JPH06509598A - 所定表面にシリコーン層を有する可撓性キャリアウェブ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 所定表面にシリコーン層を有する可撓性キャリアウェブ本発明は少なくとも一部 分の上にシリコーン層を有する可撓性キャリアウェブとシリコーン層を可撓性キ ャリアウェブに形成する方法に関する。本発明はまた、そのような可撓性キャリ アウェブを裏地として使用する感圧接着テープに関する。

従来の技術の説明 シリコーン層が感圧接着テープの層に対し優れた剥離性を提供することは知られ ているが、シリコーン層によって与えられる剥離性は多くの用途に適用するには 非常に低い傾向にあり、例えば約４〜６０ｇ／ａｍ幅である。この剥離特性を制 御する試みとして、シリコーンを所定基材の一部にのみ適用することが提案され ている。

米国特許４．１７１，３９７（モロ−（Ｍａｒｒｏｍ））では、まずシート状基 村上に７（−フルオロアルキルスルホンアミド低級アルキルアクリレートと、パ ーフルオロアルキル−スルホンアミトルアルカノール、トルエンジイソシアネー トおよびヒドロキノプロピルメタクリレートの反応生成物とからなる）・ン素化 学ポリマーを塗布することにより、剥離特性を制御する。フ・ン素化学品はエタ ノールの液滴と平坦な表面とのなす接触角が少なくとも３０°であるような表面 工不ルキー特性を有しなければならない。次いて、シリコーン形成性反応物を所 定パターンのシリコーン層を形成するようにオーバーコートし、フッ素系薬品と シリコーンとの相対的に表わされる量によって決められる剥離値（ｒｅｌｅａｓ ｅ　ｖａｌｕｅ）を得る。

米国特許３．５０３．７８２（アイレス（Ａｙｒｅｓ））では、所望の剥離値を 、まずシリコーン剥離剤を全面塗布し、次いて、異なるシリコーンの部分被膜、 好ましくはあるパターンの形に塗布することによって得ている。

ドイツ公開公報Ｐ３７２７０７８（スクールニア（Ｓｋｕｒｎｉａ）ら；　１９ ８９年２月２３日公開）にはパターン化されたシリコーン被膜が３０年間検討さ れてきたが、製造および使用に付随する問題は未だに解決されていないことが記 載されている。

この公報には前提として市販のプライマーを通した基材上に２層のスクリーン印 刷したシリコーン剥離被膜を形成する方法が使用されている。特に、開示されて いるプライマーはイソシアネート結合したポリビニルアセテートおよびポリビニ ルアルコールを混合したクロモステレートコンプレックスの溶液が挙げられる。

ノリコーンを次いてオーバーコートし、表面の２０〜８０％を被覆する。

しかしながら、この方法は１種のプライマーまたは剥離剤の完全な被膜を形成し た後オーバーコートするので、数段階の工程が必要であり、無駄が非常に多い。

ＰＣＴ出願公開Ｗ０９０１０７５６０（Ｌング（Ｊｕｎｇ）ら；　１９９０年７ 月１２日公開）には、パターン化されたシリコーン剥離被膜から２００ｇ／ｃｍ 幅を越える剥離値が開示されている。この剥離剤は所望のシリコーンパターンに 対応するパターンをロールコータ−の表面ロールに掘り込み、次いで、基材をそ のロールで塗布することにより、所望の幾何学的パターンをうる。しかしながら 、この方法は所望のパターンにつき特別注文のロールコータ−を必要とし、高価 である。

パターン化されたシリコーン層の他の用途は粘着性接着テープ上に再付着性を提 供する。米国特許３．５５４．８３５（モーガン）には、シリコーンドツトのパ ターンを感圧粘着テープの表面に塗布したものが示されている。このドツトはテ ープンートに対し圧力が基材との接触をするように接着剤に与えられるまで、基 材表面を移動し得る。

パターン化されたシリコーン層を印刷板に形成する、例えば、東し工業などから 市販の「東し・ウォータレス・プレート」等の印刷板が挙げられる。そのような 印刷プレートはシリコーンゴム層で被覆された感熱材の層を有するアルミニウム の可撓性シートである。ハーフトーンスクリーンを通して露光すると、ボン型プ レートの感光剤は光が当たった部分のみシリコーン層に強固に固着する。未露光 部分てはシリコーンが除去され、露光により提供された予め形成されるノ（ター ンにシリコーン層を残存させる。光画像形成シリコーンに基づく印刷板の製法は 米国特許３．５１″１．１７８（カーチン（Ｃｕｒｔｉｎ））および米国特許４ ．９８５．３４２（材木ら）に記載されている。

