JPH0651650U - 液体弁装置のシール構造 - Google Patents
液体弁装置のシール構造Info
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- JPH0651650U JPH0651650U JP8892692U JP8892692U JPH0651650U JP H0651650 U JPH0651650 U JP H0651650U JP 8892692 U JP8892692 U JP 8892692U JP 8892692 U JP8892692 U JP 8892692U JP H0651650 U JPH0651650 U JP H0651650U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本考案は、弁装置の弁体と外部枠体の水路を
シール部材で接続するシール構造において、部材の組立
て高さや液体圧の高低に関係なく確実なシールを行える
ようにする。 【構成】 固定弁体3と外部枠体6の接合面7の間に設
けた挿入孔10に、リング状のシール部材11を嵌合
し、シール部材11の内側に水路4、8を連通する液体
流通路12を設ける。シール部材11の外側面と両端面
に、傾斜面14、15と傾斜面16、17を設け、シー
ル部材11と挿入孔10の間にすき間18を設ける。シ
ール部材11の内側に作用する液体の圧力が増大する
と、それに比例してシール部材11が外側に変形し、両
端面が弁体3と接合面7に圧着して液密性を高める。
シール部材で接続するシール構造において、部材の組立
て高さや液体圧の高低に関係なく確実なシールを行える
ようにする。 【構成】 固定弁体3と外部枠体6の接合面7の間に設
けた挿入孔10に、リング状のシール部材11を嵌合
し、シール部材11の内側に水路4、8を連通する液体
流通路12を設ける。シール部材11の外側面と両端面
に、傾斜面14、15と傾斜面16、17を設け、シー
ル部材11と挿入孔10の間にすき間18を設ける。シ
ール部材11の内側に作用する液体の圧力が増大する
と、それに比例してシール部材11が外側に変形し、両
端面が弁体3と接合面7に圧着して液密性を高める。
Description
【0001】
この考案は、各種液体の止水又は流量調節などに用いられる液体弁装置と、そ れを覆う外部枠体との間のシール構造に関するものである。
【0002】
水道水用水栓や、温水・冷水混合栓、便器用温水洗浄器の流路切換え栓などに 用いられる弁装置は、図1及び図7に示すように、ハウジング1の内部に、操作 用レバー5が連結する可動弁体2と、水路4、4を有する固定弁体3とを収納し 、ハウジング1を覆う外部枠体6に、固定弁体3と平行に対向する接合面7を設 け、その接合面7に、上記弁体水路4、4に対応した水路8、8を設けている。
【0003】 また、固定弁体3と接合面7との間に、シール部材の挿入孔10、10を有す るリング状のガイドプレート9を設け、その挿入孔10に組込んだシール部材2 1の両端部を弁体3と接合面7に接触させて、弁体水路4と枠体水路8との間を シールしている。
【0004】 従来のシール部材21は、図7及び図8に示すように、外形が上記挿入孔10 と同形状に成形されたリング状の弾性材で形成され、シール性能を向上させるた めその両端面に、溝22やリップ23を設けて接地性を高めている。
【0005】 なお、図中20は、補強用の芯金である。
【0006】
ところが、上記従来のシール構造においては、各部品を組立てた状態でシール 部材21の両端面と弁体3及び接合面7とが接触してシールを行うために、部品 の組立て高さにバラツキがあると、シール部材21の接触状態が変化し、シール 性能にもバラツキが生じる可能性がある。特に、水路を流れる液体圧が高圧にな ると、上記のように面同士の単純な接触でシールを行う構造では比例的にシール 性が低下しやすく、その都度部品組立て高さの調整等を行う必要がある。
【0007】 また、シール部材21の表面に溝22やリップ23を設けた構造では、エアー の噛み込みが生じやすく、そのエアーによりレバー5による操作時に異音が発生 する場合も考えられる。
【0008】 そこで、この考案は、上記の問題を解決し、部品組立て高さのバラツキや液体 圧の高低に関係なく安定したシール性を保持でき、しかもエアーの噛み込みによ る異音発生が防止できるシール構造を提供することを目的としている。
【0009】
