JP2001053705A - 伝送装置 - Google Patents

伝送装置

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JP2001053705A
JP2001053705A JP11225650A JP22565099A JP2001053705A JP 2001053705 A JP2001053705 A JP 2001053705A JP 11225650 A JP11225650 A JP 11225650A JP 22565099 A JP22565099 A JP 22565099A JP 2001053705 A JP2001053705 A JP 2001053705A
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JP
Japan
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signal
virtual concatenation
delay
byte
divided
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JP11225650A
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English (en)
Inventor
Katsuhiro Shimano
勝弘 島野
Satoshi Okamoto
岡本  聡
Hisahide Nagatsu
尚英 長津
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1フレーム時間以上の遅延時間差を持つバー
チャルコンカチネーション信号を伝送する。 【解決手段】 フレーム構造を有する信号に対し、送信
側のノードにて時間差吸収のためにフレームに識別子を
付与し、受信側ノードにてその識別子のタイミングをあ
わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、SDH(synchrono
us digital hierarchy)パス網およびSONET(synchr
onous optical network)網などの光パス網に利用する。
【0002】
【従来の技術】バーチャルコンカチネーション(Virtua
l Concatenation)は、SDH/SONET網を前提
に、高速の信号をその信号より低速のパスのみ転送でき
る通信網を用いて転送するために、コンカチネーション
信号を分割して、複数の元の信号より低速なバーチャル
コンカチネーション信号に分離して送信し、比較的低速
なパス網を用いて転送を行い、受信側で元のコンカチネ
ーション信号に復元する技術である。
【0003】図11はバーチャルコンカチネーション信
号の転送例を示す図である。図11の符号1は送信側ノ
ード、符号2は受信側ノード、符号3はパス網を表す。
例えばノード1にVC−4−16cが入力されたとす
る。パス網3はVC−4−4cまでの転送が可能である
場合に、VC−4−16cを4本のVC−4−4vに分
割して転送する。受信側のノード2では4本のVC−4
−4vから再びVC−4−16cを構成して出力する
(ITU−T勧告G.707およびG.803(草案)
参照)。
【0004】従来のバーチャルコンカチネーション信号
生成回路例を図12に示す。図12の符号75はバイト
振り分け処理部、符号76はOH処理部である。バイト
振り分け処理部75は元の信号をバイト毎に振り分ける
処理を行い、OH処理部76はバイトごとに振り分けら
れた信号にオーバーヘッドを付与することでバーチャル
コンカチネーション信号を生成して出力する。
【0005】図13にバーチャルコンカチネーション終
端回路例を示す。図13の符号80−1〜80−nは遅
延差調整処理部、符号81−1〜81−nはOH処理
部、符号82はバイト列復元処理部である。遅延差調整
処理部80−1〜80−nは信号フレームをバーチャル
コンカチネーション信号間で同期させる処理を行う。O
H処理部81−1〜81−nはバーチャルコンカチネー
ション生成回路にて付与された信号のオーバーヘッドを
除去する処理を行う。
【0006】バイト列復元処理部82は入力されたそれ
ぞれの信号をバイトインターリーブにより多重を行う。
