JPH0654596A - 紙送り装置 - Google Patents
紙送り装置Info
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- JPH0654596A JPH0654596A JP20080792A JP20080792A JPH0654596A JP H0654596 A JPH0654596 A JP H0654596A JP 20080792 A JP20080792 A JP 20080792A JP 20080792 A JP20080792 A JP 20080792A JP H0654596 A JPH0654596 A JP H0654596A
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- Japan
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- length
- trapezoidal
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- Control Of Stepping Motors (AREA)
- Handling Of Sheets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】用紙送りの高速化を図る。
【構成】紙送りモータ(30M)を加速域と基準定速度
域と減速域とからなる基準台形速度線図(C1)に従っ
て回転制御しつつ基準時間(T1)までに基準長(Ls
1,Ls2)だけ用紙を所定方向に送る紙送り装置にお
いて、台形高速度線図記憶手段(13C)と送り長判別
手段(11,12)と高速回転切替制御手段(11,1
2)とを設け、紙送り長(Li)が基準長(Ls1,L
s2)よりも長いと判別された場合に定速度域における
速度(V2,V3)が大きい台形高速度線図(C2,C
3)に自動切替えして紙送りモータ(30M)を回転制
御する構成とされている。
域と減速域とからなる基準台形速度線図(C1)に従っ
て回転制御しつつ基準時間(T1)までに基準長(Ls
1,Ls2)だけ用紙を所定方向に送る紙送り装置にお
いて、台形高速度線図記憶手段(13C)と送り長判別
手段(11,12)と高速回転切替制御手段(11,1
2)とを設け、紙送り長(Li)が基準長(Ls1,L
s2)よりも長いと判別された場合に定速度域における
速度(V2,V3)が大きい台形高速度線図(C2,C
3)に自動切替えして紙送りモータ(30M)を回転制
御する構成とされている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙送り装置に関する。
特に、プリンタの紙送りに利用される。
特に、プリンタの紙送りに利用される。
【0002】
【従来の技術】紙送り装置に使用される紙送りモータ
は、定量的送り精度の向上と制御容易化のために、ステ
ッピングモータが採用される。このステッピングモータ
は、自起動周波数が低いので、最高速度を高めるには、
図6に示す加速(スローアップ)域と減速(スローダウ
ン)域とを有する台形速度線図C1に従って回転制御し
なければならない。
は、定量的送り精度の向上と制御容易化のために、ステ
ッピングモータが採用される。このステッピングモータ
は、自起動周波数が低いので、最高速度を高めるには、
図6に示す加速(スローアップ)域と減速(スローダウ
ン)域とを有する台形速度線図C1に従って回転制御し
なければならない。
【0003】加速域は等加速度とされ、減速域は向き反
対の同じ等加速度とされるのが一般的である。それら加
速度の絶対値(傾斜角)α1は、定速度域の回転速度V
1が高くなる程に小さくなる傾向にある。脱調防止のた
めである。また、速度(V1)と発生トルクとの関係
は、図5に示すように、高(低)速度となる程に発生ト
ルクは小さく(大きく)なる。
対の同じ等加速度とされるのが一般的である。それら加
速度の絶対値(傾斜角)α1は、定速度域の回転速度V
1が高くなる程に小さくなる傾向にある。脱調防止のた
めである。また、速度(V1)と発生トルクとの関係
は、図5に示すように、高(低)速度となる程に発生ト
ルクは小さく(大きく)なる。
【0004】ところで、台形速度線図C1の囲む面積
(A1)が用紙送り長L1となるから、台形速度線図C
1の形状は全域を含む所定時間T1内に所定長L1を送
