JPH0653923A - Sdh無線通信方式および送受信装置 - Google Patents

Sdh無線通信方式および送受信装置

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JPH0653923A
JPH0653923A JP5142900A JP14290093A JPH0653923A JP H0653923 A JPH0653923 A JP H0653923A JP 5142900 A JP5142900 A JP 5142900A JP 14290093 A JP14290093 A JP 14290093A JP H0653923 A JPH0653923 A JP H0653923A
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勝弘 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 SDH無線通信用送受信装置の回路構成を簡
単にして消費電力を削減すること、また、無線の中間中
継局が設けられる場合は、その中間中継局の回路構成を
簡単にして消費電力を削減すること。 【構成】 同期転送モジュールの1つのフレームのビッ
ト数をSとし、無線通信における1つの無線フレームの
ビット数をMとしたとき、この無線フレームのビット数
MをS=K・M(Kは0以外の自然数)となるように設
定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、SDH(Synchr
onous Digital Hierarchy)無
線通信方式およびその送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】国際的なデジタル通信網の拡大にともな
い、CCITT(国際電信電話諮問委員会)では、デジ
タル通信の信号多重化に際して階層的にチャネルを多重
化するルールとしてSDH(同期デジタルハイアラー
キ)を勧告し、デジタル通信の相互接続を目指してい
る。このSDHはSTM(同期伝送モジュール)と呼ば
れるモジュールを多重化してデジタル通信を行うもので
あり、CCITTでは、STM−1(同期伝送モジュー
ルレベル1、ビットレートは155520Kb/s)、
STM−4(同期伝送モジュールレベル4、ビットレー
トは622080Kb/s)、STM−16(同期伝送
モジュールレベル16、ビットレートは2488320
Kb/s)の3種類のSTMに関して勧告している。こ
れに呼応して、わが国ではTTC(電信電話技術委員
会)により、STM−1の下位レベルとしてのSTM−
0(同期伝送モジュールレベル0、ビットレートは51
840Kb/s)、さらにはSTM−8(同期伝送モジ
ュールレベル8、ビットレートは1244160Kb/
s)、STM−12(同期伝送モジュールレベル12、
ビットレートは1866240Kb/s)を規定してい
る。以下、STM−0ないしSTM−16をSTM−N
と、STM−NのフレームをSTMフレームと表現す
る。
【0003】STMは通信すべきデータの他にSOH
(セクションオーバヘッド)と呼ばれる付加情報を有し
ており、このSOHは、送信側と受信側とでSTMフレ
ームの同期をとるためのSTMフレーム同期バイトや、
各ノード間で情報のやり取りをするためのOW(オーダ
ワイヤ)等から成る。
【0004】ところで、従来は、このようなSDHで無
線通信を行う場合、STMフレームを所定のサイズに区
切り、1区切りごとに、送信側と受信側とで無線フレー
ムの同期をとるための無線フレーム同期ビットや伝送誤
りを訂正するための誤り制御バイト等から成るRFCO
H(無線フレームコンプリメンタリオーバヘッド)を付
加し、このRFCOHを付加した1区切りを無線フレー
ムとして通信していた。
【0005】従来の通信方式は、上述したようにSTM
フレームと無線フレームのそれぞれに同期をとるための
バイト(STMフレーム同期バイトと無線フレーム同期
ビット)を有しており、STMフレームのサイズと無線
フレームのサイズとには何ら関連がないものであった。
【0006】ここで、図5に従来のSDH無線通信方式
で用いる送受信装置のブロック図を示す。
【0007】まず、送信側について説明する。
