JPH06506224A - フィチン酸および/または乳酸の回収、ならびにイノシトールの直接誘導 - Google Patents

フィチン酸および/または乳酸の回収、ならびにイノシトールの直接誘導

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JPH06506224A JP4509347A JP50934792A JPH06506224A JP H06506224 A JPH06506224 A JP H06506224A JP 4509347 A JP4509347 A JP 4509347A JP 50934792 A JP50934792 A JP 50934792A JP H06506224 A JPH06506224 A JP H06506224A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 フィチン酸および/または7L31Fの回収、ならびにイノシトールの直接誘導 背景 本発明は一般には、フィチン酸や乳酸が含まれている媒体からのフィチン酸や乳 酸の回収、およびイノシトールの製造に関する。さらに詳細には本発明は、フィ チン酸および/または乳酸を吸着によって回収する方法、そしてさらにフィチン 酸またはその誘導体を処理してイノシトールを得る方法に関する。
フィチン511(イノシトール六リン酸)は植物Mi繊織中て天然に産し、そし て特に重要なことには、種々の穀物種子中に存在する。フィチン酸は一般には、 不溶性のカルシウム−マグネシウム塩(“フィチンとしても知られている)とし て存在する。現在、市販のフィチン酸のほとんどは、トウモロコシの浸液および /または米ぬか(一般には、約2重量%のフィチン酸に相当するレベルのブイチ ンを含有している)から誘導されている。
従来、フィチンはこのような媒体から沈殿法によって回収されてきた。例えば、 媒体を有機酸または無機酸で処理してフィチンを抽出し、次いでフィチンを沈殿 させる。水酸化カルシウム等のカルシウム化合物を使用して、所望の物質をフィ チン酸カルシウムとして沈殿させることもできる。しがしながら、これらの沈殿 法では、フィチン物宵の回収と精製にかなりのコストかががる。さらに、種々の 望ましくない廃棄物が生成することが多く、プロセス中に相当量のターゲット物 質が失われる。
この分野の研究に関する他の局面においては、フィチンの回収に対して吸着/脱 着プロセスが提唱されている。例えば、初期の研究においてW、 Leddin gらは、イオン抑制分離樹脂(ion retardation resin) 上に浸液を通過させるというプロセスを提示した。米国特許第3.410.92 9号(19868)を参照のこと。該特許によれば、樹脂はアニオン基とカチオ ン基の混合物を含む。使用する樹脂のタイプの例証として、該特許はダウケミカ ル社のりターディジョン(Retardation) 114g樹脂を使用した 吸着プロセスについて説明している。この樹脂は、強塩基樹脂(Dovex R e5in 1)の孔中でアクリル酸を重合させることによって造られたものであ る。フィチンの吸着後、吸着樹脂を水ですすぎ、塩(NaC1)の水溶液を使用 して脱着させる。
Leddingらによる初期の研究に次いで、オガヮらは米国特許第4.668 .813号において、フィチン含有溶液をイオン交換樹脂で処理することによっ てフィチンを得ることを説明している。該特許中に述べられているように、アニ オン交換樹脂(該特許には、強いイオン性塩基であるO H−−、CHs CO O−、またはC1−一タイブの樹脂が例示されている)の床にフィチン含有溶液 を通過させる。フィチンを吸着した樹脂を水洗した後、樹脂床に水酸化ナトリウ ム水溶液を通し、これによってフィチンをそのナトリウム塩として溶離させる。
次いでこのナトリウム塩をフィチン酸に転化させることができる。
フィチン酸はそれ自体が多くの用途を有している。例えば、動物脂肪や植物油の 処理における金属キレート化剤として、硬水の処理における防錆剤として、そし て栄養素としての用途などである。しがしながら、フィチン酸はさらに、その対 応するアルコールに対する中間体として大きな有用性をもっている。このアルコ ール(一般にはイノシトールと呼ばれている)は、医薬品や栄養学の分野で広い 用途をもち、また他の有用な化合物に対する中間体としての用途も有する。イノ シトールは、フィチン酸を100’Cにて水で加水分解することによって得られ ている。D、J、 Cosgroveによる「“イノシトールホスフェート”、  Elsevier。
