JPH0651558U - トルク伝達装置 - Google Patents

トルク伝達装置

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JPH0651558U
JPH0651558U JP087893U JP8789392U JPH0651558U JP H0651558 U JPH0651558 U JP H0651558U JP 087893 U JP087893 U JP 087893U JP 8789392 U JP8789392 U JP 8789392U JP H0651558 U JPH0651558 U JP H0651558U
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JP
Japan
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torque
limiting unit
intermediate ring
torque transmission
torque limiting
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Withdrawn
Application number
JP087893U
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English (en)
Inventor
兆 丸山
Original Assignee
エヌティエヌ株式会社
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  • One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 トルク伝達部材、継手用中間リング及びトル
ク制限ユニットよりなるトルク伝達装置において、部材
のユニット化を図ること及びトルク伝達時のバックラッ
シュを防止することである。 【構成】 トルク伝達部材21の片面に収納ケース26
を一体に設け、その収納ケース26に中間リング22と
トルク制限ユニット23を収納し、上記中間リング22
を介在部材としてその両側のトルク伝達部材21とトル
ク制限ユニット23とによりオルダム継手36を構成し
て各部材を結合し、上記オルダム継手36を構成する突
条31、31’、35、35’と溝33、33’、3
4、34’との一方の衝合面38、38’をテーパ面に
より形成し、各衝合面37、37’、38、38’がす
き間無く嵌合するようトルク制限ユニット23を付勢し
た構成としたものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、ワンウェイクラッチユニット或いはトルクリミッタユニット等と して用いられるトルク伝達装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一定方向の回転の場合はトルクを伝達するが、回転方向が逆になるとトルクの 伝達を遮断し、空転するようにしたワンウェイクラッチは従来から知られている 。また、トルクリミッタは上記のワンウェイクラッチと同様の構造を有し、回転 状態で一定以上の負荷がかかると空転してトルクの伝達を遮断するようにしたも のである(例えば、実開平1−158827号公報参照)。
【0003】 この出願においては、このようなワンウェイクラッチ及びこれと同一構造をも ったトルクリミッタをトルク制限ユニットと総称し、そのトルク制限ユニットと 歯車等のトルク伝達部材とを継手用中間リングを介して結合したものをトルク伝 達装置と称する。
【0004】 このようなトルク伝達装置において、トルク制限ユニットの偏心による軸の振 れや振動を吸収するために、該装置を構成する継手用中間を介在物としてその両 側のトルク制限ユニットとトルク伝達部材の各対向面間でオルダム継手を構成す ることも従来から知られている。図3及び図4はその一例を示すものであり、こ れらの図に示すトルク伝達装置は、歯車、プーリ等を備えたトルク伝達部材1、 継手用中間リング2及びトルク制限ユニット3とから成る。
【0005】 上記のトルク伝達部材1の中間リング2との対向面に、半径方向の一対の突条 4、4’が、その中心対称の位置に設けられる。これに対向した中間リング2の 端面には、上記の各突条4、4’がスライド自在に嵌合する半径方向の一対の溝 5、5’が、その中心対称の位置に設けられる。また、トルク制限ユニット3の 中間リング2との対向面に、前記のトルク伝達部材1の場合と同様の一対の突条 6、6’が、90度位置を異にして形成され、これに対向した中間リング2の端 面にも上記の各突条6、6’がスライド自在に嵌合する溝7、7’が、他方の端 面の溝5、5’と90度位置を異にして形成されている。
【0006】 上記の各部材は、図3に示すように軸8のまわりにおいて中間リング2を間に 挟んで組立てられ、トルク伝達部材1の突条4、4’が中間リング2の一方の端 面の各溝5、5’に嵌合され、またトルク制限ユニット3の突条6、6’が中間 リング2の他方の溝7、7’に嵌合される。これらの嵌合により、中間リング2 を介在物としてその両側のトルク伝達材1及びトルク制限ユニット3により、オ ルダム継手9を構成する。
【0007】 なお、図3において、10は外輪、11はころ、12はばね、13はころ保持 器、14は蓋であり、ころ11は外輪10の内径面に形成されたくさび形間隙に 収納され、ばね12によりその間隙が狭くなる方向に付勢されることにより、従 来周知のワンウェイクラッチ又はトルクリミッタが構成される。
【0008】 上記構成のトルク伝達装置は、トルク制限ユニット3がワンウェイクラッチで あるときは、トルク伝達部材1の一定方向(外輪10のくさび形間隙の間隙が小 さくなる方向)の回転に対してはクラッチが入って軸8にトルクが伝達され、逆 回転するとクラッチが切れて軸8に対するトルクの伝達が遮断される。
【0009】 また、トルク制限ユニット3がトルクリミッタであるときは、トルク伝達部材 1が上記の逆回転の際に軸8に作用する負荷の大きさが一定以下のときはトルク を伝達するが、一定以上になるとトルクの伝達を遮断する。
【0010】 上記のいずれの場合においても軸8にトルク制限ユニット3の偏心による振れ や振動が生じた場合、その運動はオルダム継手9の部分において吸収され、トル ク伝達部材1側へ伝わることが防止される。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
上記のごときトルク伝達装置は、トルク伝達部材1、中間リング2及びトルク 制限ユニット3の3部材に分離されているため、運搬時の取扱い性や組立時の作 業性に問題がある。そこで、この考案の第1の課題は、このような問題点を解消 することである。
【0012】 また、オルダム継手9を構成する突条4、4’、6、6’及び溝5、5’、7 、7’のトルク伝達時の衝合面は、軸芯と平行な面で形成され、これらの衝合面 相互間には嵌合すき間があるため、このすき間がトルク伝達時のバックラッシュ の原因となる。そこで、この考案の第2の課題は、上記のバックラッシュを解消 することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の第1の課題を解決する手段は、トルク伝達部材、継手用中間リング及び トルク制限ユニットとの組合せからなり、上記トルク伝達部材の片面に収納ケー スを一体に設け、該収納ケースに上記トルク制限ユニットと継手用中間リングを 該中間リングがトルク伝達部材側に位置するように配置して収納し、上記中間リ ングを介在部材としてその両側のトルク伝達部材とトルク制限ユニットとにより オルダム継手を構成して各部材を結合した構成としたものである。