【0008】STMフレーム同期回路2Aは、入力され
るSTMフレーム101AのSOH中のSTMフレーム
同期バイトを検出し、この検出のタイミングでSTMフ
レームパルス102Aを出力する。STM信号処理回路
1Aは、STMフレームパルス102Aのタイミングで
STMフレーム101AからSOHを抽出し、図示しな
い他の回路でSOHに所要の処理を施した後に、再度S
TMフレーム101AにSOHを挿入してSTMフレー
ム101Bとして出力する。
【0009】無線フレームパルス発生回路4Aは、速度
変換回路3Aからの速度変換用クロック104Aを分周
して無線フレームパルス106Aを出力する。速度変換
回路3Aは、STMフレーム101Bに対して無線フレ
ームパルス106Aに基づいてRFCOH用の空きタイ
ムスロットを作成し速度変換するとともに、この空きタ
イムスロットに所定のRFCOHを挿入して無線フレー
ム107として出力する。
【0010】次に、受信側について説明する。
【0011】無線フレーム同期回路5Bは、受信した無
線フレーム107のRFCOH中の無線フレーム同期ビ
ットを検出し、この検出のタイミングで無線フレームパ
ルス106Bを出力する。速度変換回路3Bは、無線フ
レームパルス106Bのタイミングで無線フレーム10
7からRFCOHを抽出するとともに、RFCOH用の
タイムスロットを削除し速度変換してSTMフレーム1
01Cとして出力する。
【0012】STMフレーム同期回路2Bは、STMフ
レーム101CのSOH中のSTMフレーム同期バイト
を検出し、この検出のタイミングでSTMフレームパル
ス102Bを出力する。STM信号処理回路1Bは、S
TMフレームパルス102BのタイミングでSTMフレ
ーム101CからSOHを抽出し、図示しない他の回路
でSOHに所要の処理を施した後に、再度STMフレー
ム101CにSOHを挿入してSTMフレーム101D
として後段の回路へと出力する。
【0013】また従来は、送信側と受信側との間に設け
られた無線の中間中継局において、STMフレームのS
OHの終端を行う場合(たとえば、OWにセットされた
情報を取り出したい場合)には速度変換をしてから行っ
ていた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のSDH
無線通信方式では、STMフレームと無線フレームのそ
れぞれに同期をとるためのバイト(SOH中のSTMフ
レーム同期バイトとRFCOH中の無線フレーム同期ビ
ット)を有しており、STMフレームのサイズと無線フ
レームのサイズとには何ら関連がないものであった。こ
のため、送信側と受信側との間に設けられる無線の中間
中継局において、STMフレームのSOHの終端を行う
場合には速度変換を行わなければならない。つまり、中
間中継局に速度変換回路が必要なため、回路構成が複雑
になり消費電力も大きかった。
【0015】さらに、従来のSDH無線通信方式で用い
る送受信装置では、STMフレームの同期と無線フレー
ムの同期という2重のフレーム同期をとっているので、
フレーム同期に時間がかかるとともに、2通りのフレー
ム同期回路(2Aおよび5B)が必要であるので、回路
構成が複雑になり消費電力も大きかった。
【0016】本発明は上記の点にかんがみてなされたも
ので、送受信装置の回路構成を簡単にして消費電力を削
減することを目的とする。また、無線の中間中継局が設
けられる場合は、その中間中継局の回路構成を簡単にし
て消費電力を削減することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、同期デジタルハイアラーキにおける同期
伝送モジュールのフレームを所定のサイズに分割し、こ
の分割結果のそれぞれに無線通信用のオーバヘッドを付
加して無線フレームとして通信するSDH無線通信方式
において、同期伝送モジュールの1つのフレームのビッ
ト数をSとし、無線通信における1つの無線フレームの
ビット数をMとしたとき、この無線フレームのビット数
MをS=K・M(Kは0以外の自然数)となるように設
定した。
【0018】
【作用】本発明は、同期伝送モジュールの1つのフレー
ムのビット数をSとし、無線通信における1つの無線フ
レームのビット数をMとしたとき、この無線フレームの
ビット数MをS=K・M(Kは0以外の自然数)となる
