JP3527115B2 - 非同期信号重畳装置及び分離装置 - Google Patents

非同期信号重畳装置及び分離装置

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JP3527115B2 JP36161698A JP36161698A JP3527115B2 JP 3527115 B2 JP3527115 B2 JP 3527115B2 JP 36161698 A JP36161698 A JP 36161698A JP 36161698 A JP36161698 A JP 36161698A JP 3527115 B2 JP3527115 B2 JP 3527115B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は非同期信号重畳装置
及び分離装置に関し、特に、非同期信号を同期信号に重
畳して伝送する非同期信号重畳装置及び分離装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】海底端局装置等の伝送端局装置におい
て、同期信号である伝送主信号の例えばオーバーヘッド
に監視情報や保守情報等の非同期信号を多重/分離する
場合、一般的にはスタッフ多重方式を用いている。図1
は従来のスタッフ多重方式を用いた非同期信号重畳装置
及び分離装置の一例の構成図を示す。同図中、外部の監
視装置等より供給される非同期信号は非同期信号入力バ
ッファ10で受信され、非同期信号の伝送速度に相当す
る書き込みクロックが抽出される。非同期信号はシリア
ル・パラレル変換回路12でパラレル化されて多重側メ
モリ14に書き込まれる。
【0003】一方、スタッフ指定ビット挿入部16には
図示しない伝送主信号多重部より伝送主信号が供給され
ており、読み出しクロック発生部18は伝送主信号の伝
送速度に相当する読み出しクロックを発生して位相比較
器20に供給し、位相比較器20は書き込みクロックと
読み出しクロックの位相比較を行い、スタッフ制御部2
2はその比較結果に基づいてスタッフ指定ビット挿入部
16にスタッフビット及びスタッフ指定ビットを挿入す
るタイミングを指示すると共に、読み出しクロック発生
部18の読み出しクロックの発生及び多重側メモリ14
への供給を指示する。この読み出しクロックにより多重
側メモリ14から非同期信号データが読み出され、スタ
ッフ指定ビット挿入部16で非同期信号データ及びスタ
ッフビットが伝送主信号マルチフレームのオーバーヘッ
ドに挿入されて伝送主信号多重部に向けて出力される。
【0004】また、スタッフ指定ビット分離部26は、
図示しない伝送主信号多重部から供給される伝送主信号
マルチフレームのオーバーヘッドから非同期信号データ
を分離して分離側メモリ28に供給すると共に、スタッ
フビット及びスタッフ指定ビットを分離してデスタッフ
制御部32に供給する。デスタッフ制御部32はスタッ
フ指定ビットに基づき書き込みクロック発生部30に伝
送主信号の伝送速度に相当する書き込みクロックを発生
させて分離側メモリ28に供給させることによりデスタ
ッフを行わせる。PLL回路34はデスタッフによって
生じるジッタを吸収し周波数の平滑化を行って分離側メ
モリ28の読み出しクロックを発生する。多重側メモリ
28から読み出された非同期信号データはパラレル・シ
リアル変換回路36でシリアル化され、非同期信号出力
バッファ38を介して外部の監視装置等に向けて出力さ
れる。
【0005】なお、図2に伝送主信号マルチフレームの
一例のフォーマットを示す。同図中、FAWはマルチフ
レームの先頭を表す。IDは識別子、OHはオーバーヘ
ッド、ペイロードには所定フレーム数の伝送主信号が入
る。マルチフレームの最後尾に誤り訂正用のシンドロー
ムビットが設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のスタッフ多重方
式を用いた装置では、伝送主信号マルチフレームのオー
バーヘッドに挿入される非同期信号データは所定位置に
スタッフの有無を表すスタッフ指定ビットを設定するた
めフォーマット化しなければならず、スタッフ指定ビッ
ト挿入部16,スタッフ指定ビット分離部26が複雑と
なり回路規模が大きくなるために、全体の回路規模が大
きくなるという問題があった。また、伝送主信号に多重
する非同期信号データの伝送速度が異なる場合には、そ
の伝送速度を示すビットを設ける必要が生じさらにスタ
ッフ指定ビット挿入部16,スタッフ指定ビット分離部
26が複雑となり、回路規模が大きくなるという問題が
あった。
【0007】本発明は、上記の点に鑑みなされたもの
で、スタッフ指定ビット挿入部やスタッフ指定ビット分
離部等の複雑な回路が不要で回路規模を小さくでき、ま
た、伝送速度が異なる非同期信号を重畳/分離できる非
同期信号重畳装置及び分離装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、外部装置から供給される非同期信号を伝送主信号に
同期させるために速度変換して非同期信号データとし、
この非同期信号データを前記伝送主信号のオーバーヘッ
ドに重畳して伝送する非同期信号重畳装置において、前
記外部装置から供給される非同期信号が一定量となる毎
に一定期間有効を表す速度変換制御信号を生成する速度
変換制御手段と、前記非同期信号の抽出クロックに基づ
き同期用フレームを生成する同期用フレーム生成手段と
を有し、前記速度変換制御信号と前記同期用フレームを
前記非同期信号データと共に前記伝送主信号のオーバー
ヘッドに重畳して伝送する。
【0009】このように、非同期信号が一定量となる毎
に一定期間有効を表す速度変換制御信号を生成し、非同
期信号の抽出クロックに基づき同期用フレームを生成
し、速度変換制御信号と同期用フレームを非同期信号デ
ータと共に伝送主信号のオーバーヘッドに重畳して伝送
するため、非同期信号が一定量となる毎に、この非同期
信号データに速度変換制御信号と同期用フレームを加え
た固定のデータ量のデータが伝送主信号のオーバーヘッ
ドに重畳され、従来のスタッフ指定ビット挿入部のよう
