JPH0652597B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPH0652597B2
JPH0652597B2 JP59067751A JP6775184A JPH0652597B2 JP H0652597 B2 JPH0652597 B2 JP H0652597B2 JP 59067751 A JP59067751 A JP 59067751A JP 6775184 A JP6775184 A JP 6775184A JP H0652597 B2 JPH0652597 B2 JP H0652597B2
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、VTRなどの磁気記録再生装置に関し、特に営
造信号と重畳して記録したパイロット信号を用いるトラ
ッキング制御装置を備えた磁気記録再生装置に関するも
のである。
〔発明の背景〕
従来の家庭用VTRでは、互いにアジマス角の異なる2個
の回転ヘッドを交互に磁気テープの長手方向に対して斜
めに走査させ、ガードバンドを設けることなく映像信号
を記録する、いわゆる回転ヘッド.ヘリカルスキャン.
アジマス記録方式が採用されている。
このアジマス記録された磁気テープ上のトラックを、再
生時に回転ヘッドが正しく走査するようにトラッキング
制御を行なう制御方法の1つとして、再生時にトラッキ
ング情報となる4周波のパイロット信号をトラック毎に
交互に映像信号と重畳して、回転ヘッドによって磁気テ
ープ上に記録し、再生時にこのパイロット信号を検出し
てトラッキング制御信号を形成し、トラッキング制御を
行なう方法が公知である。
このパイロット信号を用いたトラッキング制御方法は、
トラッキング誤差を常に検出することができるので、特
に記録トラックピッチを狭くして長時間記録する場合に
も、十分なトラッキング制御性能が得られ、またトラッ
キング制御の自動化が達成され、使用者が再生画像を見
てトラッキング調整を行なうというような、面倒な調整
が不要となる長所を持つ。
しかしながら、このパイロット信号を用いたトラッキン
グ制御方法は、回転ヘッド自体が検出したトラッキング
ずれを、テープの走行を制御することによって修正する
方法のため、および再生パイロット信号間のレベル差な
どに起因して、従来もっとも一般的に用いられているテ
ープ端部のコントロールトラックに記録されたコントロ
ール信号を基準にしてトラッキング制御を行なう方法に
較べて、テープ端部の音声トラックに記録された音声信
号のワウ・フラッタが、本質的に劣化する傾向がある。
このワウ・フラッタを改善するためにパイロット信号か
ら形成されたトラッキング制御信号を低域通過フィルタ
で平滑することが有効である。
一方、映像信号が再生されるテープ上の180゜区間の
外、すなわち2個の回転ヘッドが同時にテープ上を走査
するオーバラップ部分のパイロット信号を間欠的に再生
してトラッキング制御信号を形成し、記録済みのテープ
の一部分に同期化して新たな映像信号を挿入して記録す
るいわゆるインサート記録の場合には、トラッキング制
御信号をサンプリングしてホールドすることが必要とな
る。したがって、通常再生時に音声信号のワウフラッタ
を改善するために、上記低域通過フィルタの時定数を大
きくし遮断周波数を低く設定すると、トラッキング制御
系の移送遅れが大きくなるため、インサート記録時には
トラッキング制御系に挿入された上記サンプルホールド
回路による移送遅れの増大が加算され、トラッキング制
御ループが不安定となる問題があった。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消し、標準
再生時の音声信号のワウフラッタ改善と、インサート記
録時のトラッキング制御系の安定性とを両立させ得るト
ラッキング制御装置を備えた磁気記録再生装置を提供す
ることである。
〔発明の概要〕