Ajsterdas、 1980. p、36Jを参照。イノシトールはさらに 、オートクレーブ中において、加圧下にてスチームを使用してフィチンを加水分 解することによって(F、 L Hoglanらによる「1. Am、 Che w、 5oc−、1940,62,2397Jおよび米国特許第2.1.12. 553号を参照)も、またオートクレーブ中において、高温加圧下にてフィチン 酸ナトリウムを水で加水分解することによって(L Ogavaらによる米国特 許第4.668.813号を参照)も得られている。
フィチン酸を含有している媒体中には、他の有用な物質も存在している。例えば 、トウモロコシの浸液中には、フィチン酸と共に乳酸が得られる。乳酸は、糖M 類、清涼飲料、ビール、ワイン、乳製品、ベビーフード、ジャム、およびサラダ ドレッシング等の製造に対し、食品業界で長い間使用されている。乳酸はさらに 、医薬、化粧品、および二二等の!!造においても使用されている。最近、生分 解性プラスチックを製造するための原料として有用と思われる乳酸に対し、学術 的かつ工業的に大きな関心が注がれている。例えば、Lipinsky E、  S、、および5inclair R,G、によるrChet E 、 Prog −、August、 26. (1986)Jを参照。
乳酸は、工業的には現在、合成プロセスと発酵プロセスの両方を使用して製造さ れている6合成プロセスでは、ラクトニトリルを乳酸に転化させるが、このラク トニトリル出発物質は、アクリロニトリル製造における副生物として得られる。
rEacyclopedia of Chemical Technology 、 !3版、 Ti1ey、 Vol、13. pp、8O|103 (1981)JにおけるVan Ne5s J、 L による“ヒドロキシカル ボン酸”を参照。一方、従来の発酵プロセスにおいては、乳酸菌が炭水化物原料 を代謝するにつれて遊離の乳酸を生成する。乳酸が形成されたら、通常は乳酸を Na0L N11.OL 、あるいはより一般的にはCaCO3等のアルカリで 中和して、発酵ブロス中のpH降下を防ぐ。発酵の終了後、ブロスを酸性化して 乳酸塩を遊離の乳酸に転化させ、次いでこのaiiの乳酸をブロスから分離する 。rBiotechnology、 IL Dellweg−E(L。
3、409 (1985)JのBuchta L による″乳酸”を参照。しか しながら、すでに知られているように、この分離と精製の操作はかなりめんどう で且つ非効率的で工業的に関心の高い乳酸源と乳酸の回収に関する研究が継続さ れている。
上記のような広い技術的背景を考慮して、発明者らは、フィチン酸と乳酸の真に 適切かつ有効な回収に対する、そしてまたフィチン酸もしくはその誘導体のイノ シトールへの転化に対する従来からの要望や要求に答えるべく本発明を特許出願 している0発明者らは、本明細書に記載の種々の発見により、これらのニーズを 満たすことに成功した。
発明の要約 したがって1つの好ましい態様においては、本発明は、媒体を処理して、媒体中 に含まれているフィチン酸もしくはフィチン酸塩(例えばフィチン)を回収する 方法を提供する。本発明によれば、この方法は、第三アミン官能基を有する固相 遊離塩基ポリ? −(solid−phase freCbase polym er)と媒体とを接触させて、フィチン酸もしくはフィチン酸塩を吸着させるこ とを含む。この態様においては、フィチン酸もしくはフィチン酸塩が、酸−塩基 の相互作用によってポリマーに吸着される。
こうしたやり方は、ポリマー吸着剤を予Wa!能化させる、すなわち強いイオン 形にするという従来の仕方、また吸着剤と吸@質との間の機能かイオン交換の1 種であるという従来の仕方とは全く異なるものである。本発明の好ましい方法は 、いくつかの態様においては、従来技術のように高度に機能化したイオン交換樹 脂を使用したりそれを保持したりする必要なく、フィチン酸もしくはフィチン酸 塩生成物の高純度形態での回収を容易にする。さらに、本発明の方法の好ましい 遊離塩基ポリマーは、フィチン酸もしくはフィチン酸塩を高効率で吸着し、操作 しやすく且つ有利な回収と脱着のスキーム(これについては詳細に後述する)を 可能にした。本発明のこの実施態様を実施する上での1つの好ましい態様におい ては、処理される媒体が乳酸も含有し、プロセスが、フィチン酸生成物もしくは フィチン酸塩生成物中に多く存在しているフラクション、および乳酸生成物中に 多く存在している他の7ラクシランを樹脂から回収することを含む。したがって このプロセス態様は、供給源から有価な工業用生成物を得るための、供給源に対 する侵れた利用法、および効率的かつ経済的な原料の加工を提供する。
