JPH0651561A - 正帯電非磁性一成分トナー及び現像方法 - Google Patents

正帯電非磁性一成分トナー及び現像方法

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JPH0651561A
JPH0651561A JP4204858A JP20485892A JPH0651561A JP H0651561 A JPH0651561 A JP H0651561A JP 4204858 A JP4204858 A JP 4204858A JP 20485892 A JP20485892 A JP 20485892A JP H0651561 A JPH0651561 A JP H0651561A
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JP
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toner
magnetic
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charged non
component toner
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JP4204858A
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English (en)
Inventor
Yasuhito Yuasa
安仁 湯浅
Noriaki Hirota
典昭 廣田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 正帯電非磁性一成分現像方式の現像に使用さ
れるトナーにおいて、長期使用時においても画像濃度が
高く現像特性の安定した正帯電非磁性一成分トナーを提
供することを目的とする。 【構成】 正帯電非磁性一成分トナーは結着樹脂、着色
剤、電荷制御剤、流動性付与剤を必須成分とし、結着樹
脂が少なくとも下式等で表わされる単量体を共重合して
なる共重合体で、電荷制御剤が少なくとも第4級アンモ
ニウム塩で構成され、トナー粒子は熱処理を施され、流
動性付与剤が少なくとも特定の処理剤で処理された疎水
性シリカで構成される正帯電非磁性一成分トナー及びそ
れを用いる現像方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真、靜電印刷や、
靜電記録などに用いられる正帯電非磁性一成分トナー及
び現像方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法としては米国特許第2
297691明細書、特公昭42ー23910号公報、
及び特公昭43ー24748号公報等で多種の方法が記
載されている。一般には光導電性物質を利用して種々光
学手段により感光体上に電気的靜電潜像を形成し、つい
でこの靜電潜像をトナ−を用い可視像化し、必要に応じ
て紙等に転写したのち、加熱あるいは圧力等により定着
し、コピー画像を得るものである。
【0003】電気的潜像をトナ−を用いて可視像化する
方法として、米国特許第2874063に記載されてい
る磁気ブラシ法、同第2618552に記載されている
カスケード現像法及び米国特許第2909258に記載
されている導電性の磁性トナ−を用いる方法など種々知
られている。
【0004】また現像方法としては、おもに、キャリア
と呼ばれる鉄粉や、ガラスビーズ粒子等とトナーとを混
合したものを現像剤として用いる二成分現像方法と、ト
ナー単独で現像剤として用いる一成分現像方式がある。
これらに用いられるトナ−は種々の物理的および化学的
特性を要求される。
【0005】前者の二成分現像方法はトナーおよびキャ
リアを混合攪拌して相互の摩擦帯電によりトナーを帯電
させる現像方法であるため、帯電性,搬送性は安定す
る。しかしこの方法はトナーが逐次消費されるため、ト
ナーとキャリアの比を常に一定に維持する必要があり、
トナー濃度調節機能が必要になり、小型,軽量化が困難
である。
【0006】この二成分の欠点を回避するため小型、軽
量が可能になる後者の一成分現像方式が各種提案されて
いる。そのなかで磁気の力を利用して、トナーを搬送す
る磁性一成分の現像方式が考案されている。
【0007】一方最近では使用目的が多様になり必要に
応じて所望の色の画像が得られるし、またマグネットロ
ーラを用いず、磁性一成分現像方式より軽量化が可能に
なる非磁性一成分現像方式が提案されている。この方式
は弾性ブレードを使用し、トナーを薄層化するもので、
トナーをトナー担持体と弾性ブレードとの間で摩擦帯電
し、その静電力でトナーの搬送,供給、現像を行なうも
のである。
【0008】この様な現像方式は一層の小型軽量が可能
になる反面、トナーにはより多大な特性が要求される。
例えば二成分現像方式ではキャリアという安定した搬送
部材と帯電部材がある。磁性一成分現像方式では磁気力
による安定した搬送手段がある。非磁性一成分現像方式
では磁気やキャリアのような安定した搬送手段が無いた
め、現像、搬送を静電力のみで行う必要がある、トナー
摩擦帯電性をいかに長期に安定させるかが画像品質を決
める要因である。
【0009】周知のようにこれらの現像法に使用される
靜電荷現像用のトナ−は一般的に樹脂成分、顔料もしく
は染料からなる着色成分及び可塑剤、電荷制御剤等の添
加成分によって構成されている。樹脂成分として天然ま
たは合成樹脂が単独あるいは適時混合して使用されてい
る。
【0010】この様なトナーに用いられる正帯電制御剤
としては例えば有機染料特に塩基性染料とその塩であ
る。通常の正帯電制御剤は、ベンジルジメチルーヘキサ
デシルアンモニウムクロライド、デシルートリメチルア
ンモニウムクロライド、ニグロシン塩基、ニグロシンヒ
ドロクロライド等である。特にニグロシン塩基及び、ニ
グロシンヒドロクロライドがしばしば正帯電制御剤とし
て用いられている。これらは通常熱可塑性樹脂に添加さ
れ、加熱溶融分散し、これを微粉砕して、必要に応じて
適当に調整され使用される。
【0011】しかしながら近年複写像の益々の高画質化
や画質の長期安定性が望まれる傾向が著しくなるにつ
れ、トナ−の主要構成成分である結着樹脂に従来以上の
帯電性や耐久性が要求されている。特開昭59ー189
350号公報、特開昭60ー28666号公報、特開昭
60ー67961号公報、特開昭62ー52563号公
報、特開昭61ー124953号公報、特開昭61ー2
3159号公報には結着樹脂や外添剤シリカに正帯電性
を付与させる材料を共重合あるいは表面処理を施したト
ナ−が提案され、良好な正帯電性を持つトナ−を提供し
ている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の構
成では以下のような問題点を有している。
【0013】電荷制御剤としての染料は構造が複雑で性
質が一定してなく、安定性に乏しい。また熱混練持の分
解、機械的衝撃、摩擦、温湿度条件の変化などにより分
解または変質し、電荷制御性が低下する現象を生じる。
従って長期の複写に於て耐久中にトナーの劣化を引き起
こす。