本発明は、上記の目的を達成するために、トラッキング
制御信号を平滑する低域通過フィルタを設けるととも
に、この低域通過フィルタの遮断周波数を切換える装置
を設けるものである。
〔発明の実施例〕
以下、本発明を図面を用いて詳細に説明する。まず、パ
イロット信号を用いたトラッキング制御方法について、
第1図及び第2図により説明する。
第1図は、4周波のパイロット信号を映像信号に重畳し
て記録したテープのトラックパターンを示す図である。
また、第2図は再生されたパイロット信号からトラッキ
ング制御信号を形成する装置を示すブロック図である。
第1図において、A及びAは回転ヘッド1で記録し
たトラックであり、B及びBは回転ヘッド2で記録
したトラックである。f,f,f,fはそれぞ
れのトラックに記録するパイロット信号の周波数を示
す。このように、4周波のパイロット信号が循環的にト
ラック毎に記録される。これらのパイロット信号の周波
数は、映像信号の周波数帯域より低く、かつ回転ヘッド
1,2のアジマス角にあまり影響を受けないような低い
周波数に選定される。したがって、再生時に回転ヘッド
1,2によって記録トラック上を走査させると、正しく
走査している主トラックのパイロット信号だけでなく、
その両側に隣接したトラックからのパイロット信号をも
検出することができる。この両隣接トラックからのパイ
ロット信号の再生レベルを検出し、そのレベル差を求め
ることによって、トラッキングずれの方向とその大きさ
とを含む正確なトラッキング制御信号を得ることができ
る。
いま、第1図に示す4周波のパイロット信号の周波数
を、映像信号の水平同期周波数をfとして、例えば次
のように定める。
回転ヘッドがトラックA,Aを走査する場合には、
トラッキングが右にずれると、 |f−f|=|f−f|=f成分が増し、逆
に左にずれると、|f−f|=|f−f|=3
成分が増す。また、トラックB,Bを走査する
場合には、トラッキングが右にずれると、|f−f
|=|f−f|=3f成分が増し、逆に左にずれ
ると、|f−f|=|f−f|=f成分が増
す。
第2図において、走査しようとする主トラックに記録さ
れているパイロット信号と動じ周波数のローカルパイロ
ット信号Pを、パイロット信号発生回路4で発生さ
せ、このローカルパイロット信号Pと回転ヘッドによ
り再生されたパイロット信号Pを、例えば2重平衡変
調器から成る周波数変換回路31に供給し、その出力に上
記のP及びPの両信号の差周波数成分を有する信
号、すなわちf成分及び3f成分信号を得る。次
に、この合成信号から帯域通過フィルタ32,33によっ
て、それぞれf成分及び3f成分を分離し、さらに
エンベロープ検波回路34,35によって各々の振幅に応じ
た値の電圧信号EFとした後、差分増幅器36によって両
者の差を求めると、その差動出力としてf成分及び3
成分の差電圧信号E−F,F−Eが得られる。この
差電圧信号E−F,F−Eは、走査しようとする主トラ
ックの両側の隣接トラックから検出されたパイロット信
号のレベル差を表わす。このとき、主トラックがA
はAの場合と、B又はBの場合とでは、前述した
ように、トラッキングずれの方向に対する差周波数成分
の増減方向が逆になる。そこで、差動増幅器36から極性
の相異なる2つの差電圧信号E−F,F−Eを出力さ
せ、この差動出力をそれぞれ第1、第2のゲート回路3
8,39に供給し、回転ヘッド12の回転位相を検出した
1フレーム周期のヘッド位相検出信号SWと、これをイン
バータ回路37で逆極性として信号とをゲート信号として
用い、それぞれのゲート信号が高レベル(以下、“H”
と略記する)となる期間に第1、第2のゲート回路38,
39のゲートを開いて、フィールド毎に差電圧信号E−
F,F−Eを交互に伝送することによって、1トラック
の走査毎に極性を異ならせた差電圧信号E−F,F−E
をつなぎ合わせて連続した正しいトラッキング制御信号
Tを得る。
このように、第2図のトラッキング制御信号形成回路3