な複雑で規模の大きな回路を必要とせず、回路規模を小
さくでき、また、非同期信号の伝送速度が異なる場合は
速度変換制御信号及び同期用フレームの周期が変化する
ことで伝送速度の情報を伝送主信号に重畳することがで
きる。
【0010】請求項2に記載の発明は、非同期信号デー
タを伝送主信号のオーバーヘッドに重畳して伝送される
伝送主信号を受信して前記伝送主信号のオーバーヘッド
から非同期信号データを分離し、元の非同期信号の伝送
速度とするために速度変換して非同期信号を得て、この
非同期信号を外部装置に向けて出力する非同期信号分離
装置において、前記受信した伝送主信号のオーバーヘッ
ドから分離される請求項1記載の速度変換制御信号から
元の非同期信号の伝送速度を判別する伝送速度判別手段
と、前記受信した伝送主信号のオーバーヘッドから分離
される請求項1記載の同期用フレーム及び前記速度変換
制御信号から前記速度変換に用いるための元の非同期信
号のクロックを生成するクロック生成手段とを有する。
【0011】このように、伝送主信号のオーバーヘッド
から速度変換制御信号と同期用フレームを分離し、速度
変換制御信号から元の非同期信号の伝送速度を判別し、
速度変換制御信号及び同期用フレームから速度変換に用
いるための元の非同期信号のクロックを生成するため、
スタッフ指定ビット分離部のような複雑な回路が不要で
回路規模を小さくでき、また、非同期信号の伝送速度が
異なる場合は速度変換制御信号及び同期用フレームの周
期が変化するので伝送速度の情報を分離することができ
る。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1記載の
非同期信号重畳装置において、複数の外部装置から供給
される伝送速度が同一の非同期信号の入力数を検出する
入力数検出手段と、前記複数の外部装置から供給される
非同期信号を多重化して前記速度変換制御手段に供給す
ると共に、前記非同期信号の抽出クロックを前記非同期
信号の入力数倍として前記同期用フレーム生成手段に供
給する多重化手段とを有する。
【0013】このため、伝送速度が同一の複数の非同期
信号を伝送主信号のオーバーヘッドに多重して伝送する
ことができる。請求項4に記載の発明は、請求項2記載
の非同期信号分離装置において、前記伝送主信号のオー
バーヘッドから分離され速度変換された非同期信号を前
記伝送速度判別手段の判別結果に基づく前記非同期信号
の入力数に分離する分離手段を有する。
【0014】このため、伝送主信号のオーバーヘッドか
ら伝送速度が同一の複数の非同期信号を分離することが
できる。請求項5に記載の発明は、請求項3記載の非同
期信号重畳装置において、前記オーバーヘッド多重部
は、前記速度変換制御信号と前記同期用フレームと前記
非同期信号の入力数を前記非同期信号データと共に前記
伝送主信号のオーバーヘッドに重畳して伝送する。
【0015】このため、非同期信号の入力数を伝送主信
号のオーバーヘッドに重畳して伝送することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項4記載の非同期信号分
離装置において、前記オーバーヘッド分離部は、前記受
信した伝送主信号のオーバーヘッドから非同期信号デー
タと共に速度変換制御信号と同期用フレームと非同期信
号の入力数とを分離し、前記分離手段は、前記オーバー
ヘッド分離部から前記非同期信号の入力数を供給され
る。
【0016】このため、伝送主信号のオーバーヘッドか
ら分離された非同期信号の入力数を簡単に知ることがで
き、この入力数を用いて多重化された非同期信号を分離
できる。
【0017】
【発明の実施の形態】図3は本発明の非同期信号重畳装
置及び分離装置の第1実施例の原理図、図4はその構成
図を示す。両図中、外部の監視装置等より供給される非
同期信号は非同期信号終端手段(非同期信号入力バッフ
ァ)40で受信され、非同期信号とその伝送速度に相当
するクロックが抽出される。非同期信号は1/n変換手
段(1/n変換回路)42でnビットにパラレル化さ
れ、非同期信号データが多重側速度変換手段44内の受
信側FIFO45に書き込まれる。また、1/n変換手
段42で1/n分周されたクロックは同期用フレーム生
成手段(同期用フレーム生成回路)46に供給される。
【0018】同期用フレーム生成手段46は上記クロッ
クから同期用フレームを生成して図4に示す受信側OH
(オーバーヘッド)インタフェース部50に供給する。
速度変換制御手段48は、多重側速度変換手段44内の
受信側FIFO45から格納データ量が一定値に達した
とき、一定期間有効となる速度変換制御信号を生成して
多重側速度変換手段44内の読み出しクロック発生回路
46及び受信側OHインタフェース部50に供給する。
【0019】読み出しクロック発生回路46は速度変換
制御信号を供給されると、受信側OHインタフェース部
50から供給される伝送主信号に同期した読み出しクロ
ックを発生して受信側FIFO45に供給し、これによ
り受信側FIFO45から非同期信号データがnビット
パラレルに読み出されて受信側OHインタフェース部5
0に供給される。
【0020】受信側OHインタフェース部50は、nビ
ットパラレルの非同期信号データに速度変換制御信号と
同期用フレームとを付加してOHMUX(オーバーヘッ
ド多重)部52に供給し、OHMUX部52は伝送路よ
り受信した低次群主信号を多重化してマルチフレーム化
すると共に、上記速度変換制御信号と同期用フレームと
を付加した非同期信号データをマルチフレームのオーバ
ーヘッドに多重化し高次群主信号として伝送路に送出す
る。
【0021】OHDMUX(オーバーヘッド分離)部5
4は伝送路より受信したマルチフレームの高次群主信号
を分離して伝送路に送出すると共に、マルチフレームの
オーバーヘッドから速度変換制御信号と同期用フレーム
と非同期信号データとを分離する。そして、非同期信号
データを送信側OHインタフェース部56を介して分離
側速度変換手段58内の送信側FIFO59に供給し、
速度変換制御信号を送信側OHインタフェース部56を
