JPH0651122A - 偏光板、位相差板及び楕円偏光板 - Google Patents
偏光板、位相差板及び楕円偏光板Info
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- JPH0651122A JPH0651122A JP4223378A JP22337892A JPH0651122A JP H0651122 A JPH0651122 A JP H0651122A JP 4223378 A JP4223378 A JP 4223378A JP 22337892 A JP22337892 A JP 22337892A JP H0651122 A JPH0651122 A JP H0651122A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 光学特性を損なうことなく静電気をシールド
できてゴミ等の静電付着による粘着層の汚染、液晶の配
向乱れ等による異常表示、回路素子の静電破壊などを防
止できる偏光板、位相差板又は楕円偏光板を得ること。 【構成】 偏光板（２）又は位相差板に粘着層（１３）
を介して帯電防止フィルム（１）を接着してなる偏光板
又は位相差板、及び偏光板と位相差板の積層体に粘着層
を介して帯電防止フィルムを接着してなる楕円偏光板。
できてゴミ等の静電付着による粘着層の汚染、液晶の配
向乱れ等による異常表示、回路素子の静電破壊などを防
止できる偏光板、位相差板又は楕円偏光板を得ること。 【構成】 偏光板（２）又は位相差板に粘着層（１３）
を介して帯電防止フィルム（１）を接着してなる偏光板
又は位相差板、及び偏光板と位相差板の積層体に粘着層
を介して帯電防止フィルムを接着してなる楕円偏光板。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、静電気のシールド性に
優れる偏光板、位相差板及び楕円偏光板に関する。
優れる偏光板、位相差板及び楕円偏光板に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、偏光板や位相差板、あるいはそれ
らを積層してなる楕円偏光板に粘着層を介しセパレータ
や表面保護フィルムを接着して流通形態等としたものが
知られていた。セパレータは、偏光板等を液晶表示装置
などに接着固定するための粘着層を接着に供するまでの
間、被覆保護しておくためのものである。表面保護フィ
ルムは、偏光板等の流通過程や液晶表示装置の組立て工
程などにおける損傷等の防止のために偏光板等の表面を
被覆保護しておくためのものである。従っていずれの場
合にも、実用時には剥離除去されるものである。なお、
表面保護フィルムの場合には粘着層と共に偏光板等より
剥離除去される。よって表面保護フィルムは、支持フィ
ルムに粘着層を付設した形態が通例である。
らを積層してなる楕円偏光板に粘着層を介しセパレータ
や表面保護フィルムを接着して流通形態等としたものが
知られていた。セパレータは、偏光板等を液晶表示装置
などに接着固定するための粘着層を接着に供するまでの
間、被覆保護しておくためのものである。表面保護フィ
ルムは、偏光板等の流通過程や液晶表示装置の組立て工
程などにおける損傷等の防止のために偏光板等の表面を
被覆保護しておくためのものである。従っていずれの場
合にも、実用時には剥離除去されるものである。なお、
表面保護フィルムの場合には粘着層と共に偏光板等より
剥離除去される。よって表面保護フィルムは、支持フィ
ルムに粘着層を付設した形態が通例である。
【０００３】しかしながら、セパレータや表面保護フィ
ルムの剥離除去により粘着面や偏光板等の表面にゴミ等
が付着して汚染し、外観不良を誘発して歩留まりを低下
させる問題点があった。またセパレータを剥離除去した
粘着層を介して偏光板等を接着する際や、偏光板等より
表面保護フィルムを剥離除去した際に、液晶表示装置等
に異常表示が発生して正常な表示が実現されなかった
り、周辺回路素子が静電破壊される問題点もあった。
ルムの剥離除去により粘着面や偏光板等の表面にゴミ等
