JPH079669A - フレキソ版固定用両面粘着テープ及びフレキソ版固定構造 - Google Patents

フレキソ版固定用両面粘着テープ及びフレキソ版固定構造

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JPH079669A
JPH079669A JP5152183A JP15218393A JPH079669A JP H079669 A JPH079669 A JP H079669A JP 5152183 A JP5152183 A JP 5152183A JP 15218393 A JP15218393 A JP 15218393A JP H079669 A JPH079669 A JP H079669A
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JP
Japan
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sensitive adhesive
pressure
adhesive layer
flexographic plate
plate
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JP5152183A
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English (en)
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Takurou Sen
拓朗 笘
Manabu Sakahara
学 坂原
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造が容易であり、フレキソ版及びキャリア
シートとの貼り合わせ面に気泡が残らず、且つ剥離し易
いフレキソ版固定用両面粘着テープ及びそれを用いたフ
レキソ版固定構造を提供する。 【構成】 請求項1記載のフレキソ版固定用両面粘着テ
ープ1は、厚み100μmのポリエチレンテレフタレー
トシート11の片面にアクリル樹脂系粘着剤層12(積
水化学工業社製 商品名:WHD)が厚み50μmで、
2mmの間隔をあけて幅10mmの縞状に設けられ、他
の面には粘着性微球体13aが結着剤13bにより結着
された粘着剤層13が厚み50μmで設けられてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフレキソ版固定用両面粘
着テープ及びフレキソ版固定構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、フレキソ印刷のカラー印刷などに
おいて、刷上がり品質の要求が一段と高まる傾向にあ
り、このため印刷機に装着されるフレキソ版の厚み精度
も一層厳しく要求されるようになっている。このため、
厚み精度のよくない接着剤に代わり、刷版(フレキソ
版)を両面粘着テープの片面をポリアミド、ポリエステ
ルなどの合成樹脂シート(キャリアシートと呼ばれる)
に貼り付けて予め固定した後、このキャリアシートをク
ランプにより印刷機の版胴に装着して印刷が行われてい
る。
【0003】しかし、両面粘着テープは粘着剤層が基材
の全面に、且つ均一な厚みで形成されているので該粘着
剤層とフレキソ版、あるいは該粘着剤層とキャリアシー
トとの貼着面に空気が気泡となって残される。このた
め、例えば実開平3−18148号公報には、両面接着
テープの少なくとも一方の面が断続した接着剤層とさ
れ、表裏の粘着力が異なる印刷用マスターペーパー固定
用両面接着テープが記載されている。このものは、接着
剤層と被着体との間に空気が巻き込まれても、この空気
を断続した接着剤層の間から外部へ出し、接着面に気泡
を残さず、使用後にマスターペーパーを容易に剥離する
ことを目的とする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来この用途に用いら
れている両面粘着テープは両面の粘着剤が同じ組成のも
