JPH0654368B2 - 液晶セル - Google Patents

液晶セル

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JPH0654368B2
JPH0654368B2 JP23847885A JP23847885A JPH0654368B2 JP H0654368 B2 JPH0654368 B2 JP H0654368B2 JP 23847885 A JP23847885 A JP 23847885A JP 23847885 A JP23847885 A JP 23847885A JP H0654368 B2 JPH0654368 B2 JP H0654368B2
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JP
Japan
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liquid crystal
alignment
crystal cell
film
electric field
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JP23847885A
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JPS6298326A (ja
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成田  建一
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Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Denki Co Ltd
Original Assignee
Tottori Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Denki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明はカイラルスメクチック強誘電性液晶(Sm
)を用いた液晶セルに関する。
(ロ)従来の技術 従来より液晶の中でも高速応答性があるという事で強誘
電性の液晶、とりわけカイラルスメクチック液晶がアプ
ライド・フィジックス・レターズ第38巻第11号(1
980年6月1日)等にて発表され、注目されはじめて
いる。この液晶は特開昭50−38558号公報に示さ
れるように通常もっている固有ピッチより小さいギャッ
プ間に挟持し、その挟持体に配向処理を施しておくと、
第2図に示す様に分子軸の方位と分極(Ps)の特異性
から電界の有無によって分子軸の方位が2位置に制御で
きるものである。
ところで斯る液晶で最も問題となるのは、いかにして有
効領域内に均一なモノドメインを形成するかという事で
ある。即ち、液晶分子の配向においては、液晶分子が基
板に略垂直となる配向するホメオトロピック配向と、液
晶分子が基板に略平行になるホモジニアス配向とがある
が、その後者のホモジニアス配向において、有機配向膜
等を用いるとホモジニアス配向することはよく知られて
いるところである。しかし強誘電性の液晶をホモジニア
ス配向させようとすると、均一配向にならない場合が多
い。その最も顕著な場合は、配向膜によって液晶分子の
方向が定められても、強誘電性の液晶の持つ二つの双安
定状態のいずれかに統一することができない状態となる
ことである。例えば特開昭60−57821号公報では
PVA、テフロン、ポリイミド、シラン等の配向膜にラ
ビング等の配向処理を施す事が示されているが、均一配
向しないで無電界時に配向不良による模様が観察される
ことがしばしば生じ不都合である。またせっかく配向し
ても電界を印加することで双安定性が不安定になってド
メインを発生する。
これらの配向膜に於て、特にSiO等は空気中の不純物
を吸着しやすく配向安定性に欠ける。また、シランカッ
プリング剤等では1000Å程度の厚膜化が困難で、1
00Å程度の薄い膜では基板材料や電極材料の液晶への
影響が防止できず配向状態が不安定になるので、寿命も
短い。
(ハ)発明が解決しようとする問題点 本発明は上述の欠点を改めるためになされたもので、配
向不良による模様が発生せず、電解の有無で双安定なホ
モジニアス配向を得る事ができ、表示品位が良く安定な
液晶セルを提供するものである。
(ニ)問題点を解決するための手段 本発明は自発分極の方向と分子の長軸方向(分子軸方
向)が略直交し、かつラビング等のいわゆる配向処理は
分子軸方向に対して作用することに着目してなされたも
ので、基板の液晶と接する面にフルオロアルキル基を有
した高分子被膜を設けるもので、さらに好ましくは一方
の基板にのみこの被膜を設け、他方の基板には一軸性整
列配向させるための被膜を設けるものである。
(ホ)作用 これにより高分子被膜は容易に厚膜化できるので配向安
定性が高く、フルオロアルキル基は自発分極に作用する
ので、一方の基板側で分子軸を、他方の基板で自発分極
を制御することができ電界の有無による双安定性を一定
の状態に保ち、均一で安定な配向制御が行なえる。
(ヘ)実施例 第1図は本発明実施例の液晶セルの断面図である。図に
於て、1、2は内面に電極3、3…と配向膜4、5を有
した基板で、シール剤6、6により液晶容器を形成し、
両基板間に強誘電性の液晶7を挟持している。8、8は