この生成および終端回路によりバーチャルコンカチネー
ション信号の処理を行う。
【0007】従来技術のバーチャルコンカチネーション
はSDH/SONETフォーマットの信号形式にのみ適
応している。また、分割されたバーチャルコンカチネー
ション信号の経路がすべて同一の経路を通る必要があ
る。図14は従来技術によるバーチャルコンカチネーシ
ョン信号の利用例を示す図である。図14の符号4〜7
はノード、図中の矢印は信号の転送を示す。図14のノ
ード4にVC−4−16cが入力された場合に、ノード
4にてバーチャルコンカチネーション信号の生成処理が
行われ、4本のVC−4−4vが生成されノード5、ノ
ード6を経由してノード7に至る。ノード7では4本の
VC−4−4vから再びVC−4−16cを再構成して
出力する。この際、4本のVC−4−4vは同一の経路
を伝わって転送される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図15は従来技術では
利用不能になる場合の利用例を示す図である。図15を
用いて従来技術では解決できない場合について説明す
る。図15の符号8、13はノードを表す。また、矢印
は信号をあらわす。ノード8にVC−4−16cを入力
した場合に、ノード8にてバーチャルコンカチネーショ
ン信号の生成処理により4本のVC−4−4vが生成さ
れる。そのうち3本はノード9から10を経由してノー
ド13に転送される。もう1本はノード11とノード1
2を経由してノード13に転送される。ノード13では
VC−4−16cを再構成して出力する。この場合に
は、バーチャルコンカチネーション信号が異なる経路を
通ってノード13に到着するため、信号間の経路差によ
り到着時間差を生じる。
【0009】ITU−T勧告G.803(草案)では1
フレーム(125μs、経路距離差約25km相当)時
間を吸収することとなっているため、経路差が大きくな
ると元の信号を再構成することができない。
【0010】本発明は、このような背景に行われたもの
であって、1フレーム時間以上の遅延時間差を持つバー
チャルコンカチネーション信号を伝送することができる
伝送装置を提供することを目的とする。本発明は、パス
配置を柔軟に行うことができるバーチャルコンカチネー
ション信号を用いた伝送装置を提供することを目的とす
る。本発明は、設備の使用効率を向上させることができ
るバーチャルコンカチネーション信号を用いた伝送装置
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】バーチャルコンカチネー
ション信号の遅延差は、1フレーム時間の時間差の吸収
は可能であるので、本発明では1フレーム以上の時間差
を1フレーム以内の時間差に吸収することにする。フレ
ーム構造を有する信号に対し、送信側のノードにて時間
差吸収のためにフレームに識別子を付与し、受信側ノー
ドにてその識別子のタイミングをあわせることで時間差
吸収を行う。
【0012】これにより、従来、同一の経路を通らなけ
ればならなかったバーチャルコンカチネーション信号が
別々の経路を選択できることになるので、従来よりもパ
ス配置を柔軟に設定することができる。また、それによ
ってより設備の使用効率を上げることが出来るので、コ
ストの低減を図ることができる。
【0013】すなわち、本発明の第一の観点は、フレー
ム構造をもつ元信号を複数のバーチャルコンカチネーシ
ョン信号に分割する手段と、この分割する手段により分
割された複数のバーチャルコンカチネーション信号を転
送する手段と、この転送する手段により転送された複数
のバーチャルコンカチネーション信号を前記元信号に復
元する手段とを備えた伝送装置である。
【0014】ここで、本発明の特徴とするところは、分
割された複数のバーチャルコンカチネーション信号のそ
れぞれについて同じ元信号から分割された旨を表示する
識別子をそれぞれ付与する手段と、前記識別子にしたが
って同じ元信号から分割されたバーチャルコンカチネー
ション信号を識別する手段と、この識別する手段により
識別された同じ元信号から分割されたバーチャルコンカ
チネーション信号のそれぞれについてその遅延量がほぼ
一定となるように遅延差を調整する手段とを備えたとこ
ろにある。
【0015】前記付与する手段は、前記複数のバーチャ
ルコンカチネーション信号に時間経過にしたがって周波
数が変化するパイロットトーン信号を前記識別子として