が付着して汚染し、外観不良を誘発して歩留まりを低下
させる問題点があった。またセパレータを剥離除去した
粘着層を介して偏光板等を接着する際や、偏光板等より
表面保護フィルムを剥離除去した際に、液晶表示装置等
に異常表示が発生して正常な表示が実現されなかった
り、周辺回路素子が静電破壊される問題点もあった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは前記問題
点を克服すべく鋭意研究を重ねる中で、上記した汚染問
題、異常表示や素子破壊問題は、セパレータ等を剥離除
去する際の静電気が主因であることを究明した。従って
本発明は、光学特性等を損なうことなく静電気に対処で
きる偏光板、位相差板及び楕円偏光板の開発を課題とす
る。
点を克服すべく鋭意研究を重ねる中で、上記した汚染問
題、異常表示や素子破壊問題は、セパレータ等を剥離除
去する際の静電気が主因であることを究明した。従って
本発明は、光学特性等を損なうことなく静電気に対処で
きる偏光板、位相差板及び楕円偏光板の開発を課題とす
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、偏光板又は位
相差板に粘着層を介して帯電防止フィルムを接着したこ
とを特徴とする偏光板又は位相差板、及び偏光板と位相
差板の積層体に粘着層を介して帯電防止フィルムを接着
したことを特徴とする楕円偏光板を提供するものであ
る。
相差板に粘着層を介して帯電防止フィルムを接着したこ
とを特徴とする偏光板又は位相差板、及び偏光板と位相
差板の積層体に粘着層を介して帯電防止フィルムを接着
したことを特徴とする楕円偏光板を提供するものであ
る。
【０００６】
【作用】表面保護フィルムやセパレータに帯電防止フィ
ルムを使用することにより、静電気をシールドできて静
電気によるゴミ等の付着汚染、液晶配向の乱れ等による
異常表示、周辺回路素子の静電破壊などを防止すること
ができる。
ルムを使用することにより、静電気をシールドできて静
電気によるゴミ等の付着汚染、液晶配向の乱れ等による
異常表示、周辺回路素子の静電破壊などを防止すること
ができる。
【０００７】
【実施例】本発明の偏光板又は位相差板は、偏光板又は
位相差板に粘着層を介して帯電防止フィルムを接着した
ものである。偏光板の例を図１から図４に示した。また
位相差板の例を図５から図８に示した。一方、本発明の
楕円偏光板は、偏光板と位相差板の積層体に粘着層を介
して帯電防止フィルムを接着したものである。その例を
図９、図１０に示した。１が表面保護フィルム（帯電防
止フィルム）、２が偏光板、４が粘着層、６がセパレー
タ（帯電防止フィルム）、７が位相差板である。なお３
は帯電防止フィルムを使用していない表面保護フィル
ム、５は帯電防止フィルムを使用していないセパレータ
である。
位相差板に粘着層を介して帯電防止フィルムを接着した
ものである。偏光板の例を図１から図４に示した。また
位相差板の例を図５から図８に示した。一方、本発明の
楕円偏光板は、偏光板と位相差板の積層体に粘着層を介
して帯電防止フィルムを接着したものである。その例を
図９、図１０に示した。１が表面保護フィルム（帯電防
止フィルム）、２が偏光板、４が粘着層、６がセパレー
タ（帯電防止フィルム）、７が位相差板である。なお３
は帯電防止フィルムを使用していない表面保護フィル
ム、５は帯電防止フィルムを使用していないセパレータ
である。
【０００８】図１に例示のものは、偏光フィルム２２の
両面に透明フィルム２１，２３をそれぞれ透明な接着剤
を介し接着してなる偏光板２の片面に、帯電防止層１１
と支持フィルム１２と粘着層１３からなる表面保護フィ
ルム１を接着し、他面に粘着層３１と支持フィルム３２
からなる帯電防止処理を施していない表面保護フィルム
３を接着して形成したものである。
両面に透明フィルム２１，２３をそれぞれ透明な接着剤
を介し接着してなる偏光板２の片面に、帯電防止層１１
と支持フィルム１２と粘着層１３からなる表面保護フィ
ルム１を接着し、他面に粘着層３１と支持フィルム３２