【0014】またこれらの電荷制御剤としての染料は、
熱可塑性樹脂中に均一に分散するのが極めて困難である
ため、粉砕して得られたトナー粒子間に帯電特性に偏り
が発生し易く、均一な帯電量分布が得られない。
【0015】そこで正帯電制御の目的で染料ではなく正
帯電性の官能基を有する樹脂を帯電制御剤の代替として
使用する方法が知られている。しかしこれでも樹脂相互
の相溶性は不十分であるし、耐湿性に難があり、また帯
電の立ち上がりが染料を電荷制御剤として使用した場合
に比べて遅い欠点がある。また正帯電性の官能基を有す
る樹脂をそのまま結着樹脂として使用する例もあるが、
これでも帯電性が不十分で帯電の立ち上がり、帯電の安
定性に難がある。正帯電性の官能基を有する樹脂を結着
樹脂とし、染料型の電荷制御剤を添加して改善を試みる
例もあるが、上記示したように染料の分散が困難な欠点
は克服できず、複写画像の劣化の解決には至っていな
い。
【0016】また多くのトナーでは長期の連続使用によ
る繰り返しの現像により、トナー粒子が現像器内の部材
との衝突、ストレス等により衝撃を受け、トナー粒子が
劣化し、得られる画像濃度が低下、あるいは背景濃度が
増大し複写画像の品質を低下させる。これらの望ましく
ない現象はトナ−粒子の脆さ、及び帯電の安定化させる
材料特性の不安定性に起因するに起因するところが多
い。即ち現像剤の寿命に関係するところのものであり、
特に現像器中でトナ−粒子は靜電潜像と対面した現像領
域に搬送されるまでに弾性ブレードの層規制ブレードと
現像ローラ間等からかなりのストレスを受ける。このス
トレスによりトナ−粒子が破壊され微粉粒子が増加した
り、樹脂表面に外添処理された疎水性シリカ粒子が樹脂
中へ打ち込まれたりして、トナ−粒子が劣化し、それに
よって帯電特性が変化して現像特性が低下してしまう。
これはトナーが均一な帯電分布を有していないことや、
流動性を付与させる外添剤の帯電性の影響も大きい。
【0017】顔料等の内添剤の分散が悪いとき、帯電分
布が不均一で長期使用時に分散が良好な粒子が現像に使
用され、分散の悪い粒子が現像器内に残留する選択現像
が生じ、これがトナ−特性の劣化を引き起こす。また外
添剤シリカの帯電が安定しないとストレスによりトナー
の帯電性が変化してしまう。そこでシリカ材料の改善も
試みられているが、外添剤のシリカのみでは不十分で、
内添剤の電荷制御剤、結着樹脂の影響も大きい。
【0018】このように非磁性一成分現像ではトナー摩
擦帯電性、流動性をいかに長期に安定させるかが画像品
質を決める要因である。
【0019】本発明は上記問題点に鑑み、耐湿性に優
れ、耐ストレスに優れており、顔料等の内添剤を良好に
分散でき、正帯電性の一成分現像において高帯電の正帯
電量が得られ帯電分布が均一で長期連続使用においても
現像性が安定し、画像濃度が高くカブリのない安定した
正帯電非磁性一成分トナー及び現像方法を提供すること
を目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本発明の正帯電非磁性一成分トナー及び現像方法はは
正帯電性の強い官能基を有するモノマーを共重合させた
共重合体を結着樹脂とし、電荷制御剤に第4級アンモニ
ウム塩、流動性付与剤に特定の疎水性シリカを使用す
る。混合、混練、粉砕、分級処理されたトナー粒子に熱
処理を施し、その後に流動性付与剤を外添処理する。こ
の構成により正帯電性の帯電の長期使用時の安定性を満
足する事が可能になる。
【0021】即ち、本発明は静電潜像を担持するための
静電潜像担持体と、トナーを収容するためのトナーホッ
パーと、前記トナーを摩擦帯電させながら前記静電潜像
に対面した現像域へ前記トナーを担持搬送させる現像ロ
ーラと、前記トナーを層規制し、薄層化する弾性部材を
具備する現像装置に用いる正帯電非磁性一成分トナーで
あって、正帯電非磁性一成分トナーは結着樹脂、着色
剤、電荷制御剤、流動性付与剤を必須成分とし、(1)前
記結着樹脂が少なくとも一般式(化4)、(化5)、
(化6)で表わされる単量体を共重合してなる共重合体
で、かつ前記結着樹脂の重量平均分子量Mwが10万〜
50万、重量平均分子量と数平均分子量の比Mw/Mn
が5〜40で構成され、(化6)で表わされる単量体は
結着樹脂に対して0.1〜10重量%でありかつ、
【0022】
【化4】
【0023】
【化5】
【0024】
【化6】
【0025】(2)前記電荷制御剤が少なくとも第4級ア
ンモニウム塩で構成され、添加量は正帯電非磁性一成分
トナー重量あたり0.1〜5重量%でありかつ、(3)前記流
動性付与剤がアンモニウム官能性ポリオルガノシロキサ
ンにより処理された疎水性シリカで構成され、添加量は
正帯電非磁性一成分トナー重量あたり0.5〜3重量%であ
りかつ、(4)混合、混練、粉砕、分級処理されたトナー
粒子を熱気流により熱処理する行程を有し、その後前記
流動性付与剤を外添処理することを特徴する正帯電非磁
性一成分トナーに関する。
【0026】更に、本発明は静電潜像を担持するための
静電潜像担持体と、正帯電非磁性一成分トナーと、前記
正帯電非磁性一成分トナーを収容するためのトナーホッ
パーと、前記正帯電非磁性一成分トナーを摩擦帯電させ
ながら前記静電潜像に対面した現像域へ前記正帯電非磁
性一成分トナーを担持搬送させる現像ローラと、前記正
帯電非磁性一成分トナーを層規制し、薄層化する弾性部
材を具備する現像装置を用いる現像方法であって、前記
正帯電非磁性一成分トナーは結着樹脂、着色剤、電荷制
御剤、流動性付与剤を必須成分とし、(5)前記結着樹脂
が少なくとも一般式(化4)、(化5)、(化6)で表
わされる単量体を共重合してなる共重合体で、かつ前記
結着樹脂の重量平均分子量Mwが10万〜50万、重量
平均分子量と数平均分子量の比Mw/Mnが5〜40で
構成され、(化6)で表わされる単量体は結着樹脂に対
して0.1〜10重量%でありかつ、(6)前記電荷制御剤が少
なくとも第4級アンモニウム塩で構成され、添加量は正
帯電非磁性一成分トナー重量あたり0.1〜5重量%であり
かつ、(7)前記流動性付与剤がアンモニウム官能性ポリ
オルガノシロキサンにより変性された疎水性シリカで構
成され、添加量は正帯電非磁性一成分トナー重量あたり
0.5〜3重量%でありかつ、(8)混合、混練、粉砕、分級
処理されたトナー粒子を熱気流により熱処理する行程を
有し、その後前記流動性付与剤を外添処理することを特
徴とする現像方法に関する。
【0027】更に、本発明は静電潜像を担持するための
静電潜像担持体と、トナーを収容するためのトナーホッ
パーと、前記トナーを摩擦帯電させながら前記静電潜像
に対面した現像域へ前記トナーを担持搬送させる現像ロ
ーラと、前記トナーを層規制し、薄層化する弾性部材を
具備する現像装置に用いる正帯電非磁性一成分トナーで
あって、一成分トナーは結着樹脂、着色剤、電荷制御
剤、流動性付与剤を必須成分とし、(9)前記結着樹脂が
少なくとも一般式(化4)、(化5)、(化6)で表わ
される単量体を共重合してなる共重合体で、かつ前記結
着樹脂の重量平均分子量Mwが10万〜50万、重量平
均分子量と数平均分子量の比Mw/Mnが5〜40で構
成され、(化6)で表わされる単量体は結着樹脂に対し
て0.1〜10重量%でありかつ、(10)前記電荷制御剤が少
