JPH0653694B2 - 2,3,5,6−d▲下4▼−ハイドロキノンの製造方法 - Google Patents
2,3,5,6−d▲下4▼−ハイドロキノンの製造方法Info
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- JPH0653694B2 JPH0653694B2 JP61176448A JP17644886A JPH0653694B2 JP H0653694 B2 JPH0653694 B2 JP H0653694B2 JP 61176448 A JP61176448 A JP 61176448A JP 17644886 A JP17644886 A JP 17644886A JP H0653694 B2 JPH0653694 B2 JP H0653694B2
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- Japan
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- hydroquinone
- alloy
- raney
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、2,3,5,6−d4−ハイドロキノンの製
造方法に関するものである。
造方法に関するものである。
(従来の技術) 重水素化合物は、反応機構及び物質代謝などの解明のた
めの標識化合物として、広く利用されている。また、同
位体効果によって物質の安定性、性質が変化することか
ら、特に、医薬品や農薬品として、盛んに研究が行われ
ている。その他、C−Dの赤外伸縮振動がC−Hの赤外
伸縮振動より長波長にずれることを利用して近赤外透過
型光ファイバーとして利用されている。
めの標識化合物として、広く利用されている。また、同
位体効果によって物質の安定性、性質が変化することか
ら、特に、医薬品や農薬品として、盛んに研究が行われ
ている。その他、C−Dの赤外伸縮振動がC−Hの赤外
伸縮振動より長波長にずれることを利用して近赤外透過
型光ファイバーとして利用されている。
一方、ハイドロキノンは、写真現像剤、酸化及び重合防
止剤として、また染料、医薬品あるいは農薬品の前駆体
として利用されており、重水素化することにより、特
に、同位体効果による医薬品や農薬品の薬効の向上が期
待される。
止剤として、また染料、医薬品あるいは農薬品の前駆体
として利用されており、重水素化することにより、特
に、同位体効果による医薬品や農薬品の薬効の向上が期
待される。
従来、ハイドロキノンを重水中、亜鉛アマルガムで24
時間処理することにより、2,3,5,6−d4−ハイ
ドロキノンを得る方法が知られている。〔J.Org.
Chem.,Vo142,No.25,4071(19
77)〕。
時間処理することにより、2,3,5,6−d4−ハイ
ドロキノンを得る方法が知られている。〔J.Org.
Chem.,Vo142,No.25,4071(19
77)〕。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記の製造方法では、使用する触媒に毒
性がある、反応時間が長い、収率及び同位体純度が低い
といった難点があった。
性がある、反応時間が長い、収率及び同位体純度が低い
といった難点があった。
本発明は、取り扱いが容易な触媒を用いて、同位体純度
の高い2,3,5,6−d4−ハイドロキノンを短時間
に高収率で製造する方法を提供することを目的とするも
のである。
の高い2,3,5,6−d4−ハイドロキノンを短時間
に高収率で製造する方法を提供することを目的とするも
のである。
(問題点を解決するための手段) 本発明らは、上記の目的を達成すべく鋭意研究を重ねた
結果、ハロゲン化ハイドロキノンを重水中、還元剤であ
るラネーNi合金で処理して塩素−重水素置換を行うこ
とにより上記の目的を達成しうることを見出し、本発明
に到達した。
結果、ハロゲン化ハイドロキノンを重水中、還元剤であ
るラネーNi合金で処理して塩素−重水素置換を行うこ
とにより上記の目的を達成しうることを見出し、本発明
に到達した。
すなわち、本発明は、2,3,5,6−テトラクロルハ
イドロキノンを、アルカリ浸食剤を含有する重水中、ラ
ネーNi合金で処理することを特徴とする2,3,5,
6−d4−ハイドロキノンの製造方法を要旨とするもの
である。
イドロキノンを、アルカリ浸食剤を含有する重水中、ラ
ネーNi合金で処理することを特徴とする2,3,5,
6−d4−ハイドロキノンの製造方法を要旨とするもの
である。
本発明で使用されるラネーNi合金とは、触媒作用を持
つNi金属とNi以外の他金属とからなる二成分以上の
合金を意味する。ここでNi以外の他金属としては、た
とえばMg、Alなどが挙げられ、好ましくはAlであ
る。かかるラネーNi合金は、毒性のない触媒である。
つNi金属とNi以外の他金属とからなる二成分以上の
合金を意味する。ここでNi以外の他金属としては、た
とえばMg、Alなどが挙げられ、好ましくはAlであ
る。かかるラネーNi合金は、毒性のない触媒である。
本発明で使用されるアルカリ浸食剤とは、上記ラネーN
i合金中のNi金属以外の他金属を溶解させてNiに触
媒作用を与えうるアルカリ性化合物を意味する。このよ
うなアルカリ浸食剤の具体例としては、NaOD、KO
D、Na2CO3、K2CO3などがあげられ、これら
は単独で又は混合して使用できる。
i合金中のNi金属以外の他金属を溶解させてNiに触
媒作用を与えうるアルカリ性化合物を意味する。このよ
うなアルカリ浸食剤の具体例としては、NaOD、KO
D、Na2CO3、K2CO3などがあげられ、これら
は単独で又は混合して使用できる。
本発明の方法により2,3,5,6−d4−ハイドロキ
ノンを製造するには、2,3,5,6−テトラクロルハ
イドロキノンを、アルカリ浸食剤を含有する重水中、ラ
ネーNi合金で処理する。
ノンを製造するには、2,3,5,6−テトラクロルハ
イドロキノンを、アルカリ浸食剤を含有する重水中、ラ
ネーNi合金で処理する。
