JPH08106873A - 電子顕微鏡装置 - Google Patents

電子顕微鏡装置

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JPH08106873A
JPH08106873A JP6239784A JP23978494A JPH08106873A JP H08106873 A JPH08106873 A JP H08106873A JP 6239784 A JP6239784 A JP 6239784A JP 23978494 A JP23978494 A JP 23978494A JP H08106873 A JPH08106873 A JP H08106873A
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JP
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electron microscope
image
moving mechanism
positional deviation
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JP6239784A
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English (en)
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Hiroshi Kakibayashi
博司 柿林
Kuniyasu Nakamura
邦康 中村
Ruriko Tokida
るり子 常田
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】試料傾斜時における観察対象領域の位置ずれの
補正を精密かつ自動的に行なうことができる改良された
電子顕微鏡装置を提供すること 【構成】試料傾斜時に発生する観察対象領域の位置ずれ
の補正信号を生成するための手段を試料移動機構制御手
段に配備する。試料移動機構は、この位置補正信号を受
けて動作し、観察対象領域が試料傾斜前の空間位置に戻
るように試料位置を補正する。 【効果】試料傾斜に伴う観察対象領域の位置ずれ及び焦
点ずれを10nmオーダ以下の精度で補正することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子顕微鏡装置、特に
試料傾斜時の位置補正機能を備えた電子顕微鏡装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】試料中の微細構造を電子顕微鏡を用いて
観察する場合、試料を傾斜して電子線の入射方向を変化
する必要が生ずることがある。例えば、シリコン(Si)
や砒化ガリウム(GaAs)の基板上に形成したデバイス構
造を観察する場合は、当該デバイス構造が基板の結晶方
位(例えば[001][110][211])と垂直又
は平行であるため、入射電子線を結晶方位に合わせる必
要がある。また、生物試料を立体観察する場合は、電子
線の入射方向を数度〜数十度変えて撮影する必要があ
る。しかし、観察対象領域が試料回動中心から離れてい
る場合は、試料の傾斜に伴って同領域の位置がずれ、電
子顕微鏡の視野から外れてしまうという障害が生ずる。
このため、試料傾斜後の観察対象領域を同一視野におい
て正焦点(焦点が合った状態)で観察するには、傾斜角
度に対応して試料位置を微細に補正する必要がある。
【0003】この種の補正が可能な従来の装置として
は、例えば特開平1−31337号公報記載の装置があ
る。この従来装置は、ユーセントリック機構を用いて試
料ホルダにすりこぎ運動を起こさせることにより、試料
の位置補正を行なうものであるが、構成部品相互間の滑
りや回転部分の摩擦のほか、機械的な精度不足などによ
って完全な位置補正ができない点で問題がある。この従
来装置を用いた本発明者の経験によれば、例えば試料を
電子線光軸に対して60度傾斜させた場合、試料中の観
察対象領域が三次元的に5μm程度ずれることがある。
このことは、電子顕微鏡像の結像面(例えば蛍光板)に
おける位置ずれが倍率1万倍の場合で5cm、倍率10
万倍の場合で50cmに達することを意味し、数万倍以
下の低倍率の場合はともかく、原子配列観察に必要とす
る数十万倍以上の高倍率の場合は、観察対象領域を完全
に見失うことになる。しかも、この種の位置ずれは、試