ることができるように定められる。しかし、装置全体の
小型・軽量化,節電化,コスト低減の要請を満すことも
重要であるから、紙送りモータの容量性を必要十分にし
て最小的なものと選択しつつその線図C1を決定しなけ
ればならない。
(A1)が用紙送り長L1となるから、台形速度線図C
1の形状は全域を含む所定時間T1内に所定長L1を送
ることができるように定められる。しかし、装置全体の
小型・軽量化,節電化,コスト低減の要請を満すことも
重要であるから、紙送りモータの容量性を必要十分にし
て最小的なものと選択しつつその線図C1を決定しなけ
ればならない。
【0005】かくして、例えばプリンタの紙送りに採用
する場合、前回印字動作終了から今回印字動作開始まで
の図6に示す基準時間T1内に基準長L1だけ用紙を送
ることができるように基準台形速度線図C1が決められ
る。基準長L1は、例えば2行分の長さとされる。この
際、使用環境(特に、低温)を考慮して、最高速度(基
準定速域)V1において最大的トルクを発生するように
決定されている。
する場合、前回印字動作終了から今回印字動作開始まで
の図6に示す基準時間T1内に基準長L1だけ用紙を送
ることができるように基準台形速度線図C1が決められ
る。基準長L1は、例えば2行分の長さとされる。この
際、使用環境(特に、低温)を考慮して、最高速度(基
準定速域)V1において最大的トルクを発生するように
決定されている。
【0006】したがって、前回印字動作が終了すると、
送りモータが図6に実線で示す基準台形速度線図C1に
則り回転制御され、次回の印字動作までの基準時間T1
内に基準長L1を正確に送ることができる。
送りモータが図6に実線で示す基準台形速度線図C1に
則り回転制御され、次回の印字動作までの基準時間T1
内に基準長L1を正確に送ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、用紙の送り
長さが例えば2行分とされた基準長L1よりも短い場
合、例えばドットの集合として図形を描く場合には、図
6に点線で示すように加速域(α1)から基準定速域
(V1)に到達することなく減速域に移行させた回転制
御となるが、この場合は自起動周波数内であり発生トル
クも大きいから、方向反転による加速度の増大はあるも
のの問題とならない。1点鎖線で示す場合には、全く問
題がない。
長さが例えば2行分とされた基準長L1よりも短い場
合、例えばドットの集合として図形を描く場合には、図
6に点線で示すように加速域(α1)から基準定速域
(V1)に到達することなく減速域に移行させた回転制
御となるが、この場合は自起動周波数内であり発生トル
クも大きいから、方向反転による加速度の増大はあるも
のの問題とならない。1点鎖線で示す場合には、全く問
題がない。
【0008】しかし、送り長さが基準長L1よりも長い
場合、先の印字行から例えば8行をとばして次の印字を
する場合には、1点鎖線で示す如く基準定速域(V1)
での回転制御が長時間に及ぶために、基準時間T1まで
にはその長さを送ることができない。つまり、印字高速
化を妨げる。
場合、先の印字行から例えば8行をとばして次の印字を
する場合には、1点鎖線で示す如く基準定速域(V1)
での回転制御が長時間に及ぶために、基準時間T1まで
にはその長さを送ることができない。つまり、印字高速
化を妨げる。
【0009】だからといって、かかる送り長さ(8行)
を基準長(L1)としかつ基準時間T1を固定化してし
まうと、発生トルクを維持しながら基準定速域(V1)
における回転速度を一段と高速化しなければならない。
つまり、駆動回路を含む紙送りモータ全体を大容量とし
なければならない。
を基準長(L1)としかつ基準時間T1を固定化してし
まうと、発生トルクを維持しながら基準定速域(V1)
における回転速度を一段と高速化しなければならない。
つまり、駆動回路を含む紙送りモータ全体を大容量とし
なければならない。
【0010】かくして、従来は、基準長L1と基準時間
T1とをその使用目的、印字態様等に応じて慎重に選択
しているものの、送り長さが基準長L1よりも長くなる
場合は、その発生チャンスが少ないことを理由として、
時間遅れを忍受するものとされている。しかしながら、
印字多様化と印字高速化とが一段と強く求められる今日
では、かかる時間遅れも許され難くなりつつある。
T1とをその使用目的、印字態様等に応じて慎重に選択
しているものの、送り長さが基準長L1よりも長くなる