のが用いられており、本来の粘着力は両面とも同じもの
である。又、上記公報記載のように粘着剤層を断続的に
設けるには、粘着剤の塗工ロールに櫛刃状のスペーサー
を当てがい、粘着剤を塗工ロールへ縞状に塗布し、これ
を基材へ塗布するか、斑点状に塗布するにはグラビアロ
ールを用いて塗布することが考えられる。
【0005】しかし、粘着剤が縞状に塗布されると、被
着体との間の空気は粘着剤の塗布方向にしか排除されな
い。又、粘着剤の粘度が高すぎるのでグラビアロールを
用いて塗布するのは困難である。更に、両面の接着剤層
を断続的に設けるには、断続的な塗布を可能にした接着
剤の塗布ロールを表面用と裏面用の2個必要とし、両面
の接着剤層の接着力を変えるためには塗布ロール表面を
加工して表面形状を変える必要があり、非常に煩雑であ
る。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解消し、製造
が容易であり、フレキソ版及びキャリアシートとの貼り
合わせ面に気泡が残らず、且つ剥離し易いフレキソ版固
定用両面粘着テープ及びそれを用いたフレキソ版固定構
造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明フ
レキソ版固定用両面粘着テープは、基材の片面にフレキ
ソ版を貼着する第1の粘着剤層が形成され、他面にキャ
リアシートを貼着する第2の粘着剤層が形成されてなる
両面粘着テープにおいて、上記第1の粘着剤層が断続的
に形成され、第2の粘着剤層が粘着性微球体からなり、
第1の粘着剤層の粘着力が第2の粘着剤層の粘着力より
も大であることを特徴とするものである。
【0008】請求項2記載の本発明フレキソ版固定構造
は、請求項1記載のフレキソ版固定用粘着テープの第1
の粘着剤層面にフレキソ版が貼着され、第2の粘着剤層
面にキャリアシートが貼着され、該キャリアシートが版
胴に固着されてなるものである。
【0009】請求項3記載の本発明フレキソ版固定用両
面粘着テープは、基材の片面にフレキソ版を貼着する第
1の粘着剤層が形成され、他面にキャリアシートを貼着
する第2の粘着剤層が形成されてなる両面粘着テープに
おいて、少なくとも一方の粘着剤層面は凹凸面となされ
て凹部は連続され、且つ、第1の粘着剤層の粘着力が第
2の粘着剤層の粘着力よりも大となされてなることを特
徴とするものである。
【0010】又、請求項4記載の本発明フレキソ版固定
構造は、請求項3記載のフレキソ版固定用粘着テープの
第1の粘着剤層面にフレキソ版が貼着され、第2の粘着
剤層面にキャリアシートが貼着され、該キャリアシート
が版胴に固着されてなるものである。
【0011】本発明で使用される基材としては、ポリエ
ステル、ポリプロピレン、軟質塩化ビニル等の樹脂シー
トが好適である。また、基材の厚みは20〜200μm
の範囲が好ましく、該基材表面にはコロナ放電処理など
を施しておくのが更に好ましい。フレキソ版を貼着する
第1の粘着剤層は、例えば、アクリル樹脂系又はゴム系
の粘着剤が好適である。
【0012】請求項1記載のフレキソ版固定用両面粘着
テープは、前記基材の片面に第1の粘着剤層が断続的に
設けられる。即ち、粘着剤層が例えば縞状、格子状、斑
点状等の形状に塗布され、その間は粘着剤層がない非粘
着層とされる。例えば、縞状に設けられる場合、粘着剤
層の幅は3〜10mm、非粘着層の幅は0.5〜2mm
とするのが好ましい。このように、非粘着層部分を形成
することにより、粘着剤層とフレキソ版とを貼り合わせ
る際に、その間の空気が容易に排除出来、気泡が残らな
いようにすることができる。
【0013】又、該粘着剤層の粘着力はステンレス板に
対する180°剥離強度で500〜3000g/25m
mの範囲であることが好ましく、より好ましくは100
0〜2000g/25mmの範囲である。剥離強度が5
00g/25mmよりも少ないと版胴が高速回転した場
合にキャリアシートが剥離することがあり、3000g
/25mmを超えると用済み後にキャリアシートから剥
離することが困難である。
【0014】基材の他の面に設けられる第2の粘着剤層
は粘着性微球体からなる。粘着性微球体とは、(メタ)
