JPH0653299B2

JPH0653299B2 - プレス用加工片移送組立体

Info

Publication number: JPH0653299B2
Application number: JP63330759A
Authority: JP
Inventors: エムソフィーヒュー; ピーファルハットデニス
Original assignee: エムソフィーヒュー
Priority date: 1988-01-04
Filing date: 1988-12-27
Publication date: 1994-07-20
Anticipated expiration: 2009-07-20
Also published as: EP0323695B1; EP0323695A2; ATE89203T1; BR8806973A; ES2043840T3; DE3881009D1; CA1289457C; USRE34581E; DE3881009T2; US4833908A; JPH01215419A; EP0323695A3

Description

【発明の詳細な説明】（技術分野）本発明は、一般に、往復動部材を持つ機械を通して加工
片を移送するのに用いられる組立体に関する。詳細に
は、本発明は、複数の連続した操作が加工片に対して行
われるように、加工片に係合して加工片を１つのダイス
テーションから他のダイステーションに順々に移動する
ように押抜きプレスのラムによって駆動される組立体に
関する。

（背景技術）前進ダイ形式の押抜きプレス内で用いられる加工片トラ
ンスファ（移送）組立体は当技術分野で周知である。こ
れらの例は、本発明者の、１９６４年６月２３日付で許
可された米国特許第３，１３８，１２８号、１９６９年
１月１４日付で許可された米国特許第３，４２１，６３
７号、１９８０年４月２２日付で許可された米国特許第
４，１９８，８４５号および１９８５年４月３０日付で
許可された米国特許第４，５１３，６０２号に示されて
いる。

先行技術によって効果的に解消できない共通の問題が、
形成操作の性質上の加工片の形状のために、加工片が次
のステーションに移動される前に加工片がダイの表面の
上方に上昇されるとき、生じる。過去において、この上
昇および運搬操作は、１９８４年３月１３日付で許可さ
れたババ等の米国特許第４，４３６，１９９号に示すよ
うに複雑なラックおよびピニオン組立体によって、また
は本発明者の米国特許第４，１９８，８４５号に示すよ
うに加工片係合ジョーにボルト止めした装置によって、
行われている。これらの先行技術の上昇装置では、複雑
で、維持するのに困難であり、製造が比較的高価であっ
た。

（発明の要約および利点）本発明は、往復動部材と、各ステーションが連続した加
工片（Ｗ）形成プレスを行うような一連のインラインス
テーションと、を含む形式のプレス用加工片移送組立体
を提供する。移送組立体は往復動部材によって作動され
る第１カムおよび第２カムと、加工片係合ジョーを水平
方向に加工片係合位置にもたらしかつ加工片係合位置か
ら離すように駆動するように前記第１カムによって作動
される第１カムフォロワ手段と、垂直方向にステーショ
ンに対して前記ジョーを昇降させるように前記第２カム
によって作動される第２カムフォロワ手段と、を有す
る。移送組立体は加工片に係合しかつ分離する水平運動
を行うように確動運動伝達を前記ジョーに与えかつ前記
第１カムフォロワ手段が加工片係合位置にある間垂直方
向にロストモーションを与えて前記ジョーをステーショ
ンに対して昇降させるように、前記ジョーと前記第１お
よび第２カムフォロワ手段との間に配置した運動伝達手
段と、を有する。

本発明は製造が安価であり、プレス内でダイ変更を容易
に行え、容易に保守できる確実な作動設計を与えるもの
である。

（好ましい実施例の詳細な説明）次に、図面を参照して本発明を説明する。

図面を参照して、同一参照番号は全体の図面を通して同
一または対応する部品を示すものである。加工片トラン
スファ組立体は全体的に１０で示されている。トランス
ファ（移送）組立体は、往復動部材、すなわちラムおよ
び各ステーションが連続した加工片成形プロセスである
ような一連のインラインダイステーションを有するタイ
プのプレスと共に操作するのに特に適したものである。
便宜上、複数の加工片Ｗが第１図に示されている。