上記の課題を解決するため、この考案は、水路を有する弁体と、その弁体に平 行に対向するように外部枠体に設けた接合面との間に、シール部材の挿入孔を設 け、その挿入孔に組込んだシール部材の両端部を上記弁体と接合面に接触させ、 上記シール部材の内側に、弁体の水路と外部枠体に設けた水路とを接続する液体 流通路を設けた液体弁装置のシール構造において、上記シール部材を、外側面が 上記挿入孔に嵌合するリング状の弾性材で形成し、そのシール部材の外側面の一 部と挿入孔の表面との間にすき間を設け、このすき間を減少する方向にシール部 材が変形したとき上記シール部材の両端面が上記弁体及び接合面に向かって起き 上がるように形成したのである。
【0010】
上記の構造においては、シール部材の内側に液体の圧力が加わると、シール部 材が外側面と挿入孔間のすき間がなくなる方向に弾性変形し、その両端面が弁体 と接合面に起き上って圧着する。このシール部材の変形は、液体の圧力が高くな ると、それに比例して大きくなり、シール部材の両端面が弁体と接合面に強く圧 着してシール性を高める。
【0011】 この構造では、シール部材が外側に変形してシールを行うため、部品組立て高 さにバラツキがあってもシール性に変化がない。また、シール部材の両端部が弁 体や接合面に起き上がって強く圧着するため、その両端部に溝やリップ等を設け る必要がなく、エアー噛み込みによる異音の発生を防止できる。
【0012】
以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。なお、この実施例の 液体弁装置の基本的構造と作用は、前述した従来のものと同じであるため、同一 部品には同一の符号を付してその説明を省略し、ここでは実施例の特徴部分であ るシール構造について説明する。
【0013】 図1乃至図6に示すように、固定弁体3と外部枠体6の接合面7との間に設け られるシール部材11は、ガイドプレート9の挿入孔10の形状と相似したリン グ形状で形成され、その内側に、弁体3と接合面7に設けた水路4、8とを連通 させる液体流通を12が形成されている。
【0014】 上記シール部材11は、ゴム等の弾性材で形成され、その成形時の高さ寸法H が、上記固定弁体3と接合面7との間の距離Tよりも大きく(H>T)設定され ている。
【0015】 また、シール部材11の外側面の中央部13は、上記挿入孔10の表面に圧入 嵌合される径寸法で形成され、一方、外側面の両端部には、それぞれ端部に向か って内側に傾斜する傾斜面14、15が形成されている。さらに、シール部材1 1の両端面には、外周縁から内側に向かって後退する傾斜面16、17が形成さ れており、その傾斜面16、17の角度αは、上記外側面の傾斜面14、15の 角度βよりも若干小さく(α<β)設定されている。
【0016】 上記構成で成るシール部材11は、図3に示すように固定弁体3と接合面7の 間に組込んだ場合、上述したH<Tの関係により、固定弁体3と接合面7との間 で高さ方向に圧縮され、両端面の外周縁と固定弁体3及び接合面7とが圧着した 状態になる。また、この状態で、シール部材11の外側面の傾斜面14、15と 挿入孔10の表面との間には、すき間18、18ができ、シール部材11の両端 面の傾斜面16、17と弁体3及び接合面7との間には、上述したα<βの関係 から上記のすき間18よりも小さいすき間19が形成された状態になる。
【0017】 このように組立てた状態において、水路4と水路8の間を流れる液体圧が小さ い場合は、上記のように高さ方向に圧縮したシール部材11と弁体3及び接合面 7の間に作用する接圧により、液体の漏れが防止される。
【0018】 一方、シール部材11の内側に作用する液体圧が大きくなると、図4に示すよ うにシール部材1の外側面両端がすき間18がなくなるように外向きに変形し、 両端面の傾斜面16、17が起き上がって弁体3と接合面7に圧着し、シール性 を高める。
【0019】 このシール部材11の変形は、内側に流通する液体の圧力が大きくなると、そ れに比例して大きくなるため、液体圧に比例してシール部材11の圧着力が強く なり、適切な液密性が得られる。加えて、上述したα<βの関係によりシール部 材11の外側面の変形が止まる前に両端面の傾斜面16、17が完全に圧着する ため、液体の圧力が大きくなった場合でも、確実に水漏れを防止することができ る。
【0020】 また、液体圧に比例して弁体3と接合面7に強く圧着するシール部材11の両 端面には、接地性を高める溝やリップ等を設ける必要がないため、レバー操作時 においてエアーの噛み込みによる異音の発生を防止することができる。
