチ
レン架橋物では未だ満足すべき吸水能、保水能を有゜す
るものは得られていない。
而して、(メタ)アクリル酸塩重合体架橋物、(メタ)
アクリル酸塩系共重合体架橋物については吸水能、保水
能及び品質安定性等を満足し得るものである. 従来、(メタ)アクリル酸塩系重合体架橋物の製造法と
しては、水溶液重合法、逆相乳化重合法、逆相悲濁重合
法等が知られている.これらの方法の内,特に水溶液重
合の場合は、従来、えられた吸水性樹脂中に水可溶分で
ある水溶性樹脂が相当量含有されており、そのため前記
の衛生用品に使用した場合には該水可溶分に起因して使
用時のべとつき感などの不快感を伴なう不利があった.
吸水性樹脂中の水可溶分を低減する方法として、重合時
の架橋性単量体の使用量を増加させて行う方法もあるが
,かかる方法では得られる吸水性樹脂の吸水能等が著し
く低下する傾向がある.(発明が解決しようとする問題
点) 上記実情に基づき、(メタ)アクリル酸塩系重合体架橋
物本来の吸水性樹脂としての諸性能を低下させることな
く、しかも該樹脂中の水可溶分を低減させつる吸水性樹
脂製造法の開発が当業界で切望されている。
ここに本発明の目的は、(メタ)アクリル酸塩系重合体
架橋物の吸水能等の本来の諸性能に優れ、しかも該樹脂
の水可溶分が極めて少ない吸水性樹脂を水溶液重合法に
より生産する技術を提供することである. (問題点を解決するための手段) 本発明者は、前記実情に鑑み、上記目的を達成すべく、
特に、(メタ)アクリル酸塩系重合体架゛橘物の水溶液
重合における各種重合条件について鋭意研究を重ねた.
その結果、意外にも、該重合に際して吸水性樹脂粉末を
存在させることにより本目的を達成できることを見出し
た.本発明はかかる知見に基づいて完成されたものであ
る。
即ち,本発明は、アクリル酸アルカリ金属塩及び/又は
メタクリル酸アルカリ金属塩を主要単量体として含有す
る単量体水溶液を水溶液重合させて吸水性樹脂を製造す
る方法におい゛て,吸水性開脂粉末の存在下に重合及び
架橋せしめることを特徴とする吸水性樹脂の製造法に係
る. 本発明において、目的吸水性樹脂を構成する主要単量体
単位は、(メタ)アクリル酸アルカリ金属塩である.こ
こで、アルカリ金属塩とはナトリウム塩又はカリウム塩
をいう.これらのアルカリ金属虐は、(メタ)アクリル
酸を水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等で中和して得
られるものであり、これらは必ずしも完全中和物である
ことは要せず部分中和物であっても何らさしつかえなく
,通常は中和度が50〜lロ0%の範囲,より好ましく
は60〜85%程度の範囲とするのがよい.501に満
たない場合は、得られる吸水性樹脂の吸水能が低下する
傾向があるため好ましくない.本発明においては、主要
単量体は前記のように(メタ)アクリル酸アルカリ金属
塩であるが、要すれば架橋性化合物としてジビニル系化
合物又はポリエポキシ化合物を併用しつる.好ましいジ
ビニル系化合物としては、例えばジビニルベンゼン. 