組立体１０は往復動部材によって作動される第１カム１
２および第２カム１４を有する。全体的に１６で示され
る第１カムフォロワ手段は、加工片係合ジョー１８を水
平方向に加工片係合位置（第２図で１００で示す）にも
たらしまたは加工片係合位置から離れるように駆動する
ように第カム１２によって作動される。全体的に２０で
示す第２カムフォロワ手段はジョー１８をステーション
に対して垂直方向に昇降させるように第２カム１４によ
って作動される。

移送組立体１０は全体的に２２で示す運動伝達手段を有
することを特徴としており、運動伝達手段は、加工片Ｗ
に係合し分離するようにジョー１８に確動伝達を与えか
つ垂直方向にロストモーション伝達を与えてジョー１８
がステーションに対して昇降する一方第１カムフォロワ
手段１６が加工片係合位置にあるように、ジョー１８と
第１および第２カムフォロワ手段１６および２０との間
に配置されている。

第１カムフォロワ手段１６は第１揺動シャフト２４、第
１揺動シャフト２４を中心として振動する少なくとも１
つ、好ましくは２つのロッカーアーム２６、およびロッ
カーアーム２６の先端に配置した第１クランクバー２８
を有する。第１揺動シャフト２４は複数の固定ベアリン
グ３０内で回転する。したがって、第１カム１２がラム
と共に往復動すると、第１揺動シャフト２４はベアリン
グ３０内で軸線方向に回転し、第１クランクバー２８は
弧状経路内で振動する。第１クランクバー２８は、第１
クランクバー２８の振動が後述するように加工片Ｗと水
平方向に係合し分離するようにジョー１８を究極的には
移動するように、運動伝達手段２２に係合している。

第２カムフォロワ手段２０は、第２揺動シャフト３２、
第２揺動シャフト３２の中心として振動する少なくとも
１つ、好ましくは２つのロッカーアーム３４、およびロ
ッカーアーム３４の先端に配置した第２クランクバー３
６を有する。第２揺動シャフト３２は複数の適所に配置
したベアリング３８内で回転自在に保持されている。第
２カム１４がラムと共に往復動すると、第２カムフォロ
ワ手段２０が駆動されて第２揺動シャフト３２を中心と
して振動し、第２クランクバー３６は弧状経路をとる。
第２クランクバー３６は、第２クランクバー３６の弧状
振動中、ジョー１８がステーションに対して昇降するよ
うに、運動伝達手段２２に係合している。

運動伝達手段２２は、水平運動を第１カムフォロワ手段
からジョー１８に伝達するようにジョー１８および第１
クランクバー２８の間で延びる水平リンク装置４０を含
む。水平リンク装置４０は、好ましくは、一定円形断面
を持つ細長い管状部材を有する。

運動伝達手段２２は、また、第２クランクバー３６およ
び水平リンク装置４０の間に延びる垂直リンク装置４２
を含む。垂直リンク装置４２は垂直運動を第２カムフォ
ロワ手段２０からジョー１８に伝達する。すなわち、第
２クランクバー３６が駆動されて振動すると、第２クラ
ンクバーは垂直リンク装置４２を上昇位置および下降位
置の間で移動させ、この移動が水平リンク装置４０を移
動させ、最終的にジョー１８を移動させる。好ましく
は、垂直リンク装置４２は一定円形断面を持つ細長い管
状部材を有する。

運動伝達手段２２は、垂直に細長いスロット４６を持つ
プレート４４を含み、プレートは第１カムフォロワ手段
１６からスロット４６に水平に加わる力に応答して確動
水平運動を伝達しかつ第２カムフォロワ手段２０から垂
直に加わる力に応答して第１カムフォロワ手段１６にス
ロット内で垂直方向のロストモーションを与える。第１
図および第２図に示すように、プレート４４は水平リン
ク装置４０の最外端に配置されている。第１クランクバ
ー２８は、振動中第１クランクバー２８がスロット４６
の内部表面に加えられた力に応答して水平リンク装置４
０を移動させるようにスロット４６を貫通しており、そ
れによって確動伝達を与える。