場合は、その発生チャンスが少ないことを理由として、
時間遅れを忍受するものとされている。しかしながら、
印字多様化と印字高速化とが一段と強く求められる今日
では、かかる時間遅れも許され難くなりつつある。
【0011】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
その目的は紙送りモータの容量を増大させることなく、
多様化に追従しかつ高速送りできる紙送り装置を提供す
ることにある。
その目的は紙送りモータの容量を増大させることなく、
多様化に追従しかつ高速送りできる紙送り装置を提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、基準長を基準
時間内で送るという基本的考え方を順守しつつ基準長よ
りも長い送り長さの場合は、定速度域での運転が長くそ
の必要トルクが小さくてもよいという一般的紙送り機構
の特性、および送り長さによっては定速度域での速度を
高めることが必ずしも全体的高速化に直結しない場合も
多々に生ずることに着目し、送り長さの長短によって台
形速度線図を切替えて回転制御することのできる構成と
し、前記目的を達成するものである。
時間内で送るという基本的考え方を順守しつつ基準長よ
りも長い送り長さの場合は、定速度域での運転が長くそ
の必要トルクが小さくてもよいという一般的紙送り機構
の特性、および送り長さによっては定速度域での速度を
高めることが必ずしも全体的高速化に直結しない場合も
多々に生ずることに着目し、送り長さの長短によって台
形速度線図を切替えて回転制御することのできる構成と
し、前記目的を達成するものである。
【0013】すなわち、本発明は、紙送りモータを加速
域と基準定速度域と減速域とからなる基準台形速度線図
に従って回転制御しつつ基準時間までに基準長だけ用紙
を所定方向に送る紙送り装置において、前記基準定速度
よりも高速な定速度域を有する台形高速度線図を記憶す
る台形高速度線図記憶手段と、紙送り長が前記基準長よ
りも長いか否かを判別する送り長判別手段と、この送り
長判別手段で紙送り長が前記基準長よりも長いと判別さ
れたことを条件に前記基準台形速度線図から記憶されて
いる台形高速度線図に切替えて前記紙送りモータを回転
制御する高速回転切替制御手段と、を設けたことを特徴
とする。
域と基準定速度域と減速域とからなる基準台形速度線図
に従って回転制御しつつ基準時間までに基準長だけ用紙
を所定方向に送る紙送り装置において、前記基準定速度
よりも高速な定速度域を有する台形高速度線図を記憶す
る台形高速度線図記憶手段と、紙送り長が前記基準長よ
りも長いか否かを判別する送り長判別手段と、この送り
長判別手段で紙送り長が前記基準長よりも長いと判別さ
れたことを条件に前記基準台形速度線図から記憶されて
いる台形高速度線図に切替えて前記紙送りモータを回転
制御する高速回転切替制御手段と、を設けたことを特徴
とする。
【0014】
【作用】上記構成の本発明では、次の紙送り長が決まる
と、送り長判別手段が当該紙送り長さが基準長よりも長
いか否かを判別する。紙送り長さの方が長いと判別され
ると、高速回転切替制御手段が基準台形速度線図から台
形高速線図記憶手段に記憶されている台形高速度線図に
切替えて紙送りモータを回転制御する。よって、台形高
速度線図記憶手段に、基準台形速度線図の基準定速度よ
りも高速な定速度域を持つ1以上の台形高速度線図を予
め記憶させておけば、送り長が基準送り長さよりも長い
場合でも高速送りできる。
と、送り長判別手段が当該紙送り長さが基準長よりも長
いか否かを判別する。紙送り長さの方が長いと判別され
ると、高速回転切替制御手段が基準台形速度線図から台
形高速線図記憶手段に記憶されている台形高速度線図に
切替えて紙送りモータを回転制御する。よって、台形高
速度線図記憶手段に、基準台形速度線図の基準定速度よ
りも高速な定速度域を持つ1以上の台形高速度線図を予
め記憶させておけば、送り長が基準送り長さよりも長い
場合でも高速送りできる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。本紙送り装置は、図1に示す如く、ドットプリン
タから構成され、かつ台形高速度線図記憶手段13Cと
送り長判別手段(11,12)と高速度回転切替制御手
段(11,12)とを設け、図3に示す送り長(Li)
が基準長(Ls1,Ls2)よりも長い場合には基準台
形速度線図(C1)から予め記憶された台形高速度線図