本発明の他の好ましい実施態様は、媒体を処理して、媒体中に含まれている乳酸 を回収する方法を提供する。この方法は、第三アミン官能基を有する固相遊離塩 基ポリマーと媒体とを接触させて乳酸を吸着させる工程:ポリマー上でのより強 い酸との置き換えによって前記乳酸を脱着させる工程、および前記強酸による実 質的な汚染物を含まない、脱着させた乳酸フラクションを捕集する工程:を含む 。この好ましい方法により、乳酸を望ましい量と純度にて回収することが可能と なる。さらに、強酸による実質的な汚染が起こる前に、最大約70%以上の乳酸 を樹脂から取り除くことができ、また脱着工程の後に樹脂を容易に再生すること ができる。
本発明の他の好ましい実施態様は、媒体を処理して、媒体中に含まれている乳酸 を回収する方法を提供し、このとき前記方法は、ピリジン基を有する固相遊離塩 基ポリマーと媒体とを接触させて乳酸を吸着させる工程:および少なくとも約7 5℃の温水を使用して乳はを脱着させる工程、を含む。本発明のこの実施態様は 、遊離の塩基性ピリジン基を有するポリマーを使用して乳酸を吸着させると、簡 単な温水処理によって乳酸を予想外に高い効率で取り除くことができる、という 驚くべき発見を利用している。したがってこの好ましい方法は、ポリマー浸出液 および/または脱着工程が原因で起こる、乳酸生成物中への汚染物混入を最小限 に抑えることができる。さらに、こうした汚染物が存在した場合に必要となるそ の後の回収、単離、および精製操作が、殆どもしくは完全に不要となる。
本発明のさらに他の好ましい実施態様は、イノシトールを得る方法を提供する。
この方法は、ピリジン官能基を有する固相遊離塩基ポリマー上にフィチン酸もし くはフィチン酸塩を吸着させたままで、フィチン酸もしくはフィチン酸塩を加水 分解してイノシトールを形成させる工程:およびこのようにして形成されたイノ シトールを回収する工程:を含む。本態様によれば、吸着された出発物質を脱着 させたり、また引き続き反応を行ってイノシトールを形成させたりする必要なく 、フィチン酸もしくはフィチン酸塩出発物質から極めて有用なイノシトール生成 物を得ることができる。さらに、好ましいピリジンポリマーは極めて安定かつ再 生可能であることが判明しており、特に経済的な商業規模での製造を考慮した場 合に、このことは大変重要な点である。
上記のことかられかるように、本発明は、乳酸およびフィチン酸もしくはフィチ ン酸塩の効率的で、有利で、且つ経済的な回収を可能にする方法を提供している 。本発明のさらなる目的と利点は、以下に記載の説明および添付の特許請求の範 囲を読めば明らかとなろう。
好ましい実施態様の説明 本発明の原理を理解しやすくするために、特定の実施態様について言及し、また 特定の用語を使用して本発明を説明する。言うまでもないことであるが、これに よって本発明の範囲が限定されることはなく、本発明の原理の種々の変形、およ びさらなる改良形や応用形は、当技術者にとっては容易に得られるものである。
前述したように、本発明の1つの好ましい実施態様は、フィチン酸もしくはフィ チン酸塩を含有した媒体から、フィチン酸もしくはフィチン酸塩を回収する方法 に関する。この点に関して、以後の説明をしやすくするため、“フィチン酸”と いう用語は、フィチン酸だけでなくその塩誘導体(例えばフィチン)も包含する ものとする。さらに、フィチン酸およびその塩誘導体に対して表示されている重 量%は、いずれも遊離のフィチン酸として算出したものである。
処理する媒体は、通常フィチン酸をその溶解度限界まで、さらに一般的には最大 約40重量%まで含有しており、フィチン含有物’j[(例えば、トウモロコシ 、米、または小麦のふすま等の植物物質)からの抽出物であるのが好ましい。さ らに好ましい媒体はトウモロコシの浸液であり、これは濃縮しなくても通常最大 約2重量%までのフィチン酸を含有している。当然のことながら、処理する媒体 は、処理を施す前に、必要に応じてフィチン酸に関して濃縮してもよい。好まし い媒体は約1〜5のpHを示し、このときpH値は、その中性pHであっても、 フィチン酸塩を遊wL酸の形に転化させるために酸(例えば、H2S O4やM CI)で調節した後の値であってもよい。この点に関し、本発明の好ましい方法 においてこうしたpH21節がなされる場合、調節用の酸は、存在するフィチン 酸塩誘導体を遊離のフィチン酸に転化させるに足る量だけ加えられる(すなわち 、調節用の酸は過剰に加えない)。
使用するポリマーに関して説明すると、過去の研究(例えば、前述したオガワら の研究およびLeddingらの研究)にて開示されている予備機能化されたイ オン交換樹脂とは異なり、本発明のポリマーは、フィチン酸もしくはフィチン酸 塩を吸着するための第三アミン官能基をもった遊離塩基ポリマーである。驚くべ きことに、従来使用されているポリマーがもつ強力なイオン交換特性や機能に欠 けるにもかかわらず、本発明のポリマーは、酸−塩基相互作用によってフィチン 酸もしくはその塩を予想外の効果と能力で吸着する、ということが見いだされた 。