からなる帯電防止処理を施していない表面保護フィルム
３を接着して形成したものである。
【０００９】図２に例示のものは、前記に準じて偏光板
２の両面に帯電防止層１１を有する表面保護フィルム１
を接着して形成したものである。図３に例示のものは、
表面保護フィルム３に代えて、透明な粘着層４を介し帯
電防止処理を施していないセパレータ５を接着して図１
の実施例に準じて形成したものである。図４に例示のも
のは、セパレータ５に代えて、支持フィルム６１と帯電
防止層６２からなるセパレータ６を接着して図３の実施
例に準じて形成したものである。
２の両面に帯電防止層１１を有する表面保護フィルム１
を接着して形成したものである。図３に例示のものは、
表面保護フィルム３に代えて、透明な粘着層４を介し帯
電防止処理を施していないセパレータ５を接着して図１
の実施例に準じて形成したものである。図４に例示のも
のは、セパレータ５に代えて、支持フィルム６１と帯電
防止層６２からなるセパレータ６を接着して図３の実施
例に準じて形成したものである。
【００１０】図５に例示のものは、位相差板７の片面
に、帯電防止層１１と支持フィルム１２と粘着層１３か
らなる表面保護フィルム１を接着し、他面に粘着層４を
介し帯電防止処理を施していないセパレータ５を接着し
て形成したものである。図６に例示のものは、セパレー
タ５に代えて、支持フィルム６１と帯電防止層６２から
なるセパレータ６を接着して図５の実施例に準じて形成
したものである。
に、帯電防止層１１と支持フィルム１２と粘着層１３か
らなる表面保護フィルム１を接着し、他面に粘着層４を
介し帯電防止処理を施していないセパレータ５を接着し
て形成したものである。図６に例示のものは、セパレー
タ５に代えて、支持フィルム６１と帯電防止層６２から
なるセパレータ６を接着して図５の実施例に準じて形成
したものである。
【００１１】図７に例示のものは、表面保護フィルム１
に代えて、粘着層４を介し帯電防止層６２を有するセパ
レータ６を接着して図５の実施例に準じて形成したもの
である。図８に例示のものは、セパレータ５に代えて、
帯電防止層６２を有するセパレータ６を接着して図７の
実施例に準じて形成したものである。
に代えて、粘着層４を介し帯電防止層６２を有するセパ
レータ６を接着して図５の実施例に準じて形成したもの
である。図８に例示のものは、セパレータ５に代えて、
帯電防止層６２を有するセパレータ６を接着して図７の
実施例に準じて形成したものである。
【００１２】図９に例示のものは、図２の実施例より表
面保護フィルム１を剥離除去すると共に、図７の実施例
よりセパレータ６を剥離除去してそれらを粘着層４を介
し接着積層して楕円偏光板を形成したものである。図１
０に例示のものは、図７の実施例に代えて図８の実施例
を用いて図９の実施例に準じ形成したものである。
面保護フィルム１を剥離除去すると共に、図７の実施例
よりセパレータ６を剥離除去してそれらを粘着層４を介
し接着積層して楕円偏光板を形成したものである。図１
０に例示のものは、図７の実施例に代えて図８の実施例
を用いて図９の実施例に準じ形成したものである。
【００１３】本発明において偏光板、位相差板について
は適宜なものを用いてよい。一般には、偏光フィルムか
らなる偏光板、延伸フィルムからなる位相差板が用いら
れる。楕円偏光板は、偏光板に位相差板を積層したもの
である。
は適宜なものを用いてよい。一般には、偏光フィルムか
らなる偏光板、延伸フィルムからなる位相差板が用いら
れる。楕円偏光板は、偏光板に位相差板を積層したもの
である。
【００１４】偏光フィルムの具体例としては、ポリビニ
ルアルコール系フィルム、部分ホルマール化ポリビニル
アルコール系フィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体
系部分ケン化フィルムの如き親水性高分子フィルムにヨ
ウ素及び／又は二色性染料を吸着させて延伸したもの、
ポリビニルアルコールの脱水処理物やポリ塩化ビニルの
脱塩酸処理物の如きポリエン配向フィルムなどがあげら