N,N’−メチレンビスアクリルアミド、N,N’−メ
チレンビスメタクリルアミド、ボリエチレングリコール
ジアクリレート、ボリブロビレングリコールジアクリレ
ート等が挙げられ、これらは単独又は組合せて使用し得
る。一方、ポリエボキシ化合物としては、2M以上のエ
ポキシ基を有するジグリシジルエーテル類、トリグリシ
ジルエーテル類等が挙げられる.ジグリシジルエーテル
類としては、例えばエチレングリコールジグリシジルエ
ーテル.ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル
、ブロビレングリコールジグリシジルエーテル、ボリプ
ロビレングリコールジグリシジルエーテル,!.6−ヘ
キサンジオールジグリシジルエーテル、グリセリン−1
.3−ジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコール
ジグリシジルエーテル等を例示しつる.これらのうち好
ましいものとしては、エチレングリコールジグリシジル
エーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテ
ル、プロビレングリコールジグリシジルエーテル、ボリ
プロビレングリコールジグリシジルエーテルである.こ
こで、ポリアルキレングリコールジグリシジルエーテル
においてアルキレンオキシドの重合度は2〜50程度で
あるのが良い.トリグリシジルエーテル類としては、例
えばトリメチロールブロバントリグリシジルエーテル,
グリセリントリグリシジルエーテルが挙げられ、更に高
官能基数のものであるポリグリシジルエーテル類として
は、例えばジグリセリンテトラグリシジルエーテル、ト
リグリセリンベンタグリシジルエーテル、ソルビトール
テトラグリシジルエーテル、ソルビトールベンタグリシ
ジルエーテル、ソルビトールへキサグリシジルエーテル
、ペンタエリスリトールテトラグリシジルエーテル類を
挙げることができる.これらのうちで好ましいものとし
ては、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル
,グリセリントリグリシジルエーテル、ポリグリセリン
ポリグリシジルエーテル等が挙げられる.更に、ポリエ
ポキシ化合物として、ポリアミドーボリアミン縮合物の
エビクロルヒドリン変性物等も例示できる.これらジビ
ニル系化合物、ポリエボキシ化合物はいずれも単独又は
組合せて使用しつる. ジビニル系化合物又はポリエボキシ化合物の使用量は得
られる吸水性樹脂の吸水能、ゲル強度、ゲル強度の経時
安定性等を考慮して適宜決定されるが、通常はこれら合
計量として全単徽体中5.0重量i程度以下、好ましく
は1.0重量1以下とするのが良い.ところで、従来の
水溶液重合方法を採用するぱあいには、該架橋性単量体
を少なくとも0.001重量i程度使用することが必要
であり,かかる使用量では得られた吸水性樹脂中に水可
溶分が相当量含有されている.これに対して、本発明方
法で得られる吸水性樹脂は,前記架橋性単量体を必須の
構成成分として含有する必要はなく、該梁橘性単量体の
使用量がo.oot重量i程度以下であっても本可溶分
が極めて少ない吸水性樹脂を収得することができるとい
う優位性がある.尚,5.0重量1を越える場合は吸水
能が低下する傾向にあるため好ましくない. 更には、前記必須の単量体である(メタ)アクリル酸ア
ルカリ金属塩に加えて、必要により、他の単量体を併用
することもできる。かかる他の単量体としてはアクリル
系又はメタクリル系のものが好ましく、具体的にはアク
リルアミド、アクリルアミド−2−メチルプロパンスル
ホン酸塩、低級アクリル酸エステル、低級メタクリル酸
エステル等を挙げることができる.該単量体の使用量と
しては、得られる吸水性樹脂の吸水能、保水能、ゲル強
度等を考慮すれば、全単量体の約20重量1以下とする
のが良い.更に要すれば、界面活性剤を使用できる.こ
の具体例としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル,ボ
リオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、高級アル
コール硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩
、ボリオキシエチレン硫酸エステル塩などをあげること
ができる.その使用量は、全単量体に対して0.Ol〜
 5重量i程度とされる. 本発明において使用する重合開始剤としては、特に制限
なく各種公知のもの、例えば過硫酸アンモニウム、過硫
酸カリウムなどの過硫酸塩、該過硫酸塩と亜硫酸塩との
レドックス系、各種水溶性アゾ化合物などを使用できる
。水溶性アゾ化合物の具体例としては,アゾビスイソブ
チロニトリル、4−t−プチルアゾ−4−シアノ吉草酸
、4,4゛−アゾビス(4−シアノ吉草酸1 、2.2
゜−アゾビス{2ーアミジノブロバン}2塩酸塩、2.