さらに、本発明のポリマーは高度に再生可能であることが判明しており、この点 は、こうしたタイプの工業的プロセスにとって必須のファクターである。ポリマ ーの第三アミン官能基は、N−fi素環基またはN−脂肪族基によって組み込む ことができる。例えば、A11IliERLYST” A−21樹脂(ペンシル バニア州フィラデルフィアのローム及ハース社から市販)を本発明に使用するこ とができる。このA−21樹脂は脂肪族第三アミン官能基を含んでいる。この樹 脂や他のM似樹脂に関するさらなる情報が必要な場合は、メーカーから入手しう るものも含めた種々の文献を参照することができる。例えば、「“AIBERL YST” A−2トテクニカル・ブレティン、フルイドプロセスケミカルズ”、 ローム及ハース、 April 1977Jを参照。
より好ましいポリマーにおいては、第三アミン官能基はピリジン官能基である( 例えばポリビニルピリジンポリマー)。ポリ2−ビニルピリジンポリマーとポリ 4−ビニルピリジンポリマーが、現在までの研究においては大きな利点を提供し ており、特にこのようなポリマーの少なくとも約2%を例えばジビニルベンゼン で架橋したものが重要である。
この点に関し、現時点において好ましいポリマーとしては、インジアナ州インジ アナポリスのレイリー・インダストリーズ社(Reilly Industri es、 Inc−)から市販のもの(REILLEX”ポリマーシリーズ)があ る。これらは、ポリ2−およびポリ4−ビニルピリジンポリマーを市販のジビニ ルベンゼンで架橋したものである。例えば■几LEI”425ポリマーは、4− ビニルピリジンと25%ジビニルベンゼンとのコポリマーであり、約250℃以 上の高温まで良好な熱安定性を示す。
このREILLEX”425ポリマーは、マクロ孔質樹脂の硬質ビーズの形態を 示しており、現在までの研究においては好ましいポリマーであることがわがって いる。当然のことながら、他のビーズ形態REILLEX”ポリマー(2%架橋 もしくは25%架橋の、ポリ2−ビニルピリジンマクロ孔質樹脂もしくはゲル状 樹脂またはポリ4−ビニルピリジンマクロ孔質樹脂もしくはゲル状樹脂)を含め たさらなる樹脂も適切である。これらのポリマーや他のREILLEX”ポリマ ーに関するさらなる情報が必要な場合は、レイリー・インダストリーズ社からR IJLLEX”レポート1゜2、および3(本発明に関連したすべての態様およ び物質に関して、参照文献としてここに引用する)の形で入手しうるちのも含め た種々の文献を参照することができる。
フィチン酸含有媒体とポリマーとを接触させる態様は、当技術者が周知のいがな る適切な仕方でも行うことかできる。例えば、固定床、移動床、流動床システム を使用して、バッチ式の半連続プロセスもしくは連続プロセスとすることができ る。固定床は媒体および脱;剤と交互に接触させるのが好ましく、媒体と脱石剤 のそれぞれを樹脂床に対して上方または下方に通すことができる。好ましい態様 においては、適切に構築したシステムにて2つ以上の固定床を組み込み、バルブ 操作によりある1つの床を媒体と、そして他の床を脱着剤および/または樹脂を すすぎ洗いおよび/または再生するための物質と接触させる。本態様においては 、連続的な回収プロセスを施すことができる。当技術者にとっては、他の接触シ ステム、例えば向流式の移動床システムまたは類似の移動床システムも使用でき ることがわかる。
接触工程の流量は、装置、プロセシング、およびその他の工学的ファクターによ って異なるか、通常は1時間当たり約2〜少なくとも約20床容積(bed v olua+e)(b、 v、 /hr、 )であり、現在までの研究では約4〜 6 b、v、/hr、の範囲である。この接触工程は、ポリマーがフィチン酸ま たはフィチン酸塩で実質的に飽和するまで続けられる。ポリマーが実質的に飽和 したかどうかは、ポリマー床への流入液およびポリマー床からの流出液のフィチ ン酸含量を調べることによってFD!11に決定することができる。
接触工程の後、フィチン酸を吸着したポリマーを、適度な流量(例えば、1時間 当たり約10〜15床容積)の水性媒体ですすぐのが好ましい。このすすぎ洗い は、好ましくはほぼ周囲温度(例えば約20〜25℃)またはそれ以下で行われ 、さらに好ましくは、媒体のかなりの凍結か起こらないかぎり、約2〜15℃ま たはそれ以下の低温で行われる。水性のすすぎ用媒体は、CO□を溶解して含有 することによって偏着性(例えばpHが約4〜6)であるのが好ましい、すすぎ 用媒体の容積は、一般には約1床容積以上、さらに好ましくは、吸着されていな い不純物を樹脂床から少なくとも実質的に除去するに必要な量(本発明者らのこ れまでの研究では、例えば約1〜2床容積)である。
