JP2000036797A - マルチリンク多重化伝送装置およびマルチリンク多重化伝送方法 - Google Patents

マルチリンク多重化伝送装置およびマルチリンク多重化伝送方法

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JP2000036797A
JP2000036797A JP20358998A JP20358998A JP2000036797A JP 2000036797 A JP2000036797 A JP 2000036797A JP 20358998 A JP20358998 A JP 20358998A JP 20358998 A JP20358998 A JP 20358998A JP 2000036797 A JP2000036797 A JP 2000036797A
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transmission
signal
signals
sts
circuit
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Osamu Matsuda
修 松田
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 様々な伝送速度の信号を伝送帯域を無駄にす
ることなく効率的な伝送を行うとともに多重化伝送を行
うための特別な装置を外部に必要としない。 【解決手段】 送信部101では、100Mbpsの伝
送信号103を分離して50Mbpsの2つの信号に分
離し、50Mbpsの伝送信号102とともにSTS−
1信号にマッピングした後に多重化してOC−3信号と
する。OC−3信号はOC−3伝送路301を介して受
信部201に伝送される。受信部201では、OC−3
信号は3つのSTS−1信号に分離された後に、パス♯
2、3を介して伝送された2つのSTS−1信号が多重
化されて100Mbpsの伝送信号204が復元され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、北米における光伝
送網に関する規格であるSONET(SynchronousOptica
l Network)標準あるいは光伝送網の国際規格であるSD
H(SynchronousDigital Hierarchy)標準のどちらか一方
あるいは双方に準拠する多重化伝送装置に関し、送信元
の多重化伝送装置に入力された単一の信号を複数の伝送
パスに分解して伝送し、送信先の多重化伝送装置におい
て複数の伝送パスから受信した信号を単一の信号に復元
することにより信号伝送を行なう装置に関する。
【0002】
【従来の技術】以下の記述においては、SONET標準
の用語を用いて発明の内容を説明する。SDH標準とS
ONET標準の違いは、相互の用語が異なることおよび
多重化フォ−マットが若干異なることであり、本発明に
関わる部分には相違がないため、本発明はSDH標準に
準拠する装置にも適用可能である。SONET標準は、
ベル・コミュニケーション・リサーチ社(Bell Communi
cation Research)発行"シンクロナス・オプティカル・
ネットワーク・トランスポート・システムズ :コモン・
ジェネリック・クライテリア(Synchronous Optical Ne
twork (SONET) Transport Systems : Common Gene
ric Criteria"、 GR−253−CORE、Issue 2)におい
て規定される。
【0003】高速信号としてその使用がSONET標準
におおいて定められた回線速度は51.84Mbps(O
C−1)、155.52Mbps(OC−3)、622.0
8Mbps(OC−12)という段階的な固定された信号
である。なお、括弧内に示した記号はそれぞれの信号速
度の名称である。
【0004】図11にSONET規格におけるOC−3
信号のフォーマットを示す。OC−3信号のフォーマッ
トでは、125μsecを1つのフレームとし、その間に
2430(=9×270)バイトの信号が多重化される。
したがって、OC−3信号の伝送速度は155.52M
bpsとなる。また、1つのフレームには、270バイ
ト毎にサブフレームが構成されている。そして、このサ
ブフレームの先頭9列は伝送管理目的に使用されるトラ
ンスポートオーバーヘッド(transport overhead)と定義
され、残りの261列は伝送パスを多重化するシンクロ
ナスペイコードエンベローブ(Synchronous Payload Env
elope)として定義されている。
【0005】伝送信号としてOC−3信号を用いる従来
の伝送装置では、扱うことができる伝送信号はSTS−
1信号とSTS−3c信号に限定されている。なお、S
