JP3159462B2 - プレス式走行パイプ切断機 - Google Patents

プレス式走行パイプ切断機

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JP3159462B2 JP09869391A JP9869391A JP3159462B2 JP 3159462 B2 JP3159462 B2 JP 3159462B2 JP 09869391 A JP09869391 A JP 09869391A JP 9869391 A JP9869391 A JP 9869391A JP 3159462 B2 JP3159462 B2 JP 3159462B2
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    • B23D25/00Machines or arrangements for shearing stock while the latter is travelling otherwise than in the direction of the cut
    • B23D25/02Flying shearing machines
    • B23D25/04Flying shearing machines in which a cutting unit moves bodily with the work while cutting
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Sawing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、丸断面又は角型断面の
金属管を連続的に製管する過程において、その管を所定
の長さに切断するプレス式走行パイプ切断機の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】このような型式のパイプ切断は、特公昭
59−201715において公知とされている。しかし
該従来の技術に示されるパイプ切断機の刃の構造は、図
10のように、クランク機構の1サイクル運動におい
て、被切断管を挟持した台刃物兼用クランプ3の上側に
位置する下向きプレス刃物である上刃1が、被切断管を
断面の全範囲にわたって切断していた。なお、特公昭5
9−201715において「下刃」と記載されているも
のは、本発明における台刃物兼用クランプ3と同義のも
のである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上に示した従来技術
に従って、切断作業を行うと、図11のように、被切断
管Aの切断の進行とともに剪断屑Kが発生し、被切断管
の断面の上半分は、上刃1が直接に被切断管を切り進ん
で行くが、断面の下半分では、発生した剪断屑Kを上刃
1との間に介在させて切断が進行して行く。従って、切
断過程の前半では刃物の切れ味も良く、切断負荷も小さ
くてすみ、切断面の表面肌も滑面状であるが、切断過程
の後半では、剪断屑が刃物との間に介在しているために
切れ味が悪くなり、切断負荷が大きくなるとともに切断
面にバリが発生するそのバリの発生は、例えば、外径Φ
114.3mm、肉厚6mmの丸管を切断した場合、図
11(5)のように、管の内側、外側にそれぞれ2〜3
mmの高さで鋭利なバリが発生する。管を各種用途に使
用する際にこのバリの存在は有害であり、従って事前に
バリ除去の処置をしなければならないという不具合が発
生していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決すべき課題
は以上の如くであり、次にそれを解決する為の手段を説
明する。図1・図2の如く、被切断管を挟持する台刃物
兼用クランプ3を間に挟んだ刃物ホルダーBの上側に、
下向きのプレス刃物である上刃1を、下側に、上向きの
プレス刃物である下刃2を取り付ける。刃物ホルダーB
は、クランク機構Cに関連させ、クランク機構が1サイ
クル運動する毎に、まず下刃2が被切断管Aの下半分を
切断する位置まで上昇し、次に上刃1が管Aの上半分を
切断する位置まで下降するような仕組みにするのであ
る。
【0005】
【作用】本発明は以上のような手段を用いることによ
り、次のような作用を奏する。機械を作動させると、図
5・図6のように、まず下刃2で被切断管Aの下半分だ
けを切断し、その後、上刃1で該被切断管Aの上半分を
切断するために、常にプレス刃物が直接に該被切断管A
