JPH0654306U - 水晶発振器 - Google Patents
水晶発振器Info
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- JPH0654306U JPH0654306U JP8835692U JP8835692U JPH0654306U JP H0654306 U JPH0654306 U JP H0654306U JP 8835692 U JP8835692 U JP 8835692U JP 8835692 U JP8835692 U JP 8835692U JP H0654306 U JPH0654306 U JP H0654306U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 組立工程が簡単で、水晶振動子と回路基板と
の電気的な接続を安定させて、リークが発生せず、さら
に、接続信頼性が向上する水晶発振器を提供する。 【構成】 本考案は、リード21、22が延出する水晶
振動子2と、該発振回路を具備する回路基板3とを、樹
脂製下ケース11に埋設した金属接続片17、18を介
して接続した水晶発振器である。そして、下ケース11
の一部に、金属接続片17、18が露出する開口部11
aを形成した。
の電気的な接続を安定させて、リークが発生せず、さら
に、接続信頼性が向上する水晶発振器を提供する。 【構成】 本考案は、リード21、22が延出する水晶
振動子2と、該発振回路を具備する回路基板3とを、樹
脂製下ケース11に埋設した金属接続片17、18を介
して接続した水晶発振器である。そして、下ケース11
の一部に、金属接続片17、18が露出する開口部11
aを形成した。
Description
【0001】
本考案は、下ケースと上ケースとから成る容器に、水晶振動子及び回路基板を 収容した水晶発振器に関するものである。
【0002】
たとえば、OA機器、通信機器などの各種電子機器に使用される水晶発振器は 、水晶振動子と回路基板とを接続して、所定容器に収納していた。
【0003】 このような水晶発振器において、特に水晶振動子の出力特性を安定化するの製 造上、主に以下の点について留意しなくてはならない。
【0004】 水晶振動子のリークの発生を防止する。具体的には、水晶振動子から延出され るリード部の屈曲加工などを極力さける。
【0005】 水晶振動子のリード部と回路基板との接続信頼性を確保する。具体的には、水 晶発振器をプリント配線基板上に半田接合する際には、リフロー処理(約260 ℃・10秒)されることが多いが、このリフロー時においても、接続状態が安定 状態となるように高温半田やスポット溶接によって接合する。
【0006】 上述の2点を考慮して、従来の水晶発振器は、図4、図5に示す構造となって いた。
【0007】 水晶発振器は、リード部21、22が延出する水晶振動子2と、発振回路を具 備する回路基板3とを、樹脂製の下ケース11とシールド用上ケース(図示では 省略した)とから成る容器に収容していた。
【0008】 この水晶発振器においては、水晶振動子2のリード部21、22を屈曲加工せ ずに、回路基板3の水晶接続電極パッド35、36と電気的接続を可能にするた めに、下ケース11に埋設された金属接続片17、18を形成していた。
【0009】 前記金属接続片17、18の大部分は、下ケース11に埋設され、その一端側 は、回路基板3と接続するために、下ケース11から突出する回路基板接続突出 部17b、18bが形成されており、他方の端部は、水晶振動子2のリード部2 1、22延出部位まで、下ケース11内で引き回され、下ケース11から突出す る水晶振動子側接続突出部17a、18aが形成されていた。
【0010】 尚、この金属接続片17、18の他に、端子と一体的に形成され、回路基板3 と接続される他の金属片13〜16が下ケース11に埋設されている。
【0011】 組立にあたっては、下ケース11の所定位置に回路基板3を配置固定するとと もに、下ケース11から突出する金属片13〜16の接続突出部13b〜16b 、金属接続片17、18の回路基板側接続突出部17b、18bと、回路基板3 の各接続電極パッド31〜36とを当接させ、高温半田を用いて接続する。
【0012】 次に、下ケース11の所定位置に水晶振動子2を仮保持する。これにより、水 晶振動子2から延出するリード部21、22は、屈曲加工することなく、金属接 続片17、18の水晶振動子側接続突出部17a、18aと合致させることがで き、その状態で高温半田で接続する。その後、水晶振動子2を接着剤などで固定 する。最後に、下ケース11、上ケースを被覆・固定する。