付与する手段を含み、前記遅延差を調整する手段は、こ
のパイロットトーン信号の周波数にしたがって遅延差を
検出する手段を含む構成とすることができる。
【0016】また、前記元信号は、オーバーヘッド部と
ペイロード部とを有するフレーム構造であるときには、
前記付与する手段は、分割されたペイロード部のそれぞ
れに前記識別子としての遅延合せバイトを含むオーバー
ヘッド部を付与する手段を含み、前記遅延差を調整する
手段は、この遅延合せバイトにしたがって遅延差を検出
する手段を含む構成とすることができる。
【0017】本発明の第二の観点は、前記伝送装置が配
置された光パス網である。
【0018】本発明の第三の観点は、前記伝送装置が配
置されたSDHパス網である。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明実施例の伝送装置を図1お
よび図2を参照して説明する。図1は本発明実施例の伝
送装置の送信側のブロック構成図である。図2は本発明
実施例の伝送装置の受信側のブロック構成図である。
【0020】図1の符号21はバイト振り分け処理部、
符号22−1〜22−nは識別子付与処理部、符号23
−1〜23−nはOH処理部を表す。バイト振り分け処
理部21は入力された元の信号を1バイト毎に振り分け
てn個(nは2以上の整数)の出力に送出する構成を持
つ。元の信号の1フレームあたりのバイト数をm(mは
2以上の整数)として説明する。nがmの約数の場合に
は、バイト振り分け処理部21は元の信号をn分割した
フレームを生成して出力する。また、nがmの約数でな
い場合には、適当なスタッフバイトを埋め込むことによ
り、元の信号をn分割して出力する機能を持つ。
【0021】バイト振り分け処理部21によりn分割さ
れ、OH処理部23−1〜23−nにより新たなフレー
ムに再構成された信号は、それぞれ識別子付与処理部2
2−1〜22−nへ送られる。識別子付与処理部22−
1〜22−nでは、連続したフレーム列の中で所定のフ
レームに周期的に識別子を付与し、バーチャルコンカチ
ネーション信号として出力する。
【0022】図2に示すように、伝送装置の受信側で
は、信号復元に必要な全てのバーチャルコンカチネーシ
ョン信号を入力とし、元の信号を出力する。図2の符号
31はバイト列復元処理部、符号32−1〜32−nは
遅延差調整処理部、符号33−1〜33−nはOH処理
部である。各々のバーチャルコンカチネーション信号は
遅延差調整処理部32−1〜32−nに入力され、識別
子に基づいて遅延差を調整する。さらに全てのバーチャ
ルコンカチネーション信号のマルチフレームの先頭のタ
イミングを揃えてOH処理部33−1〜33−nに出力
される。OH処理部33−1〜33−nで処理された後
にバイト列復元処理部31により、バイト振り分けと逆
のバイトインターリーブによる多重化操作を行い、st
uffバイトを除外することにより元の信号のバイト列
を復元する。
【0023】本発明では、バーチャルコンカチネーショ
ン信号内のフォーマットを変更し、特定のバイト(もし
くはビット)位置に識別子を付与する技術と、それぞれ
のバーチャルコンカチネーション信号の特定のフレーム
に対し、周期的にパイロットトーンを重畳し、そのパイ
ロットトーンを識別子として用いる技術の二つの技術を
提案する。
【0024】(第一実施例)本発明第一実施例の伝送装
置の構成を図1および図2を参照して説明する。
【0025】本発明は、図1に示すように、フレーム構
造をもつ元信号を複数のバーチャルコンカチネーション
信号に分割する手段であるバイト振り分け処理部21
と、このバイト振り分け処理部21により分割された複
数のバーチャルコンカチネーション信号を転送する手段
としてのパス網と、図2に示すように、このパス網によ
り転送された複数のバーチャルコンカチネーション信号
を前記元信号に復元する手段であるバイト列復元処理部
31とを備えた伝送装置である。
【0026】ここで、本発明の特徴とするところは、分
割された複数のバーチャルコンカチネーション信号のそ
れぞれについて同じ元信号から分割された旨を表示する
識別子をそれぞれ付与する手段としての識別子付与処理
部22−1〜22−nと、前記識別子にしたがって同じ
元信号から分割されたバーチャルコンカチネーション信
号を識別し、この識別された同じ元信号から分割された
バーチャルコンカチネーション信号のそれぞれについて
