JP2003004620A - 走査型プローブ顕微鏡 - Google Patents
走査型プローブ顕微鏡Info
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- JP2003004620A JP2003004620A JP2001188710A JP2001188710A JP2003004620A JP 2003004620 A JP2003004620 A JP 2003004620A JP 2001188710 A JP2001188710 A JP 2001188710A JP 2001188710 A JP2001188710 A JP 2001188710A JP 2003004620 A JP2003004620 A JP 2003004620A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】探針と試料の位置合わせを精度良く容易に行な
える高速走査可能な走査型プローブ顕微鏡を提供する。 【解決手段】走査型プローブ顕微鏡は、試料4を観察可
能な観察光学系3と、この観察光学系3から一定距離離
して配置された走査系17と、観察光学系3及び走査系
17に対して試料4を移動させる移動機構5と、走査系
17の探針26と観察ポイントとの間の位置関係を光学
的に検出可能な検出光学系27と、この検出光学系27
の検出データに基づいて探針26と観察ポイントAとの
間のずれ量を演算する演算装置23と、この演算装置2
3で演算されたずれ量を無くすように移動機構5を制御
するステージコントローラ22とを備えている。検出光
学系27は、走査系17と対向する位置に配置されてお
り、走査系17の探針26と観察ポイントとの間の位置
関係を光学的に検出し得る。
える高速走査可能な走査型プローブ顕微鏡を提供する。 【解決手段】走査型プローブ顕微鏡は、試料4を観察可
能な観察光学系3と、この観察光学系3から一定距離離
して配置された走査系17と、観察光学系3及び走査系
17に対して試料4を移動させる移動機構5と、走査系
17の探針26と観察ポイントとの間の位置関係を光学
的に検出可能な検出光学系27と、この検出光学系27
の検出データに基づいて探針26と観察ポイントAとの
間のずれ量を演算する演算装置23と、この演算装置2
3で演算されたずれ量を無くすように移動機構5を制御
するステージコントローラ22とを備えている。検出光
学系27は、走査系17と対向する位置に配置されてお
り、走査系17の探針26と観察ポイントとの間の位置
関係を光学的に検出し得る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走査型プローブ顕
微鏡に関する。
微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平2000−121534は、試料
を観察可能な観察光学系と、探針を走査する走査系と、
観察光学系及び走査系に対して試料を相対的に移動させ
る移動機構と、探針と観察ポイントの間の位置関係を光
学的に検出可能な検出光学系と、探針と観察ポイントと
の間のずれ量を演算する演算装置と、演算装置で演算さ
れたずれ量をなくすように移動機構またはスキャナを選
択的に制御することによって探針を観察ポイントに位置
付ける制御手段とを備えている走査型プローブ顕微鏡を
開示している。
を観察可能な観察光学系と、探針を走査する走査系と、
観察光学系及び走査系に対して試料を相対的に移動させ
る移動機構と、探針と観察ポイントの間の位置関係を光
学的に検出可能な検出光学系と、探針と観察ポイントと
の間のずれ量を演算する演算装置と、演算装置で演算さ
れたずれ量をなくすように移動機構またはスキャナを選
択的に制御することによって探針を観察ポイントに位置
付ける制御手段とを備えている走査型プローブ顕微鏡を
開示している。
【0003】特開平9−203740は、探針を上方か
ら観察できるように配置された第1の光学顕微鏡と、第
1の光学顕微鏡から所定の一定距離の位置に配置された
第2の光学顕微鏡と、探針の位置を調整する探針位置決
め手段とを備えており、第1の顕微鏡によって、探針の
位置を所定位置に位置合わせすることにより、探針と第
2の光学顕微鏡の位置関係を関係づける走査型プローブ
顕微鏡を開示している。この走査型プローブ顕微鏡で
は、探針に対する試料の走査は、試料の下に配置された
3次元スキャナにより行なわれる。
ら観察できるように配置された第1の光学顕微鏡と、第
1の光学顕微鏡から所定の一定距離の位置に配置された
第2の光学顕微鏡と、探針の位置を調整する探針位置決
め手段とを備えており、第1の顕微鏡によって、探針の
位置を所定位置に位置合わせすることにより、探針と第
2の光学顕微鏡の位置関係を関係づける走査型プローブ
顕微鏡を開示している。この走査型プローブ顕微鏡で
は、探針に対する試料の走査は、試料の下に配置された
3次元スキャナにより行なわれる。
【0004】特開平9−145721は、探針走査ユニ
ットとカンチレバー観察光学系とが試料を挟んで互いに
反対側に配置されている走査型プローブ顕微鏡を開示し
ている。この走査型プローブ顕微鏡では、試料とカンチ
レバーを同時に光学観察しながら試料を移動することに
よって、試料上の測定所望ポイントに対するカンチレバ
ーの位置決めが行なわれ、カンチレバーとカンチレバー
変位センサのビームスポットを同時に観察しながらカン
チレバーを移動することによって、ビームスポットとカ
ンチレバーの位置合わせが行なわれる。
ットとカンチレバー観察光学系とが試料を挟んで互いに
反対側に配置されている走査型プローブ顕微鏡を開示し
ている。この走査型プローブ顕微鏡では、試料とカンチ
レバーを同時に光学観察しながら試料を移動することに
よって、試料上の測定所望ポイントに対するカンチレバ
ーの位置決めが行なわれ、カンチレバーとカンチレバー
変位センサのビームスポットを同時に観察しながらカン
チレバーを移動することによって、ビームスポットとカ
ンチレバーの位置合わせが行なわれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開平2000−12
1534に開示されている装置では、探針と観察ポイン
トの位置関係を検出するための検出光学系(カンチレバ
ー観察光学系)は、試料に対してカンチレバーと同じ側
に配置されており、走査機構である円筒型圧電体の内部
に位置している。
1534に開示されている装置では、探針と観察ポイン
トの位置関係を検出するための検出光学系(カンチレバ
ー観察光学系)は、試料に対してカンチレバーと同じ側
に配置されており、走査機構である円筒型圧電体の内部
に位置している。
【0006】カンチレバー観察光学系において、探針と
観察ポイントの位置関係を高い精度で検出するには、カ
ンチレバー観察光学系が高い倍率を有しているとよい。
そのためには、カンチレバー観察光学系にNAの大きい
レンズを用いる必要があり、それに応じて走査機構は必
然的に大型なものになる。走査機構の大型化はその共振
周波数を低下させるため、高速走査を妨げる要因とな
る。
観察ポイントの位置関係を高い精度で検出するには、カ
ンチレバー観察光学系が高い倍率を有しているとよい。
そのためには、カンチレバー観察光学系にNAの大きい
レンズを用いる必要があり、それに応じて走査機構は必
然的に大型なものになる。走査機構の大型化はその共振
周波数を低下させるため、高速走査を妨げる要因とな
る。
【0007】カンチレバー観察光学系を走査機構の外側
に配置する改良も考えられるが、この場合にも、少なく
ともミラーは走査機構内部に配置される必要があり、被
走査部分の質量の増加を招く。この場合もやはり、高倍
率化に伴う走査機構の共振周波数の低下を引き起こし、
高速走査の妨げとなる。
に配置する改良も考えられるが、この場合にも、少なく
ともミラーは走査機構内部に配置される必要があり、被
走査部分の質量の増加を招く。この場合もやはり、高倍
率化に伴う走査機構の共振周波数の低下を引き起こし、
高速走査の妨げとなる。
【0008】また、カンチレバーとカンチレバー変位セ
ンサのレーザビームスポットとの位置関係の観察におい
て、カンチレバーで反射されたビームではなく、カンチ
レバー上で散乱したビームを見ているので、カンチレバ
ーの反射率が高い場合には、ビームをほとんど見ること
ができない。
ンサのレーザビームスポットとの位置関係の観察におい
て、カンチレバーで反射されたビームではなく、カンチ
レバー上で散乱したビームを見ているので、カンチレバ
ーの反射率が高い場合には、ビームをほとんど見ること
ができない。
【0009】さらに、カンチレバー観察光学系による観
察では、探針が直接見えないので、探針の正確な位置を
知ることができない。
察では、探針が直接見えないので、探針の正確な位置を
知ることができない。
【0010】特開平9−203740に開示されている
装置は、探針に対して試料が三次元走査される、試料走
査型の走査型プローブ顕微鏡であるため、8インチウエ
ハ等の大きな試料を高速で走査できない。
装置は、探針に対して試料が三次元走査される、試料走
査型の走査型プローブ顕微鏡であるため、8インチウエ
ハ等の大きな試料を高速で走査できない。
【0011】特開平9−145721に開示されている
装置では、探針走査ユニットとカンチレバー観察光学系
の間に試料が配置されるため、測定対象は生物試料等の
透明な物質に限られている。従って、この装置に対して
不透明な試料を配置した場合、試料下の光学系によって
カンチレバーを見ることはできない。
装置では、探針走査ユニットとカンチレバー観察光学系
の間に試料が配置されるため、測定対象は生物試料等の