料の傾斜角度が大きければ大きいほど顕著となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
技術の前記問題点を解消し、試料傾斜時における観察対
象領域の位置ずれの補正を精密かつ自動的に行なうこと
ができる改良された電子顕微鏡装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の前記目的は、試
料傾斜時に発生する観察対象領域の位置ずれの補正信号
を生成するための手段を試料移動機構制御手段に配備す
ることによって解決することができる。但し、試料移動
機構は、当該位置補正信号を受けて動作し、観察対象領
域が試料傾斜前の空間位置に戻るように試料位置を補正
する機能を有するものであることが必要である。
【0006】位置補正信号生成手段は、撮像装置の出力
信号(電子顕微鏡像)を処理することによって所望の異
なる傾斜角度における標準試料中の標的領域の位置ずれ
量を検出するための画像処理手段と、検出した位置ずれ
量の情報を格納するための記憶手段を備え、かつ、観察
者による実試料傾斜角度及び観察対象領域の指定があっ
た場合、当該記憶手段に格納されている情報に基づいて
位置補正信号を生成するように構成することが望まし
く、このように構成すれば、実試料傾斜角度及び観察対
象領域の指定をするだけで、その後の操作が自動的に進
行する。
【0007】なお、位置補正信号生成手段は、撮像装置
の出力信号(電子顕微鏡像)を処理することにより、設
定された特定の傾斜角度における実試料中の観察対象領
域の位置ずれ量を検出するための画像処理手段を備え、
かつ、検出した位置ずれ量に基づいて位置補正信号を生
成するように構成することも可能であり、このように構
成すれば、位置ずれ量の情報を記憶手段に予め格納する
ための作業を省略することができる。
【0008】電子線光軸に直交する面における標的領域
(標準試料)又は観察対象領域(実試料)の位置ずれ量
は、試料傾斜前後における電子顕微鏡像を比較すること
によって検出することが可能であり、一方、電子線光軸
方向における標的領域又は観察対象領域の位置ずれ量
は、試料の電子顕微鏡像に現われたフレネル縞の強度分
布を計測することによって検出することが可能である。
【0009】
【作用】本発明は、位置補正信号を用いて試料移動機構
を制御するものであるから、試料ホルダや試料回動機構
及び試料移動機構などの機械的構造に起因する誤差を補
正するための成分を位置補正信号に含ませることが可能
である。また、標準試料又は実試料を利用する場合は、
機械的構造に起因する誤差を含んだ位置ずれ量を実測す
ることになるため、検出結果に基づいて生成した位置補
正信号には、この種の誤差を補正するための成分が必然
的に含まれている。従って、本発明に係る電子顕微鏡を
用いた場合は、実試料の傾斜角度の如何にかかわらず、
試料中の観察対象領域を10nmオーダ以下の精度で自
動的に試料傾斜前の空間位置に戻すことができるため、
目的とする観察対象領域を同一視野において正焦点で観
察することが常に可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係る電子顕微鏡装置を図面に
示した実施例を参照して更に詳細に説明する。図1の基
本構成図に示すように、本実施例の電子顕微鏡装置は、
電子銃1、照射レンズ系2、結像レンズ系3、試料ホル
ダ4、試料移動機構5、試料回動機構6、試料移動機構
制御系7、試料回動機構制御系8、電子顕微鏡本体制御
系9、撮像装置10、電子計算機11、カメラ室12、
螢光板13などから構成されている。なお、図2〜図7
における図1と同一の記号は、いずれも同一物又は類似
物を示すものとする。
【0011】試料移動機構5及び試料回動機構6の詳細
構造を図2に示す。前者の試料移動機構5は、パルスモ
ータ及びエンコーダ(図示せず)からなる3個のリニア
アクチュエータ15〜17をもって構成した。これらの
アクチュエータは、パルスモータの回転移動量をエンコ
ーダを用いて減速することにより、回転移動量を例えば
数nm以下の精度で直線移動量に変換するものである。
試料ホルダ4は、X軸方向アクチュエータ15、Y軸方
向アクチュエータ16及びZ軸方向アクチュエータ17
と適当な部位において当接させ、三次元方向の微細調整
が可能なように構成した。なお、Z軸方向は、電子線の
光軸方向を意味し、X軸及びY軸は、Z軸と直交する面
における電子顕微鏡筐体の半径方向及び接線方向を意味
