JPH0654320U - インターフェイス回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高価なカスタムＩＣを使用しなくても一般の
回路素子で対応できるようにする。 【構成】 スイッチ回路の出力端子とデジタル回路の入
力端子との間に、ツエナーダイオード及び電圧分割用抵
抗を直列に挿入してなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、スイッチ回路とマイクロコンピュータ等のデジタル回路とを接続 するためのインターフェイス回路に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のインターフェイス回路を図２を参照しながら説明する。 即ち、１はランプ、２は前記ランプ１に直列接続されたスイッチ（スイッチ回 路）、３はハーネス、４はコンデンサ、５は逆流防止用ダイオード、６、７は抵 抗、８は電圧調整用カスタムＩＣ、９はマイクロコンピュータである。

【０００３】 上記構成において、スイッチ２がオフ状態の時にはコンデンサ４が充電され、 その充電電圧が抵抗６と抵抗７との接続点にあらわれ、５Ｖ程度の電圧になり、 その電圧がハイレベル信号としてマイクロコンピュータ９に供給される。

【０００４】 またスイッチ２が、オン状態に切り替わるとスイッチ２を介して電流がながれ 前記接続点の電圧は１．５Ｖ程度に低下し、この低下した１．５Ｖ程度の電圧が ローレベル信号として抵抗７を介してマイクロコンピュータ９に供給される。

【０００５】 しかしながら、このような構成のものであっては、ローレベル信号の電圧が高 く、かつ回路素子のばらつき、スイッチ２の接点抵抗のばらつき等によってこの ローレベル信号の大きさが１．５Ｖを中心にしてばらついてしまい、信号処理上 問題があるためにカスタムＩＣ８を用いて電圧調整を行っている。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、高価なカ スタムＩＣを使用しなくても一般の回路素子で対応できるようにすることを目的 とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

この考案にかかるインターフェイス回路は、スイッチ回路からのローレベル信 号を、該ローレベル信号の電圧レベルよりも高いしきい値レベルの入力端子を有 するデジタル回路に供給するインターフェイス回路において、前記スイッチ回路 の出力端子とデジタル回路の入力端子との間に、ツエナーダイオード及び電圧分 割用抵抗を直列に挿入してなる。

【０００８】

【作用】

この考案によれば、まずツエナーダイオードで入力電圧の最大値を制限し、か つその後で抵抗分割することでローレベル時の電圧値を低くする。

【０００９】

【実施例】

以下、この考案を図１に基づいて説明する。 なお、この考案の実施例を示す構成ブロック図である図１において図２に示し た構成のものと同一、または均等なものに付いては同一符号を付してその説明を 省略する。

【００１０】 まず構成を説明すると、図において、１０はツエナーダイオードで、抵抗７及 び抵抗１１の接続点とグランド間に設けられている。１１、１２はツエナーダイ オード１０の出力電圧を抵抗分割する抵抗で、その抵抗１１及び１２の接続点の 電圧がマイクロコンピュータ９の入力端子に接続されている。

【００１１】 このように構成することにより、スイッチ２をオフ状態にすると、抵抗７及び １１の接続点の電圧は、ツエナーダイオード１０のツエナー電圧によって規定さ れてしまい、その規定された電圧が分圧抵抗１１及び１２を介してマイクロコン ピュータ９にハイレベル信号として供給される。

【００１２】 また、スイッチ２がオン状態に切り換えられると、抵抗６及び７の接続点はハ ーネス３、スイッチ２を介して接地されるので、その接続点にはスイッチ２の接 触抵抗による小さな電圧が発生するのみで、その発生した電圧は、抵抗７、１１ 及び１２によって分圧されるので、マイクロコンピュータ９に供給されるローレ ベル信号の電圧値が小さくなる。

【００１３】 すなわち、従来のローレベル信号はダイオード５及びスイッチ２によって発生 した電圧を抵抗７を介してマイクロコンピュータ９に供給していた。 それに対して、本考案によるローレベル信号はスイッチ２によって発生した電 圧（従来のものより小さい電圧）を直列接続された抵抗７及び１１の合成抵抗と 、抵抗１２とによって抵抗分圧（分圧比は従来のものより大きい値）した値をマ イクロコンピュータ９に供給するので、従来のローレベル信号よりも小さな電圧 値のローレベル信号を得られる。

【００１４】

【考案の効果】

以上説明したように、この考案によれば、簡単な回路素子で構成でき、かつ高 価なカスタムＩＣを使用しなくても済むのでコストを低減できるという効果が発 揮される。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例の回路構成ブロック図であ
る。

【図２】従来の回路構成ブロック図である。

【符号の説明】

１ ランプ ２ スイッチ ３ ハーネス ４ コンデンサ ５ 逆流防止用ダイオード ６、７、１１、１２ 抵抗素子 ８ カスタムＩＣ ９ マイクロコンピュータ １０ ツエナーダイオード

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 スイッチ回路（２）からのローレベル信
   号を、該ローレベル信号の電圧レベルよりも高いしきい
   値レベルの入力端子を有するデジタル回路（９）に供給
   するインターフェイス回路において、前記スイッチ回路
   （２）の出力端子とデジタル回路（９）の入力端子との
   間に、ツエナーダイオード（１０）及び電圧分割用抵抗
   （１１、１２）を直列に挿入したことを特徴とするイン
   ターフェイス回路。