米国特許４．９３０，２６６（カルホーン（Ｃａｌｈｏｕｎ）ら）には、シリコ ーン層・ソトのパターンを有する東し印刷板をシリンダー上に巻き付け、研磨粒 子の液状ベットを通して回転する。粒子はシリコーンドツトに引き付けられる。

回転する印刷板と同期してバインダーを保持する裏地を運動して、粒子を拾いあ げ印刷板のパターンにおけるバインダー中に埋め込む。このように研磨粒子を所 定のパターンに個別に付与することによって、研磨シートは驚くほど高いカット 率でファインフニッンユを提供しうる。

東し印刷板の他の用途はヨーロッパ特許出願公開０．３３０，４５２（カルホー ンら；１９８９年８月３０日公開）に記載されている。導電性粒子をシリコーン ドツトに引き付け、次いで、個々に粘着層に転写してその表面に直角に導電性を 形成する。しかしながら、粘着層は絶縁性である。

１層のパターン化されたシリコーン剥離被膜を常套の塗装機を用いて形成する方 法を開示する。

発明の要旨 本発明は通常の塗装機、すなわち、連続被膜を形成するように設計された塗装機 を用いてパターンを有するシリコーン被膜を形成する方法を初めて提供する。

従って、本発明はパターンを有するシリコーン被膜をより経済的に使用し、種々 の用途に使用しうる。

この可撓性キャリアウェブを感圧接着層の裏地として用いると、剥離値が（ぼみ の数および大きさを選択することにより容易に調整しうる。

可撓性キャリアウェブを用いて粒子を粘着性層にあるパターンで転写することが できる。なぜならば、乾燥粒子はノリコーン層のみに付着する傾向がある。従っ て、そのような粒子をランドのパターンにその粘着性接着剤層に転写しつる。一 方、粒子のスラリーはくぼみであるシリコーンフリーの領域のみを湿潤させる傾 向にあり、乾燥スラリーはくぼみのパターンを有する粘着性接着剤層に転写する 。

より詳しくは、本発明は少な（とも１つの平坦なランド部分と少なくとも１つの くぼみから成る所定パターンを表面上に有する平坦表面を有する可撓性キャリア ウェブであって、該（ぼみが底面と側壁を有し、該表面がその表面上に（ａ）該 ランド部分および （ｂ）該くぼみの底面部分 の少なくとも１つをカバーするシリコーン層を有し、前記くぼみの側壁が実質上 シリコーンを有しない可撓性キャリアウェブを提供する。

本発明の別の態様では底面と側壁を有する（ぼみよって分離された複数の平坦な ランドからなる所定パターンを表面に有し、該表面の（ａ）ランド領域および （ｂ）各々のくぼみの底面部分 の少なくとも１つをカバーするシリコーン層を有し、該（ぼみの側壁が実質上シ リコーン層を有しない可撓性キャリアウェブを提供する。

本発明のさらに別の態様では、１つの連続したランド領域が分離した（ぼみまた は１つの連続したくぼみによって囲まれている。また、さらに別の本発明の態様 では、複数のランド領域が１つの連続したくぼみによって囲まれている。

この新しいキャリアウェブを製造する２つの方法が提供される。第１の方法は平 坦なランド領域のみが被覆された可撓性キャリアウェブを提供する方法である。

より詳しくは、可撓性キャリアウェブを製造する第１の方法は以下の工程からな る： （ａ）可撓性裏地の平坦表面に少なくとも１つの平坦なランド領域と少なくとも １つの底面と側壁を有する（ぼみから構成される予め決められたパターンを形成 しする工程、 （ｂ）そのランド領域にシリコーン層を塗布する工程、および（Ｃ）そのシリコ ーンを架橋することにより即座に固化する工程。

第２の方法では、シリコーン層を有する平坦な、エンボスされていない表面を有 する可撓性キャリアウェブをエンボスして、（ぼみを形成し、その間にくぼみの 端部でシリコーン被膜を分断して、そのくぼみの側壁には実質上シリコーンを残 さない方法である。

