JPH06508773A - 血管内薬剤迅速注入のためのシステムとその方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 血管内薬剤迅速注入のためのシステムとその方法発明の背景 り一見里旦盟１ 本発明は、全体として、自動化された迅速で安全、かつ効果的な、循環系への薬 剤注入（ｄｅｌｉｖｅｒｙ　ｏｆ　ｄｒｕｇｓ）のためのシステムおよびその方 法に関する。より具体的には、前記薬剤を輸液（ｉｎｆｕｓｉｏｎ）によって直 接成人の胸骨の、または小児の脛骨の赤色骨髄中に送り込むシステムおよびその 方法に関する。

２、”■の言 薬剤の、さらに迅速かつ、さらに優れた血管内注入方法が切望されている。新規 な救急用薬剤の開発と、特定の薬剤がどの様に働くかについての知識の深まりと によって、多くの薬剤は、時宜にかなって投与されるならば、死亡を防ぎ、或は 死亡率を減少させることができるということが分かった。残念ながら、殆どの薬 剤は、効果を発揮させるためには一般循環系（ｇｅｎｅｒａｌ　ｃｉｒｃｕｌａ ｔｉｏｎ）の血液中に直接輸液されなければならないが、これはいつでも容易に 達成できるとはかぎらない。血管内への注射およびカニユーレ挿入は、通常、医 師、看護婦および救急医療上のみが有する専門的な技術および訓練を必要とする 処置である。静脈が血圧低下のためにつぶれており、いくつかの処置が可及的速 やかに行われなければならないような救急状態においては、これら専門家でさえ 、注目すべき確率で失敗し、薬剤注入に時間的遅れを生じさせている。その他の 多くの専門家および一般人の職員、例えば航空機の添乗員、警官、救助員および 教師は、高等な応急措置および心肺蘇生術（ＣＰＲ）の訓練を受けてはいるが、 医学的訓練をさらに必要としない効果的な方法が存在しないので薬剤を投入する ことができない。高度の技術を有する専門家およびその補助者を助け、さらに救 命医薬の有用性を高めるために、簡単で有効で迅速な薬剤注入手段が必要とされ ていることも明らかである。

骨の赤色骨髄洞（ｒｅｄ　ｍａｒｒｏｗ　５ｉｎｕｓｅｓ）が実際上、つぶれな い静脈であることは古くから知られていた。流動体および薬剤は、骨内輸液［１ ｎｔｒａｏｓｓｅｏｕｓ（１０）　１ｎｆｕｓｉｏｎｓコ後、末梢静脈輸液（ｐ ｅｒｉｐｈｅｒａｌ　ｖｅｉｎ　１ｎｆｕｓｉｏｎｓ）と同じ速さで、またはそ れよりも速く中枢循環系（ｃｅｎｔｒａｌ　ｃｉｒｃｕｌａｔｉｏｎ）に入るこ とが示された。このｒ。

法は、小児の長骨を介して薬剤を送り込むために利用することができる。ただし 成人の場合は、胸骨および下肢帯のみが大きな赤色骨髄腔（ｒｅｄ　ｍａｒｒｏ ｗ　５ｐａｃｅｓ）を含んでいる。骨内輸液はよく知られており、小児ではしば しば利用されるが、成人ではあまり用いられない。しかし、殆どの救急事態は成 人に発生する。

