JPH0654025B2 - シヨベルの油圧回路 - Google Patents

シヨベルの油圧回路

Info

Publication number
JPH0654025B2
JPH0654025B2 JP61032226A JP3222686A JPH0654025B2 JP H0654025 B2 JPH0654025 B2 JP H0654025B2 JP 61032226 A JP61032226 A JP 61032226A JP 3222686 A JP3222686 A JP 3222686A JP H0654025 B2 JPH0654025 B2 JP H0654025B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
cylinder
bucket
relief valve
arm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61032226A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62189224A (ja
Inventor
彰夫 宗村
文雄 都築
Original Assignee
株式会社加藤製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社加藤製作所 filed Critical 株式会社加藤製作所
Priority to JP61032226A priority Critical patent/JPH0654025B2/ja
Publication of JPS62189224A publication Critical patent/JPS62189224A/ja
Publication of JPH0654025B2 publication Critical patent/JPH0654025B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はショベルの油圧回路に関するものである。
〔従来技術〕
自走形油圧ショベルは、走行用油圧モータ(以下走行モ
ータという)によって駆動されるクローラを備えた車体
上に、旋回用油圧モータ(以下旋回モータという)によ
って旋回される旋回台を設け、この旋回台上に運転室を
設けるとともに、前記旋回台に、ブームシリンダによっ
て起伏回動されるブームの基端を支持させ、さらにブー
ムの先端にアームシリンダによって回動されるアームを
取付けて、このアームの先端に、バケットシリンダによ
って回動されるバケットを取付けた構成となっており、
前記走行モータ、旋回モータ、ブームシリンダ、アーム
シリンダ、バケットシリンダ等の各アクチュエータは、
油圧回路を介して供給される作動油によって駆動される
ようになっている。
このショベルの油圧回路は、油圧モータにより圧送され
る作動油を前記各アクチュエータに供給するもので、各
アクチュエータへの作動油の供給は、運転室の操作レバ
ーと連動して作動するコントロール弁によって制御され
るようになっている。このショベルの油圧回路には、前
記ポンプにより圧送される作動油の最高圧を設定するメ
インリリーフ弁が設けられており、従来はこのメインリ
リーフ弁によって、走行モータ、旋回モータ、ブームシ
リンダ、アームシリンダ、バケットシリンダ等の全ての
アクチュエータに供給する作動油の圧力を制御してい
る。また、前記ブームシリンダ、アームシリンダおよび
バケットシリンダのロッド側とボトム側に接続された作
動油供給管路にはそれぞれポートリリーフ弁が設けられ
ており、従来はこのポートリリーフ弁のリリーフ圧を各
シリンダの許容負荷によって決まる許容封じ込め圧に設
定して、このポートリリーフ弁を各シリンダの過負荷を
防止するオーバーロードリリーフ弁として使用してい
る。
このオーバーロードリリーフ弁は、シリンダの動作を停
止させている状態(シリンダの伸縮を制御するコントロ
ール弁を閉じてシリンダの作動油供給管路をブロックし
ている状態)でシリンダに外力が作用してシリンダのボ
トム側またはロッド側に過大な封じ込め圧が発生したと
きに、この過剰封じ込め圧を逃がしてシリンダの過負荷
を防止するもので、各シリンダのロッド側およびボトム
側の作動油供給管路にこのオーバーロードリリーフ弁を
設けてそのリリーフ圧を各シリンダの許容封じ込め圧に
設定しておけば、シリンダの封じ込め圧がオーバーロー
ドリリーフ弁の設定リリーフ圧に達するまではシリンダ
を外力に抗してブロックし、シリンダの封じ込め圧がオ
ーバーロードリリーフ弁の設定リリーフ圧を越えたとき
にはこのオーバーロードリリーフ弁の開放により過剰封