TS−3c信号とは3つのSTS−1信号を結合した信
号を表す。
【0006】図12にSONETの伝送パスの一つであ
るSTS−1パスのフォーマットを示す。STS−1信
号は、87列×9行の信号により構成されていて、第1
列目がパスオーバーヘッドとして定義されている。そし
て、残りの86列には伝送対象となる信号がマッピング
される。このSTS−1信号を3個多重化するとOC−
3のシンクロナスペイロードエンベローブに適合して伝
送できるようになる。9バイトのパスオーバーヘッドバ
イトには下記の表1に示す固有の名前と使用目的が定義
されており、この標準に従わない使用方法は許されてい
ない。
【0007】
【表1】 第7列のZ3と第8列のZ4は現段階では未定義である
が、将来新たな使用方法が定義される可能性があるた
め、特定の装置において独自の使用方法を導入すること
は許されない。つまり、パスオーバーヘッドにマルチリ
ンクを実現するための手段を導入することは許容されて
いないので、既存のオーバーヘッドを利用する手段が必
要となる。
【0008】OC−3伝送路を介してSTS−1信号の
伝送を行う従来の多重化伝送装置を図13に示す。
【0009】この従来の多重化伝送装置は、図13に示
すように、送信部1101と、OC−3伝送路301
と、受信部1201とから構成されている。
【0010】この従来の多重化伝送装置は、伝送速度が
50Mbpsの3つの伝送信号1102〜1104を送
信部1101において多重化して1つの伝送信号とし、
その多重化した伝送信号をOC−3伝送路301を介し
て受信部1201に伝送し、受信部1201において元
の50Mbpsの伝送信号1202〜1204に分離す
るものである。
【0011】また、送信部1101は、図14に示すよ
うに、STS−1マッピング回路107〜109と、パ
ストレース挿入回路106と、OC−3多重化回路11
0とから構成されている。
【0012】STS−1マッピング回路107〜109
は、それぞれ入力した伝送信号1102〜1104をS
ONET標準における伝送パスであるSTS−1信号の
ペイロードにマッピングしている。
【0013】パストレース挿入回路106は、STS−
1マッピング回路107〜109にそれぞれパストレー
ス信号を供給している。
【0014】パストレース信号とは、SONETの伝送
パスに付加することが規定されている信号であり、64
バイトあるいは16バイトの繰り返しパターンによって
構成されている。そして、パストレース信号にはさら
に、その繰り返しの境界を識別することができるパター
ンを挿入することが規定されている。
【0015】なお、パストレースの処理方式の従来例に
ついての説明は、特開平7−327021号公報の"パ
ストレースバイト収集回路"に記載されている。
【0016】OC−3多重化回路110は、STS−1
マッピング回路107〜109からのSTS−1信号を
多重化してOC−3信号を生成してOC−3伝送路30
1に出力している。
【0017】また、受信部1201は、図15に示すよ
うに、OC−3分離回路205と、STS−1デマッピ
ング回路206〜208と、パストレース検出回路20
9とから構成されている。
【0018】OC−3分離回路205は、OC−3伝送
路301を介して伝達されたOC−3信号を終端し、そ
のOC−3信号に含まれている3つのSTS−1信号を
それぞれ分離して取り出している。
【0019】STS−1デマッピング回路206〜20
8は、OC−3分離回路205において分離されたそれ
ぞれのSTS−1信号からそのペイロードにマッピング
されている伝送信号を取り出して出力している。
【0020】パストレース検出回路209は、STS−
1デマッピング回路206〜208から出力されたST
S−1信号に含まれているパストレース信号の検出を行
なっている。
【0021】この従来の多重化伝送装置の送信部では複
数の信号速度の低い信号を単一の信号速度の高い信号に
多重化していた。この多重化によって、多数の低速信号
を多数の信号線を使って伝送する必要がなくなり、伝送
システムの簡素化、低コスト化を実現することができ
た。
【0022】しかし、この従来の多重化伝送装置では、
図13に示すように、3つのSTS−1信号が別々に扱
われるため、この従来の多重化伝送装置で伝送すること
ができる最大伝送速度はSTS−1信号の伝送速度であ
る約50Mbpsに限定される。
【0023】次に、OC−3伝送路を介してSTS−3
c信号の伝送を行う従来の多重化伝送装置を図16に示
す。
【0024】この従来の多重化伝送装置は、図16に示
すように、送信部1602と、OC−3伝送路301
と、受信部1603とから構成されている。
【0025】尚、図16では100Mbpsの伝送信号
1501をOC−3伝送路301を介したSTS−3c
パスにより伝送する場合を示している。
