JP2507333Y2

JP2507333Y2 - 折曲げ加工機

Info

Publication number: JP2507333Y2
Application number: JP1989109634U
Authority: JP
Inventors: 弘史大成; 英一郎牧野
Original assignee: Amada Co Ltd
Current assignee: Amada Co Ltd
Priority date: 1989-09-21
Filing date: 1989-09-21
Publication date: 1996-08-14
Anticipated expiration: 2004-09-21
Also published as: JPH0351911U

Description

【考案の詳細な説明】［考案の目的］（産業上の利用分野）この考案は折曲げ加工機に係り、更に詳細には、折曲
げ加工機に設けた片持型式のテーブルを、ラムに設けた
押圧装置にて押し付け傾動させる折曲げ加工機に関す
る。

（従来の技術）従来、折曲げ加工機にてワークを加工する際、ワーク
はパスラインより若干量（約10mm程度）下がる。このた
め、ワークが載置されているテーブルは、固定式ではワ
ークに腰折れが発生するので、テーブルは加工に応じて
平行移動するよう、駆動機構と平行運動をするためのガ
イド機構が設けられていた。

（考案が解決しようとする課題）ところで、上述した従来の折曲げ加工機の前後に設け
たテーブルは、平行して昇降するため、構造が複雑とな
ると共に、ラムの下降とテーブルの下降を同調させるた
めの同期機能を要し、多額の設備費を要し、メンテナン
スも複雑化するという問題があった。

この考案の目的は、上記問題点を改善するため、ラム
にテーブル押圧装置を設けて、機械的にラムの動きとテ
ーブルの動きを同調させることにより、簡単な構成で設
備費の低減とメンテナンスの容易化を図った折曲げ加工
機を提供することにある。

［考案の構成］（課題を解決するための手段）前述のごとき従来の問題に鑑みて、本考案は、ベース
上に設けた下部金型と協働してワークの折曲げ加工を行
う上部金型を備えたラムを、前記ベースの上方位置に上
下動可能に設け、前記ベースの前後に配置したテーブル
にワークを前後方向に搬送するベルトコンベア装置を設
けると共に、ワークの位置決めを行うためのピンゲージ
を前後方向へ移動位置決め可能に設け、前記各テーブル
を、前記ベースから離反した一端側を支点として他端側
を上下に傾動可能に設けると共に、前記ラムに設けたテ
ーブル押圧棒によって前記各テーブルの他端側を押下げ
可能に設け、かつ前記ラムの上昇時に、前記各テーブル
の他端側を上方向へ大きく傾斜可能に設けてなるもので
ある。

（実施例）以下、この考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。

第１図および第２図を参照するに、折曲げ加工機１の
構成は一般公知のもので、詳細な説明は省略し概略的に
説明する。

折曲げ加工機１は、ベース３上に下部金型５が第１図
において左右方向に延在して取付けられている。前記ベ
ース３の左右両側にはガイドポスト7A,7Bが設けられ、
このガイドポスト7A,7Bにラム９が嵌挿されている。ラ
ム９の下部には上部金型11が、前記下部金型５に対応し
て取付けられ、前記ベース３の左右両端部には、ブラケ
ット13を介して流体圧作動のシリンダ15A,15Bが取付け
られている。このシリンダ15A,15Bのピストンロッド17
A,17Bがラム９に係合させてある。なお、符号19は、流
体圧発生源を含む圧油供給装置を示す。

上記構成により、流体圧作動のシリンダ15A,15Bを作
動させると、ピストンロッド17A,17Bは上下動する。こ
のピストンロッド17A,17Bはラム９に取付けられている
から、ラム９はガイドポスト7A,7Bに案内されて上下動
し、前記上部金型11は前記下部金型５に対し接近離反自
在となり、折曲げ加工がなされる。

前記ラム９の下部にして左右両側の前後に押圧装置21
A,21Bが垂設されている。押圧装置21A,21Bの本体である
テーブル押圧棒23A,23Bは、下端の位置を調整自在に設
けられている。

上記構成により、ラム９の上下動と共に押圧装置21A,
21Bのテーブル押圧棒23A,23Bは、後述する片持型式のテ
ーブル25A,25Bを傾動させる。

この片持型式のテーブル25A,25Bの構成は、同一構成
のため、テーブル25Aについて詳細に説明する。

第３図乃至第５図を参照するに、テーブル25A,25B
は、前記折曲げ加工機１の前後（第３図において左右
側）に設けられていて、架台27上にベルトコンベア装置
29を設けて構成されている。

このベルトコンベア装置29は、テーブルフレーム31上
に設けた複数のブラケット33に駆動軸35が回転自在に設
けられ、この駆動軸35には複数個のプーリ37が配設され
ている。また、プーリ37と対向した位置にプーリ39を備
えた従動軸41が設けられていて、プーリ37とプーリ39と
の間にベルト43が掛回されている。なお、前記テーブル
フレーム31の折曲げ加工機１側の先端左右側に、前述し
た押圧装置21A,21Bのテーブル押圧棒23A,23Bが当接する
当接板45が設けられている。

上記構成により、図示を省略したが電動機等により駆
動軸35が回転され、駆動軸35に設けたプーリ37よりベル
ト43を介して従動軸41に設けたプーリ39は回転する。ベ
ルト43の走行により、このベルト43上に載置されている
ワークは搬入、搬出される。なお、図示を省略した電動
機の回転を制御しベルト43の走行速度を減速させるた
め、テーブル25A,25Bの先端側駆動軸35の近傍に、ワー
クの先端を検知するコンベア減速用センサ47が設けてあ
る。