本実施態様においては、適切な藁剤を使用してポリマーがらフィチン酸が脱着さ れる。例えば、水駿化ナトリウムのような強塩基(例えば、5%以上の濃度のN こ○工I水溶液)を使用することができ、この場合、フィチン賞はナトリウム塩 として回収される。脱着剤は、1時間当たり約6〜12床の流量にてポリマー床 に通すのか有利である。当然のことながら、使用する脱着剤物質の容積は、吸着 剤の種類、脱着剤の種類、吸着された物質、および関与する他のファクターによ って異なる。好ましいプロセスでは、約4〜8床容積の脱着剤が使用される。
本発明の他の好ましい態様においては、フィチン酸より強い酸、例えば硫酸等の 無機酸の溶液を脱着剤として有効に使用することができる。このような酸性脱着 剤を使用すると、この酸性脱着剤が樹脂上のフィチン酸に貢ぎ換わる。この脱着 工程から、より強い酸によって実質的に汚染物を含まないフィチン酸フラクショ ンが回収され、このとき強酸の含有量は好ましくは5重量%以下、さらに好まし くは1重量%以下である。これは、例えば、流出液のpHを調べることによって 、また流出液のE)Hか強酸の相当量の存在を示すポイントにまで降下したとき に、脱着剤の流れを停止することによって達成することができる。例えば、10 %硫酸溶液を脱着剤として使用して、流出液のpHが約1以下に降下したときに 脱着剤の流れを停止するのが好ましい。
前述したように、本発明の好ましい実施態様においては、処理する媒体がフィチ ン酸と乳酸の両方を含む。この場合も同じく、第三アミン官能基を有する固相a 離塩基ポリマーと媒体とを接触させる。次いで、フィチン酸生成物を主として含 んだフラクションと、乳酸生成物を主として含んだ他のフラクションをポリマー から回収する。次いでこれら別々のフラクションを、それぞれの主要な生成物に 関して濃縮するのが好ましい。したがってこのプロセスにより、媒体から2種の 有価物質を効果的かつ簡便に取得することが可能となる。
前述したように、本実施態様に対する好ましい媒体はトウモロコシの浸液であり 、この浸液は、濃縮前にフィチン酸の他に約1%以上の乳酸も含有している。
本実施態様に関して、使用するポリマー、接触の仕方、脱着、すすぎ洗い、およ び他の好ましいパラメーターは、前述したものとほぼ同様であるが、その変形ま たは拡張している点を以下に説明する。
樹脂床を含んだ単一または複数のカラムを使用して、本懇様にしたがったプロセ スを提供することができる。例えば、フィチン酸と乳酸を含有した媒体を、後記 の実施例2に記載のように単一カラムに通すことができる。遊離塩基ポリマーは 、乳酸よりフィチン酸のほうと優先的に結合し、したがって流出液は乳酸を多く 含むようになり、樹脂上の吸着物質は少なくとも主としてフィチン酸を含む。
次いでフィチン酸を吸着したポリマーを脱着剤で処理して、フィチン酸を主とし て含んだ別のフジクンコンを得ることができる。この点に関して、“フィチン酸 を主として含んだ”とは、フラクションが乳酸より多いモル数のフィチン酸を含 有していることを意味している。また当然のことながら、“乳酸を主として含ん だ”とは、フジクンコンがフィチン酸より多いモル数の乳酸を含有していること を意味している。好ましいプロセスは、媒体が、該主要物質を他の物質の少なく とも2倍のモル数にて、さらに好ましくは少なくとも10倍のモル数にて含んで いる、というプロセスである。例として、後記実施例2に記載の好ましい研究で は、乳1!l/フィチン酸のモル比が200:1以上のフジクンコン(フラクシ ョン1)、および乳酸がまったく検出されないフィチン酸含有フラクション(フ ラクション3)が得られている。本発明者らのこうした研究および他の研究は、 この好ましいプロセスによって極めて有利な回収・分離法が確立されたこと、ま た本発明者らの発見か極めて重要であることを示している。
他の好ましいプロセス態様においては、ポリマーを収容した複数のカラムに媒体 を連続的に通す。この態様においては、直列に繋がったカラムの最初のほうのカ ラムが主としてフィチン酸を吸着し、あとのほうのカラムが主として乳酸を吸着 する。個々のカラムから、乳酸またはフィチン酸を主として含んだフジクンコン を得ることができる。好ましい態様においては、直列に繋がったカラムの中央部 (すなわち、前後に少なくとも1つのカラムを有する)で且つ実質的な量の乳酸 とフィチン酸を含有したカラムを無処理のままにしておき、そしてこれらを引き 続き行われる操作において、単純に直列システムの最初もしくは最初近くに使用 することができる。当然のことながら、乳酸が置き換えられ、下流に運ばれ、そ して例えばその後のカラムに吸着されるので、これらのカラムはフィチン酸を多 く含むようになる。このようにして、それぞれの所望の物質を主として含んだフ ジクンコンが得られろ。例えば、後記の実施例3においては、フラクション1が 約132・1の乳酸/フィチン酸比を示し、フラクション3が20:1以上のフ ィチン酸/乳酸比を示した。