透明な物質に限られている。従って、この装置に対して
不透明な試料を配置した場合、試料下の光学系によって
カンチレバーを見ることはできない。
【0012】試料ステージ等により試料を適宜退避させ
てカンチレバーを下から光学観察できるようにする改良
も考えられるが、このためには、試料ステージの厚みよ
りも作動距離の長い対物レンズを使用する必要がある。
作動距離の長い対物レンズはNAが小さいので、カンチ
レバーやレーザビームを十分に拡大することができず、
位置合わせの精度が低下する。
てカンチレバーを下から光学観察できるようにする改良
も考えられるが、このためには、試料ステージの厚みよ
りも作動距離の長い対物レンズを使用する必要がある。
作動距離の長い対物レンズはNAが小さいので、カンチ
レバーやレーザビームを十分に拡大することができず、
位置合わせの精度が低下する。
【0013】また、カンチレバー変位センサのレーザビ
ームが光学系の光軸に対して傾いている場合、NAの小
さい対物レンズでは、レーザビームが対物レンズに入射
せず、その結果、レーザビームが全く見えないという事
態も起こり得る。
ームが光学系の光軸に対して傾いている場合、NAの小
さい対物レンズでは、レーザビームが対物レンズに入射
せず、その結果、レーザビームが全く見えないという事
態も起こり得る。
【0014】本発明は、上述した実状に鑑みてなされた
もので、その主な目的は、カンチレバーの探針と試料上
の観察ポイントとの位置合わせを精度良く簡単に行なえ
る高速走査可能な走査型プローブ顕微鏡を提供すること
である。
もので、その主な目的は、カンチレバーの探針と試料上
の観察ポイントとの位置合わせを精度良く簡単に行なえ
る高速走査可能な走査型プローブ顕微鏡を提供すること
である。
【0015】本発明の二次的な目的は、上記の利点を有
する上に、カンチレバーとレーザビームスポットとの位
置合せを精度良く簡単に行なえる走査型プローブ顕微鏡
を提供することである。
する上に、カンチレバーとレーザビームスポットとの位
置合せを精度良く簡単に行なえる走査型プローブ顕微鏡
を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の走査型プローブ
顕微鏡は、試料を観察可能な観察光学系と、この観察光
学系から一定距離だけ離間して配置されている走査系
と、観察光学系及び走査系に対して試料を相対的に移動
させる移動機構と、走査系の走査領域における探針と観
察ポイントとの間の位置関係を光学的に検出可能な検出
光学系と、この検出光学系の検出データに基づいて探針
と観察ポイントとの間のずれ量を演算する演算装置と、
この演算装置で演算されたずれ量を無くすように移動機
構を制御する制御手段とを備えている。走査系は観察光
学系を介して観察した試料の観察ポイントを含む領域に
探針を走査させ、検出光学系は走査系と対向する位置に
配置される。
顕微鏡は、試料を観察可能な観察光学系と、この観察光
学系から一定距離だけ離間して配置されている走査系
と、観察光学系及び走査系に対して試料を相対的に移動
させる移動機構と、走査系の走査領域における探針と観
察ポイントとの間の位置関係を光学的に検出可能な検出
光学系と、この検出光学系の検出データに基づいて探針
と観察ポイントとの間のずれ量を演算する演算装置と、
この演算装置で演算されたずれ量を無くすように移動機
構を制御する制御手段とを備えている。走査系は観察光
学系を介して観察した試料の観察ポイントを含む領域に
探針を走査させ、検出光学系は走査系と対向する位置に
配置される。
【0017】
【発明の実施の形態】第一実施形態
以下、本発明の第一実施形態に係る走査型プローブ顕微
鏡について、図1を参照して説明する。
鏡について、図1を参照して説明する。
【0018】図1に示されるように、本実施形態の走査
型プローブ顕微鏡は、試料4を観察可能な観察光学系3
と、この観察光学系3から一定距離離して配置された、
且つ、観察光学系3により観察された試料4の観察ポイ
ントAを含む領域に対して探針26を走査する走査系1
7と、観察光学系3及び走査系17に対して試料4を移
動させる移動機構5と、走査系17の探針26と観察ポ
イントAとの間の位置関係を光学的に検出可能な検出光
学系27と、この検出光学系27の検出データに基づい
て探針26と観察ポイントAとの間のずれ量を演算する
演算装置23と、この演算装置23で演算されたずれ量
を無くすように移動機構5を制御する制御手段であるス
テージコントローラ22とを備えている。
型プローブ顕微鏡は、試料4を観察可能な観察光学系3
と、この観察光学系3から一定距離離して配置された、
且つ、観察光学系3により観察された試料4の観察ポイ
ントAを含む領域に対して探針26を走査する走査系1
7と、観察光学系3及び走査系17に対して試料4を移
動させる移動機構5と、走査系17の探針26と観察ポ
イントAとの間の位置関係を光学的に検出可能な検出光
学系27と、この検出光学系27の検出データに基づい
て探針26と観察ポイントAとの間のずれ量を演算する
演算装置23と、この演算装置23で演算されたずれ量
を無くすように移動機構5を制御する制御手段であるス
テージコントローラ22とを備えている。
【0019】観察光学系3は、試料観察用対物レンズ2
8と、この試料観察用対物レンズ28を垂直方向(矢印
Z方向)に上下動させる観察光学系用Zステージ1と、
試料観察用対物レンズ28を介して取り込まれる試料4
の光学像を撮るCCDカメラ2とを有している。観察光
学系用Zステージ1は図示しない駆動機構によって矢印
Z方向に移動され得る。
8と、この試料観察用対物レンズ28を垂直方向(矢印
Z方向)に上下動させる観察光学系用Zステージ1と、
試料観察用対物レンズ28を介して取り込まれる試料4
の光学像を撮るCCDカメラ2とを有している。観察光
学系用Zステージ1は図示しない駆動機構によって矢印
Z方向に移動され得る。
【0020】CCDカメラ2で撮られた試料4の光学像
は、試料4の観察ポイントAの位置を特定するための指
標となるクロスカーソル29と共に観察表示装置19に
同時に表示される。クロスカーソル29は互いに直交す
る二直線を有しており、その交差点上に試料4の観察ポ
イントAを位置付けることにより観察ポイントAの位置
が特定される。
は、試料4の観察ポイントAの位置を特定するための指
標となるクロスカーソル29と共に観察表示装置19に
同時に表示される。クロスカーソル29は互いに直交す
る二直線を有しており、その交差点上に試料4の観察ポ
イントAを位置付けることにより観察ポイントAの位置
が特定される。
【0021】走査系17は、図示しないスキャナと、こ
のスキャナを支持しながら垂直方向(矢印Z方向)に上
下動可能な走査系用Zステージ18とを備えている。ス
キャナは、例えば、その可動端が三次元方向に移動可能
な中空のチューブ型圧電体スキャナである。スキャナの
可動端にはカンチレバー15が取り付けられており、ス
キャナに印加する電圧を制御してカンチレバー15先端
の探針26を試料4に沿って所定方向に所定量だけ移動
させることによって、試料4の表面情報(例えば、凹凸
情報など)が測定され得る。スキャナは中空のチューブ
型圧電体スキャナに限定されるものではなく、互いに直
交する三本の積層型圧電体から構成される公知のトライ
ポッド型圧電スキャナ等であってもよい。
のスキャナを支持しながら垂直方向(矢印Z方向)に上
下動可能な走査系用Zステージ18とを備えている。ス
キャナは、例えば、その可動端が三次元方向に移動可能
な中空のチューブ型圧電体スキャナである。スキャナの
可動端にはカンチレバー15が取り付けられており、ス
キャナに印加する電圧を制御してカンチレバー15先端
の探針26を試料4に沿って所定方向に所定量だけ移動
させることによって、試料4の表面情報(例えば、凹凸
情報など)が測定され得る。スキャナは中空のチューブ
型圧電体スキャナに限定されるものではなく、互いに直
交する三本の積層型圧電体から構成される公知のトライ
ポッド型圧電スキャナ等であってもよい。
【0022】このような走査系17に適用可能な測定法
としては、探針接触圧設定時のカンチレバー15の撓み
状態を一定に維持しながら、探針26を試料4に沿って
走査することによって、探針26と試料4との間に働く
相互作用に基づく試料4の表面情報を測定するスタティ
ックモード測定法と、所定の共振周波数でカンチレバー
15を励振させた状態で、例えば振動中心と試料4表面
との間の距離を一定に維持しながら、探針26を試料4
に沿って走査することによって、探針26と試料4との
間に働く相互作用に基づく試料4の表面情報を測定する
ダイナミックモード測定法とがあるが、以下の説明で
は、両測定法を総称して単にSPM測定と呼ぶ。
としては、探針接触圧設定時のカンチレバー15の撓み
状態を一定に維持しながら、探針26を試料4に沿って
走査することによって、探針26と試料4との間に働く
相互作用に基づく試料4の表面情報を測定するスタティ
ックモード測定法と、所定の共振周波数でカンチレバー
15を励振させた状態で、例えば振動中心と試料4表面
との間の距離を一定に維持しながら、探針26を試料4
に沿って走査することによって、探針26と試料4との
間に働く相互作用に基づく試料4の表面情報を測定する
ダイナミックモード測定法とがあるが、以下の説明で
は、両測定法を総称して単にSPM測定と呼ぶ。
【0023】このようなSPM測定において撓み状態を
検出するために、走査系17には光てこ方式の変位セン
サが取り付けられている。この光てこ方式の変位センサ
は、カンチレバー15の背面(探針26が設けられてい
る面の反対側の面)に変位測定用レーザー光を照射する
ための光源(図示しない)と、カンチレバー15の背面