れる。偏光フィルムの厚さは通例５〜８０μmである
が、これに限定されない。
ルアルコール系フィルム、部分ホルマール化ポリビニル
アルコール系フィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体
系部分ケン化フィルムの如き親水性高分子フィルムにヨ
ウ素及び／又は二色性染料を吸着させて延伸したもの、
ポリビニルアルコールの脱水処理物やポリ塩化ビニルの
脱塩酸処理物の如きポリエン配向フィルムなどがあげら
れる。偏光フィルムの厚さは通例５〜８０μmである
が、これに限定されない。
【００１５】偏光フィルムはそのまま偏光板として用い
うるし、その片側又は両側に透明保護層を設けた偏光板
としても用いうる。透明保護層は、補強や水分の侵入防
止等による偏光フィルムの耐久性の向上などを目的とす
るものであり、従ってポリエン配向系偏光フィルムの如
く、充分な強度等を有する偏光フィルムでは省略できる
場合もあり、必須のものではない。なお透明保護層は、
偏光フィルムの片側又は両側において２層以上設けられ
ていてもよい。
うるし、その片側又は両側に透明保護層を設けた偏光板
としても用いうる。透明保護層は、補強や水分の侵入防
止等による偏光フィルムの耐久性の向上などを目的とす
るものであり、従ってポリエン配向系偏光フィルムの如
く、充分な強度等を有する偏光フィルムでは省略できる
場合もあり、必須のものではない。なお透明保護層は、
偏光フィルムの片側又は両側において２層以上設けられ
ていてもよい。
【００１６】透明保護層の形成材としては、透明性、機
械的強度、熱安定性、水分遮蔽性などに優れるものが好
ましく用いうる。その代表例としては、ガラス板や、ポ
リエステル系樹脂、ポリエーテルサルホン系樹脂、ポリ
カーボネート系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系
樹脂、ポリオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、アセテ
ート系樹脂の如きポリマーなどがあげられる。
械的強度、熱安定性、水分遮蔽性などに優れるものが好
ましく用いうる。その代表例としては、ガラス板や、ポ
リエステル系樹脂、ポリエーテルサルホン系樹脂、ポリ
カーボネート系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系
樹脂、ポリオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、アセテ
ート系樹脂の如きポリマーなどがあげられる。
【００１７】ポリマー系の透明保護層の形成は、例えば
偏光フィルムにポリマー溶液を塗工する方式などによっ
ても行いうるが、偏光板の品質の安定性等の点よりはキ
ャスティング方式等で透明フィルムを形成し、それを偏
光フィルムに接着する方式が好ましい。透明保護層の厚
さは通例、５〜５００μm、就中１０〜３００μmとされ
るが、これに限定されない。なお通例、透明保護層は光
学歪が可及的に少ないことが好ましいが、一軸や二軸等
で処理した延伸フィルムなども用いることができ、その
場合、楕円偏光板とするための位相差フィルムを兼ねさ
せることもできる。
偏光フィルムにポリマー溶液を塗工する方式などによっ
ても行いうるが、偏光板の品質の安定性等の点よりはキ
ャスティング方式等で透明フィルムを形成し、それを偏
光フィルムに接着する方式が好ましい。透明保護層の厚
さは通例、５〜５００μm、就中１０〜３００μmとされ
るが、これに限定されない。なお通例、透明保護層は光
学歪が可及的に少ないことが好ましいが、一軸や二軸等
で処理した延伸フィルムなども用いることができ、その
場合、楕円偏光板とするための位相差フィルムを兼ねさ
せることもできる。
【００１８】位相差板としては前記の如く、例えばポリ
カーボネート、ポリビニルアルコール、ポリスチレン、
ポリメチルメタクリレートの如き適宜な透明プラスチッ
クフィルムを延伸処理してなる複屈折性フィルムなどが
あげられる。位相差板は、２種以上の位相差フィルムを