アクリレート、該(メタ)アクリレートと共重合可能な
水溶性モノマー、及び分子内に2個以上の重合性不飽和
基を有する油溶性の多官能性モノマーを含有する組成物
を油溶性重合開始剤及び界面活性剤の存在下で水性懸濁
重合することにより得られるもので、粒子径が5〜50
μmであることが好ましい。粒子径が5μmよりも小さ
いと、これを用いた粘着剤層と被着体即ちフレキソ版と
の間の空気が抜け難く、50μmを超えるとキャリアシ
ートとの接触面積が小さくなって適切な粘着力が得られ
ない。
【0015】上記粘着性微球体を適当な密度で分散さ
せ、基材への密着性を高めるために結着剤に分散して塗
布される。結着剤としてはゴム系、或いはアクリル系、
エポキシ系、ビニルエーテル系の合成樹脂をベースとす
る粘着剤が使用される。
【0016】該第2の粘着剤層は基材の他面に全面塗布
される。しかし該粘着剤層は粘着性微球体が用いられて
いるので、粘着剤層表面に該粘着性微球体が露出し、被
着体との間に空間を生じるので、該空間から空気が外へ
排除されて被着体との間に気泡が残らない。従って、非
粘着層を形成するなどの脱気用の加工は不要である。ま
た、粘着力を調整するために、粘着剤層表面に現れた粘
着性微球体の表面を該結着剤で覆ってもよい。
【0017】第2の粘着剤層の粘着力は第1の粘着剤層
の粘着力よりも小さく、ステンレス板に対する180°
剥離強度で50〜1000g/25mmの範囲が好まし
く、より好ましくは500〜800g/25mmであ
る。上記フレキソ版固定用両面粘着テープの少なくとも
一方の粘着剤層面に離型紙を積層するのが好ましく、長
尺の両面粘着テープをロール状に巻回する場合に好都合
である。
【0018】請求項2記載のフレキソ版固定構造は、上
記請求項1記載のフレキソ版固定用両面粘着テープを用
いてフレキソ版がキャリアシートに貼着され、このキャ
リアシートが版胴に固着されたものである。フレキソ版
固定用両面粘着テープをフレキソ版の大きさに合わせて
切り取り、これの第1の粘着剤層にフレキソ版を貼り合
わせ、第2の粘着剤層に離型紙が積層されている場合に
は離型紙を剥離してキャリアシートの所定の場所に貼り
合わせる。フレキソ版が貼り合わされたキャリアシート
が版胴に固着され、請求項2記載の本発明フレキソ版固
定構造が得られる。フレキソ版が貼り合わされた第1の
粘着剤層は第2の粘着剤層よりも粘着力が大であるか
ら、キャリアシート面でフレキソ版の位置調整など行う
場合にはフレキソ版に両面粘着テープが貼り合わされた
まゝ剥離し、再び貼り合わせることができる。
【0019】請求項3記載のフレキソ版固定用両面粘着
テープに用いられる第1の粘着剤層としてはアクリル樹
脂系又はゴム系の粘着剤が好適であり、第2の粘着剤層
もこれと同じものであってもよく、また、異なる系のも
のであってもよい。第1及び第2の粘着剤層の少なくと
も一方の表面は凹部が互いに連続した凹凸面となされ
る。
【0020】凸部の高さ、即ち凹部の深さは0.5〜5
μmの範囲が好ましく、凸部の頂部の直径は0.5〜1
5μmが好ましい。又、凸部の密度は500〜1000
個/cm2 であることが好ましく、このような凹凸面と
することにより、被着体即ちフレキソ版あるいはキャリ
アシートとの間の空気が抜け易くて貼り合わせ面に気泡
が残らなず、フレキソ版及びキャリアシートに対する適
度な粘着力が得られる。
【0021】上記第1の粘着剤層の粘着力は第2の粘着
剤層の粘着力よりも大となされる。第1の粘着剤層の粘
着力は凹凸が設けられた状態でステンレス板に対する1
80°剥離強度が500〜3000g/25mmの範囲
であることが好ましく、より好ましくは1000〜20
00g/25mmの範囲である。剥離強度が500g/
25mmよりも少ないと版胴が高速回転した場合にキャ
リアシートが剥離することがあり、3000g/25m
mを超えると用済み後にキャリアシートから剥離するこ
とが困難である。
【0022】第2の粘着剤層の粘着力は凹凸が設けられ
た状態でステンレス板に対する180°剥離強度が50
〜1000g/25mmの範囲であることが好ましく、