好ましい実施例において、第１揺動シャフト２４および
第２揺動シャフト３２はステーションに対して平行な縦
方向に延びている。好ましくは、第１および第２揺動シ
ャフト２４および３２は互いに接近して配置されてお
り、その理由は第１および第２カム１２、１４の実施例
に関する後述の記載で明らかにする。

運動伝達手段２２は、また、水平リンク装置４０を垂直
リンク装置４２に対して移動させることを可能にするよ
うに水平リンク装置４０および垂直リンク装置４２を相
互連結するベアリング手段４８を含む。具体的には、ベ
アリング手段４８は垂直リンク装置４２上に固定して配
置したリニアタイプ（直線形式）のベアリング４８であ
る。水平リンク装置４０は案内した水平運動を水平リン
ク装置４０に与えるようにベアリング４８を貫通してい
る。図面に示すように、ベアリング手段４８は垂直リン
ク装置４２の最上端に固定して配置されており、管状水
平リンク装置４０は水平リンク装置４０を加工片係合位
置にもたらしかつ加工片係合位置から出すように垂直リ
ンク装置４２に対して移動させるようにベアリング手段
４８を貫通している。

全体的に５０で示すトロリ支持手段が運動伝達手段２２
を支持しかつ案内した直線運動を縦方向に運動伝達手段
２２に与えるように含まれている。具体的には、トロリ
支持手段５０は固定したガイド部材の周囲に配置した複
数のローラ要素５２を有する。ガイド部材５４は、好ま
しくは、一定長方形断面を持つ細長いレール５４であ
る。たぶん第２図および第３図に最も良く示すように、
トロリ支持手段５０は長方形ガイド部材５４の広い面の
各々に対して配置した少なくとも４つのローラ要素５２
および長方形ガイド部材５４の狭い面の各々に対して配
置した少なくとも２つのローラ要素５２を有する。ロー
ラ要素は、従来と同様にローラ要素５２を潤滑するグリ
ース収容端を持つねじ式ファスナによってトロリ支持手
段５０に取付けられている。言換えると、ローラ要素５
２は、第２図に示すように、４つのローラ要素５２がガ
イド部材５４の広い垂直面の各々に対して配置され、２
つのローラ要素５２がガイド部材５４の狭い水平面の各
々に対して配置されるように、堅く当接係合してガイド
部材５４のまわりに配置されている。

作動において、トロリ支持手段５０は、加工片Ｗをそれ
ぞれ次のダイステーションに対して割出すように運動伝
達手段２２および取付けたジョー１８をステーションに
対して縦方向に移動させる。割出し手段（図示せず）は
トロリ支持手段５０に沿って縦方向に運動伝達手段２２
および取付けたジョー１８を駆動する。割出し手段は、
機械的、電気的サーボ、空気的、油圧的割出し機構のよ
うな任意の適当な装置から成る。

第１図および第３図に示すように、加工片Ｗ移送操作中
タンデムで（継続状態で）使用するようにプレスの各フ
ランク上で２つの運動伝達手段２２を相互連結すること
がしばしば望まれる。したがって、好ましい実施例で
は、移送組立体１０は、運動伝達手段２２の１つを他の
同様な運動伝達手段２２に連結して、加工片Ｗ移送操作
中２つの運動伝達手段を継続状態で作動させるカップリ
ング手段５６を含む。第３図に最も良く示すように、カ
ップリング手段５６は継続状態で作動する運動伝達手段
２２のトロリ支持手段５０の間に取付けられる。カップ
リング手段５６の長さは用いられる特定の押抜きプレス
機の物理的特性によって決められる。ジョー１８もまた
２つの継続状態で作動する運動伝達手段２２を相互連結
するように働く。さらに、バー、すなわちロッド状部材
５７が第３図に示すように、２つの継続状態で作動する
運動伝達手段２２の間に延びていてもよい。ロッド５７
はプレート４４に固定されており、したがって連結の安
定性を増大する。取付け表面５８が前述の連結ロッド５
７を取付けるためにプレート４４の各々に設けられてい
る。ボルト６０は、第２図に示すように、ロッド５７の
両端にねじ込まれてロッドの両端を適所に固定するよう
に取付け表面５８の孔に入っている。

