JPH0650659Y2 - 電磁制動機用ばね圧縮量計測治具 - Google Patents

電磁制動機用ばね圧縮量計測治具

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JPH0650659Y2
JPH0650659Y2 JP1988119387U JP11938788U JPH0650659Y2 JP H0650659 Y2 JPH0650659 Y2 JP H0650659Y2 JP 1988119387 U JP1988119387 U JP 1988119387U JP 11938788 U JP11938788 U JP 11938788U JP H0650659 Y2 JPH0650659 Y2 JP H0650659Y2
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JP
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bolt
spring
electromagnetic brake
scale
compression amount
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JP1988119387U
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JPH0240774U (ja
Inventor
実 小沢
文雄 中尾
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株式会社日立ビルシステムサービス
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は電磁制動機用ばね圧縮量計測治具に関する。
〔従来の技術〕
第5図は従来の電磁制動機におけるばね圧縮量計測方法
を説明する要部正面図である。なお、この第5図は後述
する第2図のB部分の拡大図に対応するものである。
この第5図において、4はシューを介してドラムの円筒
面を押圧可能な電磁制動機の一方のレバー、5はレバ4
の上部に嵌挿されるボルト、6はボルト5の端部に備え
られ、一端がレバー4に当接するばね、7はばね6の他
端に装着されるばね座、8ばボルト5の端部に設けられ
るばね部に螺合し、ばね座7を介しばね6を圧縮するナ
ット、11は一端がレバー4に当接され、ボルト5の長手
方向に沿って配置されるスケールである。従来は、エレ
ベータの保守点検等による電磁制動機の分解組立後にそ
のばね6の圧縮量が所定値になっているか否かを計測し
てバネの圧縮量の調整をする場合、単にスケール11が用
いられていた。
そして、従来のばね圧縮量計測方法にあっては、ばね座
7の円周上で90度ごとに4箇所を計測点として選び、こ
れらの計測点でスケール11を把持しながら、レバー4と
ばね座7との間の距離寸法Gを計測する。これらの距離
寸法Gを平均してばね6の圧縮量を算出し、この圧縮量
に応じてナット7を締め込んだり、ゆるめたりして、ば
ね6の圧縮量の調整を行なうようにしていた。
なお、この種のものに関連する参考公知例として、例え
ば実開昭56−36683号公報に示されるものが挙げられ
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
このように、従来は、エレベータの保守点検等により電
磁制動機を分解組立後にそのばね6の圧縮量を計測して
調整する場合、専用の治具のようなものは用いないで、
単にスケール11のみを用いて作業を行っていた。ところ
が、近年、建物の大型化や高層化が進むに従い、これら
の建物に設置されるエレベータの台数が増加の一途をた
どっており、これに伴って、エレベータの保守点検、調
整などの作業も増加しており、これらの作業の効率向上
を図ることが重要な急務となっている。
また、上述した従来技術にあっては、スケール11を手で
把持し、ボルト5の長手方向に沿うように保持するとと
もに、このスケール11により距離寸法Gをばね座7の4
箇所で測定して平均値を算出するという煩わしさを伴
い、かつ、計測値の精度が低いという問題がある。さら
に、計測値にばら付きがあるときには、この計測を繰り
返す必要があり、このような不正確な計測の場合が少な
くないので、余計に手間と時間を要していた。
本考案は上記のような従来技術における実情に鑑みてな
されたもので、その目的は、手でスケールを保持するこ
とを要さずに、確実にばねの圧縮量が所定値になってい
るか否かを計測することのできる電磁制動機用ばね圧縮