によって、再生パイロット信号Pからトラッキング制
御信号Tを形成することができる。
次に、第3図は本発明に係わる回転ヘッド・ヘリカルス
キャン・マジマス記録方式の磁気記録再生装置の一構成
例を示すブロック図である。この第3図には、記録系の
構成が示されていない。しかし、説明の便宜上この第3
図を流用して、記録時における動作を簡単に述べる。記
録時において、テープ7はキャプスタン6によって駆動
されて、図示された方向に走査する。このキャプスタン
6はキャプスタンモータ11によって回転駆動される。一
方、ディスク5に互いに180゜離れて取付けられた回転
ヘッド1,2はディスクモータ10によって駆動されて、
図示された方向に回転する。このディスク5は、テープ
7の長手方向と傾斜した回転軸に取付けられており、記
録映像信号の垂直同期信号の1/2の周波数、すなわち、3
0Hzのフレーム周波数で回転駆動される。また、テープ
7はこのディスク5に半円周強に渡って巻付けられてい
る。したがって、回転ヘッド1,2はテープ7上を下か
ら上に向って斜め方向に交互に走査し、1フィールドの
映像信号を単位として、映像信号とトラッキング用パイ
ロット信号を記録する。
次に、標準速度で再生する時の動作について説明する。
標準再生時において、回転ヘッド1,2はディスク5と
共にディスクモータ10により回転駆動される。ディスク
5にはマックマグネット8が取付けられており、これを
タックヘッド9で検出して、回転ヘッド1,2の回転に
同期したパルス信号DTPを得る。このタックヘッド9か
らのパルス信号DTPは位相調整回路17により、回転ヘッ
ド1,2と磁気テープ7が所定の相対位置関係になるよ
うに位相調整されてのち、波形整形回路16に供給され
る。この波形整形回路16からは、回転ヘッド1,2の回
転に同期したデューティ比50%のヘッド位相検出信号SW
が出力される。15は基準信号発生回路で映像信号のフレ
ーム周波数にほぼ等しい周波数の基準信号REFを発生す
る。回路16からのヘッド位相検出信号SWは、位相比較回
路14にて、回路15からの基準信号REFと位相比較され、
両者の位相差に応じた位相誤差信号が回路14より出力さ
れる。この位相誤差信号は、モータ駆動回路13を介して
ディスクモータ10に供給される。その結果、ヘッド位相
検出信号SWが基準信号REFに位相同期するようにサーボ
制御され、回転ヘッド1,2が記録時とほとんど同じ回
転数で回転するよう制御される。このようにして回転制
御された回転ヘッド1,2が、磁気テープ7上の所定の
記録トラック上を正確に走査するように、磁気テープ7
の走行を前述のトラッキング制御信号Tによって制御す
る。次にこのトラッキング制御動作について説明する。
12は周波数発生器で、キャプスタンモータ11の回転数に
応じた周波数の信号を発生する。この信号は周波数弁別
回路21に供給され、キャプスタンモータ11の回転数に応
じた速度誤差信号が回路21より出力される。この速度誤
差信号は加算回路22、モータ駆動回路20を介してキャプ
スタンモータ11に供給される。その結果、ほぼ一定の速
度でキャプスタン6が回転するように速度制御が行なわ
れる。
18は再生増幅回路であり、回転ヘッド1,2により、磁
気テープ7からフィールド毎に交互に再生された映像信
号とパイロット信号の合成信号は、この回路18にて増幅
されるとともに、回路16からのヘッド位相検出信号SWに
より、フィールド毎に交互に切換えられ連続する信号と
なる。この増幅された再生信号は、さらに映像信号再生
処理回路25に送られるとともに低域通過フィルタ19に供
給される。低域通過フィルタ19によって、高域の映像信
号が除去され、パイロット信号Pのみが分離抽出され
る。この再生パイロット信号Pは、トラッキング制御
信号形成回路3に供給され、第2図で述べた方法によっ
てトラッキング制御信号Tが形成される。このトラッキ
