JPH065243A - 分析位置補正装置 - Google Patents

分析位置補正装置

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Publication number
JPH065243A
JPH065243A JP4156592A JP15659292A JPH065243A JP H065243 A JPH065243 A JP H065243A JP 4156592 A JP4156592 A JP 4156592A JP 15659292 A JP15659292 A JP 15659292A JP H065243 A JPH065243 A JP H065243A
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tilt
stage
holder
analysis
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JP4156592A
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Inventor
Naomasa Niwa
直昌 丹羽
Hideto Furumi
秀人 古味
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 人手による補正操作を行うことなく自動によ
って試料の傾斜を補正するとともに試料を光学系の焦点
位置に移動することができ、また、試料ステージそのも
のの傾斜を補正することによって自動分析における試料
の分析位置補正を容易に行うことができる分析位置補正
装置を提供する。 【構成】 表面分析装置において、試料1の光学系の焦
点位置を測定する光学観察手段13,14,15と、試
料1の傾斜を調節することができるあおり手段2と、試
料1を少なくとも一方向に移動することができる移動手
段3とによって分析位置補正装置を構成するものであ
り、また、移動手段3に取り付けられる第1のあおり部
23と、前記第1のあおり部23に取り付けられるとと
もに試料1を支持する第2のあおり部26とによって分
析位置補正装置のあおり手段2を構成するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、EPMAなどの表面分
析装置における試料の分析位置を調節し補正する装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、試料に電子線を照射することに
よって得られる特性X線を分光し検出して元素組成分析
などを行うEPMAにおいては、該試料を試料ステージ
に取り付けている。試料ステージは、試料を保持すると
ともに3次元方向に移動可能な機能を持ち、試料の分析
位置の調節やマッピングによる分布解析を行うことがで
きる。
【0003】前記試料ステージに必要な機能として、試
料の任意の微小領域を電子光学系の焦点位置及び各種信
号検出器が信号を検出可能な位置に移動するとともに、
試料の水平性を補償することがある。該試料の水平性
は、試料と入射電子とが直角となるような位置関係であ
り、この試料への直角入射が得られない場合には、定量
精度が落ちることになる。
【0004】従来、試料の傾斜は以下の様にして行われ
ている。図11及び図12は、従来の試料の傾斜補正の
概要図である。図11及び図12において、10は光学
観察系、51は試料、52はあおりホルダ、53は試料
ステージである。図11に示す従来例においては、試料
51は試料ステージ53上に支持され光学観察系10に
よって観察される。試料51が試料ステージ53に対し
て傾斜している場合には、前記光学観察系10での焦点
位置にずれが生じるが、この従来例では試料51の傾斜
は補正せず、試料ステージ53のZ軸方向のみを調節す
ることによって補正を行っている。
【0005】また、図12に示す従来例においては、試
料51は試料ステージ53上に設けられたあおりホルダ
52を介して支持され、光学観察系10によって観察さ
れる。あおりホルダ52は、試料51の傾斜を補正する
機構を有しており、分析開始前に人手によって傾斜を補
正するものである。以下に、前記従来のあおりホルダ5
2について説明する。
【0006】図13は従来のあおりホルダの斜視図であ
り、図14及び図15は従来のあおりホルダの構成図で
ある。図13〜図15において、51は試料、52はあ
おりホルダ、53は試料ステージ、54はホルダベー
ス、56はあおり駆動部、57は移動部、58は固定部
である。
【0007】試料ステージ53はXYZステージによっ
て構成され、あおりホルダ52と共に試料51をX軸方
向、Y軸方向、及びZ軸方向に移動することができる。