する。
【0012】後者の試料回動機構6は、試料ホルダ4を
X軸周りに回動させるためのパルスモータ6b及び歯車
6cと、同ホルダをY軸周りに回動させるためのリニア
アクチュエータ、ロッド及びバネ(後述)をもって構成
し、その端面6aは、詳細図示せざるも、電子顕微鏡筐
体に固定した。試料回動機構6による試料ホルダ4の傾
斜角度設定精度は、少なくとも 0.1度以下であること
が望ましい。
【0013】試料ホルダ4の先端部分の構造を図3に示
す。試料14を搭載するための試料台18は、Y軸周り
の回動が可能なように、軸30を介して試料ホルダ4に
取り付けた。試料台18の一側には、楔状端部を有する
ロッド19をX軸方向の移動が可能なように配設し、か
つ、試料台18の他側には、同試料台の傾斜角度を安定
に保持するためのバネ20を配設した。ロッド19は、
その端部を試料台18下面に押し込むことにより、同試
料台をY軸周りに傾斜させるように機能するものであ
る。なお、試料台18は、試料傾斜角度が数十度以上に
なる場合でも入射電子線を遮ることがないよう、Z軸方
向における断面形状が試料搭載部付近で薄くなるように
形成した。また、試料台18に対する試料14の固定
は、ガス放出の少ない接着剤(例えば銀ペースト)を用
いて行なった。入射電子線を遮る可能性がある通常の分
厚い固定用治具は、なるべく使用しないことが望まし
い。
【0014】試料移動機構5の変形例を図4に示す。同
図の試料移動機構は、X軸、Y軸及びZ軸の各方向への
伸縮が可能な円柱状ピエゾ素子22を使用し、かつ、そ
の先端に試料台18を設置することにより、同試料台の
三次元的移動が可能な構造とした。この種の試料移動機
構は、円柱状ピエゾ素子22に印加する電圧及び温度を
安定化することにより、位置設定の精度を100分の1
ナノメータオーダにすることができるため、図3に示し
た試料移動機構に比較して観察対象領域の位置ずれ補正
をより微細に行なうことが可能である。
【0015】試料移動機構5及び試料回動機構6は、電
子計算機11と連動させ、かつ、同計算機には、撮像装
置10の出力信号(電子顕微鏡像)を画像処理するため
のソフトウエアを搭載し、加減乗除等の画像間演算、高
速フーリエ変換、フィルタリングその他の必要な演算の
実行が可能なように構成した。撮像装置10は、その出
力信号である電子顕微鏡像に現われる位置ずれ量を精度
良く検出するため、感度、解像度及びS/N比等におい
て優れているアバランシェ増倍撮像素子(通称ハーピコ
ン)を使用した。なお、電子計算機11は、詳細図示せ
ざるも、電子顕微鏡本体制御系9を介して電子線加速電
圧、エミッション電流、像倍率などを併せて制御するこ
とができるように構成した。
【0016】本実施例の電子顕微鏡装置による位置ずれ
補正を図5を参照して説明する。同図において点線で示
したように、試料14を相対面角度θで傾斜させた場
合、当該試料中の観察対象領域21は、太線21aで示
した位置から細線21bで示した位置に移動する。この
場合におけるX軸及びY軸方向の位置ずれ量(ΔX,Δ
Y)とZ方向の位置ずれ量(ΔZ)は、原理的には、幾
何学的に算出することが可能であるが、本実施例では、
試料ホルダや試料回動機構及び試料移動機構などの機械
的な構造部品に起因する誤差を併せて補正するため、電
子計算機に搭載した画像処理ソフトウエアを利用し、実
測によって求めた。なお、Z方向の位置ずれ量(ΔZ)
は、焦点ずれ量を意味するから、電子顕微鏡の焦点調整
摘みのノッチ数又は自動焦点調整装置における電子光学
系の制御電流から近似的に求めることも可能である。
【0017】本発明者は、結晶構造が既知であるシリコ
ン基板を標準試料として使用し、当該試料を電子顕微鏡
に搭載した後、傾斜中又は傾斜前後の電子顕微鏡像を撮
像装置から取り出して電子計算機に記録し、記録像を画
像処理することによって所望の異なる傾斜角度における
標準試料中の標的領域(識別が容易な結晶構造部分)位
置ずれ量を実測した。先ず、図6に示すように、或る試
料傾斜角θ1 における電子顕微鏡像を電子計算機のディ
スプレー上に表示し、選択した特定の標的領域について
その座標(X1,Y1)を求めた。次に、別の試料傾斜角
θ2 における電子顕微鏡像を電子計算機のディスプレー
上に表示して当該標的領域の位置ずれ後の座標(X2
2)を求め、両座標の差を演算することにより、X軸
方向及びY軸方向の位置ずれ量(ΔX,ΔY)を得た。
【0018】Z軸方向の位置ずれ量(ΔZ)は、図7に