より好ましくは500〜800g/25mmの範囲であ
る。
【0023】上記フレキソ版固定用両面粘着テープの少
なくとも一方の粘着剤層面に離型紙を積層するのが好ま
しく、長尺の両面粘着テープをロール状に巻回する場合
に好都合である。
【0024】請求項4記載のフレキソ版固定構造は、上
記請求項3記載のフレキソ版固定用両面粘着テープを用
いてフレキソ版がキャリアシートに貼着され、このキャ
リアシートが版胴に固着されたものである。フレキソ版
固定用両面粘着テープをフレキソ版の大きさに合わせて
切り取り、これの第1の粘着剤層にフレキソ版を貼り合
わせ、第2の粘着剤層に離型紙が積層されている場合に
は離型紙を剥離してキャリアシートの所定の場所に貼り
合わせる。フレキソ版が貼り合わされたキャリアシート
が版胴に固着され、請求項4記載の本発明フレキソ版固
定構造が得られる。
【0025】フレキソ版が貼り合わされた第1の粘着剤
層は第2の粘着剤層よりも粘着力が大であるから、キャ
リアシート面でフレキソ版の位置調整など行う場合には
フレキソ版に両面粘着テープが貼り合わされたまゝ剥離
し、再び貼り合わせることができる。
【0026】
【作用】請求項1記載のフレキソ版固定用両面粘着テー
プでは、フレキソ版に貼着する第1の粘着剤層に非粘着
層部分を形成することにより、第1の粘着剤層とフレキ
ソ版との間の空気を排除して気泡を残さない。又、第2
の粘着剤層は粘着剤層表面に該粘着性微球体が露出し、
被着体との間に空間を生じるので、該空間から空気が外
へ排除されて被着体との間に気泡が残らない。従って、
非粘着層を形成するなどの脱気用の加工は不要である。
【0027】請求項2記載のフレキソ版固定構造は、フ
レキソ版が貼り合わされた第1の粘着剤層は第2の粘着
剤層よりも粘着力が大であるから、キャリアシート面で
フレキソ版の位置調整など行う場合にはフレキソ版に両
面粘着テープが貼り合わされたまゝ剥離し、再び貼り合
わせることができる。又、それぞれの貼着面に気泡がな
いので精度よく印刷することができる。
【0028】請求項3記載のフレキソ版固定用両面粘着
テープでは、粘着剤層面を凹凸面とすることにより、被
着体即ちフレキソ版あるいはキャリアシートとの間の空
気が抜け易くて貼り合わせ面に気泡が残らず、フレキソ
版及びキャリアシートに対する適度な粘着力が得られ
る。又、第1及び第2の粘着剤層はそれぞれ全面塗布さ
れ、通常のエンボスロールを使用して凹凸面を形成でき
るので、特別な加工を施した塗工ロールや粘着剤の粘度
調節を必要とせず、製造は容易である。
【0029】請求項4記載のフレキソ版固定構造による
と、フレキソ版が貼り合わされた第1の粘着剤層は第2
の粘着剤層よりも粘着力が大であるから、キャリアシー
ト面でフレキソ版の位置調整など行う場合にはフレキソ
版に両面粘着テープが貼り合わされたまゝ剥離し、再び
貼り合わせることができる。又、それぞれの貼着面に気
泡がないので精度よく印刷することができる。
【0030】
【実施例】次に本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。 (実施例1)図1は請求項2記載のフレキソ版固定構造
の実施例を示す断面図である。請求項1記載のフレキソ
版固定用両面粘着テープ1は、厚み100μmのポリエ
チレンテレフタレートシート11の片面にアクリル樹脂
系粘着剤層12(積水化学工業社製 商品名:WHD)
が厚み50μmで、2mmの間隔をあけて幅10mmの
縞状に設けられ、他の面には粘着性微球体13aが結着
剤13bにより結着された粘着剤層13が厚み50μm
で設けられてなる。
【0031】上記接着性微球体13aからなる粘着剤層
13は、アクリル酸アルキルエステルとアクリル酸メチ
ル、スチレン酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルとを溶液
重合し、これを水中に分散して懸濁液とすることにより
得られた粘着性微球体13aと、上記アクリル樹脂系粘
着剤層12と同じものを結着剤13bとし、粘着性微球
体13aと結着剤13bとを固形分の重量比で1:0.
