JPH0143559Y2 - - Google Patents

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JPH0143559Y2
JPH0143559Y2 JP1981097044U JP9704481U JPH0143559Y2 JP H0143559 Y2 JPH0143559 Y2 JP H0143559Y2 JP 1981097044 U JP1981097044 U JP 1981097044U JP 9704481 U JP9704481 U JP 9704481U JP H0143559 Y2 JPH0143559 Y2 JP H0143559Y2
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JP
Japan
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friction
disc rotor
disc
circumferential side
friction material
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JP1981097044U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はデイスクブレーキの摩擦パツドに関
し、更に詳しくは、偏摩耗が生じない摩擦パツド
に関するものである。
デイスクブレーキの摩擦パツドは矩形板状の裏
金に摩擦材を固着して構成され、その摩擦材は均
質かつ均等密度に圧縮成形されるのが一般的であ
る。
しかしながら、制動時におけるキヤリパの撓み
に起因してそのキヤリパによつて押圧される摩擦
パツドのデイスクロータに対する面圧力が必ずし
も均等とならないため、上記従来の摩擦パツド
は、デイスクロータの半径方向の偏摩耗が大きい
欠点があつた。このような偏摩耗は、摩擦パツド
の寿命を短縮させるのみならず、制動時のアイド
ルストロークが大きくなることに起因して、制動
感覚の悪化や摩擦パツドの引き摺りを生ずる場合
がある。そして、その摩擦パツドの引き摺りは徒
らに車輌の燃料消費量を増大させるとともに、フ
エードの原因にもなり得るのである。
本考案は以上の事情を背景として為されたもの
であり、その目的とするところは、デイスクロー
タの半径方向における偏摩耗が生じないデイスク
ブレーキの摩擦パツドを提供することにある。
斯る目的を達成するため、本考案の摩擦パツド
は、前記摩擦材の密度を、デイスクロータの外周
側から内周側に向かうに従つて高くなるように形
成したことを特徴とする。
以下、本考案の一実施例を示す図面に基づいて
詳細に説明する。
第1図において、2は図示しない車輪とともに
回転するデイスクロータであり、その両側にはデ
イスクロータ2に対向しかつデイスクロータ2の
回転軸に平行な方向の移動が可能にトルク受け4
に支持された摩擦パツド6,8が配設されてい
る。
キヤリパ10は、相対向するシリンダ部12及
びリアクシヨン部14とこれ等を片側で結合する
ブリツジ部16とを備え、デイスクロータ2及び
摩擦パツド6,8を跨いだ状態で、デイスクロー
タ2の回転軸に平行な方向の移動が可能にトルク
受け4に支持されている。
シリンダ部12にはデイスクロータ2側に開口
するシリンダボア18が穿設されるとともに、こ
のシリンダボア18には有底円筒状のピストン2
0が滑合されている。したがつて、制動液圧がシ
リンダボア18内に供給されるに伴つてピストン
20が突き出され、摩擦パツド8がデイスクロー
タ2の一方の摩擦面に押圧されるとともに、その
反作用によつてキヤリパ10が移動させられ、リ
アクシヨン部14によつて摩擦パツド6がデイス
クロータ2の他方の摩擦面に押圧されるようにな
つている。尚、22はピストン20の引込作用を
為すシールリングである。
ここで、摩擦パツド6,8はデイスクロータ2
に摺接する側の摩擦材24,26と、これ等の摩
擦材24,26が固着された矩形板状の裏金2
8,30とをそれぞれ備えており、その摩擦材2
4,26は、第2図に示されるように、デイスク
ロータ2の外周側から内周側へ向かうに従つてそ
の密度が高くなるように形成されている。尚、第
2図中の点線は従来の摩擦パツドの密度を示す。
上記摩擦材24,26は次に示す如き方法にて
製作されることができる。すなわち、摩擦材2
4,26の材質は通常石綿とレジン、ゴム、アス
フアルト等の結合剤と無機紛末からなる充填材等
との混合体材料から成り、これが加熱及び圧縮に
よつて所定形状の摩擦材24,26に成形される
のであるが、第3図に示されるように、たとえば
裏金28上に予め略均等厚みに用意された上記混
合体材料を押圧面が傾斜したプレス型(上型)3
2にて圧縮及び加熱することにより、上記押圧面
に倣つた形状の摩擦材をまず成形し、その後その
摩擦材の表面が平担となるように図中の点線より
上の部分を切除加工する。この方法による摩擦パ
ツド6の摩擦材24は、上記プレス型32押圧面
の下方に突き出した部分に対応する位置ほど強く
圧縮されるのでその位置の硬度及び密度が高く成
形される。尚、第3図は圧縮時の状態を示す。
また、摩擦材24,26は第4図に示す方法に
よつても製作されることができる。すなわち、た
とえば裏金28上に一方の端から他方の端に向う
に従つて厚みが直線的に減小するように前記混合
体材料を用意し、その後、押圧面が裏金28に対
して平行なプレス型34にて図中の点線位置まで
圧縮、及び加熱することにより、圧縮前の厚み寸
法が大きい位置ほど硬度及び密度が高い摩擦材2
4が成形される。第4図は圧縮前の状態を示す。
尚、第1図及び第3図の摩擦材24,26に
は、圧縮状態の理解を容易にするために、摩擦材
24,26中の気孔(ポロシテイ)36が誇張し
て示されている。
以下、本実施例の作用効果を説明する。
ブレーキ操作が為され、制動液圧がシリンダボ
ア18内に供給されるに伴つて、摩擦パツド6及
び8がリアクシヨン部14及びピストン20によ
つてデイスクロータ2に押圧される。このときの
キヤリパ10は、第5図に誇張して示されている
ように、摩擦パツド6及び8へ与える押圧力の反
力によつてリアクシヨン部14とシリンダ部12
とが離隔する方向に撓むので、摩擦パツド6及び
8は、偏つた押圧力にて押圧され、デイスクロー
タ2の外周側に向う程大きくなる不均一な面圧に
よつてデイスクロータ2に押圧される。このよう
な現象は制動液圧が高くなる程顕著であり、その