【0026】送信部1602は、図17に示すように、
パストレース挿入回路106と、STS−3cマッピン
グ回路1403と、OC−3多重化回路110とから構
成されている。
【0027】STS−3cマッピング回路1403は、
入力した伝送信号1501をSONET標準における伝
送パスであるSTS−3c信号のペイロードにマッピン
グしている。
【0028】また、受信部1603は、図18に示すよ
うに、OC−3分離回路205と、STS−3cデマッ
ピング回路1503と、パストレース検出回路209と
から構成されている。
【0029】STS−3cデマッピング回路1503
は、OC−3分離回路205において分離されたSTS
−3c信号からそのペイロードにマッピングされている
伝送信号を取り出して出力している。
【0030】この従来の伝送装置では、図16に示すよ
うに、1つの伝送速度が155.52MbpsであるS
TS−3c信号のみを伝送することができるため、例え
ば、約100Mbpsの信号を伝送する場合には残りの
約50Mbps部分では何も伝送しておらず、伝送路の
使用効率が低下してしまっている。
【0031】また、マルチリンクを使用してパケット通
信を行なう従来例として、特開昭60−29083号公
報に記載された発明である"マルチリンクパケット通信
方式"がある。この従来例では、送受間でパケットの送
受を行なう場合に、複数のリンクを使用し、パケット長
に対応して使用するリンクを選択する方法が述べれられ
ている。しかしこの従来例ではパケット長を認識し、順
序番号を付加しながら選択したリンクにパケットを送出
する送信部と、パケット順序が狂わないように順序番号
にしたがって多重化する受信部を伝送装置の外部に設け
る必要がある。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の多重化
伝送装置では、下記のような問題点があった。 (1)多重化することができる伝送パスの組み合わせが
限定されているため、伝送信号の伝送速度によっては、
伝送帯域を無駄にしてしまい伝送効率を劣化させてい
た。 (2)マルチリンクパケットの送受信を行うためには、
伝送パス間の遅延を制御するための装置を外部に必要と
する。
【0033】本発明の目的は、様々な伝送速度の信号を
伝送帯域を無駄にすることなく効率的な伝送を行うとと
もに多重化伝送を行うための特別な装置を外部に必要と
しない多重化伝送装置を提供することである。
【0034】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のマルチリンク多重化伝送装置は、第1の伝
送信号を、前記第1の伝送信号の伝送速度の1/Nの伝
送速度のN個の伝送信号に分離している1:N分離回路
と、前記1:N分離回路によって分離されたN個の伝送
信号および該伝送信号と同じ伝送速度の1つ以上の第2
の伝送信号をそれぞれ定められたフォーマットの伝送パ
スにマッピングする複数のマッピング回路と、前記各マ
ッピング回路からの信号を多重化して伝送路に出力して
いる多重化回路とから構成されている送信部と、前記伝
送路を介して伝送された信号を多重化される前の複数の
信号に分離している分離回路と、前記分離回路によて分
離されたそれぞれの信号からそのペイロードにマッピン
グされている伝送信号を取り出して出力している複数の
デマッピング回路と、前記デマッピング回路のうちの第
1の伝送信号を分離した信号に対応した複数のデマッピ
ング回路から出力された伝送信号を一旦記憶するための
複数のメモリと、前記複数のデマッピング回路のうちの
第1の伝送信号を分離した信号に対応した複数のデマッ
ピング回路から出力されたパストレース信号の繰り返し
パターンに基づいて前記メモリから出力されるそれぞれ
の伝送信号間の同期の制御を行なっている相互同期回路
と、前記複数のメモリから出力されたそれぞれの伝送信
号の多重化を行なっているN:1多重化回路とから構成
されている受信部とから構成されている。
【0035】本発明は、送信部では、第1の伝送信号を
1:N分離回路によりN個の信号に分離した後に第2の
伝送信号とともに多重化して受信部に伝送する。そし
て、受信部では、複数の信号に分離した後に第1の伝送
信号を分離したそれぞれの信号を一旦メモリに記憶さ
せ、相互同期回路によりパストレース信号の繰り返しパ
ターンを利用してそれぞれの伝送パスの遅延差を検出
し、その遅延差を補償するようにしてからN:1多重化
回路によって多重化を行ない第1の伝送信号を復元する
ようにしたものである。
【0036】したがって、SONET標準で定められた
伝送パスを組み合わせて任意の伝送容量を持つマルチリ
ンクを構成することができるため、伝送帯域を無駄にす
ることなく伝送路を使用することができ、効率的な伝送
システムを提供することができる。
