JPH065349U - 電動機 - Google Patents

電動機

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JPH065349U
JPH065349U JP4423492U JP4423492U JPH065349U JP H065349 U JPH065349 U JP H065349U JP 4423492 U JP4423492 U JP 4423492U JP 4423492 U JP4423492 U JP 4423492U JP H065349 U JPH065349 U JP H065349U
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JP
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rotor
stator
segment
magnetic flux
change
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Withdrawn
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JP4423492U
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Inventor
庸一 谷口
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
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Publication of JPH065349U publication Critical patent/JPH065349U/ja
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  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
  • Dc Machiner (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】高磁束密度の希土類磁石を用いた固定子であ
り、トルク変動を抑制して、回転子の円滑な回転を確保
し、モータコギングの発生を抑制し、回転騒音の低減を
得られる電動機を提供する。 【構成】マグネットからなる固定子2Aと、この固定子
の内周面と狭小の間隙を存して設けられるアーマチュア
コアである回転子3とを備え、これらの間に発生する磁
力の変化によって回転子の回転が得られるようにしたも
のにおいて、上記固定子は、素材として希土類磁石から
構成し、かつ上記回転子との間に発生する磁束密度の変
化が滑らかになる手段を備えた

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、たとえば、車両において、ウインドガラスに付着する雨滴等を払拭 するワイパの駆動源としての電動機に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は、車両の、特に、ウインドガラスに付着する雨滴等を払拭するワイパを 駆動するための機構を示す。
【0003】 図中Mは電動機であって、これはハウジング1の内周面に嵌合固着されるマグ ネットである固定子2と、この固定子2の内周面と狭小の間隙を存して収容され るアーマチュアコアと呼ばれる電磁石である回転子3と、この回転子3の中心軸 に沿って一体に設けられ、回転子3から突出する両端部は軸受具4,4に枢支さ れる回転軸5とからなる。
【0004】 上記回転軸5の一端部は上記ハウジング1から突出し、かつ一体にウォーム6 が連設される。このウォーム6には、ウォームギヤ7が歯合していて、回転力を 伝達するようになっている。
【0005】 また、上記ウォームギヤ7の中心軸部には、クランクアーム8が設けられてい て、ここでは図示しないワイパが連結される。すなわち、上記電動機Mの回転駆 動力がワイパに伝達されて、必要な作用をなす。
【0006】 ところで、上記マグネットである固定子2は、それ自体の素材として、従来よ り、フェライト磁石が用いられてきた。この種のフェライト磁石は、本来、発生 する磁力が弱く、必要な回転トルクを得るために、寸法的に大きくならざるを得 ないとともに、重量の増大化が避けられない。
【0007】 そこで、上記フェライト磁石に代る種々の素材を用いて試みた結果、たとえば 、タマリウムコバルト磁石のごとき、希土類磁石に置換すると、有効な磁束密度 の増大と、極めて強力な磁力の発生があり、小型軽量に役立つことが判明した。
【0008】 図7(A),(B)は、上記希土類磁石を用いて、固定子2を構成した例であ る。この場合、固定子2は回転子3の外周面に沿って3つのセグメントsに分割 されている。それぞれのセグメントsは、回転子3と同芯の曲率半径の中心部か ら扇状に100°の角度で彎曲成される。そして、各セグメントsの内周面は、 回転子3外周面と均一な狭小の間隙寸法aを存して対向する。
【0009】 上記セグメントsの両端部は、ここでは図示しないが、隣接する他のセグメン ト端部と、20°ずつの間隔を存して配置されることになり、全体として略断面 リング状に形成される。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
このようにして、希土類磁石からなる固定子2を採用することにより、電動機 Mとして小型軽量に役立つことが知られているが、その反面、回転子3の円滑な 回転が阻害される、いわゆるモータコギングが大きくなり、回転騒音の増大に繋 がる欠点も生じている。
【0011】 すなわち、上記従来の固定子2は、3つのセグメントsから構成されており、 これらセグメントsと対向する回転子3との間には、高磁束密度の、極めて強力 な磁力の発生がある一方、隣接するセグメントs相互間の間隙部分では、当然、 磁力の発生がない。
