JPS61292206A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は磁気記録再生装置に係り、特にヘリカルスキャ
ン方式の磁気記録再生装置の回転体の直径及び回転数を
大とすることなく、広帯域の情報信号を磁気テープに記
録し再生する磁気記録再生装置に関する。

従来の技術 ヘリカルスキャン方式の磁気記録再生装置（ＶＴＲ）に
おいて、既存のＶＴＲの記録再生帯域よりも広帯域の情
報信号を記録再生するには、テープ・ヘッド間相対線速
度を既存のＶＴＲよりも大に選定すれば良いことは周知
の通りである。従って、このためには、回転ヘッドの回
転数を速くするか、回転ヘッドが取付けられている回転
体の直径を大にすればよい。

発明が解決しようとする問題点 しかるに、回転ヘッドの回転数を速くする場合は、ダイ
ナミックバランスが悪いと装置全体が機械的振動を生じ
てしまい、また１個の回転ヘッドでは１フイールドより
も短い期間の情報信号、例えば映像信号の記録しかでき
ないから、画面内にスイッチングポイントがきてそれに
よるスキューが生じ、これを低減するために装置を極め
て高精度にするか、又はタイム・ベース・コレクタが必
要となる。他方、回転体の直径を大にする方法は装置全
体が大型化し、また重量も重（なるという問題点があっ
た。

そこで、本発明は互いに異なる位相のサンプリングパル
スで標本化された情報信号を、磁気テープのテープ幅方
向に分割された複数の領域の夫々に振り分けて記録し、
これを再生することにより、上記の問題点を解決した磁
気記録再生装置を提供することを目的とする。

発明が解決しようとする問題点 本発明になる磁気記録再生装置は、情報信号を位相が互
いに３６０°／ｎ（ただし、ｎは２以上の整数）ずつ異
なる第１のサンプリングパルスで標本化してｎ種の標本
化信号を得る標本化手段と、ｎ種の標本化信号をｎ組の
回転ヘッドによりテープ幅方向上ｎ分割された領域の夫
々に別々に、がっ、同時に記録する記録手段と、ｎ組の
回転ヘッドにより記録トラック群の０本のトラック毎に
別々に、かつ、同時に再生されたｎ種の標本化信号を上
記第１のサンプリングパルスと同様の第２のサンプリン
グパルスで再標本化後合成して再生情報信号を得る手段
とよりなる。

作用 上記テープ幅方向にｎ分割された磁気テープ上の領域の
夫々に上記のｎ種の標本化信号が記録され、再生時はこ
のｎ種の標本化信号が別々に、かつ、同時に再生されて
記録時と同じサンプリングパルスにより再標本化された
後合成される。これにより、サンプリングパルスの一周
期内にｎ個の標本点が時系列的に合成された、すなわち
サンプリングパルスの繰り返し周波数のｎ倍の繰り返し
周波数のパルスであたかも標本化された如き再生情報信
号が得られる。

実施例 以下、図面に示す実施例と共に本発明について更に詳細
に説明する。

第１図は本発明装置の記録系の要部の一実施例のブロッ
ク系統図を示す。同図中、入力端子１に入来した情報信
号、例えば輝度信号は水平同期信号分離回路２に供給さ
れ、ここで水平同期信号を分離抽出される一方、スイッ
チ回路３の共通端子に供給される。フェーズ・ロックド
・ループ（ＰＬＬ）４は上記水平同期信号が供給され、
これに位相同期した所定周波数のサンプリングパルスを
発生してスイッチ回路３ａ、３ｂに供給する。上記のサ
ンプリングパルスは、輝度信号の上限周波数よりも高く
、かつ、この上限周波数の２倍未満の繰り返し周波数で
あって、水平走査周波数ｆＨの１／２倍の奇数倍又は偶
数倍の繰り返し周波数に選定された互いに位相が１８０
０異なる２種のパルスである。

スイッチ回路３ａはこの２種のサンプリングパルスの一
方の例えばハイレベル期間ではその入力輝度信号をホー
ルド・コンデンサ５ａへ選択出力し、ローレベル期間で
はオフとされてその入力輝度信号の伝送を阻止する。ス
イッチ回路３ｂは他方のサンプリングパルスにより上記
と同様にオン。