フィチン酸は、前述したようにポリマーから脱着させることができる。乳酸は、 従来のプロセスを使用して(例えば、メタノール等のアルコール、ケトン、カル ボン酸エステル、およびNaOH水溶液やNH,水溶液等の塩基を使用して)脱 着させることができる。しかしながら、本発明の1つの好ましい態様においては 、乳酸は、好ましくは約75℃以上(さらに好ましくは約85〜100’C)の 温水を使用して、好ましいピリジン含有ポリマーから脱着される。スチームを使 用して、および/または加圧状態にて、より高い温度(例えば約150’C以上 の温度)も使用することができる。この発見によって、メタノール等の極性有機 物質を用いた公知の脱着操作を施した場合と比較して、極めて単純化された生成 物処理操作を得ることができる。
他の好ましいプロセスにおいては、フィチン酸だけでなく乳酸も含有したポリマ ー床に対し、選択的な脱着処理を施して、これらの物質を分離することができる 。先ず、上記のように温水を使用して乳酸が脱着される。この操作時、ポリマー からフィチン酸はほとんど除去されない。次いでフィチン酸を除去するのに有効 な脱着剤でポリマーを処理し、これによってそれぞれフィチン酸と乳酸を主とし て含んだ別個のフラクションが得られる。
フィチン酸の場合と同様、本発明者らは、強酸(例えば望ましくはH2SO4ま たはHCI)を使用して、第三アミン官能基を有する遊離塩基ポリマーから乳酸 を効果的に脱着させることができる、ということを見いだした。この場合、強酸 による汚染物を実質的に含まない乳漿含有フラクションが回収される。、5重量 %以下の強酸を含有した乳酸フラクションが回収されるのが好ましい。1重量% 以下の強酸を含有した乳酸フラクションが回収されるのがさらに好ましい。脱着 剤の流れを継続し、流出液のpHの降下が強酸のがなりの存在を示すようになる まで乳酸フラクションを捕集する。例えば、5%のHz S 04またはHCI を使用し、流出液のpHが約2以下に降下するまで脱着剤を流す。現在までの研 究では、流出液中に強震がかなり存在するようになる前に、ポリマーに吸着され た乳酸の少なくとも約75%を取り除くことができる。
本実施態様において得られるフラクションを従来法で処理して、フィチン酸と乳 酸を得ることができる。これらのフラクションを濃縮し、フィチン酸含量の多い フジクンコンをイノシトールに加水分解するよう処理するのが好ましい。
本発明のさらに他の好ましい実施態様は、イノシトールを得る方法に関する。
本方法は、ピリジン官能基を有する固相遊M塩基ポリマー上にフィチン酸を吸着 させたままでフィチン酸を加水分解し、これによってイノシトールを形成させる 工程を含む。したかって本実施態様においては、フィチン酸を回収し、引き続き これを加水分解してイノシトールを得るのではなく、樹脂から直接イノシトール を回収するのである。フィチン酸を吸着した樹脂は、前述の好ましい実施態様に 記載したように得られるものか好ましいが、必ずしもそうである必要はない。加 水分解は一般に、好ましくは過圧にて(例えば、オートクレーブのようなシール された容器中において、吸着した樹脂を水性媒体中で加熱することによってつく りだされる自生圧力にて)約100〜180℃またはそれ以上の温度で行われる 。したがって、イノシトールを得るための極めて簡便な方法が提供され、フィチ ン酸の脱着と、それに引き続くイノシトールへの転化を必要としない。さらに本 発明者らは、使用する好ましいピリジンポリマーが高度に再生可能であることを 見いだした(このことについては、後記の実施例7において詳細に説明する)。
本発明の好ましい特徴と利点に対する理解をさらに深めるために、以下に特定の 実施例を挙げて説明する。言うまでもないが、これらの実施例は別荘のためのも のであって、これらによって本発明の特性が限定されることはなく、また本発明 の精神の範囲内で考えうるいかなる変形や改良形も本発明の範囲内である。