積層して位相差等の光学特性を制御したものとして形成
することもできる。
カーボネート、ポリビニルアルコール、ポリスチレン、
ポリメチルメタクリレートの如き適宜な透明プラスチッ
クフィルムを延伸処理してなる複屈折性フィルムなどが
あげられる。位相差板は、２種以上の位相差フィルムを
積層して位相差等の光学特性を制御したものとして形成
することもできる。
【００１９】なお偏光板、位相差板ないし楕円偏光板に
は、その偏光子や透明保護層、位相差フィルム等の構成
部材を紫外線吸収剤、例えばサリチル酸エステル系化合
物、ベンゾフェノール系化合物、ベンゾトリアゾール系
化合物、シアノアクリレート系化合物、ニッケル錯塩系
化合物等で処理する方式などにより紫外線吸収能をもた
せることもできる。
は、その偏光子や透明保護層、位相差フィルム等の構成
部材を紫外線吸収剤、例えばサリチル酸エステル系化合
物、ベンゾフェノール系化合物、ベンゾトリアゾール系
化合物、シアノアクリレート系化合物、ニッケル錯塩系
化合物等で処理する方式などにより紫外線吸収能をもた
せることもできる。
【００２０】本発明において偏光板、位相差板、楕円偏
光板に粘着層を介して接着される帯電防止フィルムは、
表面保護フィルム又はセパレータとして形成される。表
面保護フィルムは、例えば図例の如く帯電防止フィルム
からなる支持フィルム１２に粘着層１３を設けたものと
して形成することができる。セパレータは、例えば帯電
防止フィルムからなる支持フィルムを剥離剤で処理した
ものとして形成することができる。
光板に粘着層を介して接着される帯電防止フィルムは、
表面保護フィルム又はセパレータとして形成される。表
面保護フィルムは、例えば図例の如く帯電防止フィルム
からなる支持フィルム１２に粘着層１３を設けたものと
して形成することができる。セパレータは、例えば帯電
防止フィルムからなる支持フィルムを剥離剤で処理した
ものとして形成することができる。
【００２１】前記の支持フィルムには適宜なプラスチッ
クフィルムを用いうる。なかでも、表面保護フィルムの
場合には、例えばポリエチレンとエチレン・酢酸ビニル
系共重合体との二層押出し成形フィルム、ポリエチレン
フィルム、ポリエステルフィルムの如く、偏光板等との
接着性、剥離性、耐汚染性、加工性、耐候性などに優れ
るものが好ましく用いうる。セパレータの場合には、ポ
リエステルフィルムの如く剥離性、作業性、クリーン性
などに優れるものが好ましく用いうる。なお剥離剤とし
ては、シリコーン系のものが好ましい。
クフィルムを用いうる。なかでも、表面保護フィルムの
場合には、例えばポリエチレンとエチレン・酢酸ビニル
系共重合体との二層押出し成形フィルム、ポリエチレン
フィルム、ポリエステルフィルムの如く、偏光板等との
接着性、剥離性、耐汚染性、加工性、耐候性などに優れ
るものが好ましく用いうる。セパレータの場合には、ポ
リエステルフィルムの如く剥離性、作業性、クリーン性
などに優れるものが好ましく用いうる。なお剥離剤とし
ては、シリコーン系のものが好ましい。
【００２２】帯電防止フィルムの形成は、界面活性剤、
導電性カーボン、金属粉末等の帯電防止剤をプラスチッ
クに配合してフィルムに成形する方式、フィルムに界面
活性剤や導電性樹脂等をコーティングする方式、フィル
ムに金属や合金、金属酸化物等の導電性物質を蒸着する
方式など、適宜な方式で行うことができる。帯電防止フ
ィルムは、その表面抵抗が低いほど好ましく、就中１０
14Ω／cm2以下、特に１０13Ω／cm2以下が好ましい。
導電性カーボン、金属粉末等の帯電防止剤をプラスチッ
クに配合してフィルムに成形する方式、フィルムに界面
活性剤や導電性樹脂等をコーティングする方式、フィル
ムに金属や合金、金属酸化物等の導電性物質を蒸着する
方式など、適宜な方式で行うことができる。帯電防止フ
ィルムは、その表面抵抗が低いほど好ましく、就中１０
14Ω／cm2以下、特に１０13Ω／cm2以下が好ましい。
【００２３】前記の界面活性剤としては、例えばカルボ
ン酸系化合物、スルホン酸系化合物、ホスフェート塩の