【0013】
しかし、水晶振動子2のリード部21、22と水晶振動子側接続突出部17a 、18aとを高温半田で接合していた。このような接続構造においては、リフロ ー処理によっても、接合部分の変質は基本的にはないが、半田であるため、リフ ロー処理の管理などのバラツキによって、半田の融解が発生したりするため、そ の信頼性を欠けるという問題点があった。
【0014】 本考案は、上述の問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的は、水晶振 動子のリード部と金属接続片の水晶振動子接続パッド部とを、スポット溶接によ り接合して、接合の安定性を高めることができる水晶発振器を提供することであ る。
【0015】
本考案は、リード部が延出する水晶振動子と、発振回路を具備する回路基板と を、樹脂製下ケースとシールド用上ケースとから成る容器に収容するとともに、 前記水晶振動子のリード部と回路基板の発振回路とを下ケースに埋設した金属接 続片を介して電気的接続して成る水晶発振器において、前記下ケースに、金属接 続片が露出する開口部を設けた水晶発振器である。
【0016】
本考案によれば、下ケースの内部側表面又は底面に、水晶振動子と回路基板と を接続するための金属接続片が露出し、スポット溶接に使用される電流印加プロ ーブが接触され得る開口部を設けたため、水晶振動子のリード部分と、金属接続 片が露出する開口部分との間で、スポット溶接が容易に行える。
【0017】 従って、水晶振動子と金属接続片との接続の信頼性が大幅に向上し、安定した 特性を導出することができる水晶発振器が達成できる。
【0018】
以下、本考案の水晶発振器を図面に基づいて詳説する。図1は本考案の水晶発 振器の上ケースを分解した状態の斜視図であり、図2は本考案の水晶発振器の底 面図であり、図3(a)は、上ケースを省略した状態の平面図、(b)、(c) は断面図である。尚、上述の図4、図5と同一部分は同一符号を付して説明する 。
【0019】 本考案の水晶発振器は、樹脂製下ケース11とシールド用上ケース12から成 る容器1と、該容器1内に収納された水晶振動子2及び回路基板3とから主に構 成されている。
【0020】 容器1の下ケース11は、液晶ポリマーなどの肉厚板状体から成り、少なくと も水晶振動子2のケース23部分を収納する凹部20が形成されている。
【0021】 また、下ケース11の側面の底面側付近には、入出力端子13a、14a、ア ース端子15a、制御信号入力端子16aが下ケース11から延出している。
【0022】 各端子13a〜16aは下ケース11に埋設された金属片13〜16と一体的に なっており、金属片13〜16を介して回路基板3と接続されている。具体的に は、各端子13a〜16aと対向する金属片13〜16の他端は、下ケース11 から所定位置から突出して回路基板3の各接続電極パッド31〜34に位置する 接続突出部13b〜16bが形成されており、接続電極パッド31〜34と接続 突出部13b〜16bとを高温半田などで接続されている。
【0023】 また、下ケース11の側面部分には、上ケース12の配置を容易にする固定片 19が立設されている。尚、固定片19と対をなすもう1つの固定片はアース金 属片15の接続突出部15bを兼ねたアース固定片151が直立している。
【0024】 また、回路基板3と水晶振動子2は、上述の金属接続片13〜16と同様に、 下ケース11に埋設された金属接続片17、18によって接続されている。具体 的には金属接続片17、18の水晶振動子2側の一端は、凹部20のリード部延 出側に形成したリード載置部24上に露出する平板状の水晶振動子接続パッド1 7c、18cが形成されている。また、回路基板3側の一端は、ケース11内よ り所定位置で上方に向けて突出し、回路基板3の水晶接続電極パッド35、36 と接続する接続突出部17b、18bが形成されている。
【0025】 上述のように、各金属片13〜16、固定片19及び金属接続片17、18は 、下ケース11を樹脂モールド成型時、同時にモールドされて、下ケース11内 に埋設・固定されている。
【0026】 水晶振動子2は、例えば短冊状の水晶片が金属ケース23に収容されており、 該水晶片と接続した2本のリード部21、22が金属ケース23から外部に延出 している。この水晶振動子2は、下ケース11の凹部20に金属ケース23の一 部が埋設されるように配置され、リード部21、22は、屈曲加工されることな く、リード載置部24の水晶振動子接続パッド17c、18c上に当接されるこ とになる。
