JPH0653648B2 - 成形材料とその製法 - Google Patents

成形材料とその製法

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JPH0653648B2
JPH0653648B2 JP60140680A JP14068085A JPH0653648B2 JP H0653648 B2 JPH0653648 B2 JP H0653648B2 JP 60140680 A JP60140680 A JP 60140680A JP 14068085 A JP14068085 A JP 14068085A JP H0653648 B2 JPH0653648 B2 JP H0653648B2
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weight
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デイーター・コーケ
ペーター・シユバーベ
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バイエル・アクチエンゲゼルシヤフト
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K6/00Preparations for dentistry
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はアルギン酸塩を基礎とし、そして好ましくは歯
科の目的に用いる粉末状の改善された、低粉塵性(dust
-free)形成材料、及び粉末状の材料をある疎水性の液
体で処理することによるその製造方法に関するものであ
る。
アルギン酸塩(Alginate)成形材料は例えば型の製造の
ために歯科において数十年間用いられてきた。これに
は、このものを用いる直前に粉末状の材料に特定量の水
を加え、そしてこのものを攪拌して歯型を製造しようと
する物に塗布されるペーストを生成させることが必要と
される。数分後、初期には可塑的な塊は固化して柔軟
な、形状的に安定なゲルを生成させ、このものはネガ
(negative)として型を必要とする対象物の表面外形を
再生し、そして例えば対象物の石膏モデルのポジ印象
(positive impression)の製造に用いることができ
る。適当な粉末状のアルギン酸塩組成物は例えば米国特
許第2,345,255号、同第2,390,137号、同第2,
397,145号、同第2,422,497号、同第2,733,
156号、同第2,878,129号、同第3,246,998
号、及び米国再発行特許(Re)第23,700号、英国特
許第518,596号、並びにドイツ国特許出願公開(D
E−OS)第2,511,168号に記載されている。
従来の本分野による成形組成物はその成分が粉塵を生じ
る傾向があり、そしてそのあるものは水に湿潤し難い欠
点を有している。貯蔵容器を開ける際や材料を計量する
際に、アルギン酸塩または他の成分のあるものは極めて
微細な粉塵として飛散し、そしてこのことは処置者に困
難を与えるばかりでなく、この粉塵を吸入した際に健康
に有害であり得る。更に、粉末状の材料は水と極めて混
合しにくく、そしてこのものを攪拌導入する場合、この
ものは液体の表面に長期間浮遊している。
これらの問題を回避するために、ヨーロッパ特許出願第
58,203号に粉末状の印象成分、または少なくともそ
の一成分を水に可溶であるか、または少なくとも水に分
散もしくは湿潤する物質で被覆することが提案されてい
る。現在商業的に入手し得るアルギン酸塩成形組成物は
このタイプのコーティング剤として親水性のポリエーテ
ル、例えばポリプロピレングリコールを含んでいる。ヨ
ーロッパ特許出願第58,203号による成形組成物は硬
化後成形を必要とする対象物から比較的分離し難く;更
に、このものはつやのない(matt)表面を有し、そして
また水中での分散性もまだ完全には満足されない。
粉末状の成分の混合物をパラフインで処理する場合に、
明瞭な像鮮明性(image sharpness)及び急速な水中で
の分散性を有し、取扱いが容易であり、そして硬化後に
歯から容易に分離される低粉塵性成形組成物が得られる
ことが見い出された。このことは、極めて疎水性である
パラフインで表面を被覆された粒子が水に迅速に分散さ
れ得ることが予期されなかつたため、殊に驚くべきこと
と考えられる。実際、他の疎水性物質、例えばシリコー
ン油(ポリジメチルシロキサン)で処理されたアルギン
酸塩組成物を処理してペーストを生成させることはその
水中での乏しい、分散性のためにできない。
かくて、本発明は水と、混合する際に固い粘稠度(soli
d consistency)に硬化するペーストを与え、コーテイ
ング剤を添加することにより低粉塵性に調製される粉末
状の印象材(impression material)において、該材料
が添加物としてパラフインを含有することを特徴とする
印象材に関するものである。
本発明による材料は0.5〜7重量%、殊に2.5〜5重量%
のパラフインを含有する。このパラフインは好ましくは
10〜100,000cp/20℃、殊に20〜10,00
0cp/20℃の粘度を有する。商業的に入手できる流
動パラフインを本発明に用いることが殊に好ましい。
例えば上記の引用文献に記載されるアルギン酸塩を基礎
とする成形材料は本発明により好適に低粉塵性に、そし
てより分散性で調製される。一般に、このタイプの成形
材料には好ましくは8〜25重量%、殊に10〜17重
量%の量の可溶性アルギン酸塩(例えばアルギン酸のN
a及び/またはK塩)、好ましくは5〜40重量%、殊
に10〜25重量%の量のアルギン酸と共に水に可溶性
の塩を生成する金属化合物(例えばpb、CaまたはM
g化合物、例えばMgO、MgCOまたはCaS
)、好ましくは0.5〜10重量%、殊に1〜5重量
%の量の硬化遅延剤(retardant)(例えばアルカリ金
属リン酸塩、二リン酸塩、ピロリン酸塩またはポリリン
酸塩)、及び好ましくは25〜85重量%、殊に40〜
75重量%の量の充てん剤(例えば石膏、キーゼルグー
ル、ケイソウ土、アルミナ、タルク等)が含まれる。適
当ならば他の添加物、例えば着色剤及び香味剤、並びに
石膏との適合性を改善する化合物(例えばKフッ化チタ
ン酸塩またはKフッ化ジルコン酸塩)を成形組成物中に
存在させることができる。
本発明による成形材料は粉末状の上記の成分の混合物に
パラフインを加え、好ましくはこの材料を混合機中で昇
温(例えば50〜100℃、殊に60〜70℃)するこ
とにより製造される。またパラフインを加えた後で混合
物を加熱する方法でも行うことができる。成分の1つの
み(または数種)をパラフインで処理し、次にこのもの
を残りの成分に加えることはあまり好ましくはない。パ
ラフインはパドル(paddle)混合機、例えばレデイゲ
(Ldige)混合機中で加えることが有利であり、その
壁面には粉末状の混合物上にパラフインを噴霧させるノ
ズルが備えられている。
次の実施例は本発明を説明するものである。特記せぬ限
り、記述される量は重量部または重量%であることを理
解されたい。
実施例 次の成分を混合することによりアルギン酸塩成形組成物
を調製した: アルギン酸カリウム 15.0% CaSO 10.6% MgCO 1.5% Na 1.5% KTiF 3.4% カオリン 10.0% タルク 2.1% ケイソウ土(diatomaceous earth) 55.9% 粉末状の材料をいくつかの部分に分割し、このものを次
の方法で種々のコーテイング剤を用いて処理した:混合
物を最初に粉末混合機〔すき刃(plough blade)混合
機〕中に導入し、60〜70℃に加熱し、そして噴霧ガ
ン(gun)を用いて上から特殊なコーテイング剤を噴霧
した10分後、混合機の設定を冷却に変え、そして冷却
した。
かくて被覆した試料をその粉塵の相対的飛散に関して試
験した。これに用いた装置は50×50×50cmの形状
を有し、そして導入ノズル及び膜フイルターを有する吸
引装置を有する容器であつた。吸引装置のポンプを作動
させ、そして流速27/分間に設定した。導入ノズル
に設置された試料漏斗を用い、試料400mgを圧縮空気
のジエツト(jet)により容器中に吹き込み、そして4
分後にポンプを停止した。膜フイルター上に附着した粉
塵の重量に9.4のフアクター(factor)を掛けた値は容
器中の平均粉塵濃度を示す。
その結果(粉塵濃度、mg/m3)を下の表に要約する(5
回の測定の平均): 物質B及びCで被覆した試料は水に攪拌導入することは
できなかつた。
粘度70cp/23℃の流動パラフイン及び次のアルギ
ン酸塩調製物を用いて同様な結果が得られた(データは
重量%):

