JPH0650679Y2 - 車両用ドラムブレーキのホイールシリンダ - Google Patents

車両用ドラムブレーキのホイールシリンダ

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JPH0650679Y2
JPH0650679Y2 JP838391U JP838391U JPH0650679Y2 JP H0650679 Y2 JPH0650679 Y2 JP H0650679Y2 JP 838391 U JP838391 U JP 838391U JP 838391 U JP838391 U JP 838391U JP H0650679 Y2 JPH0650679 Y2 JP H0650679Y2
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JP
Japan
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protective cover
wheel cylinder
piston
cylinder body
pistons
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JP838391U
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宗夫 曽根
晃一 荻原
智 油井
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両用ドラムブレーキ
のホイールシリンダに関し、特に防塵ブーツを保護する
保護カバーを備えたホイールシリンダに関する。
【0002】
【従来の技術】ドラムブレーキでは、制動時に回転する
ブレーキドラム内周面にブレーキシューのライニングが
摺接すると、摩擦による高温のライニング摩耗粉がブレ
ーキドラム回転方向に飛散し、ホイールシリンダに被着
されたゴム製の防塵ブーツを劣化させる。
【0003】このため、例えば、実公平2−10827
号公報に示されるように、ホイールシリンダの開放端と
ピストン間を被包する防塵ブーツを覆う保護カバーを、
ブレーキシューの摩耗に伴うピストンの突出量全長に亘
る長さに形成し、該保護カバーをピストン外端面に形成
したシューウェブ当接面とブレーキシューのシューウェ
ブとで挾持するものがある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上述の構造で
は、保護カバーをピストン外端面に形成したシューウェ
ブ当接面とブレーキシューのシューウェブとで挾持する
ので、ブレーキシューの組付時や交換時に保護カバーが
脱落する虞れがある。
【0005】そこで本考案は、ブレーキシューの組付時
や交換時に保護カバーが脱落しないようにした車両用ド
ラムブレーキのホイールシリンダを提供することを目的
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため本考
案は、互いに離反方向に移動する一対のピストンと、両
ピストン間に配設されるホイールシリンダスプリングと
を備え、シリンダボディの開放端とピストン間を防塵ブ
ーツで被包し、該防塵ブーツを覆う保護カバーを設けた
車両用ドラムブレーキのホイールシリンダにおいて、第
1の考案では、前記保護カバーに前記各ピストンのブー
ツ保持部に嵌着される嵌着溝を形成するとともに、該保
護カバーをシリンダボディの略半分を覆う長さに形成し
て、両保護カバーのシリンダボディ中央部側の間隔を前
記ホイールシリンダスプリングの最大圧縮長よりも短く
したことを特徴とし、また、第2の考案では、前記保護
カバーに前記各ピストンのブーツ保持部に嵌着される嵌
着溝を形成するとともに、該保護カバーをシリンダボデ
ィの略半分を覆う長さに形成して、前記シリンダボディ
の中央部に保護カバーの端部が当接する突起を形成した
ことを特徴とし、さらに、第3の考案では、前記保護カ
バーを断熱性の高い材質で形成したことを特徴としてい
る。
【0007】
【作 用】したがって、保護カバーがピストンのブーツ
保持部に嵌着されるので、ブレーキシューの組付時や交
換時の保護カバーの脱落が防止できる。
【0008】また、ブレーキシューの組付時や交換時
に、両ピストンにそれぞれブレーキシューを当接させる
と、両ブレーキシュー間には既にリターンスプリングが
張設されているため、リターンスプリングの引張力によ
り両ピストンをシリンダボディ内に押込んで、ホイール
シリンダスプリングを圧縮させる力が働くが、第1の考
案の構成では、両保護カバー間の間隔をホイールシリン
ダスプリングの最大圧縮長よりも短くしているので、両
保護カバーの端部同士が当接してホイールシリンダスプ
リングの圧縮長を最大圧縮長よりも短くし、ホイールシ
リンダスプリングの弾発係数が変化するのを防止する。
【0009】さらに、ブレーキシューの組付時や交換時
において、一方のブレーキシューを一方のピストンに当
接させてから他方のブレーキシューを他方のピストンに
当接させる間に、一方のピストンがリターンスプリング
の引張力によりシリンダボディ内に押込まれ、他方のピ
ストンをシリンダボディから大きく押出して防塵ブーツ
を破くようなことがあるが、第2の考案の構成では、押
込まれた一方のピストンの保護カバーの端部がシリンダ
ボディ中央部に形成された突起に当接して押込み量を規