第２図および第３図に最も良く示すように、垂直リンク
装置４２は第２クランクバー３６から垂直装置４２に垂
直運動を伝達するための第２クランクバー保持手段６２
を含む。詳細には、第２クランクバー保持手段６２は第
２クランクバー３６に沿う垂直リンク装置４２の拘束さ
れない縦方向の運動を可能にするように第２クランクバ
ー３６の両側に配置された少なくとも１つのローラ要素
６２である。言換えると、ローラ要素６２は第２クラン
クバー３６の両側の表面に堅く当接係合して配置されて
いる。ローラ６２はクランクバー３６に沿って転動する
ように向けられているが、第２クランクバー３６の振動
に応答して運動を垂直リンク装置４２に確実に伝達す
る。第２クランクバー保持手段のローラ要素６２は第３
図に示すように垂直リンク装置４２を貫通するボルト６
４によって垂直リンク装置４２の最下端に取付けられて
いる。ボルト６４はローラの便利な潤滑を可能にするよ
うにグリース収容端を含む。このように、ローラ６２は
保守のために容易に取はずしできる。

好ましい実施例において、第３図に最も良く示すよう
に、垂直リンク装置４２は垂直リンク装置に隣接して取
付けられ垂直リンク装置と共に可動な管状垂直ガイドシ
ャフト６３を含む。垂直ガイドシャフト６３は垂直に向
いた直線ガイドベアリング６５を貫通している。ガイド
ベアリング６５はトロリ支持手段５０に取付けられてお
り、案内した垂直運動を垂直ガイドシャフト６３を介し
て運動伝達手段２２に与える第２図に最も良く示すように、第１および第２クランク
バー２８および３６は、運動伝達手段２２に接触するク
ランクバーの少なくとも一部にわたって断面が弧状であ
る。すなわち、第１クランクバー３６はその長さに沿っ
て一定の断面を有し、その断面の少なくとも一部が円形
である。したがって、第１クランクバー２８がスロット
４６を加工片係合位置にもたらしまたは加工片係合位置
から出すようにすると、第１クランクバー２８の弧状表
面がスロット４６の内部表面に対して転動し、または摺
動する。このようにして、第１クランクバー２８は水平
リンク装置４０を滑らかに前後に移動させる。同様に、
第２クランクバー３６はその長さに沿って一定断面を有
し、断面の少なくとも１部は円形である。第２クランク
バー保持手段のローラ６２は弧状断面部分において第２
クランクバー３６に係合する。したがって、第２クラン
クバー３６がプレスのラムによって振動させられると、
第２クランクバー保持手段ローラ６２は第２クランクバ
ー３６の弧状表面を横切って滑らかに摺動する。明らか
に、第１および第２クランクバーはその長さに沿って完
全な円形断面を有してもよく、部分的な円形断面は材料
のコストおよび重量を減じるためのものである。

移送組立体１０は、運動伝達手段を垂直に移動させるの
に要する力の１部を補助するように加圧空気を供給する
補助手段６６を含む。詳細には、補助手段６６は、第２
カムフォロワ手段２０を駆動して運動伝達手段２２を上
昇させるときラムによって必要な力のかなりの部分に打
勝つ、または平行させるように、運動伝達手段２２の重
量に対して作用する垂直向きの空気ピストンである。第
２図において、空気補助手段６６は垂直ガイドシャフト
６３に隣接して示されており、運動伝達手段２２に対し
て上方に作用するようにシャフトに平行に延びている。
空気補助手段６６は当業者にとって周知であり、したが
ってその詳細な説明は省略する。

第１および第２カムフォロワ手段１６および２０は、ジ
ョー１８が受ける所定のレベルの抵抗に応答する作動か
ら運動伝達手段２２を分離する、全体的に６８で示す安
全クラッチ手段を含む。安全クラッチ手段６８は第１お
よび第２カムフォロワ１６および２０の各々の少なくと
も１つのロッカーアーム２６、３４に隣接して配置され
ている。安全クラッチ手段６８はそれぞれのロッカーア
ーム２６、３４に隣接して延びる駆動アーム６９を含
む。摺動部材７０はロッカーアーム２６、３４に係合す
るようにばね押圧された弧状シート（座）部分７２を有
する。詳細には、駆動アーム６９内に配置したばね７２
がロッカーアーム２６、３４の各々から外方に延びるピ
ン７６に対して各摺動部材を押圧している。