その遅延量がほぼ一定となるように遅延差を調整する手
段としての遅延差調整処理部32−1〜32−nとを備
えたところにある。
【0027】第一実施例として、信号が時間フレームを
持つ場合について、元の信号をバイト単位で振り分け
て、パス網を用いて転送し、信号間の遅延差を補正して
元の信号を復元する構成例について示す。本発明第一実
施例では、信号フォーマット中にOH部を持たない場合
にはその処理を省略することが出来る。
【0028】次に、本発明実施例の伝送装置の動作を説
明する。バイト振り分け処理部21は入力された元の信
号を1バイト毎に振り分けてn個(nは2以上の整数)
の出力に送出する機能を持つ。元の信号の1フレームあ
たりのバイト数をm(mは2以上の整数)として説明す
る。nがmの約数の場合には、バイト振り分け処理部2
1は元の信号をn分割したフレームを生成、出力する。
また、nがmの約数でない場合には、適当なスタッフバ
イトを埋め込むことにより、元の信号をn分割して出力
する機能を持つ。
【0029】バイト振り分け処理部21によりn分割さ
れ、OH処理部23により新たなフレームに再構成され
た信号は、それぞれ識別子付与処理部22−1〜22−
nへ送られる。識別子付与処理部22では、連続したフ
レーム列の中で所定のフレームに周期的に識別子を付与
し、バーチャルコンカチネーション信号として出力す
る。
【0030】図3を用いて信号がmバイトのフレーム構
成であり、それをn本のバーチャルコンカチネーション
信号に変換する過程を示す。まず、信号はバイト振り分
け処理部21によりn分割される。この際に必要に応じ
てstuffバイトを挿入する。k(kは2以上の整
数)フレームを1組とするマルチフレーム単位に信号の
遅延差を吸収することとし、識別子付与処理部22−1
〜22−nによりそれぞれの信号列に対して1番目のフ
レームに識別子を付与することによりバーチャルコンカ
チネーション信号を生成して出力する。1番目でなくと
もマルチフレーム内に少なくとも1つの識別子を付与す
ればよいが、説明を簡単化するため1番目とする。
【0031】図2は受信ノードでの信号復元方法の構成
を示している。信号復元に必要な全てのバーチャルコン
カチネーション信号を入力として元の信号を出力する。
図2の符号31はバイト列復元処理部、符号32−1〜
32−nは遅延差調整処理部、符号33−1〜33−n
はOH処理部である。各々のバーチャルコンカチネーシ
ョン信号は遅延差調整処理部32−1〜32−nに入力
され、識別子に基づいて遅延差を調整する。
【0032】さらに全てのバーチャルコンカチネーショ
ン信号のマルチフレームの先頭のタイミングを揃えてO
H処理部33−1〜33−nに出力される。OH処理部
33−1〜33−nで処理された後にバイト列復元処理
部31により、バイト振り分けと逆のバイトインターリ
ーブによる多重化操作を行い、stuffバイトを除外
することで、元の信号のバイト列を復元する。
【0033】図4は信号の変換過程を示したものであ
る。それぞれのバーチャルコンカチネーション信号は、
マルチフレームの先頭がそろっていない状態でノードに
到着する。まず、識別子のタイミングを揃えることで、
全ての信号のマルチフレームの先頭を揃えることができ
る。この状態で、信号間の遅延時間差は1フレーム時間
以内であるので、従来から用いられている手法を流用す
ることで、ビット同期を確立し、バイトインターリーブ
多重し、stuffバイトを除去することで元の信号列
を再生することができる。
【0034】(第二実施例)本発明第二実施例の伝送装
置の構成を図5および図6を参照して説明する。図5は
本発明第二実施例の伝送装置の送信側のブロック構成図
である。図6は本発明第二実施例の伝送装置の受信側の
ブロック構成図である。図5の符号25は分周処理部、
符号26はVCO駆動回路、符号27はVCO(電圧制
御発振器:Voltage Control Oscillator)、符号28は
和算器、符号29−1〜29−nはパイロットトーン
(PT)信号を識別子として用いた識別子付与処理部で
ある。図6の符号35は分周器、符号36はバンドパス
フィルタ、符号37は検波器、符号38は比較器、符号
40は可変遅延部、符号41−1〜41−nは遅延差調
整処理部である。
【0035】本発明第二実施例では、図5に示すよう
に、識別子付与処理部29−1〜29−nは、前記複数