【0014】 また、上記の第2の課題を解決する手段は、上記第1の課題を解決する手段に 加えて、そのオルダム継手を構成する中間リングの片面とトルク制限ユニットの 対向面及び中間リングの他面とトルク伝達部材の各対向面における一方の部材の 半径方向の溝とこれにスライド自在に嵌合する他方の部材の突条との嵌合部にお いて、相対的に大きいトルクを伝達する際に衝合する溝と突条の衝合面を軸芯に 対し平行な面により形成し、他方の衝合面を軸芯に対し傾斜したテーパ面により 形成し、前記ケースとトルク制限ユニットとの間に弾性体を介在し、該弾性部材 により上記嵌合部の衝合面がいずれもすき間無く嵌合する方向にトルク制限ユニ ットを付勢した構成としたものである。
【0015】
【作用】
前者の解決手段に係るトルク伝達装置によると、トルク制限ユニット及び中間 リングは、トルク伝達部材の収納ケース内に収納されるので、各部材がユニット 化される。
【0016】 また、後者の手段によるとトルク制限ユニットが弾性体により中間リング側へ 付勢されるので、オルダム継手を構成する各突条と各溝とが、テーパ面に沿って 最も深く嵌合し、衝合面相互間の嵌合すき間が無くなる。
【0017】
【実施例】
図1及び図2に示すように、実施例のトルク伝達装置は、歯車、プーリ等のト ルク伝達部材21、継手用中間リング22、トルク制限ユニット23、皿ばね、 板ばね、Oリング等の環状の弾性体24及びクリップリング25とにより構成さ れる。
【0018】 トルク伝達部材21は、その片面に同芯状の収納ケース26を一体に設けてい る。この収納ケース26は軸方向の4つのスリット27により4つのケース片2 8に分割され、各ケース片28の先端に内向きの鍔29が設けられる。また、ト ルク伝達部材21の収納ケース26側の面には、一対の半径方向の突条31、3 1’が中心対称の位置に設けられる。
【0019】 上記の収納ケース26に、中間リング22及びトルク制限ユニット23が、中 間リング22を内側にして収納される。この収納時ケース26を構成する各ケー ス片28を外方へ弾性的に押し拡げ、収納後クリップリング25を嵌めて抜け止 を図る。
【0020】 中間リング22の両面には従来の場合と同様に溝33、33’、34、34’ が形成され、またトルク制限ユニット23の中間リング22側の面に突条35、 35’が設けられ、従来の場合と同様のオルダム継手36を構成する。
【0021】 上記のオルダム継手36において、相対的に大きいトルクを伝達する際(その ときの回転方向を図1に矢印Aで示す)に衝合する溝33、33’、34、34 ’と突条31、31’、35、35’の衝合面37、37’は、軸芯に対し平行 であり、この点は従来の場合と同様である。しかし、その反対側の衝合面38、 38’(相対的に小さいトルクを伝達する際に衝合する面、図1にそのときの回 転方向を矢印Bで示す)は、軸芯に対し一定角度傾斜したテーパ面となっている 。これらの各衝合面37、37’、38、38’がそれぞれすき間無く衝合した 状態において、突条31、31’、35、35’の先端と溝33、33’、34 、34’の底との間には、若干の間隙gが存在する。
【0022】 上記のトルク制限ユニット23の内部構造は従来の場合と同様である。このト ルク制限ユニット23と前記の鍔29との間に弾性体24が介在され、該トルク 制限ユニット23を中間リング22及びトルク伝達部材21側へ付勢する。これ により、オルダム継手36を構成する各突条31、31’、35、35’と溝3 3、33’、34、34’とは軸方向に最も深く嵌り合い、各衝合面37、37 ’、38、38’はすき間無く相互に衝合する。
【0023】 実施例のトルク伝達装置は以上のように構成され、ユニット状態で運搬及び組 立等の取扱いがなされ、軸40のまわりに組付けられる。また、その作用は従来 の場合と同様に、トルク制限ユニット23がワンウェイクラッチである場合は、 トルク伝達部材21の一定方向の回転時に軸40にトルクが伝達され、逆回転時 にはそのトルク伝達が遮断される。また、トルク制限ユニット23がトルクリミ ッタである場合は、前記の逆回転のトルクが一定以下であるときに、トルク伝達 部材21から軸40へトルクが伝達されるが、軸40に作用する負荷が一定以上 に大きくなると、トルクの伝達が遮断される。
【0024】 上記いずれの場合も、オルダム継手36の衝合面37、37’、38、38’ はすき間がないので、トルク伝達時にバックラッシュを生じない。またワンウェ イクラッチとして用いる場合、トルク伝達時の回転方向(図1の矢印A参照)に 衝合する衝合面37、37’は軸芯と平行であるため、中間リング22からトル ク伝達部材21及びトルク制限ユニット23を分離させる方向の分力は生じない 。
【0025】 トルクリミッタとして用いる場合のトルク伝達時の回転方向(図1の矢印B参 照)に衝合する衝合面38、38’はテーパ面であるので、上記の分力が生じる が、この場合は伝達するトルクは小さいので、分力も小さく、従って他方の衝合 面37、37’にすき間を生じることはない。
【0026】 なお、トルク伝達時に軸40にトルク制限ユニット23の偏心による振れや振 動が生じたとき、オルダム継手36によりこれを吸収するのは従来と同じである 。
【0027】
【考案の効果】
以上のように、前述の第1の課題を解決するための手段によると、各部材がユ ニット化されるため、運搬時の取扱いや組立時の作業性が向上する効果がある。
【0028】 また、第2の課題を解決するための手段によると、オルダム継手における突条 と溝の嵌合部分に回転方向のすき間が生じないため、バックラッシュを防ぐこと ができ、騒音の低下、摩耗の減少を図ることができる。
【提出日】平成5年8月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】 上記のいずれの場合においても、トルク伝達部材1に作用するラジアル荷重は オルダム継手9の部分において吸収され、トルクリミッタ又はワンウェイクラッ チに作用することが防止される。これにより、トルク伝達を遮断するトルク値の 変動が防止される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】 なお、トルク伝達部材21に作用するラジアル荷重をトルク制限ユニット23に作用させないため、これを オルダム継手36により吸収するのは従来と同じで ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の断面図
【図2】同上の分解斜視図
【図3】従来例の断面図
【図4】同上の分解斜視図
【符号の説明】
21 トルク伝達部材 22 継手用中間リング 23 トルク制限ユニット 24 弾性体 25 クリップリング 26 収納ケース 27 スリット 28 ケース片 29 鍔 31、31’ 突条 33、33’、34、34’ 溝 35、35’ 突条 36 オルダム継手 37、37’ 衝合面 38、38’ 衝合面 40 軸