ように設定したので、SDH無線通信用送受信装置の構
成が簡単になる。
【0019】
【実施例】以下本発明を図面に基づいて説明する。
【0020】図1は、本発明のSDH無線通信方式を用
いた第1の実施例のブロック図であり、(a)は送信端
局、(b)は中間中継局、(c)は受信端局である。
【0021】まず、送信端局について説明する。
【0022】図1(a)において、STMフレーム多重
化回路301は、入力されるSTMフレーム31のSO
H中のSTMフレーム同期バイトを検出し、この検出の
タイミングでSTMフレーム31からSOHを抽出し、
図示しない他の回路でSOHに所要の処理を施した後
に、再度STMフレーム31にSOHを挿入してSTM
フレーム32として出力する。
【0023】列変換回路302は、STMフレーム32
を無線通信のための2n 変調方式のn列の信号へと変換
し、変換したn列のSTM信号33を出力する。
【0024】速度変換回路303は、1つのSTMフレ
ームのビット数をSビット、1つの無線フレームのビッ
ト数をMビットとしたときに、S=K・M(Kは0以外
の自然数)という関係になるように、STM信号33に
RFCOH用の空きタイムスロットを付加し速度変換を
行う。速度変換回路303は、速度変換後のSTM信号
34を出力するとともに、RFCOH用の空きタイムス
ロットのタイミングで無線フレームパルス35を出力す
る。
【0025】無線フレーム多重化回路304は、無線フ
レームパルス35に基づいてSTM信号34の空きタイ
ムスロットにRFCOHを挿入し、無線フレーム36を
出力する。
【0026】次に、中間中継局について説明する。
【0027】図1(b)において、無線フレーム分離化
回路305は、送信端局や他の中間中継局から受信した
無線フレーム41のRFCOH中の無線フレーム同期ビ
ットを検出し、この検出のタイミングで無線フレーム4
1からRFCOHを分離した後、STM信号42を出力
するとともに、RFCOH中の無線フレーム同期ビット
の検出のタイミングで無線フレームパルス43を出力す
る。ここで、STM信号42はRFCOH用のタイムス
ロットが残ったままのものである。
【0028】SOH終端回路306は、無線フレームパ
ルス43に基づいてSTM信号42中のRFCOH用の
タイムスロットを無視するとともに、1つのSTMフレ
ームのビット数をSビット、1つの無線フレームのビッ
ト数をMビットとしたときに、S=K・M(Kは0以外
の自然数)という関係になっていることを用いて、ST
M信号42のSOH中のSTMフレーム同期バイトを検
出し、この検出のタイミングでSTMフレームのSOH
の終端を行い、SOH中のOWにセットされた情報を取
り出すことができる。また、SOH終端回路306は、
STM信号42のSOHに対してOWの情報の更新など
をした信号であるSTM信号44を出力するとともに、
STM信号44のRFCOH用のタイムスロットのタイ
ミングで無線フレームパルス45を出力する。
【0029】無線フレーム多重化回路307は、無線フ
レームパルス45に基づいてSTM信号44のRFCO
H用のタイムスロットにRFCOHを挿入し、無線フレ
ーム46を出力する。
【0030】最後に、受信端局について説明する。
【0031】図1(c)において、無線フレーム分離化
回路308は、送信端局や他の中間中継局から受信した
無線フレーム51のRFCOH中の無線フレーム同期ビ
ットを検出し、この検出のタイミングで無線フレーム5
1からRFCOHを分離した後、STM信号52を出力
するとともに、RFCOH中の無線フレーム同期ビット
の検出のタイミングで無線フレームパルス53を出力す
る。ここで、STM信号52はRFCOH用のタイムス
ロットが残ったままのものである。
【0032】速度変換回路309は、無線フレームパル
ス53に基づいてSTM信号52からRFCOH用のタ
イムスロットを除去するとともに平滑化して速度変換後
(すなわちn列)のSTM信号54を出力する。
【0033】列変換回路310は、n列のSTM信号5
4を1列のSTMフレーム55に変換し出力する。
【0034】STMフレーム分離化回路311は、ST
Mフレーム55のSOH中のSTMフレーム同期バイト
を検出し、この検出のタイミングでSTMフレーム55
からSOHを抽出し、図示しない他の回路でSOHに所