なくとも第4級アンモニウム塩で構成され、添加量は正
帯電非磁性一成分トナー重量あたり0.1〜5重量%であり
かつ、(11)前記流動性付与剤が第3級アミノ基を含有す
るシランカップリングで表面処理された疎水性シリカで
構成され、添加量は正帯電非磁性一成分トナー重量あた
り0.5〜3重量%であり、かつ、(12)混合、混練、粉砕、
分級処理されたトナー粒子を熱気流により熱処理する行
程を有し、その後前記流動性付与剤を外添処理すること
を特徴とする正帯電非磁性一成分トナーに関する。
【0028】更に、本発明は静電潜像を担持するための
静電潜像担持体と、正帯電非磁性一成分トナーと、前記
正帯電非磁性一成分トナーを収容するためのトナーホッ
パーと、前記正帯電非磁性一成分トナーを摩擦帯電させ
ながら前記静電潜像に対面した現像域へ前記正帯電非磁
性一成分トナーを担持搬送させる現像ローラと、前記正
帯電非磁性一成分トナーを層規制し、薄層化する弾性部
材を具備する現像装置を用いる現像方法であって、前記
正帯電非磁性一成分トナーは結着樹脂、着色剤、電荷制
御剤、流動性付与剤を必須成分とし、(13)前記結着樹脂
が少なくとも一般式(化4)、(化5)、(化6)で表
わされる単量体を共重合してなる共重合体で、かつ前記
結着樹脂の重量平均分子量Mwが10万〜50万、重量
平均分子量と数平均分子量の比Mw/Mnが5〜40で
構成され、(化6)で表わされる単量体は結着樹脂に対
して0.1〜10重量%でありかつ、(14)前記電荷制御剤が
少なくとも第4級アンモニウム塩で構成され、添加量は
正帯電非磁性一成分トナー重量あたり0.1〜5重量%であ
り、かつ、(15)前記流動性付与剤が第3級アミノ基を含
有するシランカップリングで表面処理された疎水性シリ
カで構成され、添加量は正帯電非磁性一成分トナー重量
あたり0.5〜3重量%であり、かつ、(16)混合、混練、粉
砕、分級処理されたトナー粒子を熱気流により熱処理す
る行程を有し、その後前記流動性付与剤を外添処理する
ことを特徴とする現像方法に関する。
【0029】更に、本発明は静電潜像を担持するための
静電潜像担持体と、トナーを収容するためのトナーホッ
パーと、前記トナーを摩擦帯電させながら前記静電潜像
に対面した現像域へ前記トナーを担持搬送させる現像ロ
ーラと、前記トナーを層規制し、薄層化する弾性部材を
具備する現像装置に用いる正帯電非磁性一成分トナーで
あって、一成分トナーは結着樹脂、着色剤、電荷制御
剤、流動性付与剤を必須成分とし、(17)前記結着樹脂が
少なくとも一般式(化4)、(化5)、(化6)で表わ
される単量体を共重合してなる共重合体で、かつ前記結
着樹脂の重量平均分子量Mwが10万〜50万、重量平
均分子量と数平均分子量の比Mw/Mnが5〜40で構
成され、(化6)で表わされる単量体は結着樹脂に対し
て0.1〜10重量%でありかつ、(18)前記電荷制御剤が少
なくとも第4級アンモニウム塩で構成され、添加量は正
帯電非磁性一成分トナー重量あたり0.1〜5重量%であり
かつ、(19)前記流動性付与剤がアミノ変性シリコンオイ
ルで表面処理された疎水性シリカで構成され、添加量は
正帯電非磁性一成分トナー重量あたり0.5〜3重量%であ
り、かつ、(20)混合、混練、粉砕、分級処理されたトナ
ー粒子を熱気流により熱処理する行程を有し、その後前
記流動性付与剤を外添処理することを特徴とする正帯電
非磁性一成分トナーに関する。
【0030】更に、本発明は静電潜像を担持するための
静電潜像担持体と、正帯電非磁性一成分トナーと、前記
正帯電非磁性一成分トナーを収容するためのトナーホッ
パーと、前記正帯電非磁性一成分トナーを摩擦帯電させ
ながら前記静電潜像に対面した現像域へ前記正帯電非磁
性一成分トナーを担持搬送させる現像ローラと、前記正
帯電非磁性一成分トナーを層規制し、薄層化する弾性部
材を具備する現像装置を用いる現像方法であって、前記
正帯電非磁性一成分トナーは結着樹脂、着色剤、電荷制
御剤、流動性付与剤を必須成分とし、(21)前記結着樹脂
が少なくとも一般式(化4)、(化5)、(化6)で表
わされる単量体を共重合してなる共重合体で、かつ前記
結着樹脂の重量平均分子量Mwが10万〜50万、重量
平均分子量と数平均分子量の比Mw/Mnが5〜40で
構成され、(化6)で表わされる単量体は結着樹脂に対
して0.1〜10重量%でありかつ、(22)前記電荷制御剤が
少なくとも第4級アンモニウム塩で構成され、添加量は
正帯電非磁性一成分トナー重量あたり0.1〜5重量%であ
りかつ、(23)前記流動性付与剤がアミノ変性シリコンオ
イルで表面処理された疎水性シリカで構成され、添加量
は正帯電非磁性一成分トナー重量あたり0.5〜3重量%で
あり、かつ、(24)混合、混練、粉砕、分級処理されたト
ナー粒子を熱気流により熱処理する行程を有し、その後
前記流動性付与剤を外添処理することを特徴とする現像
方法に関する。
【0031】以下本発明を詳細に説明する。本発明の正
帯電非磁性一成分トナーの結着樹脂はビニル系単量体を
重合または共重合したビニル系重合体である。この結着
樹脂成分の共重合体を構成する単量体のスチレンとして
は例えばスチレン、αーメチルスチレン、Pークロルス
チレンなどのスチレン及びその置換体、アクリル酸アル
キルエステルとしては、例えばアクリル酸、アクリル酸
メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリ
ル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸イソブ
チル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸ヘキシル、ア
クリル酸フェニル、メタクリル酸アルキルエステルとし
ては、例えばメタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸オ
クチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸ドデシ
ル、メタクリル酸ヘキシル、などの二重結合を有するモ
ノカルボン酸及びその置換体等がある。
【0032】また正帯電性を付与するビニル単量体とし
てはジメチルアミノエチルメタクリレート、 ジエチル
アミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノエチルア
クリレート、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジメ
チルアミノプロピルアクリレート、 ジエチルアミノプ
ロピルアクリレート、ジメチルアミノプロピルメタクリ
レート、ジエチルアミノプロピルメタクリレート等のア
ミノ基を含有するビニル系単量体がある。
【0033】またこれらの共重合体の製造法として塊状
重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合など望みの公知の
重合法が採用され、また触媒はベンゾイルパオキサイ
ド、アゾビスイソブチルニトリルなどの充分なる触媒能
を持つ触媒が用いられる。さらに分子量を調整する目的
で、トリエチルアミン、四塩化炭素、四臭化炭素、n−