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水と混合すると固い粘稠度に硬化するペー
    ストになり且つ低粉塵性コーティング剤を添加すること
    によって低粉塵性に調製される粉末状の印象材であっ
    て、該コーティング剤がパラフィンであることを特徴と
    する印象材。
  2. 【請求項2】パラフィン0.5〜7重量%を含有するこ
    とを特徴とする、特許請求の範囲第1項記載の印象材。
  3. 【請求項3】パラフィン2.5〜5重量%を含有するこ
    とを特徴とする、特許請求の範囲第2項記載の印象材。
  4. 【請求項4】パラフィンが10乃至10,000cp/
    20℃間の粘度を有することを特徴とする、特許請求の
    範囲第1〜3項のいずれかに記載の印象材。
  5. 【請求項5】パラフィンが20乃至10,000cp/
    20℃間の粘度を有することを特徴とする、特許請求の
    範囲第4項記載の印象材。
  6. 【請求項6】硬化成分として水に可溶なアルギン酸塩を
    含有することを特徴とする、特許請求の範囲第1〜5項
    のいずれかに記載の印象材。
  7. 【請求項7】アルギン酸と共に水に不溶性の塩を生成す
    る金属塩、硬化遅延剤、無機充てん剤及び適当ならば他
    の添加剤を含有することを特徴とする、特許請求の範囲
    第6項記載の印象材。
  8. 【請求項8】水と混合すると固い粘稠度に硬化するペー
    ストになり且つ低粉塵性コーティング剤を添加すること
    によって低粉塵性に調製される粉末状の印象材であっ
    て、該コーティング剤がパラフィンであることを特徴と
    する印象材を製造するにあたり、パラフィンを粉末状の
    成分の混合物、またはその一部に撹拌しながら加えるこ
    とを特徴とする製造方法。
  9. 【請求項9】パラフィン処理を50〜100℃で行うこ
    とを特徴とする、特許請求の範囲第8項記載の方法。
  10. 【請求項10】添加を適当な混合機中で行うことを特徴
    とする、特許請求の範囲第8項または9項記載の方法。
JP60140680A 1984-06-30 1985-06-28 成形材料とその製法 Expired - Lifetime JPH0653648B2 (ja)

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DE3424146.9 1984-06-30
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JPS6118707A JPS6118707A (ja) 1986-01-27
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AU (1) AU586169B2 (ja)
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EP0170020A3 (en) 1987-08-19
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