JPH06533A - ディスカード切断用シャー装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シャー・ブレードに付着したディスカードを
確実に取除くことができるディスカード切断用シャー装
置を提供する。 【構成】 シャー・ブレード8 一側に固定された取付け
部材10に、ディスカード除去用スクレーパ9 が取付けら
れている。スクレーパ9 はシリンダ12によって上下方向
に揺動させられ、シャー・ブレード8 のディスカード付
着面8aを掃くようになされている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、ディスカード切断用
シャー装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】上下移動自在のシャー・ブレードが下方
に移動させられてディスカード（押かす）を切断するデ
ィスカード切断用シャー装置は、従来より知られてお
り、ビレット１本押出ごとに発生するディスカードは、
このシャー装置によって切断されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のディスカード切
断用シャー装置では、ディスカードが熱間状態であるた
め、シャー・ブレードに切断されたディスカードが付着
したままとなりやすく、そのために、押出機の自動サイ
クルがしばしば停止し、押出能率の低下および省力化の
阻害となるという問題があった。

【０００４】この発明の目的は、シャー・ブレードに付
着したディスカードを確実に取除くことができるディス
カード切断用シャー装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明によるディスカ
ード切断用シャー装置は、シャー・ブレード一側に固定
された取付け部材に、ディスカード除去用スクレーパ
が、シャー・ブレードのディスカード付着面を掃くよう
に上下方向に揺動自在に取付けられていることを特徴と
するものである。

【０００６】

【作用】この発明によるディスカード切断用シャー装置
は、シャー・ブレード一側に固定された取付け部材に、
ディスカード除去用スクレーパが、シャー・ブレードの
ディスカード付着面を掃くように上下方向に揺動自在に
取付けられているものであるから、スクレーパを揺動さ
せることによりシャー・ブレードに付着したディスカー
ドが確実に除去される。また、スクレーパを従来のシャ
ー装置に取付ける場合、シャー・ブレードに加工するだ
けでよく、シャー装置の本体は加工しなくてもよい。

【０００７】

【実施例】この発明の実施例を、以下図面を参照して説
明する。

【０００８】図１および図２に示す押出機は、アルミニ
ウムビレットを入れるためのコンテナ(1) と、ビレット
を押圧するダミーブロック(2) およびステム(3) と、ビ
レットローダ(4) と、ダイ(5) と、シャー本体(7) およ
びこれに上下移動自在に取付けられたシャー・ブレード
(8) よりなるシャー装置(6) とを備えている。

【０００９】この押出機において、加熱されたビレット
は、ダミーブロック(2) とともにビレットローダ(4) に
よりコンテナ(1) の中心部へ運ばれ、前進してきたステ
ム(3) によって押圧されてダイ(5) から押出される。そ
して若干量のディスカード(D) を残して押出は終了し
（図１参照）、押出終了後コンテナ(1) とステム(4) が
後退し、シャー・ブレード(8) が下降してディスカード
(D) が切断される（図２参照）。このさい、ディスカー
ド(D) は、熱間状態であるので、シャー・ブレード(8)
に付着しやすい。

【００１０】図３に示すように、シャー・ブレード(8)
の一側には、これと面一になるように板状の取付け部材
(10)が固定され、この取付け部材(10)に、角板状のディ
スカード除去用スクレーパ(9) がピン(11)により上下方
向に揺動自在に取付けられている。スクレーパ(9) の基
端部には、取付け部材(10)に固定されたシリンダ(12)の
ロッド(12a) が取付けられている。

【００１１】スクレーパ(9) は、ディスカード(D) 切断
前には、図３に実線で示すように、水平でかつシャー・
ブレード(8) のディスカード付着面(8a)よりも若干内側
に位置させられ、その先端部はシャー・ブレード(8) よ
り突出させられている。この突出部分の長さは、スクレ
ーパ(9) が揺動したさいに、シャー・ブレード(8) のデ
ィスカード付着面(8a)全面を掃くことができるように決
められている。

【００１２】シリンダ(12)のロッド(12a) を進出させる
と、スクレーパ(9) は下方に揺動させられ、シャー・ブ
レード(8) のディスカード付着面(8a)全面を掃いて、図
３に鎖線で示す位置まで移動させられる。

【００１３】

【発明の効果】この発明のディスカード切断用シャー装
置によると、スクレーパを揺動させることによりシャー
・ブレードに付着したディスカードが確実に除去される
ので、シャー・ブレードにディスカードが付着したまま
となることによる押出機の自動サイクルの停止などの問
題が起こらず生産性が向上する。また、人手によりディ
スカードを除去する必要がないので、押出機の無人化も
可能となる。さらにまた、スクレーパを従来のシャー装
置に取付ける場合、シャー・ブレードに加工するだけで
よく、シャー装置の本体は加工しなくてもよいので、容
易にかつ安価でこの装置を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明によるディスカード切断用シャー装置
を示す側面断面図で、ディスカード切断前の状態を示
す。

【図２】同じく、ディスカード切断後の状態を示す。

【図３】シャー装置の拡大正面図である。

【符号の説明】 (8) シャー・ブレード (8a) ディスカード付着面 (9) スクレーパ (10) 取付け部材

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 シャー・ブレード(8) 一側に固定された
   取付け部材(10)に、ディスカード除去用スクレーパ(9)
   が、シャー・ブレード(8) のディスカード付着面(8a)を
   掃くように上下方向に揺動自在に取付けられていること
   を特徴とするディスカード切断用シャー装置。