JPH0653134B2 - 治療用椅子のヘツドレストの高さ及び角度調節装置 - Google Patents

治療用椅子のヘツドレストの高さ及び角度調節装置

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JPH0653134B2
JPH0653134B2 JP61276996A JP27699686A JPH0653134B2 JP H0653134 B2 JPH0653134 B2 JP H0653134B2 JP 61276996 A JP61276996 A JP 61276996A JP 27699686 A JP27699686 A JP 27699686A JP H0653134 B2 JPH0653134 B2 JP H0653134B2
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一道 石神
集亮 木村
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Morita Tokyo Manufacturing Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、高さ及び角度の調節が単一の操作レバーで簡
単にできるヘッドレストを備えた歯科、耳鼻科等の治療
用椅子に関する。
(従来の技術及び発明が解決しようとする問題点) 従来のこの種の椅子では、例えば実開昭58−1880
23号公報に示されているようにヘッドレスト支持体全
体の回動とヘッドレストの回動とを別々の調節手段によ
って行っておりその操作は煩雑であった。そこで、上記
従来の欠点を排除し、ヘッドレスト支持体全体の取り付
け角度の調節とヘッドレスト自体の取り付け角度の調節
を簡易に実施できる装置の出現が望まれていた。
(問題点を解決するための手段) 本発明者は前記従来技術の問題点に鑑み、研究の結果、
ヘッドレストの取り付け角度の調節とヘッドレスト支持
体の取り付け角度の調節とを、それぞれ別々にも、また
それら両者を同時にも簡単に行い得る装置を開発した。
本発明はすなわち、ヘッドレスト支持体を構成する2本
のスリーブのそれぞれに、対向する面に互いに噛み合う
歯を備えた回動ギヤと摺動ギヤとを装着し、それらの歯
の噛み合いの解除を単一の操作レバーで行い得るように
したことを特徴とする治療用椅子のヘッドレストの高さ
及び角度調整装置である。
次に本発明の装置を図面に基づいて説明する。
なお、第1図はヘッドレストの高さ及び角度調節装置の
側面図、第2図は第1図I−I断面図、第3図は第2図
II−II断面図、第4図は第2図III−III断面図、第5図
はヘッドレストの取り付け角度調節作用を説明する側面
図を示すものである。
図面においては、Aはバックレストであって、従来の歯
科治療用の椅子と同様に傾斜角度の調節が可能なもので
ある。
Cは、一端がバックレストAの背面に上下調節可能に取
り付けられたスライドバー1に取り付け角度調節可能に
取り付けられたヘッドレスト支持体であり、他端にはヘ
ッドレストBが取り付け角度調節可能に取り付けられて
いる。
バックレストAの背面に上下調節可能に取り付けられた
スライドバー1の上部には回動ギヤ11が取り付けられ
ている。
3,4は枠部材であってブッシュ6,7によって所定の
間隔をおいて固定されて平面視 形のヘッドレスト支持体を構成する。
ブッシュ6には回動ギヤ10及び摺動ギヤ12が以下に
説明するような手段で回動又は摺動可能に取り付けられ
ている。ブッシュ7にも回動ギヤ11及び摺動ギヤ13
が同様な手段で回動又は摺動可能に取り付けられてい
る。
5はヘッドレスト支持体Cの一端面に配置された操作レ
バーであって両端部近傍には摺動ギヤ12,13を移動
させるためのギヤシャフト8,9の一端が枢着されてい
る。
回動ギヤ10は、回動ギヤ10と側板4との間に設けら
れた円筒形スリーブ15によって軸方向の移動は阻止さ
れるがブッシュ6の回りを自由に回動できるように、ま
た摺動ギヤ12は、ブッシュ6に設けた案内用長孔18
を貫通して摺動ギヤ12をギヤシャフト8に固定用ピン
20によって一体的に固定され、側板4に取り付けられ
摺動ギヤ12に設けられた案内孔14に挿入される摺動
ギヤの回動を阻止するピン26とによって、ブッシュ6
と同軸心上に保たれブッシュ6上を摺動のみ可能に配置
されている。
ブッシュ7にもブッシュ6と同様の状態で回動ギヤ11
と摺動ギヤ13が配置されている。
このように摺動ギヤとギヤシャフトとは固定用ピンによ
って一体的に固定されている。