じ込め圧を逃がして、シリンダにその許容負荷を越える
過負荷がかかるのを防ぐことができる。
ところで、上記ショベルの油圧回路においては、ブーム
シリンダ、アームシリンダおよびバケットシリンダの駆
動圧を、各シリンダの許容封じ込め圧より若干低く設定
する必要がある。これは、コントロール弁を切換えてシ
リンダを作動させるときにシリンダに最初から高い駆動
圧をかけないようにするためである。つまり、シリンダ
に供給する作動油の圧力を高くした場合でも、実際にシ
リンダにかかる駆動圧は、各シリンダの作動油供給管路
に設けられているポートリリーフ弁の設定リリーフ圧に
よって決まるために、このポートリリーフ弁の設定リリ
ーフ圧が低ければシリンダに高い駆動圧がかかることは
ないが、従来の油圧回路では、上記のように前記ポート
リリーフ弁をオーバーロードリリーフ弁としてそのリリ
ーフ圧をシリンダの許容負荷によって決まる許容封じ込
め圧に設定しているために、シリンダにかかる駆動圧を
このオーバーロードリリーフ弁で制御させたのでは、シ
リンダを作動させるときにシリンダに最初から許容封じ
込め圧と同じ駆動圧がかかって、コントロール弁を閉じ
たときにシリンダ内に許容封じ込め圧とほぼ同圧の作動
油が封じ込められてしまうことになり、このように初期
の封じ込め圧がシリンダの許容封じ込め圧に対して余裕
のない圧となっていると、シリンダに瞬間的な外力が作
用してシリンダの封じ込め圧が急激に高くなったときに
この封じ込め圧がシリンダの許容負荷を越えてシリンダ
に過大な負荷をかけてしまうことがある。これは、オー
バーロードリリーフ弁による過剰封じ込め圧の放出が急
激な封じ込め圧の上昇に対しては追従し切れないためで
ある。
また、このように最初からシリンダ内に許容封じ込め圧
とほぼ同圧の作動油が封じ込められてしまうと、シリン
ダに外力が作用したときに直ぐにシリンダの封じ込め圧
がオーバーロードリリーフ弁の設定リリーフ圧を越えて
しまうことになり、そのために、オーバーロードリリー
フ弁が開放して封じ込め圧を逃がしてしまうから、シリ
ンダを外力に抗してブロックしておくことができなくな
る。これは、特にアームを回動させるアームシリンダに
おいて問題となることであり、堀削時にアームシリンダ
を外力(バケットからの堀削反力)に抗してブロックし
ておくことができないと、このアームシリンダが堀削反
力によって縮小されてしまってアームが堀削方向と逆方
向に戻り回動するから、バケットに十分な量の土砂を堀
削させることができなくなる。
すなわち、ショベルによる土砂の堀削は、通常、アーム
を伸ばした状態でブームを下降させた後に、アームをバ
ケットとともに引き寄せてバケットを土砂に食込ませ、
次いでバケットを堀削方向に回動させることによりバケ
ットをさらに土砂に食込ませながら土砂をすくい取るプ
ロセスで行なわれるが、この場合、バケットを堀削方向
に回動させてバケットを土砂中に食込ませて行く際に、
バケットにかかる土砂の反力(堀削反力)が伸長動作中
のバケットシリンダを介してアームに作用し、アームに
これを堀削方向と逆方向に回動させようとするモーメン
トが働いて、アームシリンダにこれを縮小させる圧縮力
が作用する。そして、バケットを堀削方向に回動させる
ときにアームシリンダの動作がすでに終了(アームの回
動動作が停止)していると、このときはアームシリンダ
の伸縮を制御するコントロール弁が閉じられているため
にアームシリンダの作動油供給管路はブロックされた状
態にあるから、アームシリンダにバケットからの堀削反
力が圧縮力として作用するとアームシリンダのボトム側
封じ込め圧が高くなる。この封じ込め圧は、堀削反力に
よるアームシリンダの縮小を阻止する力となるもので、
この封じ込め圧は上記のようにオーバーロードリリーフ
弁の設定リリーフ圧に達するまではそのまま上昇し、オ
ーバーロードリリーフ弁の設定リリーフ圧を越えるとそ
の過剰分がオーバーロードリリーフ弁の開放によって放
出される。そして、アームシリンダのボトム側封じ込め
圧が十分であれば、アームシリンダが堀削反力に負けて
縮小してしまうことはないから、アームが堀削方向と逆
方向に戻り回動するのを防いで、バケットにその位置で
の土砂の堀削を行なわせることができる。しかし、アー
ムシリンダの駆動圧を高くすると、上記のように最初か
らアームシリンダ内にその許容封じ込め圧(オーバーロ
ードリリーフ弁の設定リリーフ圧とほぼ同圧の作動油が
封じ込められてしまうために、アームシリンダに堀削反
力が圧縮力として作用すると、直ぐにアームシリンダの
ボトム側封じ込め圧がオーバーロードリリーフ弁の設定
リリーフ圧を越えてオーバーロードリリーフ弁が開放し
てしまうことになり、そのためにアームシリンダのボト
ム側封じ込め圧が下がってしまうから、アームシリンダ