【0021】 なお、上記シール部材11の傾斜面16、17の角度αは、シール部材自体の 弾性力や、内側に流通する液体の圧力などにより設定されるが、通常10〜20 °の範囲で設定するのがよく、これに対して外側面の傾斜面14、15の角度β は、上記角度αに対して5°程度大きい角度で設定するのがよい。
【0022】
以上のように、この考案のシール構造は、液体の圧力によりシール部材を変形 させ、液体圧に比例してシール部材の圧着力を強めて液密性を上げるので、部品 の組立て高さのバラツキに関係なく、確実で安定したシールを行うことができる 。
【0023】 また、圧着力の向上によりシール部材の表面から溝やリップ等を廃止できるの で、エアーの噛み込みがなく、レバー操作時における異音の発生を防止すること ができる。
【図1】実施例の液体弁装置を示す縦断正面図
【図2】図1のII−II線に沿った底面図
【図3】同上の要部を拡大して示す断面図
【図4】図3の作用状態を示す断面図
【図5】同上のシール部材を示す縦断正面図
【図6】同上のシール部材の平面図
【図7】従来例を示す断面図
【図8】同上のシール部材の平面図
2 可動弁体 3 固定弁体 4 水路 6 外部枠体 7 接合面 8 水路 10 挿入孔 11 シール部材 12 液体流通路 14、15 傾斜面 16、17 傾斜面 18、19 すき間
Claims (1)
- 【請求項1】 水路を有する弁体と、その弁体に平行に
対向するように外部枠体に設けた接合面との間に、シー
ル部材の挿入孔を設け、その挿入孔に組込んだシール部
材の両端部を上記弁体と接合面に接触させ、上記シール
部材の内側に、弁体の水路と外部枠体に設けた水路とを
接続する液体流通路を設けた液体弁装置のシール構造に
おいて、上記シール部材を、外側面が上記挿入孔に嵌合
するリング状の弾性材で形成し、そのシール部材の外側
面の一部と挿入孔の表面との間にすき間を設け、このす
き間を減少する方向にシール部材が変形したとき上記シ
ール部材の両端面が上記弁体及び接合面に向かって起き
上がるように形成したことを特徴とする液体弁装置のシ
ール構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992088926U JP2591626Y2 (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 液体弁装置のシール構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992088926U JP2591626Y2 (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 液体弁装置のシール構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0651650U true JPH0651650U (ja) | 1994-07-15 |
JP2591626Y2 JP2591626Y2 (ja) | 1999-03-10 |
Family
ID=13956519
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992088926U Expired - Lifetime JP2591626Y2 (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 液体弁装置のシール構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2591626Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010065762A (ja) * | 2008-09-10 | 2010-03-25 | Inax Corp | シングルレバー水栓 |
-
1992
- 1992-12-25 JP JP1992088926U patent/JP2591626Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010065762A (ja) * | 2008-09-10 | 2010-03-25 | Inax Corp | シングルレバー水栓 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2591626Y2 (ja) | 1999-03-10 |
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