量計測治具を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成するために、本考案は、駆動軸に連結さ
れるドラムと、一端が回動可能に支持され、シューを介
し前記ドラムの円筒面を押圧可能な1対のレバーと、こ
れらのレバーの他端に係合し、両端にねじ部が設けられ
るボルトと、このボルトの両端にそれぞれ配設され、一
端が前記レバーに当接するばねと、これらのばねの他端
に装着されるばね座と、前記ボルトのねじ部に螺合し、
前記ばね座を介し前記ばねをそれぞれ圧縮するナットと
を有する電磁制動機における前記ばねの圧縮量を計測し
て調整するのに用いる治具を、一端が前記ばね座のばね
から離隔する側に当接し、前記ボルトの長手方向に沿っ
てこのボルトの端部より突出して配置される延設部と、
この延設部の他端に取付けられる案内部と、この案内部
に移動可能に備えられ、かつ、一端が前記ボルトの端部
に当接した状態で前記ボルトの長手方向に沿って保持さ
れるスケールとから構成してある。
〔作用〕
本考案は上記のように構成したので、一端がばね座に当
接する延設部は、ボルトの長手方向に沿ってこのボルト
の端部より突出して配置される。また、この延設部の他
端には案内部が取付けられ、この案内部にスケールが移
動可能に備えられて上述したボルトの長手方向に沿って
保持されている。そして、このスケールを端部がボルト
の端部に当接するまで人手により移動し、このときの案
内部分のスケールの目盛りを読み取るようになってい
る。これにより、手でスケールを保持することを要さず
に、確実にばねの圧縮量が設定値になっているか否かを
計測することができる。
〔実施例〕
以下、本考案の電磁制動機用ばね圧縮量計測治具を図に
基づいて説明する。
第1図ないし第3図は本考案の電磁制動機用ばね圧縮量
計測治具の一実施例を示す図で、第1図は計測時の状態
を示す縦断面図、第2図は第1図の電磁制動機用ばね圧
縮量計測治具により計測が行なわれる電磁制動機の構成
を示す正面図、第3図は第1図の電磁制動機用ばね圧縮
量計測治具の側面図である。なお、第1図は第2図のA
部分の拡大図である。また、これらの第1図および第2
図において、前述した第5図に示すものと同等のものは
同一符号を付してある。
まず、電磁制動機の構成を示す第2図において、1は図
示しない駆動軸に連結されるドラム、2,2aはドラム1の
円筒面に当接可能なシュー、3,3aは図示しないフレーム
に支持される軸、4,4aはドラム1の円筒面の両側方でそ
れぞれ配置され、下端が軸3,3aに回動可能に取付けられ
る1対のレバーで、これらのレバー4,4aは中間部でそれ
ぞれのシュー2,2aをドラム1に近接する方向へ押圧する
ようになっている。5はレバー4,4aの上部に嵌挿される
ボルト、6,6aはボルト5の両端にそれぞれ配設され、一
端がレバー4,4aに当接するばね、7,7aはばね6,6aの他端
にそれぞれ装着されるばね座、8,8aはボルト5の両端に
設けられるねじ部5bにそれぞれ螺合し、ばね座7,7aを介
しばね6,6aを圧縮するナット、9はボルト5の上方に設
置され、レバー4,4aの上端を互いに離隔する方向へ押圧
可能な電磁コイル、10はボルト5の端部部分に備えられ
る電磁制動機用ばね圧縮量計測治具である。
また、この電磁制動機用ばね圧縮量計測治具10の構成を
示す第1図において、10aは一端がばね座7aに当接し、
ボルト5の長手方向に沿ってボルト5の端部5aより突出
して配置される延設部、例えばボルト5の長手方向を中
心としてばね座7aの外径より小さな外径の断面を有する
円筒体、10bは延設部10aの他端を覆う案内部、例えば延
設部10aの外径と同等の外径を有する円盤体、10cは案内
部10bの中心部に設けられる穴、10dは穴10cに移動可能
に嵌入されるスケールである。このスケール10dは、例
えば第3図に示すように長方形の断面を有しており、こ
れに対応して穴10cも長方形に形成されている。そし
て、この穴10cにはボルト5の長手方向に沿う基準面10e
が備えられ、この基準面10eに当接するスケール10dがボ
ルト5の長手方向に沿って保持されるようになってい
る。
この実施例にあっては、ばね6aの圧縮量が所定値になっ
ているか否かの計測を行なうに当っては、まず延設部10
aの一端をナット8aの周囲に配置してばね座7aに当接さ
せておく。次に、延設部10aの他端を覆う案内部10bの穴
10cにスケール10dを嵌入し、端部がボルト5の端部5aに
当接するまで押し込む。そして、案内部10b部分のスケ
ール10dの目盛りを読み取る。このとき、ばね6aの圧縮