そして回動ギヤと摺動ギヤの対向面にはそれぞれ歯10
a,11a,12a,13aが設けられており、歯10aと12
a及び歯11aと13aとは通常は噛み合っているが操作
レバー5の操作によって噛み合いを解除することができ
る。
ギヤシャフト8,9の他端にはスプリング装着孔22,
23が設けられていて、摺動ギヤ12,13を常に回動
ギヤ10,11方向に押すスプリング24,25が装着
されている。このスプリングは側板に固定されるスプリ
ング押さえ板28,29によって離脱するのを防止して
いる。
回動ギヤ10には、ヘッドレストBを支持するための接
続具30が一体に設けられている。
(作 用) 本発明の治療用椅子のヘッドレストの高さ及び角度調節
装置は、上記のように構成されているおり、通常の状態
では、摺動ギヤ12,13はスプリング24,25によ
って回動ギヤ10,11方向に押されているので、それ
らのギヤの端面に設けられた歯10a,11aがそれぞれ
歯12a,13aに噛み合っいて、回動ギヤ10,11の
回動は不可能であり、従ってヘッドレスト支持体Cのブ
ッシュ7回りの回動もヘッドレストBのブッシュ6回り
の回動も不可能である。
ヘッドレストBの設定角度の調節が必要になった場合
は、操作レバー5の上部を押すとギヤシャフト8はスプ
リング24の力に打ちかって図面上で右方向に移動し、
摺動ギヤ12も固定用ピン20でギヤシャフト8に固定
されているので、同方向に移動して回動ギヤ10の歯1
0aと摺動ギヤ12の歯12aとの噛み合いを解除する。
この状態になると回動ギヤ10はブッシュ6の回りを自
由に回動でき、従ってヘッドレストBも自由に回動でき
ることになるので、ヘッドレストBを所望角度に調節す
る。この調節が済んだ後操作レバー5の押圧を解除する
と、回動ギヤ10は元の位置に復帰し、回動ギヤ10の
回動不可能になりヘッドレストBの回動も不可能にな
り、ヘッドレストBの角度調節が完了する。
この調節をしている間は、回動ギヤ11の歯11aと摺
動ギヤ13の歯13aとは噛み合い状態を保っているの
でヘッドレスト支持体の取り付け角度が変わることはな
い。
また子供等身長の低い患者を治療する場合、通常の状態
に調節されたヘッドレストの位置では、患者の頭部がヘ
ッドレストにとどかず治療することが不可能である。こ
のような場合には、操作レバー5の中間部を押すとギヤ
シャフト8,9は同時にスプリング24,25の力に打
ちかって移動し、回動ギヤ10の歯10aと摺動ギヤ1
2の歯12aとの噛み合いを解除すると同時に回動ギヤ
11の歯11aと摺動ギヤ13の歯13aとの噛み合いも
解除する。この状態になると回動ギヤ10,11はそれ
ぞれブッシュ6,7の回りを自由に回動でき、従ってヘ
ッドレストBもヘッドレスト支持体Cもそれぞれ自由に
回動できることになるので、ヘッドレスト支持体Cをバ
ックレストA側に回動し、ヘッドレストを逆方向に回動
してヘッドレストBがバックレストBの上部に重なりか
つ患者の頭部を支持できる方向に調節する。
この調節が済んだ後操作レバー5の押圧を解除すると、
回動ギヤ10,11は元の位置に復帰し、回動ギヤ10
aは摺動ギヤ12の歯12aと、回動ギヤ11の歯11a
は摺動ギヤ13の歯13aと再び噛み合い状態になり、
回動ギヤ10,11は回動不可能になり、ヘッドレスト
Bの位置調節が完了する。
(実施例) 図面において、Aはレザー張りのバックレストであっ
て、従来の歯科治療用の椅子と同様に油圧機構やリンク
機構によって傾斜角度の調節が可能なものである。C
は、一端がバックレストAの背面に設けられた支持部材
に上下調節可能に取り付けられたスライドバー1に取り
付け角度調節可能に取り付けられたヘッドレスト支持体
であり、他端にはヘッドレストBが取り付け角度調節可
能に取り付けられている。
バックレストAの背面に上下調節可能に取り付けられた
スライドバー1の上部には接続具2を介して回動ギヤ1
1が取り付けられている。
この実施例では接続具2と回動ギヤ11とは別体に作成
されたネジ等によって取り付けられているが、両者を一
体に作成しても良いことは勿論である。3,4は枠部材
であってブッシュ6,7によって所定の間隔をおいて固
定されて平面視 形のヘッドレスト支持体を構成する。ブッシュ6には回
動ギヤ10及び摺動ギヤ12が、以下に説明するような
手段で回動または摺動可能に取り付けられている。ブッ
シュ7にも回動ギヤ11及び摺動ギヤ13が同様な手段
で回動又は摺動可能に取り付けられている。
5はヘッドレスト支持体Cの一側面に配置された操作レ
バーであって両端部近傍には摺動ギヤ12,13を移動
させるためのギヤシャフト8,9の一端がピンによって
