JPH0651774B2 - 硬化性シリコ−ン組成物及びその製造方法、並びにそれを使用する方法 - Google Patents

硬化性シリコ−ン組成物及びその製造方法、並びにそれを使用する方法

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JPH0651774B2
JPH0651774B2 JP59249817A JP24981784A JPH0651774B2 JP H0651774 B2 JPH0651774 B2 JP H0651774B2 JP 59249817 A JP59249817 A JP 59249817A JP 24981784 A JP24981784 A JP 24981784A JP H0651774 B2 JPH0651774 B2 JP H0651774B2
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キユー エス リン サミユエル
テイー ナコス スチーブン
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ロツクタイト コ−ポレ−シヨン
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、特に、電子回路の注封(ポッティング)に用
いられる硬化性ポリオルガノシロキサン(シリコーン)
組成物に関する。
(従来技術) 熱安定性、低温時の可撓性および絶縁耐力を付与するべ
く、集積回路のような電子装置にポッティングを施した
り、カプセル化するため、シリコーンが使用されてい
る。それらは、脆い電子要素に対し、耐衝撃性、耐振動
性および耐熱応力性を提供するエラストマー材料若しく
はゲル様材料として、主に使用される。シリコーンゲル
包封剤に関しては、米国特許第3,933,712号、第4,072,6
35号、第4,087,585号、第4,271,425号、第4,374,967号
の各明細書およびデイー・ディクソン,ジュニア(D.Di
ckson,Jr.)によるプロシーディング・エレクトリック
・エレクトロニック・インテル.コンフ.(Proceeding
s Electric/Electronic Intel. Conf.)12,92(1975)
に、それぞれ記載されている。また、先行技術について
は、米国特許第4,374,967号明細書の記載事項を参照さ
れたい。
本発明に係る、市場で入手しうるポッティング用シリコ
ーンは、米国特許第4,271,425号明細書に記載されてい
るように、水分によって硬化し、完全硬化するのに数時
間乃至数日を要する1成分系組成物である。急速硬化
は、米国特許第4,087,585号明細書に記載されているよ
うな2成分系によって、温度を上げてやれば達成され
る。しかし、白金触媒が必要な2成分系では、基板面上
の、有機錫化合物、硫黄、アミン、ウレタンおよび不飽
和炭化水素などの可塑剤が妨害する。
メタクリレート官能基またはアクリレート官能基を含有
するシリコーンには、紫外線によって硬化するものがあ
ることが知られている。
米国特許第4,201,808号及び第4,348,451号各明細書、並
びに英国特許出願第GB2039287A号明細書は、紙への剥離
剤塗布用メタクリレート若しくはアクリレートを含有す
るシリコーンの紫外線(UV)硬化性組成物について記載
している。この組成物は、ゼリー様材料、即ちエラスト
マー材料を生成しない。
(発明が解決しようとする問題点) つまり、硬化時に、エラストマー状、即ち軟ゲル状のコ
ンシステンシーを生成するUV硬化性シリコーン組成物が
望ましく、また、UV照射が簡単に届かないところでも、
別の硬化機構によって硬化しうる組成物が望まれるとこ
ろである。
(本発明の要約) 本発明の目的は、上で述べた所望の特性を有するシリコ
ーン組成物を提供することにある。この組成物は、UVを
照射してから約数秒か数分で、軟ゲル状、即ちエラスト
マーのコンシステンシーを呈して硬化する。
また、この組成物は、陰影部において湿分硬化が起こ
る。しかし、湿分硬化が行なわれても、ゲル状、即ちエ