が堀削反力により縮小してアームが堀削方向と逆方向に
戻り回動し、その結果バケットが後退しながら土砂を堀
削することになって、土砂の堀削量が少なくなってしま
うことになる。なお、開放したオーバーロードリリーフ
弁は、その設定リリーフ圧よりアームシリンダのボトム
側封じ込め圧が低くなったときに再び閉止するが、アー
ムシリンダに圧縮力として作用する堀削反力は、アーム
に働くモーメントの関係でかなり大きな力となる(アー
ムの回動支点からアームシリンダ連結点までの距離が前
記回動支点からアーム先端側の長さに比べて非常に小さ
いから、アームシリンダ連結側に働くモーメントはアー
ム先端に作用するバケットからの堀削反力よりもかなり
大きくなる)ために、アームシリンダのボトム側封じ込
め圧の上昇量はかなり大きくるから、オーバーロードリ
リーフ弁からの放出圧も多くなってアームの戻り回動量
も大きくなる。
したがって、バケットを堀削方向に回動させて土砂を堀
削する際にバケットが後退するのを防いでバケットに十
分な量の土砂を堀削させるには、アームシリンダの最初
の封じ込め圧をオーバーロードリリーフ弁の設定リリー
フ圧よりも低くして、アームシリンダに堀削圧力が圧縮
力として作用しても直ぐにはアームシリンダのボトム側
封じ込め圧がオーバーロードリリーフ弁の設定リリーフ
圧に達しないようにしておくことが必要であり、そのた
めに、従来は、ポンプにより圧送される作動油の最高圧
を設定するメインリリーフ弁のリリーフ圧を前記オーバ
ーロードリリーフ弁の設定リリーフ圧よりも低く設定し
て、アームシリンダを含む各シリンダを、その許容封じ
込め圧(オーバーロードリリーフ弁の設定リリーフ圧)
に対して余裕のある駆動圧で駆動するようにしている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、従来のショベルの油圧回路では、全ての
アクチュエータに供給する作動油の圧力を前記メインリ
リーフ弁で制御しているために、走行モータも各シリン
ダの駆動圧と同じ駆動圧で駆動されることになり、その
ために、上記のようにメインリリーフ弁のリリーフ圧を
各シリンダのオーバーロードリリーフ弁の設定リリーフ
圧よりも低く設定したのでは、走行モータも低い駆動圧
でしか駆動できないから、ショベルの走行トルクを大き
くして登板性能等を高くすることはできなかった。
〔問題点を解決する手段〕
この発明は、上記のような問題点を解決することを目的
としたもので、各シリンダのロッド側およびボトム側に
接続された作動油供給管路に設けられるポートリリーフ
弁のリリーフ圧を各シリンダの駆動圧に設定して各シリ
ンダに供給される作動油の圧力をこのポートリリーフ弁
で制御するとともに、ポンプにより圧送される作動油の
最高圧を設定するメインリリーフ弁のリリーフ圧を前記
ポートリリーフ弁の設定リリーフ圧よりも高くして高圧
の作動油を走行モータに供給し、かつ前記各シリンダの
うちアームシリンダのボトム側に接続された作動油供給
管路に設けられるアームシリンダ用ボトム側ポートリリ
ーフ弁は可変リリーフ弁とするとともに、バケットシリ
ンダを伸長させてバケットを堀削方向に回動させるとき
にこれと連動して前記アームシリンダ用ボトム側ポート
リリーフ弁のリリーフ圧を高くする手段を設けることに
よって、各シリンダはその許容封じ込め圧に対して余裕
のある駆動圧で駆動し、かつ走行モータは高い駆動圧で
駆動して走行トルクを高くするとともに、堀削時にはア
ームシリンダのボトム側封じ込め圧を高く保持してアー
ムの戻り回動を防ぐようにしたものである。
〔作用〕
すなわち、この発明は、従来シリンダのオーバーロード
リリーフ弁として使用されていたポートリリーフ弁を、
シリンダに供給される作動油の圧力を制御するリリーフ
弁としたものであり、このポートリリーフ弁のリリーフ
圧を各シリンダの許容封じ込め圧に対して余裕をもたせ
た駆動圧に設定しておけば、ポンプからの作動油の圧力
が高くても、各シリンダに供給される作動油の圧力を前
記ポートリリーフ弁によって制御して各シリンダをその
許容封じ込め圧に対して余裕のある駆動圧で駆動するこ
とができる。そしてこの発明では、ポンプからの作動油
の圧力が高くても各シリンダはその許容封じ込め圧に対
して余裕のある駆動圧で駆動されるようにした上で、ポ
ンプにより圧送される作動油の最高圧を設定するメイン
リリーフ弁のリリーフ圧を前記ポートリリーフ弁の設定
リリーフ圧よりも高くしているから、各シリンダの駆動
圧を上げることなく高圧の作動油を走行モータに供給し
て走行モータを高い駆動圧で駆動することができ、した
がってショベルの走行トルクを高くすることができる。
しかも、この発明では、各シリンダのうちアームシリン