【0037】また、パストレースバイトを使用して各伝
送パス間の遅延を制御するため、伝送パス間の遅延を制
御するための装置を外部に必要としなくなるためマルチ
リンク多重化伝送装置を小型化することができる。
【0038】さらに、標準において既に定義されている
パストレース信号を伝送パス間の同期を確立する手段と
して利用しているため、伝送パス間の同期をとるための
特別の信号を追加する必要がないので、既存の装置ある
いは将来導入される装置との接続が容易となる。
【0039】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して詳細に説明する。
【0040】図1は本発明の第1の実施形態の多重化伝
送装置の構成を示したブロック図、図2は図1中の送信
部101の構成を示したブロック図、図3は図1中の受
信部201の構成を示したブロック図である。図14、
15中と同番号は同じ構成要素を示す。
【0041】本実施形態の多重化伝送装置は、図1に示
すように、送信部101と、OC−3伝送路301と、
受信部201とから構成されている。
【0042】送信部101は、図14の従来の多重化伝
送装置における送信部1101に対して、1:2分離回
路105が新たに設けられたものである。
【0043】1:2分離回路105は、伝送速度が10
0Mbpsの伝送信号103を、伝送速度が50Mbp
sの2つの伝送信号に分離している。
【0044】受信部201は、図15の従来の多重化伝
送装置における受信部1201に対して、FIFO(Fir
st In First Out)メモリ210、211と、相互同期回
路212と、2:1多重化回路213が新たに設けられ
たものである。
【0045】FIFOメモリ210、211は、相互同
期回路212により制御され、STS−1デマッピング
回路207、208からの出力信号間の位相を合わせて
いる。
【0046】相互同期回路212は、パストレース信号
に含まれている固定パターンを検出しFIFOメモリ2
10、211の読み出し位相を制御することによりバイ
ト単位の同期を実現している。
【0047】2:1多重化回路213は、FIFOメモ
リ210、211から出力された2つの伝送信号をバイ
ト単位で多重化し伝送信号204として出力している。
【0048】次に、本実施形態の動作について図面を参
照して詳細に説明する。
【0049】先ず、送信部101では、伝送速度が50
Mbpsの転送信号102はSTS−1マッピング回路
107によりSTS−1パス♯1にマッピングされる。
そして、伝送速度が100Mbpsの伝送信号103
は、1:2分離回路105において、伝送速度が50M
bpsの2つの伝送信号に分離され、それぞれの信号は
STS−マッピング回路108、109により各々が独
立したSTS−1パス♯2、♯3にマッピングされる。
そして、3つのSTS−1パス♯1、♯2、♯3は、O
C−3多重化回路110において1つのOC−3信号に
多重化されOC−3伝送路301に出力される。
【0050】次に、送信部101における多重化動作の
詳細を図4〜図6を参照して説明する。
【0051】図4は転送信号102、103の構成を示
した図、図5は伝送信号102、103を多重化するこ
とにより得られたOC−3信号のフォーマットを示した
図である。
【0052】図4におけるA1、A2、A3・・・およ
びB1、B2、B3・・・という記号は伝送信号10
2、103にそれぞれ含まれている時系列に従った1バ
イトずつの信号を示している。伝送信号102は、伝送
速度が50Mbpsの信号であり、伝送信号103は伝
送速度が100Mbpsの信号であるため、伝送信号1
02の1バイト分の時間に伝送信号103の2バイトが
含まれている。
【0053】この2つの伝送信号102、103を送信
部101において多重化することにより得られたOC−
3信号を図5に示す。3つのSTS−1パス♯1、♯
2、♯3にそれぞれ属している1バイト単位の信号に
は、それぞれ♯1、♯2、♯3を付して区別する。トラ
ンスポートオーバーヘッド部のH1、H2バイトはポイ
ンタバイトとよばれ、シンクロナス・ペイロード・エン
ベローブ内に多重化されたSTS−1パスの先頭バイト
すなわちJ1バイトの位置を示している。
【0054】図5に示すように、STS−1パス♯1の
J1バイトの次にはA1、STS−1パス♯2のJ1バ
イトの次にはB1、STS−1パス♯3のJ1バイトの
次にはB2というように多重化される。
【0055】図6にポインタバイト(H1、H2)と、
パストレースバイト(J1)の関係を示す。
【0056】次に、受信部201の動作について説明す
る。受信部201では、STS−1パス♯1から第1の
伝送対象信号である約50Mbpsの信号を取り出し、
STS−1♯2、♯3パスから取り出した信号を多重化
して第2の伝送対象信号を取り出す。