介して分離側速度変換手段58内の書き込みクロック発
生回路60及び伝送速度判別手段(伝送速度判別回路)
62に供給し、同期用フレームを送信側OHインタフェ
ース部56を介してクロック生成手段64内のPLL回
路65に供給する。
【0022】書き込みクロック発生回路60は速度変換
制御信号を供給されると、送信側OHインタフェース部
56から供給される伝送主信号に同期した書き込みクロ
ックを発生して送信側FIFO59に供給し、これによ
り送信側FIFO59に非同期信号データがnビットパ
ラレルに書き込まれる。伝送速度判別手段62は、速度
変換制御信号の有効期間から非同期信号データの伝送速
度を判別し、その判別結果をクロック生成手段64内の
クロック選択回路66に供給する。
【0023】PLL回路65は同期用フレームに同期し
た複数の周波数のクロック信号を生成してクロック選択
回路66に供給し、ここで、非同期信号データの伝送速
度の判別結果に応じた周波数のクロックが選択され、読
み出しクロックとして送信側FIFO59及びn/1変
換手段(n/1変換回路)68に供給される。送信側F
IFO59からはこの読み出しクロックに同期して非同
期信号データが読み出されパラレルにn/1変換手段6
8に供給される。n/1変換手段68は、非同期信号デ
ータをシリアル化して出力し、これが非同期信号として
非同期信号出力手段(非同期信号出力バッファ)70を
介して外部の監視装置等に向けて出力される。
【0024】図5は非同期信号終端手段40の一実施例
のブロック図、図6はその信号タイミングチャートを示
す。図6(A)に示す非同期信号は、フレームフォーマ
ットには依存せず、伝送主信号に対して非同期なシリア
ルデータであり、その伝送速度は伝送主信号のオーバー
ヘッドの伝送速度以下である。この非同期信号は図5の
レベル変換回路401に供給され、ここで、非同期信号
重畳装置及び分離装置内で使用される信号レベルに変換
され、図6(B)に示す非同期信号が出力されると共
に、クロック抽出回路402に供給される。クロック抽
出回路402は供給される非同期信号から図6(C)に
示すクロックを抽出して次段に向けて出力する。
【0025】図7は1/n変換手段42の一実施例のブ
ロック図、図8はその信号タイミングチャートを示す。
レベル変換回路401から供給される図8(A)に示す
シリアルの非同期信号はシフトレジスタ421に供給さ
れ、クロック抽出回路402から供給されるクロックに
よってシフトされる。シフトレジスタ421はnビット
パラレルに非同期信号データを出力し、この非同期信号
データはnビットパラレル入出力のフリップフロップ4
23に供給される。
【0026】また、クロック抽出回路402から供給さ
れるクロックは1/n分周回路422で1/n分周さ
れ、フリップフロップ423に供給されると共に次段に
向けて出力される。フリップフロップ423は1/n分
周クロックの立ち上がりでシフトレジスタ421が出力
するnビットパラレルの非同期信号データを取り込んで
図8(B)に示すように次段に向けて出力する。
【0027】図9は多重側速度変換手段44の一実施例
のブロック図、図10はその信号タイミングチャートを
示す。フリップフロップ423から供給される図10
(B)に示すnビットパラレルの非同期信号データは、
1/n分周回路422から供給される図10(A)に示
す1/n分周クロックの立ち下がりによって受信側FI
FO45に書き込まれる。受信側FIFO45は格納デ
ータ量が例えば全容量の1/2である一定値に達したと
き図10(C)に示すようにハイレベルで有効を示すメ
モリフラグを速度変換制御手段48に向けて出力する。
【0028】速度変換制御手段48は図11に示す構成
であり、上記メモリフラグが供給されると、ORゲート
481の出力信号がハイレベルとなり、イネーブル信号
としてカウンタ482に供給される。カウンタ482は
受信側OHインタフェース部50から供給される伝送主
信号に同期した図10(E)に示すクロックを0からカ
ウントする。カウンタ482出力はデコーダ483でデ
コードされる。デコーダ483はカウント値が一定値以
下のとき速度変換制御信号及びイネーブル信号をハイレ
ベルとし、速度変換制御信号を出力すると共にイネーブ
ル信号をORゲート481に供給する。これによって、
メモリフラグが供給された後、図10(D)に示すよう
にハイレベルで有効を示す速度変換制御信号を一定期間
有効としている。
【0029】読み出しクロック発生回路46としてのA
NDゲートはこの速度変換制御信号がハイレベルである
とき、受信側OHインタフェース部50から供給される
伝送主信号に同期した図10(E)に示すクロックを取
りだして読み出しクロックとして受信側FIFO45に
供給する。この読み出しクロックによって受信側FIF
O45から図10(F)に示すように伝送主信号に同期
して非同期信号データがnビットパラレルに読み出され
出力される。
【0030】図12は同期用フレーム生成手段46の一
実施例のブロック図、図13はその信号タイミングチャ
ートを示す。同期用フレーム生成手段46は図11に示
すように分周回路461で構成されている。分周回路4
61は1/n分周回路422から供給される図13
(A)に示す1/n分周クロックを1/m分周して図1
3(B)に示す同期用フレームを生成し、受信側OHイ
ンタフェース部50に向けて出力する。
【0031】図14は分離側速度変換手段58の一実施
例のブロック図、図15はその信号タイミングチャート
を示す。送信側OHインタフェース部56より供給され
る図15(A)に示す非同期信号データは送信側FIF
O59に供給され、図15(B)に示す速度変換制御信
号及び図15(C)に示す同期用フレームは書き込みク
ロック発生回路60としてのANDゲートに供給され
る。ANDゲートはこの速度変換制御信号がハイレベル
であるとき、伝送主信号に同期したクロックを取りだし
て書き込みクロックとして送信側FIFO59に供給す
る。
【0032】この書き込みクロックによって送信側FI
FO59には伝送主信号に同期して非同期信号データが
nビットパラレルに書き込まれる。また、送信側FIF