もし加工片Ｗの詰まりまたは障害に移送サイクル中出合
うならば、ジョー１８は所定の運動に従うことが禁止さ
れる。このことが生じると、安全クラッチ手段６８は第
１および第２カム１２および１４を第１および第２カム
フォロワ手段１６および２０から分離する。詳細には、
駆動アーム６９が駆動されて第１および第２揺動シャフ
ト２４および３２を中心として振動させられ、このこと
により摺動部材７０の弧状シート部分７２およびロッカ
ーアーム２６、３４のピン７６の間の連結を介して第１
および第２ロッカーアーム２６および３４を駆動する。
障害に出合うと、ロッカーアーム２６、３４から延びる
ピン７６が転動して弧状シート部分７２からはずれる。
このとき、駆動アーム６９は、カム１２、１４によって
駆動されるにつれて振動を継続するが、第１および（ま
たは）第２カムフォロワ手段１６および２０は静止した
ままである。安全クラッチ手段６８の特定の要素および
作動の一層安全な説明に関しては、先行技術の米国特許
第４，１９８，８４５号および第４，５１３，６０２号
を参照されたい。

第２図に示すように、リミットスイッチ７７は、ロッカ
ーアーム２６、３４から延びるピン７６が摺動部材７０
の弧状シート部分７２から出ているとき、すなわち加工
片の詰まりの状態すなわち障害の状態のとき、信号を発
生するように、摺動部材７０に隣接して各安全スラッチ
手段６８に取付けられている。

第１および第２ロッカーアーム２６および３４に隣接す
る駆動アーム６９の各々は第１および第２カム１２およ
び１４によって与えられる所定の運動を追跡するように
ロッカーアームに配置されたカム係合要素７８を含む。
カム係合要素５８は、好ましくは、ピン、ローラであ
る。このように、カム１２、１４は安全クラッチ手段６
８の各々を駆動し、安全クラッチ手段６８が第１および
第２カムフォロワ手段の各々を駆動する。

第１および第２カム１２および１４はリニア（直線）プ
レート形式を有し、面経路内で往復動するための曲線ス
ロットが配置されている。したがって、カム係合要素７
８は、プレスのラムよる往復動中カム係合要素７８が曲
線スロット内で変位し、それによって最終的にそれぞれ
の揺動シャフト２４、３２を中心とする振動運動で第１
および第２カムフォロワ手段１６および２０を駆動する
ように、第１および第２カム１２および１４の曲線スロ
ット内に配置されている。好ましい実施例において、第
１および第２カム１２および１４の曲線スロットは一体
のキャリヤプレート８０内に配置されている。キャリヤ
プレート８０はプレス往復動部材またはラムに隣接して
配置されている。前述のように、平行に延びる揺動シャ
フト２４、３２の接近は第１および第２カム１２および
１４を収容する一体キャリヤプレート８０の使用を容易
にし、このことによってカム１２、１４がコンパクトな
構造を有することを可能にする。第１図において、第１
および第２カム１２および１４の曲線スロットは便宜上
単にキャリヤプレート８０を完全に貫通するように示さ
れている。実際には、しかしながら、第３図の部分断面
図で示すように、キャリヤプレート８０中に曲線スロッ
ト１２、１４を部分的にだけ延ばすことが安全である。

（好ましい実施例の作動）実際には、加工片Ｗが両側から係合されるように移送組
立体１０をプレスの各フランクに設けることが見出され
ている。第１図に示すように、移送組立体１０の両側の
組は加工片Ｗの各側に配置してある。当業者にとって、
移送組立体１０の両側の組は互いにほぼ鏡像であること
を理解できるであろう。