オフし、入力輝度信号をホールド・コンデンサ５ｂへ選
択出力する。これにより、ホールド・コンデンサ５ａ及
び５ｂのうち、上記第１のサンプリングパルスの入来期
間では一方に入力輝度信号が供給され、かつ、他方には
その直前の入力輝度信号がホールドされており、次の第
２のサンプリングパルスの入来ｍ間では一方にその直前
の入力輝度信号のホールドが行なわれ、かつ、他方に入
力輝度信号が供給され、以下上記と同様の動作がサンプ
リングパルスの半周期毎に交互に繰り返される。

従って、ボールド・、コンデンサ５ａの両端間より出力
端子６ａへ出力される電圧は、入力輝度信号を上記第１
のサンプリングパルスのハイレベル期間により標本化し
た第１の標本化信号であり、ホールド・コンデンサ５ｂ
の両端間より出力端子６ｂへ出力される電圧は、入力輝
度信号を上記第２のサンプリングパルスのハイレベル期
間により標本化した第２の標本化信号である。すなわち
、入力輝度信号の成る期間での画素を第２図（Ｂ）に黒
丸で示すものとすると、出力端子６ａへ出力される第１
の標本化信号の画素（標本点）は同図（Ａ）に白丸で示
す如くになり、出力端子６ｂへ出力される第２の標本化
信号の標本点は同図（Ｃ）に白丸で示す如くになる。す
なわち、上記の第１及び第２の標本化信号は、互いに１
８０°　（＝３６０°／２）位相が異なる２種のサンプ
リングパルスで別々に入力輝度信号を標本化して得られ
た２種の標本化信号である。

上記第１及び第２の標本化信号は低域フィルタ。

周波数変調器等所定の信号処理回路（図示せず）を通し
て、更にロータリートランスを経て被周波数変調波信号
（ＦＭ信号）の形態で２組（すなわち、前記ｎ＝２の場
合）の回転ヘッドに別々に供給される。かかる２組の回
転ヘッドの構成としては、本出願人が先に特願昭６０−
３５８２７号にて提案した第３図（Ａ）、（Ｂ）に示す
如き構成を適用し得る。第３図（Ａ）中、モータ１０の
モータシャフト１１は下部固定ドラム１２の中央部を貫
通して、回転体の一例としての円筒状の上部回転ドラム
１３の中央部に固定されている。従って、上記の回転ド
ラム１３のみがモータ１０により回転せしめられる。下
部固定ドラム１２にはテープガイド１４が設けられてお
り、磁気テープはその下端部がこのテープガイド１４に
沿って案内され、下部固定ドラム１２及び上部回転ドラ
ム１３の周側面に添接されつつ略１８０°の角度範囲に
亘って巻回せしめられつつ走行せしめられる。

上部回転ドラム１３にはその平面図を第３図（Ｂ）に示
す如く、上部回転ドラム１３の回転面上、相対向して第
１及び第２の回転ヘッドＡ１及びＡ２が取付けられると
共に、第３及び第４の回転ヘッドＢ１及びＢ２が取付け
られている。また、第３図（Ａ）かられかるように、−
組の回転ヘッドＡ１とＡ２は同じ高さ位置で上部回転ド
ラム１３に取付けられ、同様にもう一組の回転ヘッドＢ
１及びＢ２も同じ高さ位置で取付けられている。

更に第３図（Ａ）、（Ｂ）かられかるように、回転ヘッ
ドＡ１と８１とは上部回転ドラム１３の回転軸方向に高
さ位置を異ならしめて取付けられており、回転面上では
略同−位置に取付けられている。これは回転ヘッドＡ２
と８２との間でも同様である。また、回転ヘッドＡ１及
びＢ１の各アジマス角度は例えば右１０°に選定され、
回転ヘッドＡ２及びＢ２の各アジマス角度は例えば左１
０″に選定されている。

これにより、まず最初の１フイールドは回転ヘッドＡ１
と８１とにより第４図に示したトラックＴＡＩとＴｅ＋
とが夫々同時に、かつ、別々に磁気テープ１５上に記録
形成され、次の１フイールドは回転ヘッドＡ２と８２と
によりトラックＴＡ２とＴａ２とが夫々同時に、かつ、
別々に記録形成される。以下、上記と同様にして、１フ
イールド毎に回転ヘッドＡ１及びＢ１とＡ２及びＢ２と
により、交互に一対のトラックがＴＡＩ。