O59には図15(D)に示す読み出しクロックがクロ
ック生成手段64から供給されており、このクロックに
同期して図15(E)に示すように非同期信号データが
読み出される。
【0033】図16は伝送速度判別手段62の一実施例
のブロック図、図17はその説明用の信号波形図を示
す。送信側OHインタフェース部56より供給される速
度変換制御信号及び伝送主信号に同期したクロックがカ
ウンタ621に供給され、カウンタ621は速度変換制
御信号のローレベル期間にクロックをカウントする。こ
のカウント値はデコーダ622に供給され、デコーダ6
22はカウント値に応じた伝送速度判別結果を出力す
る。
【0034】ここで、図17(A)に示すような速度変
換制御信号のディセーブル期間(速度変換制御信号のロ
ーレベル期間)は非同期信号の伝送速度に依存してい
る。これは多重側速度変換手段44のメモリ容量が一定
値に達するまでの時間が非同期信号の伝送速度に依存し
ているからである。例えば非同期信号の伝送速度がAb
psの場合、図17(A)に示すように、速度変換制御
信号周期がBクロック周期であるのに対してイネーブル
期間がCクロック周期でディセーブル期間が(B−C)
クロック周期であるものとする。非同期信号の伝送速度
がA/2bpsの場合、図17(B)に示すように、速
度変換制御信号周期が2・Bクロック周期であるのに対
してイネーブル期間がCクロック周期でディセーブル期
間が(2・B−C)クロック周期となる。伝送速度判別
手段62ではこの原理によって非同期信号の伝送速度を
判別している。
【0035】図18はクロック生成手段64の一実施例
のブロック図を示す。同期用フレームはPLL回路65
を構成する位相比較器651に供給され、ここでクロッ
ク選択回路66の出力するクロックと位相比較される。
ここで得られた位相誤差信号がVCO(電圧制御型発信
機)652に供給され、VCO652で生成された発振
信号は分周器653に供給され、複数種類の分周比で分
周されて複数の周波数のクロックが生成されてクロック
選択回路66に供給される。クロック選択回路66は、
伝送速度判別手段62からの伝送速度判別結果に応じて
非同期信号の伝送速度に合った周波数のクロックを選択
し分離側速度変換手段58に向けて出力する。
【0036】図19はn/1変換手段68の一実施例の
ブロック図、図20はその信号タイミングチャートを示
す。送信側FIFO59から供給される図20(A)に
示すパラレルの非同期信号データはシフトレジスタ68
1に供給される。クロック選択回路66から供給される
クロックはロード信号生成部682に供給され、クロッ
ク抽出回路402から供給されるクロックはシフトレジ
スタ681及びロード信号生成部682に供給される。
【0037】ロード信号生成部682はクロック選択回
路66から供給されるクロックをクロック抽出回路40
2から供給されるクロックに同期させてロード信号を生
成し、シフトレジスタ681に供給する。シフトレジス
タ681はこのロード信号を供給されたときにパラレル
の非同期信号データを取り込み、クロック抽出回路40
2から供給されるクロックでシフトして図20(B)に
示すように、非同期信号をシリアルに出力する。
【0038】図21は非同期信号出力手段70の一実施
例のブロック図を示す。n/1変換手段68から供給さ
れる非同期信号は、レベル変換回路701に供給され、
ここで、外部の監視装置等で使用される信号レベルに変
換され、外部の監視装置等に向けて出力される。このよ
うに、非同期信号が一定量となる毎に一定期間有効を表
す速度変換制御信号を生成し、非同期信号の抽出クロッ
クに基づき同期用フレームを生成し、速度変換制御信号
と同期用フレームを非同期信号データと共に伝送主信号
のオーバーヘッドに重畳して伝送するため、非同期信号
が一定量となる毎に、この非同期信号データに速度変換
制御信号と同期用フレームを加えた固定のデータ量のデ
ータが伝送主信号のオーバーヘッドに重畳され、従来の
スタッフ指定ビット挿入部のような複雑で規模の大きな
回路を必要とせず、回路規模を小さくでき、また、非同
期信号の伝送速度が異なる場合は速度変換制御信号及び
同期用フレームの周期が変化することで伝送速度の情報
を伝送主信号に重畳することができる。
【0039】また、伝送主信号のオーバーヘッドから速
度変換制御信号と同期用フレームを分離し、速度変換制
御信号から元の非同期信号の伝送速度を判別し、速度変
換制御信号及び同期用フレームから速度変換に用いるた
めの元の非同期信号のクロックを生成するため、スタッ
フ指定ビット分離部のような複雑な回路が不要で回路規
模を小さくでき、また、非同期信号の伝送速度が異なる
場合は速度変換制御信号及び同期用フレームの周期が変
化するので伝送速度の情報を分離することができる。
【0040】図22は本発明の非同期信号重畳装置及び
分離装置の第2実施例の原理図を示す。同図中、図3と
同一部分には同一符号を付す。図22において、外部の
監視装置等より供給される複数(k)の非同期信号が供
給される。これらの非同期信号の伝送速度は全て同一で
ある。これらの非同期信号は非同期信号終端手段(非同
期信号入力バッファ)72で受信されると共に、入力検
出手段74に供給される。非同期信号終端手段72では
各非同期信号とその伝送速度に相当する周波数fのクロ
ックが抽出され、これから周波数f,2f,3f,…,
m・f,…,k・fそれぞれのクロックが生成される。
入力検出手段74では複数(k)の非同期信号の入力数
(m)を検出する。
【0041】上記の複数(k)の非同期信号とクロック
及び入力数(m)はm/1変換手段76に供給され、入
力数(k)分パラレルの非同期信号が周波数m・fのク
ロックによって多重化されシリアルに出力される。この
シリアルの非同期信号は1/n変換手段(1/n変換回
路)42でnビットにパラレル化され、非同期信号デー
タが多重側速度変換手段44内の受信側FIFO45に
書き込まれる。また、1/n変換手段42で1/n分周
された周波数m・fのクロックは同期用フレーム生成手
段(同期用フレーム生成回路)46に供給される。