【0057】先ず、それぞれのSTS−1パス♯1〜♯
3間において伝送遅延が無い場合における、STS−1
デマッピング回路207、208の出力信号と、伝送信
号204の関係を図7(a)、図7(b)、図7(c)
のタイミングチャートを用いて説明する。
【0058】このような場合には、STS−1デマッピ
ング回路207の出力信号とSTS−1デマッピング回
路207の出力信号はそれぞれ1バイト毎に出力される
ため、それらの出力信号を単純に多重化することにより
元の伝送信号103と同じ信号を復元することができ
る。
【0059】しかし、一般にOC−3伝送路301内の
STS−1パス♯1、♯2、♯3はそれぞれ独立した伝
送パスとして扱われるため、それぞれの伝送パスにおけ
る遅延時間は一定ではない。例えば、図8に示すよう
に、STS−1パス♯1は、始点ノード701、中間ノ
ード702、703、704、終点ノード706を介し
て受信部に伝達され、STS−1パス♯2は始点ノード
701、中間ノード705、終点ノード706を介して
受信部に伝達されるような場合が発生することがある。
このようにSTS−1パス♯1の経由する中間ノードの
数がSTS−1パス♯2の経由する中間ノードの数より
も多い場合には、STS−1パス♯1の遅延時間はST
S−1パス♯2の遅延時間よりも長くなってしまう。
【0060】このように異なる伝送パスを介して伝達さ
れるSTS−1信号の遅延時間は、それぞれ異なってし
まうため、受信部でのOC−3信号内のJ1バイトの位
置は図9に示すようにフレーム内に分散することにな
る。
【0061】そのため、受信部201では、STS−1
パス♯2とSTS−1パス♯3からの信号を単純に多重
化するのみでは元の転送信号103を復元することはで
きない。そのため、このよう位相がずれてしまった信号
の元の転送信号として復元するための操作が必要とな
る。そして、この操作を行なうための手段が、図3にお
けるFIFOメモリ210、211と、相互同期回路2
12である。
【0062】この相互同期回路212が行なっている制
御を図10を用いて説明する。
【0063】この図10では、STS−1デマッピング
回路207、208から出力されるそれぞれの信号の位
相がずれていない場合の図7と比較して、STS−1デ
マッピング回路208の出力信号が、STS−1デマッ
ピング回路207の出力よりもある遅れてしまった場合
を示している。この図10においてパストレ−ス信号に
は繰り返しの境界を示す信号が多重化されているため、
その信号を網かけで示している。
【0064】このような場合には、相互同期回路212
は、STS−1パス♯2およびSTS−1パス♯3のJ
1バイトの位相とその内容とを使って、J1バイトの位
相がSTS−1パス♯2とSTS−1パス♯3とで一致
するように、かつ、J1の境界を示す信号の位相が揃う
ようにFIFOメモリ210、211の読みだしタイミ
ングを操作する。これにより、異なる伝送遅延を受ける
伝送パスを使用して伝送された信号を多重化して伝送対
象信号を復元することができる。
【0065】上記で説明したように複数のSTS−1信
号を、複数の伝送リンクとして用いたものをマルチリン
クと定義する。そして、伝送信号をマルチリンクを用い
て多重化して伝送する装置をマルチリンク多重化伝送装
置という。 (第2の実施形態)次に、本発明の第2の実施形態のマ
ルチリンク多重化伝送装置について説明する。
【0066】上記第1の実施形態では、伝送パスとして
STS−1信号が用いられていたが、本発明の第2の実
施形態のマルチリンク多重化伝送装置では、伝送パスと
してバーチャル・トリビュタリ(Virtual Tributary)信
号が用いられる。SONETにおけるバ−チャル・トリ
ビュタリ信号は約1.5Mbps(VT−1.5)、約2M
bps(VT−2)、約3Mbps(VT−3)、約6Mb
ps(VT−6)の4種類が定義されているため、STS
−1信号を用いる場合よりもさらに細かい単位で伝送容
量を設定することが可能となる。 (第3の実施形態)次に、本発明の第3の実施形態のマ
ルチリンク多重化伝送装置について説明する。
【0067】上記第1の実施形態では、伝送装置間の伝
送路としてOC−3の伝送速度の伝送路が使用されてい
たが、本発明の第3の実施形態のマルチリンク多重化伝
送装置では、伝送装置間の伝送路としてOC−3以上の
伝送速度を持つ伝送路が使用される。例えば、伝送速度
としてOC−12(622.08Mbps)を使用する場
合には12個のSTS−1が多重化されるため、マルチ
リンクとするSTS−1パスを1〜12まで選択するこ
とにより、約50Mbpsから約600Mbpsまでの
伝送速度を約50Mbps単位で選択できるようにな
る。また、1本のOC−12中に複数のマルチリンクを
設定することにより、例えば、約200Mbpsの伝送