で反射された反射光を受光するための受光素子(図示し
ない)とを備えており、受光素子で検知される反射光の
受光位置及び受光量の変化に基づいてカンチレバー15
の変位状態を光学的に検出し得る。
検出するために、走査系17には光てこ方式の変位セン
サが取り付けられている。この光てこ方式の変位センサ
は、カンチレバー15の背面(探針26が設けられてい
る面の反対側の面)に変位測定用レーザー光を照射する
ための光源(図示しない)と、カンチレバー15の背面
で反射された反射光を受光するための受光素子(図示し
ない)とを備えており、受光素子で検知される反射光の
受光位置及び受光量の変化に基づいてカンチレバー15
の変位状態を光学的に検出し得る。
【0024】走査系17には更に、光源から射出される
変位測定用レーザー光のスポット10を水平面内で自由
に移動させるための調整ツマミ16が設けられている。
調整ツマミ16は、図1には一つしか示されていない
が、実際には二つあり、スポット10を水平面内で二次
元的に移動し得る。
変位測定用レーザー光のスポット10を水平面内で自由
に移動させるための調整ツマミ16が設けられている。
調整ツマミ16は、図1には一つしか示されていない
が、実際には二つあり、スポット10を水平面内で二次
元的に移動し得る。
【0025】本実施形態では、カンチレバー15の位置
が固定されており、これに対して変位センサの光源の位
置を調整する構成となっているが、これとは逆に、変位
センサの光源の位置が固定されており、これに対してカ
ンチレバー15の位置を調整する構成であってもよい。
また、カンチレバー15に照射されるレーザ光の軸は、
鉛直方向とは限らず、鉛直方向に対してある角度を有し
ていてもよい。
が固定されており、これに対して変位センサの光源の位
置を調整する構成となっているが、これとは逆に、変位
センサの光源の位置が固定されており、これに対してカ
ンチレバー15の位置を調整する構成であってもよい。
また、カンチレバー15に照射されるレーザ光の軸は、
鉛直方向とは限らず、鉛直方向に対してある角度を有し
ていてもよい。
【0026】また、走査系17は、後述するXYステー
ジ5上に載せられた試料4の表面に沿ってカンチレバー
15先端の探針26を走査させることにより、試料4の
表面情報をSPM測定する探針走査型の走査系を想定し
ている。
ジ5上に載せられた試料4の表面に沿ってカンチレバー
15先端の探針26を走査させることにより、試料4の
表面情報をSPM測定する探針走査型の走査系を想定し
ている。
【0027】観察光学系3と走査系17は、筐体20に
対して互いに一定距離X0だけ離して整列固定されてい
る。試料4は移動機構5によって観察光学系3と走査系
17の間で搬送され得る。
対して互いに一定距離X0だけ離して整列固定されてい
る。試料4は移動機構5によって観察光学系3と走査系
17の間で搬送され得る。
【0028】好ましい移動機構5は、試料4を水平方向
に移動可能なXYステージである。XYステージは、X
方向に移動可能なXステージと、X方向に直交するY方
向に移動可能なYステージとを備えており、例えばXス
テージの上にYステージが設けられており、Yステージ
の上に試料4が載置される。Xステージを移動させるこ
とによって、試料4を観察光学系3及び走査系17に選
択的に位置付けることができる。
に移動可能なXYステージである。XYステージは、X
方向に移動可能なXステージと、X方向に直交するY方
向に移動可能なYステージとを備えており、例えばXス
テージの上にYステージが設けられており、Yステージ
の上に試料4が載置される。Xステージを移動させるこ
とによって、試料4を観察光学系3及び走査系17に選
択的に位置付けることができる。
【0029】検出光学系27は、走査系17と対向して
配置されており、カンチレバー15先端の探針26と試
料4の観察ポイントAとの位置関係およびカンチレバー
15とビームスポット10との位置関係を光学的に検出
し得る。
配置されており、カンチレバー15先端の探針26と試
料4の観察ポイントAとの位置関係およびカンチレバー
15とビームスポット10との位置関係を光学的に検出
し得る。
【0030】検出光学系27は、探針26に対向して配
置され得る位置検出用対物レンズ6と、位置検出用対物
レンズ6を介して取り込まれるカンチレバー15と探針
26とビームスポット10の光学像を撮るCCDカメラ
9と、光学像をCCDカメラ9に導くミラー7とを備え
ている。これらの光学要素はいずれもXYステージ5の
中に配置されている。
置され得る位置検出用対物レンズ6と、位置検出用対物
レンズ6を介して取り込まれるカンチレバー15と探針
26とビームスポット10の光学像を撮るCCDカメラ
9と、光学像をCCDカメラ9に導くミラー7とを備え
ている。これらの光学要素はいずれもXYステージ5の
中に配置されている。
【0031】検出光学系27は更に、カンチレバー15
を照明するための照明光源24と、照明光源24からの
照明光をファイバー口金13に導く光ファイバー21
と、ファイバー口金13に入射した照明光をカンチレバ
ー付近まで導くためのミラー14とハーフミラー8とを
備えている。
を照明するための照明光源24と、照明光源24からの
照明光をファイバー口金13に導く光ファイバー21
と、ファイバー口金13に入射した照明光をカンチレバ
ー付近まで導くためのミラー14とハーフミラー8とを
備えている。
【0032】検出表示装置11には、探針26とカンチ
レバー15とビームスポット10の光学像と共に、探針
26と試料4の観察ポイントAとの位置関係を特定する
ための指標となるクロスカーソル30が同時に表示され
る。
レバー15とビームスポット10の光学像と共に、探針
26と試料4の観察ポイントAとの位置関係を特定する
ための指標となるクロスカーソル30が同時に表示され
る。
【0033】クロスカーソル30は互いに直交する二直
線を有しており、その交差点上に探針26又は試料4の
観察ポイントAを選択的に位置付けることによって、探
針26と観察ポイントAとの間の距離を測定することが
できる。
線を有しており、その交差点上に探針26又は試料4の
観察ポイントAを選択的に位置付けることによって、探
針26と観察ポイントAとの間の距離を測定することが
できる。
【0034】本実施形態では、試料4の観察ポイントA
は予めクロスカーソル30の交差点上に位置決めされて
いる。この場合、位置決めは例えば次のように行なわれ
る。図2に示されるような透明で規則的なパターンの書
き込まれた位置決め試料51を製作し、これを観察光学
系3の直下に配置し、その中心Pを試料観察表示装置1
9上のクロスカーソル29の中心Aに合わせる。続いて
XYステージ5により位置決め試料51をX0だけ移動
して走査系17の直下に配置し、位置決め試料51を検
出表示装置11により裏側から観察し、その中心Pが検
出表示装置11上のクロスカーソル30の交差点に合う
ように少しずつX0を変化させる。
は予めクロスカーソル30の交差点上に位置決めされて
いる。この場合、位置決めは例えば次のように行なわれ
る。図2に示されるような透明で規則的なパターンの書
き込まれた位置決め試料51を製作し、これを観察光学
系3の直下に配置し、その中心Pを試料観察表示装置1
9上のクロスカーソル29の中心Aに合わせる。続いて
XYステージ5により位置決め試料51をX0だけ移動
して走査系17の直下に配置し、位置決め試料51を検
出表示装置11により裏側から観察し、その中心Pが検
出表示装置11上のクロスカーソル30の交差点に合う
ように少しずつX0を変化させる。
【0035】また、カンチレバー15を交換したとき、
走査系17に対するカンチレバー15の位置はある範囲
内でばらつく(通常±0.5mm程度)。したがって、
カンチレバー15の交換後、ビームスポット10がカン
チレバー15の背面に乗るように調整を行なう必要があ
る。この調整に際しても、検出表示装置11上に表示さ
れるビームスポット10とカンチレバー12を見なが
ら、調整ツマミ16を用いてビームスポット10を二次
元的に移動してカンチレバー上の所定の位置(図1上の
点D)に一致させる。
走査系17に対するカンチレバー15の位置はある範囲
内でばらつく(通常±0.5mm程度)。したがって、
カンチレバー15の交換後、ビームスポット10がカン
チレバー15の背面に乗るように調整を行なう必要があ
る。この調整に際しても、検出表示装置11上に表示さ
れるビームスポット10とカンチレバー12を見なが
ら、調整ツマミ16を用いてビームスポット10を二次
元的に移動してカンチレバー上の所定の位置(図1上の
点D)に一致させる。
【0036】走査型プローブ顕微鏡は、さらに、走査系
17のスキャナに所定の電圧を印加することによってス
キャナの可動端をXY方向に変位させてカンチレバー1
5先端の探針26を試料4に沿って所定方向に所定量だ
け移動させると共に受光素子の受光量の変化に基づいて
スキャナを矢印Z方向に変位させて探針26と試料4と
の距離を制御するスキャナコントローラ31を備えてい
る。
17のスキャナに所定の電圧を印加することによってス
キャナの可動端をXY方向に変位させてカンチレバー1
5先端の探針26を試料4に沿って所定方向に所定量だ
け移動させると共に受光素子の受光量の変化に基づいて
スキャナを矢印Z方向に変位させて探針26と試料4と
の距離を制御するスキャナコントローラ31を備えてい
る。
【0037】スキャナコントローラ31は、スキャナの
可動端をXY方向に変位させるだけで無く、探針26を
試料4に対してアプローチする時に、走査系17の走査
系用Zステージ18を矢印Z方向に移動させる。つま
り、SPM測定前に、スキャナコントローラ31は、探