量が設定値と異なる場合には、ナット8aを回転させてば
ね6aの圧縮量が所定値となるように調整を行なうことと
なる。こうした調整作業時にばね6aの圧縮量を再計測し
た場合、スケール10dは、不動のボルト5の端部5aに当
接した状態で常に同じ位置に位置決めされるのに対し、
ばね座7aに当接させる延設部10aの方は、ばね6aの圧縮
量の調整によるばね座7aの移動に伴って位置が変化する
ため、その調整作業によるバネ6aの圧縮量をスケール10
dの目盛りに正確に表示することができる。なお、もう
1つのばね6の圧縮量が所定値になっているか否かの計
測も同様に行なわれる。
このように構成した実施例にあっては、手でスケール10
dを保持することを要さずに、確実にばね6,6aの圧縮量
が所定値になっているか否かを計測することができる。
また、簡単な構造であることから、取扱いが容易であ
る。
なお、この実施例には案内体10bの穴10cに基準面10eを
備えたが、この基準面10eに磁石を設けたり、あるい
は、穴10cとスケール10dとの間に弾性体を介在させたり
すれば、スケール10dをボルト5の長手方向に沿ってよ
り確実に保持することができる。
第4図は本考案の電磁制動機用ばね圧縮量計測治具の他
の実施例を示す側面図である。なお、この第4図は前述
した第3図に対応する図である。また、この第4図にお
いて、前述した第1〜第3図に示したものと同等のもの
は同一符号を付してある。
第4図において、10fは棒状のスケール、10gはスケール
10fが嵌入される穴である。スケール10fは前述した長板
状のスケール10dに対応するものであるが、この場合に
も同様の効果がある。
〔考案の効果〕
本考案は以上のように構成したので、電磁制動機用のば
ねの圧縮量の調整を行う際に、手でスケールを保持する
ことを要さずに、ばねの圧縮量が設定値になっているか
否かを、ワンタッチで確実に計測でき、したがって、短
時間で正確な測定を行ない、作業効率の向上を図ること
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案の電磁制動機用ばね圧縮量
計測治具の一実施例を示す図で、第1図は計測時の状態
を示す縦断面図、第2図は第1図の電磁制動機用ばね圧
縮量計測治具により計測が行なわれる電磁制動機の構成
を示す正面図、第3図は第1図の電磁制動機用ばね圧縮
量計測治具の側面図、第4図は本考案の治具の他の実施
例を示す側面図、第5図は従来の電磁制動機用ばね圧縮
量計測方法を説明する要部正面図である。 1……ドラム、2,2a……シュー、4,4a……レバー、5…
…ボルト、5a……端部、6,6a……ばね、7,7a……ばね
座、8,8a……ナット、10……電磁制動機用ばね圧縮量計
測治具、10a……延設部、10b……案内部、10c,10d……
穴、10d,10f……スケール、10e……基準面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動軸に連結されるドラムと、一端が回動
    可能に支持され、シューを介し前記ドラムの円筒面を押
    圧可能な1対のレバーと、これらのレバーの他端に係合
    し、両端にねじ部が設けられるボルトと、このボルトの
    両端にそれぞれ配設され、一端が前記レバーに当接する
    ばねと、これらのばねの他端に装着されるばね座と、前
    記ボルトのねじ部に螺合し、前記ばね座を介し前記ばね
    をそれぞれ圧縮するナットとを有する電磁制動機におけ
    る前記ばねの圧縮量を計測して調整するのに用いる治具
    であって、一端が前記ばね座のばねから離隔する側に当
    接し、前記ボルトの長手方向に沿ってこのボルトの端部
    より突出して配置される延設部と、この延設部の他端に
    取付けられる案内部と、この案内部に移動可能に備えら
    れ、かつ、一端が前記ボルトの端部に当接した状態で前
    記ボルトの長手方向に沿って保持されるスケールとから
    なることを特徴とする電磁制動機用ばね圧縮量計測治
    具。
JP1988119387U 1988-09-13 1988-09-13 電磁制動機用ばね圧縮量計測治具 Expired - Lifetime JPH0650659Y2 (ja)

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JPH0240774U JPH0240774U (ja) 1990-03-20
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