ダのボトム側に接続された作動油供給管路に設けられる
アームシリンダ用ボトム側ポートリリーフ弁を可変リリ
ーフ弁として、このアームシリンダ用ボトム側ポートリ
リーフ弁のリリーフ圧を、バケットシリンダを伸長させ
てバケットを堀削方向に回動させるときにこれと連動し
て高くするようにしているから、バケットを堀削方向に
回動させて土砂を堀削するときにはアームシリンダのボ
トム側封じ込め圧を高くすることができ、したがってバ
ケットからの堀削反力でアームシリンダが縮小されてア
ームが戻り回動するのを防ぐことができるから、バケッ
トの戻りを防いでバケットに十分な量の土砂を堀削させ
ることができる。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例を図面を参照して説明する。
まず、ショベルの構成を説明すると、第2図において1
は両側にクローラ2を備えた車体であり、この車体1上
には運転室4を備えた旋回台3が設けられている。この
旋回台1上には、エンジン5と、油タンクおよび油圧ポ
ンプ等を備えた油圧駆動部が搭載されており、さらにこ
の旋回台3にはブームシリンダ6aによって起伏回動さ
れるブーム6の基端が枢支されている。また、7はブー
ム6の先端に取付けられたアームであり、このアーム7
はその上端側においてブーム6に枢支されていて、ボト
ム側をブーム6に枢着しロッド端をアーム上端部に連結
したアームシリンダ7aによって回動されるようになっ
ている。このアーム7の先端にはバケット8の基部が枢
着されており、このバケット8は、ボトム側をブーム6
に枢着しロッド端をリンクアーム9を介してバケット8
に連結したバケットシリンダ8aによって回動されるよ
うになっている。
次に、このショベルの油圧回路を第1図に基づいて説明
する。この油圧回路は、2ポンプシステムのもので、第
1ポンプPと第2ポンプPはともに同一性能の可変
容量ポンプとされており、この両ポンプP,Pはエ
ンジン5によって駆動されている。この両ポンプP
のうち、第1ポンプPは、ショベルの各アクチュ
エータのうちのアームシリンダ7aと、左側クローラ2
を駆動する左走行モータ10aと、旋回台3を旋回させ
る旋回モータ11との駆動を担当するもので、油タンク
Tから第1ポンプPに吸込まれてこの第1ポンプP
により圧送される作動油は、上記アームシリンダ7aと
左走行モータ10aと旋回モータ11とにそれぞれコン
トロール弁12,13a,14を介して供給される。ま
た、第2ポンプPは、他のアクチュエータつまりブー
ムシリンダ6aおよびバケットシリンダ8aと、右側ク
ローラ2を駆動する右走行モータ10bとの駆動を担当
するもので、油タンクTから第2ポンプPに吸込まれ
てこの第2ポンプPにより圧送される作動油は、上記
ブームシリンダ6aとバケットシリンダ8aと右走行モ
ータ10aとにそれぞれコントロール弁15,16,1
3bを介して供給される。なお、17は予備のコントロ
ール弁であり、このコントロール弁17は、ショベルに
例えば油圧ウインチ等のアクチュエータを付加する場合
にこの付加アクチュエータのコントロールに使用され
る。
上記各コントロール弁12〜17は3ポジション形切換
弁とされており、このうち前記アームシリンダ7aとブ
ームシリンダ6aおよびバケットシリンダ8aのコント
ロール弁12,15,16は、いずれも中立位置ではシ
リンダへの作動油の供給を遮断してシリンダのロッド側
およびボトム側に接続されている作動油供給管路18
a,18bをブロックし、いずれかの方向に切換えたと
きに、シリンダに作動油を供給してシリンダを伸長また
は縮小させるようになっている。また、前記左走行モー
タ10aおよび右走行モータ10bと旋回モータ11の
コントロール弁13a,13b,14は、いずれも中立
位置ではモータへの作動油の供給を遮断してモータの作
動油供給管19a,19bをブロックし、いずれかの方
向に切換えたときに、モータに作動油を供給してモータ
を正転または逆転させるようになっている。
これら各コントロール弁12〜17は、ショベルの運転
室に設けられている各操作レバーの操作によって切換え
られる。このコントロール弁12〜17の切換機構をバ
ケットシリンダ用コントロール弁16の切換機構を例に
とって説明すると、第1図において20は運転室に設け
られているバケット操作レバー、21a,21bはこの
操作レバー20の回動操作によって切換えられる一対の
切換弁であり、この両切換弁21a,21bにはエンジ
ン5によって駆動される補助ポンプP3からパイロット
圧が与えられている。そして、この両切換弁21a,2
1bに与えられているパイロット圧は、切換弁21a,
21bがバケット操作レバー20の回動操作によって切