(C2,C3)に切替えて紙送りモータ30Mを高速回
転制御して迅速な用紙送りができるように形成されてい
る。
する。本紙送り装置は、図1に示す如く、ドットプリン
タから構成され、かつ台形高速度線図記憶手段13Cと
送り長判別手段(11,12)と高速度回転切替制御手
段(11,12)とを設け、図3に示す送り長(Li)
が基準長(Ls1,Ls2)よりも長い場合には基準台
形速度線図(C1)から予め記憶された台形高速度線図
(C2,C3)に切替えて紙送りモータ30Mを高速回
転制御して迅速な用紙送りができるように形成されてい
る。
【0016】また、この実施例では、台形高速度線図を
2つ(C2,C3)とし、かつ第1の基準長Ls1と第
2の基準長Ls2とで2段階に切替えるものとされてい
る。なお、台形高速度線図は、3つ以上としてもよい。
2つ(C2,C3)とし、かつ第1の基準長Ls1と第
2の基準長Ls2とで2段階に切替えるものとされてい
る。なお、台形高速度線図は、3つ以上としてもよい。
【0017】まず、ドットプリンタは、図1に示す如
く、CPU11と印字プログラム,紙送りプログラム等
や各種固定データを格納させたROM12,各種データ
を一時記憶するRAM13,上位機器(図示省略)から
印字コマンドを含む印字データを受信するためのインタ
ーフェース14,入出力ポート15等を含む制御部10
と各種機構とから構成されている。また、入出力ポート
15には、キャリアモータ20M(ドライバ20C),
紙送りモータ30M(ドライバ30C),印字ヘッド4
0H(ドライバ40C)等が接続されている。
く、CPU11と印字プログラム,紙送りプログラム等
や各種固定データを格納させたROM12,各種データ
を一時記憶するRAM13,上位機器(図示省略)から
印字コマンドを含む印字データを受信するためのインタ
ーフェース14,入出力ポート15等を含む制御部10
と各種機構とから構成されている。また、入出力ポート
15には、キャリアモータ20M(ドライバ20C),
紙送りモータ30M(ドライバ30C),印字ヘッド4
0H(ドライバ40C)等が接続されている。
【0018】そして、バッテリーバックアップされたR
AM13の一部記憶エリアには、図3に1点鎖線で示す
基準台形速度線図C1(基準加速度α1,基準定速度V
1)が記憶されている。この基準台形速度線図C1は、
基準時間T1までに第1の基準長Ls1(線図C1が囲
む面積A1)だけ用紙送りできるものと定められたもの
である。第1の基準長Ls1は、この実施例の場合、2
行分とされている。すなわち、紙送り制御手段(11,
12)は、送り長Liが決まると、基準台形速度線図C
1に基づいて、ドライバ30Cに駆動信号を出力して紙
送りモータ30Mを回転制御する(図2のST11,1
5)。
AM13の一部記憶エリアには、図3に1点鎖線で示す
基準台形速度線図C1(基準加速度α1,基準定速度V
1)が記憶されている。この基準台形速度線図C1は、
基準時間T1までに第1の基準長Ls1(線図C1が囲
む面積A1)だけ用紙送りできるものと定められたもの
である。第1の基準長Ls1は、この実施例の場合、2
行分とされている。すなわち、紙送り制御手段(11,
12)は、送り長Liが決まると、基準台形速度線図C
1に基づいて、ドライバ30Cに駆動信号を出力して紙
送りモータ30Mを回転制御する(図2のST11,1
5)。
【0019】さて、台形高速度線図記憶手段13Cは、
図1に示す上記RAM13の一部記憶エリア(13C)
をもって形成され、図3に点線で示す第1の台形高速度
線図C2と1点鎖線で示す第2の台形高速度線図C3と
を記憶する。第1および第2の台形高速度線図C2,C
3の各定速度域での速度V2,V3は、図3に示すよう
に基準定速度V1よりも高速であり、次のように決めら
れる。
図1に示す上記RAM13の一部記憶エリア(13C)
をもって形成され、図3に点線で示す第1の台形高速度
線図C2と1点鎖線で示す第2の台形高速度線図C3と
を記憶する。第1および第2の台形高速度線図C2,C
3の各定速度域での速度V2,V3は、図3に示すよう
に基準定速度V1よりも高速であり、次のように決めら
れる。
【0020】すなわち、ステッピングモータからなる紙
送りモータ30Mでは、最高速度Viをより高速にしよ
うとすると、その加速域(減速域)での回転加速度(α
i)が小さくなる。図3ではその傾斜が緩やかとなる。
したがって、紙送り長Liによっては、初めから定速度
