JPH06506414A - 鋸刃ブレードを備えた鋸断機のための裂開防止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 鋸刃ブレードを備えた鋸断機のための裂開防止装置本発明は、請求の範囲の請求 項１の上位概念に記載の、鋸刃ブレードを備えた鋸断機のための裂開防止装置（ ＾ｎｔｉ−ｓｐｌｉｎｔｅｒｉｎｇ　ｄｅｖｉｃｅ）に関する。

例えばヨーロッパ特許第２５９７１６号明細書に記載されている、金属を張られ たラミネートウェブを個々のプレートに分割するための装置では、裂開防止装置 は、鋸刃ブレードに対して変わらないポジションを占めており、したがってこの 公知の装置では、特に切断深さが変化した場合に、裂開防止装置と鋸刃ブレード との間における機能的な協働を保証することができない。この結果、工作物の切 断縁部はきれいにならず、したがって後処理をしな（ではならない。

ゆえに本発明の課題は、上に述べた先行技術を出発点として、先行技術における 欠点を排除することができる、鋸刃ブレードを備えた鋸断機のための裂開防止装 置を提供することである。

この課題を解決するために本発明の構成では、請求項１の特徴部分に記載のよう に構成した。

本発明はいずれにせよ、裂開防止装置が次のように働く場合に、実現されること が明らかである。すなわち本発明による裂開防止装置が、手持ち式丸鋸の運転時 に、工作物と走出する鋸刃ブレードの刃とに同時に作用結合しており、この結果 、裂開防止装置が工作物に対してのみならず、鋸刃ブレードに対しても力を加え 、しかもこの場合に位置決め装置、つまり、裂開防止装置が運転に適したポジシ ョンを占めることを保証する位置決め装置と協働することになる。裂開防止装置 が力を作用させることによって、鋸刃ブレードの刃と裂開防止装置との間に間隙 の生じることが阻止される。裂開防止装置が切断部の範囲において十分に工作物 の上に載設していることに基づいて、この範囲においても、きれいでない切断縁 部を生ぜしめる原因と見做される間隙が形成されることはない。さらにまた、鋸 刃ブレードの振動を抑制すること、それどころか完全に排除することによって、 切断ラインを極めて正確なものにすることができる。

本発明の別の有利な構成は、請求項２以下に記載されている。

本発明による裂開防止装置が、鋸断テーブルを備えた鋸断機において使用される 場合には、裂開防止装置の、工作物に載設している部分が、工作物と鋸断テーブ ルとによって規定されているコンタクト平面に位置しているか、又は、鋸断テー ブルから工作物の方向に突出していると、有利である。また択一的な提案は特に 、鋸断機が凹凸のある工作物を切断するために使用される場合に、適している。

本発明の別の有利な構成では、裂開防止装置が、鋸刃ブレードに対して半径方向 において移動可能であり、かつこの場合に調節可能である。本発明によるこの処 置は特に次の場合、すなわち、手持ち式丸鋸が沈み込み型鋸として構成されてい て、その沈み込み深さが必要に応じて変化させられるようになっている場合に、 有利に使用することができる。裂開防止装置を半径方向において移動調節するこ とによって、裂開防止装置が常に少なくとも鋸刃ブレードの刃と圧力結合するこ とを保証することができる。

本発明の別の有利な構成では、裂開防止装置が鋸断機と枢着結合可能であり、か つ鋸刃ブレードの軸線を中心にして、又は該軸線に対して平行に延びている軸線 を中心にして旋回可能である。このように構成されていると、切断過程中に鋸刃 ブレードの沈み込み深さが変化した場合でも、裂開防止装置は鋸刃ブレードの刃 と確実に運転結合することが可能である。本発明の別の構成では、裂開防止装置 が、鋸刃ブレードに作用する裂開防止装置の圧力を規定することができる少なく とも１つのばねエレメントと協働するようになっている。このように構成されて いると、特に、１つの鋸断機において種々様々な寸法の鋸刃ブレードを使用する ことができるようになる。