換えられたときにバケットシリンダ用コントロール弁1
6の切換駆動ライン22a,22bに送られるようにな
っており、例えばバケット操作レバー20を図上右側に
回動させると、右側の切換弁21aが切換えられてパイ
ロット圧がバケットシリンダ用コントロール弁16の右
側切換部aに送られ、このパイロット圧によりバケット
シリンダ用コントロール弁16が左方向つまりバケット
シリンダ8aを伸長させてバケット8を堀削方向に回動
させる状態に切換わる。またバケット操作レバー20を
図上左側に回動させると、左側の切換弁21bが切換え
られてパイロット圧がバケットシリンダ用コントロール
弁16の左側切換部bに送られ、このパイロット圧によ
りバケットシリンダ用コントロール弁16が右方向つま
りバケットシリンダ8aを縮小させてバケット8を堀削
方向と逆方向に戻し回動させる状態に切換わる。これは
他のコントロール弁12〜15および17の切換機構も
同様であり、これらコントロール弁12〜15も、操作
レバーの操作によって上記と同様にして切換えられるよ
うになっている。
また、前記ブームシリンダ6a、アームシリンダ7aお
よびバケットシリンダ8aのロッド側とボトム側に接続
された作動油供給管路18a,18bには、それぞれチ
ェックバルブ24を備えたポートリリーフ弁23a,2
3bが設けられており、走行モータ10a,10bの作
動油供給管路19a,19bにはカウンタバランス弁2
5a,25bが設けられ、旋回モータ11の作動油供給
管路19a,19bには一対のブレーキ用リリーフ弁2
6,26が設けられている。そして、前記各シリンダ6
a,7a,8aのロッド側およびボトム側作動油供給管
路18a,18bに設けられたポートリリーフ弁23
a,23bのリリーフ圧は、それぞれ各シリンダ6a,
7a,8aの作動圧(ブーム6、アーム7、バケット8
を堀削反力の外力に抗して回動させるのに十分な圧力で
かつ各シリンダ6a,7a,8aの許容付加によって決
まる許容封じ込め圧よりは若干低い圧)に設定されてい
る。
一方、27a,27bは、ポンプP,Pにより圧送
される作動油の最高圧を設定するメインリリーフ弁であ
り、第1ポンプPにより圧送される作動油は、第1メ
インリリーフ弁27aにより圧力を制御されてアームシ
リンダ7a、左走行モータ10aおよび旋回モータ11
にコントロール弁12,13a,14を介して供給さ
れ、第2ポンプPにより圧送される作動油は、第2メ
インリリーフ弁27bにより圧力を制御されてブームシ
リンダ6a、バケットシリンダ8a、右走行モータ10
bにコントロール弁15,16,13bを介して供給さ
れる。このメインリリーフ弁27a,27bのリリーフ
圧は、各シリンダ6a,7a,8aに供給する作動圧を
制御する前記各ポートリリーフ弁23a,23bの設定
リリーフ圧よりも高く設定されている。なお、この両メ
インリリーフ弁27a,27bの設定リリーフ圧は同じ
圧とされている。
また、前記各ポートリリーフ弁23a,23bのうち、
アームシリンダ7aのボトム側に接続された作動油供給
管路18bに設けられているアームシリンダ用ボトム側
ポートリリーフ弁23bは可変リリーフ弁とされてお
り、このアームシリンダ用ボトム側ポートリリーフ弁2
3bは、バケット8を堀削方向に回動させるときに前記
バケット操作レバー20の操作を連動してリリーフ圧を
高められるようになっている。すなわち、第1図におい
て28は、前記バケットシリンダ用コントロール弁16
の切換機構を構成する一対の切換弁21a,21bのう
ち、バケット操作レバー20をバケット8を堀削方向に
回動させる方向に回動操作したときに切換えられる切換
弁21aに接続されてバケットシリンダ用コントロール
弁16の右側切換部aにパイロット圧を送る切換駆動ラ
イン22aから分岐されたリリーフ圧制御ラインであ
り、このリリーフ圧制御ライン28はアームシリンダ用
ボトム側ポートリリーフ弁23bのリリーフ圧切換部に
接続されている。そしてアームシリンダ用ボトム側ポー
トリリーフ弁23bは、そのリリーフ圧切換部に与えら
れるパイロット圧によって設定リリーフ圧を切換えられ
るようになっており、前記バケット操作レバー20を操
作によりバケットシリンダ8aを伸長させてバケット8
を堀削方向に回動させると、これと連動してアームシリ
ンダ用ボトム側ポートリリーフ弁23bのリリーフ圧が
初期の設定リリーフ圧に対して高いリリーフ圧(ただし
アームシリンダ7aの許容負荷によって決まる許容封じ
込め圧を越えない圧)に切換わる。
この油圧回路の動作を説明すると、前述したように第1
ポンプPにより圧送される作動油は、第1メインリリ
ーフ弁27aにより圧力を制御されてアームシリンダ7
a、左走行モータ10aおよび旋回モータ11にコント