ング制御信号Tは、遮断周波数の切換えが可能な低域通
過フィルタ24、加算回路22、モータ駆動回路20を介し
て、キャプスタンモータ11に供給される。
以上の回路によって構成されるトラッキング制御系によ
り、キャプスタン6の回転すなわち磁気テープ7の走行
が制御されて、記録トラック上を回転ヘッドが正しく走
査するようにトラッキング制御がなされる。なお、4は
パイロット信号発生回路である。
次に、第4図はトラッキング制御信号形成回路3より出
力されるトラッキング制御信号Tを平滑するための低域
通過フィルタの一例を示した図である。また、第5図は
この第4図に示す低域通過フィルタの近似的な周波数特
性を示す図であり、縦軸は減衰量、横軸は周波数を表わ
す。第4図は、この低域通過フィルタのもっとも簡単な
例を示し、抵抗値をR,容量をCとすると、遮断周波数
は、 f=1/2πRC ………(2) で表わされる。このような1次フィルタの場合第5図で
示される周波数特性は遮断周波数以上の周波数におい
て、-6dB/octの傾斜をもつ特性となる。
ここで、テープ端部の音声トラックに記録された音声信
号のワウフラッタ性能をよくするためには、この低域通
過フィルタの遮断周波数を低く設定する方が望ましい。
次に、本発明に係わる遮断周波数の切換えが可能な低域
通過フィルタ24の一例について説明する。第6図に、低
域通過フィルタ24の具体的な回路例を示す。同図におい
て、低域通過フィルタ24は、トランジスタQ,コンデ
ンサC,C,抵抗R,R,Rから構成され、
端子aにはトラッキング制御信号Tが供給され、平滑さ
れたトラッキング誤差信号T′が端子bに出力される。
端子Cには遮断周波数の切換信号が供給され、この切換
信号が“L”のときトランジスタQが遮断状態とな
り、低域通過フィルタ24の遮断周波数fC1は、 fC1=1/2πR0C1 ………(3) で表わされ、その周波数特性は第5図の実線で示すよう
な特性となる。逆に、切換信号が“H”のときトランジ
スタQが導通状態となり、低域通過フィルタ24の遮断
周波数は、 fC2=1/2πR0(C1+c2) ………(4) で表わされ、その周波数特性は第5図の一点鎖線で示す
ような特性となる。このように切換信号によって、 fC1>fC2 ………(5) なる関係の2つの遮断周波数fC1,fC2,を選択すること
ができる。
次に、本発明の実施例について第7図、第8図を用いて
説明する。第7図は、磁気テープ7をディスク5に180
゜以上巻付けて記録再生するときのテープローディング
状態を示す図、第8図は、ディスク5に取付けられた回
転ヘッド1,2によって、磁気テープ7上に形成された
記録トラックを示すテープパターン図である。第7図に
おいて、ディスク5は、図示された方向に回転する。磁
気テープ7は、ディスク5に180゜+α゜にわたって巻
付けられ、図示された方向に走行する。また、磁気ヘッ
ド1,2は、ディスク5に互いに、180゜の角度で巻付
けられ、ディスクモータ10(図示省略)によりディスク
5と共にフレーム周波数に等しい周期で回転駆動され
る。ここで、磁気テープ7のディスク5への巻付け部分
のうち、入側から回転方向に巻付角α゜、出側から回転
方向と反対に巻付角α゜の部分では、回転ヘッド1,2
が同時に磁気テープ7上を走査する。通常、映像信号お
よびパイロット信号がトラックの全長にわたって記録さ
れるが、磁気テープ7の下側の巻付角α゜に相当するい
わゆるオーバーラップ部分に記録された信号は再生時に
使用されず、第7図に示すaからディスク回転方向に沿
ってbまでの巻付角180゜の部分、すなわち、第8図の
記録トラック上で巻付角180゜に相当する部分に記録さ
れた映像信号およびパイロット号が、再生時にヘッド位
相検出信号SWによって選択されて使用される。第3図の
波形整形回路16から出力されるヘッド位相検出信号SWの
立上り、立下り時点は、回転ヘッド1,2が第7図に示
した位置a,bを通過する時点と一致するように、位相