本発明の別の有利な構成では、裂開防止装置が、鋸刃ブレードの本体と圧力結合 しているセンサを有しており、該センサが、鋸刃ブレードの刃と圧力結合してい て裂開防止部材として構成されている部分を有している。このように構成されて いると、鋸刃ブレードの刃と圧力結合している部分の摩耗が明らかに減じられる 。それというのは、センサが、裂開防止装置によって生ぜしめられる本来の圧力 を鋸刃ブレードに伝達するのに対して、鋸刃ブレードの刃と作用結合している裂 開防止部材は鋸刃ブレードに最小の圧力しか加えないからである。有利には軸受 材料から成るセンサは、同時に、鋸刃ブレードの振動減衰装置としても働くので 、単純な処置によって２つの利点を得ることができる。すなわち一方では、裂開 防止装置の摩耗が著しく減じられ、かつ他方では、裂開防止部材をセンサよりも 著しく軟らかい材料から構成することが可能である本発明の特に有利な別の構成 では、裂開防止装置が、鋸断機と解離可能に結合可能なケーシング内に取付は可 能であり、このように構成されていると、裂開防止装置は、裂開防止装置の個々 の部分が摩耗した場合に、簡単に交換することができる。

本発明のさらに別の構成では、位置決め装置がアームの形をしており、該アーム が、鋸刃ブレードの軸線に対して平行に延びている軸線を中心にして旋回可能で あるか、もしくは鋸刃ブレードの軸線に対して垂直に延びている平面に位置して いるカーブに沿って移動可能である。この場合に有利には、裂開防止装置が、円 筒区分の形をしていて、その軸線を中心にして回転可能であり、かつ切断可能な 材料から成っている。このように構成されている場合にさらに有利には、アーム の旋回軸線が鋸刃ブレードの軸線に対して、円筒形の裂開防止装置の半径に相当 する間隔を有している。

また請求項１７に記載のように構成されていると、裂開防止装置は常に、工作物 から走出する鋸刃ブレードの刃の範囲に配置されていることになる。さらにまた 請求項１８に記載のように構成されていると、裂開防止装置をその作業側から均 一に摩耗させることが可能になり、有利である。さらに別の本発明の有利な構成 では、裂開防止装置の半径方向外側が、鋸刃ブレードに向かって下降している。