【0012】 換言すれば、セグメントsである磁石と対向する部位と、セグメントsが無く 、磁石に対向しない部位における磁束密度の変化が極めて大である。そのため、 1つの磁石から隣接する磁石に対向移動するまでのトルク変動が大きく、回転子 3が有する慣性力だけでは円滑に離脱しきれない状態となり、上述したモータコ ギングおよび回転騒音増大の要因となるものと考えられる。
【0013】 本考案は、上記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは 、高磁束密度の希土類磁石を用いた固定子であり、トルク変動を抑制して、回転 子の円滑な回転を確保し、モータコギングの発生を抑制し、回転騒音の低減を得 られる電動機を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案は、マグネットからなる固定子および、この 固定子の内周面と狭小の間隙を存して設けられるアーマチュアコアである回転子 とを備え、これらの間に発生する磁力の変化によって上記回転子の回転が得られ るようにした電動機であり、上記固定子は、素材として希土類磁石から構成し、 かつ上記回転子との間に発生する磁束密度の変化が滑らかになる手段を備えたこ とを特徴とする電動機である。
【0015】
【作用】
希土類磁石から構成することを前提とした固定子であり、回転子との間の磁束 の変化が滑らかになる手段が、回転子のトルク変動を小さくして、モータコギン グ低減を得る。
【0016】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面にもとづいて説明する。
【0017】 たとえば、車両のウインドガラスを払拭するワイパ駆動用としての電動機であ り、先に図6において説明したものをそのまま適用できるので、ここでは同図を 参照して新たな説明を省略する。 図1は、電動機の固定子2Aを構成する新たな形状構造のセグメントs1を示 す。 上記固定子2Aを構成するセグメントs1の素材として、たとえば、タマリウ ムコバルト磁石のごとき、希土類磁石が用いられる。
【0018】 上記セグメントs1は、回転子3の外周面に沿って3分割されていて、それぞ れのセグメントs1は、曲率半径の中心部から扇状に100°の角度をもって彎 曲成される。
【0019】 上記セグメントs1の両端部は、ここでは図示しないが、隣接する他のセグメ ント端部と、20°ずつの間隔を存して配置され、全体として略断面リング状に 形成される。 上記セグメントs1の外周面は、回転子3の中心点と同一の中心点をもって、 すなわち同心円として所定の曲率半径に形成される。
【0020】 ただし、セグメントs1の内周面形状は、回転子3の中心点と外れた中心点位 置、すなわち偏心した曲率半径で形成される。この中心点位置は、図において、 回転子3の中心点よりも下部にあり、垂直中心軸上における回転子3外周面との 間隙寸法aを従来のものと同一に設定した曲率半径で形成される。 このことから、上記セグメントs1の両側端部においては、回転子3外周面と の間隙寸法bが、上記間隙寸法aよりも大となる。 そして、セグメントs1の中心部における間隙寸法aから、両側端部に至る間 隙寸法bまでの形状的な変化は極めて円滑である。 ここでは図示しない他の2つのセグメントも、全く同様の形状構造となってい る。
【0021】 このようにして構成される固定子2Aを持つことにより、固定子2Aと回転子 3との間隙が漸次変化することとなり、急激な磁束密度の変化がなくなって、回 転子3の円滑な回転が得られる。 すなわち、「磁気に関するクーロンの法則」によれば、磁極間に働く力は、磁 極間の距離の2乗に反比例する、ことが知られている。 ここでは、各セグメントs1と回転子3とが、それぞれの磁極に対応し、これ らの周面相互の間隙寸法が磁極間の距離に相当する。
【0022】 回転子3の所定の部位が固定子2Aを構成するセグメントs1に対して距離a の位置にあるときは、これら相互間には高磁束密度で、極めて強力な磁力が発生 する。
【0023】 この回転にともなって所定の部位が移動すると、セグメントs1との間隙が漸 次大になる。そして、先に説明した法則の通り、この距離の2乗に反比例して磁 束密度が低下し、磁力が弱まる。
【0024】 所定の部位が、上記セグメントs1の一側端部と対向する位置である、間隙寸 法bの位置に到達したときには、間隙寸法aにある状態と比較してかなりの磁束 密度の減少および磁力の低下となり、したがって、このセグメントs1からの離 脱が容易となる。
【0025】 回転子3は、得られた慣性力のみで回転移動し、隣接するセグメントに至るま での間隙を通過する。このセグメントの一側端部に対向して再び磁力の発生がみ られる。
【0026】 ただし、上記部位では、セグメントとの間隙が大であるから、「磁気に関する クーロンの法則」により、磁束密度が低く、弱い磁力しか発生しない。すなわち 、急激な変化には至らない。
【0027】 そして再びセグメント中心部の狭い間隙に向かって移動するので、徐々に強い 磁力に変り、間隙の最も狭い中心部と対向することにより、極めて磁力に変る。 これ以降の状態変化は、先に説明した通りである。
【0028】 結局、回転子3と固定子2Aとの間の磁束密度の発生変化が緩やかになって、 回転子3の回転が円滑となり、モータコギングが低減して、回転騒音が低下する こととなる。 なお上記実施例においては、3つに分割したセグメントs1から構成したが、 これに限定されるものではなく、図2に示すようにしてもよい。
【0029】 すなわち、ここで示す固定子2Bは、素材として希土類磁石が用いられること は、変りがないが、断面が一体としたリング状をなし、軸方向に所定長さを有す る円筒体をなす。
【0030】 ただし、断面形状は、周方向に沿って厚肉部20aと薄肉部20bを交互に形 成するとともに、厚肉部20aの内周表面を着磁し、薄肉部20bの内周表面は 何らの加工も施さない無着磁となす。