図面の説明 図面中では、すべての形態は模式的である。

図１は本発明の第１の可撓性キャリアウェブの断面図である。

図２は本発明の第２の可撓性キャリアウェブである裏地を用いて粘着テープの断 面図である。

図３は本発明の第３の可撓性キャリアウェブの断面図である。

発明の開示 本発明の物品に使用可能なシリコーンは種々の公知の感圧接着剤用の剥離被膜と して用いられているシリコーンが挙げられている。これらの例としてはジオルガ ノポリシロキサン、例えば、ジフェニルポリシロキサンおよびジメチルポリシロ キサン、例えば、別３．０６１．５６７および３，５２７，６５９に記載のもの が挙げられる。紫外線硬化性シリコーンも有用であり、例えば、メルカプトアル キル置換ポリシロキサン、エポキシ官能性ポリシロキサンおよびアクリル官能化 ポリシロキサン（米国特許４．５４７．４３１および４．５７６．９９９に記載 ）が挙げられる。

有用なものの例としてはビニル末端ブロック化ジオルガノポリシロキサン（非末 端のノロキサンユニットの３〜３モル％およびシロキサンユニツト上の残存ラジ カルの少なくとも５０モル％がメチル基である）とオルガノポリシロキサン（米 国特許４．２０８．５０４に記載のごとき分子中に少なくとも３つのＳｉ結合水 素原子を有する）の組み合わせである。

好ましくは、シリコーンは架橋されて、不意に接触した基材への移行を阻止する 。そのようなシリコーンは典型的には熱、紫外線または電子線に照射することに より架橋する。架橋は特にノリコーン層が感圧接着剤層の剥離表面として用いる 場合に特に望ましく、これは接着剤はシリコーンによって汚染されるのを防止す るためである。

従来技術において可撓性キャリアウェブとして使用されてきたいかなる物質を本 発明のキャリアウェブの可撓性裏地として用いてもよい。好ましい裏地はポリエ チレン被膜を有するクラフトペーパーであって、これは熱的にメタルマスター上 でエンホスされて、くぼみを形成する。また、有用なものとしては熱可塑性フィ ルムが挙げられ、これがマスター表面にキャストされて、その表面の凸部が新規 なキャリアウェブのくぼみとして形成される。有用な複製方法は米国特許４．５ ７６．８５０（マーチング（ｌｌａｌｔｅｎｓ））に記載されている。

本発明の物品の２つの製造方法が開示される。第１の方法において、キャリアウ ェブをあらかじめ所定のパターンのくぼみを形成し、次いで、シリコーン液の薄 い被膜を塗布し、シリコーンがくぼみに流れ込む前に架橋することにより固化す る。そのような流れ込み現象を防止するために、被膜はくぼみの深さに比べて薄 く、好ましくはくぼみの深さの十分の−またはそれ以下であるべきである。溶媒 を用いていないシリコーン液の使用はそのような流れ込みを防止する。

第１の方法ではランド領域のみがシリコーンで被覆されるが、第２の好ましい方 法ではランド領域と各々のくぼみの底面部分がシリコーンで被覆される。シリコ ーン層を有し平坦な、エンボスされていない表面を有する可撓性キャリアウェブ をエンボスしてくぼみを形成し、くぼみの端部でシリコーン被膜を分断して、実 質上くぼみの側壁部分はシリコーンを有さないようにする。エンボスする機具を 示さないが、第２の方法では各々のくぼみの底の部分にシリコーン層が残り、そ のくぼみの未塗装の側壁部分はシリコーン層を分離する。

望ましくは、第２の方法を用いてくぼみの底面のみがシリコーンで被覆されたパ ターンを製造してもよい。単にランド部分を被覆しているシリコーン層を剥ぎ取 る工程を加えるだけである。第１の方法を用いた場合、底面部分は非常に小さく なり、すなわち、底が非常に小さい逆円錐を用いてもよい。