いろいろな特殊な針および装置が、骨髄サンプル採取のためおよび赤色骨髄への 輸液のために作られた。

これらの針はすべて、正しく安全な使用のためには実際的な訓練および技量を必 要とし、さらに、それらを適切に使用するためには数秒から数分（ｓｅｖｅｒａ ｌ　５ｅｃｏｎｄｓ　ｔｏ　ｍ１ｎｕｔｅｓ）を要する。先行技術におけるこの ような装置の例は、米国特許第２４２６５３５号（Ｔｕｒｋｅｌに対し１９４７ 年８月２６日発行）、同２７７３５００号（Ｙｏｕｎｇに対し１９５５年１月２ ６日発行）、同３７５０６６７号（Ｐｓｈｅｎｉｃｈｎｙらに対し１９７３年８ 月７日発行）、同４９６９８７０号（Ｋｒａｍｅｒらに対し１９９０年１１月１ ３日発行）、および以下の論文に開示されている：Ｌ、Ｍ、Ｔｏｃａｎｔｉｎｓ 　＆　Ｊ、Ｆ、０’Ｎｅ１ｌｌ、“一般循環系への血液および他の液体の骨髄経 由輸液”　（Ｉｎｆｕｓｉｏｎ　ｏｆ　Ｂｌｏｏｄａｎｄ　０ｔｈｅｒ　Ｆｌｕ ｉｄｓ　１ｎｔｏ　ｔｈｅ　Ｇｅｎｅｒａｌ　Ｃ１ｒｃｕｌａｔｉｏｎ　Ｖｉａ 　ｔｈｅ　Ｂｏｎｅ　Ｍａｒｒｏｗ）、　Ｓｕｒ　、　Ｇ　ｎｅｃｏｌ、　０ｂ ｓｔｅｔ、、７３，２８１−２８７（１９４１）；　ｔ（、Ｔｕｒｋｅｌ　＆　 Ｆ、Ｈ，Ｂｅｔｈｅｌｌ、”骨髄を通じて液体を投与するための新規で簡便な器 具”（Ａ　Ｎｅｗａｎｄ　Ｓｉｍｐｌｅ　Ｉｎｓｔｒｕｍｅｎｔ　ｆｏｒ　Ａｄ ｍｉｎｉｓｔｒａｔｉｏｎ　ｏｆ　Ｆｌｕｉｄｓ　Ｔｈｒｏｕｇｈ　Ｂｏｎｅ　 Ｍａｒｒｏｗ）、　Ｗａｒ　Ｍｅｄｉｃｉｎｅ、　５Ｌ２２２−２２５（１９４ ４）；　Ｐ、Ｗ、Ｇ］ａｅｓｅｒ　＆　Ｊ、Ｄ、Ｌｏｓｅｋ　“新規で改良され た骨内針″（Ｉｎｔｒａｏｓｓｅｏｕｓ　Ｎｅｅｄｌｅｓ：　Ｎｅｗ　ａｎｄ　 Ｉｍｐｒ。

ｖｅｄ、）　Ｐｅｄｉａｔ−Ｅｍｅｒ　、　Ｃａｒｅ、４．１３５−１３６（１ ９８９）：　Ａ、ＤＳａｃｃｈｅｔｔｉ、　Ｒ，Ｌｉｎｋｅｎｈｅｉｍｅｒ、　 Ｍ、Ｌｉｅｂｅｒｍａｎ、　Ｐ、Ｈａｖｉｌａｎｄ、　Ｌ、Ｂ、Ｋｒｙｓｚｏｚ ａｋ、“薬剤の骨内投与二収縮不全の蘇生成功例”　（Ｉｎｔｒａｏｓｓｅｏｕ ｓ　Ｄｒｕｇ　Ａｄｍｉｎｉｓｔｒａｔｉｏｎ：　５ｕｃｃｅｓｓｆｕｌ　Ｒｅ ５ｕｓｃｉｔａｔｉｏｎ　ｆｒｏｍ　Ａｓｙｓｔｏｌｅ）、　ＰｅｄｉａｔＥｍ ｅｒ　、　Ｃａｒｅ、５Ｌ９７−９８（１９８９）；　Ｌ、Ｈａｌｖｏｒｓｅｎ 、　Ｂ、に、Ｂａｙ、　Ｐ、Ｒ，Ｐｅｒｒｏｎ、　Ｒ，Ａ、Ｇｕｎｔｈｅｒ、　 Ｊ、Ｗ、Ｈｏ１ｃｒｏｆｔ、　Ｆ、Ｗ、Ｂｌａｉｓｄｅｌｌ、　Ｇ、Ｃ，Ｋｒａ ｍｅｒ、”循環血液量減少性ショック蘇生術用骨内輸液装置の評価″（Ｅｖａｌ ｕａｔｊ、ｏｎ　ｏｆ　ａｎ　Ｉｎｔｒａｏｓｓｅｏｕｓ　Ｉｎｆｕｓｉｏｎ　 Ｄｅｖｉｃｅ　ｆｏｒ　ｔｈｅ　Ｒｅ５ｕｓｃｉｔａｔｉｏｎｏｆ　Ｈｙｐｏｖ ｏｌｅｍｉｃ　５ｈｏｃｋ）　Ｊ、　Ｔｒａｕｍ、、３０．６５２−６５９（１ ９９０）。上記の参考文献は、手で挿入される針とその技術を開示するが、それ らを適切に使用するためには技術と訓練とが必要で、しかも使用に何秒も何分も （ｍａｎｙｓｅｃｏｎｄｓ　ｔｏ　ｍ１ｎｕｔｅｓ）要する。赤色骨髄へ薬剤を 送り込むための自動化針システムは非常に有益であろう。

筋向または皮下注射のための種々の自動注入用注射器もまた、前記技術分野では 既知である。そのような注射器は以下の米国特許で開示されている：第３３９６ ７２６号（５ａｒｎｏｆｆに対し１９６８年８月１３日に発行）、第３７’１２ ３０１号（５ａｒｎｏｆｆに対し１９７３年１月２３日に発行）、第３８８２８ ６３号（５ａｒｎｏｆｆらに対し１９７５年５月１３日に発行）、第４０３１８ ９３号（Ｋａｐｌａｎらに対し１９７７年６月２８日に発行）。しかし、これら の注射器は、骨の赤色骨髄洞への注射のために設計されているわけではなく、ま たその目的のために効果的または安全に使用できるわけでもなかった。さらにま た、これらの注射器は、処置時に使用されている針が露出することを防止するこ とができず、注射器の使用中に偶発的に針で穿刺してしまう危険性がある。