針26と試料4との間に働く相互作用(物理量)が所望
の値となるまで走査系用Zステージ18を矢印Z方向に
移動させる(アプローチ)。その後、スキャナコントロ
ーラ31は、実際のSPM測定を行うため、スキャナに
電圧を印加し、その可動端に位置する探針26と試料4
表面との距離をZ方向にフィードバック制御しながら、
探針26を試料4の表面に沿って(つまりXY方向に)
走査する。
可動端をXY方向に変位させるだけで無く、探針26を
試料4に対してアプローチする時に、走査系17の走査
系用Zステージ18を矢印Z方向に移動させる。つま
り、SPM測定前に、スキャナコントローラ31は、探
針26と試料4との間に働く相互作用(物理量)が所望
の値となるまで走査系用Zステージ18を矢印Z方向に
移動させる(アプローチ)。その後、スキャナコントロ
ーラ31は、実際のSPM測定を行うため、スキャナに
電圧を印加し、その可動端に位置する探針26と試料4
表面との距離をZ方向にフィードバック制御しながら、
探針26を試料4の表面に沿って(つまりXY方向に)
走査する。
【0038】観察光学系3の試料観察用対物レンズ28
の光軸と走査系17の探針26先端との間の距離はX0
に設定されている。
の光軸と走査系17の探針26先端との間の距離はX0
に設定されている。
【0039】次に、本実施形態の走査型プローブ顕微鏡
の動作について説明する。
の動作について説明する。
【0040】まず、走査系17にカンチレバー15が取
り付けられる。走査系17へのカンチレバー15の取り
付けは板バネで押さえたり真空吸着したりして行なわれ
る。つぎに、XYステージ5を移動して、検出光学系2
7をカンチレバー15の直下に配置する。そのとき、検
出表示装置11には、カンチレバー15と、カンチレバ
ー変位センサのビームスポット10と、探針26とが表
示される。
り付けられる。走査系17へのカンチレバー15の取り
付けは板バネで押さえたり真空吸着したりして行なわれ
る。つぎに、XYステージ5を移動して、検出光学系2
7をカンチレバー15の直下に配置する。そのとき、検
出表示装置11には、カンチレバー15と、カンチレバ
ー変位センサのビームスポット10と、探針26とが表
示される。
【0041】検出表示装置11上に表示されるビームス
ポット10とカンチレバー12を見ながら調整ツマミ1
6を用いてビームスポット10を二次元的に移動して、
ビームスポット10をカンチレバー12上の所定の位置
(図1の点D)に一致させる。
ポット10とカンチレバー12を見ながら調整ツマミ1
6を用いてビームスポット10を二次元的に移動して、
ビームスポット10をカンチレバー12上の所定の位置
(図1の点D)に一致させる。
【0042】次に、クロスカーソル30の交差点をA点
から移動して探針26(点C)に合わせる。このときの
点Aと点Cとのずれ量(ΔX,ΔY)が試料上の測定所
望点Aと探針26とのずれ量になる。クロスカーソル3
0を探針26に合わせた時点で、このずれ量(ΔX,Δ
Y)の値は演算装置23に記憶される。
から移動して探針26(点C)に合わせる。このときの
点Aと点Cとのずれ量(ΔX,ΔY)が試料上の測定所
望点Aと探針26とのずれ量になる。クロスカーソル3
0を探針26に合わせた時点で、このずれ量(ΔX,Δ
Y)の値は演算装置23に記憶される。
【0043】次に、XYステージ5をX方向に移動し
て、XYステージ5に載置されている試料4を観察光学
系3の試料観察用対物レンズ28の光軸下(観察視野
内)に位置付ける。
て、XYステージ5に載置されている試料4を観察光学
系3の試料観察用対物レンズ28の光軸下(観察視野
内)に位置付ける。
【0044】次に、観察光学系用Zステージ1により試
料観察用対物レンズ28を垂直方向(Z方向)に上下動
させて試料4に焦点を合わせる。この状態は常に観察表
示装置19に表示されており、観察表示装置19を目視
観察しながらXYステージ5を微動して、クロスカーソ
ル29の交差点上に試料4の観察ポイントAを位置付け
る。この結果、試料4の観察ポイントAの位置が特定さ
れる。試料4の観察ポイントAの位置データは一時的に
演算装置23に記憶される。
料観察用対物レンズ28を垂直方向(Z方向)に上下動
させて試料4に焦点を合わせる。この状態は常に観察表
示装置19に表示されており、観察表示装置19を目視
観察しながらXYステージ5を微動して、クロスカーソ
ル29の交差点上に試料4の観察ポイントAを位置付け
る。この結果、試料4の観察ポイントAの位置が特定さ
れる。試料4の観察ポイントAの位置データは一時的に
演算装置23に記憶される。
【0045】演算装置23は、演算装置23に記憶され
た観察ポイントAの位置データと前述の(ΔX,ΔY)
の値とからXYステージ5の移動量X0を補正し、移動
後に観察ポイントAが探針26の直下に配置されるよう
に、XYステージ5を移動させる。
た観察ポイントAの位置データと前述の(ΔX,ΔY)
の値とからXYステージ5の移動量X0を補正し、移動
後に観察ポイントAが探針26の直下に配置されるよう
に、XYステージ5を移動させる。
【0046】この後、スキャナコントローラ31によっ
て走査系用Zステージ18を矢印Z方向に移動させて探
針26を試料4表面にアプローチさせるだけで、直ち
に、試料4の観察ポイントAに対する所望のSPM測定
を開始することができる。
て走査系用Zステージ18を矢印Z方向に移動させて探
針26を試料4表面にアプローチさせるだけで、直ち
に、試料4の観察ポイントAに対する所望のSPM測定
を開始することができる。
【0047】また、演算装置23によって算出されたず
れ量(ΔX,ΔY)データは、それ以降、演算装置23
に記憶される。従って、観察光学系3によって特定した
新たな観察ポイントを検出光学系の位置検出用対物レン
ズ6の光軸下(観察視野内)に位置付ける場合でも、演
算装置23に記憶されたずれ量(ΔX,ΔY)を無くす
ように、ステージコントローラ22がXYステージ5を
動作制御することによって、試料4の新たな観察ポイン
トに対して探針26を短時間の内に正確に位置決めする
ことができる。
れ量(ΔX,ΔY)データは、それ以降、演算装置23
に記憶される。従って、観察光学系3によって特定した
新たな観察ポイントを検出光学系の位置検出用対物レン
ズ6の光軸下(観察視野内)に位置付ける場合でも、演
算装置23に記憶されたずれ量(ΔX,ΔY)を無くす
ように、ステージコントローラ22がXYステージ5を
動作制御することによって、試料4の新たな観察ポイン
トに対して探針26を短時間の内に正確に位置決めする
ことができる。
【0048】本実施形態ではカンチレバーに対してレー
ザースポットを位置合わせたが、逆に、レーザースポッ
ト位置は固定でカンチレバー位置を調整してレーザース
ポット位置に合わせてもよい。そうすれば観察光学系の
中心と探針との距離X0はほぼ一定になるので、カンチ
レバーを交換する度に探針の位置ずれ(ΔX,ΔY)を
測ると言う煩わしさがなくなる。
ザースポットを位置合わせたが、逆に、レーザースポッ
ト位置は固定でカンチレバー位置を調整してレーザース
ポット位置に合わせてもよい。そうすれば観察光学系の
中心と探針との距離X0はほぼ一定になるので、カンチ
レバーを交換する度に探針の位置ずれ(ΔX,ΔY)を
測ると言う煩わしさがなくなる。
【0049】本実施形態は以下に述べる利点を有してい
る。
る。
【0050】カンチレバーの交換の際、カンチレバーに
対するビームスポットの調整、探針位置と試料上の測定
所望ポイントの位置合せを迅速かつ容易に行なえる。
対するビームスポットの調整、探針位置と試料上の測定
所望ポイントの位置合せを迅速かつ容易に行なえる。
【0051】さらに、カンチレバーを観察する光学系が
走査系から完全に分離しているので、カンチレバー観察
光学系の部品が走査系に搭載されることがない。従っ
て、余計な光学要素を走査系に搭載することによる走査
系の共振周波数の低下に伴う走査速度の低下がない。
走査系から完全に分離しているので、カンチレバー観察
光学系の部品が走査系に搭載されることがない。従っ
て、余計な光学要素を走査系に搭載することによる走査
系の共振周波数の低下に伴う走査速度の低下がない。
【0052】また、カンチレバー上のレーザビームの散
乱を見ているわけではないので、カンチレバーの反射率
が高い場合でも確実にレーザビームを観察でき、従って
カンチレバーに対してレーザビームを位置決めすること
ができる。
乱を見ているわけではないので、カンチレバーの反射率
が高い場合でも確実にレーザビームを観察でき、従って
カンチレバーに対してレーザビームを位置決めすること
ができる。
【0053】また、探針走査型の走査型プローブ顕微鏡
なので、大型の試料を測定することが可能である。
なので、大型の試料を測定することが可能である。
【0054】また、試料の透明・不透明に関係なく、カ
ンチレバーとビームスポットの位置合わせ、試料の測定
所望点と探針との位置合わせを行なうことができる。
ンチレバーとビームスポットの位置合わせ、試料の測定
所望点と探針との位置合わせを行なうことができる。
【0055】また、カンチレバーを観察する光学系をカ
ンチレバー直下の近傍に配置することができるので、対
物レンズ6のNAをいくらでも大きくできる。従って、
カンチレバー変位センサのレーザビームの光軸が鉛直方
向と平行でなくても、レーザビームが対物レンズ6に入
射するのでビームスポットを確実に観察できる。また、
高いNAすなわち高倍率の対物レンズ6でビームスポッ
ト10と探針26を観察できるので、それらの位置決め
を高い精度で行なえる。
ンチレバー直下の近傍に配置することができるので、対