一方、あおりホルダ52は試料ステージ53と試料51
との間に設置されて試料51の傾斜を補正するものであ
り、試料ステージ53に対してホルダベース54を介し
て取り付けられる。あおりホルダ52による試料51の
傾斜補正はあおり駆動部56によって行われる。
【0008】図15は、前記移動部57の駆動によって
試料51の傾斜補正をおこなった状態を示している。前
記あおり駆動部56は、例えば、ホルダベース54上に
設置された固定部58と移動部57とによって構成さ
れ、移動部57を駆動することによって試料51を支持
するあおりホルダ52の面を試料ステージ53に対して
傾斜させるものである。また、前記移動部57は、電動
あるいは手動によって駆動される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
従来の前記試料ステージにおいては、以下の問題点を有
している。 (1)試料の傾斜の補正を行わず、試料ステージのZ軸
方向のみを調節することによって焦点位置の補正を行っ
ているため、分析開始前に複数の位置を光学系で焦点位
置に移動する必要があり、作業の手間がかかる。 (2)人間の操作による試料の傾斜の補正はきわめて困
難な作業であり、精確な位置補正を行うことは難しい。
【0010】また、前記従来のあおりホルダ52による
試料の傾斜補正においては、ホルダベース54を載せる
試料ステージ53そのものがXY方向に傾斜している場
合がある。この試料ステージあるいは試料取付け面のX
Y面上の平行度を高めることは、装置の製作コストを上
げる要因となる。図16は試料ステージの傾斜を示す状
態図であり、図17及び図18は試料ステージが傾斜し
た状態における従来の傾斜補正図である。
【0011】図16は試料ステージ53がX方向あるい
はY方向に基準面55に対して傾斜した状態を示してい
る。前記の状態において、図17に示すように傾斜した
試料ステージ53上にホルダベース54を介してあおり
ホルダ52を設け、該ホルダ52上に試料51を取り付
けると、試料51は、試料ステージ53に対して傾斜
し、さらに該試料ステージ53も基準面55に対して傾
斜している。
【0012】そのため、図18においてあおりホルダ5
2によって試料51の試料ステージ53に対する傾斜を
補正したとしても、試料ステージ53が基準面55に対
して傾斜しているため試料51の基準面55に対する傾
斜は補正されない。 (3)したがって、従来の分析位置補正装置において
は、試料ステージそのものの傾斜があるため、試料の傾
斜を精確に補正することができない。
【0013】本発明は上記の問題点を除去し、人手によ
る補正操作を行うことなく自動によって試料の傾斜を補
正するとともに試料を光学系の焦点位置に移動すること
ができ、また、試料ステージそのものの傾斜を補正する
ことによって自動分析における試料の分析位置補正を容
易に行うことができる分析位置補正装置を提供すること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題点
を克服するために、表面分析装置において、試料の光学
系の焦点位置を測定する光学観察手段と、試料の傾斜を
調節することができるあおり手段と、試料を少なくとも
一方向に移動することができる移動手段とによって分析
位置補正装置を構成するものであり、また、試料ステー
ジに取り付けられる第1のあおり部と、前記第1のあお
り部に取り付けられるとともに試料を支持する第2のあ
おり部とによって分析位置補正装置のあおり手段を構成
するものである。
【0015】
【作用】本発明によれば、表面分析装置において、光学
観察手段によって試料の光学系の焦点位置を測定し、該
測定信号によってあおり手段を駆動して試料の傾斜を自
動補正するとともに、試料を少なくとも一方向に移動す
ることができる移動手段を駆動して試料を光学系の焦点
位置に自動補正して試料の分析位置補正を行うことがで
きる。
【0016】また、試料ステージに取り付けられる第1
のあおり部と、前記第1のあおり部に取り付けられると
ともに試料を支持する第2のあおり部とによって分析位
置補正装置のあおり手段を構成し、一方のあおり部によ
って試料ステージの傾斜を補正し、他方のあおり部によ
って試料自体の傾斜を補正して試料の分析位置補正を行
うものである。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について図を参照しな
がら詳細に説明する。図1は本発明の分析位置補正装置
の構成図である。図1において、1は試料、2はあおり
ホルダ、3は試料ステージ、11はオートフォーカス制
御装置、12はオートフォーカス制御装置のCPU、1
3はCCDカメラ、14は光学系、15はミラー、21
