JPH0652456A

JPH0652456A - 火災受信機

Info

Publication number: JPH0652456A
Application number: JP20556292A
Authority: JP
Inventors: Hitoshi Fujiki; 仁藤木
Original assignee: Matsushita Electric Works Ltd
Current assignee: Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date: 1992-07-31
Filing date: 1992-07-31
Publication date: 1994-02-25

Abstract

(57)【要約】【目的】火災を感知した感知器の種類が敏速に確認出
来る火災受信機を提供する。【構成】火災信号を出力した前記火災感知手段の種類
を判別する判別手段（図示せず）と、火災感知器の種類
を表示する表示手段１０とを具備して成る。例えば、液
晶ディスプレイで構成した前記表示手段１０の場合は、
該感知器２の種類を示す文字表示１０ａ〜１０ｃのうち
の何れかを表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、火災受信機に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】図４は、従来の自動火災報知システムの
一例を示す図であり、該自動火災報知システムは、図４
に示すように、火災受信機１と、該火災受信機１に複数
の感知器回線Ｌ₁₁〜Ｌ_1nを介して接続された複数の感知
器２と、火災受信機１に複数の地区音響回線Ｌ₂₁〜Ｌ_2n
を介して接続された複数の地区音響装置３とで構成さ
れ、各感知器回線Ｌ₁₁〜Ｌ_1nの終端には該感知器回線Ｌ
₁₁〜Ｌ_1nの断線等の異常を検知するために終端器を接続
してある。前記感知器２としては、火災要因である煙を
感知する煙感知器や、火災要因である熱を感知する熱感
知器等があり、このように異なる種類の感知器が混在し
て前記感知器回線Ｌ₁₁〜Ｌ_1nに接続されている。又、該
感知器２としては人の手動操作により火災を知らせる発
信機等もあり、該発信機については前記感知器回線Ｌ₁₁
〜Ｌ_1nとは別の回線により火災受信機１に接続されてい
る。該感知器２は、煙若しくは熱若しくは人による操作
を感知して、火災信号を接点出力若しくは有電圧出力す
る。該火災受信機１は、前記複数の感知器２からの火災
信号を受信して、該火災信号の受信状況により火災発報
する。前記複数の地区音響装置３は、前記火災受信機１
の火災発報に伴い、報知が必要な場所の地区音響装置３
が鳴動する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、前記感知器
２が煙草の煙や突発的温度変化等の非火災要因をも感知
する場合があり、火災受信機１がこれを受けて誤報を引
き起こすことが少なくないので、誤報の発生確率を低減
させるための様々な火災判断方法が提案されているが、
それでも未だ完璧に誤報を無くすることが出来ない。そ
こで、若し誤報が発生したときには、誤報を引き起こし
た感知器の設置現場に行き、誤報の要因となった原因を
調べる必要が有るが、従来の火災受信機においては、誤
報を引き起こしたのがどの種類の感知器２であるかが確
認出来ないので、誤報を引き起こした感知器２を捜し出
すのに非常に手間及び時間がかかっていた。

【０００４】本発明は上記の問題点を解決するために成
されたもので、その目的とするところは、火災を感知し
た感知器の種類が敏速に確認出来る火災受信機を提供す
ることにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明は、複数種類の火災感知手段の出力す
る火災信号を受信し、該火災信号の受信状況により火災
発報する火災感知器において、該火災感知手段の種類を
表示する表示手段を備えたことを特徴とするものであ
る。

【０００６】

【作用】前記表示手段に感知器の種類を表示するように
した為、火災信号を出力した火災感知手段の種類が確認
できる。

【０００７】

【実施例】以下に本発明を、その実施例を示す図に基づ
いて説明する。

【０００８】図１は、本発明実施例を示す図である。図
１において１０は表示手段であり、火災受信機１の操作
パネルに配設されている。該表示手段１０としては、液
晶ディスプレイやＬＥＤ等がある。該火災受信機１は、
前記感知器２から接点出力若しくは有電圧出力された火
災信号を受信し、該火災信号が本当に火災要因により成
されたものかどうかを判断すると共に、該感知器２の種
類を後述する判別手段により判別し、該判別手段は、該
感知器２の種類を示す文字表示、例えば「煙感知器」と
いう文字表示１０ａ、「熱感知器」という文字表示１０
ｂ、「発信機」という文字表示１０ｃ等の、火災受信機
１に接続された感知器２の名称を示す文字表示を選出し
て、液晶ディスプレイ等の文字を表示出来る手段で構成
した前記表示手段１０に、その文字表示１０ａ〜１０ｃ
のうちの何れかを図１の如く表示する。図１は、火災受
信機１が最初に火災と判断した火災信号、即ち火災第１
報をを出力した感知器２の種類を表示する例であり、実
際には、他の種類の感知器２に関する文字表示は表示さ
れないが、火災第２報目以降をも該表示手段１０に表示
するようにしてもよい。