発明の要旨 したがって、本発明の目的は、循環系、例えば赤色骨髄への流動体および薬剤の 、非常に迅速で自動化された安全な輸液のための装置および方法を提供すること である。

本発明の他の目的は、赤色骨髄を含む骨を自動的に穿刺し、針を赤色骨髄に入れ 、さらに赤色骨髄を介して循環系に流動体を輸液する装置および方法を提供する ことである。

本発明のまた別の目的は、使用前または使用後に針を自動的に覆い、針による偶 発的な穿刺を防止する装置および方法を提供することである。

本発明のさらにまた別の目的は、成人の胸骨または小児の脛骨のいずれにも使用 できる装置および方法を提供することである。

本発明のまた別の目的は、皮膚の厚さの解剖学的変動性（ａｎａｔｏｍｉｃａｌ 　ｖａｒｉａｂｉｌｉｔｙ）を少なくするために骨の上の皮膚を圧する装置およ び方法を提供することである。

本発明のさらに別の目的は、はずみ（ｍｏｍｅｎｔｕｍ）によって針が皮膚と骨 とを通って骨髄に迅速に到達させられるように針と注射器の構成部分とに速度を 付与する装置および方法を提供することである。

本発明のまた別の目的は、このような装置および方法で使用するために構成され た針を提供することである。

本発明のさらにまた別の目的は、骨髄への薬剤注入を容易にし、しかも流動体が 骨がら逆流するのを防ぐ針を提供することである。

これらおよび関連する目的は、本明細書に開示された、薬剤の迅速な血管内注入 のための新規な装置および方法を使用することによって達成することができる。

本発明の第一の態様では、本発明による薬剤迅速注入用装置は、前端をもつ主容 器筒を有する。主容器筒の前端には前向きの穴がある。注射器体が前端および後 端を有する。該注射器体は、滑るように主容器筒内に配置されている。針が、針 先に近接した少なくとも１個の開口部と通じている、中央の内腔を有する。前記 針は注射器体の前端に取りつけられていて、前記注射器内部と通じ、さらに主容 器筒の穴を通って押進できるように配置されている。駆動プランジャが注射器体 の後端から伸びている。主容器筒に設けられて駆動プランジャと係合する手段が 、注射器体の後端の位置で駆動プランジャを固定し、さらにこれを開放する。

前記装置が患者に押しつけられたときに前記穴がら前記針を押進させるために、 また、前記注射器体がら患者の体内に薬剤を放出させるために第一の方向に主容 器筒にそって前記注射器体を移動させるように、前記駆動プランジャに推進力を 与えるために、成る手段が前記駆動プランジャに連接させられている。前記装置 がもはや患者に押しつけられなくなったとき前記針を前記穴の中に引き戻すため に第一の方向と反対の第二の方向に前記注射器体を移動させることができるよう に前記注射器体に成る手段が連接させられている。

本発明の第二の態様では、液体状態の薬剤を赤色骨髄へ送り込むための装置が、 前端をもつ主容器筒を有する。主容器筒の前端には前向きの穴がある。注射器体 が前端および後端を有する。同注射器体は、滑るように主容器筒内に配置されて いる。針の先端近くにある少なくとも１個の開口部と通じている中央の内腔を有 する針が、注射器体の前端に取りつけられていて、前記注射器体の内腔と通じて いる。さらに、患者の皮膚を通り骨に進入し骨内の赤色骨髄に入るために、針は 主容器筒の穴を通って適切な距離だけ伸進できるように配置されている。患者の 皮膚を貫通し骨に侵入し、さらに赤色骨髄に入るのに十分な速度で、針を主容器 筒の穴を通して適切な距離だけ押進させるために、成る手段が前記注射器体およ び前記針に力を付与する。

成る手段が、液体状態の薬剤を注射器から前記針を通して赤色骨髄中に放出する 。

本発明の第三の態様では、流体状態の薬剤を送り込む装置で使用される針が、そ の長軸にそって先細りとなっている本体と、円錐形で穴をもたない先端とを有す る。中央の内腔が、先端近くの複数の穴と通じている。複数の穴は、先端がら様 々な距離で針の周囲に配置されている。