はあおり制御装置、22はあおり制御装置のCPU、2
3は1段目あおり機構、26は2段目あおり機構、31
はXYZ軸制御装置、32はXYZ軸制御装置のCP
U、41はホストコンピュータである。
【0018】試料1は、試料ステージ3上に設置された
あおりホルダ2に支持される。試料ステージ3はXYZ
ステージよりなり、XYZ軸制御装置31の制御信号に
よってX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向に移動可能で
ある。この試料ステージ3の3次元方向に移動によっ
て、試料の分析位置の調節やマッピングによる分布解析
を行うことができる。
【0019】あおりホルダ2は、試料ステージ3上に設
置されるとともに試料1を支持し傾斜角度を調節する。
本発明のあおりホルダ2は、1段目あおり機構23と2
段目あおり機構26の2つのあおり機構から構成され、
それぞれあおり制御装置21によってその駆動は制御さ
れている。試料1の像は光学観察系によって観察され
る。該光学観察系はミラー15、光学系14及びCCD
カメラ13等の装置によって構成される。試料1の像は
ミラー15及び光学系14を介してCCDカメラ13に
よって観察が行われる。
【0020】前記CCDカメラ13はオートフォーカス
制御装置11に接続され、試料1の焦点位置の測定が行
われる。前記オートフォーカス制御装置11、あおり制
御装置21及びXYZ軸制御装置31は、それぞれCP
U12、22及び32を持ち、ホストコンピュータ41
の制御信号によって制御される。
【0021】本発明の分析位置補正装置は、前記構成に
よって試料1の傾斜状態を示すあおり量を求め、該あお
り量の角度だけ試料1を傾斜させるものである。前記試
料1のあおり量の測定は、主にオートフォーカス制御装
置11によって行われ、試料1の傾斜補正は主にあおり
ホルダ2及びあおり制御装置21によって行われる。
【0022】次に、前記構成によって本発明の分析位置
補正装置の分析位置の調整の動作を説明する。図2は、
本発明の分析位置補正装置による分析位置の調整の動作
のフローチャートであり、また図3及び図4はオートフ
ォーカスによる焦点位置測定の説明図である。
【0023】図3及び図4において、A、B及びCは試
料1上の3点であり、a、b及びcはA、B及びCの光
学系による焦点位置である。 ステップS2:始めに、試料1において分析領域を定
め、該分析領域を囲む3点を選択する。 ステップS3:前記ステップS2で定めた3点につい
て、該像をCCDカメラ13で受像してオートフォーカ
ス制御装置11においてZ軸方向のオートフォーカス装
置を動作させる。
【0024】ステップS4:オートフォーカス装置によ
り前記3点における焦点位置を求める。図3及び図4は
3点の焦点位置を概略的に示したものである。試料1が
水平位置を保持した状態であれば、試料1上で選択され
た3点は同一平面上にあり、焦点位置a、b及びcはZ
軸方向に対して同一の位置となる。
【0025】一方、試料1が傾斜した状態であれば、試
料1上で選択された3点は同一平面上になく、Z軸方向
に対しする焦点位置a、b及びcは異なる位置となる。
オートフォーカス制御装置11のオートフォーカス装置
は、前記試料1が傾斜した場合におけるA、B及びCの
3点の焦点位置a、b及びcを求めるものである。
【0026】ステップS5:次に、前記ステップS4に
よって求めた3点の焦点位置a、b及びcのデータか
ら、3点の焦点位置が一致する位置を求める。3点の焦
点位置が一致する位置の演算は、オートフォーカス制御
装置11のCPU12において行うか、あるいはデータ
をオートフォーカス装置11のCPU12からあおり制
御装置21のCPU22に送ってCPU22において行
うか、また、ホストコンピュータ41において行うこと
もできる。
【0027】ステップS6:前記ステップS5において
求めた位置を基準として、あおりホルダ2を駆動し試料
1の面の傾斜を補正する。CPU22において、前記3
点の焦点位置が一致する位置の演算値からあおりホルダ
2の駆動量を演算し、該駆動量に基づいてあおり制御装
置21によってあおりホルダ2を駆動して試料1を水平
状態とする。
【0028】本発明においては、このステップにおいて
あおりホルダ2の2段目あおり機構26によって試料ス
テージ3に対する傾斜を補正することになる。また、あ
おりホルダ2の1段目あおり機構23による傾斜の補正
は、試料ステージ3そのものの傾斜の補正である。この
あおりホルダ2については後で説明を行う。 ステップS10:該ステップは、前記ステップS6にお
いて傾斜補正が行われ水平状態に保持された試料1の焦
点位置を調節するものである。
【0029】該ステップの試料1の焦点位置への移動の
方法には、以下の2通りがある。図5及び図6は、試料