要の処理を施した後に、再度STMフレーム55にSO
Hを挿入してSTMフレーム56として後段の回路へと
出力する。
【0035】なお、本実施例では、STMフレームの多
重化、分離化の入出力を1列として説明したが、本発明
はこれに限らず他の列数による処理も可能である。
【0036】次に本発明のSDH無線通信方式を用いた
第2の実施例について説明する。
【0037】図2は、本発明のSDH無線通信方式で用
いる送受信装置のブロック図を示す。
【0038】図3は、図2に示した送受信装置における
信号のフォーマットを示す。
【0039】まず、送信側について説明する。
【0040】図2において、STMフレーム同期回路1
2Aは、入力されるSTMフレーム111AのSOH中
のSTMフレーム同期バイトを検出し、この検出のタイ
ミングでSTMフレームパルス112Aを出力する。S
TMフレーム111AのフォーマットおよびSTMフレ
ームパルス112Aのタイミングは図3に示すようにな
っており、本実施例では、1つのSTMフレームのビッ
ト数をSとおいている。
【0041】STM信号処理回路11Aは、STMフレ
ームパルス112AのタイミングでSTMフレーム11
1AからSOHを抽出し、図示しない他の回路でSOH
に所要の処理を施した後に、再度STMフレーム111
AにSOHを挿入してSTMフレーム111Bとして出
力する。STMフレーム111Bのフォーマットは図3
に示すようになっている。
【0042】無線フレーム用逓倍回路16Aは、STM
フレームパルス112AのK倍(Kは0以外の自然数)
の周波数の無線フレームパルス113Aを出力する。無
線フレームパルス113Aのタイミングは図3に示すよ
うになっており、図3では、Kが2の場合について図示
している。
【0043】速度変換回路13Aでは、STMフレーム
111Bに対して無線フレームパルス113Aに基づい
てRFCOH用の空きタイムスロットを作成し速度変換
するとともに、この空きタイムスロットに所定のRFC
OHを挿入して無線フレーム115として出力する。本
実施例では、挿入するRFCOHは無線フレーム同期ビ
ットを含まないものとなっている。
【0044】無線フレーム115のフォーマットを図3
に示す。図3からわかるように、本実施例では、無線フ
レーム115の速度(ビットレート)がSTMフレーム
111Bの速度よりも、付加したRFCOHの分だけ早
くなるように速度変換している。また、無線フレーム用
逓倍回路16Aにおける倍数Kを2にしているので、無
線フレーム115のビット数であるMと、STMフレー
ム111Aのビット数であるSとの関係は、S=2・M
となっている。
【0045】次に、受信側について説明する。
【0046】STMフレーム同期回路12Bは、受信し
た無線フレーム115のSOH中のSTMフレーム同期
バイトを検出し、この検出のタイミングでSTMフレー
ムパルス112Bを出力する。STMフレームパルス1
12Bのタイミングは図3に示すようになっている。
【0047】無線フレーム用逓倍回路16Bは、STM
フレームパルス112BのK倍(Kは0以外の自然数)
の周波数の無線フレームパルス113Bを出力する。無
線フレームパルス113Bのタイミングは図3に示すよ
うになっており、図3では、Kが2の場合について図示
している。
【0048】速度変換回路3Bは、無線フレームパルス
113Bの位相を無線フレーム115のクロックの位相
に合わせた後に、無線フレームパルス113Bのタイミ
ングで無線フレーム115からRFCOHを抽出すると
ともに、RFCOH用のタイムスロットを削除し速度変
換してSTMフレーム111Cとして出力する。
【0049】STM信号処理回路11Bは、STMフレ
ームパルス112BのタイミングでSTMフレーム11
1CからSOHを抽出し、図示しない他の回路でSOH
に所要の処理を施した後に、再度STMフレーム111
CにSOHを挿入してSTMフレーム111Dとして後
段の回路へと出力する。
【0050】次に、上述した第2の実施例の構成を図4
を参照してより詳細に説明する。
【0051】図4は、図2に示した本発明のSDH無線
通信方式で用いる送受信装置のブロック図のうち送信側
の詳細ブロック図である。
【0052】図2のSTMフレーム同期回路12Aは、
STMフレームパルス発生回路202とSTMフレーム