2゜−アゾビス(N,N’−ジメチレンイソブチルアミ
ジン)2塩酸塩、2.2゜−アゾビス(N,N’−ジメ
チレンイソブチルアミジン)等を挙げることができる. 本発明において、水溶液重合の開始は加熱による場合の
ほか、紫外線照射によることも可能である.紫外線重合
の場合には前記開始剤のうち水溶性アゾ化合物が好まし
く、なかでも2,2゛−アゾビス(2−アミジノブロバ
ン)2塩酸塩,2.2゜−アゾビスtN,N’−ジメチ
レンイソブチルアミジン)2塩酸塩、2,2゜−アゾビ
ス(N,N’−ジメチレンイソプチルアミジン)等が好
ましい.この場合、一般に光重合に利用される光重合開
始剤としてのジアセチル,ベンゾイン、ベンジル、アン
トラキノン、アセトフエノン,ジフェニルジスルフィド
、ペンゾフエノン及びこれらの各種誘導体は適当ではな
い.かかる開始剤による場合には,重合が完結せず未反
応単量体が相当量残存する結果,得られる吸水性樹脂の
吸水時のべとつき感が認められるからである。
本発明方法においては,重合時に吸水性樹脂粉末を存在
させておくことが必須要件であり、これにより初めて前
記の本発明目的を達成することができるのである。吸水
性樹脂粉末の存在のさせ方は、特に制限はされず、通常
は樹脂粉末を反応系内にある程度均一に分敗させておけ
ば足りる.重合時に併用する吸水性樹脂粉末についても
特に制限はされず公知各種のものを任意に使用できるが
、通常は得られる吸水性樹脂中の水可溶分の低減効果の
点から(メタ)アクリル酸系重合体架橋物がより好まし
い。(メタ)アクリル酸系重合体梁橘物としては、ポリ
アクリルU塩架橋物、ポリメタクリル酸塩架橋物、ポリ
アクリル酸−メタクリル酸塩架橋物、澱扮一アクリロニ
トリルグラフト共重合体の加水分解物、澱粉一(メタ)
アクリル酸グラフト共重合体などを例示することができ
る。また該樹脂粉末の粒径についても特に制限はないが
,通常約1000μ1程度以下のものであり、好ましく
は300μ情以下のものとされる.該吸水性樹脂粉末の
使用量は、特に制限はされないが,通常は水溶液重合に
際して使用する全単量体に対して0.5〜20重N一程
度とするのがよい.0.5重量iをあまりに下まわると
、その添加効果が不十分であり、また20重量一をあま
りに越えて使用しても過剰に用いる意義はない. 本発明の製造法は、重合時に吸水性樹脂を併用する点を
除いては従来公知の方法と実質的に近似している.かか
る従来公知の方法としては,例えば特開昭54−159
823号公報、特開昭55−84304号公報、特開昭
55−108407号公報、特開昭55−133413
号公報,特開昭56−36504号公報、特開昭56−
91837号公報,特開昭58−71907号公報,特
開昭63−43912号公報、特開昭63−31751
9号公報等を例示しつる. 本発明の製造法は、より詳細には、以下のようにして実
施される.まず第一に、アクリル酸アルカリ金属塩及び
/又はアクリル酸アルカリ金属廖並びに必要に応じて用
いつる他の単量体、架橋性@置体、界面活性剤などをそ
れぞれ所定量ずつ水に添加して溶解させ、単量体水溶液
を調製する。
該単量体水溶液中の全単量体の濃度は、加熱により重合
させる場合には通常30〜80重量i、好ましくは40
〜75重量一とするのがよい.紫外線照射による場合に
は通常25〜65重M%、好ましくは30〜60重量$
とするのがよい。ここで、単量体濃度が下限に満たない
場合は、得られる吸水性樹脂の重合度が低下する傾向に
あり、他方上限を越える場合は反応時の反応温度が高く
なり過ぎて得られる吸水性樹脂が多孔質になり易く、そ
のため保水性が低下する傾向がある. ついで、上記単量体水溶液に前記重合開始剤を攪拌混合
して重合開始剤を溶解させる.重合開始剤の使用量は,
特に限定はされないが、通常は全単量体に対して0.0
01〜5.0重量1程度、好ましくはo.oi − t
.o重量一とするのが適当である。次に,この混合液を
適当な反応容器に仕込んだ後、上記反応系を加熱しまた