このように構成され−でいると、鋸刃ブレードが工作物の平面との間に鋭角を成 している場合でも、裂開防止装置の運転適正な載設が保証される。

次に、図面を参照しながら本発明の幾つかの実施例を説明する。

第１図は、裂開防止装置を備えた鋸断機の一部を鉛直方向で見た平面図である。

第２図は、別の裂開防止装置を備えた鋸断機を示す図である。

第３図は、裂開防止装置が旋回可能に支承されている鋸断機を示す図である。

第４図は、第３図に示された鋸断機を矢印ＩＶの方向で見た図であって、鋸断機 の切断工程中の様子を示す図である。

第５図は、第４図に示された鋸断機の切断工程前における様子を示す図である。

第６図は、裂開防止部材が旋回可能に支承されている鋸断機を示す図である。

第７図は、第６図に示された鋸断機の側面図である第８図は、鋸断テーブルを裂 開防止装置の一部と共に示す図である。

第９図は、裂開防止装置を備えた引き回し鋸を鉛直方向で見た平面図である。

第１０図は、第９図に示された引き回し鋸を示す側面図である。

第１１図は、別体の部分として構成された裂開防止装置を示す図である。

第１２図は、第１１図に示された裂開防止装置が手持ち式の丸鋸と運転結合され ている様子を示す図である。

第１３図は、第１２図に示された手持ち式の丸鋸を矢印ＸＩＩの方向で見た図で ある。

第１４図は、鋸断機の一部と、アームとして構成された位置決め装置と共に示す 側面図である。

第１５図は、第１４図に示された鋸断機の正面図である。

第１６図は、鋸断機の一部を２つの位置決め装置と共に示す図である。

第１７図は、鋸断機の一部を２つの位置決め装置と共に示す図である。

第１８図は、鋸断機を旋回可能な鋸断テーブル及び位置決め装置と共に示す図で ある。

第１図には、鋸刃ブレード１０と裂開防止装置１６とを備えた鋸断機の一部が示 されている。裂開防止装置１６は、鋸断機と運転結合可能であり、図示されてい ない工作物の上に載設可能であり、かつ鋸刃ブレード１０の側部及び、工作物か ら走出する鋸刃ブレードの刃１４の範囲に配置可能である。鋸断機の鋸断テーブ ル１８には、鋸刃ブレード・通過部１８が構成されており、この鋸刃ブレード・ 通過部１８には、鋸刃ブレード１０が軸線２４を中心にして回転可能に支承され ている。裂開防止装置１６は、この裂開防止装置１６が走出する鋸刃ブレードの 刃１４と圧力結合しているように、構成されている。裂開防止装置１６はさらに 次のように、すなわち、この裂開防止装置１６の、工作物に載設可能な部分３４ が、工作物と鋸断テーブル２０とによって規定された接触平面に位置しているか 又は、鋸断テーブル２０から工作物の方向に突出しているように、構成されてい る。裂開防止装置１６はケーシング１５に取り付けられており、このケーシング １５の半径方向位置はねじ３６．３８によって規定可能である。調節ねじ３６， ３８とケーシング５０との間における結合は剛性的な結合ではないので、ケーシ ング５０に圧力を加えるばねエレメント４４が設けられている。

裂開防止装置１６はさらに、鋸刃ブレードの本体３０と圧力結合しているセンサ ３２と、鋸刃ブレードの刃１４と圧力結合していて裂開防止部材として構成され ている部分３４とを有している。この場合、センサ３２と裂開防止部材３４とは 鋸刃ブレードの軸線方向２４において移動可能であり、この場合調節可能である 。裂開防止部材３４は、センサ３２に対して相対的に移動調節可能であり、この 場合センサ３２は、裂開防止部材３４の連行体として構成されている。出発位置 では、つまり裂開防止装置の運転前には、センサ３２と裂開防止部材３４との間 には間隙３１が形成されている。モして鋸断機が投入接続されると、鋸刃ブレー ドの刃１４が、切断可能な材料から成る裂開防止部材３４と作用結合され、この 結果間隙３１が小さくなる。この範囲において裂開防止部材はセンサ３２に支持 されている。裂開防止部材３４は、本体３０の平らな区分に圧力結合しているセ ンサ３２が摩耗した場合に、さらに摩耗することになる。センサ３２及び裂開防 止部材３４がそれぞれ各１つのはねエレメント２６：２８と圧力結合しているに もかかわらず、ばねエレメント２８は裂開防止部材３４だけをセンサ３２に向か って押すことができる。さらにセンサ３２及び裂開防止部材３４は、調節ねじ４ ０．４２によって、軸線２４の方向において調整することが可能である。第２図 Ｉ′Ｊ示されているように、鋸刃ブレード１０の両側はそれぞれ裂開防止装置と 協働するようになっている。

この場合裂開防止装置の個々の部分はほぼ鏡像的に構成されている。センサ３２ ′、裂開防止部材３４′及びはねエレメント２６′は、他方の裂開防止装置の対 応する部分にほぼ相当している。