前記ベルトコンベア装置29は、従動軸41を回転中心と
して傾動自在に設けられている。すなわち、従動軸41の
両端は、前記テーブルフレーム31に設けた軸受49に係合
し、回転自在に支承されている。このテーブルフレーム
31の先端側下面には当板51が設けられ、この当板51は架
台27に設けた緩衝装置53に係止されている。なお、緩衝
装置53は複数個のスプリング55により構成されている。

上記構成により、緩衝装置53によりベルトコンベア装
置29の上面と、常時Ｘ−Ｘ線で示すパスライン上に保持
されている。そして、ワークを折曲げ加工機１にて加工
する際、ラム９に垂設した押圧装置21A,21Bのテーブル
押圧棒23A,23Bにてテーブルフレーム31に設けた当接板4
5を押圧する。当接板45が押され下降すると、緩衝装置5
3のスプリング55は圧縮され、加工ストロークに応じて
ベルトコンベア装置29は傾動する。このため、折曲げ加
工が進むにつれてワークはパスラインＸ−Ｘ線より下っ
ても、テーブル25A,25Bは追従傾動するため、ワークに
無理な力が付加されることなく、湾曲するのみで、腰折
れを防ぐことができる。

前記片持型式のテーブル25A,25Bには、ワークの位置
制御をするため、前記ベルトコンベア装置29のベルト43
間に突出し、モータ57より駆動部材59を介してピンゲー
ジ61を前後へ移動位置決め可能としたピンゲージ装置63
が設けられている。なお、メンテナンスを行なう際にベ
ルトコンベア装置29を上下へ押し上げるため、例えば、
自動車のバックドアの開放時に作用するバックドアステ
ーと同一構造をした屈曲ステー65が、ベルトコンベア装
置29のテーブルフレーム31と架台27間に設けている。
（第３図参照）上述したごとく、片持型式のテーブル25A,25Bは、折
曲げ加工機１のラム９に設けた押圧装置21A,21Bによ
り、ラム９の昇降に応じて傾動することができる。この
ため、ワーク加工中にワークは穏やかな曲線を形成する
ので、無理な力が付加されず腰折れ等を防ぐことができ
る。また、単純な構成であるため設備費は低減し、構成
部材が少ないのでメンテナンスを容易に行なうことがで
きる。

なお、この考案は前述した実施例に限定されることな
く、適宜の変更を行なうことにより、その他の態様で実
施し得るものである。

［考案の効果］以上のごとき実施例の説明より理解されるように、要
するに本考案は、ベース（３）上に設けた下部金型
（５）と協働してワークの折曲げ加工を行う上部金型
（11）を備えたラム（９）を、前記ベース（３）の上方
位置に上下動可能に設け、前記ベース（３）の前後に配
置したテーブル（25A,25B）にワークを前後方向に搬送
するベルトコンベア装置（29）を設けると共に、ワーク
の位置決めを行うためのピンゲージ（61）を前後方向へ
移動位置決め可能に設け、前記各テーブル（25A,25B）
を、前記ベース（３）から離反した一端側を支点として
他端側を上下に傾動可能に設けると共に、前記ラム
（９）に設けたテーブル押圧棒（23A,23B）によって前
記各テーブル（25A,25B）の他端側を押下げ可能に設
け、かつ前記ラム（９）の上昇時に、前記各テーブル
（25A,25B）の他端側を上方向へ大きく傾斜可能に設け
てなるものである。

上記構成より明らかなように、本考案においては、テ
ーブルにはワークの位置決めを行うピンゲージが前後方
向へ移動位置決め可能に設けてあるから、加工位置に対
するワークの位置決めが正確かつ容易である。

また、テーブルは、ラムに設けたテーブル押圧棒によ
って他端側を押下げ可能であるから、ラムの下降に連動
してテーブルの他端側が下降することとなり、従来のご
ときワークの腰折れを生じるようなことがないものであ
る。

さらに、ラムが上昇した状態にあるときには、テーブ
ルの他端側を大きく傾斜することができ、例えばメンテ
ナンス等を容易に行うことができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はこの考案を実施する一実施例の折
曲げ加工機を示し、第１図は正面図、第２図は第１図に
おける側面図である。第３図乃至第５図はこの考案に係
る片持型式のテーブルを示し、第３図は側面図、第４図
は第３図における平面図、第５図は第３図におけるＶ−
Ｖ線に沿った断面図である。１……折曲げ加工機、９……ラム 21A,21B……押圧装置 23A,23B……テーブル押圧棒 25A,25B……テーブル

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ベース（３）上に設けた下部金型（５）と
協働してワークの折曲げ加工を行う上部金型（11）を備
えたラム（９）を、前記ベース（３）の上方位置に上下
動可能に設け、前記ベース（３）の前後に配置したテー
ブル（25A,25B）にワークを前後方向に搬送するベルト
コンベア装置（29）を設けると共に、ワークの位置決め
を行うためのピンゲージ（61）を前後方向へ移動位置決
め可能に設け、前記各テーブル（25A,25B）を、前記ベ
ース（３）から離反した一端側を支点として他端側を上
下に傾動可能に設けると共に、前記ラム（９）に設けた
テーブル押圧棒（23A,23B）によって前記各テーブル（2
5A,25B）の他端側を押下げ可能に設け、かつ前記ラム
（９）の上昇時に、前記各テーブル（25A,25B）の他端
側を上方向へ大きく傾斜可能に設けてなることを特徴と
する折曲げ加工機。