ブチルメルカプタンなどの所望の結果を与える連鎖移動
剤を用いることもできる。
【0034】結着樹脂の重量平均分子量は10万〜50
万が好ましい。更に好ましくは12万〜40万である。
重量平均分子量が50万以上では定着性が低下し、粉砕
性が困難になる。また10万以下の時は粉砕時過粉砕し
易く微粉が増加するし、樹脂が脆くなり、耐ストレス性
が低下する。重量平均分子量と数平均分子量の比Mw/
Mnは5〜40が好ましい。特に好ましくは8〜35で
ある。5以下の時耐オフセット性が低下する傾向にあ
り、40以上の時分子量分布が広がり混練時分子切断が
起こり易くなるし、内添剤の分散性が低下する傾向にあ
る。
【0035】このときの分子量測定は通常のゲルパーミ
エーションクロマトグラフィーで測定した。
【0036】測定条件は温度40度、溶媒はテトラヒド
ロフラン、流量は1ml/min、試料注入量は0.5ml。カラム
は102〜106分子量領域を測定するため市販のポリスチレ
ンカラムを数本組み合わせた物を用いる。例えば島津製
作所製HSGカラム60S,40SH,20SHの組合
せ等が適当である。検量線は標準ポリスチレンを用いて
行う。検出器はUV検出器を用いる。
【0037】本発明に使用する結着樹脂の共重合体は、
スチレン系単量体を好ましくは50〜95重量%、成分
として含むものである。スチレンの割合が50重量%未
満であると、トナ−の熱溶融性が劣り、定着性が不十分
になる。
【0038】本発明に使用するアミノ基含有単量体の添
加量は結着樹脂に対して0.1〜10重量%が好ましい。よ
り好ましくは0.1〜7重量%である。0.1重量%以下だと
正帯電性の効果が得られない。また10重量%以上だと樹
脂の重合反応性が低下し、生産効率が悪くなし、また高
湿度下の環境特性も悪化する。アミノ基含有単量体を共
重合した結着樹脂により正帯電が樹脂全体で制御でき帯
電量分布を均一化することが出来る。
【0039】またこのアミノ基含有単量体を共重合する
ことにより、電荷制御剤、着色剤の分散性が大きく向上
させられることが発見できた。詳細なメカニズムはわか
らないが樹脂に極性基を有する官能基を付与させること
により、第4級アンモニウム塩等の上記内添剤と樹脂の
濡れ性が良くなるためと考えている。
【0040】電荷制御剤には第4級アンモニウム塩を使
用する。好ましくは金属含有の錯体がよい。上記樹脂の
みでは帯電の立ち上がり性が弱く、添加することにより
この弱点を十分に補える。塩基性ニグロシン染料と比べ
て上記樹脂での分散性が良好で、熱、機械的衝撃に強い
ため帯電特性が安定する。この添加量は一成分トナー重
量あたり0.1〜5重量%が好ましい。これらは使用する
現像方式により当然選択されるものである。添加量が0.
1重量%以下だと帯電の立ち上がりに効果が出ず、5重
量%以上添加すると分散性が低下し、帯電分布が不均一
になってしまう。
【0041】流動性付与剤としてアンモニウム官能性ポ
リオルガノシロキサンにより変性された疎水性シリカを
使用する。疎水性シリカはトナー表面上に分散している
状態が好ましい。各種の疎水性シリカを検討した結果、
強いストレスが掛かる現像器内で正帯電性と流動性を保
つためには最適な材料であることが判明出来た。アンモ
ニウム官能基により高く安定した正帯電性が得られるた
めと、現像器部材とのストレス緩和のクッション性の機
能を有しているものと考えている。また添加量は正帯電
非磁性一成分トナー重量あたり0.5〜3重量%が好まし
い。更に好ましくは0.5〜2.5重量%である。添加量が0.
5重量%以下の時必要な流動性と正帯電性が得られな
い。3重量%以上の時浮遊シリカの凝集物が増加しベタ
黒画像にシリカの白点が付着する。
【0042】更に、流動性付与剤として第3級アミノ基
を含有するシランカップリングで表面処理された疎水性
シリカも最適な材料である。疎水性シリカはトナー表面
上に分散している状態が好ましい。各種の疎水性シリカ
を検討した結果、強いストレスが掛かる現像器内で正帯
電性と流動性を保つためには最適な材料であることが判
明出来た。この表面処理剤により高く安定した正帯電性
が得られるためと、現像器部材とのストレス緩和のクッ
ション性の機能を有しているものと考えている。また添
加量は正帯電非磁性一成分トナー重量あたり0.5〜3重量
%が好ましい。更に好ましくは0.5〜2.5重量%である。
添加量が0.5重量%以下の時必要な流動性と正帯電性が
得られない。3重量%以上の時浮遊シリカの凝集物が増
加しベタ黒画像にシリカの白点が付着する。
【0043】更に、流動性付与剤としてアミノ変性シリ
コンオイルで表面処理された疎水性シリカも最適な材料
である。疎水性シリカはトナー表面上に分散している状
態が好ましい。各種の疎水性シリカを検討した結果、強
いストレスが掛かる現像器内で正帯電性と流動性を保つ
ためには最適な材料であることが判明出来た。この表面
処理剤により高く安定した正帯電性が得られるためと、
現像器部材とのストレス緩和のクッション性の機能を有
しているものと考えている。また添加量は正帯電非磁性
一成分トナー重量あたり0.5〜3重量%が好ましい。更に
好ましくは0.5〜2.5重量%である。添加量が0.5重量%
以下の時必要な流動性と正帯電性が得られない。3重量
%以上の時浮遊シリカの凝集物が増加しベタ黒画像にシ
リカの白点が付着する。
【0044】本発明に用いるアンモニウム官能性ポリオ
ルガノシロキサンにより変性された疎水性シリカは、正
帯電を持つ窒素を有する、炭素を介してケイ素と結合し
た有機基を有するシロキサン単位を含有するオルガノポ
リシロキサンとシリカ微粉体と反応させたものである。
シリカ微粉体はケイ素ハロゲン化合物の蒸気相酸化によ
り生成された乾式シリカが好ましい。
【0045】本発明に用いる第3級アミノ基を含有する
シランカップリングで表面処理された疎水性シリカで、
処理方法は処理は公知の技術が使用できる。必要に応じ
て加熱しながらシリカ微粉体を撹拌しながら、第3級ア
ミノ基を有するシランカップリング剤の処理剤或はその
溶剤を吹き付ける等の方法等ある。シリカ微粉体はケイ
素ハロゲン化合物の蒸気相酸化により生成された乾式シ
リカが好ましい。
【0046】本発明に用いるアミノ変性シリコンオイル
で表面処理された疎水性シリカにおいて、アミノ変性シ
リコンオイルとしてはトリメチルシロキシル基を有する
ポリジメチルシロキサンの一部にアミノ基を有するもの
である。シリコンオイル処理は公知の技術が使用でき
る。乾式シリカと混合機を用いて混合する方法。シリカ
微粉体中にアミノ変性シリコンオイルを噴霧器を用いて
噴霧する方法。或は溶剤中にアミノ変性シリコンオイル
を溶解させた後、シリカ微粉体を混合する方法等があ
る。シリカ微粉体はケイ素ハロゲン化合物の蒸気相酸化
により生成された乾式シリカが好ましい。
【0047】更に本発明では混合、混練、粉砕、分級処
理されたトナー粒子に熱気流を作用させ、表面を熱処理
を施す。これによりトナーの帯電分布がよりシャープ化
され、さらに流動性の低下の改善に対して大きく効果が
得られることが発見された。これは次のように考える。
【0048】粉砕された粒子の表面性は不定形であり、
また樹脂表面には電荷制御剤の粒子が部分的に突出して
いるため、粒子上での電荷の分布が不均一になり、トナ