第３図〜第５図に示されている裂開防止装置３１６は、ヒンジロッド４８とヒン ジ４６とを介して軸線２５を中心にして旋回可能である。軸線２５は、鋸刃ブレ ード１０の軸線２４に対して平行に延びている。したがって裂開防止装置３１６ は、鋸刃ブレード１０の回転方向において旋回可能である。センサ３２及び裂開 防止部材３４は、ケーシング５０内に取り付けられている。特に第４図及び第５ 図から分かるように、裂開防止部材３４は先行していて、滑走斜面５２を有して いる。ヒンジアーム４８は、裂開防止装置３１６を工作物に押し付けようとする 圧縮ばね５４と協働する第６図及び第７図には、裂開防止装置６１６を備えた手 持ち式丸鋸が示されており、この場合における裂開防止装置６１６は、ケーシン グ６５０に取り付けられていて、センサ６３２及び裂開防止部材６３４を有して いる。ケーシング６５０内には本体６０１が取り付けられており、この本体６０ １は、ばねエレメント６２６と圧力結合されていて、センサ６３２と裂開防止部 材６３４とを保持している。センサ６３２が調節ねじ４０によって調節可能であ るのに対して、裂開防止部材６３４は本体６０１と枢着結合されていて、軸５１ を中心にして旋回可能である。裂開防止部材６３４は、ヒンジアーム４７の長手 方向軸線を中心にして回転可能であり、かつ矢印の方向で旋回可能である。

ヒンジアーム４７は、裂開防止部材６３４を工作物１２に向かって押し付けよう とするばねエレメント４９と協働する。

第８図には、鋸刃ブレード・貫通部１８とケーシング５０とを備えた鋸断テーブ ル２０が示されている。

ケーシング５０には、センサ３２と裂開防止部材３４とを備えた裂開防止装置１ ６が装入可能である。センサ３２及び裂開防止部材３４は、さらに別のケーシン グ２内に取り付けられており、この結果、ケーシング５０に対する裂開防止装置 １６差込み・取出しは問題な（行うことが可能である。

第９図及び第１０図には、裂開防止装置を引き回し鋸においても使用できるとい うことが示されており、この場合鋸刃ブレード９１４は鉛直方向において往復運 動する。

第１１図〜第１３図に示されている裂開防止装置１１１６は、手持ち式の丸鋸及 び引き回し鋸のための付属品として設けられており、したがって別体の部分とし て構成されている。この裂開防止装置１１１６は、鋸刃ブレード１０の側部に位 置決め可能な２つの裂開防止部材１１２０．１１２２を備えた差込み部材１１１ ６から成っており、両裂開防止部材１１２０．１１２２は、切断可能な材料、つ まり、鋸断機の刃よりも小さな硬度をもつ材料から成っている。裂開防止部材１ １２０．１１２２は、鋸刃ブレード１０とのコンタクト範囲にセンサ１１３２， １１３４を有しており、これらのセンサ１１３２．１１３４の硬度は、裂開防止 部材１１２０．１１２２の硬度よりも大きく、かつ有利には軸受材料から成って いる。

裂開防止部材１１２０．１１２２の別の特徴は、該裂開防止部材１１２０．１１ ２２が差込み部材１１１８に範囲１１２４．１１２６において枢着されているこ とである。裂開防止部材１１２０．１１２２の、センサ１１３２．１１３４とは 反対側の端部は、センサ１１３２．１１３４を鋸刃ブレード１０に向かって押圧 しようとする圧縮ばね１１３０と協働するようになっている。この場合における 枢着の特殊性としては、特に、裂開防止部材１１２０．１１２２の間に形成され ている間隙１１１０によって両裂開防止部材が互いに無関係に鋸刃ブレード１０ と圧力結合可能であることが挙げられる。裂開防止部材１１２０．１１２２は、 いわば浮遊しなから鋸刃ブレード１０と圧力結合しており、したがって鋸刃ブレ ードの横方向における運動に追従することができる。鋸断機は、差込み部材１１ １８を固定するために働く緊定ねじ１１４０を備えた差込み受容部１１３６を有 している。裂開防止装置１１１６の別の特殊性としては、該裂開防止装置１１１ ６を有利な形式で鋸断機のためのガイドレールと作用結合させることができると いうことがある。なぜならば、この場合裂開防止装置１１１６の厚さはほぼガイ ドレールの厚さに相当しており、したがって裂開防止装置１１１６は工作物に十 分に載設することができるからであり、しかもこの場合に鋸刃１４と裂開防止部 材１１２０．１１２２との間に間隙が形成されることはないからである。もし鋸 刃１４と裂開防止部材１１２０．１１２２との間に間隙が形成されてしまうと、 このような間隙は、工作物の上縁部の範囲における裂片の形成を促進することに なる。