如きアニオン系ないし両性系のもの、アミン系化合物、
第四級アンモニウム塩の如きカチオン系のもの、脂肪酸
多価アルコールエステル系化合物、ポリオキシエチレン
付加物の如き非イオン系のもの、ポリアクリル酸誘導体
の如き高分子系のものなどがあげられる。また導電性樹
脂としては、スズ・アンチモン系フィラー、酸化インジ
ウム系フィラーの如き導電性フィラーを樹脂中に分散さ
せたものなどがあげられる。
ン酸系化合物、スルホン酸系化合物、ホスフェート塩の
如きアニオン系ないし両性系のもの、アミン系化合物、
第四級アンモニウム塩の如きカチオン系のもの、脂肪酸
多価アルコールエステル系化合物、ポリオキシエチレン
付加物の如き非イオン系のもの、ポリアクリル酸誘導体
の如き高分子系のものなどがあげられる。また導電性樹
脂としては、スズ・アンチモン系フィラー、酸化インジ
ウム系フィラーの如き導電性フィラーを樹脂中に分散さ
せたものなどがあげられる。
【００２４】金属や合金、金属酸化物等の導電性物質と
しては、適宜なものを用いうる。その例としては、酸化
スズ、酸化インジウム、酸化カドミウム、酸化チタン、
金属インジウム、金属スズ、金、銀、白金、パラジウ
ム、銅、アルミニウム、ニッケル、クロム、チタン、
鉄、コバルト、ヨウ化銅、それらの混合物や合金などが
あげられる。導電性物質による帯電防止層の形成方式と
しては、前記導電性樹脂に準じた塗工方式等のほか、例
えば真空蒸着方式、スパッタリング方式、イオンプレー
ティング方式、化学蒸着方式、スプレー熱分解方式、化
学メッキ方式、電気メッキ方式等や、それらを適宜に組
合せた方式など、適宜な方式で行うことができる。
しては、適宜なものを用いうる。その例としては、酸化
スズ、酸化インジウム、酸化カドミウム、酸化チタン、
金属インジウム、金属スズ、金、銀、白金、パラジウ
ム、銅、アルミニウム、ニッケル、クロム、チタン、
鉄、コバルト、ヨウ化銅、それらの混合物や合金などが
あげられる。導電性物質による帯電防止層の形成方式と
しては、前記導電性樹脂に準じた塗工方式等のほか、例
えば真空蒸着方式、スパッタリング方式、イオンプレー
ティング方式、化学蒸着方式、スプレー熱分解方式、化
学メッキ方式、電気メッキ方式等や、それらを適宜に組
合せた方式など、適宜な方式で行うことができる。
【００２５】本発明の偏光板、位相差板、楕円偏光板に
は、図示した実施例より明らかな如く、必要に応じて適
宜な位置に粘着層を設けることができる。その粘着剤に
は任意なものを用いてよいが、一般にはアクリル系粘着
剤層の如く接着性、加工性、耐久性等に優れるものが好
ましい。
は、図示した実施例より明らかな如く、必要に応じて適
宜な位置に粘着層を設けることができる。その粘着剤に
は任意なものを用いてよいが、一般にはアクリル系粘着
剤層の如く接着性、加工性、耐久性等に優れるものが好
ましい。
【００２６】なお偏光子と透明保護層、位相差板との接
着などには、例えば透明な接着剤ないし粘着剤等が用い
られる。その接着剤等の種類については特に限定はない
が、偏光子や透明保護層、位相差板等の光学特性の変化
防止の点より、硬化や乾燥の際に高温のプロセスを要し
ないものが好ましく、長時間の硬化処理や乾燥時間を要
しないものが望ましい。
着などには、例えば透明な接着剤ないし粘着剤等が用い
られる。その接着剤等の種類については特に限定はない
が、偏光子や透明保護層、位相差板等の光学特性の変化
防止の点より、硬化や乾燥の際に高温のプロセスを要し
ないものが好ましく、長時間の硬化処理や乾燥時間を要
しないものが望ましい。
【００２７】本発明の偏光板、位相差板、楕円偏光板
は、例えば計器類や電子時計、ＯＡ機器や卓上電子計算
機等の液晶表示装置など、種々の光学系装置に好ましく
用いることができる。なお表面保護フィルムやセパレー
タについては、図示した実施例より明らかな如く、帯電
防止処理を施したものと施していないものとを適宜に組
み合わせて使用することができる。
は、例えば計器類や電子時計、ＯＡ機器や卓上電子計算
機等の液晶表示装置など、種々の光学系装置に好ましく
用いることができる。なお表面保護フィルムやセパレー