ー全体での帯電分布に少なからず影響を与える。電荷制
御剤のような樹脂中分散型の粒子を使用すると電荷量制
御には有用であるがトナーの帯電分布のシャープ化には
逆効果となる。これは電荷制御剤の添加量を増加してい
くとトナーの電荷量は増加するが帯電分布は逆に不均一
でブロードになる傾向があることからも考えられる。そ
のため熱処理によって不定形部の角を除去し、また樹脂
表面に部分的に出ている電荷制御剤の粒子に樹脂で薄く
覆うことによりトナー表面全体が均一化され帯電分布が
シャープ化される。また電荷制御剤表面に被膜される樹
脂は極薄膜であるため電荷制御剤の帯電の立ち上がりと
いう効果は抑制されず機能は十分に発揮できるものと推
測する。
【0049】粉砕された粒子の表面性は不定型であり、
熱処理により粒子の角が取れることにより粒子が球形化
される。そのためトナー相互の接触が滑らかになり局部
的にストレスが掛かることが抑制され、トナー中へのシ
リカの埋没が緩和され、流動性の低下の改善の効果が引
き出せる。また母体での流動性のかさ上げが出来、長期
使用時において流動性の確保が可能となる。
【0050】このように従来長期使用時にトナーに加わ
るストレスによりシリカがトナー中に埋没し流動性が低
下する問題は、熱処理によりシリカのトナーへの埋没の
抑制、球形化効果による流動性のかさ上げにより大幅な
改善が得られるわけである。
【0051】ここで重要なのは各単独の材料、例えば結
着樹脂、電荷制御剤、疎水性シリカのみでは効果は出な
い。この3つの結着樹脂、電荷制御剤、疎水性シリカ材
料とそれに熱処理による効果が組み合わさって初めて課
題解決の効果が生まれることである。正帯電一成分非磁
性トナーでは電荷量、帯電分布、流動性が大きく現像性
に影響を与えるからである。
【0052】本発明の正帯電一成分非磁性トナーの製造
方法としては共重合体と他の内添剤を混合し加熱混練で
分散させる。このときの加熱混練手法としては公知の加
熱混練機を用いて行なうことが出来る。加熱混練機とし
ては、三本ロール型、一軸スクリュウー型、二軸スクリ
ュウー型、ハ゛ンハ゛リーミキサー型等の混練物を加熱してせん断
力をかけて練る装置を使用することが出来る。本実験で
は池貝鉄工社製のPCM30を使用した。本発明はこれ
に限るものではない。その塊をカッターミル等で粗粉砕
し、その後ジェットミル粉砕機で粉砕され、気流式分級
機で微粉粒子がカットされ、所望の粒度分布を得る。こ
の粒子は気流中で分散させ、それに熱発生装置から出さ
れる熱流と衝突させ熱処理が施される。更にシリカ等の
外添剤を外添処理し、トナ−が得られる。
【0053】本発明に係る正帯電一成分非磁性トナーは
前記のごとき樹脂を主要成分としているが、このような
主要成分以外に必要に応じて他の公知の重合体を混合し
て使用することもできる。例えばエポキシ樹脂、ポリエ
ステル樹脂、ポリウレタン樹脂等がある。
【0054】また本発明に係る正帯電一成分非磁性トナ
ーには必要に応じて着色の目的で適当な顔料または染料
が配合される。そのような顔料または染料としてはカー
ボンブラック、鉄黒、グラファイト、フタロシアニンブ
ルー、セルコオイルブルー、デュポンオイルレッド、ア
ニリンブルー、ベンジジンイエロー、ローズベンガルや
これら等の混合物があり、着色に必要な量が配合され
る。
【0055】さらに本発明に係る正帯電非磁性一成分ト
ナーは必要に応じて離型剤が更に配合される。更に必要
に応じて他の種類の添加剤を配合せしめることができ
る。例えばチタン、アルミナ等の外添剤、酸化スズ、チ
タン酸ストロンチウム等の流動性付与剤、研磨剤であ
る。
【0056】
【作用】本発明は上記した構成によって、正帯電が樹脂
全体で制御でき、内添剤の分散性が向上し、帯電量分布
を均一化することが出来、帯電の立ち上がり性と環境性
が向上する。そのため長期使用時に安定した帯電性と流
動性が確保でき、画像濃度が高くカブリのない長期使用
時の安定した正帯電非磁性一成分トナー及び現像方法を
提供できる。
【0057】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照しな
がら説明する。本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0058】図1は本発明の正帯電非磁性一成分トナー
が用いられる現像装置の一例を示している。
【0059】現像ローラ1は現像器2の先端部に一部を
露出して設けられ、適当な隙間を持って感光体ドラムと
向いあっている。感光体ドラム3はアルミニウム等の金
属基台の表面に有機光導電性材料による光導電層を形成
したいわゆる有機感光体であり、前記有機感光体の表面
を帯電した状態で矢印EX で示すように画像露光を行な
い、静電潜像を形成する。感光体ドラムは有機光導電性
材料にかぎらずSe,CdS,a−Si等の無機光導電
性材料でもかまわない。
【0060】現像ローラ1は正帯電非磁性一成分トナー
(以下トナーと称す)を担持しやすいように表面をサン
ドブラスト処理されたアルミニウム製金属ローラ等から
なり、現像器2内のトナー担持ローラメンバ4(本発明
ではファーブラシを使用)によってトナー5の供給を受
ける。現像ローラはアルミニウム製に限らず、トナーを
担持搬送しやすいように表面処理された金属等のローラ
を用いてもよく、トナー担持ローラメンバはファーブラ
シに限らずスポンジや金属等の、トナーを担持、搬送で
きるローラ状の部材が用いられてもよい。トナー担持ロ
ーラメンバ(ファーブラシ)4の背後にはトナーホッパ
6があり、前記トナーホッパ6内のトナー5はトナー供
給パドル7によって攪拌されながら、トナー担持ローラ
メンバ4の側に送り出される。トナー担持ローラメンバ
4は送り出されてくるトナー5を攪拌しながら担持して
現像ローラ1の側に搬送し、主として現像ローラ1との
間でトナー5を摩擦帯電させながら現像ローラ1に供給
する。現像ローラ1は供給されたトナー5を表面に担持
して感光体ドラム3の側に搬送する。この搬送途中では
現像ローラ1の表面に弾性ブレード8が圧接されてい
る。この弾性ブレード8はウレタンゴム、シリコンゴム
等のゴムブレードや、適当な金属のブレードからなり、
現像ローラ1上に供給されているトナー5を押圧して所
定の層厚を持った一様な薄層に形成し、感光体ドラム3
での静電潜像の現像が安定して行なわれるようにする。
この現像のために現像ローラ1には直流電源9により現
像バイアスを印加し、現像ローラ1上のトナー5が感光
体ドラム3上の静電潜像によく付着されるようにしてい
る。なお本実施例での現像はいわゆる反転現像であるた
め、トナー5は感光体ドラム3の画像露光により電荷の
抜けた部分に付着されて顕像を作る。
【0061】次にトナーの材料組成および製造方法を述
べる。実施例中の部数はすべて重量部である。また実施
例中のモノマー比はすべて重量%である (実施例1)実施例1で使用されるトナ−a1の材料組成
を(表1)に示した。
【0062】
【表1】
【0063】(表1)に示した混合物を二軸混練押出機
にて加熱混練し、ジェットミルにて微粉砕を行い、気流
分級機にて微粉をカットし、300度の温度の熱気流で
表面を熱処理を施し、平均粒径10μmの粒子が得られ