【０００９】又、前記表示手段が、ＬＥＤ等の発光手段
で構成される場合は、例えば、火災信号の火災第１報目
を出力した感知器２が煙感知器であるならば、１つの発
光手段で構成した該表示手段を点灯させ、熱感知器であ
るならば該表示手段を点滅させ、発信機であるならば該
表示手段を消灯させる。又、前記表示手段を、発光色が
変えられるＬＥＤで構成して、夫々の感知器２の種類に
応じて異なる色で点灯又は点滅させてもよい。又、前記
表示手段を、ＬＥＤを感知器２の種類数だけ並べて構成
して、各ＬＥＤを感知器２の種類に対応させて点灯させ
るようにしてもよい。

【００１０】防災管理者は前記表示手段１０により火災
を感知した感知器２の種類を確認することにより、発報
原因が把握しやすい。又、誤報が発生したときには、該
防災管理者は、該誤報を引き起こした感知器２の種類を
前記表示手段１０により確認し、誤報の起こった現場に
行ってそこに設置してある該種類の感知器のみについて
調べて、誤報原因を調べる。このとき、前記複数の感知
器２夫々に、火災信号を出力すると点灯し続ける発報表
示灯（図示せず）を設けることにより、誤報を引き起こ
した感知器２をより素早く発見することが出来る。該発
報表示灯は、前記火災信号により点灯するようにし、サ
イリスタ等により点灯を自己保持するようにする。

【００１１】ところで、前記感知器２の種類は、以下に
示す方法で判別出来る。尚、以下の判別方法に限らず、
感知器２の種類毎に感知器回線を独立させる等により感
知器２の種類を判別してもよい。以下の判別方法は、種
類の異なる複数の感知器２を同一回線に混在して接続さ
れている場合に特に有効な判別方法である。

【００１２】図２は、本発明実施例における感知器判別
方法を示す図である。該判別方法は、従来の蓄積式火災
受信機の蓄積機能を応用したもので、火災受信機１が受
信する火災信号の受信間隔時間より、該火災信号を出力
した感知器２の種類を即座に判別する方法である。

【００１３】図２において、（ａ）は煙感知器の火災信
号出力、（ｂ）は熱感知器の火災信号出力、（ｃ）は前
記蓄積機能の作動時間帯、（ｄ）は前記煙感知器のキャ
ンセル時間帯、（ｅ）は前記熱感知器のキャンセル時間
帯を示している。但し、本実施例における数値は、あく
までその一例を示すものであって、絶対的なものではな
い。

【００１４】図２においては、前記感知器２の火災信号
の第１報出力の受信時点を基準時点０秒としており、０
秒以前及び５７秒以降は火災受信機１の監視状態、０〜
５７秒は火災受信機１の警戒状態であり、蓄積機能が作
動している状態を示す。

【００１５】図２において、先ず、（ａ）又は（ｂ）の
如く、監視状態において何れかの感知器２からの火災信
号の第１報出力を受信すると（０秒時）、火災受信機１
は、（ｃ）の如く前記蓄積機能をスタートさせる。又、
同時に（ｄ）の如く煙感知器に対するキャンセル時間帯
をスタートさせる。但し、前記蓄積機能の作動時間帯は
０〜５７秒、煙感知器に対するキャンセル時間帯は０〜
１２秒に設定され、前記検知時間帯は１２〜５７秒の時
間帯となる。

【００１６】（ｄ）及び（ｅ）に示すキャンセル時間帯
においては、前記火災受信機１は、前記感知器２からの
火災信号を受信する毎に該感知器２への供給電源を一瞬
だけ断絶して、該感知器２を復旧させる（の時点）。
このとき、該感知器２はリセットされ、一旦火災信号の
出力が断たれる。その後、更に該感知器２が火災信号を
出力しても火災受信機１によって再度復旧され、火災信
号の出力が断たれる。即ち、キャンセル時間帯において
は、該火災受信機１は、感知器２からの火災信号を受信
する度に該感知器２への供給電源を一瞬だけ断絶して、
該感知器２を復旧させる。