域での速度を高く決定しておいても、結果として送り時
間Tiを短縮できない。
送りモータ30Mでは、最高速度Viをより高速にしよ
うとすると、その加速域(減速域)での回転加速度(α
i)が小さくなる。図3ではその傾斜が緩やかとなる。
したがって、紙送り長Liによっては、初めから定速度
域での速度を高く決定しておいても、結果として送り時
間Tiを短縮できない。
【0021】詳しくは、図3において、基準台形速度線
図C1と第1の台形高速度線図C2と第2の台形高速度
線図C3とのそれぞれが囲む面積をA1=A2=A3と
する、つまり同一の送り長(基準長Ls1)を速度線図
を切替えて送り制御すると、図4に示す如く、基準長L
s1までの送り時間Tiは基準台形速度線図C1による
方が早い。基準時間T1で基準長Ls1を送れる。
図C1と第1の台形高速度線図C2と第2の台形高速度
線図C3とのそれぞれが囲む面積をA1=A2=A3と
する、つまり同一の送り長(基準長Ls1)を速度線図
を切替えて送り制御すると、図4に示す如く、基準長L
s1までの送り時間Tiは基準台形速度線図C1による
方が早い。基準時間T1で基準長Ls1を送れる。
【0022】しかし、送り長さLsiが基準長Ls1よ
りも長くなると、第1,第2の台形高速度線図C2,C
3による場合の方が早く時間T2以内で送れる。これに
対し、基準台形速度線図C1によると、時間T2をオー
バーしてしまう。したがって、第1の基準長Ls1を越
える場合には、第1または第2の台形高速度線図C2,
C3により紙送りモータ30Mを回転制御した方が、送
り時間Tiが短くなる。
りも長くなると、第1,第2の台形高速度線図C2,C
3による場合の方が早く時間T2以内で送れる。これに
対し、基準台形速度線図C1によると、時間T2をオー
バーしてしまう。したがって、第1の基準長Ls1を越
える場合には、第1または第2の台形高速度線図C2,
C3により紙送りモータ30Mを回転制御した方が、送
り時間Tiが短くなる。
【0023】同様に、送り長Tiが第2の基準長Ls2
以上となる場合には、第2の台形高速度線図C3による
方が早くなる。送り長Ls2,送り時間T2で両速度線
図C2,C3による送り長さカーブが交叉するからであ
る。送り長Liが長くなる程に差がついてくる。このよ
うな場合にも、基準台形速度線図C1で送り制御すると
従来例の通り2倍以上の送り時間Tiが必要となってし
まう。
以上となる場合には、第2の台形高速度線図C3による
方が早くなる。送り長Ls2,送り時間T2で両速度線
図C2,C3による送り長さカーブが交叉するからであ
る。送り長Liが長くなる程に差がついてくる。このよ
うな場合にも、基準台形速度線図C1で送り制御すると
従来例の通り2倍以上の送り時間Tiが必要となってし
まう。
【0024】なお、第1および第2の台形高速度線図C
2,C3とすると、紙送りモータ30Mの発生トルク
は、図5に示すように定速度域における最高速度V2,
V3が高いので、基準速度線図C1(V1)による場合
の発生トルクよりも小さくなるが、用紙は連続的に送ら
れているためその負荷が小さく問題とならない。
2,C3とすると、紙送りモータ30Mの発生トルク
は、図5に示すように定速度域における最高速度V2,
V3が高いので、基準速度線図C1(V1)による場合
の発生トルクよりも小さくなるが、用紙は連続的に送ら
れているためその負荷が小さく問題とならない。
【0025】次に、送り長判別手段は、次の印字動作に
備えて行う紙送り長Liが、基準長Ls1,Ls2より
も長いか否かを自動判別する手段で、CPU11,RO
M12とからなり図2のST10,12で実行される。
第1の基準長Ls1と第2の基準長Ls2とは、図1に
示すRAM13の一部記憶エリア(13L)をもって形
成された基準長記憶手段13Lに記憶されている。その
値は、設定変更可能である。
備えて行う紙送り長Liが、基準長Ls1,Ls2より
も長いか否かを自動判別する手段で、CPU11,RO
M12とからなり図2のST10,12で実行される。
第1の基準長Ls1と第2の基準長Ls2とは、図1に
示すRAM13の一部記憶エリア(13L)をもって形
成された基準長記憶手段13Lに記憶されている。その
値は、設定変更可能である。
【0026】また、高速回転切替制御手段は、送り長判
別手段(11,12)で送り長Liが第1の基準長Ls
1よりも長い(ST12のYES)と判別された場合