【0042】同期用フレーム生成手段46は上記クロッ
クから同期用フレームを生成して図4に示す受信側OH
(オーバーヘッド)インタフェース部50に供給する。
速度変換制御手段48は、多重側速度変換手段44内の
受信側FIFO45から格納データ量が一定値に達した
とき、一定期間有効となる速度変換制御信号を生成して
多重側速度変換手段44内の読み出しクロック発生回路
46及び受信側OHインタフェース部50に供給する。
【0043】読み出しクロック発生回路46は速度変換
制御信号を供給されると、受信側OHインタフェース部
50から供給される伝送主信号に同期した読み出しクロ
ックを発生して受信側FIFO45に供給し、これによ
り受信側FIFO45から非同期信号データがnビット
パラレルに読み出されて受信側OHインタフェース部5
0に供給される。
【0044】受信側OHインタフェース部50は、nビ
ットパラレルの非同期信号データに速度変換制御信号と
同期用フレームとを付加してOHMUX(オーバーヘッ
ド多重)部52に供給し、OHMUX部52は伝送路よ
り受信した低次群主信号を多重化してマルチフレーム化
すると共に、上記速度変換制御信号と同期用フレームと
を付加した非同期信号データをマルチフレームのオーバ
ーヘッドに多重化し高次群主信号として伝送路に送出す
る。
【0045】OHDMUX(オーバーヘッド分離)部5
4は伝送路より受信したマルチフレームの高次群主信号
を分離して伝送路に送出すると共に、マルチフレームの
オーバーヘッドから速度変換制御信号と同期用フレーム
と非同期信号データとを分離する。そして、非同期信号
データを送信側OHインタフェース部56を介して分離
側速度変換手段58内の送信側FIFO59に供給し、
速度変換制御信号を送信側OHインタフェース部56を
介して分離側速度変換手段58内の書き込みクロック発
生回路60及び伝送速度判別手段(伝送速度判別回路)
62に供給し、同期用フレームを送信側OHインタフェ
ース部56を介してクロック生成手段64内のPLL回
路65に供給する。
【0046】書き込みクロック発生回路60は速度変換
制御信号を供給されると、送信側OHインタフェース部
56から供給される伝送主信号に同期した書き込みクロ
ックを発生して送信側FIFO59に供給し、これによ
り送信側FIFO59に非同期信号データがnビットパ
ラレルに書き込まれる。伝送速度判別手段62は、速度
変換制御信号の有効期間からm多重の非同期信号データ
の伝送速度(周波数m・f)を判別し、その判別結果を
クロック生成手段64内のクロック選択回路66に供給
する。
【0047】PLL回路65は同期用フレームに同期し
た複数の周波数のクロック信号を生成してクロック選択
回路66に供給し、ここで、m多重の非同期信号データ
の伝送速度の判別結果に応じた周波数(m・f)のクロ
ックが選択され、読み出しクロックとして送信側FIF
O59及びn/1変換手段(n/1変換回路)68及び
1/m変換手段78に供給される。送信側FIFO59
からはこの読み出しクロックに同期して非同期信号デー
タが読み出されパラレルにn/1変換手段68に供給さ
れる。n/1変換手段68は、非同期信号データをシリ
アル化して1/m変換手段78に供給する。1/m変換
手段78はm多重の非同期信号データの伝送速度の判別
結果に基づいてシリアルの非同期信号をm系統にパラレ
ル化し、このm系統の非同期信号が非同期信号出力手段
(非同期信号出力バッファ)80を介して外部の複数の
監視装置等に向けて出力される。
【0048】図23は非同期信号終端手段72の一実施
例のブロック図を示す。非同期信号はフレームフォーマ
ットには依存せず、伝送主信号に対して非同期なk系統
のシリアルデータであり、その伝送速度は伝送主信号の
オーバーヘッドの伝送速度以下である。このk系統の非
同期信号はレベル変換回路721に供給され、ここで、
非同期信号重畳装置及び分離装置内で使用される信号レ
ベルに変換されて出力されると共に、1系統がクロック
抽出回路722に供給される。クロック抽出回路722
は供給される非同期信号から周波数fのクロックを抽出
し、これから周波数f,2f,3f,…,m・f,…,
k・fそれぞれのクロックを生成して次段に向けて出力
する。
【0049】図24は入力検出手段74の一実施例のブ
ロック図を示す。入力検出手段74はピーク検出回路7
41から構成されている。ピーク検出回路741はk系
統の非同期信号それぞれのピーク検出を行って、k系統
のうち実際に入力されている非同期信号の入力数mを検
出して次段に向けて出力する。図25はm/1変換手段
76の一実施例のブロック図を示す。レベル変換回路7
21から供給されるk系統の非同期信号はシフトレジス
タ761に供給され、クロック抽出回路722から供給
される周波数f,2f,3f,…,m・f,…,k・f
それぞれのクロックはセレクタ762に供給される。セ
レクタ762は入力検出手段74から供給される入力数
mに応じて、周波数m・fのクロックをを選択してシフ
トレジスタ761に供給すると共に、周波数fのクロッ
クをロード信号としてシフトレジスタ761に供給す
る。シフトレジスタ761はロード信号によってk系統
の非同期信号を取り込み、周波数m・fのクロックによ
ってシフトしてシリアルに次段に向けて出力する。
【0050】図26は1/m変換手段78の一実施例の
ブロック図を示す。n/1変換手段68から供給される
m多重の非同期信号データはシフトレジスタ781に供
給され、クロック生成手段64から供給される周波数m
・fのクロックによってシフトされ、kビットパラレル
にフリップフロップ782に供給される。また、クロッ
ク生成手段64から供給される周波数m・fのクロック
は分周回路783で分周され、周波数m・f,m・f/
2,m・f/3,…,f,…それぞれのクロックが生成
されてセレクタ784に供給される。
【0051】セレクタ784は周波数m・f,m・f/
2,m・f/3,…,f,…のクロックから伝送速度判
別手段62の判別結果に基づいて周波数fのクロックを
選択し、フリップフロップ782に供給する。フリップ