の焦点位置への移動のフローチャートである。第1の試
料の焦点位置への移動の方法は図5に示すフローによっ
て行われる。 ステップS11:ステップS6の傾斜補正後、前記ステ
ップS5において求めた3点の焦点位置が一致する位置
の演算値を読み出して、XYZ軸制御装置31のCPU
32に入力する。
【0030】ステップS12:前記演算値に基づいてX
YZ軸制御装置31を駆動してZ軸方向の移動量を求
め、試料ステージ3を駆動する。第2の試料の焦点位置
への移動の方法は図6に示すフローによって行われる。 ステップS14:ステップS6の傾斜補正後、再び焦点
位置オートフォーカス装置によって焦点位置を求め、該
データをXYZ軸制御装置31のCPU32に入力す
る。
【0031】ステップS15:前記ステップの焦点位置
のデータに基づき該焦点位置を目標としXYZ軸制御装
置31の制御によって試料ステージ3を駆動して試料1
のZ軸方向の補正を行なう。 次に、本発明の分析位置補正装置による前記分析位置の
調整を用いたマッピングのフローについて説明する。
【0032】図7は本発明の分析位置補正装置によるマ
ッピングのフローチャートである。 ステップS21:ステップS20でマッピングを開始
し、マッピングの分析条件、試料上の分析領域、及び分
析中心位置をホストコンピュータ41に入力する。 ステップS22:前記ステップで入力したマッピングの
条件に従って自動分析を開始する。
【0033】ステップS23:ステップS21において
ホストコンピュータ41に入力した分析条件、試料上の
分析領域、及び分析中心位置を読み出し、各CPU1
2、CPU22及びCPU32に読み込む。 ステップS1:次に、分析を行なう前に、前記図2のス
テップS1の分析位置の調整によって試料の傾斜の補正
及び焦点位置の補正を行なう。
【0034】このステップにおいて、本発明の分析位置
補正装置を使用することによって分析位置を自動で補正
することができる。 ステップS24:前記ステップS1によって試料の準備
が完了した後、前記入力条件に従って分析を行なう。
【0035】ステップS25:ステップS21において
複数の分析条件、試料上の分析領域、及び分析中心位置
を入力してある場合には、前記ステップS24によって
一つの入力条件による分析が終了した後、他の分析条
件、試料上の分析領域、及び分析中心位置での分析を行
なうか否かの判定を行なう。
【0036】他の分析条件、試料上の分析領域、及び分
析中心位置での分析を行なう場合には、再びステップS
23に戻って分析位置の調整及び分析を行なう。一方、
他の分析条件、試料上の分析領域、及び分析中心位置で
の分析を行なわない場合には、ステップS26によって
分析を終了する。次に、本発明の分析位置補正装置のあ
おりホルダについて説明する。
【0037】図8は本発明の分析位置補正装置の試料支
持部の構成図であり、図9は本発明のあおりホルダの構
成図である。図8,9において、1は試料、2はあおり
ホルダ、3は試料ステージ、17はホルダベース、16
は試料ホルダ、23は1段目あおり機構、24は1段目
あおり駆動部、25は1段目あおりホルダ、26は2段
目あおり機構、27は2段目あおり駆動部、28は2段
目あおりホルダ、29は基準点、33はホルダ取付け面
である。
【0038】本発明の分析位置補正装置の試料を支持し
位置調整を行う部分は、試料ステージ3とあおりホルダ
2と試料ホルダ16とからなる。そして、試料1は試料
ホルダ16上に取り付けられ、該試料ホルダ16はその
ホルダベース17をあおりホルダ2に取り付けることに
よって設置され、さらに該あおりホルダ2は試料ステー
ジ3上に設置されている。
【0039】前記構成において、試料1は試料ホルダ1
6によって固定されるとともに、その試料の分析位置の
調整は試料ステージ3とあおりホルダ2によって行われ
る。試料ステージ3は試料1のXYZ方向の位置調整を
行ない、一方、あおりホルダ2は試料1の傾きの調整を
行う。また、本発明のあおりホルダ2は2つのあおり機
構によって構成される。第1のあおり機構は試料ステー
ジ3に対する試料の傾斜の補正を行なう1段目あおり機
構23であり、第2のあおり機構は試料ステージ3自体
の傾斜の補正を行なう2段目あおり機構26である。
【0040】さらに、1段目あおり機構23は1段目あ
おり駆動部24と1段目あおりホルダ面25とによって
構成され、また、2段目あおり機構26は2段目あおり
駆動部27と2段目あおりホルダ面28とによって構成
される。1段目あおり機構23の1段目あおり駆動部2
4は2個の移動部を有しており、1段目あおりホルダ面
25に対して、一方の移動部はX軸方向に沿って、他方
の移動部はY軸方向に沿うような位置関係を持って、試
料ステージ3上にホルダ取付け面33を介して取り付け