ラネーNi合金の好ましい使用量は、2,3,5,6−
テトラクロルハイドロキノンに対して5モル倍以上、と
くに10モル倍以上である。
テトラクロルハイドロキノンに対して5モル倍以上、と
くに10モル倍以上である。
アルカリ浸食剤の使用量は、ラネーNi合金に対して当
モル倍以上、とくに2モル倍以上10モル倍以下が好ま
しい。
モル倍以上、とくに2モル倍以上10モル倍以下が好ま
しい。
本発明の方法は、反応容器を十分乾燥させ、かつ、ドラ
イボックスを使用して窒素雰囲気下で実施するのが好ま
しい。反応は50℃〜100℃で実施するのが好まし
い。反応時間は、ラネーNi合金の添加終了後、30分
以上の時間をかけるのが好ましい。また、反応は、大気
圧下、加圧下のいずれでも実施できるが、一般に大気圧
下で実施するのが好ましい。
イボックスを使用して窒素雰囲気下で実施するのが好ま
しい。反応は50℃〜100℃で実施するのが好まし
い。反応時間は、ラネーNi合金の添加終了後、30分
以上の時間をかけるのが好ましい。また、反応は、大気
圧下、加圧下のいずれでも実施できるが、一般に大気圧
下で実施するのが好ましい。
また、場合によっては、超音波を用いて反応効率を上げ
ることができる。
ることができる。
反応混合物を冷却して固−液分離し、その溶液を酸で処
理すれば、目的とする2,3,5,6−d4−ハイドロ
キノンが、高同位体純度、高収率で得られる。
理すれば、目的とする2,3,5,6−d4−ハイドロ
キノンが、高同位体純度、高収率で得られる。
(実施例) 次に、本発明を実施例によってさらに具体的に説明す
る。
る。
実施例1 ドライボックス中、窒素雰囲気下、塩化カルシウム管及
び撹拌装置を備えた500cc三ッ口フラスコに、2,
3,5,6−テトラクロルハイドロキノン1.24g
(5mmol)を溶解した10%NaOD−D2O20
mlを仕込み、仕込み後5分以内に、さらにラネーNi
−Al合金1.5gを添加した。ついで、このフラスコ
をドライボックスから取り出し、80℃の油浴中に移し
て1時間撹拌を続けた。室温まで放冷後、グラスフィル
ターを用い合金を吸引濾過し、得られた溶液を冷却(氷
浴)下、濃塩酸で酸性とし、塩化メチレンを用いて抽出
した。この抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、塩
化メチレンを留去して2,3,5,6−d2−ハイドロ
キノン(収率98%、同位体純度86%)を得た。同位
体純度は、マススペクトルのベースピークの強度比によ
り決定した。
び撹拌装置を備えた500cc三ッ口フラスコに、2,
3,5,6−テトラクロルハイドロキノン1.24g
(5mmol)を溶解した10%NaOD−D2O20
mlを仕込み、仕込み後5分以内に、さらにラネーNi
−Al合金1.5gを添加した。ついで、このフラスコ
をドライボックスから取り出し、80℃の油浴中に移し
て1時間撹拌を続けた。室温まで放冷後、グラスフィル
ターを用い合金を吸引濾過し、得られた溶液を冷却(氷
浴)下、濃塩酸で酸性とし、塩化メチレンを用いて抽出
した。この抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、塩
化メチレンを留去して2,3,5,6−d2−ハイドロ
キノン(収率98%、同位体純度86%)を得た。同位
体純度は、マススペクトルのベースピークの強度比によ
り決定した。
(発明の効果) 本発明によれば、取り扱いが容易な触媒を用いて、同位
体純度の高い2,3,5,6−d4−ハイドロキノンを
短時間に高収率で製造することができる。本発明の方法
により得られた2,3,5,6−d4−ハイドロキノン
は、同位体純度が高いので、たとえば医薬品や農薬品の
前駆体として好適に利用できる。
体純度の高い2,3,5,6−d4−ハイドロキノンを
短時間に高収率で製造することができる。本発明の方法
により得られた2,3,5,6−d4−ハイドロキノン
は、同位体純度が高いので、たとえば医薬品や農薬品の
前駆体として好適に利用できる。
Claims (1)
- 【請求項1】2,3,5,6−テトラクロルハイドロキ
ノンを、アルカリ浸食剤を含有する重水中、ラネーNi
合金で処理することを特徴とする2,3,5,6−d4
−ハイドロキノンの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61176448A JPH0653694B2 (ja) | 1986-07-24 | 1986-07-24 | 2,3,5,6−d▲下4▼−ハイドロキノンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61176448A JPH0653694B2 (ja) | 1986-07-24 | 1986-07-24 | 2,3,5,6−d▲下4▼−ハイドロキノンの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6330436A JPS6330436A (ja) | 1988-02-09 |
JPH0653694B2 true JPH0653694B2 (ja) | 1994-07-20 |
Family
ID=16013882
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61176448A Expired - Lifetime JPH0653694B2 (ja) | 1986-07-24 | 1986-07-24 | 2,3,5,6−d▲下4▼−ハイドロキノンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0653694B2 (ja) |
-
1986
- 1986-07-24 JP JP61176448A patent/JPH0653694B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6330436A (ja) | 1988-02-09 |
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