第２図を参照すると、プレスラムが完全に閉じた位置に
あるとき、すなわちダイステーション内の加工片Ｗに係
合しているとき、移送組立体１０は実線で示す位置にあ
る。ラムが加工片Ｗから離れて上昇し始めると、第１カ
ム１２の曲線スロットがカム係合要素７８をカムフォロ
ワ手段１６に押付け、第１揺動シャフト２４を回転さ
せ、それによって取付けられたジョー１８を持つ水平リ
ンク装置４０を加工片Ｗに向かって移動させる。ジョー
１８は１００の仮想線で示すように加工片係合位置に向
かって移動する。各々がダイステーション内の加工片に
対応する複数のフィンガ８２がジョー１８に取付けられ
ており、加工片係合位置１００にあるとき、加工片Ｗと
係合する。

プレスラムが上昇の頂部に達する前にかつ第１カムフォ
ロワ手段１６がジョー１８を加工片係合位置１００に移
動させる前に、第２カム１４が第２カムフォロワ手段２
０を第２揺動シャフト３２を中心として回転させ、した
がって２００の仮想線で示すように運動伝達手段２２お
よび取付けたジョー１８をダイの表面の上方に駆動す
る。加工片Ｗの上昇操作中、加工片係合位置に維持され
ながらスロット４６内で支えられるロストモーションが
第１カムフォロワ手段１６に与えられる。加工片上昇位
置２００において、割出し手段が運動伝達手段２２をジ
ョー１８に沿って移動させかつ加工片Ｗをダイに沿って
縦方向に所定の距離移動させる。所定の距離は、もちろ
ん、ダイステーション間の距離に等しい。