られる。この移動部の配置によって、1段目あおりホル
ダ面25の試料ステージ3に対する傾斜を調整すること
ができる。したがって、試料ステージ3が基準面に対し
て傾斜している場合に、1段目あおり駆動部24を駆動
することによって1段目あおりホルダ面25の傾斜を補
正して水平に保持することができ、1段目あおりホルダ
面25を基準の面とすることができる。
【0041】試料ステージ3及びホルダ取付け面33の
基準面に対する傾斜の測定は、1段目あおりホルダ面2
5に設置された3つの基準点29によって行われる。つ
まり、基準面から見た3つの基準点29の高さを測定す
ることによって、試料ステージ3及びホルダ取付け面3
3の面の傾斜を知ることができる。なお、基準点29の
測定は、電気的手段、光学的手段あるいは機械的手段の
いずれの手段によっても行うことができる。
【0042】前記1段目あおり駆動部24は、試料ステ
ージ3及びホルダ取付け面33の面の傾斜を補償する方
向に駆動することによって試料ステージ3及びホルダ取
付け面33の面の傾斜を補正することができる。一方、
2段目あおり機構26の2段目あおり駆動部27も前記
1段目あおり駆動部24と同様に複数個の移動部を有し
ており、該移動部の2段目あおりホルダ面28に対する
配置は直角等の角度を形成するような位置関係として、
1段目あおりホルダ面25上に取り付けられる。この配
置による移動部によって、2段目あおりホルダ面28の
1段目あおりホルダ面25に対する傾斜を調整すること
ができる。したがって、試料1が1段目あおりホルダ面
25に対して傾斜している場合に、2段目あおり駆動部
27を駆動することによって試料1の分析面の傾斜を補
正して水平に保持することができる。
【0043】次に、前記構成の本発明のあおりホルダの
動作について説明する。図10は本発明のあおりホルダ
の動作のフローチャートである。 ステップS31:始めに、1段目あおり機構23による
傾斜補正を行う。この傾斜補正は、1段目あおり駆動部
24の駆動によって1段目あおりホルダ面25の傾斜を
調整するものである。この調整によって、試料ステージ
3及びホルダ取付け面33が基準面に対して傾斜してい
る場合においてもその傾斜を補正することができる。
【0044】ステップS32:次に、2段目あおり機構
26による傾斜補正を行う。この傾斜補正は、2段目あ
おり駆動部27の駆動によって2段目あおりホルダ面2
8の傾斜を調整するものである。この調整によって、2
段目あおりホルダ面28上に取り付けられている試料1
の傾斜を補正することができる。
【0045】次に、本発明のあおりホルダ2の1段目あ
おり駆動部24及び2段目あおり駆動部27に用いるあ
おり駆動部について説明する。図19はあおり駆動部の
構成図である。図19の(a)はあおり駆動部の移動機
構としてピエゾ素子61を用いたものである。ピエゾ素
子61に印加する電圧によってピエゾ素子61の厚さを
調整し、あおりホルダ面の傾斜を補正する。
【0046】図19の(b)はあおり駆動部の移動機構
としてカムシャフト62を用いたものである。カムシャ
フト62の回転軸を偏心させ、該偏心回転軸の回転位置
を調節することによってあおりホルダ面の傾斜を補正す
る。図19の(c)はカムシャフト62の回転によって
あおりホルダ面が傾斜した状態を示している。図19の
(d)はあおり駆動部の移動機構としてねじ機構63を
用いたものである。ねじ機構63のねじの回動によって
あおりホルダ面の傾斜を補正する。
【0047】図19の(e)はあおり駆動部の移動機構
としてスライダ機構64を用いたものである。スライダ
機構64のスライダの摺動によってあおりホルダ面の傾
斜を補正する。図19の(f)はあおり駆動部の移動機
構としてラック機構65を用いたものである。ラック機
構65によってあおりホルダ面を上下させ傾斜を補正す
る。
【0048】前記各移動機構は、あおりホルダ面に対し
て、一方はX軸方向に沿って配置され、他方はY軸方向
に沿って配置される。この移動機構の配置によって、ホ
ルダ面をXY面に対して傾斜させることができる。な
お、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本
発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、それらを
本発明の範囲から排除するものではない。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、 (1)オートフォーカス装置によって焦点位置を自動測
定し、該測定信号によって位置補正を行っているので、
分析開始前に複数の位置を光学系で焦点位置に移動する
必要がなく、作業の手間を省くことができ自動分析が可