本発明の第四の態様では、赤色骨髄に液体状態の薬剤を送り込むための方法が、 赤色骨髄を含む骨の上で患者の皮膚の上方に、針を有する注射器を位置させるこ とを含む。前記針が患者の皮膚を貫通し骨に侵入し赤色骨髄に入るのに充分な運 動量をもっことができるよう前記注射器に十分な速度が付与される。液状態の薬 剤が、針を通して注射器がら赤色骨髄中に放出される。

前述の目的およびそれに関連する目的、本発明の利点および特徴は、図面と合わ せて以下の、より詳細な説明によって、当業者には容易に明らがとなるであるう 。

発明の詳細な説明 図面、より具体的には図１に戻れば、血管内薬剤迅速注入（特に成人の胸骨また は小児の脛骨を経由する）のための装置１０が示されている。装置１０は、側面 に穴が二つある鉛筆型先端を有する針１４を取りつけた円筒形の注射器体１２を そなえている。該注射器体は、針１４が押進できる穴２０をもつ前筒部１８を有 する円筒形の主容器筒１６内に収容されている。円筒形の始動ハンドル２２は、 主容器筒にそって滑らかに動くように、主容器筒１６の端２４の外周にはめられ ている。注射器プランジャ２６が駆動プランジャ２８に接していて、末端３０か ら注射器体１２の中に伸び、注射器体１２内の流動性医薬３２を封じ込めている 。

主スプリング３４が駆動プランジャ２８と始動ハンドル２２の隔壁３６との間に はめ込まれていて、図１．に示すように主容器筒１６にそって、主容器筒の伸進 した位置で始動ハンドル２２に賦勢している。針戻しスプリング３８が、前筒部 １８と注射器体１２の継ぎ環４０との間にはめ込まれていて、図１に示す、その 引込み位置へと針を賦勢する。主スプリング３４は、圧縮されたとき、針戻しス プリング３８より強い戻り力を示す。駆動プランジャ２８は、ロックボール４４ の１個または２個以上のための環状溝４２を有し、同ロックボールは主容器筒１ ６における１個または２個以上の開口部４５とがみ合い、注射器体１２との適切 な位置に駆動プランジャを固定する。ロックボール受は外し環状ポケット４６が 始動ハンドルの内部表面４８に設けられているので、環状溝４２のロックボール がポケット４６に達したとき、装置１ｏが発動させられる。図１には、発動状態 でない装ｆｆ１ｌＯが示されている。

使用の際は、胸骨の中央で第二または第三肋間防上に装置１０の前筒部１８の端 を置き、続いて装置１゜を胸骨に押しつける。前筒部１８が始動ハンドル２２に 向けて押しつけられるので、注射器体１２の後方のスプリング３４が圧縮され、 針１４の前進および薬剤３２の注入のために用いられるカが発生する。図２に示 すように、適当な力がスプリング３４に蓄積されたとき、前筒部１８は成る一点 に押し戻されていて、ロックボール４４がポケット４６に入ることができる。

ポケットに入ることによって、ロックボール４４は開放され、それによって、図 ３に示すように継ぎ環４゜が段付部（ｒｉｄｇｅ）　５０でとまるまでおよそ２ ５ポンドからおよそ４０ポンドまでの力で、主スプリング３４は自由に注射器体 １２および針１４を前進させる。針１４は、前記針の側孔が赤色骨髄に入るよう に、およそ８ｍｍからおよそ１６ｍｍまで前進する。続いて、主スプリング３４ は、注射器プランジャ２６を図４に示す位置まで押し進め、薬剤３２を、前進し た針１４を通じて胸骨中の赤色骨髄に送り込む。針の設置にはおよそ１／１０秒 を要し、一方、薬剤注入（ｄｒｕｇ　ｄｅｌｉｖｅｒｙ）は通常１秒未満で行わ れる。このやり方によって、注射器体１２が十分な速度を得るので、赤色骨髄へ の針１４の侵入は、注射器体１２と針１４の運動量により、迅速でかつ中断され ない１つの動きで行われる。この方法による運動量に頼るならば、皮膚または骨 」−に針が静止しているときに針にか番プた穿刺力によって穿刺される場合に必 要とされる直径よりも小さい直径の針を用いることができる。薬剤注入が完了し たとき、術者は胸骨を押しつけている圧力を取り除き、針戻しスプリング３８は 、図５に示すように主容器筒１６の容器１８内へと針１４を引っ込める。