調整回路17によって位相調整されている。ところで記録
時に、回路が簡単になるという理由から、ヘッド位相検
出信号SWの立上り、立下りごとに、すなわち、回転ヘッ
ド1,2が180゜回転するごとに記録パイロット信号の
周波数が切換えられる。そのため、第8図に示される記
録トラック上の巻付角180゜に相当する部分と、磁気テ
ープ7の下側の巻付角α゜に相当するオーバーラップ部
分では、同じ記録トラック上でも記録パイロット信号の
周波数が異なり、巻付角α゜のオーバーラッブ部分に記
録されたパイロット信号の周波数は、その直前の記録ト
ラックの巻付角180゜の部分に記録されたパイロット信
号の周波数に一致する。
通常再生時のトラッキング制御は、巻付角180゜の部分
に記録されたパイロット信号を検出して行なわれ、巻付
角α゜のオーバーラップ部分に記録されたパイロット信
号はトラッキング制御には使用されない。
一方、編集の目的で、記録済みの磁気テープの希望の部
分に後からインサート記録する場合には、巻付角α゜の
オーバーラップ部分に記録されたパイロット信号を用い
てトラッキング制御を行なうことが可能である。このイ
ンサート記録を行なう場合には、再生時に編集部分の継
ぎ目で再生画像が乱れないようにするため、インサート
記録時間もトラッキング制御を行なう必要がある。この
場合、第8図の巻付角180゜の部分を回転ヘッド1,2
が走査する期間は、新たな信号を記録しなければならな
い。したがってこの180゜の部分に記録されたパイロッ
ト信号を再生してトラッキング制御信号を得ることはで
きない。そこで、第8図に示す巻付角α゜のオーバーラ
ップ部分に記録されているパイロット信号を利用して、
トラッキング制御信号を得る。
すなわち、2つの回転ヘッド1,2のうちの一方によっ
て巻付角α゜の部分に記録されたパイロット信号を再生
し、トラッキング制御信号を形成している期間中、同時
に他方の回転ヘッドによって巻付角180゜の部分に映像
信号を記録することによってインサート記録を行なう。
このトラッキング制御方法では、記録トラックの巻付角
α゜のオーバーラップ部分に記録されたパイロット信号
を再生しトラッキング制御信号を形成し、このトラッキ
ング制御信号をサンプルホールド回路にてサンプルホー
ルドした信号で、回転ヘッドが巻付角180゜の部分に映
像信号を記録する期間中、キャプスタンモータを制御し
てトラッキング制御する。このとき、このサンプルホー
ルド回路がトラッキング制御系に挿入されることによっ
て、トラッキング制御信号の位相遅れが増大するため、
トラッキング制御系の位相余裕、ゲイン余裕が減少し、
安定度が不足する。そこで、インサート記録を行なう場
合にはトラッキング制御信号を平滑する低域通過フィル
タの遮断周波数を通常再生に較べて高い周波数に設定
し、このフィルタによるトラッキング制御信号の位相遅
れを小さくすることによってサンプルホールド回路での
位相遅れを補い、必要な安定度を確保する。このとき、
低域通過フィルタとして第6図で説明した遮断周波数の
切換えが可能な低域通過フィルタ24を用いて、通常再生
をする場合とインサート記録を行なう場合とで遮断周波
数が前者は低く、後者は高くなるように切換えることに
より、通常再生において音声トラックに記録された音声
帯域信号のワウフラッタ性能を良くするとともに、イン
サート記録時においても制御系の十分な安定度を確保す
ることが可能となる。
以上が、本発明の実施例の動作原理である。なお、第8
図に示した巻付角α゜のオーバーラップの部分にトラッ
キング制御用パイロット信号と、パルス符号変調された
のち時間軸圧縮されたPCM音声信号とを記録する場合に
おいても本発明の主旨をそれるものではない。
次に、本発明の磁気記録再生装置の一実施例を第9図を
用いて説明する。第9図において、26はインサート記録
指令信号Rが供給される入力端子、27はゲート回路、28
はゲート信号形成回路、29はサンプルホールド回路、30