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トルク伝達部材、継手用中間リング及び
    トルク制限ユニットとの組合せからなり、上記トルク伝
    達部材の片面に収納ケースを一体に設け、該収納ケース
    に上記トルク制限ユニットと継手用中間リングを該中間
    リングがトルク伝達部材側に位置するように配置して収
    納し、上記中間リングを介在部材としてその両側のトル
    ク伝達部材とトルク制限ユニットとによりオルダム継手
    を構成して各部材を結合したことを特徴とするトルク伝
    達装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のトルク伝達装置におい
    て、そのオルダム継手を構成する中間リングの片面とト
    ルク制限ユニットの対向面及び中間リングの他面とトル
    ク伝達部材の各対向面における一方の部材の半径方向の
    溝とこれにスライド自在に嵌合する他方の部材の突条と
    の嵌合部において、相対的に大きいトルクを伝達する際
    に衝合する溝と突条の衝合面を軸芯に対し平行な面によ
    り形成し、他方の衝合面を軸芯に対し傾斜したテーパ面
    により形成し、前記ケースとトルク制限ユニットとの間
    に弾性体を介在し、該弾性体により上記嵌合部の衝合面
    がいずれもすき間無く嵌合する方向にトルク制限ユニッ
    トを付勢したことを特徴とするトルク伝達装置。
JP087893U 1992-12-22 1992-12-22 トルク伝達装置 Withdrawn JPH0651558U (ja)

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JP087893U JPH0651558U (ja) 1992-12-22 1992-12-22 トルク伝達装置

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JP087893U JPH0651558U (ja) 1992-12-22 1992-12-22 トルク伝達装置

Publications (1)

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JPH0651558U true JPH0651558U (ja) 1994-07-15

Family

ID=13927569

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JP087893U Withdrawn JPH0651558U (ja) 1992-12-22 1992-12-22 トルク伝達装置

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JP (1) JPH0651558U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010132422A (ja) * 2008-12-05 2010-06-17 Kuroda Precision Ind Ltd テーブルの回転支持構造およびこれを備えた表面形状測定装置

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