5で混合したものをトルエンで希釈し、基材11面に塗
布・乾燥することにより形成されたものである。
【0032】上記粘着剤層のステンレス板に対する18
0°剥離強度は、アクリル樹脂系粘着剤層12が150
0g/25mmであり、粘着性微球体からなる粘着剤層
13は800g/25mmであった。
【0033】このようにしてなるフレキソ版固定用両面
粘着テープ1のアクリル樹脂系粘着剤層12面にフレキ
ソ版2の裏面を重ね、粘着剤層12面側の離型紙(図示
略)の上から軽く拭くようにして押し付けると貼着面に
気泡を残すことなく、容易に貼り合わせることができ
た。次に、このフレキソ版2を貼り合わせた両面粘着テ
ープ1のアクリル樹脂系粘着剤層12面の離型紙を取り
除き、該粘着剤層12面をキャリアシート3に貼り付け
た。その際、フレキソ版2の位置合わせのためフレキソ
版2を2〜3回剥がして貼り直したが、両面粘着テープ
1はフレキソ版2に接着されたままキャリアシート3か
ら剥離でき、位置合わせの作業を容易に行うことができ
た。その上、粘着剤層13とキャリアシート3との貼着
面にも気泡を残すことなく貼り付けることができた。
【0034】請求項2記載の本発明フレキソ版固定構造
は、上記フレキソ版固定用両面粘着テープ1によりフレ
キソ版2が貼着されたキャリアシート3はクランプ(図
示略)により版胴4に固着されたものである。
【0035】(実施例2)図2は請求項4記載のフレキ
ソ版固定構造の実施例を示す断面図である。請求項3記
載のフレキソ版固定用両面粘着テープ5は、厚み100
μmのポリエチレンテレフタレートシート51の両面に
アクリル樹脂系粘着剤層52、53(いずれも積水化学
工業社製 商品名:WHD)が厚み50μm、及び20
μmで積層され、第1の粘着剤層52の表面には、深さ
3μmで互いに連続する凹部52aからなる凹凸が形成
され、凸部52bの頂部の直径は約10μmである。該
凸部52bは700個/cm2 の密度で形成されてな
る。
【0036】又、第2の粘着剤層53の表面の凹部52
aの深さは3μm、凸部52bの頂部の直径は約10μ
mであり、該凸部52bは500個/cm2 の密度で形
成されてなる。粘着剤層52と53の密度と粘着剤層の
厚さの違いにより、それぞれの粘着剤層のステンレス板
に対する粘着力は、粘着剤層52では1500g/25
mm、粘着剤層53では700g/25mmである。
【0037】上記粘着剤層52面及び53面の凹凸は基
材であるポリエチレンテレフタレートシート51に粘着
剤を塗布乾燥後、該シート51を上下2本のエンボスロ
ールを通過させることにより形成されたものである。
【0038】このようにしてなるフレキソ版固定用両面
粘着テープ5の粘着剤層52面にフレキソ版6の裏面を
重ね、粘着剤層53面側の離型紙(図示略)の上から軽
く拭くようにして押し付けると貼着面に気泡を残すこと
なく、容易に貼り合わせることができた。次に、このフ
レキソ版6を貼り合わせた両面粘着テープ5の他面側の
粘着剤層53面の離型紙を取り除き、該粘着剤層52面
をキャリアシート7に貼り付けた。その際、フレキソ版
6の位置合わせのためフレキソ版6を2〜3回剥がして
貼り直したが、両面粘着テープ5はフレキソ版6に接着
されたままキャリアシート7から剥離でき、位置合わせ
の作業を容易に行うことができた。その上、粘着剤層5
3とキャリアシート7との貼着面にも気泡を残すことな
く貼り付けることができた。請求項4記載の本発明フレ
キソ版固定構造は、上記フレキソ版固定用両面粘着テー
プ5によりフレキソ版6が貼着されたキャリアシート7
はクランプ(図示略)により版胴8に固着されたもので
ある。
【0039】
【発明の効果】請求項1記載の本発明フレキソ版固定用
両面粘着テープは以上の構成であり、該両面粘着テープ
の粘着剤層と、フレキソ版及びキャリアシートとの間に
気泡が残さない。そしてフレキソ版の貼り直しや位置調
整を容易にし、版胴からキャリアシートの剥離も容易と