ラストマー的性質は全く損なわれない。
本発明による組成物は、以下のものから成る混合物であ
る。
(a) アクリル・ジアルコキシシリル官能基、若しくはア
クリル・ジアリルオキシシリル官能基を末端基とし、か
つ0.1乃至5重量部のシリコーン湿分硬化触媒を含有す
る30乃至100重量部の反応性ポリオルガノシロキサン。
(b) トリメチルシリル基を末端基とする、0乃至70重量
部のシリコーンオイル。
(c) 有効量の光増感剤。
本発明の組成物に用いられる新規な反応性ポリオルガノ
シロキサンおよびそれらの製法もまた、本発明の一部を
構成するものである。
(実施例) 本発明による製剤中に含まれる主な成分は、アクリル・
ジアルコキシシリル官能基、またはアクリル・ジアリル
オキシシリル官能基を末端基とするポリオルガノシロキ
サンである。これらのシリコーンは、次のような式
(1)で示される。
式中、RおよびRは、メチル基、エチル基などのよ
うなアルキル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基のよ
うなハロアルキル基、ベンジル基またはフェニル基のよ
うな置換若しくは末置換アリル基から成るオルガノ基、
更に、ビニル基、メタクリルオキシプロピル基、メトキ
シ基、メルカプトプロピル基、水素、またはベンゾイン
基のようなその他の基を表わし、Rは、RおよびR
と同じ基か、または別のアルキル基若しくはアリル基
を表わし、Rは、水素または1乃至5個の炭素原子を
有するアルキル基を表わし、Rは、アルキレン基を表
わし、かつnは、80乃至それ以上の整数を表わす。
およびRは、アルキル基が好ましく、なかでも最
も好ましいのは、メチル基である。フェニル基も好適で
あるが、フェニル基を多量に含んだシリコーンは、UV照
射を吸収し過ぎるため、最初のUV硬化量による硬化率を
減少させてしまう。もし、RおよびRが、UV硬化と
か、湿分硬化の条件の下で架橋結合しうるビニル基、メ
タクリルオキシプロピル基、メトキシ基のような官能基
であれば、これらの基は、繰り返し単位ごとに、2%を
超えて存在することはない。
好適な湿分硬化性を得るため、Rは、3個ないしそれ
以下の炭素原子を有するアルキル基が好ましい。R
結合を、熱や加水分解に対して安定させるため、R
は、3乃至約10個の炭素原子を有していることが好ま
しい。
式(1)で示されるシリコーンの反復単位数は、硬化材
料において、所望のゲル状性質即ちエラストマー性質を
発揮させるべく、約80か、またはそれ以上の単位でなけ
ればならない。nは、理論的限界値を持っていないが、
1500を超えないことが望ましい。反復単位が1500を超え
たポリマーは、処理しにくく、塗布が難しくなり、また
硬化しにくくなる。
本発明において用いられる湿分硬化触媒は、例えばアク
リル基の硬化を誘発したり、また妨害したりするよう
に、アクリル基に対して逆効果を与えないメトキシシリ
コーン湿分硬化触媒ならどれでもよい。好適な湿分硬化
触媒は、テトライソプロピルオルトチタネートのような
オルガノチタネート系触媒である。このオルガノチタネ
ート触媒の量が多くなれば、硬化速度が速くなる。従っ
て、湿分硬化速度は、必要に応じて調整する。湿分硬化
触媒は、式(1)で示される反応性シリコーンの量に対
し、0.1乃至5%の割合で用いられる。
本発明において用いられるシリコーンオイルは、約100
乃至5,000センチポアズ(cp)の粘度を有する、トリメ
チルシリルを末端基とするポリジメチルシロキサンであ
る。これらのオイルは、硬化材料のきめや、軟かさを調
整する可塑剤として、また組成物の最終粘度を調整する
稀釈剤として用いられる。ゲル様材料に必要とされるポ
ッティング用組成物に対し、可塑化シリコーンオイル
は、この組成物の約30乃至70重量%の範囲で存在しなけ
ればならない。シリコーンオイルの量がそれより低くな
ると、軟かいゴム状材料を生ずる組成物ができる。シリ
コーンオイルの量が約70%を超えて存在すると、硬化し
てからも流れ出すような材料ができてしまう。
本発明による組成物は、光増感剤を含む。アクリル官能
基の作用により硬化を開始させる光増感剤は、この分野