の信号に時間経過にしたがって周波数が変化するパイロ
ットトーン信号を前記識別子として付与する手段である
VCO駆動回路26、VCO27、和算器28を含み、
図6に示すように、遅延差調整処理部41−1〜41−
nは、このパイロットトーン信号の周波数にしたがって
遅延差を検出する手段である可変遅延部40、BPF3
6、検波器37、比較器38を含む。
【0036】次に、本発明第二実施例の伝送装置の動作
を説明する。図5の識別子付与処理部29−1〜29−
nにはバイト振り分け処理された信号とフレームクロッ
クを分周したクロックが入力され、パイロットトーンで
識別子を付与された信号が出力される。
【0037】分周処理部25によってフレームクロック
は1:k分周され、同時に、kフレームに1度の割合で
クロックをカウントしてマーク率を1/kに変換する。
VCO駆動回路26はVCO27を所望の周波数で発振
させるためのレベル変換を行う。VCO27は分周され
たフレームクロックをもとにパイロットトーン信号を発
生する。和算器28はパイロットトーンとOH処理部3
0により処理された信号とを重畳する。この電気信号を
光信号に変換した後に伝送を行う。この際、必要ならば
遅延を調整して1番目のフレームにパイロットトーンが
重畳されるよう調整を行う。分周処理部25は複数の識
別子付与処理部29−1〜29−nにクロックを出力す
る。
【0038】図6の遅延差調整処理部41−1〜41−
nには、1:m分周されたフレームとバーチャルコンカ
チネーション信号とが入力される。バーチャルコンカチ
ネーション信号は可変遅延部40を通過した後に2分岐
され、一方は、所定の周波数のみ通過する特性を有する
バンドパスフィルタ36を通過し、検波器37にて検波
する。その信号は比較器38に入力される。比較器38
は二つの入力を持ち、第一の入力は、前記のパイロット
トーンの検波信号、第二の入力には分周されたフレーム
クロックを入力する。比較器38ではその信号の差分を
検出し、その出力を可変遅延部40に与える。比較器3
8は可変遅延部40を調整し、m分周されたフレームク
ロックとパイロットトーンの検波結果の遅延差を0にす
るようフィードバック制御を行う。
【0039】図7に遅延差調整処理部32−1〜32−
nとして、パイロットトーン信号を識別子として用いる
場合の第二の構成例を示す。図7の符号45は分周器、
符号46はバンドパスフィルタ、符号47は検波器、符
号48は遅延差検出部、符号49は遅延制御部、符号5
0は可変遅延部、符号51−1〜51−nは遅延差調整
処理部である。分周器45にはフレームクロックが入力
され、m分周されて遅延差検出部48の第一の入力に出
力される。バーチャルコンカチネーション信号は遅延差
調整処理部51−1〜51−nに入力された後に二分岐
され、第一の分岐は所定の周波数を通過させるバンドパ
スフィルタ46を通過した後に検波器47にて検波さ
れ、遅延差検出部48の第二の入力に送られる。遅延差
検出部48は二つの入力を持ち、その遅延差を検出して
出力する。遅延差検出部48の第一の入力には分周され
たフレームクロックが、第二の入力にはパイロットトー
ンから送られた信号入力されるので、この二つの信号の
遅延差が検出される。遅延差検出部48の出力は遅延制
御部49に送られ、遅延制御部49はそれを基に可変遅
延部50を制御して出力信号の遅延を調整する。
【0040】(第三実施例)本発明第三実施例の伝送装
置の構成を図8ないし図10を参照して説明する。図8
は本発明第三実施例で用いる信号のフォーマットを示す
図である。図9は本発明第三実施例の伝送装置の送信側
のブロック構成図である。図10は本発明第三実施例の
伝送装置の受信側のブロック構成図である。本発明第三
実施例では、SDH/SONETのようにフレーム構造
を持ち、ペイロード部とオーバーヘッド部に分かれた信
号フォーマットに対応する場合について述べる。図8の
符号55はオーバーヘッド部、符号56はペイロード
部、符号57は遅延合わせバイトである。図9の符号6
0はバイト振り分け処理部、符号61−1〜61−nは
OH処理部、符号62は分周器を表す。図10の符号6
5はエラスティックストアメモリ(ES)、符号66は
OH処理、符号67は遅延差検出部、符号68はES制
御部、符号69−1〜69−nは遅延差調整処理部、符
号70はバイト多重化処理部である。
【0041】本発明第三実施例では、図8に示すよう