割出し操作中、プレスラムは最大高さに達し、降下を始
める。ラムが降下すると、第２カムフォロワ手段２０の
カム係合要素７８が第２カム１４内の曲線スロットを追
跡し始めそれによって運動伝達手段２２を押して加工片
Ｗを新しいダイステーションに下げる。このとき、移送
組立体１０は加工片係合位置１００に戻り、加工片Ｗを
新しいダイステーションに置く。次に、第１カム１２は
ジョー１８を押して加工片係合位置から後退し、移送組
立体１０を第２図に示す実線位置に戻す。このとき、プ
レスラムは新しいダイステーション内で加工片上にほと
んど閉じている。次に割出し手段が運動伝達手段２２を
始動位置に後退させ、ジョー１８上のフィンガー８２が
初期ダイステーションの対応する位置にくる。移送組立
体１０の完全な１サイクルは以上の通りである。各完了
移送サイクルはプレスラムの各完全サイクルと共に達成
される。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の好ましい実施例の斜視図である。第２図は、カムを除去して示す本発明の端面図である。第３図は、本発明の背面図である。１０……加工片移送組立体、１２……第１カム、１４……第２カム、１６……第１カムフォロワ手段、１８……加工片係合ジョー、２０……第２カムフォロワ手段、２２……運動伝達手段、Ｗ……加工片。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】往復動部材と、各ダイステーションが連続
した加工片（Ｗ）成形加工を行うような一連の縦列ダイ
ステーションとを備える形式のプレス用加工片移送組立
体(10)であって、往復動部材によって作動される第１カ
ム(12)および第２カム(14)と、加工片係合ジョー(18)を
加工片係合位置へおよび該加工片係合位置から水平方向
に駆動するための、前記第１カム(12)によって作動され
る第１カムフォロワ手段(16)と、前記ジョー(18)をダイ
ステーションに対して鉛直方向に昇降させるための、前
記第２カム(14)によって作動される第２カムフォロワ手
段(20)とを備える加工片移送組立体(10)において、該組立体(10)は、加工片（Ｗ）に係合しかつこの係合を
解く水平運動ができるように前記ジョーに運動を確実に
伝達し、かつ前記第１カムフォロワ手段(16)が加工片係
合位置にある間、前記ジョー(18)がダイステーションに
対して昇降することができるように、鉛直方向にから動
きを与えるために、前記ジョー(18)と前記第１および第
２カムフォロワ手段(16,20)との間に配置された運動伝
達手段(22)を有し、該運動伝達手段は、鉛直方向の細長
いスロット(46)が配置されたプレート(44)を備え、前記
第１カムフォロワ手段(16)から前記スロット(46)に水平
方向に加えられた力に応答して水平運動を確実に伝達し
かつ前記第２カムフォロワ手段(20)から鉛直方向に加え
られた力に応答して前記第１カムフォロワ手段(16)に前
記スロット(46)内での鉛直方向のから動きを与えること
を特徴とする組立体。
【請求項２】請求項１記載の組立体(10)において、前記
第１カムフォロワ手段(16)は、第１揺動シャフト(24)
と、前記第１揺動シャフト(24)を中心として振動する少
なくとも１つの揺動アーム(26)と、前記運動伝達手段(2
2)に係合して前記揺動アーム(26)の先端に配置された第
１クランクバー(28)とを有することを特徴とする組立
体。
【請求項３】請求項２記載の組立体(10)において、前記
第２カムフォロワ手段(20)は、第２揺動シャフト(32)
と、前記第２揺動シャフト(32)を中心として振動する少
なくとも１つの揺動アーム(34)と、前記運動伝達手段(2
2)に係合するために、前記揺動アーム(34)の先端に配置
された第２クランクバー(36)とを有することを特徴とす
る組立体。
【請求項４】請求項３記載の組立体(10)において、前記
第１揺動シャフト(24)および前記第２揺動シャフト(32)
が、ダイステーションに対して長さ方向に平行に延びて
いることを特徴とする組立体。
【請求項５】請求項４記載の組立体(10)において、前記
運動伝達手段(22)は、水平運動を前記第１カムフォロワ
手段(16)から前記ジョー(18)に伝達するために、前記ジ
ョー(18)と前記第１クランクバー(28)の間に延びる水平
リンク装置(40)を備えることを特徴とする組立体。
【請求項６】請求項５記載の組立体(10)において、前記
運動伝達手段(22)は、鉛直運動を前記第２カムフォロワ
手段(20)から前記ジョー(18)に伝達するために、前記第
２クランクバー(36)と前記水平リンク装置(40)の間に延
びる鉛直リンク装置(42)を備えることを特徴とする組立
体。
【請求項７】請求項６記載の組立体(10)において、前記
運動伝達手段(22)は、前記水平リンク装置(40)を前記鉛
直リンク装置(42)に対して移動させるために、前記水平
リンク装置(40)および前記鉛直リンク装置(42)を互いに
連結する軸受手段(48)を備えることを特徴とする組立
体。
【請求項８】請求項７記載の組立体(10)において、前記
軸受手段(48)は、前記鉛直リンク装置(42)上に固定して
配置された直線形式の軸受(48)であり、前記水平リンク
装置(40)は、拘束のない水平運動を前記水平リンク装置
(40)に与えるために、軸受を貫通していることを特徴と
する組立体。
【請求項９】請求項７記載の組立体(10)において、前記