Ｔ８３→ＴＡａ、Ｔｅａ→ＴＡ５．ＴＢＳ→１０＋の順
でガートバンド無く順次記録形成されていく。

このようにして、磁気テープ１５のテープ幅方向に２分
割された記録領域Ｗ１及びＷ２のうち、テープガイド１
４に近接するテープ下端側の記録領域Ｗ１に形成される
トラックＴＡＩ〜ＴＡＩ６には、第１の標本化ｉｑで周
波数変調（ＦＭ）Ｌ／て得られた第１のＦＭ映像信号が
記録され、他方の記録領域Ｗ２に形成されるトラックＴ
ｅ＋〜ＴＢＩ６には、第２の標本化信号でＦＭして得ら
れた第２のＦＭ映像信号が記録される。

また、トラックＴＡＩ〜ＴＡ＋６．Ｔｅｌ〜Ｔｏ＋６に
記録される水平同期信号は、トラック幅方向に整列して
記録されている（所謂Ｈ並び記録されている）。また、
第４図において磁気テープ１５の長手方向に沿って記録
形成されたトラック１６＋　、１６２．１７及び１８は
専用の固定ヘッドにより記録形成されたトラックで、１
６１゜１６２は第１．第２チヤンネルのオーディオ信号
が記録されたオーディオトラック、１７はテープ上の位
置情報を知るためのタイムコードが記録されたタイムコ
ードトラック、そして１８は一定周期のコントロールパ
ルスが記録されたコントロールトラックである。

このようにして、輝度信号は２種の標本化信号に変換さ
れた後周波数変調されて、１フィールド当りテープ幅方
向上２分割された領域Ｗ＋及びＷ２の夫々各１本、計２
本のトラックに振り分けられて記録されるから、回転ド
ラム１３の直径と回転数は１本のトラックに標本化を行
なうことなく１フイ一ルド分の映像信号を記録する既存
のＶＴＲと同じでよいことになる。

次に本発明装置の再生系につき説明するに、第５図は本
発明装置の再生系の要部の一実施例のブロック系統図を
示す。第４図に示す如きトラックパターンが形成された
磁気テープ１５上の記録トラックＴＡ　＋　”−ＴＡ　
＋ｓは回転ヘッドＡ１及びＡ２により、１フイールド毎
に交互に走査され、その既記録ＦＭ信号が再生された後
、ロータリートランス、連続信号とするためのスイッチ
回路及び再生プリアンプ（いずれも図示せず）を通して
第５図に示す入力端子２０ａに入来される。また、これ
と同時に記録トラックＴｅ＋〜Ｔ８１６の既記録ＦＭ信
号は回転ヘッドＢ１及びＢ２により、１フイールド毎に
交互に再生され、ロータリートランス、連続信号とする
ためのスイッチ回路及び再生プリアンプ（いずれも図示
せず）を通して入力端子２０ｂに入来される。入力端子
２０ａ、２０ｂに入来した上記再生ＦＭ信号は復調器２
１ａ。

２１ｂに供給され、ここでＦＭＩｍ等されて第１゜第２
の再生標本化信号とされた後、スイッチ回路２２の端子
２２ａ、２２ｂに供給される。

一方、復調器２１ｂより取り出された第２の再生標本化
信号は、水平同期信号分離回路２３にも供給され、ここ
で水平同期信号を分離抽出された後ＰＬＬ２４に供給さ
れる。ＰＬＬ２４は前記記録系のＰＬＬ４と同一の繰り
返し周波数で、かつ、互いに１８０°位相の異なる２種
のサンプリングパルスを発生してスイッチ回路２２ａ、
２２ｂに別々に供給し、これをその半周期毎に交互に切
換接続する。これにより、上記の第１及び第２の再生標
本化信号は、ＰＬＬ２４の出力サンプリングパルスの半
周期毎に交互にスイッチ回路２２ａ。

２２ｂより選択出力されてホールド・コンデンサ２５ａ
、２５ｂに印加され、ここでホールドされる。すなわち
、上記の第１及び第２の再生標本化信号は、スイッチ回
路２２ａ、２２ｂによりサンプリングされ、ホールド・
コンデンサ２５ａ。

２５ｂによりホールドされるため、再標本化をＰＬＬ２
４の出力サンプリングパルスにより行なわれることにな
る。

これにより、ホールド・コンデンサ２５ａ。

２５ｂの両端間より出力端子２６へ出力される電圧は、
第６図（Ａ）に示した第１の再標本化信号の標本点の電
圧と、同図（Ｃ）に示した第２の再標本化信号の標本点
の電圧とを夫々交互に時系列的に合成して得られた電圧
、すなわち再生輝度信号となる。ここで、上記の第１及
び第２の再標本化信号は互いに１８０°位相が異なる２
種のサンプリングパルスで別々に第１及び第２の再生標
本化信号を再標本化して得られた信号である。このよう
にして、出力端子２６へ出力される上記の再生輝度信号
はＰＬＬ２４の出力サンプリングパルスの実質的に２倍
の繰り返し周波数のサンプリングパルスで標本化した信
号と等価であり、従来の２倍程度の広帯域の輝度信号の
記録再生ができる。