で公知となっている。それらを例示すると、ベンゾイン
およびその置換体、ベンゾフェノン、ミヒラーケトン
(Michler′s ketone)、ジアルコキシベンゾフェノ
ン、ジエトキシアセトフェノンなどがある。それらの混
合物もさることながら、本発明の概念から逸脱しない限
り、公知のあらゆる光増感剤を使用できる。またこのよ
うな光増感剤に係る使用例は、前述の特許明細書に、ま
た、テクノロジー・マーケティング・コーポレイション
(Technology Marketing Corp.)による1978年発行のエ
ス・ピー・パッパス(S.P. Pappas)の「UV硬化:科学
と技術」(UV Curing:Science and Technology)なる論
文に、記載されている。
本発明による組成物における光増感剤の使用量は、組成
物に対し0.1乃至5%の割合である。しかし、光増感剤
の性質によっては、この範囲を外れた量であっても、そ
れらが、アクリル基の重合を早く、しかも効果的に開始
させる能力を発揮できるものであれば、本発明の概念か
ら逸脱することなく、使用できる。
光増感成分は、例えば式(1)で示される反応性シリコ
ーンのR基またはR基の一部として結合したポリマ
ーとすることもできる。ポリマー結合型光重合開始剤お
よびそれを製造する技術については、米国特許第4,271,
425号明細書に開示されている。ジアルコキシアクリル
官能基を末端基として有するポリマー結合型シリコーン
を製造しうるこの技術に適宜変更を加えて使用できるこ
とは、この合成に携わっている当業者であれば、よく理
解できる筈である。
本発明による組成物は、UV硬化および湿分硬化作用に支
障をきたさない限り、他の添加剤を加えることができ
る。このような添加剤として、2,3−エポキシプロピル
トリメトキシシラン、トリアリル−S−トリアジン−2,
4,6(1H,3H,5H)−トリオン、および当業者に公知なこ
れ以外のものとして、接着促進剤とか、シリカ、マイク
ロバルーンガラスなどのような充填剤がある。
本発明による組成物のきめを改良するのに有用な充填剤
の例は、米国特許第4,072,635号明細書中の第4欄第40
行目から第5欄第7行目にかけて記載されている。も
し、電子装置に対して施すならば、添加剤にイオン種を
加えるべきでない。
電子回路に使用する際に、クラウンエーテルおよびクリ
プテート(Cryptate)のようなイオントラップ化合物
は、イオン伝導率を減少させるのに有用である。それら
を例示すれば、18−クラウン−6,12−クラウン−4、お
よび15−クラウン−5である。参考として米国特許第4,
271,425号明細書に、自然加硫(RTV)シリコーン包封剤
へのクラウンエーテルの使用についての記載がある。
式(1)で示される反応性シリコーンは、次の式(2)
で示される、シラノールを末端基とするシリコーンから
容易につくられる。
式中、RおよびRは、式(1)において定義した基
と同じである。
約500乃至50,000センチポアズの粘度を有する、シラノ
ールを末端基とするジメチルシロキサンは、既に述べた
所望の分子量範囲の反応性シリコーンを生成する。ポッ
ティング用軟ゲル状個合物としては、約600乃至20,000
センチストークス(cst)の粘度を有する、シラノール
を末端基とするジメチルシロキサンは好ましく、より好
ましくは、600乃至4,000センチストークスの範囲であ
る。
式(2)で示されるシラノールは、次の式(3)で示さ
れるシラン化合物と反応する。
式中、R、RおよびRは、式(1)で定義したも
のと同じ基を表わす。オルガノチタネートのような縮合
触媒の存在の下で、式(1)で示される反応性シリコー
ンを生成する。市場で入手できるとともに、アルコキシ
基も、またアクリル基も反応性に富んでいるので、メタ
クリルオキシトリメトキシシランは、式(3)で示され
る好適な化合物である。
シラノールを末端基とするシロキサンに対するシランの
モル比は、2乃至6である(当量のシラノールヒドロキ
シルにつき1乃至3モルのトリアルコキシシラン)。式
(2)で示されるシラノールのモル数に対し、式(3)
で示されるシランのモル数の比が、2:1以下になると、