は反応系に紫外線を照射して重合及び架橋反応を開始す
る。但し、重合時の単量体濃度が60重量1程度以上と
なる場合には重合中に何らの加熱操作も必要とされず、
重合熱のみにより反応を完結することができる.本発明
の重合及び架橋反応では、反応容器形態は制限されない
が、得られる吸水性樹脂の乾燥、粉砕工程での作業性等
の便宜からはエンドレスベルトや表面積の大きい開放容
器を使用するのが好ましい.また供給時の反応液の厚み
についても格別制限はされないが、特に紫外線照射によ
る場合には紫外線の透過を十分にする点から通常5cm
以下程度とするのが良い.また、紫外綿の光量としては
、特にlill限されないが,通常5 〜200(lw
Joul/ca+”程度とするのが良い.この範囲より
少ない場合は重合及び架橋が不十分な傾向にある.好ま
しい光量は、50〜lOロ0習Joul/c一程度であ
る.また,紫外線照射に使用する光源としては、従来公
知の光源、例えば白熱電球、ハロゲンラン”プ、蛍光ラ
ンプ,キセノンランプ,ナトリウムランプ、水銀ランプ
,メタルハライドランプ等をいずれもそのまま使用でき
、前記液厚み等の反応条件を考慮して適宜選択使用され
る。かくして反応系の加熱または紫外線の照射により、
直ちに反応が開始し,通常70〜100℃程度で重合及
び架橋反応が進行する。紫外線重合時の紫外線照射時間
は、上記光量になるように適宜決定されるが、例えばエ
ンドレスベルトを用いた場合は、上記条件下照射箇所を
通常数秒〜数分程度の短時間経過すれば、反応が完結す
る.尚、上記照射反応に供する単量体水溶液と光重合開
始剤との混合物の調製温度は、0〜40℃程度、好まし
くはlO〜25℃とするのが良い.0℃に満たない場合
は,混合物が凝固することがあり、40℃を越える場合
は、引き続く重合反応において反応系温度が高くなり過
ぎるため保水準の低い多孔質状の吸水性樹脂となる傾向
にある.かくして得られた吸水性樹脂は、含水率は通常
35〜75重!1程度であり、その外観は透明ゴム状の
弾性体である。そのため,用途に応じて必要があれば、
引続いて該重合体を乾燥、粉砕する工程を経て粉状物、
粒状物となしつる.これら工程は公知の方法をそのまま
適用すれば足り、特別の操作、装置を使用する必要はな
い.例えば、乾燥装置として熱風12m磯、赤外線乾燥
機、流動層乾燥機等を使用でき、乾燥温度は通常70〜
200℃程度とすればよい.得られた乾燥吸水性樹脂は
、例えば振動式粉砕装置,lfr撃式粉砕装置を用いて
所望の粒度に粉砕することができる.尚、前記重合反応
において,高単量体濃度で加熱重合した場合には、反応
完結により直ちに含水率が約10重量i以下の吸水性樹
脂を収得しつるため、引き続く乾燥工程を経由すること
なく直接粉砕することが可能となる. 吸水性樹脂粉末を重合時に併用することを必須とする本
発明方法によって得られる吸水性樹脂は、前記各種の従
来の水溶液重合法を探用して得られる吸水性樹脂と比較
して、水可溶分の含有量が極めて低いという特徴を有す
るにもかかわらず、吸水性樹脂本来の吸水能なとの゜諸
性能がほとんど低下していない.尚、従来技術のうち特
開昭63−43912号公報または特開昭63−317
519号公報に記載の方法で得られた吸水性樹脂は、他
の公知技術により得られたものに比して水可溶性分の含
有量が相当低いものであるが、いずれにしろ該方法に対
して本発明方法を適用すれば、より一層水可溶分を低減
しつることは言うまでもない.本発明方法で得られる吸
水性樹脂の大きさ、形状等は,特に限定はされず用途に
応じて適宜選択することができる.例えば衛生材料とし
て使用する場合には、通常は粒子状であり、約100〜
1000μm度の粒径を有するものが好ましい.本発明
方法により得られた吸水性樹脂は、前記各種用途に使用
することができ、殊に、生理用品、紙おむつ等の衛生用
品用として賞用し得る.該吸水性樹脂は用途に応じて単
独で又は二酸化ケイ素粉末、酸化チタン粉末等の無機質
粉末あるいはゴム等の有機填料と併用して用いられる.