に、元信号は、オーバーヘッド部55とペイロード部5
6とを有するフレーム構造であり、図9に示すように、
OH処理部61−1〜61−nは、分割されたペイロー
ド部56のそれぞれに識別子としての遅延合せバイト5
7を含むオーバーヘッド部を付与し、図10に示すよう
に、遅延差調整処理部69−1〜69−nは、この遅延
合せバイト57にしたがって遅延差を検出する。
【0042】次に、本発明第三実施例の伝送装置の動作
を説明する。第三実施例では識別子として遅延合わせバ
イトを用いる。第三実施例では遅延合わせバイト57を
マルチフレーム化し、そこにマルチフレームの先頭フレ
ーム、もしくはa(aは1以上の整数)番目のフレーム
を特定するための符号列を全てのバーチャルコンカチネ
ーション信号に同じタイミングで挿入して信号を送信す
る。受信側では、遅延合わせバイト57の符号列を基に
バーチャルコンカチネーション信号間の遅延差を吸収し
て元の信号を復元する。
【0043】図9により元の信号をバーチャルコンカチ
ネーション信号に変換する過程を説明する。元の信号
(例えばVC−4−Xc)をバイト振り分け処理部60
によって、バイトごとに分離し、それぞれをOH処理部
61−1〜61−nに出力する。OH処理部60は入力
された信号をペイロードに割り当て、オーバーヘッドを
付与する処理を行う。オーバーヘッドを付与する際に
は、前記の遅延合せバイト57にマルチフレームの符号
列を分周されたフレームクロックを契機として書き込
む。
【0044】図10によりバーチャルコンカチネーショ
ン信号を再び元の信号列に復元する処理を説明する。遅
延差調整処理部69−1〜69−nには分周されフレー
ムクロックと、バーチャルコンカチネーション信号が入
力され、フレームクロックとの位相差を検出し、その位
相差を基に遅延差を調整し、全バーチャルコンカチネー
ション信号のマルチフレームの先頭のタイミングが揃う
ように出力される。バイト多重化処理部70はそれぞれ
の遅延差調整処理部69−1〜69−nからの出力に対
し、バイトインターリーブ多重することで元の信号を復
元して出力する。
【0045】遅延差調整処理部69−1〜69−nの動
作について説明する。遅延差調整処理部69−1〜69
−nには分周されたフレームクロックと、バーチャルコ
ンカチネーション信号が入力され、分周されたフレーム
クロックにマルチフレームの先頭(もしくは適当なフレ
ーム)が同期するよう遅延量が調整され、OH処理され
たバーチャルコンカチネーション信号のペイロードが出
力される。
【0046】遅延差調整処理部69−1〜69−nに入
力されたバーチャルコンカチネーション信号はエラステ
ィックストアメモリ65に入力され、OH処理部66に
よりOH処理されて出力される。OH処理部66から遅
延合わせバイトの内容と、分周されたフレームクロック
との遅延差を、遅延差検出処理部67にて検出し、遅延
差をES制御部68に送出する。ES制御部68は入力
された遅延差が0となるようエラスティックストアメモ
リ65を制御し、遅延差調整処理部69−1〜69−n
の出力を分周されたフレームクロックに同期させる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
1フレーム時間以上の遅延時間差を持つバーチャルコン
カチネーション信号を伝送することができる。本発明に
よってバーチャルコンカチネーション信号間の遅延差が
1フレーム時間以上であっても伝送可能なノード装置と
ネットワークを提供できる。これにより、パス配置を柔
軟に行うことができる。また、設備の利用効率を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施例の伝送装置の送信側のブロッ
ク構成図。
【図2】本発明第一実施例の伝送装置の受信側のブロッ
ク構成図。
【図3】バーチャルコンカチネーション信号の生成過程
を説明する図。
【図4】バーチャルコンカチネーション信号終端処理過
程を説明する図。
【図5】本発明第二実施例の伝送装置の送信側のブロッ
ク構成図。
【図6】本発明第二実施例の伝送装置の受信側のブロッ
ク構成図。
【図7】本発明第二実施例の伝送装置の受信側のブロッ
ク構成図。
【図8】本発明第三実施例で用いる信号のフォーマット
を示す図。
【図9】本発明第三実施例の伝送装置の送信側のブロッ
ク構成図。