いずれの方法においても、１つの連続したくぼみが１またはそれ以上のランド領 域を囲んでもよく、またくぼみが連続していなくてもよい。くぼみを連続的なグ リッドに形成し、これが平坦表面をくぼみの間で分離して、不連続なランド部分 を形成してもよい。また、くぼみおよびランド部分の両者は可撓性キャリアウェ ブを横切って延びていてもよい。不連続なくぼみは独立のディンプルであり、そ れは種々の形、逆円錐台またはピラミッドを形成してもよい。形とは無関係にく ぼみは深さ少なくとも２μｍ１好ましくは５〜１００μｍを有し、くぼみの側壁 はキャリアウェブの平坦部分の成す角が少なくとも２０°を形成する。シリコー ン層は好ましくは２μｍ以下、好ましくは１μｍ以下の厚さを有する。

本発明の可撓性キャリアウェブが感圧接着剤層の剥離表面を提供する場合に、そ れは永久的な裏地または使い捨ての剥離ライナーとして提供される。くぼみ好ま しくは均一な形で、均一な空間を有して、規則正しくアレーを形成し、例えば、 正方形または六角形を有し、均一な剥離値を提供する。剥離値はくぼみを広くす ることにより簡単に増大させることができる。

本発明の可撓性キャリアのランド部分だけがシリコーン層を有するとき、粒子の スラリーはそれは水性であっても有機系であっても、シリコーンを湿潤すること はないが、（ぼみの未塗装の側壁や底面部分を被覆する。スラリーの乾燥部分が フラット基材、例えば、粘着性接着剤層に接触して移行する。なぜならば、接着 剤はシリコーン層から剥離し、くぼみのパターンに粒子を保持する。

ランド部分およびくぼみの底面部分の両者がシリコーン層を有する場合、粒子の スラリーは選択的に（ぼみの未塗装側壁にのみ被覆され、スラリー乾燥部分はく ぼみの側壁のパターンに移行し、例えば、くぼみが逆円錐台の場合ドーナツの形 に移行する。

本発明の可撓性キャリアウェブが乾燥粒子で被覆される場合、粒子がシリコーン 層にのみ付着する傾向にあり、これによりそれらが接触する平坦基材、例えば、 粘着性接着剤層にランド部分のパターンに移行する（または各々のくぼみの側部 がシリコーンを有する場合、ランド部分とくぼみの底部分とのパターン）。ラン ド部分をカバーするシリコーン層が取り除かれる場合、乾燥粒子は各々のくぼみ の底部分のみシリコーン層が残存し、底面部分のパターンの形で移行する。

くぼみの数、大きさ、形およびパターンをコントロールすることにより、平坦基 材へ移行される粒子の数が粒子がランド部分、およびくぼみの底面部分およびく ぼみの側壁部分から移行するかによって最小に保持される。粒子の数を最小にす ることは粒子のコストを最小にし、平坦基材が粘着性接着剤層である場合、その 層はそれがより大きな数の粒子を受けるよりもより強い結合を形成しうる。

例えば、粒子が本発明の可撓性キャリアウェブから粘着性接着剤層に移行してそ れを再付着性にする場合、比較的少量の粒子が所定のパターンで接着剤を平坦な 基材と触れるのを防止し、従って、圧力が基材に対し接着剤をかけられるまで再 付着性にする。移行粒子が導電性であり、くぼみからのみ移行した場合、所望に よりくぼみは粒子が連続している接触する接着剤層の領域にだけ粒子が移動する ようにしてもよい。

本発明の可撓性キャリアウェブを用いて粘着性接着剤テープを再付着性にし、ま たは接着剤層をＺ軸方向だけ導電性にする場合、個々の（ぼみ好ましくはディン プル状であり、小さくかつ近接しており、幅１０〜５０μｍであり、中心から中 心までの間隔が５０〜２５０μｍを有して順序よく並んでいてもよい。

くぼみが長く細い場合、導電性粒子を接着剤層に転写して、潜在的に連続的な粒 子のストリップを形成し、各々のストリップの長さおよびそのＺ軸に沿って導電 性を提供してもよい。交差しないそのようなストライブのアレイを用いて重なる ことがない２つのバンド間の個々の電気的結合をなし、米国特許４．５４６．０ ３７（キング（Ｋｉｎｇ））のような製品を形成してもよい。