特に明記しないかぎり、実施例中のパーセントは重量%である。下記の実施例に おいては、得られたフィチン酸もしくはフィチン酸塩の水溶液をHPLCによっ て分析した。フィチン酸ナトリウムを含有したサンプルは、分析にかけるまえに 酸性化した。さらに、フィチン酸はそのナトリウム塩としてカラムから回収され る場合があるけれども、フィチン酸の量は、aW&酸のグラム数として記載して あ内径(“L−D”)1インチのガラス製カラムに、北ILLEX” I[Pポ リマー(インジアナ州インジアナポリスのレイリー・インダストリーズ社がら市 販)の水性スラリーを入れた。沈降させると、樹脂床の容積は23m1であった 。液体レベルが樹脂のわずか上になるまでカラムから水を除去した後、フィチン 酸の2%溶液をそのままのPH(約3)にて、1時間当たり6〜10床容積の割 合で樹脂床に通し、流出液の導電率を調べた。カラムに10床容積を通した後、 導電率の測定値から、流入液と流出液のフィチン酸濃度が等しくなっていること がわかった。これは、樹脂の飽和点と考えられる。CO2で飽和した2床容積の 冷水(2℃)でカラムをすすぎ洗いし、その後水酸化ナトリウムの5%溶液を樹 脂に通して、フィチン酸をそのナトリウム塩として取り除いた。120nLの塩 基性流出液を捕集し、HPLCによって分析した。トータル3.4gのフィチン 酸(そのナトリウム塩)を回80tlの旺ILLEX”425ポリマー(26, 7gの乾燥樹脂)を含有した水性スラリーを内径1インチのジャケット付きガラ ス製カラムに加えた。樹脂カラムを逆流洗浄し、樹脂床を静置して沈降させた。
トウモロコシの浸液のサンプルを濾過して懸濁固体を除去し、そのpHを濃塩酸 で1.8に調節した。HPLCによる分析で、溶液は0.8%のフィチン酸と1 .6%の乳酸を含有していることがわかった。次いでこの溶液を、4比容積/時 の流量にて樹脂床に通した。先ず、1280111の流出液をフジクンコン1と して捕集した。CO2で飽和させた1、5床容積の冷水(2℃)でカラムをすす ぎ洗いし、すすぎ液を捕集してフラクション1と合わせた。
水酸化ナトリウムの5%溶液を樹脂床に通しつつ、流出液のpHを調べた。流出 液が塩基性になる前にフラクション2(20抛l)を捕集した。残りの流出液( 120■l)をフラクション3として捕集した。フレッシュな水ですすぎ洗いす ると、樹脂は他の類似の処理において再び使用することができた。下記の表1は 、HPLCによって得られた各フラクションのフィチン酸と乳酸の組成を示して いる。
表1 ユ之l之工2 答積」1X λ置A且と スエ±2陵ユ且L1 1400 16 .7 0.6 2 200 0.8 3J 3 120 0.0 5.8 実施例3 カラムからの選択的脱着による酸の分離本実施例は、樹脂床からフィチン酸と乳 酸を選択的に脱着させることによって、フィチン酸と乳酸を同時に回収・分離す る能力を明らかにするためのものである。
流出液と流入液に等量の乳酸か観察されたときにカラムに対する浸液の通過を停 止させたこと以外は、実施例2に記載の手順を繰り返した。実施例2の場合のよ うにCO2で飽和した冷水で樹脂床をすすぎ洗いした後、カラムに12hLの水 を加えた。圧縮空気のゆるやかな流れをカラムに対して上向きに流して床をかき まぜ、カラムの内部温度が85℃に達するまで、温水をカラムのジャケットに循 環させた。次いで圧縮空気の流れを停止し、カラム中の温水を速やかに抜き取っ た。
この工程を繰り返し、捕集した2つのフラクションをフラクション1およびフラ クション2とした。樹脂を最小限の水で逆流洗浄し、床を沈降させ、液体レベル を樹脂のわずか上になるよう調節した。実施例1の場合と同様に、水酸化ナトリ ウムの5%溶液を樹脂に通し、もう一つのフラクシヨンをフラクション3として 捕集した。各フラクションのフィチン酸と乳酸の組成(HPLCにより測定)を 表2に示す。
表呈 2カ長]2 ’lJL薗L 」創ムエ ス仁IllはLl 123 18 0. 1 2 121 0.40.1 3 320 0.02 3.1 このように、本発明にしたがって、フィチン酸と乳酸を極めて有効かつ同時的に 回収し、次いでこれを分離できることか明らかとなった。さらに、捕集と分析の 後に、フラクション3を還流してフィチン酸をイノシトールに加水分解した。
実施例4 複数カラムによる乳酸とフィチン酸の選択的吸着および脱着実施例2の場合と同 様に、一連の3つのカラム(各カラムが約80@1の樹脂を収容)を調製した。
トウモロコシの浸液(これも実施例2に記載の如く調製)を直列の3つのカラム に通した。直列カラムの3番目のカラムが乳酸で飽和したときに流れを停止し、 前述のように3つのカラムすべてを、Cotで飽和した冷水で連続的にすすぎ洗 いした。次いで1番目と3番目のカラムを単離し、以下のように別々に処理した 。
カラム1: このカラム中の樹脂を、上記実施例に記載のように3床容積の5% 水酸化ナトリウムですすぎ洗いし、中性フラクションと塩基性フラクションを捕 集した。これら2つのフラクションを合わせて250+alの溶液とし、本溶液 は9.4gのフィチン酸と1.1gの乳酸を含有していた。