を切り進んで行き、刃物の切れ味が良好な状態を常に維
持している。従って切断負荷も小さくて済み、切断面に
バリが発生することがないという大きな利益をもたらす
のである。
【0006】
【実施例】次に添付の図面に示した実施例の構成を説明
する。まず図1は、本発明の切断装置の全体構造を表す
正面図である。刃物ホルダーB全体は、その上端に付設
した挟持ガイド8が、クランク機構の一部であるラム9
のラムレール9aを挟持することにより、クランク運動
によって上下摺動するラム9の動きが伝わって、上下摺
動する。この運動によって、台刃物兼用クランプ3に挟
持された被切断管Aを上刃1及び下刃2が交互に切断す
るのである。
【0007】図2は、切断装置の側面図である。図1・
図2によって刃物ホルダーB及びクランプ兼台刃物3等
から成る切断装置の構成について説明する。刃物ホルダ
ーBの上端及び下端は、4本の上下ホルダー連結ロッド
7によって連結されている。該上下ホルダー連結ロッド
7は、クランプ台10に設けられたロッド穴10aに嵌
挿されており、クランクの回転によって上下摺動する。
該刃物ホルダーBの上部及び下部にそれぞれ上刃ホルダ
ー4及び下刃ホルダー5が付設されており、それぞれに
上刃1及び下刃2が取り付けられる。ガイドロッド6の
下部はガイドブッシュメタル6aに嵌挿され、下端がク
ランプ台10上に固定されている。上部はガイドスリー
ブ6bに嵌挿されており、刃物ホルダーBの上下摺動を
自由にしている。
【0008】クランプ台10上に固定されている台刃物
兼用クランプ3は、クランプ挟持用バネ12やクランプ
開放用空圧装置13を付設しており、これらの作用によ
って該台刃物兼用クランプ3が被切断管の挟持及び開放
を行う。切断装置全体は、クランプ台10の下部がレー
ル11・11を挟持することによって、該レール11・
11上を前後に摺動する。これは次々に切れ目なく送り
出されてくる被切断管Aの動きに合わせたものである。
即ち前方の位置にて、被切断管Aを台刃物兼用クランプ
3で挟持した後、切断装置全体は、送り出される被切断
管Aと同速度で後方に移動し、移動しながら下刃2、上
刃1による切断を行い、切断完了後、該台刃物兼用クラ
ンプ3を開放し、再び前方に移動して送り出される被切
断管Aを挟持し、次の切断作業を行うのである。
【0009】次に上刃1・下刃2による被切断管Aの切
断過程について説明する。図3は、下刃2よる切断の状
態の正面図、図4は、上刃1による切断の状態の正面図
である。図5・図6は、クランク機構Cの運動と刃物ホ
ルダーBの運動の関連図である。図5(1)は、切断過
程の最初の状態である。この時に台刃物兼用クランプ3
が閉じて、被切断管Aを挟持する。クランク機構Cの動
きと共にクランク機構Cに垂架したラム9が上昇を始
め、それに連れて刃物ホルダーB全体が上昇し、やがて
(2)の図のように、該ラム9が上死点に達し、この時
点で下刃2が管Aの下半分の切断を終了する。この時の
上刃1、下刃2の位置を示しているのが図3である。次
に(3)のようにクランク機構Cの回転により、ラム9
及び刃物ホルダーBが下降し、やがて図6の(4)のよ
うに上刃1が管Aの上半分の切断を行い、(5)のよう
に該ラム9が下死点に達して、該上刃1よる管Aの全断
面の切断が終了するのである。この時点の上刃1、下刃
2の位置を示したのが図4である。
【0010】そして、最後に(6)の状態になり、クラ
ンク機構Cが1サイクルの運動を終えて停止し、台刃物
兼用クランプ3が開放されて、切断済みの被切断管Aを
送り出して、次の切断作業まで待機するのである。な
お、この(1)〜(6)の状態の間、刃物ホルダーB及
び台刃物兼用クランプ3は、被切断管Aの動きとともに
後方に摺動しており、(6)の状態となった後、再び前
方に戻って(1)の状態となるのである。また、図5・
図6ではラム9は刃物ホルダーBに対して左右に細長く
表されているが、実際には前後に長い形状となってい
る。図7は、切断過程における被切断管Aの断面の状態
を示している。図10に示される従来技術では、図11
のように切断過程で剪断屑が刃物との間に介在し、
(5)の如くバリが生じたが、本発明においては、管A
の下半分を下刃2が、上半分を上刃1が直接に切り進ん
で切断するので、バリも発生せず断面が滑らかで、切断
負荷も少なくてすむのである。
【0011】図8は、クランプ挟持用バネ12及びクラ
ンプ開閉用空圧装置13を付設した台刃物兼用のクラン
プ3の上面図、図9は、クランプ台10上に固設した台
刃物兼用クランプ3の正面図である。台刃物兼用クラン