フロップ782はこの周波数fのクロックに同期して、
m系統の非同期信号をパラレルに次段に向けて出力す
る。
【0052】図27は非同期信号出力手段80の一実施
例のブロック図を示す。1/m変換手段78から供給さ
れるm系統の非同期信号は、レベル変換回路801に供
給され、ここで、外部の監視装置等で使用される信号レ
ベルに変換され、外部のm個の監視装置等に向けて出力
される。このように、伝送速度が同一の複数の非同期信
号を伝送主信号のオーバーヘッドに多重して伝送するこ
とで、伝送主信号のオーバーヘッドから伝送速度が同一
の複数の非同期信号を分離することができる。
【0053】図28は本発明の非同期信号重畳装置及び
分離装置の第3実施例の原理図を示す。同図中、図22
と同一部分には同一符号を付す。図28において、外部
の監視装置等より供給される複数(k)の非同期信号が
供給される。これらの非同期信号の伝送速度は全て同一
である。これらの非同期信号は非同期信号終端手段(非
同期信号入力バッファ)72で受信されると共に、入力
検出手段74に供給される。非同期信号終端手段72で
は各非同期信号とその伝送速度に相当する周波数fのク
ロックが抽出され、これから周波数f,2f,3f,
…,m・f,…,k・fそれぞれのクロックが生成され
る。入力検出手段74では複数(k)の非同期信号の入
力数(m)を検出する。
【0054】上記の複数(k)の非同期信号とクロック
及び入力数(m)はm/1変換手段76に供給され、入
力数(k)分パラレルの非同期信号が周波数m・fのク
ロックによって多重化されシリアルに出力される。この
シリアルの非同期信号は1/n変換手段(1/n変換回
路)42でnビットにパラレル化され、非同期信号デー
タが多重側速度変換手段44内の受信側FIFO45に
書き込まれる。また、1/n変換手段42で1/n分周
された周波数m・fのクロックは同期用フレーム生成手
段(同期用フレーム生成回路)46に供給される。
【0055】同期用フレーム生成手段46は上記クロッ
クから同期用フレームを生成して図4に示す受信側OH
(オーバーヘッド)インタフェース部50に供給する。
速度変換制御手段48は、多重側速度変換手段44内の
受信側FIFO45から格納データ量が一定値に達した
とき、一定期間有効となる速度変換制御信号を生成して
多重側速度変換手段44内の読み出しクロック発生回路
46及び受信側OHインタフェース部50に供給する。
【0056】読み出しクロック発生回路46は速度変換
制御信号を供給されると、受信側OHインタフェース部
50から供給される伝送主信号に同期した読み出しクロ
ックを発生して受信側FIFO45に供給し、これによ
り受信側FIFO45から非同期信号データがnビット
パラレルに読み出されて受信側OHインタフェース部5
0に供給される。
【0057】受信側OHインタフェース部50は、nビ
ットパラレルの非同期信号データに速度変換制御信号と
同期用フレームと入力検出手段74で検出された非同期
信号の入力数mとを付加してOHMUX(オーバーヘッ
ド多重)部52に供給し、OHMUX部52は伝送路よ
り受信した低次群主信号を多重化してマルチフレーム化
すると共に、上記速度変換制御信号と同期用フレームと
を付加した非同期信号データをマルチフレームのオーバ
ーヘッドに多重化し高次群主信号として伝送路に送出す
る。
【0058】OHDMUX(オーバーヘッド分離)部5
4は伝送路より受信したマルチフレームの高次群主信号
を分離して伝送路に送出すると共に、マルチフレームの
オーバーヘッドから速度変換制御信号と同期用フレーム
と非同期信号データと非同期信号の入力数mとを分離す
る。そして、非同期信号データを送信側OHインタフェ
ース部56を介して分離側速度変換手段58内の送信側
FIFO59に供給し、速度変換制御信号を送信側OH
インタフェース部56を介して分離側速度変換手段58
内の書き込みクロック発生回路60及び伝送速度判別手
段(伝送速度判別回路)62に供給し、同期用フレーム
を送信側OHインタフェース部56を介してクロック生
成手段64内のPLL回路65に供給する。また、非同
期信号の入力数mを1/m変換手段82に供給する。
【0059】書き込みクロック発生回路60は速度変換
制御信号を供給されると、送信側OHインタフェース部
56から供給される伝送主信号に同期した書き込みクロ
ックを発生して送信側FIFO59に供給し、これによ
り送信側FIFO59に非同期信号データがnビットパ
ラレルに書き込まれる。伝送速度判別手段62は、速度
変換制御信号の有効期間からm多重の非同期信号データ
の伝送速度(周波数m・f)を判別し、その判別結果を
クロック生成手段64内のクロック選択回路66に供給
する。
【0060】PLL回路65は同期用フレームに同期し
た複数の周波数のクロック信号を生成してクロック選択
回路66に供給し、ここで、m多重の非同期信号データ
の伝送速度の判別結果に応じた周波数(m・f)のクロ
ックが選択され、読み出しクロックとして送信側FIF
O59及びn/1変換手段(n/1変換回路)68及び
1/m変換手段82に供給される。送信側FIFO59
からはこの読み出しクロックに同期して非同期信号デー
タが読み出されパラレルにn/1変換手段68に供給さ
れる。n/1変換手段68は、非同期信号データをシリ
アル化して1/m変換手段82に供給する。1/m変換
手段82は送信側OHインタフェース部56から供給さ
れる非同期信号の入力数mに基づいてシリアルの非同期
信号をm系統にパラレル化し、このm系統の非同期信号
が非同期信号出力手段(非同期信号出力バッファ)80
を介して外部の複数の監視装置等に向けて出力される。
【0061】図29は1/m変換手段82の一実施例の
ブロック図を示す。n/1変換手段68から供給される
m多重の非同期信号データはシフトレジスタ821に供
給され、クロック生成手段64から供給される周波数m
・fのクロックによってシフトされ、kビットパラレル
にフリップフロップ822に供給される。また、クロッ
ク生成手段64から供給される周波数m・fのクロック
は分周回路823で分周され、周波数m・f,m・f/