第１４図〜第１６図には、円筒形の裂開防止部材６３４が示されており、この裂 開防止部材６３４は、アーム７を有している位置決め装置３によって保持されて いる。アーム７は２回曲げられていて、鋸刃ブレード１４の軸線２４の鉛直方向 で上に間隔ｒをおいて枢着されている。これによって、裂開防止部材６３４は常 に正確に、鋸刃ブレード１４の刃が工作物から走出する箇所において工作物に載 設することが保証される。アーム７の旋回時に、裂開防止部材６３４の載設ポイ ントは、鋸刃ブレード１４の外周部に沿った円形線を描きながら移動し、この場 合に裂開防止部材６３４は工作物１２の上を転勤することができる。裂開防止部 材６３４は、鋸刃ブレード１４に向かって開放した円筒形の切欠き５を有してお り、裂開防止部材６３４の周面６は、鋸刃ブレード１４に向かって下降している （第１６図及び第１７図参照）。このように構成されていることによって、プラ スチックのような切断可能な材料から成る裂開防止部材においては、該裂開防止 部材が鋸刃ブレードの刃によって均一に摩耗させられることになる。裂開防止部 材６３４の摩耗を最小にするために、この実施例においても、良好な滑り特性を 有する軸受材料から成るセンサ３２が設けられている。このセンサは、例えばブ ロンズ、焼結金属又は炭素から成っている。

アーム７は、裂開防止部材６３４を工作物１２に向かつて押圧しようとする引張 りばね１９と協働している。切断深さを変化させるために鋸断テーブル２０を移 動調節した後においても、又は、マイクもしくはアングルカットを鋸断するため に鋸断テーブル２０を旋回させた後においても（第１５図及び第１７図参照）、 裂開防止部材６３４は常に自動的に、鋸刃ブレードの刃１４の範囲における適性 箇所に位置する。第１６図及び第１７図から明らかなように、鋸刃ブレード１４ は両側において各１つの裂開防止部材６３４によって側面を保護されており、こ の場合両裂開防止部材６３４は、互いに平行に配置されているが、しかしながら それぞれ別個のアーム７によって保持される。

第１８図の実施例に示されているように、裂開防止部材３４はしかしながらまた ブロック状に構成されていて、ロッド１１として構成された位置決め装置に枢着 されていてもよい。この位置決め装置は、手持ち式丸鋸のケーシング８もしくは 保護フードにおいて軸１３に、旋回可能に配置されている。ヒンジの軸１３゜１ ５．２４は互いに平行に延びている。鋸刃ブレード１４に接触している裂開防止 部材３４の面積は、鋸刃ブレード１４の刃によって描かれる面積よりも明らかに 大きく、有利にはほぼ４倍である。このように寸法設定されていると、鋸刃ブレ ードの刃は、いかなる切断深さにおいても、つまり鋸断テーブル２０のいかなる 位置においても、裂開防止部材３４と接触しており、そしてこのことは、鋸断テ ーブル２０が軸９を中心にして旋回させられる場合でも、言えることである。

この裂開防止部材３４もまた、上に述べた実施例におけるように、鋸刃ブレード １４の刃を有していない側面に支持されているセンサ３２と結合されている。そ のためにセンサ３２は、裂開防止部材３４の、鋸断テーブル２０から離れて位置 している軸近傍における箇所に、配置されているか、又は、適当なブームに配置 されている。

裂開防止部材３４は、鋸断テーブル２０の溝内においてその支持面に沿って摺動 可能であってもよいし、ケーシング８に支持されているばね５４′を用いて工作 物に押し付けられるようになっていて、該裂開防止部材が常に平らに載設するよ うになっていてもよい。