ゲル状即ちタフィー様の材料が生成され、これは、本発
明において使用することはできない。シラノールの分子
量が増加するにつれて、シランの最低濃度が若干上がる
のが観測された。従って、分子量28,000のシラノールを
末端基とするジメチルシロキサンを使用する場合、少な
くとも2.2:1の比が好ましく、一方、分子量12,000のシ
ラノールを末端基とするジメチルシロキサンに対して
は、2:1の比で十分である。
チタネート触媒を、0.1乃至5重量%の範囲で加える。
好適な触媒は、テトライソプロパノールチタネートであ
る。触媒と反応物とは、10℃乃至200℃の範囲で反応
し、好ましくは、60℃乃至120℃の範囲である。式
(2)で示されるシリコーンのシラノール基と、式
(3)で示されるシランとの反応から遊離されたROH
の実質的理論量全てを除去するため、反応中若しくは反
応後に真空を与える。
式(2)で示されるシリコーン及び式(3)で示される
シランの反応前か、または反応後に、本発明の組成物に
係る成分であるシリコーンオイル及び光重合開始剤を、
組成物に加える。反応後、組成物の湿分硬化特性を変え
るため、チタネート触媒の濃度が調整される。
本発明による組成物は、同じ組成物の湿分硬化性試料と
UV硬化性資料とを比較すれば、若干軟質のものを、主と
して生成する。湿分硬化は、通常24乃至72時間以内に完
了する。UVで硬化後、または湿分硬化の完成後におい
て、試料は、長時間に亘るエージングに関し、目立って
進んだ硬化を示さない。
所定の組成物から得られる硬化生成物の物理的性質は、
式(1)で示される反応性シリコーンの分子量、並びに
使用される硬化方法及びオイル量によって決まる。概し
て、反応性シリコーンの分子量が高くなると、硬化生成
物は軟性化し、かつ硬化速度は遅くなる。式(1)で示
されるシリコーンの分子量は、約35,000以上で、流動的
な硬化生成物が得られるオイルの割合は、70%より幾分
下回っている。
以下、本発明につき、実験に基づいた好適実施例を詳細
に説明する。
実施例1 680センチストークスの粘度を有し、水酸基を末端基と
する50.0gのポリジメチルシロキサン(水酸基は0.3重量
%)、2.62gのメタクリルオキシプロピルトリメトキシ
シラン、および0.21gのテトライソプロピルオルトチタ
ネートを丸底フラスコに入れ、圧力を10mmHg、温度を80
℃に保ち、回転式蒸発器を用いて、2時間反応させた。
前半の1時間は、混合物の粘度が増し、後半の1時間
は、それが減少した。80℃で、更に4時間、凡そ0.5mmH
gの完全真空に近い状態で保った。フラスコを蒸発器か
ら取り外し、窒素でフラッシュした。反応によって生成
したシリコーンは、黄色液体であった。
次に、この生成物を用い、100センチストークス若しく
は1,000センチストークスの粘度を有し、トリメチルシ
リル基を末端基とするシリコーンが配合された混合物を
調製した。この混合物を、シリコーンオイルの含有量を
0乃至90%の範囲となるようにした。これらの混合物の
それぞれに対し、光重合開始剤として2重量%のジエト
キシアセトフェノンを加えた。これらの組成物から成る
約6.4mm(1/4インチ)厚の試料に対し、約70,000μ
W/cmのUVを1乃至2分間照射し硬化させるかまたは
周囲温度及び周囲湿度に状態で、24時間湿分硬化を行な
わせた。オイルの含有量が約70%以上になると、硬化は
非常に難かしく、かつ湿分硬化によって、非流動的生成
物を得ることは達成できなかった。0乃至70%の範囲の
オイルを含有した試料は、ある程度のクリープ性を示し
たものの流動することはなく、軟ゴム状質のもの(ショ
アーA型硬度計による硬度が10乃至15)から、非常に軟
かな粘着ゲル状質のもの(ショアーA硬度計では測定不
可)にまで及んでいた。
実施例2 3,500センチストークスの粘度を有し、水酸基を末端基
とする50.0gのポリジメチルシロキサン(分子量28,00
0)、1.05gのメタクリルオキシプロピルトリメトキシシ
ラン、および0.20gのテトライソプロピルオルトチタネ
ートを用い、実施例1と同じ合成操作を施した。生成物