2,m・f/3,…,f,…それぞれのクロックが生成
されてセレクタ824に供給される。
【0062】セレクタ824は周波数m・f,m・f/
2,m・f/3,…,f,…のクロックから伝送速度判
別手段62の判別結果に基づいて周波数fのクロックを
選択し、フリップフロップ822に供給する。フリップ
フロップ822はこの周波数fのクロックに同期して、
m系統の非同期信号をパラレルに次段に向けて出力す
る。
【0063】このように、非同期信号の入力数を伝送主
信号のオーバーヘッドに重畳して伝送するため、伝送主
信号のオーバーヘッドから分離された非同期信号の入力
数を簡単に知ることができ、この入力数を用いて多重化
された非同期信号を分離できる。なお、m/1変換手段
76が多重手段に対応し、1/m変換手段78が分離手
段に対応する。
【0064】
【発明の効果】上述の如く、請求項1に記載の発明は、
外部装置から供給される非同期信号が一定量となる毎に
一定期間有効を表す速度変換制御信号を生成する速度変
換制御手段と、前記非同期信号の抽出クロックに基づき
同期用フレームを生成する同期用フレーム生成手段とを
有し、前記速度変換制御信号と前記同期用フレームを前
記非同期信号データと共に前記伝送主信号のオーバーヘ
ッドに重畳して伝送する。
【0065】このように、非同期信号が一定量となる毎
に一定期間有効を表す速度変換制御信号を生成し、非同
期信号の抽出クロックに基づき同期用フレームを生成
し、速度変換制御信号と同期用フレームを非同期信号デ
ータと共に伝送主信号のオーバーヘッドに重畳して伝送
するため、非同期信号が一定量となる毎に、この非同期
信号データに速度変換制御信号と同期用フレームを加え
た固定のデータ量のデータが伝送主信号のオーバーヘッ
ドに重畳され、従来のスタッフ指定ビット挿入部のよう
な複雑で規模の大きな回路を必要とせず、回路規模を小
さくでき、また、非同期信号の伝送速度が異なる場合は
速度変換制御信号及び同期用フレームの周期が変化する
ことで伝送速度の情報を伝送主信号に重畳することがで
きる。
【0066】請求項2に記載の発明は、受信した伝送主
信号のオーバーヘッドから分離される請求項1記載の速
度変換制御信号から元の非同期信号の伝送速度を判別す
る伝送速度判別手段と、前記受信した伝送主信号のオー
バーヘッドから分離される請求項1記載の同期用フレー
ム及び前記速度変換制御信号から前記速度変換に用いる
ための元の非同期信号のクロックを生成するクロック生
成手段とを有する。
【0067】このように、伝送主信号のオーバーヘッド
から速度変換制御信号と同期用フレームを分離し、速度
変換制御信号から元の非同期信号の伝送速度を判別し、
速度変換制御信号及び同期用フレームから速度変換に用
いるための元の非同期信号のクロックを生成するため、
スタッフ指定ビット分離部のような複雑な回路が不要で
回路規模を小さくでき、また、非同期信号の伝送速度が
異なる場合は速度変換制御信号及び同期用フレームの周
期が変化するので伝送速度の情報を分離することができ
る。
【0068】請求項3に記載の発明は、複数の外部装置
から供給される伝送速度が同一の非同期信号の入力数を
検出する入力数検出手段と、前記複数の外部装置から供
給される非同期信号を多重化して前記速度変換制御手段
に供給すると共に、前記非同期信号の抽出クロックを前
記非同期信号の入力数倍として前記同期用フレーム生成
手段に供給する多重化手段とを有する。
【0069】このため、伝送速度が同一の複数の非同期
信号を伝送主信号のオーバーヘッドに多重して伝送する
ことができる。請求項4に記載の発明は、伝送主信号の
オーバーヘッドから分離され速度変換された非同期信号
を前記伝送速度判別手段の判別結果に基づく前記非同期
信号の入力数に分離する分離手段を有する。
【0070】このため、伝送主信号のオーバーヘッドか
ら伝送速度が同一の複数の非同期信号を分離することが
できる。請求項5に記載の発明では、オーバーヘッド多
重部は、前記速度変換制御信号と前記同期用フレームと
前記非同期信号の入力数を前記非同期信号データと共に
前記伝送主信号のオーバーヘッドに重畳して伝送する。
【0071】このため、非同期信号の入力数を伝送主信
号のオーバーヘッドに重畳して伝送することができる。
請求項6に記載の発明では、オーバーヘッド分離部は、
前記受信した伝送主信号のオーバーヘッドから非同期信
号データと共に速度変換制御信号と同期用フレームと非
同期信号の入力数とを分離し、前記分離手段は、前記オ
ーバーヘッド分離部から前記非同期信号の入力数を供給
される。
【0072】このため、伝送主信号のオーバーヘッドか
ら分離された非同期信号の入力数を簡単に知ることがで
き、この入力数を用いて多重化された非同期信号を分離
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のスタッフ多重方式を用いた非同期信号重
畳装置及び分離装置の一例の構成図である。
【図2】伝送主信号マルチフレームの一例のフォーマッ
トを示す図である。
【図3】本発明の非同期信号重畳装置及び分離装置の第
1実施例の原理図である。
【図4】本発明の非同期信号重畳装置及び分離装置の第
1実施例の構成図である。
【図5】非同期信号終端手段40の一実施例のブロック
図である。
【図6】図5の信号タイミングチャートである。
【図7】1/n変換手段42の一実施例のブロック図で
ある。
【図8】図7の信号タイミングチャートである。
【図9】多重側速度変換手段44の一実施例のブロック
図である。
【図10】図9の信号タイミングチャートである。
【図11】速度変換制御手段48の一実施例のブロック
図である。
【図12】同期用フレーム生成手段46の一実施例のブ
ロック図である。
【図13】図12の信号タイミングチャートである。
【図14】分離側速度変換手段58の一実施例のブロッ
ク図である。
【図15】図14の信号タイミングチャートである。
【図16】伝送速度判別手段62の一実施例のブロック
図である。
【図17】図16の説明用の信号波形図である。
【図18】クロック生成手段64の一実施例のブロック
図である。