なお、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく
１例えば上記実施例ではｎ＝２の場合であったが、本出
願人が先に特願昭６０−３５８２８＠にて提案した如く
、回転ヘッドの組数は回転体の回転軸方向に３組（ｎ＝
３）設けてもよい。

なお、この場合、上記のサンプリングパルスの位相は互
いに３６０°／ｎずつ異なるｎ種のサンブリングパルス
となる。また、記録再生する信号は輝度信号に限らず、
他の情報信号でもよい。

発明の効果 上述の如く、本発明によれば、テープ幅方向にｎ分割さ
れた領域に別々に、かつ、同時に記録形成される０本の
トラックに、ｎ種の標本化信号を振り分けて記録し、こ
れを再生するようにしたから、従来と同じ直径で同じ回
転数の回転体に取付けた０組の回転ヘッドにより、従来
に比しｎ倍の広帯域の情報信号の記録再生ができ、しか
も装置全体の形状を大型で重いものにすることな（、ま
たタイムベースコレクタも不要にできる等の特長を有す
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の記録系の要部の一実施例を示すブ
ロック系統図、第２図は第１図図示のブロック系統の標
本化動作を説明する図、第３図（Ａ）、（Ｂ）は本発明
装置の回転ヘッド構成に適用し得る本出願人が先に提案
した装置の回転ヘッド配置等の一例を示す正面図及び平
面図、第４図は本発明装置によるトラックパターンの一
例を示す図、第５図は本発明装置の再生系の要部の一例
を示すブロック系統図、第６図は第５図図示ブロック系
統の再標本化動作を説明する図である。 １・・・入力端子、３ａ、３ｂ、２２ａ、２２ｂ・・・
スイッチ回路、４．２４・・・フェーズ・ロックド・ル
ープ（ＰＬＬ）、５ａ、５ｂ、２５ａ、２５ｂ・・・ホ
ールド・コンデンサ、６ａ、６ｂ・・・標本化信号出力
端子、１３・・・上部回転ドラム、１４・・・テープガ
イド、１５・・・磁気テープ、２０ａ、２０ｂ・・・再
生ＦＭ信号入力端子、２１ａ、２１ｂ・・・復調器、２
６・・・出力端子、Ａ１．Ａ２．８１．８２・・・回転
ヘッド、Ｗ＋、Ｗ２・・・記録領域。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 走行する磁気テープがテープガイドにより案内されて所
   定角度範囲に亘つて斜めに巻回せしめられる回転体の回
   転面上の相対向する位置に同じ高さで取付けられた２個
   の回転ヘッドを一組とし、ｎ組（ただし、ｎは２以上の
   整数）の回転ヘッドが該回転体の回転面上略同一位置に
   、かつ、該回転体の回転軸方向上異なる高さ位置に夫々
   取付けられ、該ｎ組の回転ヘッドによりテープ幅方向上
   ｎ分割された領域の夫々にトラック群を形成し、再生時
   は該ｎ組の回転ヘッドにより該ｎ分割された領域の各ト
   ラックを別々に、かつ、同時に走査してその既記録信号
   を再生する磁気記録再生装置であつて、位相が互いに３
   ６０°／ｎずつ異なる第１のサンプリングパルスにより
   情報信号を別々に標本化してｎ種の標本化信号を得る標
   本化手段と該ｎ種の標本化信号を上記ｎ組の回転ヘッド
   に別々に供給し上記ｎ分割された領域に別々に、かつ、
   同時に記録する記録手段と、該ｎ組の回転ヘッドにより
   該記録トラック群のｎ本のトラック毎に別々に、かつ、
   同時に再生された上記ｎ種の標本化信号を、該第１のサ
   ンプリングパルスと同一周波数で、かつ、その位相が互
   いに３６０°／ｎずつ異なる第２のサンプリングパルス
   で該ｎ種の標本化信号を別々に再標本化後合成して再生
   情報信号を得る手段とよりなることを特徴とする磁気記
   録再生装置。