対象信号を3本伝送することも可能となる。
【0068】上記第1〜第3の実施形態の多重化伝送装
置において生成されるSONET信号は既存の標準に従
ったものであるため、一般に使用されている既存のSO
NET伝送装置でも問題なく伝送することができる。そ
のため、送信部と受信部の間に、一般に使用されている
SONET伝送装置を挿入してネットワ−クを構成する
ことができる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、下記の
ような効果を有する。 (1)SONET標準で定められた伝送パスを組み合わ
せて任意の伝送容量を持つマルチリンクを構成すること
ができるため、伝送帯域を無駄にすることなく伝送路を
使用することができ、効率的な伝送システムを提供する
ことができる。 (2)パストレースバイトを使用して各伝送パス間の遅
延を制御するため、伝送パス間の遅延を制御するための
装置を外部に必要としなくなるためマルチリンク多重化
伝送装置を小型化することができる。 (3)標準において既に定義されているパストレース信
号を伝送パス間の同期を確立する手段として利用してい
るため、伝送パス間の同期をとるための特別の信号を追
加する必要がない。そのため、既存の装置あるいは将来
導入される装置との接続が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の多重化伝送装置の構
成を示したブロック図である。
【図2】図1中の送信部101の構成を示したブロック
図である。
【図3】図1中の受信部201の構成を示したブロック
図である。
【図4】伝送信号102、103のデータ構成を示した
図である。
【図5】伝送信号102、103を多重化することによ
り得られたOC−3信号のフォーマットを示した図であ
る。
【図6】ポインタバイト(H1、H2)と、パストレー
スバイト(J1)の関係を示す図である。
【図7】STS−1デマッピング回路207の出力信号
(図7(a))、STS−1デマッピング回路208の
出力信号(図7(b))、伝送信号204(図7
(c))を示したタイミングチャートである。
【図8】異なる経路により発生する遅延時間を説明する
ための図である。
【図9】異なる伝送パスの間に発生した遅延時間が異な
ることにフレーム内に分散したJ1バイトの位置を示し
た図である。
【図10】遅延が発生した場合の、STS−1デマッピ
ング回路207の出力信号(図10(a))、STS−
1デマッピング回路208の出力信号(図10
(b))、伝送信号204(図10(c))を示したタ
イミングチャートである。
【図11】SONET規格におけるOC−3信号のフォ
−マットを示す図である。
【図12】STS−1パスのフォーマットを示す図であ
る。
【図13】STS−1信号を伝送するための従来の伝送
装置の構成を示したブロック図である。
【図14】図13中の送信部1101の構成を示したブ
ロック図である。
【図15】図13中の受信部1201の構成を示したブ
ロック図である。
【図16】STS−3c信号を伝送するための従来の伝
送装置の構成を示したブロック図である。
【図17】図16中の送信部1602の構成を示したブ
ロック図である。
【図18】図16中の受信部1603の構成を示したブ
ロック図である。
【符号の説明】
102 伝送信号(50Mbps) 103 伝送信号(100Mbps) 105 1:2分離回路 106 パストレース挿入回路 107〜109 STS−1マッピング回路 110 OC−3多重化回路 203 伝送信号(50Mbps) 204 伝送信号(100Mbps) 205 OC−3分離回路 206〜208 STS−1デマッピング回路 209 パストレース検出回路 210、211 FIFOメモリ 212 相互同期回路 213 2:1多重化回路 301 OC−3伝送路 701 始点ノード 702〜705 中間ノード 706 終点ノード 1101 送信部 1102〜1104 伝送信号(50Mbps) 1201 受信部 1202〜1204 伝送信号(50Mbps) 1403 STS−3cマッピング回路 1501、1502 伝送信号(100Mbps) 1503 STS−3cデマッピング回路 1602 送信部 1603 受信部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の伝送信号を、前記第1の伝送信号
    の伝送速度の1/Nの伝送速度のN個の伝送信号に分離
    している1:N分離回路と、前記1:N分離回路によっ
    て分離されたN個の伝送信号および該伝送信号と同じ伝
    送速度の1つ以上の第2の伝送信号をそれぞれ定められ
    たフォーマットの伝送パスにマッピングする複数のマッ
    ピング回路と、前記各マッピング回路からの信号を多重
    化して伝送路に出力している多重化回路とから構成され
