JPH06536B2 - 無菌充填シ−ル装置の殺菌および殺菌液の除去方法 - Google Patents

無菌充填シ−ル装置の殺菌および殺菌液の除去方法

Info

Publication number
JPH06536B2
JPH06536B2 JP10549887A JP10549887A JPH06536B2 JP H06536 B2 JPH06536 B2 JP H06536B2 JP 10549887 A JP10549887 A JP 10549887A JP 10549887 A JP10549887 A JP 10549887A JP H06536 B2 JPH06536 B2 JP H06536B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sterilizing
aseptic
sterilization
chamber
aseptic filling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP10549887A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63272643A (ja
Inventor
虎男 浅田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CKD Corp
Original Assignee
CKD Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CKD Corp filed Critical CKD Corp
Priority to JP10549887A priority Critical patent/JPH06536B2/ja
Publication of JPS63272643A publication Critical patent/JPS63272643A/ja
Publication of JPH06536B2 publication Critical patent/JPH06536B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • Dairy Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、例えばミルクやプリン等の食品をプラスチッ
ク成形容器内に充填し、アルミニウム箔やプラスチック
等の蓋材で無菌状態にシールする無菌包装機、即ち無菌
充填シール装置の殺菌および殺菌液の除去方法に関す
る。
[従来の技術] 従来、かかる装置においては無菌包装を開始する前に、
予め無菌室内を無菌状態にする必要があり、無菌室内に
殺菌剤である過酸化水素(以下Hと記す)液を噴
霧して、その後に熱風を送り込みHを乾燥させて
除去するようにしている。
[発明が解決しようとする問題点] このような従来の方法では、無菌室内の温度が常温の状
態でHを噴霧するために殺菌効果が低いという問
題があった。第2図はHのある細菌胞子に対する
殺菌作用を示す図であり、横軸に作用時間(分)縦軸に
生存率(%)をとったもので、第2図(a)は常温(2
4℃)における濃度効果を、第2図(b)は濃度25.
8%における温度効果をそれぞれ示した。
第2図(a)により、温度が一定の場合、H液の
濃度が高くなれば殺菌効果が良くなることが分かるが、
装置に使用されるH濃度は装置自身及び作業者へ
の影響が少ない通常30〜35%の範囲である。従っ
て、常温においては作業時間が10分以上も必要とされ
る割には殺菌効果が低く所望される無菌状態には出来な
かった。
次に、通常30〜35%のH液を噴霧して後、熱
風乾燥によりHを除去しているが、35%H
液の沸点は107.9℃と高いために、無菌室内全体
をこの温度以上に上げることが困難であり、H
完全に除去することが出来ないという問題があった。
本発明は上記の問題をすべて解消できる無菌充填シール
装置の殺菌および殺菌液の除去方法を得ることを目的と
する。
[問題点を解決するための手段] 本発明の無菌充填シール装置の殺菌および殺菌液の除去
方法は、無菌室内に加熱された空気を送り殺菌液の最良
殺菌効果が得られる70℃以上の温度まで装置内を加熱
した後に殺菌液を噴霧し、次いで所定時間経過後に蒸気
で装置内の殺菌液を洗い流すようにした。
[作用] 本発明によれば、無菌室内に加熱された空気を送り常温
より高い温度にしてから殺菌液を噴霧するために、殺菌
液の殺菌効果が高く、例えば第2図(b)に示したごと
く、H25.8%液では常温24℃では殺菌効果
は低いが、70℃以上になると1分程度で0.001%
の生存率が得られ、装置内が所望の無菌状態になる。
次に、所定の作用時間(約1分間もしくはそれ以上)後
に装置内に蒸気を噴出し、殺菌液を洗い流すことにより
殺菌液が完全に除去される。
[実施例] 次に本発明による無菌充填シール装置の殺菌および殺菌
液の除去方法がどのように具体化されるかを実施例で説
明する。
第3図は無菌充填シール装置の全体概略図でありインラ
インタイプのものである。図中、1,2および3は本装
置の無菌室であり、本発明の方法によって稼働前に内部
を殺菌して無菌状態にしてから、完全除菌され、かつ、
外気より若干加圧された空気を供給することによって外
部からの細菌の侵入を遮断しつつ無菌状態で包装が行わ
れるものである。
帯状のプラスチックフィルムである容器材11は巻取り
12より無菌室1内の殺菌液13に入り殺菌される。殺
菌された容器材11は無菌室1内で後述するノズルより
噴出する熱風又は他の図示しない乾燥装置により乾燥さ
れた後に無菌室2に導入される。無菌室2に入った容器
材11は、まず上下に設けられた電熱板状等の加熱装置
14によって加熱され、成形に適した軟化状態にされた
後に成形装置15により容器が成形される。成形装置1
5は雌型と押え型とよりなり容器材11を挟んで真空又
は加圧空気で容器を成形する。成形された容器内に次の
充填工程で充填ノズル16により予め完全滅菌された内
容物が所定量充填される。次に巻取り18よりの蓋材1
7であるアルミニウム箔又はアルミニウム箔とプラスチ