高い面圧部分の摩擦材が早く摩耗して摩耗量が不
均一となり、偏摩耗が生じ易いのである。
しかしながら、本実施例の摩擦材24,26に
よれば、第6図に示されるように、キヤリパ10
の撓みによつて摩擦パツド6,8が偏つた押圧力
にて押圧されても、平均化された面圧によつて摩
擦パツド6,8がデイスクロータ2に押圧され偏
摩耗が生じないのである。すなわち、デイスクロ
ータ2の外周側に位置する部分の摩擦材24,2
6は、その内周側に位置する部分に比較して硬度
及び密度が低いので、押圧力に対して弾性変形し
易い。このため、キヤリパ10の撓みによつて相
互に僅か拡開した状態のリアクシヨン部14及び
ピストン20によつて摩擦パツド6及び8が外周
側に偏つた押圧力をもつてデイスクロータ2に押
圧されると、その押圧力に従つてデイスクロータ
2外周側に位置する部分の摩擦材24,26が僅
かに圧縮変形するため、その部分の押圧力が分散
されるとともに、リアクシヨン部14及びピスト
ン20と裏金28及び30とが略全面的に均等な
面圧で接触する状態となり、実質上平均化された
面圧によつて摩擦材24,26がデイスクロータ
2に押圧されるのである。尚、第6図の点線は、
均等な硬度の摩擦材を備えた従来の摩擦パツドに
おける面圧を示す。
このように、本実施例によれば、キヤリパ10
の撓みが生じても、平均化された面圧によつて摩
擦パツド6,8がデイスクロータ2に押圧される
ので、デイスクロータ2の半径方向において摩擦
パツド6,8の偏摩耗が殆んど解消されるのであ
る。
以上、本考案の実施例について説明したが、本
考案は、更に他の種々な態様にも適用される。
たとえば、前述の実施例における摩擦材24,
26は、デイスクロータ2の外周側から内周側に
向かうに従つて連続的に硬度が高くされている
が、第7図に示されるように、段階的に高くされ
てもよいのである。すなわち、摩擦パツド38
は、デイスクロータ2の円周方向に平行な3種類
の硬度の異なる直方体状の摩擦材40,42,4
4がデイスクロータ2の内周側から外周側へ硬度
の高いものから順に並列させられた状態で裏金4
6に固着されて構成される。
また、摩擦材24,26の材質は、石綿を合成
樹脂等で結合させる所謂有機ライニングのみなら
ず、金属粉を成形及び焼結して製作する所謂無機
ライニングであつてもよい。
更に、前述の実施例において硬度を変化させた
摩擦材24,26がデイスクロータ2の両側に配
設されているが、偏摩耗の生じ易い側の片方のみ
に用いられてもよいのである。
尚、上述したのはあくまでも本考案の一実施例
であり、本考案はその精神を逸脱しない範囲にお
いて種々変更が加えられ得るものである。
以上詳記したように、本考案のデイスクブレー
キの摩擦パツドによれば、デイスクロータの半径
方向における偏摩耗が生じないので、摩擦パツド
の寿命の短縮化及び制動時のアイドルストローク
の増大が防止され、摩擦パツドの偏摩耗に起因す
る制動感覚の悪化や摩擦パツドの引き摺りが解消
される優れた効果を生ずるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を含むデイスクブレ
ーキの要部を示す一部を切欠いた正面図である。
第2図は第1図の実施例における摩擦材の硬度を
示す特性図である。第3図及び第4図は第1図の
実施例の製造方法をそれぞれ示す図である。第5
図は第1図の作用状態を説明する図である。第6
図は第1図の実施例の作用を説明する図である。
第7図は本考案の他の実施例を示す図である。 6,8……摩擦パツド、10……キヤリパ、2
4,26,40,42,44……摩擦材、28,
30,46……裏金。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 摩擦材と該摩擦材が固着された裏金とを備え、
    キヤリパによつてデイスクロータに押圧されるこ
    とにより該デイスクロータの回転を抑制するデイ
    スクブレーキの摩擦パツドにおいて、 前記摩擦材を、その密度が前記デイスクロータ
    の外周側から内周側に向かうに従つて高くなるよ
    うに形成したことを特徴とするデイスクブレーキ
    の摩擦パツド。
JP9704481U 1981-06-29 1981-06-29 ディスクブレーキの摩擦パッド Granted JPS582432U (ja)

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JP9704481U JPS582432U (ja) 1981-06-29 1981-06-29 ディスクブレーキの摩擦パッド

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JP9704481U JPS582432U (ja) 1981-06-29 1981-06-29 ディスクブレーキの摩擦パッド

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JPS582432U JPS582432U (ja) 1983-01-08
JPH0143559Y2 true JPH0143559Y2 (ja) 1989-12-18

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0182344U (ja) * 1987-11-20 1989-06-01

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5442569A (en) * 1977-09-09 1979-04-04 Toyota Motor Corp Anti-noise pad for disc brake

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56113241U (ja) * 1980-02-01 1981-09-01

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5442569A (en) * 1977-09-09 1979-04-04 Toyota Motor Corp Anti-noise pad for disc brake

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JPS582432U (ja) 1983-01-08

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