JPH065296Y2 - スラリ供給装置 - Google Patents

スラリ供給装置

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JPH065296Y2
JPH065296Y2 JP1985005119U JP511985U JPH065296Y2 JP H065296 Y2 JPH065296 Y2 JP H065296Y2 JP 1985005119 U JP1985005119 U JP 1985005119U JP 511985 U JP511985 U JP 511985U JP H065296 Y2 JPH065296 Y2 JP H065296Y2
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JP
Japan
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slurry
viscosity
additive
pipe
tank
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JP1985005119U
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JPS61122227U (ja
Inventor
芳孝 高橋
雅人 野沢
敬 川野
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バブコツク日立株式会社
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  • Feeding And Controlling Fuel (AREA)
  • Combustion Of Fluid Fuel (AREA)
  • Control Of Non-Electrical Variables (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はスラリ供給装置に係り、特に輸送動力低減、燃
焼効率向上に好適なボイラ用燃料スラリ供給装置に関す
るものである。
(従来の技術) スラリ燃料は、従来のバルク燃料と異なり、流体として
取り扱えるため、輸送面および貯蔵面で高い経済性が期
待されている。
従来技術では、スラリが固体と液体との混合物である点
から、貯蔵時の固体粒子の沈降を防ぐためにスラリ粘度
をできるだけ高くなるように製造し取り扱う必要があ
る。この高粘度化は、一方では流送時の圧力損失が大き
くなるため、ポンプ所要動力が大きくなったり、圧損を
小さく抑えるために配管流速を下げて配管サイズを大き
く選定する等の不経済な点が出てくる。さらにスラリ燃
料としてバーナで噴霧微粒化して燃焼する場合には、高
粘度であるほど微粒化しにくく、燃焼を容易にするため
の微細かつ大きな表面積とすることが難しい欠点となっ
ている。また、配管中に設置するストレーナ等の微小流
路をスラリが通過する際には高粘度時、スラリ中の液体
だけが通過してしまう(いわゆる脱水状態になる)とい
う不具合を生じることがある。
ポンプ吸込側の圧損の低減はポンプ吸込可能ヘッド(N
PSH)の確保上重要で、スラリ粘度が高いとタンク内
スラリ使用可能レベルの制限あるいは吸込配管を極端に
大きなサイズ選定しなければならない等の欠点を招く。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案の目的は、上記従来技術の欠点をなくし、タンク
内に貯蔵された高粘度の石炭水スラリを、その濃度を低
下することなく、粘度のみを低減してバーナに供給する
ことができるスラリ供給装置を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 要するに本考案は、タンクから払出された直後の高粘度
石炭水スラリに粘度のみを低下させる添加剤を注入して
輸送および燃焼に適した粘度に調節した後、バーナに供
給するものである。
すなわち本考案は、タンク内の高粘度の石炭水スラリを
配管および該配管に設けたポンプによりバーナに供給す
るスラリ供給装置において、前記タンク内の石炭水スラ
リのヘッド圧がかかる、タンク出口直後の配管または出
口直後の配管付属機器の一部に石炭水スラリの粘度のみ
を低下させる添加剤を注入混合する合流部を設け、その
下流でかつ前記タンクへの戻り配管の分岐部の下流にス
ラリの粘度を検出する粘度計を設け、さらに、該粘度計