本発明の可撓性キャリアウェブを上記以外の用途に用いてもよい。例えば、キャ リアウェブのくぼみ部分またはランド上のいずれかに配置された粒子を大量に転 写して、粒子が移行した場所に非粘着性感熱層を形成してもよい。粘着性および 非粘着性層をこのように提供することにより、接着剤層が粘着性表面が強力な結 合力で形成されている基材から剥ぎ取ることができる。そのような接着剤層を種 々の用途に用いて、紙のノートを一時的に別の基材に貼り付けるのを可能にして もよい。

本発明の可撓性キャリアウェブは種々の形態を取りうるが、そのいくつかを２図 １には、可撓性キャリアウェブ１０が平坦な表面を有する可撓性プラスチック裏 地１２を有し、ただし、その表面はエンボスされて半球状くぼみ１３、円錐状（ ぼみ１４および２つの部分ピラミッド（ぼみ１５，１６を含む複数のくぼみを形 成する。各々のくぼみをディンプルと呼んでもよい。通常、１つのそのようなく ぼみの形が単一の可撓性キャリア中に用いられ、くぼみは規則的なパターン、例 えば、六角形または正方形アレイであってもよい。台形状ピラミッドくぼみ１５ の側壁はくぼみ間のランドとの角度４５°を形成し、部分ピラミッド状くぼみ１ ６の側壁は８０°の角度を有する。ランドをカバーするものはシリコーンの層１ ７であって、好ましくは架橋されている。

図２に示されるものは、可撓性プラスチック裏地２１を有する粘着性テープ２２ である。シリコーン層２２をプラスチック裏地の１つの平坦な表面に塗布し、そ の後、ノリコーンを保持する表面をエンボスして、部分ピラミッド状くぼみ２４ を形成し、その側壁はラントと４５″の角度を成す。本発明の第２の可撓性キャ リアはくぼみの底にシリコーン層２２の不連続なセグメント２５を有する。

プラスチック裏地２１の他の平坦な面をカバーするものは低付着性サイズ被膜２ ６であり、これは感圧接着剤の層２８で被覆される。テープ２２はそれ自身ロー ルに巻き付Ｊｌられ、その後、巻き戻される時には、接着剤層２８は低い接着性 バックサイズ被膜２６から剥離し、シリコーン層２２は低い剥離値を提供する。

そのようにし平坦な基材に粘着性層の露出表面を付着した後、裏地２１を剥がし 、感圧接着剤層２８を残す。

図３には、シリコーン層２２（図２の第２の可撓性キャリアウェブのランド部分 を被覆していたシリコーン層２２）を剥ぎ落とし、各々のくぼみ２４の底部のみ がシリコーン層２５を有する可撓性キャリアウェブを提供し、この場合、ランド 部分は被覆されていない。

以下の実施例においてすべてのパーセントおよび比率は特に指示しない限り重量 に基づ匂実施例は単に例示を示すのみであり、これを限定するものとは解しては ならない。本発明の範囲は特許請求の範囲のみ限定される。

実施例１ 低密度ポリエチレンを３６ｇ／ｍ２で各々の側壁を被覆された１２５ｇ／＋２ク ラフトペーパーを熱的にエンボスして、正方形の格子アレイ中の１ｃｍ当たり２ ６個のくぼみまたはディンプルを形成し、１平方センチ当たり６７６の（ぼみを 提供する。各々のくぼみは逆円錐台の形を有し、表面の直径０．１５１１１１１ １で、底部の直径は０．１ｍｍであり、高さは１７μｍである。固形分１００％ の紫外線硬化性シリコーン剥離被膜（３％ＵＳ９３１０Ｃ触媒を有するゼネラル エレクトリックＵＳ９３００）を厚さ０．７５μｍの層で塗布し、オフセットグ ラビア被覆ヘッドを用いて紙のエンボス表面に塗布した。ノリコーン被膜を４つ の中圧水銀ランプに１２層／分で通過させ、架橋して汚れのない被膜を形成した 。