尚、二酸化ケイ素粉末としては、たとえばコロイダルシ
リカ、ホワイトカーボン、超微粒子状シリカなどを例示
できる. 更には,上記方法で得られた吸水性樹脂粉砕物を必要に
応じて、後改質することも可能である.例えば、吸水性
樹脂に含有されるカルボキシレートに対して水溶性ジグ
リシジルエーテル化合物に代表されるポリエポキシ化合
物、アルデヒド化合物、多価金属塩等の公知の架橋剤を
反応させて吸水性礪脂粉砕物の表面改質をすることも可
能であり該改質物も上記と同用途に利用することができ
る. (実施例) 以下、参考例、実施例および比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明するが、本発明が該実施例にのみ限定さ
れないことはもとよりである.参考例l 吸水性樹脂粉末として、ポリアクリル酸系架橋物(商品
名「アラソーブS−100J 、荒川化学工業株式会社
製)を80メッシュの金網で篩ったものであり(以下、
これを吸水性樹脂粉末aと称す)、その吸水能は55g
/gである. 参考例2 吸水性樹脂粉末として,ポリアクリル酸系架橘物(商品
名「アクアリックCA J .日本触媒化学工業株式会
社製)を80メッシュの金網で篩ったものであり(以下
、これを吸水性樹脂扮末bと称す)、その吸水能は44
g/ gである.参考例3 吸水性樹脂粉末として、デンブンーアクリル酸系グラフ
ト共重合体(商品名「サンウエットIM−1500J 
,三洋化成工業株式会社製)を80メッシュの金網で篩
ったものであり(以下、これを吸水性樹脂扮末Cと称す
)、その吸水能は47g/gである。
実施例l 水冷下、アクリル酸328gおよ.び水543. 2g
に水酸化ナトリウム 136.55g (アクリル酸に
対し75モルiに相当)を加えて中和した後、N,N’
−メチレンビスアクリルアミド0.032g  (全モ
ノマーに対して0. 008重量1)および2.2゛−
アゾビス(N. N’−ジメチレンイソブチルアミジン
)2塩酸塩0.403g  (全モノマーに対し0.1
重量1)を加えて溶解後、窒素ガスを吹き込んで溶存酸
素を追い出し液(品を20℃とし、全モノマー濃度40
改看%の調製液を得た. 該調製液に吸水性樹脂a  20.16g  (全モノ
マーに対し 5重量1)を加え撹拌し、吸水性樹脂粉末
を分散した後、176.7gを取り、内径 150−■
、潔さ25s−のガラス製シャーレに加え、コンベア型
紫外線装置(アイグラフィック株式会社製,高圧水銀ラ
ンプ2κwXZ灯、8017cab,発光長250ms
 )にて光量900■Joui/cm”となるよう、ベ
ルト速度lO■/分、照射時間lO.8秒で紫外線を照
射し厚さ 9m朧のゴム弾性のある含水ゲル架橋重合体
を得た.ついで、このゲル状架橋重合体をカッターで2
〜5冒一に切断し、これを熱風乾燥機中140℃で2時
間乾燥した後,粉砕機で粉砕し,更に130℃で30分
間乾燥し,吸水性樹脂粉末Aを得た。
実施例2 実施例lにおいて、吸水性樹脂粉末aの添加量を40.
33g (全七ノマーに対しIO重量%)に代えた他は
同様にして重合、乾燥、粉砕を行い吸水性樹脂粉末Bを
得た. 実施例3 実施例lにおいて、吸水性樹脂粉末aに代えて吸水性樹
脂扮末bを用い、かつその添加量を40.33g(全モ
ノマーに対しlO重量%)に代えた他は同様にして重合
、乾燥、粉砕を行い吸水性樹脂扮末Cを得た. 実施例4 実施例lにおいて,吸水性樹脂扮末aに代えて吸水性樹
脂扮末Cを用い、かつその添加量を40.33g(全モ
ノマーに対しlO重量i)に代えた他は同様にして重合
、乾燥、粉砕を行い吸水性樹脂扮末Dを得た. 実施例5 アクリル酸30gを水9. 24gに加え、更にこれに
純度85%の水酸化カリウム20.6g (アクリル酸
に対し75モル1に相当)を加えて中和した後、N,N
゛−メチレンビスアクリルアミド0.009g  (全
七ノマーに対して0.021重量i)を加え、単量体濃
度70重量エのアクリル酸カリウム水溶液を調製した.