に、基準台形速度線図C1から第1の台形高速度線図C
2に切替え、さらに第2の基準長Ls2よりも長い(S
T12のNO)と判別された場合に第2の台形高速度線
図C3に切替えて紙送りモータ30Mを回転制御する手
段で、CPU11,ROM12とから形成され図2のS
T13,14で実行される。
別手段(11,12)で送り長Liが第1の基準長Ls
1よりも長い(ST12のYES)と判別された場合
に、基準台形速度線図C1から第1の台形高速度線図C
2に切替え、さらに第2の基準長Ls2よりも長い(S
T12のNO)と判別された場合に第2の台形高速度線
図C3に切替えて紙送りモータ30Mを回転制御する手
段で、CPU11,ROM12とから形成され図2のS
T13,14で実行される。
【0027】次に、この実施例の作用を説明する。印字
運転中に最も多く現れる基準長Ls1を基準時間T1で
紙送りする場合は、紙送り制御手段(11,12)によ
って、従来通り図3に実線で示す基準台形速度線図C1
に基づいて紙送りモータ30Mが回転制御される(図2
のST10のYES,ST11,ST15,ST1
6)。紙送りモータ30Mの発生トルクも図5に示すよ
うに最大的であるから大きな静止摩擦トルクでも円滑に
送れる。したがって、送り長Liが第1の基準長Ls1
よりも極めて短い場合は、その最高速度V1に到達する
以前に減速されるが、低速のためこの場合も円滑送りで
きる。送り時間Tiも短い。
運転中に最も多く現れる基準長Ls1を基準時間T1で
紙送りする場合は、紙送り制御手段(11,12)によ
って、従来通り図3に実線で示す基準台形速度線図C1
に基づいて紙送りモータ30Mが回転制御される(図2
のST10のYES,ST11,ST15,ST1
6)。紙送りモータ30Mの発生トルクも図5に示すよ
うに最大的であるから大きな静止摩擦トルクでも円滑に
送れる。したがって、送り長Liが第1の基準長Ls1
よりも極めて短い場合は、その最高速度V1に到達する
以前に減速されるが、低速のためこの場合も円滑送りで
きる。送り時間Tiも短い。
【0028】さて、次の紙送り長Liが決まると、送り
長判別手段(11,12)が働き、その長さが各基準長
Ls1,Ls2よりも長いか否かを判別する(ST1
0,12)。すると、高速回転切替制御手段(11,1
2)が、Li≧Ls1の場合(ST12のYES)に
は、基準台形速度線図C1に代えて台形高速度線図記憶
手段13Cに記憶されている第1の台形高速度線図C2
に切替える(ST13)。したがって、基準台形速度線
図C1で送り制御するよりも、高速で送れる(ST1
5,16)。
長判別手段(11,12)が働き、その長さが各基準長
Ls1,Ls2よりも長いか否かを判別する(ST1
0,12)。すると、高速回転切替制御手段(11,1
2)が、Li≧Ls1の場合(ST12のYES)に
は、基準台形速度線図C1に代えて台形高速度線図記憶
手段13Cに記憶されている第1の台形高速度線図C2
に切替える(ST13)。したがって、基準台形速度線
図C1で送り制御するよりも、高速で送れる(ST1
5,16)。
【0029】さらに、Li≧Ls2と判別された場合
(ST12のNO)には、第2の台形高速度線図C3に
切替えられる(ST14)。したがって、基準台形速度
線図C1による場合に比較して、例えばその半分の時間
で紙送りできる(ST15,16)。
(ST12のNO)には、第2の台形高速度線図C3に
切替えられる(ST14)。したがって、基準台形速度
線図C1による場合に比較して、例えばその半分の時間
で紙送りできる(ST15,16)。
【0030】しかして、この実施例によれば、台形高速
度線図記憶手段13Cと送り長判別手段(11,12)
と高速回転切替制御手段(11,12)とを設け、紙送
り長Liが基準長Ls1,Ls2よりも長いと判別され
た場合に、基準台形速度線図C1から定速度域における
速度V2,V3が大きい台形高速度線図C2,C3に自
動切替えして紙送りモータ30Mを回転制御する構成と
されているので、紙送りを含めた印字高速化を達成でき
るとともに、各種印字態様への適応性が拡大される。
度線図記憶手段13Cと送り長判別手段(11,12)
と高速回転切替制御手段(11,12)とを設け、紙送
り長Liが基準長Ls1,Ls2よりも長いと判別され
た場合に、基準台形速度線図C1から定速度域における
速度V2,V3が大きい台形高速度線図C2,C3に自
動切替えして紙送りモータ30Mを回転制御する構成と