は記録映像信号入力端子、40は記録再生増幅回路、41は
垂直同期信号分離回路、42は1/2分周回路、43,44,4
5,46はスイッチである。通前再生の場合は、スイッチ4
3,44,45,46はY側に接続されており、前述した第3
図と全く同様な構成なので詳細な説明は省略する。イン
サート記録を行なう場合には、端子26のインサート記録
指令信号Rによって、スイッチ43,44,45,46が全てX
側に接続されるとともに、記録再生増幅回路40がインサ
ート記録状態となり、さらに低域通過フィルタ24の遮断
周波数が高い周波数に切換えられる。このインサート記
録のとき端子30の記録映像信号が記録再生増幅回路40に
入力されるとともに垂直同期信号分離回路41に供給され
る。回路41では垂直同期信号VSを分離抽出して1/2分周
回路42に供給する。この垂直同期信号VSは1/2分周回路4
2にてその周波数が1/2に逓降されてフレーム周期の垂直
同期信号VFが回路42より出力される。この信号VFは、ス
イッチ43を介して位相比較回路14に供給され、回路14に
て波形形成回路16からのヘッド位相検出信号SWと位相比
較され、両者の位相差に応じた位相誤差信号が出力され
る。この信号はモータ駆動回路13を介してディスクモー
タ10に供給され、その結果、ディスク5はフレーム周波
数に等しい回転数で回転制御される。
また、記録再生増幅回路40ではインサート記録指令が与
えられると、2個の回転ヘッド1,2のうちの一方を記
録状態、他方を再生状態とし、さらに回路16から供給さ
れる位相検出信号SWに同期して、2つの回転ヘッド1,
2がそれぞれ180゜回転するごとにこの記録,再生の状
態を交互に切換える。すなわち、第7図において回転ヘ
ッド1,2はディスク回転方向にaからbへ半回転する
ときに記録状態となり、bからaへ半回転するときに再
生状態となる。このとき、回路40からは、回転ヘッド
1,2が記録トラックの巻付角α゜のオーバーラップ部
分を走査したときに回転ヘッド1,2によって再生され
た信号RF1が出力され、この再生信号RF1はスイッチ46の
X側を介して低域通過フィルタ19に供給される。なお、
通常再生の場合には、回転ヘッド1,2が記録トラック
の巻付角180゜の部分を捜査したときに再生される信号R
F0がスイッチのY側を介して低域通過フィルタ19に供給
される。
フィルタ19によって、再生パイロット信号Pが分離さ
れ、ゲート回路27に供給される。ゲート回路27には、ゲ
ート信号Gが供給されておりこの信号Gによって、ゲー
ト回路27は回転ヘッド1,2が記録トラックの巻付角α
゜のオーバーラップ部分を走査するときのみパイロット
信号Pを伝送し、それ以外の部分を走査するときには
伝送を禁止する。このゲート信号Gは、ゲート信号形成
回路28において、回路16より供給されるヘッド位相検出
信号SWから形成され、ゲート回路27に供給されるととも
にサンプルホールド回路29へも供給される。再生パイロ
ット信号Pは、ゲート回路27を経たのちスイッチ45を
介してトラッキング制御信号形成回路3に供給される。
回路3では、前記した方法によって再生パイロット信号
からトラッキング制御信号Tが形成される。この信
号Tは、サンプルホールド回路29に供給され、回路29は
信号Gをサンプリング信号として、トラッキング制御信
号Tをサンプルホールドした信号Tを出力する。この
信号Tは、スイッチ44を介して遮断周波数の切換え
可能な低域通過フィルタ24に供給され、回路24にて平滑
された後、加算回路22にて回路21から出力されたキャプ
スタンモータ11の回転数に応じた速度誤差信号と加算さ
れ、モータ駆動回路20を介してキャプスタンモータ11に
供給される。その結果、キャプスタンモータ11の回転が
制御されてトラッキング制御が行なわれる。
このように、本発明の実施例によれば標準再生時の音声
信号のワウフラッタ改善と、インサート記録時のトラッ