物レンズ6のNAをいくらでも大きくできる。従って、
カンチレバー変位センサのレーザビームの光軸が鉛直方
向と平行でなくても、レーザビームが対物レンズ6に入
射するのでビームスポットを確実に観察できる。また、
高いNAすなわち高倍率の対物レンズ6でビームスポッ
ト10と探針26を観察できるので、それらの位置決め
を高い精度で行なえる。
【0056】また、探針の付いている方向からカンチレ
バーを観察しているので、探針位置を正確に把握でき
る。従って、観察光学系で決めた観察所望点と探針との
位置ずれがない。つまり、走査型プローブ顕微鏡の走査
範囲が狭くなっても観察所望点が走査範囲に入らないこ
とがない。
バーを観察しているので、探針位置を正確に把握でき
る。従って、観察光学系で決めた観察所望点と探針との
位置ずれがない。つまり、走査型プローブ顕微鏡の走査
範囲が狭くなっても観察所望点が走査範囲に入らないこ
とがない。
【0057】第二実施形態
次に、本発明の第二実施形態の走査型プローブ顕微鏡に
ついて図3〜図5を参照して説明する。
ついて図3〜図5を参照して説明する。
【0058】本実施形態は実質的に、第一実施形態にお
ける検出光学系を取り外し可能にした構成であり、検出
光学系の設置スペースがない場合でもカンチレバーに対
するビームスポットの位置合わせや試料上の観察所望ポ
イントと探針との位置決めを行なえるようにしたもので
ある。本実施形態の構成は、第一実施形態と比較して、
検出光学系27の配置が違うのみである。従って、検出
光学系27以外の構成の説明は省略する。
ける検出光学系を取り外し可能にした構成であり、検出
光学系の設置スペースがない場合でもカンチレバーに対
するビームスポットの位置合わせや試料上の観察所望ポ
イントと探針との位置決めを行なえるようにしたもので
ある。本実施形態の構成は、第一実施形態と比較して、
検出光学系27の配置が違うのみである。従って、検出
光学系27以外の構成の説明は省略する。
【0059】図3に示されるように、第一実施形態と同
様の検出光学系27が筐体69の内部に内蔵されてい
る。また、第一実施形態と同様の走査系が走査系外枠6
7の内部に収容されている。走査系外枠67には、第一
実施形態と同様にビームスポット位置調整ツマミ16が
設けられている。筐体69には、走査系外枠67が入り
得る穴68が設けられている。穴68の底部は平面であ
り、走査系外枠67の下面が押し当てられる当て付け面
66として作用する。
様の検出光学系27が筐体69の内部に内蔵されてい
る。また、第一実施形態と同様の走査系が走査系外枠6
7の内部に収容されている。走査系外枠67には、第一
実施形態と同様にビームスポット位置調整ツマミ16が
設けられている。筐体69には、走査系外枠67が入り
得る穴68が設けられている。穴68の底部は平面であ
り、走査系外枠67の下面が押し当てられる当て付け面
66として作用する。
【0060】走査系外枠67は、その下端を除いて円筒
形状をしており、下端は円錐台形状をしている。円錐台
側面64の一部にはミゾ65が設けられている。走査系
外枠67は、図4に示されるように、三つの金属製のボ
ール61によって外側の三方向から押されている。二つ
のボール61は円錐台側面64に接しており、残る一つ
のボール61はミゾ65に接している。
形状をしており、下端は円錐台形状をしている。円錐台
側面64の一部にはミゾ65が設けられている。走査系
外枠67は、図4に示されるように、三つの金属製のボ
ール61によって外側の三方向から押されている。二つ
のボール61は円錐台側面64に接しており、残る一つ
のボール61はミゾ65に接している。
【0061】ミゾ65に接しているボール61は、筐体
69に取り付けられたバネ62に固定されている。ま
た、円錐台側面64に接している二つのボール61はネ
ジ63に固定されている。ネジ63はその回転によりそ
の押し込み量を調整できる。
69に取り付けられたバネ62に固定されている。ま
た、円錐台側面64に接している二つのボール61はネ
ジ63に固定されている。ネジ63はその回転によりそ
の押し込み量を調整できる。
【0062】走査系外枠67の円錐台側面64およびミ
ゾ65に対する三方向からの押しは、走査系外枠67を
斜め下方向に押す力を発生する。その結果、走査系外枠
67の下面が、筐体69に設けられた穴68の底面すな
わち当て付け面66に押し付けられる。また、二本のネ
ジ63の回転による押し込みは、バネ62を押し縮める
力を発生する。その結果、走査系外枠67が、筐体69
の穴68の内面に対して一定位置に押し付けられる。
ゾ65に対する三方向からの押しは、走査系外枠67を
斜め下方向に押す力を発生する。その結果、走査系外枠
67の下面が、筐体69に設けられた穴68の底面すな
わち当て付け面66に押し付けられる。また、二本のネ
ジ63の回転による押し込みは、バネ62を押し縮める
力を発生する。その結果、走査系外枠67が、筐体69
の穴68の内面に対して一定位置に押し付けられる。
【0063】このような構造により、検出光学系27を
内蔵した筐体69は、走査系外枠67に対して簡単に着
脱可能になる。また、二本のネジ63による押し込みに
より、筐体69の内部に設けられている検出光学系27
が、走査系外枠67に対して再現性良く三次元的に一定
の位置に配置される。
内蔵した筐体69は、走査系外枠67に対して簡単に着
脱可能になる。また、二本のネジ63による押し込みに
より、筐体69の内部に設けられている検出光学系27
が、走査系外枠67に対して再現性良く三次元的に一定
の位置に配置される。
【0064】次に本実施形態の作用について説明する。
【0065】まず、観察光学系3と検出光学系27の中
心合わせを行なう。そのために、試料4上の観察ポイン
トAが、XYステージ移動後に探針26の下に配置され
るような初期調整をおこなう。その初期調整は、例え
ば、走査系の下に試料があるときに、光学観察可能なマ
ークを試料に付け、そのマークを観察光学系で探すこと
により行なう。具体的には、カンチレバーにより、故意
に試料にマークを付け、そのマーク位置を観察光学系に
より探す。
心合わせを行なう。そのために、試料4上の観察ポイン
トAが、XYステージ移動後に探針26の下に配置され
るような初期調整をおこなう。その初期調整は、例え
ば、走査系の下に試料があるときに、光学観察可能なマ
ークを試料に付け、そのマークを観察光学系で探すこと
により行なう。具体的には、カンチレバーにより、故意
に試料にマークを付け、そのマーク位置を観察光学系に
より探す。
【0066】表面が比較的やわらかく、強い力で探針を
走査させたときに、表面がけずれる位置調整用試料Sを
準備する。例えば、半導体のレジストパターンやプラス
チックがよい。逆に試料は硬くても、探針がダイヤモン
ドから製作されたカンチレバーを使ってもよい。ダイヤ
モンド探針付きカンチレバーは市場から入手可能であ
る。柔らかい試料SをXYステージ5の上に載せ、走査
系17の下に移動させる。そのあと、初期調整用のカン
チレバー15を走査系17に装着し、探針走査を行な
う。カンチレバー15の取付け位置は取付け誤差範囲内
でばらつきを有している。走査範囲は50〜100μm
程度であり、探針26が試料Sに加える力は10〜10
0μN程度の大きさが適当である。この力は、例えば、
バネ定数が20N/m程度のカンチレバーを1μm程度
たわませるような押し込みにより実現できる。
走査させたときに、表面がけずれる位置調整用試料Sを
準備する。例えば、半導体のレジストパターンやプラス
チックがよい。逆に試料は硬くても、探針がダイヤモン
ドから製作されたカンチレバーを使ってもよい。ダイヤ
モンド探針付きカンチレバーは市場から入手可能であ
る。柔らかい試料SをXYステージ5の上に載せ、走査
系17の下に移動させる。そのあと、初期調整用のカン
チレバー15を走査系17に装着し、探針走査を行な
う。カンチレバー15の取付け位置は取付け誤差範囲内
でばらつきを有している。走査範囲は50〜100μm
程度であり、探針26が試料Sに加える力は10〜10
0μN程度の大きさが適当である。この力は、例えば、
バネ定数が20N/m程度のカンチレバーを1μm程度
たわませるような押し込みにより実現できる。
【0067】カンチレバー15の走査により、位置調整
用試料Sには、ちょうど走査範囲と同じ大きさの正方形
の凹部70が付けられる。次にその試料SをXYステー
ジ5で搬送し、観察光学系3の直下に配置する。そのと
きの移動量は設計上の移動量X0である。このときのX
Yステージ5のXY座標(X1,X2)を演算装置23
に記憶させる。このあと、試料観察表示装置を見ても、
通常は、前述した凹部70は見えない。その場合、ステ
ージコントローラ22でXYステージ5を微小移動させ
て凹部70を探す。カンチレバー15の取付け誤差は一
般に0.5mm程度なので、±0.5mm程度の範囲を
探せば凹部70は見つかる。
用試料Sには、ちょうど走査範囲と同じ大きさの正方形
の凹部70が付けられる。次にその試料SをXYステー
ジ5で搬送し、観察光学系3の直下に配置する。そのと
きの移動量は設計上の移動量X0である。このときのX
Yステージ5のXY座標(X1,X2)を演算装置23
に記憶させる。このあと、試料観察表示装置を見ても、
通常は、前述した凹部70は見えない。その場合、ステ
ージコントローラ22でXYステージ5を微小移動させ
て凹部70を探す。カンチレバー15の取付け誤差は一
般に0.5mm程度なので、±0.5mm程度の範囲を
探せば凹部70は見つかる。
【0068】次に、図5に示すように凹部の中心を、ク
ロスカーソル29に合わせる。このときの座標(X2,
Y2)を演算装置23に記憶させる。座標(X2,Y
2)と座標(X1,X2)の差(ΔX1,ΔY1)を求
