JPH0653051B2 - 低カロリ−軟カプセル剤 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は呈味性に優れ、かつカロリーが低い軟カプセル
剤に関する。

〔従来の技術およびその問題点〕

現在、高血圧、糖尿病、肥満等の予防、体力の増強等を
目的とした健康食品が数多く提供されている。そして、
これら健康食品は、リノール酸、γ−リノレン酸、大豆
レシチン等の脂質代謝改善剤、ローヤルゼリー、クロレ
ラ、小麦胚芽油、卵黄レシチン等を軟カプセル剤皮中に
充填した軟カプセル剤として提供されることが多い。

而して、一般に健康食品は。カロリーの過多摂取に起因
する現代病を予防する目的で摂取される場合が多く、そ
の他の目的で摂取される場合にも健康食品摂取者はカロ
リーの過多摂取を避けなければならない状況にある。従
つて、健康食品は可及的にカロリーを与えないような剤
型にすることが望ましい。

しかしなから、その一方で、健康食品は美味で、摂取が
容易なものが望ましく、このため、従来、健康食品のカ
プセル剤皮中に甘味料としてシヨ糖が配合されている。
しかし、シヨ糖は、当該軟カプセルが甘味を呈するため
には可成り多量を配合しなければならず、その結果摂取
者に高カロリーを与えることを避けられなかつた。

〔問題点を解決するための手段〕

斯かる実状において、本発明者は鋭意研究を行つた結
果、内容物を、アスパルテームを配合したカプセル剤皮
で被覆すると極めて美味な軟カプセル剤が得られ、摂取
者に与えるカロリーも極めて少ないことを見出し、本発
明を完成した。

すなわち、本発明は、内容物が、アスパルテームを配合
したカプセル剤皮で被覆されていることを特徴とする低
カロリー軟カプセル剤を提供するものである。

軟カプセル剤は、一般にゼラチンにグリセリン又はソル
ビツトを加えて調製したカプセル剤皮中に内容物を充填
することによつて製造されるが、本発明においては、ア
スパルテームは上記ゼラチン中に添加して溶解してもよ
いし、また軟カプセル剤を調製した後、カプセル剤皮の
表面にコーテイングしてもよい。

アスパルテームの配合量は、摂取者の好みに応じて変え
ることができるが、一般にはカプセル剤皮中0.1〜５重
量％が好ましい。

〔作用および発明の効果〕

本発明で使用されるアスパルテームはシヨ糖の約２００
倍の甘味を有するので、シヨ糖と同じ甘味を得るために
はシヨ糖の１／２００の配合で充分である。すなわち、
シヨ糖は小匙（約4.5ｇ）で１８キロカロリーを有する
が、これと同等の甘味を得るためのアスパルテームのそ
れは約0.1キロカロリーであるため、本発明の軟カプセ
ル剤は極めて低カロリーであり、特に健康食品の軟カプ
セル剤として有利である。

〔実施例〕

次に実施例を挙げて説明する。

実施例１ ゼラチン１００部（重量）、グリセリン３０部、アスパ
ルテーム５部を含む軟カプセル剤皮を調製し、常法に従
つて、小麦胚芽油３００mgを含有する軟カプセル剤を製
造した。この軟カプセル剤の剤皮重量は１５０mgであつ
た。

実施例２ リノール酸を約７０％含有するサフラワー油３３０mgを
軟カプセル剤皮（ゼラチン１００部とグリセリン３０部
から製した）１５０mg中に常法によつて充填した軟カプ
セル剤を製造した。この軟カプセル剤の剤皮表面にアス
パルテーム水溶液をスプレードライ法によつてコーテイ
ングした。このときのアスパルテーム量は１カプセル当
り１０mgであつた。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】内容物が、アスパルテームを配合したカプ
   セル剤皮で被覆されていることを特徴とする低カロリー
   軟カプセル剤。
2. 【請求項２】アスパルテームの配合量が、カプセル剤皮
   中0.1〜５重量％である特許請求の範囲第１項記載の低
   カロリー軟カプセル剤。