プ3において、台刃物3a及び3bは、被切断管Aを挟
持する部分であり、切断作業中は、台刃物の役をし、図
8の3cのように、上刃1、下刃2の嵌挿できる溝が設
けてある。台刃物兼用クランプ3の開放は、クランプ開
閉用空圧装置13の働きで、空圧によってピストン13
aが下降して、クランプ連絡部13bを横に押し広げ、
これによって該クランプ連絡部13bに関連している台
刃物3aが横に押し広げられることによって成される。
【0012】台刃物兼用クランプ3の閉鎖は、空圧にて
ピストン13aが上昇し、これによってクランプ連結部
13bをクランプ挟持用バネ12が押し戻す力が働き、
これに連れて台刃物3aが押し戻されることによって成
されるのである。なお、クランプ台10の下部には、レ
ール挟持部10aが付設されており、該レール挟持部1
0aの下端突出部を、レール11の内側のコの字型の溝
に嵌挿させることにより、該レール11上を該クランプ
台10が自由に摺動できるようになっているのである。
勿論、左右のレール挟持部10aの間は、下刃ホルダー
5が嵌挿できるだけの幅となっている。
【0013】図1〜図4、図8、図9は角型断面のパイ
プを切断するときの台刃物兼用クランプの場合を図示し
ている。図5〜図7、図10、図11は丸型断面のパイ
プを切断するときの台刃物兼用クランプの場合を図示し
ている。
【0014】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するものである。即ち、被切断管Aの切
断において、刃物の切れ味が常に良い状態に維持され、
切断負荷も少なく、切断面にもバリが発生せず滑面状の
切断面が確保でき、バリ取りの手間も省くことができる
のである。また上刃1と下刃2とにより別々にパイプの
上下を切断するので、それぞれに掛かる負荷が小さいの
でバリが少なくなるのである。また従来の技術では、被
切断管Aの切断の進行とともに剪断屑Kが発生し、被切
断管の断面の上半分は、上刃1が直接に被切断管を切り
進んで行くが、断面の下半分では、発生した剪断屑Kを
上刃1との間に介在させて切断が進行して行く。従っ
て、切断過程の前半では刃物の切れ味も良く、切断負荷
も小さくてすみ、切断面の表面肌も滑面状であるが、切
断過程の後半では、剪断屑が刃物との間に介在している
ために切れ味が悪くなり、切断負荷が大きくなるととも
に切断面にバリが発生するという不具合があったのであ
る。また、管を各種用途に使用する際にこのバリの存在
は有害であり、従って事前にバリ除去の処置をしなけれ
ばならないという不具合が発生していた。しかし本発明
の如く構成したことにより、このバリの発生を少なくす
ることが出来、該従来技術の不具合を解消することが出
来たのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】切断装置の正面図
【図2】切断装置の側面図
【図3】下刃2よる切断の状態の正面図
【図4】上刃1による切断の状態の正面図
【図5】刃物ホルダーBとクランク機構Cの関連図
【図6】刃物ホルダーBとクランク機構Cの関連図
【図7】被切断管Aの切断過程での切断面の状態を示し
た図
【図8】台刃物兼用クランプ3の上面図
【図9】クランプ10上に固定した台刃物兼用クランプ
3の正面図
【図10】従来技術におけるプレス刃物である上刃1と
クランク機構Cとの関連図
【図11】従来技術における被切断管Aの切断面の状態
を示した図
【符号の説明】
A 被切断管 B 刃物ホルダー C クランク機構 1 上刃 2 下刃 3 台刃物兼用クランプ 4 上刃ホルダー 5 下刃ホルダー 9 ラム 10 クランプ台 11 レール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23D 21/00 530

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刃物ホルダーBには、上刃1と下刃2の
    2枚のプレス刃物を取り付け、かつ、台刃物兼用クラン
    プ3を間に挟んで、下側には上向きの下刃2、上側には
    下向きの上刃1が位置しており、クランク機構の1サイ
    クル運動でまず下刃2が台刃物兼用クランプ3で挟みつ
    けられた被切断管Aの断面の下半分を剪断し、次いで上
    刃1が被切断管Aの断面の上半分を剪断して、管の切断
    を完了することを特徴とするプレス式走行パイプ切断
    機。
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