によるスラリ粘度が100cP−2000cPの範囲内
になるように前記合流部に注入混合される添加剤の量を
制御する粘度調節器を設けたことを特徴とする。
(実施例) 第1図は、本考案の実施例を示すスラリ燃料の供給およ
び燃焼設備系統を示す図である。スラリタンク1から出
たスラリは、スラリ配管3を通ってスラリポンプ4にて
加圧され、粘度計23、スラリストレーナ6、スラリ流
量計7、スラリ流量調整弁8、バーナ入口止弁9、フレ
キシブルチューブ10を通ってバーナガン11から火炉
13内に投入され、風箱12から同時に火炉13に供給
される燃焼用空気と混合され、燃焼される。またスラリ
ポンプ4出口から圧力調整弁5および戻り配管3′を通
って一部のスラリがスラリタンク1へ循環され、スラリ
流量調整弁8入口側の圧力が圧力調整器14によって制
御される。
さらに、スラリポンプ4のスラリ配管3には、添加剤タ
ンク15から添加剤ポンプ16によって添加剤流量調節
弁22、流量計17、添加剤供給弁18、逆止弁19を
通って添加剤が供給される。また、粘度計23およびス
ラリ流量計7からはそれぞれの計測信号が電気結線24
によって添加剤流量調節器26を介して添加剤流量調節
弁22に連結されている。
第2図および第3図は、第1図の合流部(II)の断面構
造を示し、スラリの水平な供給管3の上部から添加剤が
投入できる構造となっている。図中、20は添加剤配
管、21はノズルである。スラリポンプ4出口の粘度、
すなわちスラリポンプ4からバーナ11間のスラリ粘度
を燃焼および流送に好ましい値にセットしたい場合、ス
ラリポンプ4出口の粘度計23による計測値と好ましい
値とのズレを添加剤流量調節器26により制御信号とし
て発信し、それに応じて添加剤流量調節弁22の開度を
変化させる。この結果、スラリの濃度をほとんど変化さ
せないで粘度だけが変化する。輸送時のスラリ粘度とし
ては、低い程ポンプ所要動力が低減できるが、添加剤使
用量増大によるコスト高およびボイラ効率の低下を来す
ので、添加剤量を最小とすることが重要となる。また、
粘度低下が極端になると第7図に示すようにスラリ内固
体粒子の沈降によるハードパック(固形塊)が生ずるた
め、少なくとも100cP以上に保つことが好ましい。
一方、上限は、燃焼時の噴霧微粒化および流送圧損を考
慮し、2000cP以下に抑えて運転することがスラリ
の実用上好ましい。
この粘度を制御する信号源としては、粘度計23によっ
て直接計測してもよいが、粘度変化に伴う圧力損失の変
化を圧力調整器14にてとらえたり、さらにスラリ流量
に対応して添加剤量の調節ができるようにスラリ流量の
信号を粘度、圧力信号に加えれば応答面での改善をはか
ることができる。
添加剤を投入する位置としては、系統全体の粘度を下げ
てやることが圧損低減上、最も好ましいため上流側であ
る程よい。このためスラリタンク1に投入することが最
も簡便であるが、タンク内での粘性低下による沈降の助
長およびタンク容量大の時の均一混合攪拌困難、粘度測
定応答制御性困難等の難点が出てくる。このため、タン
ク払出口直後に添加剤との合流部(II)を設けることが
制御、運用上好ましい。このようにすれば、スラリポン
プ4の吸込側の圧損低減がはかれるばかりでなく、スラ
リポンプ4内で十分な混合、攪拌が期待できるため、使
用端でのスラリ形状の不均一も防止できる。合流部IIの
形状としては、第2図および第3図に示すごとくスラリ
母管3の水平位置に上方から添加剤配管20を接続する
ことが好ましい。添加剤の供給が停止した時、もし下か
ら供給される接続の形をとると、第8図に示すようにス
ラリと添加剤との境界部の粘性が小さい点から下方に粒
子が沈降し供給部の閉塞を来すことがある。このため上
方から下方へ、または最低限水平接続することが供給管
閉塞を防止する上で好ましい。また、第3図のようにス
ラリの流れ方向に対し添加剤配管20の供給口21を直
角でなく、合流し易い角度αをとってやることにより添
加剤供給管20へのスラリ逆流、停滞を防止することが
できる。
添加剤の混合部は、配管に限定するものでなく、ポンプ
その他機器の構造、形状を利用した形をとってもよい。
第4図は、接続方法の他の実施例を示し、添加剤の供給
口をスラリ配管内部まで延長したもので、スラリ配管全
体に均一に混合し易くなる。
第5図および第6図は、接続方法のさらに他の実施例を
示したもので、1本の添加剤配管20による接続とせ
ず、スラリ配管3内または外にノズル21を有する添加
剤供給チャンバ28を設け、スラリ全体に極力均一に添
加剤が混合できるようにしたものである。特に第5図の