判定回路201とから構成されている。
【0053】STMフレームパルス発生回路202は、
入力クロックWCLKを分周してSTMフレームのフレ
ーム幅と同じ周波数のSTMフレームパルスSFPを生
成するとともに、STMフレームパルスSFPに同期し
たSTMフレーム同期バイトパターンFPNを生成す
る。
【0054】STMフレーム判定回路201は、入力さ
れるSTMフレーム111AとSTMフレーム同期バイ
トパターンFPNとを比較することにより、STMフレ
ーム111AのSOH中のSTMフレーム同期バイトを
検出する。STMフレーム判定回路201は、STMフ
レーム同期バイトの検出ができないうちは、制御信号C
P1をSTMフレームパルス発生回路202に対して送
出し続ける。
【0055】STMフレームパルス発生回路202は、
制御信号CP1を受けると、STMフレームパルスSF
Pの位相をずらしていき、結果としてSTMフレーム1
11AのSOH中のSTMフレーム同期バイトに同期し
たSTMフレームパルスSFPを出力する。
【0056】次に、図2のSTM信号処理回路11A
は、SOH処理回路203とSTMフレームタイミング
発生回路204とから構成されている。
【0057】STMフレームタイミング発生回路204
は、STMフレームパルス発生回路202からのSTM
フレームパルスSFPの位相をずらして、STMフレー
ム111AのSOHの先頭に同期したSOHタイミング
パルスSTPを生成する。
【0058】SOH処理回路203は、SOHタイミン
グパルスSTPに基づいてSTMフレーム111Aから
SOHを抽出し、図示しない他の回路でSOHに所要の
処理を施した後に、再度STMフレーム111AにSO
Hを挿入してSTMフレームD2として出力する。
【0059】次に、図2の速度変換回路13Aは、エラ
スティック・メモリ208と書込みパルス発生回路20
5と読出しパルス発生回路206とPLL回路207と
RFCOH挿入回路211とから構成されている。
【0060】書込みパルス発生回路205は、入力クロ
ックWCLKをSTMフレームパルスSFPに基づいて
分周して書込みパルスWPを生成する。
【0061】読出しパルス発生回路206は、無線フレ
ームタイミング発生回路209で生成されるRFCOH
タイミングパルスRTPで速度変換後のクロックRCL
Kの分周結果の送出を止める制御を行って、書込みパル
スWPと同じ周波数の読出しパルスRPを生成する。
【0062】PLL回路207は、書込みパルスWPと
読出しパルスRPとを位相比較の入力として、速度変換
後のクロックRCLKを生成する。
【0063】エラスティック・メモリ208は、SOH
処理回路203からのSTMフレームD2を書込みパル
スWPのタイミングでメモリに書込み、読出しパルスR
Pのタイミングでメモリから読み出すことによってRF
COH用の空きタイムスロットを作成することにより速
度変換を行い、RFCOH用の空きタイムスロットが作
成され速度変換された無線フレームD3を出力する。
【0064】RFCOH挿入回路211は、RFCOH
タイミングパルスRTPに基づいて無線フレームD3の
RFCOH用の空きタイムスロットにRFCOHを挿入
して無線フレーム115として出力する。
【0065】次に、図2の無線フレーム用逓倍回路16
Aは、無線フレームタイミング発生回路209と無線フ
レームタイミング判定回路210とから構成されてい
る。
【0066】無線フレームタイミング発生回路209
は、速度変換後のクロックRCLKを分周して無線フレ
ームと同じ周期のRFCOHタイミングパルスRTPを
生成し無線フレームタイミング判定回路210に出力す
る。
【0067】無線フレームタイミング判定回路210
は、STMフレームパルスSFPと位相は同じで周波数
がK倍(Kは0以外の自然数)の基準パルスを生成し、
この基準パルスとRFCOHタイミングパルスRTPと
を比較判定し、比較結果が一致するまで制御信号CP2
を無線フレームタイミング発生回路209に送出する。
【0068】無線フレームタイミング発生回路209
は、制御信号CP2を受けると、RFCOHタイミング
パルスRTPの位相をずらしていき、結果として無線フ
レームD3のRFCOH用の空きタイムスロットの位置
に同期したRFCOHタイミングパルスRTPを出力す