は、強粘液であった。この生成物試料に、2%ジエトキ
シアセトフェノンを混合し、70,000μW/cmのUV照射
により硬化させたところ、伸縮性に富んだ軟ゴム状質の
ものができた。同じ組成物からなる別の試料を、周囲温
度及び周囲湿度の下で、2.5日間かけて硬化させたとこ
ろ、若干軟質気味のゴム状物ができた。
実施例3 20,000センチストークスの粘度を有し、シラノール基を
末端基とする101.7gのジメチルシロキサン、2.6gのメタ
クリルオキシプロピルトリメトキシシラン、および0.3g
のテトライソプロピルオルトチタネートを用い、生成し
た混合物に、100センチストークスの粘度を有し、トリ
メチルシリル基を末端基とするシリコーンオイルを、加
熱前に加えたこと以外、実施例1および2で行なった操
作と同じ要領で、メタクリルオキシプロピルジメトキシ
シリル基を末端基とするジメチルシロキサンを調製し
た。その結果生じた生成物は、21,200センチポアズの粘
度を有していた。
次に、21,200センチポアズの粘度を有する3.05gの生成
物に、100センチストークスの粘度を有する0.6gのシリ
コーンオイルと0.07gのジメトキシアセトフェノンを混
合した。オイルを58%含有するこの組成物に、約70,000
μW/cmのUVを60秒間照射したところ、1.6mm(1/1
6インチ)の深さまで軟ゲル状に硬化した。
21,200センチポアズの粘度を有する193.8gの生成物に、
100センチストークスの粘度を有する45gのシリコーンオ
イルと50のジメトキシアセトフェノンとを混合した。こ
の混合物を、3.2mm(1/8インチ)厚の開口式金型に
流し込み、各間隔ごとに冷却しながら、20秒間隔で6回
にわたって、前と同じ強度を有するUVを照射し硬化させ
た。
次に、試料を一昼夜かけて湿分硬化させ、その後、10.2
cm平方(4インチ×4インチ)の試験片になっているも
のを金型から取り出し、反転し、粘着性を弱めるため、
この底面に、20秒間隔で3回UV照射を行なった。10.2cm
平方(4インチ×4インチ)の試験片について、電気的
試験を行なったところ、次の表Iに示されるような結果
が得られた。
(比較例1) 次の成分により、組成物を調製した。 成分 重量 RP 48V750 100.0g MAPTMOS 4.17g IPT 0.42g 「RP48V750」は、フォーン・ポウレンク(Phone-Poulen
c)インダストリーズにより市販されている750cst α
−ω−ジヒドロキシポリジメチルシロキサン・オイル、
「MAPTMOS」はメタクリルオキシプロピルトリメトキシ
シラン、IPTはテトライソプロピルオルトチタネートを
示す。
このOH/OCH比は、英国特許第2039387A号公報に開示
されたように、シラノールシリコーン1モルに付き0.28
若しくは2.4モルMATMOSに対応している。第1の試料は
本発明の方法で反応させた。即ち、10mmHgの真空下で80
℃に2時間加熱し、次に、0.3mmHgで3時間80℃で保管
した。第2の試料は前記英国特許の方法で反応させ、25
分間以上140℃に加熱し、次に揮発分なしに試験した。
第1と第2の試料の反応生成物をそれぞれ「N」及び
「P」と略称する。
これらの2つの生成物のそれぞれ5gの試料に2%ジエト
キシアセトフェノン光開始剤を添加した。50mlビーカー
中の各試料に60秒間70mW/cmでUV照射した。
生成物「N」はエラストマーゴムに硬化した。表面に粘
性はなく、普通の消しゴムと類似した性質を持ってい
た。約75cmの高さからベンチの上に落とすと、はね上が
った。
これと対照的に、生成物「P」は、軟泥(スライム)状
の粘性のある状態になった。指にくっついて離れにくく
なって落下するのが困難で、最後には落下したが、ベン
チにくっついて離れなかった。
50mlビーカー上に「N」と「P」の5gの試料(0.6cmの
厚さのスラッグ)を室温と湿分にさらして、24時間後と
48時間後にそれぞれ観察した。
室温と湿分に1カ月さらした後でさえ、試料「P」は、
凝集性の固いゲル又は軟かなエラストマーで粘着性と軟
かさのために落してもはね上らなかった。