直交ニコルを形成する偏光板である。
製造方法を含め、より詳細に説明する。まず電極(IT
O膜)3、3…を有するガラス基台にポリイミド系液晶
配向剤(例えば日立化成工業(株)製PIX−540
0)を塗布乾燥させ、一方向にラビングして、配向膜4
を有する基板1を形成した。そして、他のガラス基台に
はジアミンとして 無水カルボン酸として を加熱縮合させたポリアミド系高分子被膜を約1000
Å形成し配向膜5とした。両基板1、2間が3μmにな
るよう液晶容器を形成し、そこにP−デシロキシベンジ
リデンP′アミノ・2メチルブチルシナノメートをアイ
ソトロビック状態で注入し、アイソトロピック転移温度
まで昇温、−1℃/minで徐冷して液晶7とした。
このようにして得られた液晶セルは、200×300mm2の範
囲で均一なモノドメインが形成され、673パネル中不
良パネルは発生しなかった。
上述した基板2の配向膜5としてCF−基を有するポ
リアミド系高分子被膜を用いたが、一般的にC
2n+1(nは自然数)で示されるフルオロアルキル基
はいずれも自発分極に作用する事が確認できたが、nが
大きい時やフルオロアルキル基の置換量が多くなると自
発分極をトラップする傾向がでてくるため、電界に対す
る応答性がかわってきた。またポリアミド系に限らずポ
リイミド系高分子であってもフルオロアルキル基を置換
することで自発分極が制御できた。
尚上述の例で配向膜5はラビングしていないので狭義の
配向特性(分子軸配向)は行なわず分極配向である。こ
れは強誘電液晶のもつメモリ性を利用するために発明し
たので、分子軸の2位置のいずれをとるかは電界を印加
することによって決め、一度2位置の一方に落ちつくと
電界を除去しても元の位置にはもどらない。上述の液晶
セルでは電界除去後5分以上その状態を保っていた。但
しこのメモリ性が不要の時は上下両配向膜をラビングす
ればよい。
このように、基板の液晶と接する面には液晶分子を特定
の方向に配向させる高分子被膜が設けられ、その膜とし
て強誘電液晶分子を電界のない時に液晶分子の自発分極
に作用して双安定な第1の状態にホモジニアス配向さ
せ、電界の印加でその液晶分子を双安定な第2の状態に
配向させるようにフルオロアルキル基を側鎖に有した被
膜を用いたものであるが、さらにロット当り100枚、
5ロットずつの以下の液晶セル3種類を比較した。まず
フルオロアルキル基を有する配向膜を使い強誘電性の液
晶を充填した上述の液晶セルAと、フルオロアルキル基
を有する配向膜を使い90度ツイストネマティック液晶
を充填した液晶セルBと、フルオロアルキル基を有さな
い前述のポリアミド系配向膜に強誘電性の液晶を充填し
た液晶セルCとを比較する。液晶セルを形成したときの
ドメインはAはロット平均で1%、液晶セルBは略5
%、液晶セルCは略50%観測された。次いでドメイン
のなかったセルについて電界を20回印加したところ、
液晶セルAにおいては略5%に安定不良が生じたが、液
晶セルBにおいては略40%の不良が発生し、その主な
原因は垂直配向性にあったので、ネマティック液晶がフ
ルオロアルキル基により分極性の影響を与えられたもの
と考えられる。液晶セルCについては各ロット数枚を残
してほとんどのセルにドメインが認められ、電圧の印加
では復元しなかった。
(ト)発明の効果 ポリイミド系配向膜においては上記カイラルスメクチッ
クC相と相性がよく、ホモジニアスな一軸整列配向が観
察された。一方フルオロアルキル基は液晶の自発分極に
作用し、この基板では自発分極の極性方位が整列した。
従って一方の基板で整列配向された分子は互いに近在分
子に影響して液晶層全体で同方向の分子配向し、他方の
基板では電界状態で分極方向が揃えられ、互いに近在分
子に影響して上記の如く安定な表示品位の高い液晶パネ
ルが得られ、さらにメモリ効果も確認できた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例の液晶セルの断面図、第2図は強
誘電液晶の状態模式図である。 1、2……基板、3、3……電極、4……配向膜、5…
…配向膜(被膜)、7……液晶。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−62455(JP,A) 特開 昭50−38558(JP,A) 特開 昭59−200218(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2枚の基板と、該基板に挾持された強誘電
    性の液晶とを有する液晶セルに於て、基板の液晶と接す
    る面には前記液晶を特定の方向に配向させる高分子被膜
    が設けられ、当該高分子被膜は、前記液晶を電界のない
    時に液晶分子の自発分極に作用して双安定な第1の状態
    にホモジニアス配向させるフルオロアルキル基を有し、
    電界の印加でその液晶分子を双安定な第2の状態に配向
    させる事を特徴とする液晶セル。
JP23847885A 1985-10-24 1985-10-24 液晶セル Expired - Lifetime JPH0654368B2 (ja)

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JPS6298326A JPS6298326A (ja) 1987-05-07
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