されているので、紙送りを含めた印字高速化を達成でき
るとともに、各種印字態様への適応性が拡大される。
【0031】また、台形高速度線図は、2種類(C2,
C3)とされているので、送り長Liの長短によって一
段と最適で迅速な紙送りができる。
C3)とされているので、送り長Liの長短によって一
段と最適で迅速な紙送りができる。
【0032】また、送り長Liの長い場合にのみに限っ
て、最高速度V2,V3の高い台形高速度線図C2,C
3に切替えて回転制御するように形成されているので、
紙送りモータ30M,ドライバ30Cの容量を増大させ
る必要がなく、低コストで具現化できる。
て、最高速度V2,V3の高い台形高速度線図C2,C
3に切替えて回転制御するように形成されているので、
紙送りモータ30M,ドライバ30Cの容量を増大させ
る必要がなく、低コストで具現化できる。
【0033】さらに、台形高速度線図記憶手段13C
は、RAM13の一部記憶エリア(13C)から形成さ
れかつ2つの線図C2,C3、詳しくはそれらの定数を
記憶させるだけであるから、メモリの大幅な増設を必要
としない。この点からも低コストで実施が容易である。
は、RAM13の一部記憶エリア(13C)から形成さ
れかつ2つの線図C2,C3、詳しくはそれらの定数を
記憶させるだけであるから、メモリの大幅な増設を必要
としない。この点からも低コストで実施が容易である。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、台形高速度線図記憶手
段と送り長判別手段と高速回転切替制御手段とを設け、
紙送り長が基準長よりも長いと判別された場合に定速度
域における速度が大きい台形高速度線図に自動切替えし
て紙送りモータを回転制御する構成とされているので、
紙送りモータを大容量とすることなく紙送りを含めた印
字高速化を達成できるとともに、各種印字態様への適応
性が拡大される。
段と送り長判別手段と高速回転切替制御手段とを設け、
紙送り長が基準長よりも長いと判別された場合に定速度
域における速度が大きい台形高速度線図に自動切替えし
て紙送りモータを回転制御する構成とされているので、
紙送りモータを大容量とすることなく紙送りを含めた印
字高速化を達成できるとともに、各種印字態様への適応
性が拡大される。
【図1】本発明の実施例を示す全体構成図である。
【図2】同じく、紙送り動作を説明するためのフローチ
ャートである。
ャートである。
【図3】同じく、基準台形速度線図と台形高速度線図と
の関係を説明するための図である。
の関係を説明するための図である。
【図4】同じく、定速度域での最高速度と送り時間との
関係を説明するための図である。
関係を説明するための図である。
【図5】同じく、紙送りモータの最高速度と発生トルク
との関係を説明するための図である。
との関係を説明するための図である。
【図6】従来例による基準台形速度線図を説明するため
の図である。
の図である。
10 制御部 11 CPU(送り長判別手段,高速回転切替制御手
段) 12 ROM(送り長判別手段,高速回転切替制御手
段) 13 RAM 13C 台形高速度線図記憶手段 13L 基準長記憶手段 14 インターフェース 15 入出力ポート 30M 紙送りモータ T1 基準時間 Ts1 第1の基準長(基準長) Ts2 第2の基準長 V1 基準定速度域 C1 基準台形速度線図 C2 第1の台形高速度線図 C3 第2の台形高速度線図
段) 12 ROM(送り長判別手段,高速回転切替制御手
段) 13 RAM 13C 台形高速度線図記憶手段 13L 基準長記憶手段 14 インターフェース 15 入出力ポート 30M 紙送りモータ T1 基準時間 Ts1 第1の基準長(基準長) Ts2 第2の基準長 V1 基準定速度域 C1 基準台形速度線図 C2 第1の台形高速度線図 C3 第2の台形高速度線図
Claims (1)
- 【請求項1】 紙送りモータを加速域と基準定速度域と
減速域とからなる基準台形速度線図に従って回転制御し
つつ基準時間までに基準長だけ用紙を所定方向に送る紙
送り装置において、 前記基準定速度よりも高速な定速度域を有する台形高速
度線図を記憶する台形高速度線図記憶手段と、 紙送り長が前記基準長よりも長いか否かを判別する送り
長判別手段と、 この送り長判別手段で紙送り長が前記基準長よりも長い
と判別されたことを条件に前記基準台形速度線図から記
憶されている台形高速度線図に切替えて前記紙送りモー