ックフィルムの積層されたフィルムが無菌室3におい
て、容器材11の場合と同様に殺菌処理された後に無菌
室2内に入り容器に内容物が充填された容器材を覆うよ
うに合流する。蓋材17であるアルミニウム箔の容器材
11と重なり合う裏面には接着剤が塗布されており、次
の予備シール装置18によって容器材11と蓋材17と
は両端部のみ進行方向に沿って加熱シールされる。予備
シールされて一体となった容器材11と蓋材17は無菌
室2外に出てシール装置20により本シールされて後に
打ち抜き装置21によって完全包装体が打ち抜かれる。
包装体が打ち抜かれた残りは巻取り22によって巻き取
られ、また順次打ち抜かれた完成包装体は本装置外のコ
ンベア23等によって搬送される。
以上の説明は公知の無菌充填シール装置の構成及び包装
工程を述べたものであるが、これからも分かるように本
装置の無菌室は包装を開始する前にまず無菌状態にして
おくことが必要である。包装作業の停止、及び保守、修
理等において無菌室内が外部の汚染にさらされる。
このために、本発明の方法を実施する装置には無菌室内
にH噴霧ノズル4及び熱風、蒸気吹き出しノズル
5が設けられている。第3図においてH噴霧ノズ
ル4と熱風、蒸気吹き出しノズル5は無菌室内に1個迄
しか記載していないが、適宜、無菌室の容積、形状に応
じて複数個設けられる。第1図は無菌室2における殺菌
及び殺菌液除去装置の配管系統の実施例を示すものであ
る。
殺菌液Hは配管7によりポンプPで圧送されH
噴霧ノズル4で無菌室内に噴霧される。V1はH
噴霧ノズル4とポンプP間の配管7に設けられた電
磁弁である。熱風、蒸気吹き出しノズル5は加圧空気源
よりの配管8に接続してある。配管8には加圧空気を加
熱するヒータHと、除菌フィルタFを中間にして2個の
電磁弁V2とV3がそれぞれ介装されている。配管8の
ヒータHと電磁弁V3との間には蒸気源に接続された配
管9が接続され、電磁弁V2,V3及びV4の操作によ
って熱風、蒸気吹き出しノズル5より加熱空気と蒸気を
同時に、又は何れかを選択して吹き出させるように構成
されている。10は無菌室2の底部に設けられたドレン
排出口である。電磁弁V1,V2,V3,V4が全て閉
じている状態から配管8にある電磁弁V2とV3を開く
ことにより加熱された空気が熱風、蒸気吹き出しノズル
5より無菌室2内に吹き出し加温する。H30〜
35%液の最良殺菌効果が得られる70℃以上に無菌室
2内が加温されると電磁弁V2とV3を閉じ加熱空気の
供給を停止し、次に配管7の電磁弁V1を開くことによ
ってH30〜35%液がポンプPによって圧送さ
れてH噴出ノズル4から無菌室2内に噴霧され
る。噴霧されたH液は70℃程度に加温し、無菌
室2内は急速滅菌される。
次に電磁弁V1を閉じ、H液の作用時間(1分以
上)である所定時間経過後に電磁弁V2,V3及びV4
を開きノズル5から熱風と同時に蒸気を無菌室内に吹き
出させダクト24及びドレン排出口10よりH
を洗い流す。最後に電磁弁V2,V3及びV4を閉じて
蒸気の供給を止めた後に、完全殺菌された加圧空気を無
菌室内に充満させ無菌状態が保持されるようにする。
以上無菌室2について本発明になる方法の実施例を説明
したが、無菌室1及び3についても同時に行われる。
前処理用の殺菌液13は予め排出して、無菌室内を殺菌
処理後に新鮮な殺菌液が供給される。
本実施例においてはインラインタイプの無菌充填シール
装置に関して説明したが、予め滅菌された容器を無菌室
内に供給して充填、シールするいわゆるプラスチックカ
ップ供給方式のものにも本発明の方法が適用できること
は勿論である。
[発明の効果] 本発明の無菌充填シール装置の殺菌および殺菌液の除去
方法によれば従来方法に比較して下記のような優れた効
果がある。
(1)装置の無菌室内の殺菌度が極めて高いために所望の
無菌状態にすることが出来るので、包装品の無菌性が高
くなる。
(2)装置の無菌室内のH残留をほとんど無くすこ
とが出来るので、充填された食品にHが混入され
ない。
(3)高い殺菌効果が得られる一方、作業者等へのH
の影響がほとんど無い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法が実施される装置の配管系統図、
第2図はHのある種の細菌胞子に対する殺菌作用
を示す図、第3図は無菌充填シール装置の全体概略図で
ある。 1,2,3・・・・・・・・・・・・・・・・・無菌室 4・・・・・・・・・・・H噴出ノズル 5・・・・・・・・・・・・熱風、蒸気吹き出しノズル 10・・・・・・・・・・・・・・・・・ドレン排出口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】稼働前に予め装置の無菌室内を無菌状態に
    するために、該無菌室内を加熱された空気で殺菌液の最
    良殺菌効果が得られる70℃以上の温度まで加熱してか
    ら該無菌室内に殺菌液を噴霧し、次いで所定時間後に蒸
    気で洗い流すようにした無菌充填シール装置の殺菌およ
    び殺菌液の除去方法。
JP10549887A 1987-04-27 1987-04-27 無菌充填シ−ル装置の殺菌および殺菌液の除去方法 Expired - Fee Related JPH06536B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10549887A JPH06536B2 (ja) 1987-04-27 1987-04-27 無菌充填シ−ル装置の殺菌および殺菌液の除去方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10549887A JPH06536B2 (ja) 1987-04-27 1987-04-27 無菌充填シ−ル装置の殺菌および殺菌液の除去方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63272643A JPS63272643A (ja) 1988-11-10
JPH06536B2 true JPH06536B2 (ja) 1994-01-05