る。
【0069】以上、送信側について詳細に説明したが、
受信側についても送信側と同様であるので説明を省略す
る。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
1つの無線フレームのビット数Mと1つのSTMフレー
ムのビット数Sとの関係が、S=K・M(Kは0以外の
自然数)となるように無線フレームを構成したので、中
間中継局にてSTMフレームのSOHを終端する場合に
速度変換回路が不要となり、中継局の回路構成が簡単に
なるとともに消費電力を低減することができる。
【0071】また、無線フレーム、STMフレームとも
にSTMフレームのSOH中のSTMフレーム同期バイ
トを用いて同期を確立するため、フレーム同期回路が1
つですみ、また無線フレームパルスの発生も簡単な逓倍
回路で実現されるので、送受信機の回路構成が簡単にな
るとともに消費電力も少なくすることができる。さら
に、フレーム同期を1度しかとらないですむので、フレ
ーム引込み時間を短縮することができる。さらにまた、
RFCOH(無線フレームのオーバヘッド)に無線フレ
ーム同期ビットを設ける必要がないので、無線の時間帯
域幅を狭くすることができ隣接波どうしの干渉を低減す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のSDH無線通信方式を用いた第1の実
施例のブロック図であり、(a)は送信端局、(b)は
中間中継局、(c)は受信端局である。
【図2】本発明のSDH無線通信方式で用いる送受信装
置のブロック図である。
【図3】図2に示した送受信装置における信号のフォー
マットである。
【図4】図2に示した本発明のSDH無線通信方式で用
いる送受信装置のうち送信側の詳細ブロック図である。
【図5】従来のSDH無線通信方式で用いる送受信装置
のブロック図である。
【符号の説明】
301 STMフレーム多重化回路 302、310 列変換回路 303、309 速度変換回路 304、307 無線フレーム多重化回路 305、308 無線フレーム分離化回路 306 SOH終端回路 311 STMフレーム分離化回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 誠二 東京都港区西新橋三丁目20番4号 日本電 気エンジニアリング株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同期デジタルハイアラーキにおける同期
    伝送モジュールのフレームを所定のサイズに分割し、該
    分割結果のそれぞれに無線通信用オーバヘッドを付加し
    て無線フレームとして通信するSDH無線通信方式にお
    いて、 前記同期伝送モジュールの1つのフレームのビット数を
    Sとし、前記無線通信における1つの無線フレームのビ
    ット数をMとしたとき、該無線フレームのビット数Mを
    S=K・M(Kは0以外の自然数)となるように設定す
    ることを特徴とするSDH無線通信方式。
  2. 【請求項2】 前記無線通信用オーバヘッドは無線フレ
    ーム同期ビットを有さないことを特徴とする請求項1に
    記載のSDH無線通信方式。
  3. 【請求項3】 同期デジタルハイアラーキにおける同期
    伝送モジュールのフレームを入力し、該同期伝送モジュ
    ールのフレームのセクションオーバヘッド中のSTMフ
    レーム同期バイトを検出し、該検出のタイミングで前記
    同期伝送モジュールのフレームから前記セクションオー
    バヘッドを抽出し、前記検出のタイミングで前記同期伝
    送モジュールのフレームに所定のセクションオーバヘッ
    ドを挿入し出力するSTMフレーム多重化回路と、 該STMフレーム多重化回路からの同期伝送モジュール
    のフレームを無線通信のための2n 変調方式のn列の信
    号へと変換し出力する列変換回路と、 同期伝送モジュールの1つのフレームのビット数をSと
    し無線通信における1つの無線フレームのビット数をM
    としたとき、該無線フレームのビット数MをS=K・M
    (Kは0以外の自然数)となるように、前記列変換回路
    からの信号に無線通信用オーバヘッドの空きタイムスロ
    ットを付加するために前記信号の速度変換を行って出力
    するとともに、前記空きタイムスロットのタイミングで
    無線フレームパルスを出力する速度変換回路と、 前記無線フレームパルスのタイミングに基づき、前記速
    度変換回路からの信号の空きタイムスロットに所定の無
    線通信用のオーバヘッドを挿入し無線フレームとして出
    力する無線フレーム多重化回路とを備えたことを特徴と
    するSDH無線通信用送信装置。
  4. 【請求項4】 同期デジタルハイアラーキにおける同期
    伝送モジュールの1つのフレームのビット数をSとし、
    無線通信における1つの無線フレームのビット数をMと
    したとき、該無線フレームのビット数Mと前記同期伝送
    モジュールのフレームのビット数Sとの関係がS=K・
    M(Kは0以外の自然数)であるSDH無線通信の無線
    フレームを入力し、該無線フレームの無線通信用オーバ
    ヘッド中の無線フレーム同期ビットを検出し、該検出の
    タイミングで前記無線フレームから無線通信用オーバヘ
    ッドを分離し該分離後の信号を出力するとともに、前記
    検出のタイミングで無線フレームパルスを出力する無線
    フレーム分離化回路と、 前記無線フレームパルスのタイミングに基づき、前記分
    離後の信号の無線通信用オーバヘッドのタイムスロット
    を除去するとともに平滑化により速度変換を行い該速度
    変換後の信号を出力する速度変換回路と、 無線通信のための2n 変調方式のn列の信号となってい
    る前記速度変換回路からの速度変換後の信号を同期伝送
    モジュールのフレームへと変換する列変換回路と、 該列変換回路からの同期伝送モジュールのフレームを入
    力し、該同期伝送モジュールのフレームのセクションオ
    ーバヘッド中のSTMフレーム同期バイトを検出し、該
    検出のタイミングで前記同期伝送モジュールのフレーム
    から前記セクションオーバヘッドを抽出し、前記検出の
    タイミングで前記同期伝送モジュールのフレームに所定
    のセクションオーバヘッドを挿入し出力するSTMフレ
    ーム多重化回路とを備えたことを特徴とするSDH無線
    通信用受信装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載のSDH無線通信用送信
    装置と、請求項4に記載のSDH無線通信用受信装置と
    を備えたことを特徴とするSDH無線通信用送受信装
    置。
  6. 【請求項6】 同期デジタルハイアラーキにおける同期
    伝送モジュールの1つのフレームのビット数をSとし、
    無線通信における1つの無線フレームのビット数をMと
    したとき、該無線フレームのビット数Mと前記同期伝送
    モジュールのフレームのビット数Sとの関係がS=K・
    M(Kは0以外の自然数)であるSDH無線通信の無線
    フレームを入力し、該無線フレームの無線通信用オーバ
    ヘッド中の無線フレーム同期ビットを検出し、該検出の
    タイミングで前記無線フレームから無線通信用オーバヘ
    ッドを分離し該分離後の信号を出力するとともに、前記
    検出のタイミングで無線フレームパルスを出力する無線
    フレーム分離化回路と、 前記無線フレームパルスのタイミングに基づき、前記分
    離後の信号の無線通信用オーバヘッドのタイムスロット
    を無視して前記分離後の信号のセクションオーバヘッド
    中のSTMフレーム同期バイトを検出し、該検出のタイ
    ミングで前記分離後の信号から前記セクションオーバヘ
    ッドを抽出し、前記検出のタイミングで前記分離後の信
    号に所定のセクションオーバヘッドを挿入し出力するS
    OH終端回路と、 前記無線フレームパルスのタイミングに基づき、前記S
    OH終端回路からの信号の前記無線通信用オーバヘッド
    のタイムスロットに所定の無線通信用オーバヘッドを挿
    入し無線フレームとして出力する無線フレーム多重化回
    路とを備えたことを特徴とするSDH無線通信用中間中
    継装置。
  7. 【請求項7】 同期デジタルハイアラーキにおける同期
    伝送モジュールのフレームを入力し、該同期伝送モジュ