図６ないし図１２は、赤色骨髄に薬剤を迅速に送り込むためのまた別の装置１０ ０を示している。装置１００は、前筒部１０４を覆う使用後開放防止用の円筒形 保護カバー１０２をそなえているが、これは、装置１００が患者の体に押しつけ られ、かつ、該装置が始動されるときを除いて、針１４が決して露出させられな いようにするためである。カバー戻しスプリング１０６が、保護カバー１０２と 、該装置の円筒形主容器筒１１０の肩部１０８との間に位置する。保護カバー１ ０２は、装置１００の始動ハンドル１１４の中へ入る末端１１２を有する。末端 １１２は、タブ式ロック機構１１６を備え、同機構は、いったん始動されると、 図８に示した伸出した位置から、容器１０４に対して、図９に示した引っ込めら れた位置まで保護カバー１０２が移動させられるのを防ぐ。該固定機構１１６は ２つの部分から成っている。すなわち、保護カバー１０２と始動ハンドル１１４ との間で末端１１２の回りを取り囲むロック１１８、およびロック１１８上に同 心的に位置するスリーブ１２０である。ロック１１８は、円筒形ベース１２４か ら始動ハンドル１１４後方向に伸びている多数のスプリングタブ１２２を有する 。スリーブ１２０は、多数の突起１２６を有するが、これらはスプリングではな く、同様の円筒形ベース１２８からタブ１２２を越えて後方に伸びている。装置 １゜Ｏの使用前には、図８に示した位置における、装置１００の部分については 、スリーブ１２０の円筒形ヘース１２８は、ロック１１８のスプリングフィンガ ー１２２の上で静止してそれらを押さえつけている。封入膜１３４が容器１０４ の内側に、穴１３６を覆うように設けられ、装置使用前の針１４を保護する。

装置１００の使用に際して、保護カバー１０２が例えば成人胸骨または小児脛骨 に対して押しつけられるときは、押し下げられた位置のスゲリングフィンガー１ ２２とともに、前記保護カバー１０２は、図９に示される位置まで容器１０４に 向けて自由に引っ込むことができる。保護カバー１０２が容器１０４の方へ進む につれ、スリーブ１２０の突起１２６は始動ハンドル１１４の肩部（ｓｈｏｕｌ ｄｅｒ）　１３０と噛み合い、それによって、スリーブ１２０のベース１２８は ロック１１８のベース１２４の上を押し下げられ、図９に示すようにロック１１ ８のスプリングフィンガー１２２を外側に撥ね出させる。成人胸骨または小児の 脛骨に装置１００を押しつけ続けると、本体１０８および始動ハンドルが図１な いし図５の実施例と同様に発動位置に達するまで、図１０に示すように保護カバ ー１０２および容器１０４が始動ハンドル１１４の中へ移動させられる。そのと き発射が開始し、針１４が胸骨または脛骨中に侵入して、図１１に示されるよう に図１ないし図５の実施例と同じ態様で薬剤は針１４を通って赤色骨髄の中に放 出される。装置１００がもはや患者に押しつけられていなくなったとき、スプリ ング１０６の力によって保護カバー１０２は、図１２に示すように元の位置に復 帰させられる。スプリングタブ１２２が外側に向けて撥ね出しているので、それ らは、始動ハンドル上の肩部１３０の前方の肩部１３２と噛み合い、保護カバー １０２を、針１４を覆うように固定する。したがって針は、装置１００が実際に 患者に押しつけられているときを除いて決して露出させられず、さらに針１４は 、たとえ装置が再び患者にまたはどのような物体に押しつけられても、作動後に 再び露出させられることはない。主スプリング３４に加えて、部材１４０によっ て主スプリングと離されている第二のスプリング１３８が設けられ、針が完全に 押進したときも依然として針１４を押し進めるスプリング力が存在していること を保証する。既に示され、記述されたことを除き、本発明の図６ないし図１０の 実施例の構成および作用は、図１ないし図５の実施例のと同じである。

図１３は、装置１０および１００で使用される針１４の細部を示している。針１ ４は、穴のない、円錐形の先端１５０に向け、その長軸にそって微かに先細りと なっている。この先細りによって、針１４と骨１５６との間の密閉状態が促進さ れる。針の先端１５０は穴をもたない。なぜならば、その位置にある穴は、骨１ ５６を穿刺している間に詰まり易いからである。穴１５８は、円錐形先端１５０ より後ろに位置している。

薬剤３２の貯蔵容器（図１）とつながって針の長軸方向にわたる中央の内腔１６ ０に同大は通じている。穴１５８は針１４の外周に位置をずらせて配置され、針 の側面にそって鉛直に伸びるスリット１６２に通じている。穴１５８およびスリ ット１６２のこのような構造および配置は、赤色骨髄１６６の中の結合組織小球 （ａ　ｔｉｓｓｕｅ　ｇｌｏｂｕｌｅ）１６４によって部分的に同大が閉鎖され ている場合でも、穴１５８の一つからの薬剤３２の放出を可能にする。