た。その後外添処理として上記によってできたトナー母
体と流動性付与剤をヘンシェルミキサーにて混合し外添
した。最後に振動ふるいにて凝集物を抽出しトナーa1を
完成した。
【0064】これをデジタル複写機(松下電器製)「F
P−C1」の正帯電非磁性一成分現像によって複写テス
トを1万枚行い、画像濃度を反射濃度計(マクベス社)
で測定し、評価を行なった。初期画像において反射濃度
1.4の高濃度の画像が得られ、また顔料の分散が良好で
凝集物も見られず、また1万枚後のトナ−の流動性の低
下も少なく、初期の画像に比べて遜色のない高濃度の複
写物が得られた。
【0065】(実施例2)実施例2で使用されるトナ−
a2の材料組成を(表2)に示した。
【0066】
【表2】
【0067】(表2)に示した混合物を実施例1と同様
の方法でトナーa2を作成し、評価した。
【0068】初期画像において反射濃度1.4の高濃度の
画像が得られ、また顔料の分散が良好で凝集物も見られ
ず、また1万枚後のトナ−の流動性の低下も少なく、初
期の画像に比べて遜色のない高濃度の複写物が得られ
た。
【0069】(実施例3)実施例3で使用されるトナ−
a3の材料組成を(表3)に示した。
【0070】
【表3】
【0071】(表3)に示した混合物を実施例1と同様
の方法でトナーa3を作成し、評価した。
【0072】初期画像において反射濃度1.4の高濃度の
画像が得られ、また顔料の分散が良好で凝集物も見られ
ず、また1万枚後のトナ−の流動性の低下も少なく、初
期の画像に比べて遜色のない高濃度の複写物が得られ
た。
【0073】(実施例4)実施例4で使用されるトナ−
a4の材料組成を(表4)に示した。
【0074】
【表4】
【0075】(表4)に示した混合物を実施例1と同様
の方法でトナーa4を作成し、評価した。
【0076】初期画像において反射濃度1.4の高濃度の
画像が得られ、また顔料の分散が良好で凝集物も見られ
ず、また1万枚後のトナ−の流動性の低下も少なく、初
期の画像に比べて遜色のない高濃度の複写物が得られ
た。
【0077】図2〜図4にトナーの帯電分布を示す。測
定はホソカワミクロン社製の帯電分布測定装置イースパ
ートアナライザーを使用した。測定は正帯電非磁性一成
分トナーとノンコートの鉄粉キャリア(FL961−1
00、パウダーテック社製)とトナー濃度3%で100
mlのポリエチレン容器に100g投入し、60rpm
で120min撹拌混合してサンプルを得た。図2は実
施例1のトナーa1の帯電分布特性を示す。帯電分布はシ
ャープで均一化しているのがわかる。図3は比較例1の
トナーb1の帯電分布特性を示す。帯電分布は比較的均一
になっているが電荷量が低く逆極性の負帯電を有する粒
子の存在が目立っている。この成分が飛散や地カブリの
要因となるわけである。図4は比較例2のトナーb2の帯
電分布特性を示す。電荷制御剤の増量でトナーは高帯電
量化されているが逆に帯電分布は2山のピークを示し、
不均一でブロードになっている。長期使用時の濃度低下
の要因となる。
【0078】(比較例1)比較例1で使用されるトナー
b1の材料組成を(表5)に示した。
【0079】
【表5】
【0080】アミノ基含有単量体を共重合せず、スチレ
ンーアクリル酸ブチルモノマーによる共重合体を結着樹
脂とし、(表5)に示した混合物を実施例1と同様の方
法でトナーb1を作成し、評価した。
【0081】トナーの帯電量は低いため初期から画像濃
度は薄く、地カブリが多く、また機内のトナー飛散が多
く実用的な画像は得られなかった。また内添剤の分散が
悪くカーボンブラックの凝集物が多く観察された。また
熱処理を施さないトナーも試作して評価したが流動性、
帯電分布が不均一で地カブリが多く実用的な画像は得ら
れなかった。
【0082】(比較例2)比較例2で使用されるトナー
b2の材料組成を(表6)に示した。
【0083】
【表6】
【0084】(表6)に示した混合物を実施例1と同様
の方法でトナーb2を作成し、評価した。
【0085】トナーの帯電量は高く得られたが、初期か
ら画像濃度は低く、複写テスト中にも画像濃度低下が発
生し、実用的な画像は得られなかった。このときトナ−
中の内添剤、特に顔料の分散不良が顕著にみられた。ま
た帯電量分布がブロードになっており、複写テスト後の
現像器に残留したトナーの粒度分布は大、小粒径成分が
見かけ上多くなっており、選択現像が発生しているため
画像濃度が低下したものと思われる。
【0086】(比較例3)比較例3で使用されるトナー
b3の材料組成を(表7)に示した。
【0087】
【表7】
【0088】(表7)に示した混合物を実施例1と同様
の方法でトナーb3を作成し、評価した。
【0089】トナーの帯電量は高く得られたが、初期か
ら画像濃度は低く、複写テスト中にも画像濃度低下が発
生し、実用的な画像は得られなかった。このときトナ−
中の内添剤、特に顔料の分散不良が顕著にみられた。ま
た帯電量分布がブロードになっており、複写テスト後の
現像器に残留したトナーの粒度分布は大、小粒径成分が
見かけ上多くなっており、選択現像が発生しているため
画像濃度が低下したものと思われる。
【0090】(比較例4)比較例4で使用されるトナー
b4の材料組成を(表8)に示した。
【0091】
【表8】
【0092】(表8)に示した混合物を実施例1と同様
の方法でトナーb4を作成し、評価した。
【0093】トナーの帯電量は負帯電性シリカの影響で
低いため初期から画像濃度は薄く、逆に背景部濃度が高
く、また機内のトナー飛散が多く実用的な画像は得られ
なかった。
【0094】(比較例5)結着樹脂のMwを68000
とした以外は実施例1と同様の組成でトナーb5を作成し
評価した。定着ローラへのオフセットが発生し、また粉
砕時過粉砕が生じ、実用的なトナーは得られなかった。
【0095】(比較例6)結着樹脂のMwを55000
0とした以外は実施例1と同様の組成でトナーb6を作成
し評価した。樹脂が堅く粉砕効率が低下し、また定着性
も悪化し、実用的なトナーは得られなかった。
【0096】(比較例7)アミノ基含有単量体を結着樹
脂に対して0.05重量%とした以外は実施例1と同様の組
成でトナーb7を作成し評価した。トナーの帯電量は低い
ため初期から画像濃度は薄く、また機内のトナー飛散が
多く実用的な画像は得られなかった。また内添剤の分散
が悪くカーボンブラックの凝集物が多く観察された。
【0097】(比較例8)アミノ基含有単量体を結着樹
脂に対して12重量%とした以外は実施例1と同様の組成
でトナーb8を作成し評価した。正帯電量は増加したが、
耐湿性が低下し、また臭気が発生し実用的なトナーは得
られなかった。
【0098】(比較例9)第4級アンモニウム塩の添加
量を0.05wt%とした以外は実施例1と同様の組成でトナ
ーb9を作成し評価した。同様の組成で行った。トナーの
初期の帯電の立ち上がりが遅く、初期画像で背景部への
トナー付着が生じた。
【0099】(比較例10)第4級アンモニウム塩の添
加量を6wt%とした以外は実施例1と同様の組成でトナー
b10を作成し評価した。内添剤の樹脂中への分散性が悪
くトナーの帯電量分布が不均一で、画像濃度が低く、実
用的な画像は得られなかった。
【0100】(比較例11)流動性付与剤の添加量を0.