タについては、図示した実施例より明らかな如く、帯電
防止処理を施したものと施していないものとを適宜に組
み合わせて使用することができる。
【００２８】実施例１ 厚さ３８μmのポリエステルフィルムの片面に第四級ア
ンモニウム塩からなる界面活性剤を塗布して帯電防止層
を形成した表面抵抗が１０8Ω／cm2の帯電防止フィルム
を用いて、その他面にアクリル系粘着剤を塗布乾燥して
表面保護フィルムを形成し、それを偏光板の片面に接着
した。前記の偏光板は、厚さ３０μmのヨウ素・ポリビ
ニルアルコール系偏光フィルムの両面にポリビニルアル
コール系接着剤を介し厚さ５０μmのトリアセチルセル
ロースフィルムを接着したものである。次に、前記偏光
板の他面にアクリル系粘着剤を塗布乾燥して厚さ２０μ
mの粘着層を形成し、それにシリコーン系剥離剤で処理
したポリエステル系のセパレータを接着して本発明の偏
光板を得た。
ンモニウム塩からなる界面活性剤を塗布して帯電防止層
を形成した表面抵抗が１０8Ω／cm2の帯電防止フィルム
を用いて、その他面にアクリル系粘着剤を塗布乾燥して
表面保護フィルムを形成し、それを偏光板の片面に接着
した。前記の偏光板は、厚さ３０μmのヨウ素・ポリビ
ニルアルコール系偏光フィルムの両面にポリビニルアル
コール系接着剤を介し厚さ５０μmのトリアセチルセル
ロースフィルムを接着したものである。次に、前記偏光
板の他面にアクリル系粘着剤を塗布乾燥して厚さ２０μ
mの粘着層を形成し、それにシリコーン系剥離剤で処理
したポリエステル系のセパレータを接着して本発明の偏
光板を得た。
【００２９】実施例２ 厚さ５０μmの延伸ポリカーボネートフィルムからなる
位相差板の両面にアクリル系粘着剤を塗布乾燥して厚さ
２０μmの粘着層を形成し、それにシリコーン系剥離剤
で処理したポリエステル系のセパレータを接着して本発
明の位相差板を得た。なおセパレータの一方には、実施
例１で用いた帯電防止フィルムで形成したものを用い
た。
位相差板の両面にアクリル系粘着剤を塗布乾燥して厚さ
２０μmの粘着層を形成し、それにシリコーン系剥離剤
で処理したポリエステル系のセパレータを接着して本発
明の位相差板を得た。なおセパレータの一方には、実施
例１で用いた帯電防止フィルムで形成したものを用い
た。
【００３０】実施例３ 実施例１の偏光板及び実施例２の位相差板よりセパレー
タ（帯電防止フィルム未使用のもの）を剥離除去してそ
れらを粘着層を介して接着積層し、楕円偏光板を得た。
タ（帯電防止フィルム未使用のもの）を剥離除去してそ
れらを粘着層を介して接着積層し、楕円偏光板を得た。
【００３１】比較例１ 帯電防止層を設けない表面保護フィルムを用いたほかは
実施例１に準じて偏光板を得た。
実施例１に準じて偏光板を得た。
【００３２】比較例２ 両面に帯電防止層を設けないセパレータを接着したほか
は実施例２に準じて位相差板を得た。
は実施例２に準じて位相差板を得た。
【００３３】比較例３ 比較例１の偏光板と比較例２の位相差板を用いたほかは
実施例３に準じて楕円偏光板を得た。
実施例３に準じて楕円偏光板を得た。
【００３４】評価試験 静電気シールド性 実施例、比較例で得た偏光板、位相差板又は楕円偏光板
について、セパレータ（帯電防止フィルム未使用側）を
剥離除去し、その偏光板、位相差板又は楕円偏光板にお
ける表面の静電気量を集電式電位測定機（春日電気社
製、ＫＳ−４７１型）にて測定した。また、セパレータ
剥離後の粘着層におけるゴミ付着量、及び粘着層を介し
液晶表示装置に接着固定した後の装置の異常表示を調べ
た。
について、セパレータ（帯電防止フィルム未使用側）を
剥離除去し、その偏光板、位相差板又は楕円偏光板にお
ける表面の静電気量を集電式電位測定機（春日電気社
製、ＫＳ−４７１型）にて測定した。また、セパレータ
剥離後の粘着層におけるゴミ付着量、及び粘着層を介し
液晶表示装置に接着固定した後の装置の異常表示を調べ
た。
【００３５】前記の結果を表１に示した。なお実施例に
おいては帯電防止層をアースした状態で評価した。
おいては帯電防止層をアースした状態で評価した。