運動伝達手段(22)を支持しかつ長さ方向への前記運動伝
達手段の拘束のない直線移動を可能にする支持手段(50)
をさらに有することを特徴とする組立体。
【請求項１０】請求項９記載の組立体(10)において、前
記支持手段(50)は、固定ガイド部材(54)のまわりに配置
した複数のローラ要素(52)を有することを特徴とする組
立体。
【請求項１１】請求項１０記載の組立体(10)において、
前記ガイド部材(54)は、一定の長方形断面を持つ細長い
レール(54)であることを特徴とする組立体。
【請求項１２】請求項１１記載の組立体(10)において、
前記支持手段のローラ要素(52)は、前記長方形のガイド
部材(54)の広い面の各々に配置された少なくとも４つの
ローラ要素(52)と、前記長方形のガイド部材(54)の狭い
面の各々に配置された少なくとも２つのローラ要素(52)
とを有することを特徴とする組立体。
【請求項１３】請求項９記載の組立体(10)において、加
工片（Ｗ）の移送操作中、２つの運動伝達手段(22)を縦
列をなして作動させるために、前記運動伝達手段(22)の
１つを他の同様な運動伝達手段(22)に連結する連結手段
(56)をさらに有することを特徴とする組立体。
【請求項１４】請求項１１記載の組立体(10)において、
前記鉛直リンク装置(42)は、鉛直運動を前記第２クラン
クバー(36)から前記鉛直リンク装置(42)に伝達するため
の第２クランクバー保持手段(62)を備えることを特徴と
する組立体。
【請求項１５】請求項１４記載の組立体(10)において、
前記第２クランクバー保持手段(62)は、前記第２クラン
クバー(36)に沿う前記鉛直リンク装置(42)の拘束のない
長さ方向の移動を可能にするために、前記第２クランク
バー(36)の各側に配置した少なくとも１つのローラ要素
(62)を備えたことを特徴とする組立体。
【請求項１６】請求項１５記載の組立体(10)において、
前記第１および第２クランクバー(28,36)は、前記運動
伝達手段(22)に接触する少なくとも一部にわたって、断
面が弧状であることを特徴とする組立体。
【請求項１７】請求項１６記載の組立体(10)において、
前記運動伝達手段(22)を鉛直方向に移動させるのに必要
な力の一部に打ち勝つのを助けるように加圧空気を与え
るための補助手段(66)をさらに有することを特徴とする
組立体。
【請求項１８】請求項１４記載の組立体(10)において、
前記第１および第２カムフォロワ手段(16,20)は、前記
ジョー(18)に生じた所定のレベルの抵抗に応答して前記
運動伝達手段(22)の作動を切り離すクラッチ手段(68)を
備えることを特徴とする組立体。
【請求項１９】請求項１８記載の組立体(10)において、
前記クラッチ手段は、前記揺動アーム(26,34)の各々に
隣接して延び、駆動アーム(69)に配置した前記揺動アー
ム(26,34)に係合するようにばね付勢されたシート部分
(72)を有する摺動部材(70)を備える駆動アーム(69)を有
することを特徴とする組立体。
【請求項２０】請求項１９記載の組立体(10)において、
前記第１および第２揺動アーム(26,34)の各々に隣接す
る前記駆動アーム(69)は、前記第１および第２カム(12,
14)によって与えられる所定の運動に追随するために、
駆動アームに配置されたカム係合要素(78)を備えること
を特徴とする組立体。
【請求項２１】請求項２０記載の組立体(10)において、
前記第１および第２カム(12,14)は、平面経路内を往復
動するように各々に配置された曲線スロット(12,14)を
有する直線プレート形式であることを特徴とする組立
体。
【請求項２２】請求項２１記載の組立体(10)において、
前記第１および第２カム(12,14)の前記曲線スロット(1
2,14)の両方が、一体のキャリヤプレート(80)内に配置
されていることを特徴とする組立体。
【請求項２３】請求項２２記載の組立体(10)において、
前記キャリヤプレート(80)が、プレス往復動部材に隣接
して取り付けられていることを特徴とする組立体。
【請求項２４】往復動部材と、各ダイステーションが連
続した加工片（Ｗ）成形加工を行うような一連の縦列ダ
イステーションとを備える形式のプレス用加工片移送組
立体(10)であって、往復動部材によって作動される直線
プレート形式の第１カム(12)および直線プレート形式の
第２カム(14)と、加工片係合ジョー(18)を加工片係合位
置へおよび加工片係合位置から水平方向に駆動するため
に、前記第１カム(12)によって第１揺動シャフト(24)を
中心として揺動するように駆動される第１クランクバー
(24)と、前記ジョー(18)をダイステーションに対して鉛
直方向に昇降させるために、前記第２カム(14)によって
第２揺動シャフト(32)を中心として振動するように駆動
される第２クランクバー(36)とを有し、前記第１および
第２揺動シャフト(24,32)は、ダイステーションに対し
て長さ方向に平行に延び、前記第１クランクバー(28)お
よび前記ジョー(18)の間に延びる水平リンク装置(40)
と、前記第２クランクバー(36)および前記水平リンク装
置(40)の間に延びかつ鉛直リンク装置(42)および水平リ
ンク装置(40)を互いに連結する直線軸受(48)を備える鉛
直リンク装置(42)とを有する加工片移送組立体(10)にお
いて、前記水平リンク装置(40)が、前記第１クランクバー(28)
が貫通する鉛直方向に細長いスロット(46)を持つプレー
ト(44)を有する、ことを特徴とする組立体。