ロール弁12,13a,14を介して供給され、第2ポ
ンプPにより圧送される作動油は、第2メインリリー
フ弁27bにより圧力を制御されてブームシリンダ6
a、バケットシリンダ8a、右走行モータ10bにコン
トロール弁15,16,13bを介して供給されるが、
このポンプP,Pからの作動油は、各アクチュエー
タのうち走行モータ10a,10bおよび旋回モータ1
1にはメインリリーフ弁27a,27bによって制御さ
れた高圧の作動油のまま供給され、ブームシリンダ6
a、アームシリンダ7a、バケットシリンダ8aには、
ポートリリーフ弁23a,23bの圧力制御により各シ
リンダ6a,7a,8aの駆動圧に応じた圧力の作動油
として供給される。
そして、この油圧回路では、従来シリンダのオーバーロ
ードリリーフ弁として使用されていたポートリリーフ弁
23a,23bを、各シリンダ6a,7a,8aに供給
される作動油の圧力を制御するリリーフ弁としている
が、この各ポートリリーフ弁23a,23bのリリーフ
圧を各シリンダ6a,7a,8aの許容封じ込め圧に対
して余裕をもたせた駆動圧に設定しておけば、ポンプP
,Pからの作動油の圧力が高くても、各シリンダ6
a,7a,8aに供給される作動油の圧力を前記ポート
リリーフ弁23a,23bによって制御して各シリンダ
6a,7a,8aをその許容封じ込め圧に対して余裕の
ある駆動圧で駆動することができる。そしてこの油圧回
路では、ポンプP,Pからの作動油の圧力が高くて
も各シリンダ6a,7a,8aはその許容封じ込め圧に
対して余裕のある駆動圧で駆動されるようにした上で、
ポンプP,Pにより圧送される作動油の最高圧を設
定するメインリリーフ弁27a,27bのリリーフ圧を
前記ポートリリーフ弁23a,23bの設定リリーフ圧
よりも高くしているから、各シリンダ6a,7a,8a
の駆動圧を上げることなく高圧の作動油を走行モータ1
0a,10bに供給して走行モータ10a,10bを高
い駆動圧で駆動することができ、したがってショベルの
走行トルクを高くして登坂性能等を向上させることがで
きる。
また、バケット8を第2図に示すように堀削方向に回動
させて土砂をすくい取る場合、バケット8を堀削方向に
回動させてバケット8を土砂中に食込ませて行く際にバ
ケット8にかかる堀削反力Fが伸長動作中のバケット
シリンダ8aを介してアーム7に作用し、この堀削反力
がアーム7のモーメントの関係でかなり大きな堀削反力
となってアームシリンダ7aに作用することは前述
した通りである。したがって、アームシリンダ用ボトム
側ポートリリーフ弁23bのリリーフ圧をアームシリン
ダ7aの許容封じ込め圧に対して余裕をもたせた駆動圧
に設定しておいたのでは、アームシリンダ7aが堀削反
力Fを受けてそのボトム側封じ込め圧が高くなったと
きに直ぐにアームシリンダ用ボトム側ポートリリーフ弁
23bが開いてアームシリンダ7aが堀削反力Fに負
けて縮小してしまうから、アーム7が堀削方向と逆方向
に戻り回動してバケット8がアーム7とともに後退しな
がら土砂を堀削することになるが、この油圧回路では、
上記のようにアームシリンダ用ボトム側ポートリリーフ
弁23bを可変リリーフ弁として、このアームシリンダ
用ボトム側ポートリリーフ弁23bのリリーフ圧を、バ
ケットシリンダ8aを伸長させてバケット8を堀削方向
に回動させるときにこれと連動して高くするようにして
いるから、バケット8を堀削方向に回動させて土砂を堀
削するときにはアームシリンダ7aのボトム側封じ込め
圧を高くすることができ、したがって、バケット8から
堀削反力でアームシリンダ7aが縮小されてアーム7が
戻り回動するのを防ぐことができるから、バケット8の
戻りを防いでバケット8に十分な量の土砂を堀削させる
ことができる。すなわちこの油圧回路は、上記アームシ
リンダ用ボトム側ポートリリーフ弁23bに、アームシ
リンダ8aのボトム側に供給する駆動圧をアームシリン
ダ8aの許容負荷より低く抑える機能と、アームシリン
ダ8aのボトム側封じ込め圧を高く保持する機能とをも
たせたものであり、このアームシリンダ用ボトム側ポー
トリリーフ弁23bのリリーフ圧を、バケット8を堀削
方向に回動させるときに高してやれば、バケット8から
の堀削反力でアームシリンダ7aが縮小されてアーム7
が戻り回動するのを防ぐことができるし、またこのポー
トリリーフ弁23bの切換えリリーフ圧を、アームシリ
ンダ8aの許容負荷によって決まる許容封じ込め圧を越
えない圧例えば許容封じ込め圧と同じ圧に設定しておけ
ば、アームシリンダ8aのボトム側封じ込め圧がアーム
シリンダ8aの許容封じ込め圧に達するまではこのボト
ム側封じ込め圧を保持し、ボトム側封じ込め圧が許容封
じ込め圧を越えたときはこの封じ込め圧を逃がしてやる