3wt%とした以外は実施例1と同様の組成でトナーb11を
作成し評価した。トナーの流動性が悪く、実用的なトナ
ーは得られなかった。
【0101】(比較例12)流動性付与剤の添加量を4w
t%とした以外は実施例1と同様の組成でトナーb12を作
成し評価した。シリカの凝集物が目立ちトナー中で白い
浮遊物が極端に増加し実用的なトナーは得られなかっ
た。
【0102】(表9)に実施例、比較例の各トナーの画
像濃度の推移を示した。
【0103】
【表9】
【0104】実施例では複写枚数による画像濃度の変化
はすくなく、比較例例では複写枚数による画像濃度の変
化が著しく劣化した。
【0105】
【発明の効果】以上のように本発明は、正帯電性のアミ
ノ基含有単量体を共重合させた結着樹脂と、第4級アン
モニウム塩の電荷制御剤と、特定の疎水性シリカを用
い、トナー粒子に熱処理を施すことにより、内添剤の分
散の不均一性が改善され、分散性は向上する。また正帯
電性が向上するとともに、帯電量分布のシャープ化が図
られ、帯電の立ち上がりが向上し、耐ストレス性を維持
でき、長期連続使用時にも流動性の低下が少なく、画像
濃度の高い、カブリのない安定した、正帯電非磁性一成
分トナー及び現像方法が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のトナーが使用される現像機構
の主要部を示す断面図
【図2】本発明の実施例1のトナーa1の帯電分布特性図
【図3】本発明の比較例1のトナーb1の帯電分布特性図
【図4】本発明の比較例2のトナーb2の帯電分布特性図
【符号の説明】
1 現像ローラ 2 現像器本体 3 感光体ドラム 4 トナー担持ローラメンバ 5 トナー 6 トナー収容室 7 トナー供給パドル 8 弾性ブレード 9 直流電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 13/08 7810−2H G03G 9/08 371 375

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静電潜像を担持するための静電潜像担持体
    と、トナーを収容するためのトナーホッパーと、前記ト
    ナーを摩擦帯電させながら前記静電潜像に対面した現像
    域へ前記トナーを担持搬送させる現像ローラと、前記ト
    ナーを層規制し、薄層化する弾性部材を具備する現像装
    置に用いる正帯電非磁性一成分トナーであって、前期正
    帯電非磁性一成分トナーは結着樹脂、着色剤、電荷制御
    剤、流動性付与剤を必須成分とし、前記結着樹脂が少な
    くとも一般式(化1)、(化2)、(化3)で表わされ
    る単量体を共重合してなる共重合体からなり、そして前
    記結着樹脂の重量平均分子量Mwが10万〜50万、重
    量平均分子量と数平均分子量の比Mw/Mnが5〜40
    で構成され、かつ前記電荷制御剤が少なくとも第4級ア
    ンモニウム塩で構成されており、混合、混練、粉砕、分
    級処理されたトナー粒子を熱気流により熱処理する行程
    を有し、その後前記流動性付与剤を外添処理し、かつ前
    記流動性付与剤が少なくとも正帯電性を有するアンモニ
    ウム官能性ポリオルガノシロキサンにより変性された疎
    水性シリカで構成されることを特徴とする正帯電非磁性
    一成分トナー。 【化1】 【化2】 【化3】
  2. 【請求項2】(化3)で表わされる単量体は結着樹脂に
    対して0.1〜10重量%であることを特徴とする請求項1
    記載の正帯電非磁性一成分トナー。
  3. 【請求項3】第4級アンモニウム塩の添加量は正帯電非
    磁性一成分トナー重量あたり0.1〜5重量%であることを
    特徴とする請求項1記載の正帯電非磁性一成分トナー。
  4. 【請求項4】流動性付与剤の添加量は正帯電非磁性一成
    分トナー重量あたり0.5〜3重量%であることを特徴とす
    る請求項1記載の正帯電非磁性一成分トナー。
  5. 【請求項5】静電潜像を担持するための静電潜像担持体
    と、正帯電非磁性一成分トナーと、前記正帯電非磁性一
    成分トナーを収容するためのトナーホッパーと、前記正
    帯電非磁性一成分トナーを摩擦帯電させながら前記静電
    潜像に対面した現像域へ前記正帯電非磁性一成分トナー
    を担持搬送させる現像ローラと、前記正帯電非磁性一成
    分トナーを層規制し、薄層化する弾性部材を具備する現
    像装置を用いる現像方法であって、前記正帯電非磁性一
    成分トナーは結着樹脂、着色剤、電荷制御剤、流動性付
    与剤を必須成分とし、前記結着樹脂が少なくとも一般式
    (化1)、(化2)、(化3)で表わされる単量体を共
    重合してなる共重合体で、かつ前記結着樹脂の重量平均
    分子量Mwが10万〜50万、重量平均分子量と数平均
    分子量の比Mw/Mnが5〜40で構成され、かつ前記
    電荷制御剤が少なくとも第4級アンモニウム塩で構成さ
    れ、かつ混合、混練、粉砕、分級処理されたトナー粒子
    を熱気流により熱処理する行程を有し、その後前記流動
    性付与剤を外添処理し、かつ前記流動性付与剤が少なく
    とも正帯電性を有するアンモニウム官能性ポリオルガノ
    シロキサンにより変性された疎水性シリカで構成される
    正帯電非磁性一成分トナーを用いる現像方法。
  6. 【請求項6】(化3)で表わされる単量体は結着樹脂に
    対して0.1〜10重量%であることを特徴とする請求項5
    記載の現像方法。
  7. 【請求項7】第4級アンモニウム塩の添加量は正帯電非
    磁性一成分トナー重量あたり0.1〜5重量%であることを
    特徴とする請求項5記載の現像方法。
  8. 【請求項8】流動性付与剤の添加量は正帯電非磁性一成
    分トナー重量あたり0.5〜3重量%であることを特徴とす
    る請求項5記載の現像方法。
  9. 【請求項9】静電潜像を担持するための静電潜像担持体
    と、トナーを収容するためのトナーホッパーと、前記ト
    ナーを摩擦帯電させながら前記静電潜像に対面した現像
    域へ前記トナーを担持搬送させる現像ローラと、前記ト
    ナーを層規制し、薄層化する弾性部材を具備する現像装
    置に用いる正帯電非磁性一成分トナーであって、前記正
    帯電非磁性一成分トナーは結着樹脂、着色剤、電荷制御
    剤、流動性付与剤を必須成分とし、前記結着樹脂が少な
    くとも一般式(化1)、(化2)、(化3)で表わされ
    る単量体を共重合してなる共重合体で、かつ前記結着樹
    脂の重量平均分子量Mwが10万〜50万、重量平均分
    子量と数平均分子量の比Mw/Mnが5〜40で構成さ
    れ、かつ前記電荷制御剤が少なくとも第4級アンモニウ
    ム塩で構成され、かつ混合、混練、粉砕、分級処理され
    たトナー粒子を熱気流により熱処理する行程を有し、そ