【表１】
【００３６】
【発明の効果】本発明によれば、帯電防止能を有する表
面保護フィルムないしセパレータの使用で、光学特性を
損なうことなく静電気をシールドできてゴミ等の静電付
着による粘着層の汚染、液晶の配向乱れ等による異常表
示、回路素子の静電破壊などを有効に防止できる偏光
板、位相差板ないし楕円偏光板を得ることができる。
面保護フィルムないしセパレータの使用で、光学特性を
損なうことなく静電気をシールドできてゴミ等の静電付
着による粘着層の汚染、液晶の配向乱れ等による異常表
示、回路素子の静電破壊などを有効に防止できる偏光
板、位相差板ないし楕円偏光板を得ることができる。
【図１】偏光板例の断面図。
【図２】他の偏光板例の断面図。
【図３】他の偏光板例の断面図。
【図４】他の偏光板例の断面図。
【図５】位相差板例の断面図。
【図６】他の位相差板例の断面図。
【図７】他の位相差板例の断面図。
【図８】他の位相差板例の断面図。
【図９】楕円偏光板例の断面図。
【図１０】他の楕円偏光板例の断面図。
１：表面保護フィルム（帯電防止フィルム） １１：帯電防止層 １２：支持フィルム １３：粘着層 ２：偏光板 ２１，２３：透明保護層 ２２：偏光フィルム ４：粘着層 ６：セパレータ（帯電防止フィルム） ６１：支持フィルム ６２：帯電防止層 ７：位相差板
Claims (3)
- 【請求項１】 偏光板に粘着層を介して帯電防止フィル
ムを接着したことを特徴とする偏光板。 - 【請求項２】 位相差板に粘着層を介して帯電防止フィ
ルムを接着したことを特徴とする位相差板。 - 【請求項３】 偏光板と位相差板の積層体に粘着層を介
して帯電防止フィルムを接着したことを特徴とする楕円
偏光板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4223378A JPH0651122A (ja) | 1992-07-29 | 1992-07-29 | 偏光板、位相差板及び楕円偏光板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4223378A JPH0651122A (ja) | 1992-07-29 | 1992-07-29 | 偏光板、位相差板及び楕円偏光板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0651122A true JPH0651122A (ja) | 1994-02-25 |
Family
ID=16797213
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4223378A Pending JPH0651122A (ja) | 1992-07-29 | 1992-07-29 | 偏光板、位相差板及び楕円偏光板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0651122A (ja) |
Cited By (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1102108A2 (en) * | 1999-11-18 | 2001-05-23 | Nitto Denko Corporation | Surface protection film for liquid crystal display, liquid crystal display protected with such a film and method of protecting liquid crystal display with such a film |
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-
1992
- 1992-07-29 JP JP4223378A patent/JPH0651122A/ja active Pending
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