【0027】 回路基板3は、ガラス−エポキシ材料、アルミナセラミックなどからなり、そ の基板3には、水晶振動子2と接続して所定発振周波数を得るための発振回路が 形成されている。具体的な回路配線等は省略するが、回路基板3の表面には、配 線パターンが形成され、この配線パターンに接続されたICチップ、トリマーコ ンデンサ、チップ抵抗などの各種電子部品37が搭載されている。また、回路基 板3の周囲には、入出力接続電極パッド31、32、アース電極パッド33、制 御信号電極パッド34、水晶接続電極パッド35、36が夫々形成されている。
【0028】 これらの接続電極パッド31〜36は、回路基板3を貫通する導通スルーホール であったり、また、半円形の端面スルーホールなどで形成され、各接続突出部1 3b〜18bと当接して、高温半田などで接続されている。
【0029】 上ケース12は、金属製の概略筺体状を成し、下ケース11の底面にまで被覆 する空間が形成されている。また、上ケース12の上面には、回路基板3上に搭 載されたトリマーコンデンサを調整するための調整穴121が形成されている。
【0030】 下ケース11と上ケース12との固定は、下ケース11の側部から突出した2 つの固定片19、151と、上ケース12の内壁側面との間で行われる。その固 定方法としては、例えば一方の固定片19の先端の外部には、嵌合孔19aが形 成されており、この一方の固定片19の嵌合孔19aに対応するように上ケース 12の内壁側面には内部方向に突出した突起12aが形成されており、その嵌合 孔19aと突起12aとの嵌合により、固定される。さらに、他方のアース固定 片151部分側では、上ケース12の側面に形成され切り込み12bに固定片1 51とを合致させた後、半田などの導電性接着剤によって固定されている。
【0031】 以上の構造により、水晶振動子2のリード部21、22は、金属ケース23か ら延出した状態で屈曲加工されることなく、水晶振動子接続パッド17c、18 cに接続され、水晶振動子2のリード部21、22の加工によるリークが発生す ることがない。
【0032】 本考案の特徴的なことは、下ケース11の一部、例えば内部表面又は底面(図 では、底面)の一部に、金属接続片17、18の一部が露出するように開口部1 1a、11aを形成したことである。これにより、この開口部11a、11aに よって、金属接続片17、18が露出する。尚、金属接続片17、18の露出部 分を露出部17d、18dという。
【0033】 金属接続片17、18の露出部17d、18dは、ケース11から露出するた め、酸化防止の対策が必要となる。このため、金属接続片17、18は、例えば リン青銅からなる金属板片の表面に例えば半田メッキを施しておくことが重要で ある。
【0034】 この露出部17d、18dは、水晶振動子2のリード部21、22と水晶振動 子接続パッド17c、18cとの接続信頼性を確保するために、その接続手段と してスポット溶接する際に使用される。ここで、スポット溶接を行う際に、例え ば、陽極プローブを水晶振動子2のリード部21、22側から水晶振動子接続パ ッド17c、18cに押し当てる。また、同時に、陰極プローブを開口部11a 、11aから露出するた金属接続片17、18の露出部17d、18dに押し当 て、この両プローブ間に所定電流を所定時間流して、スポット溶接を行う。
【0035】 このように、水晶振動子2のリード部21、22と金属接続片17、18の水 晶振動子接続パッド17c、18cとの接合が、耐熱性にずぐれたスポット溶接 によって行われるため、水晶発振器をプリント配線基板上にリフロー半田接合す るために、リフロー炉に投入しても、この接合部分での変質がなく、水晶振動子 2の特性を安定した状態で回路基板3の発振回路などに供給することができ、安 定した特性の水晶発振器となる。
【0036】 また、別の作用効果として、開口部11a、11aから露出する金属接続片1 7、18の露出部17d、18dを、水晶振動子2のみの特性、クリスタルイン ピーダンスなどを直接測定することにも利用できる。これにより、発振器の特性 不良が発生した場合、不良原因の追求が容易となり、また、製造過程、特に発振 回路と接続した後に測定することにより、水晶振動子2の経時的な変化などによ るが予測でき、その対策、例えばエージングなどが容易に行えることになる。