時宜にかなって中枢循環系に投与される場合に、特定の救急医療の場合に救命効 果を示し得る薬剤の例、すなわち装置１０および１００に充填できる候補薬剤を 下表に示す： 薬剤　救急事態 エピネフリン　心拍停止； （Ｅｐｉｎｅｐｈｒｉｎｅ）類、　アナフイラキシーショ・ソクナロキソン（Ｎ ａｌｏｘｏｎｅ）　麻酔薬の過剰投与硫酸アトロピン　有機リン酸化合物中毒（ Ａｔｒｏｐｉｎｅ　５ｕｌｆａｔｅ）ベナドリル（Ｂｅｎａｄｒｙｌ）　アナフ イラキシーショ・ツクＴＰＡ　（組織プラスミノ　心筋梗塞 −ゲン賦活剤） ベイリウム（Ｖａｌｉｕｍ）　痙彎或は発作ベントハルビタールナト　痙慴或は 発作リウム（Ｓｏｄｉｕｍ　ｐｅｎｔｏｂａｒｂｉｔａｌ）リドカイン（Ｌｉｄ ｏｃａｉｎｅ）　不整脈すべての上記救急事態は生命を脅すものであるか、又は 脅かし得るものである。上記薬剤の血管内注入によって救命か可能である。上記 の非常事態では、治療の数秒の遅れさえ生死にかかわる。開示した発明は、これ らの薬剤を、しばしば１または２秒以内に中枢循環系に投与することができ、最 少の訓練を経ただけの素人が安全かつ効果的に実施でき、さらに全体として、救 急医療のための安全で効果的な自動化された極めて迅速な手段を提供する。

なぜならば、はずみが針を皮質（ｃｏｒｔｉｃａｌ　ｂｏｎｅ）を通して赤色骨 髄に進めるのに用いられるので、たとえ細いゲージの針、例えば２０から２５ゲ ージ（２５ｇａｕｇｅ）の、単純な鉛筆型針の、複数の側面孔を有するものでも 適切に侵入させられる。先に挙げた薬剤の殆どについての有効量は極めて少容積 （例えば０．　１から０゜２ｍｌまたはそれ未満）で運ぶことができるので、そ のような細いゲージの針でも迅速な薬剤注入に用いることができる。また別に、 より太い針（１２から１８ゲージ）で、単純な鉛筆型先端或は前述のデザインの いずれのものであっても、１．０から５．０ｍ、Ｉの流動体を迅速に投与するた めに用いることができる。本発明およびこれらの針によって、１から２秒または それ未満の短い時間で循環系に効果的に薬剤を送り込むことかできる。

本発明は好ましい二つの形態で示されているが、本発明についての種々の変形が 可能であろう。例えば、患者に装置を押し当てる前に、撃鉄に相当するものをセ ットし、または薬剤を充填して、患者に適切な圧力で装置を押しつけた後は単に 発射するだけで済むように、前記装置を構成することもできる。前記装置１０お よび１００は、骨内輸液（１０１ｎｆｕｓｉｏｎ）用に構成されたものとして記 載されている。患者に押しつけることによって自動的に注射のためのスプリング 賦勢が行われる自動注射器の同じ原理を、皮下注射用の、または筋肉内注射用の 自動注射器にも同様に適用することができる。

薬剤の、循環系への自動化された安全で効果的な注入のための装置および方法が 提供されたということが、当業者には今や容易に理解できたであろう。前記装置 および方法は、赤色骨髄を含む骨を自動的に穿刺し、針を赤色骨髄に入れ、さら に流動体を赤色骨髄を介して循環系に輸液する。該装置および方法は、使用前お よび使用後に自動的に針を覆い、針による偶発的な穿刺を防ぐ。この装置および 方法は、成人の胸骨または小児の脛骨のいずれについても用いることかできる。

この装置の針は、そのような装置および方法での使用に特に叶うように構成され ている。

さらに、記載された発明の形態および詳細を種々に変更できることは、当業者に とって明白であろう。そのような変更が、ここに添付された請求の範囲内に含ま れることか意図されている。

図面の簡単な説明 図１は、本発明の血管的薬剤迅速注入用装置の第一の実施例の断面図である。

図２ないし図５は、図１の装置の、異なる使用段階における同様な断面図である 。

図６は、本発明の血管的薬剤迅速注入用装置の第二の実施例を外部がら見た斜視 図である。

図７は、図６の装置の分解斜視図である。

図８ないし図１２は、図６ないし図７の装置の一部分の断面図である。

図１３は、図１ないし図１２の装置の一部分の、使用時における拡大側面図であ る。

ＦＩＧ、Ｊ０

Claims (22)

【特許請求の範囲】
1. １．前端および後端を有する主容器筒と、前記主容器筒の前端にある前向きの穴 と、前端および後端を有し、前記主容器筒内で滑り得るように配置されている注 射器体と、自身の先端に近接した少なくとも１個の開口部と通じる中央の内腔を 有し、前記注射器体の前端に取りつけられて、前記注射器体の内腔と通じ、さら に前記主容器筒の前記穴を通って伸進するように配置された針と、はめ込み伸縮 方式で前記主容器筒の後端外周に嵌まって長軸方向に移動する始動ハンドルと、 前記注射器体および前記主容器筒の後端から前記始動ハンドル内に伸進する駆動 プランジャと、前記駆動プランジャと前記始動ハンドルとの間で伸縮する駆動ス プリングと、前記注射器体の前端と前記主容器筒の前端との間に接続された針戻 しスプリングと、前記主容器筒にあって前記駆動プランジャを前記注射器体の後 端の位置で固定するために前記駆動プランジャと係合する手段と、前記駆動プラ ンジャを適切な位置で固定するための前記手段の後方にあって、前記注射器体の 後端から前記駆動プランジャを開放するための、前記始動ハンドルに設けられた 手段とをそなえた、液状態薬剤の注入用装置。
2. ２．前記駆動プランジャを前記注射器体の後端の位置で固定するための前記手段 が、少なくとも１個のロックポールを保持するための前記駆動プランジャ上の環 状ポケットと、前記少なくとも１個のロックボールが到達する、前記主容器筒内 の少なくとも１個の開口部とをそなえた、請求の範囲第１項記載の、液状態薬剤 の注入用装置。
3. ３．前記注射器体の後端から前記駆動プランジャを開放するための前記手段が、 前記少なくとも１個の開口部が後記少なくとも１個の収容部と向かい合ったとき に前記少なくとも１個のロックボールが前記少なくとも１個の収容部に到達する ことを許すように配置された少なくとも１個の収容部をそなえた、請求の範囲第 ２項記載の、液状態薬剤の注入用装置。
4. ４．前端および後端を有し、前記主容器筒の前端を覆うように配置され、前記主 容器筒の穴を通って前記針が後記装置が作動されたときに伸進する距離と少なく とも等しい距離で、前記主容器筒の前端を越えて伸進する前端を有し、前記主容 器筒の穴に対応する穴を有し、前記始動ハンドル内に伸張する後端を有し、前記 主容器筒の前端を覆うようにはめ込み伸縮方式で初めは前記主容器筒にそって後 方に移動することができる前記保護カバーと、初めに前記主容器筒にそって後方 に移動したあと再び前記保護カバーが前記主容器筒にそって後方に移動すること を防止する、前記保護カバーに設けられた固定機構とを更にそなえた、請求の範 囲第１項記載の液状態薬剤の注入用装置。
5. ５．前記始動ハンドルと係合するために前記保護カバーから外側に拡がり得る複 数のスプリングタプを有するロックと、前記保護カバーが前記主容器筒にそって 初めに後方に移動させられるまで前記スプリングタプが外側に拡がらないように 前記スプリングタプ上に位置するスリープとを前記固定機構がそなえた、請求の 範囲第４項記載の液状態薬剤の注入用装置。
6. ６．長軸にそって先細りになった前記針が穴のない、円錐形の先端を有し、前記 先端から異なる距離に前記針の周囲にある複数の穴を前記少なくとも１個の開口 部がそなえた、請求の範囲第１項記載の液状態薬剤の注入用装置。
7. ７．前記複数の穴のそれぞれが、前記針上の同じ数の、実質的に鉛直なスリット の１つに連通している、請求の範囲第６項記載の液状態薬剤の注入用装置。
8. ８．前端および後端を有する主容器筒と、前記主容器筒の前端にある前向きの穴 と、前端および後端を有し、前記主容器筒内で滑り得るように配置されている注 射器体と、自身の先端に近接した少なくとも１個の開口部と通じる中央の内腔を 有し、前記注射器体の前端に取りつけられて、前記注射器体の内腔と通じ、患者 の皮膚を貫通し骨に侵入し骨内の赤色骨髄に入るために前記主容器筒の穴を通っ て適切な距離だけ伸進できるように配置されている針と、患者の皮膚を貫通し骨 に侵入し赤色骨髄に入るのに十分な速度で前記針を前記主容器筒の穴を通して適 切な距離だけ伸進させるために前記注射器体および前記針に力を付与する手段と 、前記針を通じて赤色骨髄中に注射器から薬剤を液状態で排出する手段とをそな えた、赤色骨髄への液状態薬剤の注入用装置。
9. ９．力を付与する前記手段が、スプリング駆動による駆動プランジャをそなえた 、請求の範囲第８項記載の、赤色骨髄への液状態薬剤の注入用装置。
10. １０．前記駆動プランジャと係合させられた注射器プランジャを、液状態で薬剤 を排出するための前記手段がそなえた、請求の範囲第９項記載の、赤色骨髄への 液状態薬剤の注入用装置。
11. １１．長軸にそって先細りになった前記針が穴のない、円錐形の先端を有し、前 記先端から異なる距離に前記針の周囲にある複数の穴を前記少なくとも１個の開 口部がそなえた、請求の範囲第８項記載の、赤色骨髄への液状態薬剤の注入用装 置。
12. １２．前記複数の穴のそれぞれが、前記針上の同じ数の、実質的に鉛直なスリッ トの１つに連通している、請求の範囲第１１項記載の、赤色骨髄への液状態薬剤 の注入用装置。
13. １３．その長軸にそって先細りとなっている本体と、円錐形で穴のない先端と、 前記先端に近接した複数の穴に通じている中央の内腔とをそなえ、前記先端から 異なる距離で周囲上に前記複数の穴が配置されている、液状態薬剤注入用装置で 使用する針。
14. １４．前記複数の穴のそれぞれが、前記針上の同じ数の、実質的に鉛直なスリッ トの１つに連通している、請求の範囲第１３項記載の針。
15. １５．前端および後端を有する主容器筒と、前記主容器筒の前端にある前向きの 穴と、前端および後端を有し、前記主容器筒内で滑り得るように配置されている 注射器体と、自身の先端に近接した少なくとも１個の開口部と通じる中央の内腔 を有し、前記注射器体の前端に取りつけられて、前記注射器体の内腔と通じ、さ らに前記主容器筒の前記穴を通って伸進するように配置された針と、前記注射器 体の後端から伸進する駆動プランジャと、前記主容器筒上に設けられて前記注射 器体の後端の位置で前記駆動プランジャを固定または開放するために前記駆動プ ランジャと係合する手段と、後記装置が患者に押しつけられたときに前記穴から 前記針を伸進させるために、また、前記注射器体から患者の体内に薬剤を放出さ せるために第一の方向に主容器筒にそって前記注射器体を移動させるように、前 記駆動プランジャに推進力を与えるために前記駆動プランジャに連接させられた 手段と、並びに、後記装置がもはや患者に押しつけられなくなったとき前記針を 前記穴の中に引き戻すために第一の方向と反対の第二の方向に前記注射器体を移 動させることができるように前記注射器体に連接させられた手段とをそなえた、 液状態薬剤の注入用装置。
16. １６．前端を有し、前記主容器筒の前端を覆うように配置され、前記主容器筒の 穴を通って前記針が前記装置が作動されたときに伸進する距離と少なくとも等し い距離で、前記主容器筒の前端を越えて伸進する前端を有し、前記主容器筒の穴 に対応する穴を有し、前記主容器筒の前端を覆うようにはめ込み伸縮の方式で初 めは前記主容器筒にそって後方に移動することができる前記保護カバーと、初め に前記主容器筒にそって後方に移動したあと再び前記保護カバーが前記主容器筒 にそって後方に移動することを防止する、前記保護カバーに設けられた固定機構 と、前記主容器筒の前端を越えて伸長した位置で前記保護カバーを前に賦勢する ための手段とを更にそなえた、請求の範囲第１５項記載の、液状態薬剤の注入用 装置。
17. １７．前記駆動プランジャに推進力を与え、前記注射器体から薬剤を放出するた めの前記手段が第一のスプリングをそなえ、さらに、第二の方向に前記注射器体 を移動させる前記手段が、圧縮されたとき前記第一のスプリングより弱いバネ力 を有する第二のスプリングをそなえた、請求の範囲第１５項記載の、液状態薬剤 の注入用装置。
18. １８．針を有する注射器を、赤色骨髄を含む骨の上方で患者の皮膚の上方に位置 させることと、前記針が患者の皮膚を貫通し骨に侵入し赤色骨髄に入るのに充分 な運動量をもつことができるよう前記注射器に十分な速度を付与することと、液 状態の薬剤を、針を通して注射器から赤色骨髄中に放出することとをそなえた、 赤色骨髄への液状態薬剤の注入方法。
19. １９．赤色骨髄が成人の胸骨の中にある、請求の範囲第１８項記載の、赤色骨髄 への液状態薬剤の注入方法。
20. ２０．赤色骨髄が小児の脛骨の中にある、請求の範囲第１８項記載の、赤色骨髄 への液状態薬剤の注入方法。
21. ２１．針を有する注射器を患者の皮膚の上方で容器筒の中に位置させることと、 容器筒を患者に対して押しつけることによって前記注射器にスプリングの負荷を 与えることと、針が容器筒から伸進し患者の皮膚に侵入することができるよう注 射器に注入速度を付与するために前記スプリングの負荷を作動させることと、薬 剤を針を通じて住人することと、さらに患者から容器筒の中へ針を引き戻すこと とをそなえた、注射による液状態薬剤注入方法。
22. ２２．針の先端が骨に侵入しさらに骨内の赤色骨髄に入るために注入速度が十分 である、請求の範囲第２１項記載の、注射による液状態薬剤注入方法。