示すように、フレネル縞の強度分布を計測することによ
って求めた。フレネル縞は、試料端部や結晶粒界、界面
等の電子顕微鏡像に現われる干渉縞の一種であって、不
足焦点の場合(図a)は明るい縞になり、過焦点の場合
(図b)は暗い縞になる。正焦点の場合は、図示せざる
も、縞が消滅する。従って、本発明者は、画像処理によ
ってフレネル縞の強度分布を計測、この強度分布を既知
のフレネル縞の強度分布又は電子計算機の演算により求
めた強度分布(例えばマルチスライス法でシミュレート
したフレネル縞の強度分布)と比較することによってZ
軸方向の位置ずれ量(ΔZ)を求めた。
【0019】同様の予備作業を複数の標的領域について
繰り返して実行し、それらの位置ずれ量を電子計算機の
記憶装置に格納した。
【0020】実際の試料観察は、電子計算機に記憶させ
た位置ずれ量の情報を用いて行なった。先ず、実試料の
傾斜角度を0度(電子線光軸との直交面)に維持し、当
該試料の電子顕微鏡像を電子計算機のディスプレー上で
観察しながら、同計算機を用いて試料移動機構を駆動
し、特定の観察対象領域(例えば図5の観察対象領域2
1a)が視野の中心に来るようにした。次に、試料回動
機構により所望の角度θだけ実試料を傾斜させ、この状
態で電子計算機による演算を開始した。電子計算機は、
予め記憶した位置ずれ量の情報に基づき傾斜角度θにお
けるX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の位置ずれ量(図
5におけるΔX,ΔY,ΔZ)を求め、その位置ずれ量
の逆符号の値の位置補正信号を生成して試料移動機構制
御系8(図1参照)に送り込んだ。同制御系は、試料移
動機構を動作させ、試料傾斜後の観察対象領域(図5に
おける21b)が試料傾斜前の空間位置に戻るように実
試料の位置を移動した。実試料の傾斜角度を変化させた
場合も、同様の操作を繰り返した。傾斜角度毎に行った
以上の位置補正において、実試料の観察対象領域21は
試料ホルダ4の実際の回動中心となるため、この領域を
電子顕微鏡像において常に一定の位置で且つ正焦点で観
察できた。観察者が行なう操作は、実試料傾斜角度及び
観察対象領域の指定のみであり、その後の操作は、すべ
て電子計算機を用いて行なった。
【0021】以上の補正操作は、標準試料を用いて電子
顕微鏡に記憶させた位置ずれ量の情報を用いて行なうも
のであるが、本発明の目的とする試料位置の補正は、実
試料を傾斜して観察する過程で求めた位置ずれ情報を用
いて行なうこともできる。即ち、実試料を電子顕微鏡に
搭載し、当該試料の電子顕微鏡像を電子計算機のディス
プレー上で観察しながら試料傾斜角度を変化させ、前記
の場合と同様の要領により、特定の観察対象領域につい
て傾斜前後の位置ずれ量を求める。このようにして求め
た位置ずれ量の情報に基づいて位置補正信号を生成すれ
ば、標準試料について位置ずれ量を測定して電子計算機
に記録するという煩雑な予備作業を省略することが可能
である。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、試料傾斜角度の変化に
対する観察対象領域の位置ずれを10nmオーダ以下の
精度で補正することができるため、試料を任意の角度で
傾斜させながら、その結晶構造を高倍率かつ同一視野、
正焦点で観察することが可能となる。しかも、試料の観
察対象領域の位置ずれ量を、従来技術の100分の1以
下に改善することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子顕微鏡装置の一実施例を示す
全体構成図。
【図2】試料移動機構及び試料回動機構の一具体例を示
す斜視図。
【図3】試料回動機構の詳細構造を説明するための試料
ホルダ先端部斜視図。
【図4】試料移動機構の変形例を示す試料ホルダ先端部
斜視図。
【図5】観察対象領域の位置ずれ補正を説明するための
概念図。
【図6】電子顕微鏡像に現われる観察対象領域の位置ず
れ量を示す説明図。
【図7】電子顕微鏡像に現われるフレネル縞の強度分布
を示す説明図。
【符号の説明】
1…電子銃、2…照射レンズ系、3…結像レンズ系、4
…試料ホルダ、5…試料移動機構、6…試料回動機構、
7…試料移動機構制御系、8…試料回動機構制御系、9
…電子顕微鏡本体制御系、10…撮像装置、11…電子
計算機、12…カメラ室、13…螢光板、14…試料、
15…X軸方向アクチュエータ、16…Y軸方向アクチ
ュエータ、17…Z軸方向アクチュエータ、18…試料