揺動自在に枢着されている。
ヘッドレストBと該回動ギヤ10とを接続する接続腕3
0をその側面に一体的に設けた回動ギヤ10と、側板4
との間に設けられた円筒形スリーブ15と、によって軸
方向の移動は阻止されるが、ブッシュ6の回りを自由に
回動できるように、摺動ギヤ12は、ブッシュ6に設け
た案内用長孔18を貫通して摺動ギヤ12をギヤシャフ
ト8に固定用ピン20によって一体的に固定され、側板
4に取り付けられ摺動ギヤ12を設けられた案内孔14
に挿入される摺動ギヤの回動を阻止するピン26とによ
って、ブッシュ6と同軸心上に保たれブッシュ6上を摺
動のみ可能に配置されている。
ブッシュ7にもブッシュ6と同様の状態で回動ギヤ11
と摺動ギヤ13が配置されている。
このように摺動ギヤとギヤシャフトとは固定用ピンによ
って一体的に固定されているので操作レバーの操作力は
摺動ギヤに直接伝わることになる。
そして回動ギヤと摺動ギヤの対向面にはそれぞれ歯10
a,11a,12a,13aが設けられており、歯10aと12
a及び歯11aと13aとは通常は噛み合っているが、操
作レバー5の操作によって、それらの一方又は両者同時
にその噛み合いを解除することができる。
ギヤシャフト8,9の他端にはスプリング装着孔22,
23が設けられていて、摺動ギヤ12,13を常に回動
ギヤ10,11方向に押すスプリング24,25が装着
されている。このスプリングは側板に固定されるスプリ
ング押さえ板28,29によって離脱するのを防止して
いる。
このスプリング押さえ板28,29は、スライドピン2
6,27の離脱防止板を兼用することができる。
回動ギヤ10側面には、ヘッドレストBを支持するため
の接続具30が一体的に取り付けられている。なお、回
動ギヤ10と接続具を一体に形成しても良いことは勿論
である。
(発明の効果) 上記のように、本発明のヘッドレストの高さ及び角度調
筋装置は、一つの操作レバーの操作位置を変えて押すだ
けで、ヘッドレスト支持体全体の取り付け角度の調節と
ヘッドレスト自体の取り付け角度の調節とが、別々にも
同時にもできるので操作が非常に簡単でかつ迅速に行う
ことができる。
しかも、それらの操作を同時に行うとワンタッチでヘッ
ドレストを自由に動かすことができ、大人用の治療椅子
を子供用も容易に変えることができる。
このように本発明は、親規で非常に有用なものである
【図面の簡単な説明】
第1図はヘッドレストの高さ及び角度調節装置の側面
図、第2図は第1図I−I断面図、第3図は第2図II−
II断面図、第4図は第2図III−III断面図、第5図はヘ
ッドレストの取り付け角度調節作用を説明する側面図で
ある。 A:バックレスト、B:ヘッドレスト C:ヘッドレスト支持体 1:スライドバー、 2:バックレストとバックレスト支持体とを接続する接
続腕、 3,4:側板、5:操作レバー、6,7:ブッシュ、 8,9:ギヤシャフト、10,11:回動ギヤ、 10a,11a:回動ギヤの端面に設けられた歯、 12,13:摺動ギヤ、 12a,13a:摺動ギヤの端面に設けられた歯、 14,15:スリーブ 16,17:摺動ギヤに設けた案内孔 18,19:ブッシュに設けられた案内用長孔 20,21:ギヤシャフトに固定された摺動ギヤ固定用
ピン 22,23:ギヤシャフトの端面に設けられたスプリン
グ装着孔 24,25:摺動ギヤを回動ギヤ方向に押しつけるスプ
リング 26,27:摺動ギヤの回動を阻止するピン 28,29:スプリング押さえ板 30:バックレスト支持体とヘッドレストとを接続する
接続腕

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヘッドレスト支持体を構成する2本のスリ
    ーブのそれぞれに、対向する面に互いに噛み合う歯を備
    えた回動ギヤと摺動ギヤとを装着し、それらの歯の噛み
    合いの解除を単一の操作レバーで行い得るようにしたこ
    とを特徴とする治療用椅子のヘッドレストの高さ及び角
    度調整装置。
JP61276996A 1986-11-20 1986-11-20 治療用椅子のヘツドレストの高さ及び角度調節装置 Expired - Fee Related JPH0653134B2 (ja)

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JP6486869B2 (ja) * 2016-06-28 2019-03-20 タカラベルモント株式会社 ヘッドレスト装置

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