Family

ID=14409267

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10549887A Expired - Fee Related JPH06536B2 (ja) 1987-04-27 1987-04-27 無菌充填シ−ル装置の殺菌および殺菌液の除去方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06536B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01199836A (ja) * 1988-01-25 1989-08-11 Toppan Printing Co Ltd 容器の殺菌方法
JPH01199830A (ja) * 1988-02-05 1989-08-11 Dainippon Printing Co Ltd 無菌充填機のチャンバーの殺菌方法
ES2367773T3 (es) * 2004-03-31 2011-11-08 Ima Life S.R.L. Aparato para esterilizar recipientes de material de plastico y para llenarlos con sustancias líquidas.

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63272643A (ja) 1988-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0427051B1 (en) A method of producing a gaseous, hydrogen peroxide-containing sterilisation fluid
US5258162A (en) Method of producing a gaseous hydrogen peroxide-containing sterilization fluid
JP4704542B2 (ja) ストリップ包装材料を殺菌するユニット
US4533515A (en) Method employing steam to sterilize packaging material
US6058678A (en) Infeed sterilizer for a packaging machine
WO2010044025A1 (en) A method of forming and filling food containers.
US5660100A (en) Apparatus for the sterilization during filling of preferably liquid foodstuffs into packaging containers
JP2000355310A (ja) ストリップ包装材料を殺菌するユニット
JPS63138931A (ja) 筒状容器の殺菌方法
US6334472B1 (en) Apparatus for sterilizing, filling and sealing packaging containers
JPH06536B2 (ja) 無菌充填シ−ル装置の殺菌および殺菌液の除去方法
US6101786A (en) Filling machine
JPH09240629A (ja) 無菌充填装置における紙容器の殺菌方法及び殺菌装置
JPH0232930A (ja) 移動するウェブ材料を前処理する方法および装置
JP3160006B2 (ja) 包装材を滅菌する方法及び装置
JPS6135045B2 (ja)
JPH0245323A (ja) 無菌充填機におけるヘッドスペースのガス置換方法及びその装置
JP4033337B2 (ja) 食品用包装容器の殺菌方法、殺菌装置及び包装充填装置
JP4390878B2 (ja) スチームバリア部を有する無菌充填ノズル
JP3767486B2 (ja) 包装材料の滅菌方法および包装材料の滅菌装置
JP7307396B2 (ja) 無菌充填機及び無菌充填方法
JP2556064B2 (ja) 無菌包装機
JPH0117931B2 (ja)
JPH066011Y2 (ja) 無菌包装機
JP2670062B2 (ja) 包装容器の殺菌方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees