JPH06509133A - 流動性があり、ポンプ使用可能な界面活性剤混合物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 流動性があり、ポンプ使用可能な界面活性剤混合物本発明は、有利な腐食作用を 有する、液体状で、流動性があり、ポンプ使用可能な水性界面活性剤混合物に関 する。この混合物は、５０℃以下の温度で、容易に噴霧することができるので、 高い洗浄力を特徴とする界面活性剤含有顆粒として製造するのが特に適当である 。

現在市販されている、流動性のある、特に粉末状洗剤の多くは、噴霧乾燥するか 、または少なくとも噴霧乾燥した成分を使用することにより製造される。既知の 製造方法には、特に、いわゆる噴霧混合法が包含される。この方法では、洗剤混 合物の大部分を噴霧乾燥することにより、流動性のある粉末状物質とした後、残 りの洗剤成分を添加する。特に、このことに関しては、噴霧乾燥することにより 、ビルグー（場合によっては、中性塩を伴う）を粉末状の固体物として得た後、 このようにして調製した粉末状物質に、界面活性剤成分を添加するということが 知られている。

界面活性剤成分に関する限り、現在、アニオン界面活性剤のうち、アルキルベン ゼンスルホネート（ＡＢＳ）をナトリウム塩の形で、通常、ノニオン界面活性剤 （例えば、アルコールエトキシレート）と共に使用することが最も重要であると 考えられている。

該タイプの界面活性剤混合物を混合することにより、手製した粉末状の洗剤成分 中に組み合わせる場合、その流動性のある状態が、最終的な生成物においても十 分維持されるようにすることが重要である。従って、適当な界面活性剤混合物に は、製造という観点から容易に製造することができ、また最終的な洗剤粉末の流 動性に対し、全く悪影響を及ぼさないということが期待される。脂肪アルコール エトキシレート、牛脂アルコールスルフェートおよびアルカンスルホネートを主 成分とする界面活性剤混合物といったようなものが、ドイツ特許出願第３６３０ ５３３号に記載されている。しかし、これには、鋼鉄製物品（例えば、パイプ） に対して腐食性が影響を及ぼすという不利な点がある。

本発明の課題は、製造という観点から容易に製造することができ、洗剤粉末の流 動性に悪影響を及ぼすことなく、さらに最終的な洗浄結果という点からは、一般 的に市販されている混合物に匹敵する、新規界面活性剤混合物を提供することで あった。とりわけ、本発明の課題は、室温で流動性があり、ポンプ使用可能な該 タイプの界面活性剤混合物であって、またそのため、洗浄粉末の手製した粉末状 の成分中に組み合わせるのが特に容易である、該タイプの界面活性剤混合物を提 供することであった。しかし、これと同時に、界面活性剤混合物の流動性の如何 にかかわらず、界面活性剤が高含量の場合でも、その最終的な洗剤粉末は、望ま しくない粘着性を全く示してはならないので、ただ流動性があればよいという　 ・ものではない。さらに、その界面活性剤混合物は、２０〜６０℃という広い１ 度範囲にわたって噴霧することができ、またＡＢＳまたはＳＡＳを含有する混合 物と比べて、改良された腐食作用を示す。

本発明によれば、こういった課題は、 （Ａ）　エチレンオキシド５〜１２ｆｆｌＯｌと１２〜１８個の炭素原子を含む 第一脂肪アルコールとの付加物という形のノニオン界面活性剤５０〜６５重量％ 、（Ｂ）　１２〜１８個の炭素原子を含む脂肪酸５〜１０重量％、（Ｃ）　１２ 〜１８個の炭素原子を含むアルキルスルフェート５〜１５重量％、（Ｄ）　不飽 和脂肪酸スルホネート５〜１５重量％、（Ｅ）　水５〜４０重量％ ［ただし、成分（Ｃ）と（Ｄ）の総合計は、２０重量％までである〕を含有する 、液体状で、流動性があり、ポンプ使用可能である、非常に濃厚な水性界面活性 剤混合物により解決した。

ノニオン界面活性剤（Ａ）は、ポリオキシエチレン基を含有する。この化合物に 関する限り、例えば、エトキシル化触媒の存在下、既知の方法により、エチレン オキシドｘ　ｍｏｌを脂肪アルコール１　ｍｏｅに付加するといったようなエト キシル化反応では、付加物は与えられず、その代わり、余量の遊離脂肪アルコー ルと、脂肪アルコール１　ｍａｌにつきエチレンオキシド１．２．３、・・・・ ｘ、ｘ＋１、ｘ＋２ｆｆｌＯ１等の同族（オリゴマー）付加物類との混合物が与 えられるということが、エトキシル化度に関して一般的に言えるであろう。平均 エトキシル化度（Ｘ）は、脂肪アルコールとエチレンオキシドの開始量により決 定される。同族混合物の分布曲線は、通例、ｘ−３からｘ＋３の範囲内で極大値 をとる。こういったテーマに関しての更なる知識は、例えば、ソープ・コスメテ ィクス・ケミカル・スペシャリテイーズ［（Ｓｏａｐ／Ｃｏｓｍｅｔｉｃｓ／Ｃ ｈｅｍｉｃａｌ　５ｐｅｃｉａｌｉｔｉｅｓ）、１９８８年１月、第３４頁］と いう刊行物中に見いだすことができる。基本的に、触媒として、先行技術より知 られている、いずれかのエトキシル化触媒を使用することができる。

市販されているエトキシレートを製造するための触媒として、通例、メタル−ト ナトリウムを使用する。

特に適当な化合物（Ａ）としては、エチレンオキシド５〜１０＋＋ｏｌと１２〜 １８個の炭素原子を含むヤシ油脂肪アルコール分画との付加物が挙げられ、特に 、全界面活性剤混合物に対し、５０〜６０重量％の量で使用する。

本発明で使用する脂肪酸（Ｂ）は、植物、陸棲動物あるいは水棲動物の油および ／または脂肪から得られるものであるか、または合成原料によるものであり、主 としてＣＩ２−１１１脂肪酸を使用する。しかし、それらにはまた、例えば、植 物および動物起源の脂肪酸中に存在するような、比較的少量の短鎖または長鎖脂 肪酸が含まれることもある。とりわけ、基本的には１６〜１８個の炭素原子を含 む脂肪酸、特に牛脂脂肪酸が適当である。

本発明に関するアルキルスルフェート（Ｃ）は、式（Ｉ）：Ｒ’−０−３０３Ｍ ’　（Ｉ） ［式中、Ｒ１は１２〜１８個の炭素原子を含む直鎖状または分枝状の飽和アルキ ル基、Ｍｌはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アルミニウム、アンモニウム基 、または各々のアルキルまたはアルキロール基中に１〜４個の炭素原子を含むア ルキルあるいはアルキロールアンモニウム基である］で示される化合物である。

式中、Ｒ１が直鎖状のＣ＋Ｓ−＋Ｓアルキル基であり、またＭｌがナトリウムま たはカリウムである化合物（Ｉ）が特に好ましく、とりわけ牛脂脂肪アルコール スルフェートが好ましい。

不飽和脂肪酸スルホネート（Ｄ）は、１２〜２２個の炭素原子並びに１〜６の二 重結合を含む脂肪酸のスルホン化物である。こういったようなスルホン化物は、 文献より知られており、また例えば、脂肪酸と二酸化硫黄ガスとの反応により得 られる。例としてオレイン酸を挙げるとすれば、その製造方法の詳細は、ドイツ 特許出願第３９２６３４４号中に見いだすことができ、ここでは、その製造方法 の詳細について特に言及されている。

オレフィ二／系不飽和化合物のスルホン化では、純化合物というよりはむしろ混 合物が得られるということは専門家に知られている。不飽和脂肪酸のスルホン化 においては、不飽和脂肪酸スルホネートの他に、これと対応する飽和ヒドロキシ 脂肪酸スルホネ−１−が形成される。その二つの生成物は、一般的に、約７０： ３０ないし３０ニア０の比で形成される。

不飽和脂肪酸スルホネートと飽和ヒドロキシ脂肪酸スルホネ−１・の性質は、非 常によく似ているので、本発明の界面活性剤混合物中では、皮膚適合性および発 泡に関し、はとんど同等影響を及ばずことなく、上記混合物を純不飽和脂肪酸ス ルボネートの代わりに使用することができる。

従って、一般的には、飽和ヒドロキシ脂肪酸スルホネートからの不飽和脂肪酸ス ルホネ−１・の複雑な分離操作の必要はなく、その代わりとして、製造過程にお いて蓄積する混合物を使用するのが好ましいと思われる。

従って、本発明に関して、「不飽和脂肪酸スルホネート」とは、不飽和脂肪酸ス ルホネート、並びに製造過程において蓄積する不飽和脂肪酸スルホネートと飽和 ヒドロキシ脂肪酸スルホネートとの混合物の両方であると解する。

本発明によれば、純不飽和脂肪酸スルホネートと脂肪酸混合スルホネートの両方 を使用することができる。通常は、例えば、植物油および動物油といったような 天然原料から得られる混合物を使用する。

適当な不飽和脂肪酸とし、では、例えば、ラウロレイン酸、ミリストレイン酸、 パルミトレイン酸、ペトロセリン酸、ペトロセライジン酸、オレイン酸、エライ ジン酸、リノール酸、リノライジン酸、リルン酸、エレオステアリン酸、ガドレ イン酸、アラキドン酸、エルカ酸、ブラシジン酸、エイコサペンタエン酸、イワ ノ酸およびドコサヘキサエン酸が挙げられる。

好まし、い不飽和脂肪酸は、１２〜２４個の炭素原子並びに１〜３の炭素−炭素 二重結合を含み、そのようなものの例としては、ペトロセリン酸、オレイン酸、 エライジン酸、リノール酸、リルン酸、アラキドン酸、エルカ酸およびブラシジ ン酸が挙げられる。

１８個の炭素原子並びに１〜３の炭素−炭素二重結合を禽む不飽和脂肪酸が特に 好ましく、オレイン酸が最も好ましい。

本発明の目的にとっては、成分（Ｃ）と（Ｄ）を１：２ないし２：１の重量比で 含む界面活性剤混合物が特に適当である。

本発明の界面活性剤混合物を、手製した、流動性のある、または粉末状の洗剤成 分中に組み合わせる場合、こういった形態で手製された洗剤成分の流動性、固体 特性を何等低下させることなく、流動性のある界面活性剤混合物の（最終的な洗 剤に対し）２０重量％までが合わさる。全体としての粉末特性を何等低下させる ことな（、洗剤成分を粉末状に手製することにより、本発明で使用する界面活性 剤混合物からは、確かに少量の水分が奪い取られるが、これと同時に、本発明の 界面活性剤混合物の流動性が消失しても、全体的には、粉末状で、流動性のある 物質が得られる。

従って、別の態様において、本発明は、流動性のある、特に粉末状洗剤を製造す るための、上記界面活性剤混合物の使用に関する。本発明のこういった態様にお いて、噴霧混合法により、特に流動性のある洗濯用洗剤を製造する際に、新規界 面活性剤混合物を使用する。既述のように、流動性のある最終的な洗剤は、室温 で、流動性のある界面活性剤混合物を２０重量％まで含有することができる。

本発明の界面活性剤混合物を使用することにより得られる洗剤は、優れた洗浄性 を示す。トリポリホスフェートナトリウムを主成分とする従来のビルグー類を含 有する洗剤と、主なビルグー成分として、例えば、ゼオライｈＮａＡを含有する ホスフェート不含有洗剤配合物の両方に対して適用する。

さらに、本発明の界面活性剤または界面活性剤混合物は、生態学的に安全であり 、またこういった点に関して、本発明が提供する工業技術的可能性に対し、有益 性の増加を示す。

本発明を同等制限することなく、以下の実施例で説明する。

実施例 ■　一般事項 １．１　略称 ａ）　界面活性剤水溶液中の活性物質含量を示すために、略称としてＡＳ含量を 使用する。

ｃ）　ｈリポリポスフニートナ１−リウム、カルボキシメヂルセルロースおよび テトラアセチルエチレンシアミンは、市販の洗剤中で一般に使用されている成分 であって、これを通称としてＮａＴＰＰ、ＣＭＣおよびＴＡＥＤで示す。

１２　使用した物質 １２．１　エトキシル−１−（Ａ） Ｔ７ エチレンオキシド７ＩｌｌｏｒとＣｌ２Ｊ１１脂肪アルコール混合物との付加物 。

［”デヒドル（Ｄ　ｅｈｙｄｏｌ　）　（商標）ＬＴ７”、ヘンケル社（Ｈｅｎ ｋｅｌ　ＫＧａＡ）　（デュソセルトルフ）の製品］ ｌ、ＴＩＯ＋ エチレンオキシド１０ｍｏｆとＣｌ２−１８脂肪アルコール混合物との付加物。

ビデヒドル（商標）　１００“、ヘンケル社（デュッセルドルフ）の製品］１２ ．２　脂肪酸（Ｂ） エーデノル（Ｅｄｅｎｏｒ）　Ｔｉ　：以下の炭素鎖分布を有する、市販の脂肪 酸・（Ｃ１４＝１％、Ｃ１４：　１＝］％、Ｃ１５＝１％、Ｃ１６＝２５％、Ｃ １６：１〜３％、Ｃ１７＝２％、Ｃｌ８＝１６％、Ｃ１８：　１〜４２％、Ｃ１ ８・２〜７％、Ｃ１８：３〜１％、＞Ｃｌ８＝１％（ＧＣ分析））；コロンの後 ろの数字は、存在する二重結合の数を示す。

１、２．３　アルキルスルフェート（Ｃ）スルホボン（Ｓｕｌｆｏｐｏｎ）　Ｔ 　５５　：牛脂脂肪アルコールスルフェートのナトリウム塩の水溶液。

ＡＳ含量・５５重量％ ビスルホポンＴ５５”、ヘンケル社（デュッセルドルフ）の製品コ］、、２．４ 　不飽和脂肪酸スルホネート（Ｄ）ＯＳニ オレイン酸スルホネートの二ナトリウム塩の水溶液。

（ドイツ特許出願第３９２６３４４号により、工業用オレイン酸を三酸化硫黄ガ スでスルホン化することにより製造する）：本出願の第４頁に詳細を記したオレ イン酸Ｎｏ、１（例牛脂）を使用した。

ＡＳ含量・５１重量％ ］、、２．５　その他の界面活性剤 ＡＢＳ　＋ 直鎖状アルキルベンゼンスルホネートのナトリウム塩の水溶液。

ＡＳ含量、５６重量％ ビマラニル（Ｍａｒａｎｉｌ）　Ａ　５５”、ヘンケル社（デュッセルドルフ） の製品〕ＳＡＳ　： Ｃｌ３−１？第ニアルカンスルホネートのナトリウム塩の水溶液。

ＡＳ含量　６０重量％ ビホスタプル（Ｈｏｓｔａｐｕｒ）　ＳＡＳ　６０”、ヘキスト（Ｈｏｅｃｈｓ ｔ）の製品］２、実施例 実施例Ｅ１〜Ｅ３並びに比較例Ｃ１およびＣ３の組成を表１に示す。脂肪アルコ ールエトキシレートとしてＬＴ７およびＬＴＩＯを、また脂肪酸としてエーデノ ルＴｉを無水形で使用する一方、アニオン界面活性剤としてスルホポンＴ５５、 ＡＢＳ、ＳＡＳ、並びにオレイン酸スルホネートを含水形で使用した。

°）量は、重量％である。

２．１　流動性 表１に示した成分を室温で混合することにより、流動性のある界面活性剤混合物 Ｅ１〜Ｅ３が得られた。「流動性」とは、単に重力の影響下、栓なしのガラス製 のビーカーから、混合物Ｅ１〜Ｅ３が室温で流動することができることを意味す る。

２．２　噴霧適性 べ一ダーリンーケリーのポジティブ混合機（Ｐｅｔｅｒｓｏｎ　−Ｋｅｌｌｙ　 ｐｏｓｉｔｉｖｅ　ｍ１ｘｅｒ）中、４５℃で、配合物Ｅ１〜Ｅ３並びにＣ１を 固形担体混合物へ容易に噴霧することができた。その配合物を回転式噴霧円板へ 送出し、単に遠心力を発生させることにより、噴霧ノズルから物質を送り出した 。その担体混合物は、実質的には、トリポリホスフェートナトリウム（ＮａＴＰ Ｐ）、ゼオライトＡ１水ガラスおよび過ホウ酸ナトリウムを含有していた。噴霧 するために使用した活性物質の組み合わせを表２に示す。

表２ｍ１ １′量は、重量％である。

２．３　洗浄作用 噴霧することにより得られた混合物Ｅ４〜Ｅ６並びにＣ２の洗浄作用を、以下の 作業条件下、ラウンダーオメーターで測定した。

ａ）　洗濯時間２３０分 ｂ）　洗濯温度＝３０℃、６０℃および９０℃Ｃ）　使用した洗剤濃度：４．５ ｇ／ｌｄ）　洗液を調製するのに使用した水の硬度＝１６°ｄＨ表３に、より詳 細に示した、汚れた標準試験布を連続試験で洗濯した。使用した略称は、以下の 意味を有する。

Ｓ　＝　皮脂 ＤＳ　＝　はこり／皮脂 Ｗ　＝　羊毛脂 ＤＷ　＝　はこり／羊毛脂 Ｒ＝　赤ワイン 表３中、以下の略称により、試験布の構成物質を示す。

Ｐ　＝　ポリエステル Ｃ＝綿 ＣＲＣ＝　防しわ加工綿 洗浄試験の結果を表３に示す。数字は、光学的に測定した反射率値を示す。

ＡＢＳを含有する市販の製品から得られる洗浄結果と比べ、配合物Ｅ４〜Ｅ６は 、優れた洗浄結果を与えることが表３から分かる。

２．３　腐食作用 腐食作用を試験するため、配合物Ｅ１〜Ｅ３並びにＣ１およびＣ３の２５０ｍＪ を広口瓶（５００ｍｌ）の中へ注ぎ入れた。次に、配合物中に浸漬することによ り、Ｖ　２　ＡおよびＶ４Ａ板（３０Ｘ１５０Ｘ１．５龍）をぬらした後、空気 中、６０℃で２力月間貯蔵した。時間の関数として腐食が発生した後、板の外観 検査を行つた。総表面積に対する板の腐食域（斑点発生）は、観察された腐食（ パーセンテージ）の指標である。

腐食試験の結果を表４に示す。数字は、腐食パーセンテージを示す。

２力月後、本発明の配合物Ｅ１〜Ｅ３は、はとんど全く腐食を起こさなかったが 、ＡＢＳを含有する配合物Ｃ１の場合には腐食が５４％起こり、またＳＡＳを含 有する配合物Ｃ３の場合には腐食が６１％起ったことが表４から分かる。

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. １．（Ａ）エチレンオキシド５〜１２ｍｏｌと１２〜１８個の炭素原子を含む第 一脂肪アルコールとの付加物という形のノニオン界面活性剤５０〜６５重量％、 （Ｂ）１２〜１８個の炭素原子を含む脂肪酸５〜１０重量％、（Ｃ）１２〜１８ 個の炭素原子を含むアルキルスルフェート５〜１５重量％、 （Ｄ）不飽和脂肪酸スルホネート５〜１５重量％、（Ｅ）水５〜４０重量％、 ［だだし、成分（Ｃ）と（Ｄ）の総合計は、２０重量％までである］を含有する 、液体状で、流動性があり、ポンプ使用可能である、非常に濃厚な水性界面活性 剤混合物。
2. ２．ノニオン界面活性剤（Ａ）として、エチレンオキシド５〜１０ｍｏｌとＣ１ ２−１８ヤシ油脂肪アルコール分画との付加物を、５０〜６０重量％の量で含有 することを特徴とする請求項１に記載の水性界面活性剤混合物。
3. ３．脂肪酸（Ｂ）が牛脂脂肪酸であることを特徴とする請求項１または２に記載 の水性界面活性剤混合物。
4. ４．アルキルスルフェート（Ｃ）として、牛脂脂肪アルコールスルフェートを含 有することを特徴とする請求項１〜３のいずれか一つに記載の水性界面活性剤混 合物。
5. ５．スルホネート（Ｄ）として、オレイン酸スルホネートを含有することを特徴 とする請求項１〜５のいずれか一つに記載の水性界面活性剤混合物。
6. ６．成分（Ｃ）と（Ｄ）を１：２ないし２：１の重量比で含有することを特徴と する請求項１〜５のいずれか一つに記載の水性界面活性剤混合物。
7. ７．流動性のある、特に粉末状洗剤を製造するための、請求項１〜６のいずれか 一つに記載の界面活性剤混合物の使用。