【００１７】又、該火災受信機１は、前記感知器２から
の火災信号を受信する毎に、内蔵のタイマー（図示せ
ず）をリセットした後に計時をスタートさせる。該タイ
マーは前記キャンセル時間帯に間のみ作動するようにな
っており、感知器２の種類を判別するためのしきい時間
３秒間を計時することにより限時するようになってい
る。但し、前記タイマーのリセット及びスタートのタイ
ミングは、前記感知器２の復旧時、即ちの時点にとる
ようにするのが望ましい。

【００１８】該火災受信機１は、（ｄ）のキャンセル時
間帯０〜１２秒において前記タイマーの限時前に次の火
災信号を受信した場合、即ち、火災信号を受信してから
しきい時間３秒間以内に、前記キャンセル時間帯におい
て次の火災信号を受信した場合には、前記キャンセル時
間帯の終了時点を早めるように変更するようになってい
る。即ち、火災信号を出力した感知器２の種類を熱感知
器と判断して、該キャンセル時間帯の終了時点を１２秒
から７秒に変更して早めるようになっている。このとき
の検知時間帯は７〜５７秒の時間帯で、時間は５０秒間
である。又、このときの火災信号の受信間隔時間は３秒
以下である。

【００１９】若し、（ｄ）のキャンセル時間帯０〜１２
秒において前記タイマーが限時したした場合、即ち、火
災信号を受信してからしきい時間３秒間以内に、前記キ
ャンセル時間帯において次の火災信号が受信されなかっ
た場合には、前記キャンセル時間帯を現状の（ｄ）のま
ま保つ。このときの火災信号の受信間隔時間は３秒以上
であり、この時点では、該火災受信機１は、火災信号を
出力した感知器２の種類を煙感知器と判断しているが、
若し、それ以降に次の火災信号がしきい時間３秒以内に
あった場合には、火災信号を出力した感知器２の種類を
熱感知器と判断変更して、前記キャンセル時間帯の終了
時点を１２秒から７秒に変更して早めるようになってい
る。

【００２０】又、前記キャンセル時間帯が終了すると同
時に、前記火災信号を受信したときに火災発報する検知
時間帯がスタートする。該検知時間帯は、煙感知器の場
合は時間帯１２〜５７秒であり、熱感知器の場合は時間
帯７〜５７秒である。該検知時間帯は、その時間帯内に
おいて火災信号を受信したときに火災発報するようにな
っており、該検知時間帯終了後（５７秒以降）は、通常
の監視状態即ち図２における０秒以前と同じ状態にな
り、前記蓄積機能は終了する。該蓄積機能終了後に火災
信号を受信したときには、再び前記蓄積機能がスタート
し、煙感知器のキャンセル時間（ｄ）が設定されて前述
の処理を行う。

【００２１】又、火災信号を出力した感知器２が、人の
手動操作により火災信号を発する発信機であった場合に
は、前記蓄積機能は作動せず、火災受信機１は前記火災
信号を受信すると即時に火災発報する。

【００２２】尚、感知器２の種類の判別基準値となる前
記しきい時間３秒間は、感知器２の復旧時の供給電源の
断絶の時間０．５秒間と、感知器２がその復旧後の突入
電流等により誤って火災感知しないようにするための火
災感知禁止時間０．５秒間と、感知器の種類の判別時間
２．０秒間とを加算した値である。その理由は以下の通
りである。即ち、現状の煙感知器は、それ自体で煙の検
知を３秒毎に行っており、連続して３回煙が検知されて
初めて「火災」と判断して火災信号を外部に出力するよ
うになっているので、火災状態において一旦復旧してか
ら再度火災信号を出力するまでの時間即ち前記出力間隔
時間を約１０秒間程度必要とする。又、現状の熱感知器
は、火災に伴う程の高温を１回でも感知したら即時火災
信号を出力するようになっており、例えば接点出力式の
ものならば供給電源を断っても接点がそのままであるの
で火災信号を連続的に出力し続けるし、例えば半導体式
のものならば火災状態において一旦復旧してから再度火
災信号を出力するまでに１秒間とかからない。又、火災
受信機１自身は、前記火災信号を３００ミリ秒毎に随時
検知しており、そのとき該火災信号が連続して３回検出
されたら火災信号として認知して受信するようになって
おり、前記感知器２が火災信号を出力してから最早で６
００ミリ秒後に受信するようになっている。よって以上
の理由を考慮して、前記判別時間を２秒間として前記し
きい時間を３秒間とした。無論、煙感知器の出力間隔時
間と熱感知器の出力間隔時間を考慮した範囲内で、前記
しきい時間を３秒間より長くしてもよい。