【0037】 尚、金属接続片17、18は、下ケース11の表面側から、または底面側から のいずれか、又は両側から露出されておればよいが、スポット溶接の治具上に下 ケース11を載置しただけで、例えば陰極プローブで接続できるようにするため 、その開口部11a、11aを底面側に形成しておくことが有用である。
【0038】 上述の実施例では、水晶振動子2の構造として、短冊状の水晶振動子で説明し たが、水晶振動子2のケースからリード21、22が延出するものであれば、ど のような水晶振動子2でも対応でき、さらに、回路基板3上の回路構成も任意に 設計しても構わない。
【0039】
以上、詳述したように、本考案によれば、下ケース及び上ケースとからなる容 器に、水晶振動子と回路基板とを収納した水晶発振器であって、水晶振動子と回 路基板と電気的接続が、下ケースの内部に埋設され、両端が露出する金属接続片 を用いて行われるため、組立工程が簡単となり、また、水晶振動子のリード部の 屈曲加工を行わなくてもよいため、リークが一切発生しない。
【0040】 また、水晶振動子のリード部と金属接続片との接続が、リード部と、下ケース に形成した開口部から露出した金属接続片との間でスポット溶接ができるため、 その接合信頼性が大幅に向上する。
【図1】本考案の水晶発振器の上ケースを分解した状態
の斜視図である。
の斜視図である。
【図2】本考案の水晶発振器の底面側の平面図である。
【図3】(a)は、本考案の水晶発振器の上ケースを省
略した状態の平面図であり、(b)は(a)中のX−X
線断面図、(c)は(a)中のY−Y線断面図である。
略した状態の平面図であり、(b)は(a)中のX−X
線断面図、(c)は(a)中のY−Y線断面図である。
【図4】(a)は、従来の水晶発振器の上ケースを省略
した状態の平面図であり、(b)は、その側面図であ
る。
した状態の平面図であり、(b)は、その側面図であ
る。
【図5】従来の水晶発振器の下ケースを説明する図であ
り、(a)は、その平面図であり、(b)は側面図であ
る。
り、(a)は、その平面図であり、(b)は側面図であ
る。
1・・・・容器 11・・・下ケース 11a・・・開口部 12・・・上ケース 2・・・・水晶振動子 3・・・・回路基板 13〜16・・・金属片 13a・・・・・入力端子 14a・・・・・出力端子 15a・・・・・アース端子 16a・・・・・制御信号入力端子 17、18・・・金属接続片 17c、18c・・水晶振動子接続パッド 17d、18d・・金属接続片露出部 19・・・・・上ケース固定金属片
Claims (1)
- 【請求項1】 リード部が延出する水晶振動子と、発振
回路を具備する回路基板とを、樹脂製下ケースとシール
ド用上ケースとから成る容器に収容するとともに、前記
水晶振動子のリード部と回路基板の発振回路とを下ケー
スに埋設した金属接続片を介して接続して成る水晶発振
器において、 前記下ケースに、金属接続片を露出させるための開口を
設けたことを特徴とする水晶発振器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8835692U JPH0654306U (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 水晶発振器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8835692U JPH0654306U (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 水晶発振器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0654306U true JPH0654306U (ja) | 1994-07-22 |
Family
ID=13940539
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8835692U Pending JPH0654306U (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 水晶発振器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0654306U (ja) |
-
1992
- 1992-12-24 JP JP8835692U patent/JPH0654306U/ja active Pending
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