【図10】本発明第三実施例の伝送装置の受信側のブロ
ック構成図。
【図11】バーチャルコンカチネーション信号の転送例
を示す図。
【図12】従来のバーチャルコンカチネーション信号生
成回路例を示す図。
【図13】バーチャルコンカチネーション終端回路例を
示す図。
【図14】従来技術によるバーチャルコンカチネーショ
ン信号の利用例を示す図。
【図15】従来技術では利用不能になる場合の利用例を
示す図。
【符号の説明】
1、2、4、5、6、7、8、9、10、11、12、
13 ノード 3 パス網 21、60、75 バイト振り分け処理部 23−1〜23−n、30、33−1〜33−n、61
−1〜61−n、66、76−1〜76−n、81−1
〜81−n OH処理部 22−1〜22−n、29−1〜29−n 識別子付与
処理部 25 分周処理部 26 VCO駆動回路 27 VCO 28 和算器 31、82 バイト列復元処理部 35、45、62 分周器 36、46 バンドパスフィルタ 37、47 検波器 38 比較器 40、50 可変遅延部 41−1〜41−n、32−1〜32−n、51−1〜
51−n、69−1〜69−n、80−1〜80−n
遅延差調整処理部 48、67 遅延差検出部 49 遅延制御部 55 オーバーヘッド部 56 ペイロード部 57 遅延合わせバイト 65 エラスティックストアメモリ 68 ES制御部 70 バイト多重化処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長津 尚英 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5K028 BB08 MM08 MM14 MM19 NN02 5K034 DD01 EE02 HH12 MM18 MM25 MM39 PP05 5K047 BB02 BB04 CC02 HH04 HH54 LL06 MM36

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレーム構造をもつ元信号をITU−T
    勧告G.707およびG.803(草案)により標準化
    された複数のバーチャルコンカチネーション信号に分割
    する手段と、この分割する手段により分割された複数の
    バーチャルコンカチネーション信号を並列に転送する手
    段と、この転送する手段により転送された複数のバーチ
    ャルコンカチネーション信号を前記元信号に復元する手
    段とを備えた伝送装置において、 分割された複数のバーチャルコンカチネーション信号の
    それぞれについて同じ元信号から分割された旨を表示す
    る識別子をそれぞれ付与する手段と、 前記識別子にしたがって同じ元信号から分割されたバー
    チャルコンカチネーション信号を識別する手段と、 この識別する手段により識別された同じ元信号から分割
    されたバーチャルコンカチネーション信号のそれぞれに
    ついてその遅延量がほぼ一定となるように遅延差を調整
    する手段とを備えたことを特徴とする伝送装置。
  2. 【請求項2】 前記付与する手段は、前記複数のバーチ
    ャルコンカチネーション信号に時間経過にしたがって周
    波数が変化するパイロットトーン信号を前記識別子とし
    て付与する手段を含み、 前記遅延差を調整する手段は、このパイロットトーン信
    号の周波数にしたがって遅延差を検出する手段を含む請
    求項1記載の伝送装置。
  3. 【請求項3】 前記元信号は、オーバーヘッド部とペイ
    ロード部とを有するフレーム構造であり、 前記付与する手段は、分割されたペイロード部のそれぞ
    れに前記識別子としての遅延合せバイトを含むオーバー
    ヘッド部を付与する手段を含み、 前記遅延差を調整する手段は、この遅延合せバイトにし
    たがって遅延差を検出する手段を含む請求項1記載の伝
    送装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の伝
    送装置が配置された光パス網。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれかに記載の伝
    送装置が配置されたSDHパス網。
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