キング制御系の安定性の向上とを両立させることができ
る。
なお、第9図の実施例では、低域通過フィルタとして遮
断周波数を切換えることのできる低域通過フィルタを用
いた場合について述べたが、本発明はこれに限らず遮断
周波数の低い低域通過フィルタと、これに較べて遮断周
波数の高い低域通過フィルタとを別々に用意して切換え
ても良く、この場合にも前記同様の効果を得ることがで
きる。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明によれば、トラッキング制御
信号を平滑する低域通過フィルタの遮断周波数を適宜切
換えので、標準再生時の音声信号のワウフラッタ改善
と、インサート記録時のトラッキング制御系の安定性の
向上とを両立させることができ、高性能の磁気記録再生
装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はパイロット信号を記録した磁気テープのテープ
パターン図、第2図はトラッキング制御信号形成回路の
ブロック図、第3図は本発明に係わる磁気記録再生装置
の一構成例を示すブロック図、第4図は低域通過フィル
タの一般例を示す回路図、第5図は低域通過フィルタの
周波数特性を示す特性図、第6図は本発明の低域通過フ
ィルタの一実施例を示す回路図、第7図はテープローデ
ィング状態を示す平面図、第8図は本発明の磁気記録再
生装置に係わるテープパターン図、第9図は本発明の磁
気記録再生装置の一実施例を示すブロック図である。 符号の説明 1,2……回転ヘッド 3……トラッキング制御信号形成回路 6……キャプスタン 7……磁気テープ 11……キャプスタンモータ 12……周波数発生器 24……低域通過フィルタ 27……ゲート回路 28……ゲート信号形成回路 29……サンプルホールド回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転ディスクに180゜+α゜の巻付角で
    巻付けられた磁気テープと、 前記回転ディスクに取付けられ前記磁気テープ上を斜め
    に走査する回転ヘッドと それぞれ周波数の異なる4種類のパイロット信号を発生
    させる装置と、 前記回転ヘッドによって前記4種類のパイロット信号
    を、情報信号と重畳して前記磁気テープ像に記録する装
    置と、 前記情報信号と前記パイロット信号を、前記回転ヘッド
    によって再生する装置と、 前記再生パイロット信号から、前記回転ヘッドが走査す
    べき主トラックの両側の隣接トラックに記録されたパイ
    ロット信号の再生振幅差に相当するトラッキング制御信
    号を形成する装置と、 前記トラッキング制御信号に応じて、前記回転ヘッドが
    前記磁気テープの主トラック上を正しく走査するように
    トラッキング制御を行なう装置とを備えた磁気記録再生
    装置において、 前記トラッキング制御信号を平滑する低域通過フィルタ
    と、 前記低域通過フィルタの遮断周波数を切換える装置とを
    備え、 通常再生時には、前記巻付角180゜の部分に記録され
    たパイロット信号を再生して前記トラッキング制御信号
    を形成するとともに、前記低域通過フィルタの遮断周波
    数がインサート記録時よりも低くなるように切換え、 記録済みの前記磁気テープにインサート記録する場合に
    は、前記巻付角α゜の部分に記録されたパイロット信号
    を再生して前記トラッキング制御信号を形成するととも
    に、 該トラッキング制御信号をサンプルホールドする回路を
    設け、 該サンプルホールドされた信号を前記低域通過フィルタ
    に加え、該低域通過フィルタの遮断周波数が通常再生時
    よりも高くなるように切換えることを特徴とする磁気記
    録再生装置。
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