制するので、他方のピストンをシリンダボディから大き
く押出さない。
【0010】また、ピストンの押込み量を規制するの
で、第1の考案と同様に、ホイールシリンダスプリング
の弾発係数が変化するのを防止する。
【0011】さらに、保護カバーを断熱性の高い材質で
形成することにより、制動熱のホイールシリンダへの伝
達を抑制する。
【0012】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0013】図1乃至図4は本考案の第1実施例を示す
もので、ドラムブレーキ1は、バックプレート2に対向
配置した一対のブレーキシュー3,3をシューホールド
ダウンピン4とシューホールドスプリング5とで弾持す
るとともに、ブレーキシュー3,3の一方の端部間にホ
イールシリンダ6を、他方の端部間にアンカー7をそれ
ぞれ固設している。
【0014】また、ブレーキシュー3,3間には、リタ
ーンスプリング8と、制動間隙自動調整装置を備えたス
トラット9とが配設されている。
【0015】ホイールシリンダ6には、シリンダボディ
10内に一対のピストン11,11が液密かつ移動可能
に嵌挿され、両ピストン11,11間に配設されたホイ
ールシリンダスプリング12の弾発力により、ピストン
11,11の外端がシリンダボディ10両側の開放端か
らそれぞれ突出している。
【0016】また、両ピストン11,11間に液圧室1
3が画成され、該液圧室13に供給される圧液により両
ピストン11,11は、互いに離反方向へ移動してブレ
ーキシュー3,3を拡開して制動作用を行う。
【0017】シリンダボディ10両側の開放端から突出
するピストン11,11の外端側には、それぞれブーツ
保持部11aとシューウェブ当接面11bとが形成さ
れ、シリンダボデイ10両側の開放端と各ブーツ保持部
11aとの間は、防塵ブーツ14,14にてそれぞれ被
包されている。
【0018】上記防塵ブーツ14,14の外側には、断
熱性の高いフェノール系樹脂で形成された保護カバー1
5,15がそれぞれ設けられている。
【0019】この保護カバー15は、シリンダボディ1
0の略半分の長さに形成されたアーチ状のカバー部15
aの一側に側板15bを取付け、側板15bに、ピスト
ン11のブーツ保持部11aよりもやや小径の嵌着溝1
5cを形成している。
【0020】上記保護カバー15は、前記嵌着溝15c
をピストン11のブーツ保持部11aに嵌着してピスト
ン11に取付けられ、防塵ブーツ14とシリンダボディ
10の略半分を覆っており、両保護カバー15,15の
シリンダボディ10中央部側端部15d,15dは、前
記ホイールシリンダスプリング12の最大圧縮長よりも
短い間隔L1 を有して対向している。
【0021】このように構成することにより、制動時に
発生する高温のライニング摩耗粉が飛散して防塵ブーツ
を劣化させるのを保護カバー15にて防ぐとともに、保
護カバー15がピストン11のブーツ保持部11aに嵌
着されているので、ブレーキシュー3,3の組付時や交
換時に保護カバー15が脱落することも防止できる。
【0022】また、ブレーキシュー3,3の組付時や交
換時に、両ピストン11,11のシューウェブ当接面1
1b,11bにそれぞれブレーキシュー3,3を当接さ
せても、保護カバー15,15のシリンダボディ10中
央部側端部15d,15d間の間隔L1 をホイールシリ
ンダスプリング12の最大圧縮長よりも短くしているの
で、保護カバー15,15の端部同士が当接してホイー
ルシリンダスプリング12の圧縮長を最大圧縮長よりも
短くし、ホイールシリンダスプリング12の弾発係数が
変化するのを防止する。
【0023】さらに、保護カバー15が断熱性の高いフ
ェノール系樹脂で形成されているので、制動熱のホイー
ルシリンダ6への伝達を抑制する。尚、保護カバー15
の材質は、フェノール系樹脂以外の断熱性の高い材質、
例えば、ステンレスや鉄板にセラミック溶射を施したも
のであっても良い。
【0024】図5及び図6は本考案の第2実施例を示す
もので、図中前記第1実施例と同一要素のものについて
は同一の符号を付して説明を省略する。
【0025】シリンダボディ20は、その中央部をわず
かに残して両側開放端から突出するピストン11,11
のブーツ保持部11a,11aに嵌着された保護カバー
21,21にて覆われており、該シリンダボディ20の
中央部には突起22が形成されている。
【0026】一方、保護カバー21,21の中央部側端
部には、前記突起22に対応して切欠き21a,21a
がそれぞれ形成され、該切欠き21a,21aと突起2
2との間隔は、防塵ブーツ14の厚さよりも短く設定さ
れている。
【0027】尚、保護カバー21は、前記第1実施例と
同様に、断熱性の高い材質で形成されている。
【0028】このように構成することにより、ブレーキ
シュー3,3の組付時や交換時において、一方のブレー
キシュー3を一方のピストン11に当接させてから他方
のブレーキシュー3を他方のピストン11に当接させる
間に、一方のピストン11がシリンダボディ20内に押
込まれても、押込まれた一方のピストン11の保護カバ
ー21の端部21aがシリンダボディ20の中央部に形
成された突起22に当接して押込み量を規制するので、
他方のピストン11をシリンダボディ20から大きく押
出さない。
【0029】また、ピストン11の押込み量を規制する
ので、第1実施例と同様に、ホイールシリンダスプリン
グ12の弾発係数が変化するのを防止する。