【0031】 そして、上記厚肉部20aと薄肉部20bは、軸方向に沿って、所定のスキュ ー角をもって斜めに形成され、かつ厚肉部20aは、S極とN極とが交互に着磁 される。
【0032】 基本的には、図3(A)に示すように、軸方向の長さLの円筒体があるとき、 所定の基準線から所定角度θをもって傾斜した状態でS極とN極を着磁する。内 周展開図は同図(B)に示すようになる。
【0033】 この応用として、図4に示すように、上記固定子2Bの内周面を展開すると、 所定角度で傾斜し、かつ間に無着磁部20bを挟んで、S極とN極を交互に着磁 した着磁部20aが形成される。 このようにして構成し、従来より用いられる回転子3を内周側に所定の間隙を 存して配置する。
【0034】 したがって、回転子3の軸方向に沿う周面一部が固定子2Bの内周面に斜めに 形成された着磁部20aと無着磁部20bとに交互に対向するので、回転子3の 軸方向に沿う周面一部との間に発生する有効な磁束密度が、緩やかに増減変化す る。
【0035】 上記着磁部20aはS極とN極とが交互に形成されるところから、いずれか一 方の極と磁気吸着の方向への移動と、他方の極と磁気反発の方向への移動が、極 めて円滑となり、トルク変動が小さくなる。
【0036】 図5(A)に示すように、基本的に、回転子3の回転角に対する有効な磁束量 (磁束密度)の変化を表すことができる。すなわち、この変化は、いわゆる富士 山型のなだらかな特性変化となる。 同図(B)は、スキュー角θをゼロとした場合で、かつS極とN極を交互に形 成した構造の固定子を用いた場合の同様の特性変化である。
【0037】 ここで明らかなように、磁気吸着から磁気反発へ移動する際、あるいはその逆 の場合のトルク変動が大であり、上述したモータコギングの発生が顕著となるこ とは避けられない。
【0038】
【考案の効果】
以上説明したように本考案は、上記固定子は、素材として希土類磁石から構成 し、かつ回転子との間に発生する磁束密度の変化が滑らかになる手段を備えたか ら、トルク変動を抑制して、回転子の円滑な回転を確保し、モータコギングの発 生を抑制し、回転騒音の低減を得られる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す、固定子を構成するセ
グメント一部と、回転子との関連を説明する図。
【図2】(A)は、他の実施例の、固定子と、回転子と
の関連を説明する図。(B)は、固定子の縦断面図。
【図3】(A)は、図2の実施例の、基本的な構成を示
す図。(B)は、その内周面の展開図。
【図4】図2の実施例の、固定子の内周面を展開した
図。
【図5】(A)は、同実施例の、回転子の回転角に対す
る有効磁束量の変化特性図。(B)は、これと対比する
異なる条件での特性図。
【図6】一般的な、ワイパ駆動機構の構成図。
【図7】(A)は、本考案の従来例を示す、固定子を構
成するセグメント一部と、回転子との関連を説明する
図。(B)は、その側面図。
【符号の説明】
2A,2B…固定子、s1…セグメント、3…回転子。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】マグネットからなる固定子と、この固定子
    の内周面と狭小の間隙を存して設けられるアーマチュア
    コアである回転子とを備え、これらの間に発生する磁力
    の変化によって上記回転子の回転が得られるようにした
    ものにおいて、上記固定子は、素材として希土類磁石か
    ら構成し、かつ上記回転子との間に発生する磁束密度の
    変化が滑らかになる手段を備えたことを特徴とする電動
    機。
JP4423492U 1992-06-25 1992-06-25 電動機 Withdrawn JPH065349U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4423492U JPH065349U (ja) 1992-06-25 1992-06-25 電動機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4423492U JPH065349U (ja) 1992-06-25 1992-06-25 電動機

Publications (1)

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JPH065349U true JPH065349U (ja) 1994-01-21

Family

ID=12685847

Family Applications (1)

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JP4423492U Withdrawn JPH065349U (ja) 1992-06-25 1992-06-25 電動機

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008043031A (ja) * 2006-08-04 2008-02-21 Mabuchi Motor Co Ltd リング形状界磁マグネットに薄肉部を形成した小型モータ
KR20140056985A (ko) * 2012-11-02 2014-05-12 (주) 보쉬전장 코깅 토크 발생 절감용 마그네트가 구비된 영구자석방식용 모터
JP2014138031A (ja) * 2013-01-15 2014-07-28 Tdk Corp 焼結体マグネットおよび焼成前予備成形体

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KR20140056985A (ko) * 2012-11-02 2014-05-12 (주) 보쉬전장 코깅 토크 발생 절감용 마그네트가 구비된 영구자석방식용 모터
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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19961003