(比較例2) 二重、照射、湿分硬化シリコーン組成物を生成するため
の英国特許第1323869号の実施例1についての性質を対
比するために次の実験を行った。次の成分と量で混合物
を調製した。 成分 重量 RP48V750 200.0g MAPTMOS 34.78g CHCOOK(酢酸カリウム) 0.07g これらの量のモル比(シリコーンオイルに対するMAPTMO
S)は、0.03重量%の酢酸カリウムを含んで10:1で、英
国特許第1323869号の実施例1と同じ割合である。この
混合物を、この混合物の方に向く窒素バブル流で80℃迄
加熱し、揮発分を冷却して集めた。20時間これを続け、
その時迄に、更なる揮発分は集まらなかった。次にこの
混合物を冷却して、不溶分を沈澱させた。酢酸カリウム
はこの混合物中に明瞭には溶解しなかった。この生成物
を不溶分から分離した。これを比較例1と同様な照射及
び湿分硬化試験を行った。
この英国特許には光開始剤としてジエトキシアセトフェ
ノンを使用していない。実施例1の光開始剤を使用し
た。ジアミノベンゾフェノンは入手出来ないので、代わ
りにメチレンブルーを使用した。組成は次の通りであっ
た。 成分 重量 上記の生成物 10.0g メチレンブルー 0.4g トルエン 5.0g メチレンブルーは溶解せず、試料中に分散した。この混
合物を、薄いフィルム状に顕微鏡スライドの上に広げ、
毎分70mW/cmで照射した。硬化は観察されなかった。
試料を又、100%相対湿度と120゜Fの温度で72時間保存
した。硬化は現れなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 83/07 LRZ 8319−4J H01L 23/29 23/31

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】以下の成分を重量部で含む混合物よりな
    り、湿分硬化およびUV硬化の両硬化機構により硬化しえ
    る硬化性シリコーン組成物。 (a) 式 (式中、R及びRはUV若しくは湿分硬化状態で2%
    以下が架橋しうるオルガノ基、nは整数、Rは同一若
    しくは異なるオルガノ基、Rは水素若しくはC
    アルキル基、Rはアルキレン基である。) で示され、アクリル官能性ジアルコキシ‐若しくはジア
    リールオキシ‐シリル基を末端基とし、このアクリル末
    端基の硬化を誘発したり、妨害しないようなシリコーン
    湿分硬化性触媒を0.1〜5%含む反応性シリコーンを30
    〜100部。 (b) トリメチルシリル基を末端基とするシリコーンオ
    イルを70部以下。 (C) 有効量の光増感剤。
  2. 【請求項2】以下の1つ以上の特徴を含む特許請求の範
    囲第1項に記載の硬化性シリコーン組成物。 (a) 光増感剤が、置換されたか置換されないベンゾイ
    ン、ベンゾフェノン、ジアルコキシベンゾフェノン、ミ
    ヒラーケトン及びジエトキシアセトフェノンよりなる群
    から選択されること。 (b) 反応性シリコーンのR若しくはRオルガノ基
    が、好ましくはベンゾイン基又はベンゾインエーテル基
    の光増感基を含むこと。
  3. 【請求項3】100乃至5,000センチポアズの粘度を有し、
    トリメチルシリルを末端基とするシリコーンオイルを含
    有する特許請求の範囲第1項または第2項に記載の硬化
    性シリコーン組成物。
  4. 【請求項4】シリコーンオイルが、30乃至70%の範囲で
    含まれる特許請求の範囲第1項乃至第3項のいずれかに
    記載の硬化性シリコーン組成物。
  5. 【請求項5】湿分硬化性触媒が、オルトチタネート触媒
    から成る特許請求の範囲第1項乃至第4項のいずれかに
    記載の硬化性シリコーン組成物。
  6. 【請求項6】反応性ポリオルガノシロキサンの分子量
    が、12,000乃至50,000の範囲であることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項乃至第5項のいずれかに記載の硬化
    性シリコーン組成物。