【0030】
【考案の効果】本考案は以上のように、ドラムブレーキ
のホイールシリンダの開放端とピストン間に取り付けら
れる防塵ブーツを覆う保護カバーを、第1の考案では、
前記保護カバーに前記各ピストンのブーツ保持部に嵌着
される嵌着溝を形成するとともに、該保護カバーをシリ
ンダボディの略半分を覆う長さに形成して、両保護カバ
ーのシリンダボディ中央部側の間隔を前記ホイールシリ
ンダスプリングの最大圧縮長よりも短くしたので、ブレ
ーキシューの組付時や交換時の保護カバーの脱落が防止
できる。
【0031】また、ブレーキシューの組付時や交換時
に、両ピストンにそれぞれブレーキシューを当接させる
と、両ブレーキシュー間には既にリターンスプリングが
張設されているため、リターンスプリングの引張力によ
り両ピストンをシリンダボディ内に押込んで、ホイール
シリンダスプリングを圧縮させる力が働くが、両保護カ
バー間の間隔をホイールシリンダスプリングの最大圧縮
長よりも短くしているので、両保護カバーの端部同士が
当接してホイールシリンダスプリングの圧縮長を最大圧
縮長よりも短くし、ホイールシリンダスプリングの弾発
係数が変化するのを防止する。
【0032】第2の考案では、前記保護カバーに前記各
ピストンのブーツ保持部に嵌着される嵌着溝を形成する
とともに、該保護カバーをシリンダボディの略半分を覆
う長さに形成して、前記シリンダボディの中央部に保護
カバーの端部が当接する突起を形成したので、ブレーキ
シューの組付時や交換時において、一方のブレーキシュ
ーを一方のピストンに当接させてから他方のブレーキシ
ューを他方のピストンに当接させる間に、一方のピスト
ンがリターンスプリングの引張力によりシリンダボディ
内に押込まれ、他方のピストンをシリンダボディから大
きく押出して防塵ブーツを破くようなことがあるが、押
込まれた一方のピストンの保護カバーの端部がシリンダ
ボディ中央部に形成された突起に当接して押込み量を規
制するので、他方のピストンをシリンダボディから大き
く押出さない。また、ピストンの押込み量を規制するの
で、第1の考案と同様に、ホイールシリンダスプリング
の弾発係数が変化するのを防止する。
【0033】さらに、保護カバーを断熱性の高い材質で
形成することにより制動熱のホイールシリンダへの伝達
を抑制する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の第1実施例を示すホイールシリンダ
の断面図である。
【図2】 本考案の第1実施例を示すドラムブレーキの
正面図である。
【図3】 本考案の第1実施例の要部の分解斜視図であ
る。
【図4】 本考案の第1実施例の要部の斜視図である。
【図5】 本考案の第2実施例を示すホイールシリンダ
の一部断面図である。
【図6】 本考案の第2実施例の要部の斜視図である。
【符号の説明】
1 ドラムブレーキ 2 バックプレート 3 ブレーキシュー 6,20 ホイールシリンダ 11 ピストン 11a ピストンのブーツ保持部 12 ホイールシリンダスプリング 14 防塵ブーツ 15,21 保護カバー 15c 嵌着溝 22 突起

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに離反方向に移動する一対のピスト
    ンと、両ピストン間に配設されるホイールシリンダスプ
    リングとを備え、シリンダボディの開放端とピストン間
    を防塵ブーツで被包し、該防塵ブーツを覆う保護カバー
    を設けた車両用ドラムブレーキのホイールシリンダにお
    いて、前記保護カバーに前記各ピストンのブーツ保持部
    に嵌着される嵌着溝を形成するとともに、該保護カバー
    をシリンダボディの略半分を覆う長さに形成して、両保
    護カバーのシリンダボディ中央部側の間隔を前記ホイー
    ルシリンダスプリングの最大圧縮長よりも短くしたこと
    を特徴とする車両用ドラムブレーキのホイールシリン
    ダ。
  2. 【請求項2】 互いに離反方向に移動する一対のピスト
    ンと、両ピストン間に配設されるホイールシリンダスプ
    リングとを備え、シリンダボディの開放端とピストン間
    を防塵ブーツで被包し、該防塵ブーツを覆う保護カバー
    を設けた車両用ドラムブレーキのホイールシリンダにお
    いて、前記保護カバーに前記各ピストンのブーツ保持部
    に嵌着される嵌着溝を形成するとともに、該保護カバー
    をシリンダボディの略半分を覆う長さに形成して、前記
    シリンダボディの中央部に保護カバーの端部が当接する
    突起を形成したことを特徴とする車両用ドラムブレーキ
    のホイールシリンダ。
  3. 【請求項3】 前記保護カバーを断熱性の高い材質で形
    成したことを特徴とする請求項1または2記載の車両用
    ドラムブレーキのホイールシリンダ。
JP838391U 1991-02-22 1991-02-22 車両用ドラムブレーキのホイールシリンダ Expired - Lifetime JPH0650679Y2 (ja)

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JPH04105644U JPH04105644U (ja) 1992-09-11
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