め、設計上の移動量X0に加えたもの(X0+ΔX1,
ΔY1)が、観察光学系3の光軸と探針26の距離にな
る。
ロスカーソル29に合わせる。このときの座標(X2,
Y2)を演算装置23に記憶させる。座標(X2,Y
2)と座標(X1,X2)の差(ΔX1,ΔY1)を求
め、設計上の移動量X0に加えたもの(X0+ΔX1,
ΔY1)が、観察光学系3の光軸と探針26の距離にな
る。
【0069】以上の作業により、観察光学系3の光軸と
探針26との距離が求められる。従って、観察表示装置
19のクロスカーソル29の交差点に測定所望点Aを合
わせ、XYステージ5を(X0+ΔX1,ΔY1)だけ
移動すれば、その測定所望点Aがカンチレバー15の探
針26の直下に合わせられる。
探針26との距離が求められる。従って、観察表示装置
19のクロスカーソル29の交差点に測定所望点Aを合
わせ、XYステージ5を(X0+ΔX1,ΔY1)だけ
移動すれば、その測定所望点Aがカンチレバー15の探
針26の直下に合わせられる。
【0070】つぎに、図3に示す検出光学系27を内蔵
した筐体69を走査系外枠67にはめる。その際、検出
光学系27の内蔵された筐体69は走査系外枠67に対
して、円錐台側面64、当て付け面66、バネ62、ボ
ール61により、3次元的に一定の位置に位置決めされ
る。
した筐体69を走査系外枠67にはめる。その際、検出
光学系27の内蔵された筐体69は走査系外枠67に対
して、円錐台側面64、当て付け面66、バネ62、ボ
ール61により、3次元的に一定の位置に位置決めされ
る。
【0071】その状態で、検出表示装置11を見ると、
カンチレバー15は、通常、図1のようにクロスカーソ
ル30の中心からずれている。その場合、図3に示され
る2本のネジ63を回して、検出光学系27を走査系外
枠67に対して相対的に移動させ、検出表示装置11上
で探針26がクロスカーソル30の交差点に一致するよ
うにする。また、このときのクロスカーソル位置を基準
位置として、演算装置23に記憶させる。
カンチレバー15は、通常、図1のようにクロスカーソ
ル30の中心からずれている。その場合、図3に示され
る2本のネジ63を回して、検出光学系27を走査系外
枠67に対して相対的に移動させ、検出表示装置11上
で探針26がクロスカーソル30の交差点に一致するよ
うにする。また、このときのクロスカーソル位置を基準
位置として、演算装置23に記憶させる。
【0072】以上の作業で装置の初期調整は終了する。
次に、新しいカンチレバー15を装置に装着した場合
は、再び筐体69を走査系外枠67にはめる。筐体69
を走査系外枠67に繰り返しはめても、二者の位置関係
は位置決め機構により再現される。検出表示装置11上
でカンチレバー15と探針26の位置を確認し、ビーム
スポット10を調整ツマミ16を用いて移動させて、カ
ンチレバー15上の所定の位置(点D)に合わせる。ま
た、クロスカーソル30の交差点を探針26位置に合わ
せ、ΔXとΔYを求める。この値を演算装置23に記憶
させる。この後は第一実施形態と同様にしてXYステー
ジ5の基準移動量(X0+ΔX1,ΔY1)を(ΔX,
ΔY)だけ補正すれば、試料4の測定ポイントAを正確
に探針26の直下に配置される。
次に、新しいカンチレバー15を装置に装着した場合
は、再び筐体69を走査系外枠67にはめる。筐体69
を走査系外枠67に繰り返しはめても、二者の位置関係
は位置決め機構により再現される。検出表示装置11上
でカンチレバー15と探針26の位置を確認し、ビーム
スポット10を調整ツマミ16を用いて移動させて、カ
ンチレバー15上の所定の位置(点D)に合わせる。ま
た、クロスカーソル30の交差点を探針26位置に合わ
せ、ΔXとΔYを求める。この値を演算装置23に記憶
させる。この後は第一実施形態と同様にしてXYステー
ジ5の基準移動量(X0+ΔX1,ΔY1)を(ΔX,
ΔY)だけ補正すれば、試料4の測定ポイントAを正確
に探針26の直下に配置される。
【0073】その後、一般的な走査型プローブ顕微鏡と
同様にSPM測定を行なう。
同様にSPM測定を行なう。
【0074】本実施形態によれば、XYステージ5に検
出光学系を配置するスペースがなくても、探針と観察光
学系の位置決め、カンチレバーとビームスポットとの位
置決めを正確に簡単に行なうことができる。例えば、走
査系を装置から外した分離した状態でも種々の調整がで
きるため、走査系を二台準備して、一台を使用している
間に、もう一台に対して、カンチレバーの交換と調整を
しておけば、走査系を付けかえるだけでカンチレバーの
交換と調整作業を終了することができる。従って、交換
や調整作業を短縮できる。
出光学系を配置するスペースがなくても、探針と観察光
学系の位置決め、カンチレバーとビームスポットとの位
置決めを正確に簡単に行なうことができる。例えば、走
査系を装置から外した分離した状態でも種々の調整がで
きるため、走査系を二台準備して、一台を使用している
間に、もう一台に対して、カンチレバーの交換と調整を
しておけば、走査系を付けかえるだけでカンチレバーの
交換と調整作業を終了することができる。従って、交換
や調整作業を短縮できる。
【0075】また、本実施形態においては、観察光学系
3の光軸と探針26との距離を測るために、探針で試料
に凹部を付ける手法を用いたが、同じ目的が達成できれ
ば、別の手法を用いてもよい。例えば、カンチレバー探
針ではなく、カンチレバー変位センサの光源であるレー
ザを用いて試料にマーキングしてもよい。
3の光軸と探針26との距離を測るために、探針で試料
に凹部を付ける手法を用いたが、同じ目的が達成できれ
ば、別の手法を用いてもよい。例えば、カンチレバー探
針ではなく、カンチレバー変位センサの光源であるレー
ザを用いて試料にマーキングしてもよい。
【0076】一つの手法としては、試料として半導体レ
ジストを用い、それに、レーザを長時間照射し、変色し
たものをマークとして、そのマークのついた試料をXY
ステージ5で観察光学系3の下に移動して探してもよ
い。この手法で走査系17のレーザの位置と観察光学系
の光軸の位置関係が分かれば、検出光学系27を内蔵し
た筐体69を走査系外枠67に固定し、検出表示装置1
1上でビームスポット10と探針26の距離を測ること
で、結果的に探針26と観察光学系3の光軸との位置関
係が明確になる。
ジストを用い、それに、レーザを長時間照射し、変色し
たものをマークとして、そのマークのついた試料をXY
ステージ5で観察光学系3の下に移動して探してもよ
い。この手法で走査系17のレーザの位置と観察光学系
の光軸の位置関係が分かれば、検出光学系27を内蔵し
た筐体69を走査系外枠67に固定し、検出表示装置1
1上でビームスポット10と探針26の距離を測ること
で、結果的に探針26と観察光学系3の光軸との位置関
係が明確になる。
【0077】試料にマークを付ける手法としては、他に
も、感熱する物質を位置調整用試料とし、これに対して
レーザを照射してもよいし、長時間にわたって蛍光や燐
光を発する物質を位置調整用試料とし、これに対してレ
ーザを照射してもよい。
も、感熱する物質を位置調整用試料とし、これに対して
レーザを照射してもよいし、長時間にわたって蛍光や燐
光を発する物質を位置調整用試料とし、これに対してレ
ーザを照射してもよい。
【0078】第三実施形態続いて、本発明の第三実施形
態の走査型プローブ顕微鏡について図6と図7を参照し
て説明する。
態の走査型プローブ顕微鏡について図6と図7を参照し
て説明する。
【0079】本実施形態は、顕微鏡等のレボルバに走査
系ユニットが取付けられたものである。レボルバの回転
により走査系ユニットが試料から退避した位置にあると
きに、検出光学系がカンチレバーの位置を検出する。
系ユニットが取付けられたものである。レボルバの回転
により走査系ユニットが試料から退避した位置にあると
きに、検出光学系がカンチレバーの位置を検出する。
【0080】本実施形態の走査型プローブ顕微鏡は、図
6と図7に示されるように、光学顕微鏡に一般的に使わ
れるレボルバと同じ構造のレボルバ82を備えている。
レボルバ82は、これをZ方向に移動させるためのZス
テージ1を介して、門型の筐体20に取り付けられてお
り、試料4が載置されるXYステージ5の上方に位置し
ている。また、図示していないが、レボルバ82の上方
にはCCDカメラ2が配置されており、CCDカメラ2
はその観察画像を表示する試料観察表示装置19と接続
されている。
6と図7に示されるように、光学顕微鏡に一般的に使わ
れるレボルバと同じ構造のレボルバ82を備えている。
レボルバ82は、これをZ方向に移動させるためのZス
テージ1を介して、門型の筐体20に取り付けられてお
り、試料4が載置されるXYステージ5の上方に位置し
ている。また、図示していないが、レボルバ82の上方
にはCCDカメラ2が配置されており、CCDカメラ2
はその観察画像を表示する試料観察表示装置19と接続
されている。
【0081】レボルバ82は、五つの対物レンズ取付け
穴を有しており、それらの四つには対物レンズ85a・
85b・85c・85dが取り付けられ、残る一つには
走査系ユニット87が取り付けられている。レボルバ8
2は、その回転により、対物レンズ85a・85b・8
5c・85dと走査系ユニット87の一つを選択的に試
料4に対向させて配置し得る。レボルバ82はその内部
に位置決め機構を備えており、切り換えられる対物レン
ズ85a・85b・85c・85dと走査系ユニット8
7の相互間の軸(観察中心)のずれを1〜10μm程度
に抑え得る。
穴を有しており、それらの四つには対物レンズ85a・
85b・85c・85dが取り付けられ、残る一つには
走査系ユニット87が取り付けられている。レボルバ8