能である。 (2)試料の傾斜の補正作業において、人間による操作
を介在しないため操作が容易となる。 (3)試料ステージそのものの傾斜の補正を行うことに
よって、試料の傾斜補正を精確に行うことができる。 (4)自動分析において、設定値及びコンピュータによ
る補正量を正確に補正することができる。 (5)試料取付け面及び試料ステージのXY面上の平行
度を厳しくする必要がなく、高い製作精度を要さずとも
高い測定精度を得ることができる。 (6)したがって、試料の傾斜を補正及び試料の光学系
の焦点位置への移動を自動で行い、また試料ステージそ
のものの傾斜を補正することによって自動分析における
試料の分析位置補正を自動でかつ精確に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分析位置補正装置の構成図である。
【図2】本発明の分析位置補正装置による分析位置の調
整の動作のフローチャートである。
【図3】本発明のオートフォーカスによる焦点位置測定
の説明図である。
【図4】本発明のオートフォーカスによる焦点位置測定
の説明図である。
【図5】本発明の試料の焦点位置への移動のフローチャ
ートである。
【図6】本発明の試料の焦点位置への移動のフローチャ
ートである。
【図7】本発明の分析位置補正装置によるマッピングの
フローチャートである。
【図8】本発明の分析位置補正装置の試料支持部の構成
図である。
【図9】本発明のあおりホルダの構成図である。
【図10】本発明のあおりホルダの動作のフローチャー
トである。
【図11】従来の試料の傾斜補正の概要図である。
【図12】従来の試料の傾斜補正の概要図である。
【図13】従来のあおりホルダの斜視図である。
【図14】従来のあおりホルダの構成図である。
【図15】従来のあおりホルダの構成図である。
【図16】試料ステージの傾斜を示す状態図である。
【図17】試料ステージが傾斜した状態における従来の
傾斜補正図である。
【図18】試料ステージが傾斜した状態における従来の
傾斜補正図である。
【図19】本発明のあおり駆動部の構成図である。
【符号の説明】
1…試料、2…あおりホルダ、3…試料ステージ、11
…オートフォーカス制御装置、12…オートフォーカス
制御装置のCPU、13…CCDカメラ、14…光学
系、15…ミラー、16…試料ホルダ、17…ホルダベ
ース、21…あおり制御装置、22…あおり制御装置の
CPU、23…1段目あおり機構、24…1段目あおり
駆動部、25…1段目あおりホルダ、26…2段目あお
り機構、27…2段目あおり駆動部、28…2段目あお
りホルダ、29…基準点、31…XYZ軸制御装置、3
2…XYZ軸制御装置のCPU、41…ホストコンピュ
ータ、61…ピエゾ素子、62…カムシャフト、63…
ねじ機構、64…スライダ機構65…ラック機構

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面分析装置において、(a)試料の光
    学系の焦点位置を測定する光学観察手段と、(b)試料
    の傾斜を調節することができるあおり手段と、(c)試
    料を少なくとも一方向に移動することができる移動手段
    とからなり、(d)前記光学観察手段からの信号によっ
    て前記あおり手段を駆動して前記試料の傾斜を自動補正
    し、(e)前記光学観察手段からの信号によって前記移
    動手段を駆動して前記試料を光学系の焦点位置に自動補
    正して試料の分析位置補正を行うことを特徴とする分析
    位置補正装置。
  2. 【請求項2】 表面分析装置において、(a)試料ステ
    ージに取り付けられる第1のあおり部と、(b)前記第
    1のあおり手段に取り付けられるとともに試料を支持す
    る第2のあおり部とによってあおり手段を構成し、
    (c)前記一方のあおり部によって試料ステージの傾斜
    を補正し、(d)前記他方のあおり部によって試料自体
    の傾斜を補正して試料の分析位置補正を行うことを特徴
    とする分析位置補正装置。
JP4156592A 1992-06-16 1992-06-16 分析位置補正装置 Pending JPH065243A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018139174A (ja) * 2017-02-24 2018-09-06 株式会社ホロン サンプル傾斜自動補正装置およびサンプル傾斜自動補正方法
JP2021048145A (ja) * 2020-12-28 2021-03-25 株式会社ホロン サンプル傾斜自動補正装置およびサンプル傾斜自動補正方法

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