    ている送信部と、 前記伝送路を介して伝送された信号を多重化される前の
    複数の信号に分離している分離回路と、前記分離回路に
    よて分離されたそれぞれの信号からそのペイロードにマ
    ッピングされている伝送信号を取り出して出力している
    複数のデマッピング回路と、前記デマッピング回路のう
    ちの第1の伝送信号を分離した信号に対応した複数のデ
    マッピング回路から出力された伝送信号を一旦記憶する
    ための複数のメモリと、前記複数のデマッピング回路の
    うちの第1の伝送信号を分離した信号に対応した複数の
    デマッピング回路から出力されたパストレース信号の繰
    り返しパターンに基づいて前記メモリから出力されるそ
    れぞれの伝送信号間の同期の制御を行なっている相互同
    期回路と、前記複数のメモリから出力されたそれぞれの
    伝送信号の多重化を行なっているN:1多重化回路とか
    ら構成されている受信部と、 から構成されているマルチリンク多重化伝送装置。
  2. 【請求項2】 前記送信部における各マッピング回路
    が、入力された伝送信号をSONET規格のSTS−1
    信号のペイロードにマッピングするSTS−1マッピン
    グ回路であり、 前記送信部における多重化回路が、STS−1信号をO
    C−3信号に多重化するOC−3多重化回路であり、 前記受信部における分離回路が、OC−3信号をSTS
    −1信号に分離するOC−3分離回路であり、 前記受信部におけるデマッピング回路が、前記各STS
    −1信号からそのペイロードにマッピングされている伝
    送信号を取り出すSTS−1デマッピング回路である請
    求項1記載のマルチリンク多重化伝送装置。
  3. 【請求項3】 前記伝送路を介して伝送される伝送信号
    が、SONET標準で定められたバーチャル・トリビュ
    タリ信号である請求項1記載のマルチリンク多重化伝送
    装置。
  4. 【請求項4】 前記受信部における各メモリが、FIF
    Oメモリである請求項1から3のいずれか1項記載のマ
    ルチリンク多重化伝送装置。
  5. 【請求項5】 第1の伝送信号と、前記第1の伝送信号
    の伝送速度の1/Nの伝送速度の第2の伝送信号とを多
    重化して1つの伝送路を介して伝送するためのマルチリ
    ンク多重化伝送方法であって、 前記第1の伝送信号を分離して前記第2の伝送信号と同
    じ伝送速度のN個の伝送信号とし、 前記第1の伝送信号を分離したN個の伝送信号と前記第
    2の伝送信号をそれぞれ定められたフォーマットの伝送
    パスにマッピングした後に多重化して前記伝送路に出力
    し、 前記伝送路を介して伝送された信号を多重化される前の
    複数の信号に分離し、 分離された前記複数の信号からそのペイロードにマッピ
    ングされている伝送信号を取り出し、 デマッピングされた前記複数の伝送信号のうち、前記第
    1の伝送信号を分離した信号に対応したN個の伝送信号
    を一旦記憶し、 デマッピングされた前記複数の伝送信号のうち、前記第
    1の伝送信号を分離した信号に対応したN個伝送信号に
    含まれているパストレース信号の繰り返しパターンに基
    づいて、記憶されている前記各伝送信号間の同期を制御
    して出力し、 一旦記憶されてから出力されたN個の前記各伝送信号を
    多重化して1つの伝信号とするマルチリンク多重化伝送
    方法
  6. 【請求項6】 前記定められたフォーマットの伝送信号
    が、SONET規格のSTS−1信号であり、該STS
    −1信号を多重化した信号がOC−3信号である請求項
    5記載の多重化伝送方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004015875A2 (en) * 2002-08-07 2004-02-19 Ses-Americom, Incorporated System and method for transmitting high-bandwidth signals over a satellite communications system
US7388876B2 (en) 2001-11-09 2008-06-17 Fujitsu Limited Method and system for transmitting data in two steps by using data storage provided in data transmission equipment in network

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