2は、その回転により、対物レンズ85a・85b・8
5c・85dと走査系ユニット87の一つを選択的に試
料4に対向させて配置し得る。レボルバ82はその内部
に位置決め機構を備えており、切り換えられる対物レン
ズ85a・85b・85c・85dと走査系ユニット8
7の相互間の軸(観察中心)のずれを1〜10μm程度
に抑え得る。
【0082】対物レンズ85a・85b・85c・85
dは一般に異なる倍率のものが選ばれる。対物レンズ8
5a・85b・85c・85dの倍率は、例えば、それ
ぞれ10倍・20倍・50倍・100倍であるが、これ
に限定されるものではない。
dは一般に異なる倍率のものが選ばれる。対物レンズ8
5a・85b・85c・85dの倍率は、例えば、それ
ぞれ10倍・20倍・50倍・100倍であるが、これ
に限定されるものではない。
【0083】さらに、走査型プローブ顕微鏡は、対物レ
ンズ85a・85b・85c・85dのひとつ(例えば
対物レンズ85b)が試料4に対向して配置されたとき
に、走査系ユニット87と対向するように配置された検
出光学系27を備えている。検出光学系27の構成は第
二実施形態と同様でありその説明は省略する。検出光学
系27は三次元調整機構83を介して支持アーム81に
より筐体20に固定されている。三次元調整機構83に
より、検出光学系27は、光軸に直交する平面内で二次
元的に移動可能であると共に光軸に沿って移動可能とな
っている。従って、視野の中心を検出対象物に合わせた
り、光学系の焦点を検出対象物に合わせることができ
る。
ンズ85a・85b・85c・85dのひとつ(例えば
対物レンズ85b)が試料4に対向して配置されたとき
に、走査系ユニット87と対向するように配置された検
出光学系27を備えている。検出光学系27の構成は第
二実施形態と同様でありその説明は省略する。検出光学
系27は三次元調整機構83を介して支持アーム81に
より筐体20に固定されている。三次元調整機構83に
より、検出光学系27は、光軸に直交する平面内で二次
元的に移動可能であると共に光軸に沿って移動可能とな
っている。従って、視野の中心を検出対象物に合わせた
り、光学系の焦点を検出対象物に合わせることができ
る。
【0084】次に本実施形態の作用について説明する。
【0085】まず、第二実施形態と同様に、観察光学系
と検出光学系の位置合わせを行なう。本実施形態では、
試料4に対向して配置された対物レンズが観察光学系に
相当する。
と検出光学系の位置合わせを行なう。本実施形態では、
試料4に対向して配置された対物レンズが観察光学系に
相当する。
【0086】走査系ユニットによる測定に先立ち、観察
光学系により試料を観察して測定ポイントの位置が決め
られる。観察光学系による観察は、通常、低倍率から順
に高倍率に変えて行なわれ、最も高倍率の対物レンズに
よる観察の後に走査系ユニット87による測定が行なわ
れる。従って、検出光学系との位置合わせをする観察光
学系は最も高倍率の対物レンズによるものでよい。対物
レンズ相互間の光軸のずれ量は一般的に1〜10μm以
下なので、最も高倍率の対物レンズに対して、検出光学
系との位置調整を行なっておけば、他の対物レンズと検
出光学系との位置関係もおのずと調整される。
光学系により試料を観察して測定ポイントの位置が決め
られる。観察光学系による観察は、通常、低倍率から順
に高倍率に変えて行なわれ、最も高倍率の対物レンズに
よる観察の後に走査系ユニット87による測定が行なわ
れる。従って、検出光学系との位置合わせをする観察光
学系は最も高倍率の対物レンズによるものでよい。対物
レンズ相互間の光軸のずれ量は一般的に1〜10μm以
下なので、最も高倍率の対物レンズに対して、検出光学
系との位置調整を行なっておけば、他の対物レンズと検
出光学系との位置関係もおのずと調整される。
【0087】このため、図6において、100倍の対物
レンズ85dと検出光学系との位置合わせを考える。そ
の位置合わせは第二実施形態と同様な手法で行なう。
レンズ85dと検出光学系との位置合わせを考える。そ
の位置合わせは第二実施形態と同様な手法で行なう。
【0088】まず、調整用カンチレバー15を走査系ユ
ニット87に取付ける。その取付けは、レボルバ82を
回転させて走査系ユニット87を、試料4と検出光学系
27のいずれとも対向しない位置に配置して斜め下方向
から行なう。次に、レボルバ82を回転させて走査系ユ
ニット87を検出光学系27に対向させる。検出表示装
置を見ると、通常、図1のようにカンチレバー15はク
ロスカーソル30の中心から外れている。その場合、調
整機構83を用いて、検出光学系27の位置を三次元的
に調整して、検出表示装置11上において探針26がク
ロスカーソル30に一致するようにする。このときのク
ロスカーソル位置を基準位置として、演算装置23に記
憶させる。この座標を(XC0,YC0)とする。
ニット87に取付ける。その取付けは、レボルバ82を
回転させて走査系ユニット87を、試料4と検出光学系
27のいずれとも対向しない位置に配置して斜め下方向
から行なう。次に、レボルバ82を回転させて走査系ユ
ニット87を検出光学系27に対向させる。検出表示装
置を見ると、通常、図1のようにカンチレバー15はク
ロスカーソル30の中心から外れている。その場合、調
整機構83を用いて、検出光学系27の位置を三次元的
に調整して、検出表示装置11上において探針26がク
ロスカーソル30に一致するようにする。このときのク
ロスカーソル位置を基準位置として、演算装置23に記
憶させる。この座標を(XC0,YC0)とする。
【0089】次に、レボルバ82を回転させて走査系ユ
ニット87を試料4に対向させ、続いて、Zステージ1
により走査系ユニット87を下降させ、調整用試料4
に、探針またはレーザによりマークを付ける。
ニット87を試料4に対向させ、続いて、Zステージ1
により走査系ユニット87を下降させ、調整用試料4
に、探針またはレーザによりマークを付ける。
【0090】次に、レボルバ82を回転させて100倍
の対物レンズ85dを試料4に対向させる。このときの
XYステージ5のXY座標(X1,X2)を演算装置2
3に記憶させる。このとき、レボルバの位置決め機構に
より、探針位置と観察光学系の光軸はほぼ一致するが、
カンチレバーの取付けの誤差範囲内でずれる。このわず
かにずれた試料上のマークを検出光学系により探し、マ
ークの中心をクロスカーソル29に合わせる。このとき
の座標(X2,Y2)を演算装置23に記憶させる。座
標(X2,Y2)と座標(X1,X2)の差(ΔX1,
ΔY1)が、観察光学系3の光軸と探針26のずれ量と
なる。
の対物レンズ85dを試料4に対向させる。このときの
XYステージ5のXY座標(X1,X2)を演算装置2
3に記憶させる。このとき、レボルバの位置決め機構に
より、探針位置と観察光学系の光軸はほぼ一致するが、
カンチレバーの取付けの誤差範囲内でずれる。このわず
かにずれた試料上のマークを検出光学系により探し、マ
ークの中心をクロスカーソル29に合わせる。このとき
の座標(X2,Y2)を演算装置23に記憶させる。座
標(X2,Y2)と座標(X1,X2)の差(ΔX1,
ΔY1)が、観察光学系3の光軸と探針26のずれ量と
なる。
【0091】カンチレバーを交換する場合、レボルバ8
2を回転させて走査系ユニット87を試料4とも検出光
学系27とも対向しない位置に配置し、使ったカンチレ
バー15を取り外し、新しいカンチレバー15を取り付
ける。続いて、レボルバ82を回転させて走査系ユニッ
ト87を試料4に対向させる。その後、検出光学系27
によりカンチレバー15とビームスポット10を観察す
る。
2を回転させて走査系ユニット87を試料4とも検出光
学系27とも対向しない位置に配置し、使ったカンチレ
バー15を取り外し、新しいカンチレバー15を取り付
ける。続いて、レボルバ82を回転させて走査系ユニッ
ト87を試料4に対向させる。その後、検出光学系27
によりカンチレバー15とビームスポット10を観察す
る。
【0092】観察表示装置19を参照して、調整ツマミ
16を回転させてビームスポット10をカンチレバー1
5上の所定の位置に合わせる。また、探針26の位置は
カンチレバー15の取付け誤差の範囲内でばらつき、通
常、図1のようにクロスカーソル30の交差点からずれ
ている。その場合には、交差点を探針26に合わせ、Δ
X、ΔYを求める。この量を演算装置23に記憶させ
る。
16を回転させてビームスポット10をカンチレバー1
5上の所定の位置に合わせる。また、探針26の位置は
カンチレバー15の取付け誤差の範囲内でばらつき、通
常、図1のようにクロスカーソル30の交差点からずれ
ている。その場合には、交差点を探針26に合わせ、Δ
X、ΔYを求める。この量を演算装置23に記憶させ
る。
【0093】調整用カンチレバーにより求められた(Δ
X1,ΔY1)と、このΔX、ΔYを加算することによ
り、観察光学系3の光軸と交換されたカンチレバー15
の探針26との位置関係が明確になる。従って、観察表
示装置19のクロスカーソル29の交差点に測定所望点
Aをあわせ、XYステージ5を(ΔX1+ΔX,ΔY1
+ΔY)だけ移動すれば、その測定所望点Aをカンチレ
バー15の探針26の直下に合わせられる。
X1,ΔY1)と、このΔX、ΔYを加算することによ
り、観察光学系3の光軸と交換されたカンチレバー15
の探針26との位置関係が明確になる。従って、観察表
示装置19のクロスカーソル29の交差点に測定所望点
Aをあわせ、XYステージ5を(ΔX1+ΔX,ΔY1
+ΔY)だけ移動すれば、その測定所望点Aをカンチレ
バー15の探針26の直下に合わせられる。
【0094】試料の測定所望ポイントに探針を配置した