タを回転制御する高速回転切替制御手段と、を設けたこ
とを特徴とする紙送り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20080792A JPH0654596A (ja) | 1992-07-28 | 1992-07-28 | 紙送り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20080792A JPH0654596A (ja) | 1992-07-28 | 1992-07-28 | 紙送り装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0654596A true JPH0654596A (ja) | 1994-02-25 |
Family
ID=16430525
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20080792A Pending JPH0654596A (ja) | 1992-07-28 | 1992-07-28 | 紙送り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0654596A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0940730A2 (en) * | 1998-03-02 | 1999-09-08 | Xerox Corporation | Hybrid hierarchical control architecture for media handling |
US6747429B2 (en) * | 2000-09-21 | 2004-06-08 | Seiko Epson Corporation | Print control system, print control method, and recording medium having recorded print control program |
JP2006211749A (ja) * | 2005-01-25 | 2006-08-10 | Brother Ind Ltd | ステッピングモータの速度制御装置及びその速度制御方法 |
-
1992
- 1992-07-28 JP JP20080792A patent/JPH0654596A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0940730A2 (en) * | 1998-03-02 | 1999-09-08 | Xerox Corporation | Hybrid hierarchical control architecture for media handling |
EP0940730A3 (en) * | 1998-03-02 | 2000-08-02 | Xerox Corporation | Hybrid hierarchical control architecture for media handling |
US6747429B2 (en) * | 2000-09-21 | 2004-06-08 | Seiko Epson Corporation | Print control system, print control method, and recording medium having recorded print control program |
US7075262B2 (en) | 2000-09-21 | 2006-07-11 | Seiko Epson Corporation | Print control system, print control method, and recording medium having recorded print control program |
JP2006211749A (ja) * | 2005-01-25 | 2006-08-10 | Brother Ind Ltd | ステッピングモータの速度制御装置及びその速度制御方法 |
JP4569815B2 (ja) * | 2005-01-25 | 2010-10-27 | ブラザー工業株式会社 | ステッピングモータの速度制御装置及びその速度制御方法 |
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