  7. 【請求項7】以下の成分を重量部で含む混合物より成
    り、湿分硬化とUV硬化の両機構により硬化しえる硬化性
    シリコーン組成物。 (a) 式 (式中、R及びRは、2%以下がUV若しくは湿分硬
    化状態で架橋可能なオルガノ基、nは整数、Rは同一
    か異なるオルガノ基、Rは水素若しくはC アル
    キル基、Rはアルキレン基) で示されるアクリル官能性ジアルコキシ‐又はジアリー
    ルオキシ‐シリル基を末端基とし、このアクリル末端基
    の硬化を誘発したり妨害しないようなシリコーン湿分硬
    化性触媒を0.1〜5%含む反応性シリコーンを30〜100
    部。 (b) トリメチルシリル基を末端基とするシリコーンオ
    イルを70部以下。 (C) 有効量の光増感剤。 (d) 有効量の接着促進剤及び/又はイオン捕獲用化合
    物。
  8. 【請求項8】(1) 式 (式中、R及びRは、UV若しくは湿分硬化状態で架
    橋可能な2%以下のオルガノ基、nは整数) で示され、500〜50,000センチポアズの粘度を有するシ
    ラノールを末端基とするシリコーンを、 式 (式中、Rは同一若しくは異なるアルキル基若しくは
    アリール基、Rは水素若しくはC アルキル基、
    はアルキレン基)で示されるアクリル官能性トリア
    ルコキシ‐若しくはトリアリールオキシ‐シランとを、
    縮合触媒の存在化に、シランとシラノールのモル比を2:
    1と6:1との間にして反応させる工程と、 (2) 前記工程の反応により生成した理論上のROHの
    ほぼすべてを除去する工程とを含む、方法により製造さ
    れた、 (a)アクリル官能性ジアルコキシ‐若しくはジアリー
    ルオキシ‐シリル基を末端基とする反応性シリコーン
    と、(b)トリメチルシリル基を末端基とするシリコー
    ンオイル、及び(c)光増感剤を混合することを特徴と
    する、以下の成分を重量部で含む混合物よりなり、湿分
    硬化およびUV硬化の両硬化機構により硬化しえる硬化性
    シリコーン組成物の製造方法。 (a) 式 (式中、R及びRはUV若しくは湿分硬化状態で2%
    以下が架橋しうるオルガノ基、nは整数、Rは同一若
    しくは異なるオルガノ基、Rは水素若しくはC
    アルキル基、Rはアルキレン基である。) で示され、アクリル官能性ジアルコキシ‐若しくはジア
    リールオキシ‐シリル基を末端基とし、このアクリル末
    端基の硬化を誘発したり、妨害しないようなシリコーン
    湿分硬化性触媒を0.1〜5%含む反応性シリコーンを30
    〜100部。 (b) トリメチルシリル基を末端基とするシリコーンオ
    イルを70部以下。 (C) 有効量の光増感剤。
  9. 【請求項9】シランとシラノールの比が、2:1と2.5:1と
    の間である特許請求の範囲第8項に記載の方法。
  10. 【請求項10】以下の成分を重量部で含む混合物よりな
    り、湿分硬化およびUV硬化の両硬化機構により硬化しえ
    る硬化性シリコーン組成物であって、 (a) 式 (式中、R及びRは、UV若しくは湿分硬化状態で2
    %以下が架橋しうるオルガノ基、nは整数、Rは同一
    若しくは異なるオルガノ基、Rは水素若しくはC
    アルキル基、Rはアルキレン基である。) で示され、アクリル官能性ジアルコキシ‐若しくはジア
    リールオキシ‐シリル基を末端基とし、このアクリル末
    端基の硬化を誘発したり、妨害しないようなシリコーン
    湿分硬化性触媒を0.1〜5%含む反応性シリコーンを30
    〜100部。 (b) トリメチルシリル基を末端基とするシリコーンオ
    イルを70部以下。 (C) 有効量の光増感剤とを含む 硬化性シリコーン組成物を、電子部品に塗布し、その場
    所で湿分硬化及びUV硬化することにより、電子部品の注
    封を施すことを特徴とする硬化性シリコーン組成物の使
    用法。
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