後のSPM測定については一般的なものなので、ここで
は説明を省略する。
後のSPM測定については一般的なものなので、ここで
は説明を省略する。
【0095】本実施形態では、第一実施形態の様に検出
光学系がXYステージ上に配置されていないので、XY
ステージの移動にともなって生じるケーブル類の繰り返
しの折れ曲がりや他部品との摩擦がない。従って、ケー
ブル類の断線がない。また、XYステージ上に検出光学
系用のスペースを設ける必要がないので、装置全体を小
型に作ることが可能になり、装置の対振動特性も向上す
る。また、第二実施形態のように検出光学系をいちいち
とり外す必要がないので、測定者の手間が省ける。
光学系がXYステージ上に配置されていないので、XY
ステージの移動にともなって生じるケーブル類の繰り返
しの折れ曲がりや他部品との摩擦がない。従って、ケー
ブル類の断線がない。また、XYステージ上に検出光学
系用のスペースを設ける必要がないので、装置全体を小
型に作ることが可能になり、装置の対振動特性も向上す
る。また、第二実施形態のように検出光学系をいちいち
とり外す必要がないので、測定者の手間が省ける。
【0096】また、観察光学系3は、走査系ユニット8
7と分離されており、光学系の設計上の制約がないた
め、大型試料に対する高倍率観察、多モード光学顕微鏡
観察(暗視野観察、蛍光観察など)が容易になり、更
に、このような光学観察と広範囲SPM測定を両立する
ことができる。
7と分離されており、光学系の設計上の制約がないた
め、大型試料に対する高倍率観察、多モード光学顕微鏡
観察(暗視野観察、蛍光観察など)が容易になり、更
に、このような光学観察と広範囲SPM測定を両立する
ことができる。
【0097】また、観察光学系3は、光学顕微鏡だけで
なく他の測定装置(測定顕微鏡)としてもよい。例え
ば、特開平9−133869号に開示されている「共焦
点走査型光学顕微鏡」を装着することが好ましい。この
共焦点走査型光学顕微鏡は、レーザー光源からの光ビー
ムが試料上に走査された際、試料から反射される光ビー
ム、若しくは、試料を透過する光ビームに基づいて、試
料像(イメージ像)を構成する顕微鏡装置である。
なく他の測定装置(測定顕微鏡)としてもよい。例え
ば、特開平9−133869号に開示されている「共焦
点走査型光学顕微鏡」を装着することが好ましい。この
共焦点走査型光学顕微鏡は、レーザー光源からの光ビー
ムが試料上に走査された際、試料から反射される光ビー
ム、若しくは、試料を透過する光ビームに基づいて、試
料像(イメージ像)を構成する顕微鏡装置である。
【0098】この装置を走査型プローブ顕微鏡と組み合
わせることで、光学顕微鏡による試料像を基準に観察ポ
イントAを特定するだけでなく、前述の「共焦点走査型
光学顕微鏡」により得られた試料像(イメージ像)に基
づいて観察ポイントAを特定することが可能である。ま
た、共焦点走査型光学顕微鏡だけでなく、他の測定装置
(光学的な測長器や段差測定器など)と走査型プローブ
顕微鏡とを組み合わせることにより、各々の検査装置の
特性を生かした多角的な試料検査を行うことができる。
わせることで、光学顕微鏡による試料像を基準に観察ポ
イントAを特定するだけでなく、前述の「共焦点走査型
光学顕微鏡」により得られた試料像(イメージ像)に基
づいて観察ポイントAを特定することが可能である。ま
た、共焦点走査型光学顕微鏡だけでなく、他の測定装置
(光学的な測長器や段差測定器など)と走査型プローブ
顕微鏡とを組み合わせることにより、各々の検査装置の
特性を生かした多角的な試料検査を行うことができる。
【0099】これまで、いくつかの実施の形態について
図面を参照しながら具体的に説明したが、本発明は、上
述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨
を逸脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
図面を参照しながら具体的に説明したが、本発明は、上
述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨
を逸脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
【0100】
【発明の効果】本発明によれば、カンチレバー走査系の
共振周波数を低下させることなく、すなわち高速走査性
を犠牲にすることなく、探針と試料の位置合わせを精度
良く容易に行なえるように改良された走査型プローブ顕
微鏡が提供される。
共振周波数を低下させることなく、すなわち高速走査性
を犠牲にすることなく、探針と試料の位置合わせを精度
良く容易に行なえるように改良された走査型プローブ顕
微鏡が提供される。
【図1】本発明の第一実施形態に係る走査型プローブ顕
微鏡の構成を示している。
微鏡の構成を示している。
【図2】図1の走査型プローブ顕微鏡において使用され
る規則的なパターンを持つ位置決め試料を示している。
る規則的なパターンを持つ位置決め試料を示している。
【図3】本発明の第二実施形態の走査型プローブ顕微鏡
の主要部分の縦断面を示している。
の主要部分の縦断面を示している。
【図4】図3の走査型プローブ顕微鏡の主要部分の水平
断面を示している。
断面を示している。
【図5】図2と図3の走査型プローブ顕微鏡により凹部
の形成された試料の観察像を示している。
の形成された試料の観察像を示している。
【図6】本発明の第三実施形態の走査型プローブ顕微鏡
の主要部分の構成を示している。
の主要部分の構成を示している。
【図7】図6の走査型プローブ顕微鏡のレボルバの詳細
な構造を示している。
な構造を示している。
3 観察光学系
5 XYステージ
17 走査系
22 ステージコントローラ
23 演算装置
27 検出光学系
Claims (8)
- 【請求項1】 試料を観察可能な観察光学系と、 この観察光学系から一定距離だけ離間して配置されてい
る走査系であって、観察光学系を介して観察した試料の
観察ポイントを含む領域に探針を走査させるスキャナを
有する走査系と、 観察光学系及び走査系に対して試料を相対的に移動させ
る移動機構と、 走査系の走査領域における探針と観察ポイントとの間の
位置関係を光学的に検出可能な検出光学系と、 この検出光学系の検出データに基づいて、観察ポイント
の位置に、探針を位置つけることを特徴とし、 検出光学系が走査系と対向する位置に配置される、走査
型プローブ顕微鏡。 - 【請求項2】 請求項1に記載の走査型プローブ顕微鏡
において、探針の位置を調整することにより、観察ポイ
ントの観察ポイントの位置に、探針を位置つける、請求
項1に記載の走査型プローブ顕微鏡。 - 【請求項3】 前記検出光学系が取り外し可能である、
請求項1に記載の走査型プローブ顕微鏡。 - 【請求項4】 前記検出光学系が、前記観察光学系と前
記走査系が固定されている筐体に固定されている、請求
項1に記載の走査型プローブ顕微鏡 - 【請求項5】 前記移動機構がレボルバである、請求項
1ないし請求項4のいずれかひとつに記載の走査型プロ
ーブ顕微鏡。 - 【請求項6】 前記観察光学系により観察した観察ポイ
ントと、観察ポイントから一定距離だけ離間して配置さ
れた前記探針との位置関係を測定するために、前記観察
光学系および前記検出光学系を用いて、それぞれ透明な
調整用試料を観察する、請求項1または請求項2に記載
の走査型プローブ顕微鏡。 - 【請求項7】 前記観察光学系により観察した観察ポイ
ントと、観察ポイントから一定距離だけ離間して配置さ
れた前記探針との位置関係を測定するために、前記探針
を用いて調整用試料に指標を付ける、請求項1ないし請
求項5のいずれかひとつに記載の走査型プローブ顕微
鏡。 - 【請求項8】 前記観察光学系により観察した観察ポイ
ントと、観察ポイントから一定距離だけ離間して配置さ
れた前記探針との位置関係を測定するために、前記探針
変位センサの光源を用いて調整用試料に指標を付ける、
請求項1ないし請求項5のいずれかひとつに記載の走査
型プローブ顕微鏡。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001188710A JP2003004620A (ja) | 2001-06-21 | 2001-06-21 | 走査型プローブ顕微鏡 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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JP2006023285A (ja) * | 2004-06-08 | 2006-01-26 | Olympus Corp | 複合型走査プローブ顕微鏡及び複合型走査プローブ顕微鏡のカンチレバー位置表示方法 |
JP2007124325A (ja) * | 2005-10-28 | 2007-05-17 | Kyocera Corp | 無線通信装置及びその信号処理方法 |
JP2007285975A (ja) * | 2006-04-19 | 2007-11-01 | Research Institute Of Biomolecule Metrology Co Ltd | 走査型プローブ顕微鏡及び基板検査方法 |
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-
2001
- 2001-06-21 JP JP2001188710A patent/JP2003004620A/ja not_active Withdrawn
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