鋸刃ブレード１４に裂開防止部材３４を押し付けるためには、例えば、ばね弾性 的に構成されていて鋸刃ブレード１４に向かってプレロードをもってケーシング ８に取り付けられているロッド１１を、使用することが可能である。もちろん、 位置決め装置３，１１もまた対をなして鋸刃ブレード１４の傍らに左右配置され ており、このように構成されていることによって、鋸刃ブレードは両側において 、各１つの裂開防止部材３４によってばね弾性的に負荷されることになる。

位置決め装置はもちろん別の形式で構成されることが可能である。特に例えば制 御カムを使用することが可能である。この場合制御カムは、鋸刃ブレードに対し て平行に延びていて、制御アームに沿つて案内されており、制御アームの一方の 端部が裂開防止部材３４を有している。この場合制御カム及びアームは次のよう に、すなわち、裂開防止部材が鋸断テーブルの移動時に、工作物から走出する鋸 刃ブレードの刃との関連において必要な位置を占めることができるように、寸法 設定されている。また別の実施例では、裂開防止部材を調節することができるプ レロードをかけられたボーデンケーブルを使用することができる。

以上述べたことをまとめると、本発明による裂開防止装置は、手持ち式の丸鋸に おいても、回し引き鋸においても、定置の鋸においても、又は大型の鋸において も使用可能であるということが分かる。モして裂開防止装置の製造コストは極め て安価である。それというのは、本発明による裂開防止装置は、後から手持ち式 の丸鋸に運転結合させることができる別個の部分として製造することができるか らである。工作物が裂けることは、鋸刃のすぐ近（で阻止されるので、鋸断テー ブルの平行なガイド装置は不要である。センサを備えた完全な裂開防止装置は、 鋸刃ブレードに沿ってばね弾性的に案内されるので、鋸刃ブレードと裂開防止装 置との間にはまったく間隙が発生しない。しかしながらまた必要とあらば、セン サを後調整することも可能である。

本発明による裂開防止装置の別の利点としては、該裂開防止装置を鋸断テーブル の下に取り付けることができるということがある。つまりこれによって、工作物 の表面に凹凸が存在する場合にも、工作物が裂けることを回避することができる 。この場合、裂開防止装置が鋸断機にばね弾性的に取り付けられていると有利で ある。そしてセンサ及び裂開防止部材は、問題な（交換可能でかつ安価に製造可 能な成形品である。