ことができるから、上記アームシリンダ用ボトム側ポー
トリリーフ弁23bにオーバーロードリリーフ弁として
の動作をさせて、アームシリンダ8aにその許容負荷を
越える過大な負荷がかかるのを防ぐことができる。
なお、上記実施例では、アームシリンダ用ボトム側ポー
トリリーフ弁23bのリリーフ圧切換えを、バケット操
作レバー20の操作によって得られるパイロット圧によ
って行なうようにしているが、このアームシリンダ用ボ
トム側ポートリリーフ弁23bのリリーフ圧切換えは、
第3図に示すようにアームシリンダ用ボトム側ポートリ
リーフ弁23bにパイロット背圧弁29を接続して、バ
ケット操作レバー20の操作によって得られるパイロッ
ト圧によりパイロット背圧弁29を切換えることによっ
て行なってもよい。また上記実施例では、アームシリン
ダ用ボトム側ポートリリーフ弁23bのリリーフ圧をバ
ケット操作レバー20の操作に連動させて切換えている
が、このアームシリンダ用ボトム側ポートリリーフ弁2
3bのリリーフ圧切換えは、バケットシリンダ用コント
ロール弁16の動作と連動させて行なってもよいし、ま
たバケットシリンダ8aのボトム側圧力を検出してこの
圧力の上昇に連動させてアームシリンダ用ボトム側ポー
トリリーフ弁23bのリリーフ圧を切換えるようにして
もよい。
〔発明の効果〕
この発明は、各シリンダのロッド側およびボトム側に接
続された作動油供給管路に設けられるポートリリーフ弁
のリリーフ圧を各シリンダの駆動圧に設定して各シリン
ダに供給される作動油の圧力をこのポートリリーフ弁で
制御するとともに、ポンプにより圧送される作動油の最
高圧を設定するメインリリーフ弁のリリーフ圧を前記ポ
ートリリーフ弁の設定リリーフ圧よりも高くして高圧の
作動油を走行モータに供給し、かつ前記各シリンダのう
ちアームシリンダのボトム側に接続された作動油供給管
路に設けられるアームシリンダ用ボトム側ポートリリー
フ弁は可変リリーフ弁とするとともに、バケットシリン
ダを伸長させてバケットを堀削方向に回動させるときに
これと連動して前記アームシリンダ用ボトム側ポートリ
リーフ弁のリリーフ圧を高くする手段を設けたものであ
るから、各シリンダはその許容封じ込め圧に対して余裕
のある駆動圧で駆動し、かつ走行モータは高い駆動圧で
駆動して走行トルクを高くすることができるし、また、
堀削時にはアームシリンダのボトム側封じ込め圧を高く
保持してアームの戻り回動を防ぐことができるから、バ
ケットの戻りを防いでバケットに十分な量の土砂を堀削
させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はこの発明の一実施例を示すショベ
ルの油圧回路図およびショベルの側面図、第3図はこの
発明の他の実施例を示すリリーフ圧切換え部の油圧回路
図である。 P,P……ポンプ、6a……ブームシリンダ、7a
……アームシリンダ、8a……バケットシリンダ、10
a,10b……走行モータ、11……旋回モータ、20
……バケット操作レバー、23a,23b……ポートリ
リーフ弁、27a,27b……メインリリーフ弁、28
……リリーフ圧制御ライン。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポンプにより圧送される作動油を、走行モ
    ータ、旋回モータ、ブームシリンダ、アームシリンダ、
    バケットシリンダ等の各アクチュエータに供給するショ
    ベルの油圧回路において、前記各シリンダのロッド側お
    よびボトム側に接続された作動油供給管路に設けられる
    ポートリリーフ弁のリリーフ圧を各シリンダの駆動圧に
    設定して各シリンダに供給される作動油の圧力をこのポ
    ートリリーフ弁で制御するとともに、前記ポンプにより
    圧送される作動油の最高圧を設定するメインリリーフ弁
    のリリーフ圧を前記ポートリリーフ弁の設定リリーフ圧
    よりも高くして高圧の作動油を前記走行モータに供給
    し、かつ前記アームシリンダのボトム側に接続された作
    動油供給管路に設けられるアームシリンダ用ボトム側ポ
    ートリリーフ弁は可変リリーフ弁とするとともに、前記
    バケットシリンダを伸長させてバケットを堀削方向に回
    動させるときにこれと連動して前記アームシリンダ用ボ
    トム側ポートリリーフ弁のリリーフ圧を高くする手段を
    設けたことを特徴とするショベルの油圧回路。