該調製液に吸水性樹脂扮末a 4.19g(全モノマー
に対しIO重量i)を加え撹拌し、該樹脂粉末を分散さ
せた後,70℃に保温した。これに、水1gと2.2゛
−アゾビス(2−アミジノブロバン)2塩酸塩0. 2
08gを溶解した溶液を加え,直ちに内径約10cmの
円筒状反応器の底面上に流下延展させた。
数秒後,重合が始まり、 1分以内に反応が完結し,重
合熱により発泡し乾燥した架橋重合体が得られた.これ
を粉砕して架橋重合体粉末を得た.ついで,この架橋重
合体粉末を熱風乾燥機中130℃で30分間乾燥し、吸
水性樹脂扮末Eを得た。
実施例6 水冷下、アクリル酸350gおよび水504. 62g
に水酸化ナトリウム 145.71g (アクリル酸に
対し75モル2に相当)を加えて中和した後、N,N’
−メチレンビスアクリルアミド0.086g  (全モ
ノマーに対して0.02重量i)およびソルビタン脂肪
酸エステル2.15g(花王アトラス株式会社製、商品
名「スバン20」)を加えて溶解後,M素ガスを吹き込
んで溶存酸素を追い出し液温を40℃とした.該調製液
に吸水性樹脂扮末a 43.01g  (全モノマーに
対し IO重量i)を加え撹拌し、吸水性樹脂粉末を分
敗した後、過硫酸アンモニウム0. 15gと亜Et@
水素ナトリウム0.05gを添加し、溶解させた.この
溶液を4フッ化エチレンでライニングした 150mm
角の容器に入れた.重合は穏やかに進行し反応系の温度
は重合開始後2時間で55〜60℃となった。重合開始
後7時間して、内容物であるゲル状架橋重合体を取り出
した.ついで該重合体をカッターで約2〜5+msに切
断し、熱風乾燥機中140℃で2時間乾燥した後、粉砕
機で粉砕し、吸水性樹脂粉末Fを得た。
実施例7 実施例1において、N,N’−メチレンビスアクリルア
ミドを添加せず、かつ吸水性樹脂粉末aの添加看を40
.33g (全モノマーに対しlO重量%)に代えた他
は同様にして重合、乾燥、粉様にして重合、乾燥、粉砕
を行い吸水性樹脂粉末Gを得た.比較例l 実施例lにおいて、吸水性樹脂扮末aを添加しなかった
他は同様にして重合、乾燥、粉砕を行い吸水性樹脂粉末
Hを得た. 比較例2 実施例lにおいて、N.N’−メチレンビスアクリルア
ミドの添加量を0.121g  (全七ノマーに対して
0.03重量i)に増量し、かつ吸水性樹脂扮末aを添
加しなかった他は同様にして重合,乾燥、粉砕を行い吸
水性樹脂扮末Iを得た. 比較例3 実施例5において,吸水性樹脂扮末aを添加しなかった
他は同様にして重合、乾燥、粉砕を行い吸水性樹脂扮末
Jを得た. 比較N4 実施例6において、吸水性樹脂粉末aを添加しなかった
他は同様にして重合、乾燥、粉砕を行い吸水性樹脂粉末
Kを得た. 上記各種実施例および比較例で得゜られた吸水性樹脂粉
末(A−K)につき、それらの吸水能および水可溶分含
有量の測定結果を第1表に示す.尚、吸水能とは、吸水
性樹脂粉末1gあたりの生理食塩水の吸収量をいう. (水可溶分含有量の測定) 500mlの三角フラスコに蒸留水300mlを入れ、
これに吸水性樹脂粉末0.2±0.02gを精秤して撹
拌下に添加したのち、24時間暗所に放置する.ついで
ミリポア社製のガラス繊維濾紙を使用し減圧濾過する.
濾液を乾燥機中、l05℃で!8時間加熱し、加熱残分
を測定し、次式により水可溶分を算出する, 水可溶分=(加熱残分X tool/試料重量第1 表 (発明の効果) 本発明方法によれば、従来と近似する水溶液重合法を採
用するにも拘らず、水可溶分が極めて少なく、しかも吸
水性樹脂本来の優れた諸性能をあわせ持つ吸水性樹脂を
容易に提供できるという顕著な効果を奏する. 荒川化学工業株式会社

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アクリル酸アルカリ金属塩及び/又はメタクリル
    酸アルカリ金属塩を主要単量体として含有する単量体水
    溶液を水溶液重合させて吸水性樹脂を製造する方法にお
    いて、吸水性樹脂粉末の存在下に重合及び架橋せしめる
    ことを特徴とする吸水性樹脂の製造法。
  2. (2)前記水溶液重合時に架橋性化合物が含有されてな
    る請求項1記載の製造法。
  3. (3)吸水性樹脂粉末がアクリル酸アルカリ金属塩及び
    /又はメタクリル酸アルカリ金属塩を主要単量体として
    なる架橋重合体である請求項1又は2記載の製造法。
  4. (4)吸水性樹脂粉末が全単量体に対して0.5〜20
    重量%含有されてなる請求項1又は2記載の製造法。
JP18776989A 1989-07-19 1989-07-19 水可溶分の少ない吸水性樹脂の製造法 Expired - Lifetime JPH0776244B2 (ja)

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