ＦＩＧ、　１５ ＦＩＧ、１７ 国際調査報告

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．鋸刃ブレードを備えた鋸断機のための裂開防止装置であって、工作物に載設 可能であり、かつ鋸刃ブレードの側部に配置可能であり、しかも、工作物から走 出する鋸刃ブレードの刃の範囲において該鋸刃ブレードと圧力結合可能である形 式のものにおいて、切断深さ及び／又は鋸刃ブレード（１４）の傾斜角の変化時 に裂開防止装置を運転適正に配置させるために働く、少なくとも１つの位置決め 装置（３，１１）が設けられており、この場合該位置決め装置（３，１１）が、 鋸断機と結合可能であり、かつ裂開防止部材（３４，６３４）を有していること を特徴とする、鋸刃ブレードを備えた鋸断機のための裂開防止装置。 ２．裂開防止装置（１６）が、鋸刃ブレード（１０）に対して半径方向において 移動可能であり、かつこの場合に調節可能である、請求項１記載の裂開防止装置 。 ３．裂開防止装置（１６，１１１６）の、鋸刃ブレード（１０）に加えられる圧 力が、調節可能である、請求項１又は２記載の裂開防止装置。 ４．裂開防止装置（１６，１１１６）が、鋸刃ブレード（１０）の本体（３０） と圧力結合しているセンサ（３２，１１３２，１１３４）を有しており、該セン サ（３２，１１３２，１１３４）が、鋸刃ブレードの刃（１４）と圧力結合して いて裂開防止部材として構成されている部分（３４）を有している、請求項１か ら３までのいずれか１項記載の裂開防止装置。 ５．センサ（３２，１１３２，１１３４）と裂開防止部材（３４）とが、鋸刃ブ レード（２４）の軸線方向において移動調節可能である、請求項１から４までの いずれか１項記載の裂開防止装置。 ６．裂開防止部材（３４）が、センサ（３２）に対して相対的に移動可能であり 、センサ（３２）が、裂開防止部材（３４）の連行体として構成されている、請 求項１から５までのいずれか１項記載の裂開防止装置。 ７．センサ（３２，１１３２，１１３４）が軸受材料から構成されているのに対 して、裂開防止部材（３４）が、鋸刃ブレードの刃（１４）の硬度よりも小さな 硬度を有する材料から成っている、請求項１から６までのいずれか１項記載の裂 開防止部材。 ８．裂開防止部材（１１１６）が、鋸断機と解離可能に結合可能な差込み部材（ １１１８）から成っており、該差込み部材（１１１８）が、鋸刃ブレード（１８ ）の側部に配置可能な２つの裂開防止部材（１１２０，１１２２）を備えていて 、該裂開防止部材（１１２０，１１２２）が、鋸刃ブレード（１０）と圧力結合 可能である、請求項１から７までのいずれか１項記載の鋸断機。 ９．裂開防止部材（１１２０，１１２２）が、差込み部材（１１１８）に枢着さ れている、請求項１から８までのいずれか１項記載の鋸断機。 １０．裂開防止部材（１１２０，１１２２）が、該裂開防止部材（１１２０，１ １２２）を鋸刃ブレード（１０）と圧力結合させようとする少なくとも１つのば ねエレメント（１１３０）と協働するようになっている、請求項１から９までの いずれか１項記載の鋸断機。 １１．裂開防止部材（１１２０，１１２２）が、鋸刃ブレード（１０）とのコン タクト範囲にセンサ（１１３２，１１３４）を有している、請求項１から１０ま でのいずれか１項記載の鋸断機。 １２．裂開防止部材（１１２０，１１２２）が、階段状に段付けされた部材であ り、該部材が、切断可能な材料から成っている、請求項１から１１までのいずれ か１項記載の鋸断機。 １３．裂開防止装置（１６）が鋸断機と枢着結合可能であり、かつ鋸刃ブレード （１０）の軸線（２４）と中心にして、又は該軸線（２４）に対して平行に延び ている軸線（２５）を中心にして旋回可能である、請求項１から１２までのいず れか１項記載の裂開防止装置。 １４．位置決め装置（３，１１）がアームの形をしており、該アームが、鋸刃ブ レード（１４）の軸線（２４）に対して平行に延びている軸線（２，１６）を中 心にして旋回可能であるか、もしくは鋸刃ブレード（１４）の軸線（２４）に対 して垂直に延びている平面に位置しているカーブに沿って移動可能である、請求 項１から１３までのいずれか１項記載の裂開防止装置。 １５．裂開防止装置（６３４）が、円筒区分の形をしていて、その軸線（４）を 中心にして回転可能であり、かつ切断可能な材料から成っている、請求項１から １４までのいずれか１項記載の裂開防止装置。 １６．アームの旋回軸線（２）が鋸刃ブレード（１４）の軸線（２４）に対して 、円筒形の裂開防止装置（６３４）の半径に相当する間隔を有している、請求項 １から１５までのいずれか１項記載の裂開防止装置。 １７．アーム（３）の軸線（２）が、鋸刃ブレード（１４）の軸線（２４）の上 に配置されていて、該軸線（２４）と共に、工作物表面に対して垂直に延びる平 面を規定している、請求項１から１６までのいずれか１項記載の裂開防止装置。 １８．裂開防止装置（６３４）が、鋸刃ブレード（１４）に向かって開放してい る円筒形の切欠き（５）を有している、請求項１から１７までのいずれか１項記 載の裂開防止装置。 １９．裂開防止装置（６３４）の半径方向外側（５）が、鋸刃ブレード（１４） に向かって下降している、請求項１から１８までのいずれか１項記載の裂開防止 装置。