JP61032226A 1986-02-17 1986-02-17 シヨベルの油圧回路 Expired - Lifetime JPH0654025B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61032226A JPH0654025B2 (ja) 1986-02-17 1986-02-17 シヨベルの油圧回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61032226A JPH0654025B2 (ja) 1986-02-17 1986-02-17 シヨベルの油圧回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62189224A JPS62189224A (ja) 1987-08-19
JPH0654025B2 true JPH0654025B2 (ja) 1994-07-20

Family

ID=12353050

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61032226A Expired - Lifetime JPH0654025B2 (ja) 1986-02-17 1986-02-17 シヨベルの油圧回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0654025B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62169057U (ja) * 1986-04-17 1987-10-27
JP2008115989A (ja) * 2006-11-07 2008-05-22 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械の油圧駆動装置
JP2008115990A (ja) * 2006-11-07 2008-05-22 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械の油圧駆動装置
CN110747927A (zh) * 2019-10-29 2020-02-04 三一重机有限公司 回转装置及挖掘机

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62189224A (ja) 1987-08-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4736673A (en) Selective control device for plural kinds of oil-hydraulic actuators
US7665299B2 (en) Hydraulic power management system
CN108603359A (zh) 挖土机
US4218837A (en) High lift hydraulic system for an excavator
US9051944B2 (en) Hydraulic system and control logic for collection and recovery of energy in a double actuator arrangement
JPH0654025B2 (ja) シヨベルの油圧回路
JP6781181B2 (ja) 伸縮アームを有する作業機械
US6260467B1 (en) Hydraulic circuit providing plural swing rates in an earthworking construction machine
US6357231B1 (en) Hydraulic pump circuit for mini excavators
KR102142679B1 (ko) 작업기계의 작동유 제어 시스템
EP2955285B1 (en) A material handling machine
JPH0374290B2 (ja)
CN114008276B (zh) 挖土机
JPS5910212Y2 (ja) 水平押出し可能な油圧式フエイスシヨベル
JP2002038534A (ja) 多機能の掘削作業機の追加装備された複数のアクチュエータの操作切換制御回路
JP2775461B2 (ja) 作業車両の油圧伝動装置回路
JPS6229569B2 (ja)
JPH0730775Y2 (ja) 作業車両の走行油圧回路
JP3337939B2 (ja) 建設機械の油圧駆動装置
JPH0720194Y2 (ja) 油圧シヨベルの油圧回路
JPS6016188Y2 (ja) 自走台車に搭載する破砕機用の油圧回路
JPS5811232A (ja) 作業機械の油圧回路
JP3130781B2 (ja) 作業機械の油圧回路
JPH0585697B2 (ja)
JPS6040687Y2 (ja) ロ−ディングショベルの油圧回路