剥離特性を代えたシリコーン被覆キャリアウェブの用途を接着剤ラミネートを形 成してテストした。溶媒ベースのアクリル共重合体感圧接着剤を直接シリコーン 被覆エンボス表面にキャストし、７０℃で１５分間乾燥し、５０μ層ポリエステ ルフィルムをその接着剤層にラミネートした。このラミネートを接着剤を有する ポリエステルを剥離ライナーから１８０°の角度で２３０ｃ鳳／分で剥がすこと によりテストした。この方法で調製し、室温で３日間放置したラミネートの剥離 値は３２Ｎ／ｍ幅であった。同じラミネートを３日間７０℃で保持したものの剥 離値は４２Ｎ／ｍ幅であった。比較のために、エンボスされていないポリエチレ ン被覆クラフト紙上に同様に紫外線硬化シリコーンについての剥離値は３日間７ ０℃で保持した後、１０〜１５Ｎ／ｍ幅であった。

実施例２ ４６％ＣａＣｏ３充塙剤を含有する８０μｍポリプロピレンフィルムをエンボス して、正方形の格子アレイに２６くぼみ／ｃＩ１１を提供した。各々のくぼみは 逆円錐台であり、直径３２０μｌ（表面）、および底面９０μｍ直径および高さ ６０μ墓を有した。

このエンボスしたキャリアウェブをダウコーニング７６７６非溶剤型シリコーン 剥離系をファイブスムースロールコータ−で０．３μｍ層で塗布した。被膜を７ ゜６ｍ／分で１０４℃に加熱した４、３ｍオーブンを通過させることにより熱的 に硬化し、汚れのないシリコーン層を得た。

このシリコーン被覆エンボスフィルムの約２ＱｃｍをＡｇ被覆ガラスピーズで流 し、被覆した。フィルム上をビーズのローリングバンクが動くことにより、ビー ズをフィルム表面上で撹拌した。ビーズを保持するフィルムをついで裏返し、ジ ャーにたたき付けて未付着のビーズを落とした。光学顕微鏡でビーズ被覆表面を 検査したところ、くぼみ間の平坦な表面、すなわち、ランド部分のみにビーズが 確認された。このメタル化グラスビーズを有するエンボスフィルムをダウケミカ ル社から「プリマコール（Ｐｒｉｍａｃｏｒ）Ｊｌ　４１０熱活性性接着剤（剥 離ライナー上）からなるトランスファーテープに加熱ラミネートした。テープか らエンボスフィルムを剥離することにより、トランスファーテープに金属化グラ スビーズを移行した。

トランスファーテープ中のビーズはシリコーン被覆されたエンボスフィルムによ って形成されたパターンを保持しており、エンボスフィルム上に形成された（ぼ みに対応する規則的なパターンで粒子のない部分が存在する。このトランスファ ーテープの断面を用いて、２つの銅ストリップ（１膳■Ｘ　１．５ｃ鳳×６０ａ ；ラップポンドエリア約１．４０罵りに手で保持したアイロンを用いて結合した 。冷却後、２つの銅ストリップを接着的に結合しく０．１３＋ｍ／分でテストし た時）室温ラップ剪断応力＞　１５０ｋＰａ）、２つのストリップ間の抵抗は０ ．２Ωより小さかった。

実施例３ ２％二酸化チタン充填剤を含む０．７５μ■厚のキャストポリプロピレンフィル ムをダウコーニングから市販のシルオフ（Ｓｙｌ−Ｏｆｆ）２９４溶媒型シリコ ーン剥離システムを直接グラビアコーターを用いて塗布した。加熱して溶媒を除 去してシリコーンを架橋した後、シリコーン層の最終厚は約１１μｍであった。

得られたキャリアウェブを金属製エンボスロースと７０デユロメーターゴムパツ キングロールとの間にフィルムを通過させることにより熱的にエンボスした。金 属ロールは正方形の格子状に並んだ１ｃｍ当たり１６の突起を有し、１平方セン チ当たり２５６個の突起を提供する。各々の突起は０．１５Ｉｌ１ｍの高さを有 する円錐台で、底部の直径とトップ部分の直径はそれぞれ０．４＋ｍおよび０． 、ｌａｗであった。

２つのロールを９５℃に加熱し、フィルムをニップ圧５５ＯＮ／＋でエンボスし てフィルム状に（ぼみを形成した。各々のくぼみは逆円錐台であり、表面の直径 ０゜１２關、底面部の直径領ＩＩＩＩｌで高さ１７μ園を有した。