【００２３】以上のことより、若し、火災信号を出力し
たのが熱感知器であるならば、該火災信号を受信した後
しきい時間３秒間以内に必ず次の火災信号を受信する
し、若し、火災信号を出力したのが煙感知器であるなら
ば、該火災信号を受信した後しきい時間３秒間以内には
必ず次の火災信号は受信出来ない。故に、火災受信機１
は、火災信号を受信した後しきい時間３秒以内に次の火
災信号を受信したものについては感知器の種類を「熱感
知器」と判別出来、そうでないものについては「煙感知
器」と判別出来る。又、感知器２の種類を判別出来た
ら、必要に応じてその種類に適合した時間のキャンセル
時間帯に変更するようにする。

【００２４】図３は、本発明実施例の火災受信機の要部
ブロック回路図である。前記火災受信機１は、前記煙感
知器や前記熱感知器や前記発信機等の感知器２から出力
される火災信号を受信する火災受信回路１５と、該感知
器２への供給電源を一瞬だけ断絶して該感知器２を復旧
させる復旧回路１４と、前記表示手段１６と、前記蓄積
機能を実行して感知器２の種類を判別するＣＰＵ部（判
別手段）を具備して成っており、前記蓄積機能の実行
は、その実行プログラムをＲＯＭで構成したメモリー１
７から読み出して前記ＣＰＵ部１９によりソフト的に処
理して行われる。該ＣＰＵ部１９は、火災信号を受信し
た前記火災受信回路からの信号出力を、信号入出力制御
用のＩＯ部１２及びデータバス２２を介して入力し、そ
れに応じて前記メモリー１７より実行プログラム及び関
連データを読み出し、ＲＡＭで構成したメモリー１８と
関連データ等の送受及び内容書換えを行いつつ、該実行
プログラムにより前記蓄積機能を実行する。又、該ＣＰ
Ｕ部１９は、必要に応じてデータバス２２及びＩＯ部１
１を介して前記復旧回路１４に駆動信号を送信し、該復
旧回路１４を駆動させる。該復旧回路１４は、該駆動信
号を受けて、感知器２と供給電源との間に介在した復旧
常閉リレー（図示せず）を一瞬だけ開成させて、感知器
２への供給電源を一瞬だけ断絶させる。又、前記蓄積機
能を実行するに際して、前記キャンセル時間帯の時間や
前記しきい時間を測定する必要があるが、その時間測定
には、水晶発振子やセラミック発振子等の発振子２０の
発振周波数によって決まるＣＰＵ部１９の基本クロック
を利用した該ＣＰＵ部１９内部のソフトタイマーを使用
してもよいし、外部クロック２１によりＣＰＵ部１９に
対して割り込み信号を送出して行う外部クロック方式の
タイマーを使用してもよい。

【００２５】又、該ＣＰＵ部は、前記蓄積機能を実行し
て火災発報に到る原因となった感知器２の種類を識別す
ると、該感知器２の種類を示す判別データ、即ち、煙感
知器若しくは熱感知器若しくは発信機の何れかの判別デ
ータを前記メモリー１７より読み出し、該判別データを
前記表示手段１０に送出する。該表示手段１０は該判別
データを受けて、液晶ディスプレイやＬＥＤ等に該感知
器２の種類を示す表示を行う。

【００２６】

【発明の効果】以上の如く本発明によれば、火災を感知
した感知器の種類が敏速に確認出来、発報原因が把握し
やすいと共に、誤報が発生したときに該誤報を引き起こ
した感知器の種類が確認出来るので、誤報原因を調べる
ときに、誤報の起こった現場に行ってそこに設置してあ
る該種類の感知器のみについて調べるだけでよいので、
誤報を引き起こした感知器を容易に捜し出すことが出
来、誤報原因を推定しやすい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明実施例を示す図。

【図２】本発明実施例の感知器判別方法を示す図。但
し、（ａ）は煙感知器の火災信号出力、（ｂ）は熱感知
器の火災信号出力、（ｃ）は前記蓄積機能の作動時間
帯、（ｄ）前記煙感知器のキャンセル時間帯で、（ｅ）
は前記熱感知器のキャンセル時間帯を示す。

【図３】本発明実施例の火災受信機の要部ブロック回路
図。

【図４】自動火災報知システムの一例を示す図。

【符号の説明】

１火災受信機２感知器３地区音響１０表示手段１９ＣＰＵ部（判別手段）

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数種類の火災感知手段の出力する火災
信号を受信し、該火災信号の受信状況により火災発報す
る火災感知器において、該火災感知手段の種類を表示する表示手段を備えたこと
を特徴とする火災受信機。
【請求項２】前記火災信号を出力した前記火災感知手
段の種類を判別する判別手段を備えたことを特徴とする
請求項１に記載の火災受信機。