ベンチュリ27を有する構造では縮流部にノズル21を
設けることにより縮流後での十分な混合が期待できる。
(考案の効果) 本考案によれば、タンクに貯蔵されたスラリのヘッド圧
がかかる、タンク出口直後の配管または配管付属機器の
一部に、石炭水スラリの粘度のみを低下させる添加剤を
注入混合する合流部を設け、その下流にスラリ粘度を検
出する粘度計を設け、さらに該粘度計の検出値に基いて
前記添加剤の注入量を制御する粘度調節器を設けたこと
により、貯蔵安定性の高い高粘度の石炭水スラリを安定
貯蔵し、これを燃焼する際には、タンク出口直後の配管
中にスラリの粘度だけを低下させる添加剤を注入して前
記タンク出口直後からバーナに至る全配管内の石炭水ス
ラリの粘度を移送および燃焼に適した低粘度に調整し直
すことができるので、配管内の圧力損失を増加すること
なく、高濃度のままバーナに安定供給することができ
る。これによって、燃焼時の噴霧微粒化が促進してスラ
リの燃焼性が向上する。
本考案は、燃料スラリのみならず、粘度調整を要する他
のスラリにも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案になるスラリハンドリングの実施例を
示す系統図、第2図は、第1図の合流部IIの構造を示す
正面断面図、第3図は、同じく側断面図、第4図は、同
じく合流部分の他の実施例を示す側断面図、第5図は、
本考案の配管接続部の他の実施例を示す側断面図、第6
図は、同じく配管接続部の他の実施例を示す側断面図、
第7図は、従来既知の粘度とハードパックの相関図、第
8図は、従来技術による配管底部状況を示す側断面図で
ある。 1……スラリタンク、2……スラリ払出弁、3……スラ
リ配管、4……スラリポンプ、5……スラリ圧力調整
器、6……スラリストレーナ、7……スラリ流量計、8
……スラリ流量調整弁、9……バーナ入口止弁、10…
…フレキシブルチューブ、11……バーナガン、12…
…風箱、13……火炉、14……圧力調整器、15……
添加剤タンク、16……添加剤ポンプ、17……流量
計、18……添加剤供給弁、19……逆止弁、20……
添加剤配管、21……ノズル、22……添加剤流量調節
弁、23……粘度計、24……電気結線、25……制御
用配管、26……添加剤流量調節器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G05D 24/00 7314−3H (72)考案者 川野 敬 広島県呉市宝町6番9号 バブコツク日立 株式会社呉工場内 (56)参考文献 特開 昭58−168692(JP,A) 特開 昭52−118613(JP,A) 実開 昭58−122838(JP,U) 実開 昭60−185815(JP,U) 特公 昭49−41310(JP,B1) 特開 昭58−188230(JP,A) 計測自動制御学会編「改訂自動制御便 覧」P1246−1247、昭和43年9月30日、株 式会社コロナ社発行

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】タンク内の高粘度の石炭水スラリを配管お
    よび該配管に設けたポンプによりバーナに供給するスラ
    リ供給装置において、前記タンク内の石炭水スラリのヘ
    ッド圧がかかる、タンク出口直後の配管または出口直後
    の配管付属機器の一部に石炭水スラリの粘度のみを低下
    させる添加剤を注入混合する合流部を設け、その下流で
    かつ前記タンクへの戻り配管の分岐部の下流にスラリの
    粘度を検出する粘度計を設け、さらに、該粘度計による
    スラリ粘度が100cP−2000cPの範囲内になる
    ように前記合流部に注入混合される添加剤の量を制御す
    る粘度調節器を設けたことを特徴とするスラリ供給装
    置。
JP1985005119U 1985-01-18 1985-01-18 スラリ供給装置 Expired - Lifetime JPH065296Y2 (ja)

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JPS61122227U JPS61122227U (ja) 1986-08-01
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計測自動制御学会編「改訂自動制御便覧」P1246−1247、昭和43年9月30日、株式会社コロナ社発行

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