    ールのフレームのセクションオーバヘッド中のSTMフ
    レーム同期バイトを検出し、該検出のタイミングでST
    Mフレームパルスを出力するSTMフレーム同期回路
    と、 前記STMフレームパルスのタイミングに基づき、前記
    同期伝送モジュールのフレームから前記セクションオー
    バヘッドを抽出し、前記同期伝送モジュールのフレーム
    に所定のセクションオーバヘッドを挿入し出力するST
    M信号処理回路と、 前記STMフレームパルスの周波数をK倍(Kは0以外
    の自然数)して、前記STMフレームパルスのタイミン
    グのK倍のタイミングで無線フレームパルスを出力する
    無線フレーム用逓倍回路と、 前記無線フレームパルスのタイミングに基づき、前記S
    TM信号処理回路からの信号に無線通信用オーバヘッド
    を挿入するとともに該挿入後の信号に対して速度変換を
    行って無線フレームとして出力する速度変換回路とを備
    えたことを特徴とするSDH無線通信用送信装置。
  8. 【請求項8】 同期デジタルハイアラーキにおける同期
    伝送モジュールの1つのフレームのビット数をSとし、
    無線通信における1つの無線フレームのビット数をMと
    したとき、該無線フレームのビット数Mと前記同期伝送
    モジュールのフレームのビット数Sとの関係がS=K・
    M(Kは0以外の自然数)であるSDH無線通信の無線
    フレームを入力し、該無線フレームの同期デジタルハイ
    アラーキにおける同期伝送モジュールのフレームのセク
    ションオーバヘッド中のSTMフレーム同期バイトを検
    出し、該検出のタイミングでSTMフレームパルスを出
    力するSTMフレーム同期回路と、 前記STMフレームパルスの周波数をK倍(Kは0以外
    の自然数)して、前記STMフレームパルスのタイミン
    グのK倍のタイミングで無線フレームパルスを出力する
    無線フレーム用逓倍回路と、 前記無線フレームパルスのタイミングに基づき、前記無
    線フレームから無線通信用オーバヘッドを抽出するとと
    もに該無線通信用オーバヘッドを除去し該除去後の信号
    に対して速度変換を行って出力する速度変換回路と、 前記STMフレームパルスのタイミングに基づき、前記
    速度変換回路からの速度変換後の信号から前記セクショ
    ンオーバヘッドを抽出し、前記速度変換回路からの速度
    変換後の信号に所定のセクションオーバヘッドを挿入し
    同期伝送モジュールのフレームとして出力するSTM信
    号処理回路とを備えたことを特徴とするSDH無線通信
    用受信装置。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載のSDH無線通信用送信
    装置と、請求項8に記載のSDH無線通信用受信装置と
    を備えたことを特徴とするSDH無線通信用送受信装
    置。
  10. 【請求項10】 前記速度変換回路で前記STM信号処
    理回路からの信号に挿入する無線通信用オーバヘッドは
    無線フレーム同期ビットを有さないものであることを特
    徴とする請求項7に記載のSDH無線通信用送信装置。
  11. 【請求項11】 前記STMフレーム同期回路で入力す
    る該無線フレームの無線通信用オーバヘッドは無線フレ
    ーム同期ビットを有さないものであることを特徴とする
    請求項8に記載のSDH無線通信用受信装置。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載のSDH無線通信用
    送信装置と、請求項11に記載のSDH無線通信用受信
    装置とを備えたことを特徴とするSDH無線通信用送受
    信装置。
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WO2010149051A1 (zh) * 2009-06-24 2010-12-29 中兴通讯股份有限公司 主子架获取扩展子架在位信息的方法、系统及主子架

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