    の後前記流動性付与剤を外添処理し、かつ前記流動性付
    与剤が少なくとも正帯電性を有する第3級アミノ基を含
    有するシランカップリングで表面処理された疎水性シリ
    カで構成されることを特徴とする正帯電非磁性一成分ト
    ナー。
  10. 【請求項10】(化3)で表わされる単量体は結着樹脂
    に対して0.1〜10重量%であることを特徴とする請求項
    9記載の正帯電非磁性一成分トナー。
  11. 【請求項11】第4級アンモニウム塩の添加量は正帯電
    非磁性一成分トナー重量あたり0.1〜5重量%であること
    を特徴とする請求項9記載の正帯電非磁性一成分トナ
    ー。
  12. 【請求項12】流動性付与剤の添加量は正帯電非磁性一
    成分トナー重量あたり0.5〜3重量%であることを特徴と
    する請求項9記載の正帯電非磁性一成分トナー。
  13. 【請求項13】静電潜像を担持するための静電潜像担持
    体と、正帯電非磁性一成分トナーと、前記正帯電非磁性
    一成分トナーを収容するためのトナーホッパーと、前記
    正帯電非磁性一成分トナーを摩擦帯電させながら前記静
    電潜像に対面した現像域へ前記正帯電非磁性一成分トナ
    ーを担持搬送させる現像ローラと、前記正帯電非磁性一
    成分トナーを層規制し、薄層化する弾性部材を具備する
    現像装置を用いる現像方法あって、前記正帯電非磁性一
    成分トナーは結着樹脂、着色剤、電荷制御剤、流動性付
    与剤を必須成分としており、そして前記結着樹脂が少な
    くとも一般式(化1)、(化2)、(化3)で表わされ
    る単量体を共重合してなる共重合体で、かつ前記結着樹
    脂の重量平均分子量Mwが10万〜50万、重量平均分
    子量と数平均分子量の比Mw/Mnが5〜40で構成さ
    れ、かつ前記電荷制御剤が少なくとも第4級アンモニウ
    ム塩で構成され、かつ混合、混練、粉砕、分級処理され
    たトナー粒子を熱気流により熱処理する行程を有し、そ
    の後前記流動性付与剤を外添処理し、かつ前記流動性付
    与剤が少なくとも正帯電性を有する第3級アミノ基を含
    有するシランカップリングで表面処理されたされた疎水
    性シリカで構成される正帯電非磁性一成分トナーを用い
    る現像方法。
  14. 【請求項14】(化3)で表わされる単量体は結着樹脂
    に対して0.1〜10重量%であることを特徴とする請求項
    13記載の現像方法。
  15. 【請求項15】第4級アンモニウム塩の添加量は正帯電
    非磁性一成分トナー重量あたり0.1〜5重量%であること
    を特徴とする請求項13記載の現像方法。
  16. 【請求項16】流動性付与剤の添加量は正帯電非磁性一
    成分トナー重量あたり0.5〜3重量%であることを特徴と
    する請求項13記載の現像方法。
  17. 【請求項17】静電潜像を担持するための静電潜像担持
    体と、トナーを収容するためのトナーホッパーと、前記
    トナーを摩擦帯電させながら前記静電潜像に対面した現
    像域へ前記トナーを担持搬送させる現像ローラと、前記
    トナーを層規制し、薄層化する弾性部材を具備する現像
    装置に用いる正帯電非磁性一成分トナーであって、前記
    正帯電非磁性一成分トナーは結着樹脂、着色剤、電荷制
    御剤、流動性付与剤を必須成分とし、前記結着樹脂が少
    なくとも一般式(化1)、(化2)、(化3)で表わさ
    れる単量体を共重合してなる共重合体からなる。その結
    着樹脂の重量平均分子量Mwが10万〜50万、重量平
    均分子量と数平均分子量の比Mw/Mnが5〜40で構
    成され、かつ前記電荷制御剤が少なくとも第4級アンモ
    ニウム塩で構成され、かつ混合、混練、粉砕、分級処理
    されたトナー粒子を熱気流により熱処理する行程を有
    し、その後前記流動性付与剤を外添処理し、かつ前記流
    動性付与剤が少なくとも正帯電性を有するアミノ変性シ
    リコンオイルで表面処理された疎水性シリカで構成され
    ることを特徴とする正帯電非磁性一成分トナー。
  18. 【請求項18】(化3)で表わされる単量体は結着樹脂
    に対して0.1〜10重量%であることを特徴とする請求項
    17記載の正帯電非磁性一成分トナー。
  19. 【請求項19】第4級アンモニウム塩の添加量は正帯電
    非磁性一成分トナー重量あたり0.1〜5重量%であること
    を特徴とする請求項17記載の正帯電非磁性一成分トナ
    ー。
  20. 【請求項20】流動性付与剤の添加量は正帯電非磁性一
    成分現像剤重量あたり0.5〜3重量%であることを特徴と
    する請求項17記載の正帯電非磁性一成分トナー。
  21. 【請求項21】静電潜像を担持するための静電潜像担持
    体と、正帯電非磁性一成分トナーと、前記正帯電非磁性
    一成分トナーを収容するためのトナーホッパーと、前記
    正帯電非磁性一成分トナーを摩擦帯電させながら前記静
    電潜像に対面した現像域へ前記正帯電非磁性一成分トナ
    ーを担持搬送させる現像ローラと、前記正帯電非磁性一
    成分トナーを層規制し、薄層化する弾性部材を具備する
    現像装置を用いる現像方法あって、前記正帯電非磁性一
    成分トナーは結着樹脂、着色剤、電荷制御剤、流動性付
    与剤を必須成分とし、前記結着樹脂が少なくとも一般式
    (化1)、(化2)、(化3)で表わされる単量体を共
    重合してなる共重合体になる。そして前記結着樹脂の重
    量平均分子量Mwが10万〜50万、重量平均分子量と
    数平均分子量の比Mw/Mnが5〜40で構成され、か
    つ前記電荷制御剤が少なくとも第4級アンモニウム塩で
    構成され、かつ混合、混練、粉砕、分級処理されたトナ
    ー粒子を熱気流により熱処理する行程を有し、その後前
    記流動性付与剤を外添処理し、かつ前記流動性付与剤が
    少なくとも正帯電性を有するアミノ変性シリコンオイル
    で表面処理された疎水性シリカで構成される正帯電非磁
    性一成分現像剤を用いる現像方法。
  22. 【請求項22】(化3)で表わされる単量体は結着樹脂
    に対して0.1〜10重量%であることを特徴とする請求項
    21記載の現像方法。
  23. 【請求項23】第4級アンモニウム塩の添加量は正帯電
    非磁性一成分トナー重量あたり0.1〜5重量%であること
    を特徴とする請求項21記載の現像方法。
  24. 【請求項24】流動性付与剤の添加量は正帯電非磁性一
    成分トナ−重量あたり0.5〜3重量%であることを特徴と
    する請求項21記載の現像方法。
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