することができる。又、第2の粘着剤層は非粘着層を形
成するなどの脱気用の加工は不要であり、簡単な製造設
備で製造することができる。
【0040】請求項2記載の本発明フレキソ版固定構造
は請求項1記載のフレキソ版固定用両面粘着テープを用
いて、第1の粘着剤層にフレキソ版が貼り合わされてお
り、第2の粘着剤層にキャリアシートが貼り合わされて
いるので、フレキソ版の位置調整、貼り直しを容易に行
うことができ、又、それぞれの貼着面に気泡がないので
精度よく印刷することができる。
【0041】請求項3記載のフレキソ版固定用両面粘着
テープでは、粘着剤層面を異なる粘着力を有する凹凸面
とすることにより、フレキソ版あるいはキャリアシート
との間に気泡が残らず、フレキソ版の貼り直しが容易に
できる。又、第1及び第2の粘着剤層はそれぞれ全面塗
布され、エンボス加工により凹凸面を形成できるので製
造が容易である。
【0042】請求項4記載のフレキソ版固定構造による
と、フレキソ版が貼り合わされた第1の粘着剤層は第2
の粘着剤層よりも粘着力が大であるから、フレキソ版に
両面粘着テープが貼り合わされたまゝ剥離し、再び貼り
合わせることができるので、フレキソ版の貼り直し、位
置調整が容易である。又、それぞれの貼着面に気泡がな
いので精度よく印刷することができる。
【0043】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明フレキソ版固定構造の実施例を示す断面
図。
【図2】本発明フレキソ版固定構造の他の実施例を示す
断面図。
【符号の説明】
1,5 :フレキソ版固定用両面粘着テープ 2,6 :フレキソ版 3,7 :キャリアシート 4,8 :版胴 11,51 :ポリエチレンテレフタレートシート 12,52 :第1の粘着剤層 13,53 :第2の粘着剤層 13a :粘着性微球体 13b :結着剤 52a :凹部 52b :凸部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の片面にフレキソ版を貼着する第1
    の粘着剤層が形成され、他面にキャリアシートを貼着す
    る第2の粘着剤層が形成されてなる両面粘着テープにお
    いて、上記第1の粘着剤層が断続的に形成され、第2の
    粘着剤層が粘着性微球体からなり、第1の粘着剤層の粘
    着力が第2の粘着剤層の粘着力よりも大であることを特
    徴とするフレキソ版固定用両面粘着テープ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のフレキソ版固定用粘着テ
    ープの第1の粘着剤層面にフレキソ版が貼着され、第2
    の粘着剤層面にキャリアシートが貼着され、該キャリア
    シートが版胴に固着されてなるフレキソ版固定構造。
  3. 【請求項3】 基材の片面にフレキソ版を貼着する第1
    の粘着剤層が形成され、他面にキャリアシートを貼着す
    る第2の粘着剤層が形成されてなる両面粘着テープにお
    いて、少なくとも一方の粘着剤層面は凹凸面となされて
    凹部は連続され、且つ、第1の粘着剤層の粘着力が第2
    の粘着剤層の粘着力よりも大となされてなることを特徴
    とするフレキソ版固定用両面粘着テープ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のフレキソ版固定用粘着テ
    ープの第1の粘着剤層面にフレキソ版が貼着され、第2
    の粘着剤層面にキャリアシートが貼着され、該キャリア
    シートが版胴に固着されてなるフレキソ版固定構造。
JP5152183A 1993-06-23 1993-06-23 フレキソ版固定用両面粘着テープ及びフレキソ版固定構造 Pending JPH079669A (ja)

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