台、19…ロッド、20…バネ、21…観察対象領域、
22…円柱状ピエゾ素子、30…軸。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子線源と、電子線を集束して試料に照射
    するための照射レンズ系と、試料を搭載するための試料
    ホルダと、試料の電子顕微鏡像を結像させるための結像
    レンズ系と、電子顕微鏡像を検出して電気信号に変換す
    るための撮像装置と、電子線軸と直交する面に対して試
    料を傾斜させるための試料回動機構と、試料位置を調整
    するための試料移動機構と、試料回動機構及び試料移動
    機構を制御するための制御手段を少なくとも備えた電子
    顕微鏡装置において、前記制御手段は、試料傾斜時に発
    生する観察対象領域の位置ずれの補正信号を生成するた
    めの手段を含むものであり、かつ、前記試料移動機構
    は、当該信号生成手段による位置補正信号を受けて動作
    し、観察対象領域が試料傾斜前の空間位置に戻るように
    試料位置を補正する機能を有するものであることを特徴
    とする電子顕微鏡装置。
  2. 【請求項2】リニアアクチュエータを用いて前記試料移
    動機構を構成したことを特徴とする請求項1に記載の電
    子顕微鏡装置。
  3. 【請求項3】ピエゾ素子からなるアクチュエータを用い
    て前記試料移動機構を構成したことを特徴とする請求項
    1に記載の電子顕微鏡装置。
  4. 【請求項4】アバランシェ増倍撮像素子を用いて前記撮
    像装置を構成したことを特徴とする請求項1〜請求項3
    のいずれか一に記載の電子顕微鏡装置。
  5. 【請求項5】電子線光軸方向における断面形状が試料搭
    載部付近で薄くなるように前記試料ホルダを形成したこ
    とを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一に記載
    の電子顕微鏡装置。
  6. 【請求項6】前記補正信号生成手段は、撮像装置の出力
    信号(電子顕微鏡像)を処理することにより、所望の異
    なる傾斜角度における標準試料中の標的領域の位置ずれ
    量を検出するための画像処理手段と、検出した位置ずれ
    量の情報を格納するための記憶手段を備え、かつ、観察
    者による実試料傾斜角度及び観察対象領域の指定があっ
    た場合、当該記憶手段に格納されている情報に基づいて
    位置補正信号を生成するように構成されていることを特
    徴とする請求項1〜請求項6に記載の電子顕微鏡装置。
  7. 【請求項7】前記画像処理手段は、標準試料の傾斜前後
    における電子顕微鏡像を比較することにより、電子線光
    軸に直交する面における標的領域の位置ずれ量を検出す
    るように構成されていることを特徴とする請求項6に記
    載の電子顕微鏡装置。
  8. 【請求項8】前記画像処理手段は、標準試料の電子顕微
    鏡像に現われたフレネル縞の強度分布を計測することに
    より、電子線光軸方向における標的領域の位置ずれ量を
    検出するように構成されていることを特徴とする請求項
    6に記載の電子顕微鏡装置。
  9. 【請求項9】前記補正信号生成手段は、撮像装置の出力
    信号(電子顕微鏡像)を処理することにより、設定され
    た特定の傾斜角度における実試料中の観察対象領域の位
    置ずれ量を検出するための画像処理手段を備え、かつ、
    検出した位置ずれ量に基づいて位置補正信号を生成する
    ように構成されていることを特徴とする請求項1〜請求
    項6に記載の電子顕微鏡装置。
  10. 【請求項10】前記画像処理手段は、実試料の傾斜前後
    における電子顕微鏡像を比較することにより、電子線光
    軸に直交する面における観察対象領域の位置ずれの量を
    検出するように構成されていることを特徴とする請求項
    9に記載の電子顕微鏡装置。
  11. 【請求項11】前記画像処理手段は、実試料の電子顕微
    鏡像に現われたフレネル縞の強度分布を計測することに
    より、電子線光軸方向における観察対象領域の位置ずれ
    の量を計測するように構成されていることを特徴とする
    請求項9に記載の電子顕微鏡装置。
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