【図19】n/1変換手段68の一実施例のブロック図
である。
【図20】図19の信号タイミングチャートである。
【図21】非同期信号出力手段70の一実施例のブロッ
ク図である。
【図22】本発明の非同期信号重畳装置及び分離装置の
第2実施例の原理図である。
【図23】非同期信号終端手段72の一実施例のブロッ
ク図である。
【図24】入力検出手段74の一実施例のブロック図で
ある。
【図25】m/1変換手段76の一実施例のブロック図
【図26】1/m変換手段78の一実施例のブロック図
である。
【図27】非同期信号出力手段80の一実施例のブロッ
ク図である。
【図28】本発明の非同期信号重畳装置及び分離装置の
第3実施例の原理図である。
【図29】1/m変換手段82の一実施例のブロック図
である。
【符号の説明】
40 非同期信号終端手段(非同期信号入力バッファ) 42 1/n変換手段(1/n変換回路) 44 多重側速度変換手段 45 受信側FIFO 46 同期用フレーム生成手段(同期用フレーム生成回
路) 48 速度変換制御手段 50 受信側OH(オーバーヘッド)インタフェース部 52 OHMUX(オーバーヘッド多重)部 54 OHDMUX(オーバーヘッド分離)部 56 送信側OHインタフェース部 58 分離側速度変換手段 59 送信側FIFO 60 書き込みクロック発生回路 62 伝送速度判別手段(伝送速度判別回路) 64 クロック生成手段 65 PLL回路 66 クロック選択回路 68 n/1変換手段(n/1変換回路) 70 非同期信号出力手段(非同期信号出力バッファ) 76 m/1変換手段 78 1/m変換手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 海老澤 明純 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1 番1号 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−79252(JP,A) 特開 平5−344091(JP,A) 特開 平2−228834(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 5/00 H04J 3/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部装置から供給される非同期信号を伝
    送主信号に同期させるために速度変換して非同期信号デ
    ータとし、この非同期信号データを前記伝送主信号のオ
    ーバーヘッドに重畳して伝送する非同期信号重畳装置に
    おいて、 前記外部装置から供給される非同期信号が一定量となる
    毎に一定期間有効を表す速度変換制御信号を生成する速
    度変換制御手段と、 前記非同期信号の抽出クロックに基づき同期用フレーム
    を生成する同期用フレーム生成手段とを有し、 前記速度変換制御信号と前記同期用フレームを前記非同
    期信号データと共に前記伝送主信号のオーバーヘッドに
    重畳して伝送することを特徴とする非同期信号重畳装
    置。
  2. 【請求項2】 非同期信号データを伝送主信号のオーバ
    ーヘッドに重畳して伝送される伝送主信号を受信して前
    記伝送主信号のオーバーヘッドから非同期信号データを
    分離し、元の非同期信号の伝送速度とするために速度変
    換して非同期信号を得て、この非同期信号を外部装置に
    向けて出力する非同期信号分離装置において、 前記受信した伝送主信号のオーバーヘッドから分離され
    る請求項1記載の速度変換制御信号から元の非同期信号
    の伝送速度を判別する伝送速度判別手段と、 前記受信した伝送主信号のオーバーヘッドから分離され
    る請求項1記載の同期用フレーム及び前記速度変換制御
    信号から前記速度変換に用いるための元の非同期信号の
    クロックを生成するクロック生成手段とを有することを
    特徴とする非同期信号分離装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の非同期信号重畳装置にお
    いて、 複数の外部装置から供給される伝送速度が同一の非同期
    信号の入力数を検出する入力数検出手段と、 前記複数の外部装置から供給される非同期信号を多重化
    して前記速度変換制御手段に供給すると共に、前記非同
    期信号の抽出クロックを前記非同期信号の入力数倍とし
    て前記同期用フレーム生成手段に供給する多重化手段と
    を有することを特徴とする非同期信号重畳装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の非同期信号分離装置にお
    いて、 前記伝送主信号のオーバーヘッドから分離され速度変換
    された非同期信号を前記伝送速度判別手段の判別結果に
    基づく前記非同期信号の入力数に分離する分離手段を有
    することを特徴とする非同期信号分離装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の非同期信号重畳装置にお
    いて、 前記オーバーヘッド多重部は、前記速度変換制御信号と
    前記同期用フレームと前記非同期信号の入力数を前記非
    同期信号データと共に前記伝送主信号のオーバーヘッド
    に重畳して伝送することを特徴とする非同期信号重畳装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の非同期信号分離装置にお
    いて、 前記オーバーヘッド分離部は、前記受信した伝送主信号
    のオーバーヘッドから非同期信号データと共に速度変換
    制御信号と同期用フレームと非同期信号の入力数とを分
    離し、 前記分離手段は、前記オーバーヘッド分離部から前記非
    同期信号の入力数を供給されることを特徴とする非同期
    信号分離装置。
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