このエンボスキャリアウェブを実施例２に記載のＡｇ被覆ガラスピーズでデコレ ートした。フィルムを光学顕微鏡で調べたところ、ガラスピーズの２つの単一層 があり、１つはくぼみの底部に存在し、あとはランド領域に存在した。くぼみの 底部上に存在するＡｇ被覆ビーズの存在はこの表面がシリコーンで被覆されてい たことを示す。

モータ駆動シルクスクリーフレームを用いてこの実施例のエンボスキャリアウェ ブの他の部分を以下の成分のスラリーで被覆した：イソプロパノール８８部、水 １０部、ダウケミカルから市販の「エトセル（Ｅｔｈｏｃｅｌ）Ｊ標準１００グ レードエチルセルロース２部およびグラスビーズ１５０部（ボッター（Ｐｏｔｔ ｅｒｓ）・インダストリーズ・インクから市販の５０００グレード）正方形の端 部を有する７５デュロメーター９．５關ウレタンゴムブレードをドクターとして 用いた。このブレードを水平トレーディング角から３０°でセットした。

室温で空風乾した後、被覆エンボスキャリアウェブの断面を光学顕微鏡で検査し 、くぼみの側壁に接触する環状、すなわちドーナツ状の乾燥スラリーが存在する ことがわかった。被覆エンボスフィルムを感圧接着剤被覆ビニルフィルム（［ス コッチカルＪ３６９０：　３Ｍから市販）の接着剤層にラミネートした。ラミネ ートを剥がしたところ、ビニルフィルム状の接着剤に粒子が移行した。接着剤表 面上のグラスビーズの塊は滑らかな基材、例えばガラス状にフィルムを再付着さ せた。

一旦乗せた後、フィルムの裏に圧力を加えることにより、強方な結合を形成した 。

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. １．少なくとも１つの平坦なランド部分と少なくとも１つのくぼみからなる所定 のパターンを表面に有し、該くぼみが底面と側壁とを有し、該表面が（ａ）ラン ド部分、および （ｂ）該くぼみの底面部 の少なくとも１つを被覆するシリコーン層を有し、かつ該くぼみの側壁が実質上 シリコーンを有さない可撓性キャリアウェブ。
2. ２．シリコーン層が架橋されている請求項１記載の可撓性キャリアウェブ。
3. ３．くぼみの側壁がランド領域と少なくとも２０°の角度を形成し、くぼみの深 さが２μｍである請求項１記載の可撓性キャリアウェブ。
4. ４．所定のパターンが複数のランド領域と、その回りを取り囲む連続くぼみとか らなり、そのくぼみが格子状である請求項１記載の可撓性キャリアウェブ。
5. ５．所定のパターンが１つの連結したランド領域によって取り囲まれている複数 のくぼみからなり、そのランド領域が格子状である請求項１記載の可撓性キャリ アウェブ。
6. ６．複数のくぼみで分離された複数のランド領域からなり、くぼみが均一な深さ ５〜１００μｍを有する請求項１記載の可撓性キャリアウェブ。
7. ７．該くぼみが部分ピラミッド、円錐台および半球状くぼみから選択される分離 したディンプルである請求項６記載の可撓性キャリアウェブ。
8. ８．ディンプルが広さ１０〜５０μｍを有し、中心と中心との距離が５０〜２５ ０μｍを有する規則正しいアレイである請求項７記載の可撓性キャリアウェブ。
9. ９．以下のステップからなる可撓性キャリアウェブの製法：（ａ）可撓性裏地の 平坦表面に少なくとも１つの平坦なランド領域および少なくとも１つのくぼみか ら構成される所定のパターンを形成し、かつ該くぼみが底部と側壁を有し、かつ 平均深さ少なくとも５μｍを有するステップ、および（ｂ）該ランド領域にシリ コーン層を塗布する工程、および（ｃ）該シリコーンを即座に架橋してシリコー ンがくぼみに流れないようにする工程。
10. １０．以下の工程からなる可撓性キャリアウェブの製法：（ａ）可撓性裏地の平 坦な表面にシリコーン層を塗布して、シリコーン保持表面を形成する工程、 （ｂ）該可撓性裏地のシリコーン保持面をエンボスして、少なくとも１つのラン ド領域および少なくとも１つのくぼみを形成し、その間にくぼみの端部でシリコ ーン層を分離して、くぼみの側壁部分にシリコーンを実質上残さない工程、およ び （ｃ）シリコーンを架橋する工程。