カラム3: カラム3中の樹脂に140+++1の水を混ぜてスラリーを作製し 、圧縮空気の上向き流れでかきまぜた。カラムの内部温度が90℃に達するまで 、温水をカラムジャケットに循環させた。空気の流れを停止し、そして床を沈降 させた後、温水をカラムから速やかに抜き取った。この温水脱着処理を繰り返し て、2つのフラクションを得た。これら2つのフラクションを合わせて286+ alの溶液とし、本溶液は3.2gの乳酸と0.1g以下のフィチン酸を含有し ていた。
カラム2からは何も除去されず、このカラム2が、その後のサイクルにおいてカ ラム1となり、2つの新たに再生したカラムがそれに続く。この態様においては 、極めて有効な回収・分離プロセスが可能となり、したがって浸液から2つの有 価物=が効果的に得られる。
実施例5 強酸を使用した場合の乳酸とフィチン酸の脱着実施例4に記載の吸着とすすぎ洗 いの手順を繰り返し、カラム1と3を単離した。次いでカラム1.と3を以下の ように処理した。
カラム1 硫酸の10%溶液を作製し、カラム1の樹脂床に通した。カラム流出 液のpHを調べた。pHが0.6に降下したとき、流れを停止した。溶液のHP LC分析により、溶液はLo、 1 gのフィチン酸と極めて少量の乳酸を含有 していることがわかった。分析後に残っている溶液を18時間還流して、フィチ ン酸のイノシトールへの加水分解を起こさせた。カラム1の樹脂を水酸化ナトリ ウム水溶液またはアンモニア水で処理し、この樹脂を再び使用した。
カラム3:HClの5%溶液を作製し、カラム3の樹脂に通した。カラム流出液 のpHを調べた。2つのフラクションを捕集した。フラクション1は、カラム流 出液のpHが2以下に降下するまでの分を捕集したものである。フラクション2 は、その後の分を捕集したものである。分析すると、フラクション1は2.9g の乳酸を、そしてワラクシ3ン2は0.4gの乳酸を含有していることがわ力1 す、いずれもフィチン酸は殆ど含有していなかった。フラクション1中の乳酸は 、脱色(deco1orizatio口)と濃縮によって80%溶液として回収 することができる。フラクション2のpHはL8〜4.0に調節するのが好まし く、トウモロコシ浸液の残部と共に処理してその乳酸成分を回収する。
実施例6 N−脂肪族第三アミン官能基を含む樹脂を使用したときのフィチン酸と!FL駿 の回収 直列の3つのカラム〔各カラムが、架橋ポリビニルピリジンの代わりに約80@ 1のアンバーリスト(AjberLyst)ム−21を収容している〕を調製し 、実施例4に記載の如く組み立てた。トウモロコシの浸液を調製し、3番目のカ ラムが乳酸で飽和するまで、前記実験のように3つの樹脂カラムに通した。1番 目と3番目のカラムをlIML、、冷水ですすぎ洗いし、そして以下のように処 理した。
カラム1゛ このカラム中の樹脂を、3床容積の5%水水化化ナトリウム、次い で1床容積の水ですすぎ洗いした。このすすぎ洗い水と塩基性溶液とを合わせて 310■1の溶液が得られ、本溶液は、8.4gのフィチン酸(フィチン酸ナト リウムとして)と0.6gの乳i?(乳酸ナトリウムとして)を含有していた。
カラム3: カラム3中の樹脂を10%硫酸ですすぎ洗いし、pHのかなりの降 下か観察されるまで主要なフラクションを捕集した。この主要フラクションは、 2.9gの乳酸とごく少量の硫酸を含有していた。乳酸を含んだ最後の酸性フラ クションは、塩基水溶液でそのE)Hを約3に調節すると、新たなトウモロコシ 浸液中に再循環することができる。水酸化ナトリウム水溶液またぼ1ンモニア水 をカラムに通し、次いで水ですすぎ洗いした後、樹脂を再使用した。
さらに、別の実験において、水酸化ナトリウム水溶液またはアンモニア水を使用 して、3番目のカラムから乳酸を回収した。この場合、pHがかなり上昇するま で主要なフラクションを捕集した。酸の水溶液で処理してpHを約3に調節する と、少量の乳酸ナトリウムまたは乳酸アンモニウムを含有したあとのほうのフラ クションを新たなトウモロコシ浸液と合わせることができ、またこれらの少量の 乳酸を回収することができる。
本発明の他の態様においては、フィチン酸もしくはフィチン酸塩を樹脂上に存在 させたままで加水分解することによってイノシトールを直接回収することができ る。これを実証するために、フィチン酸の40%水溶液に143.7 gの肛几 ■XTM425ポリマーを加えた(先の実験から、28gのフィチン酸を吸着す るのに充分であることが判明している)。この樹脂スラリーを、オートクレーブ 中で加圧下にて180℃で3時間処理した。分析によれば、フィチン酸のイノシ トールへの完全1 な加水分解が起きていることが明らかとなった〔粗製収率は 93%であり、炭素処理(carbon trea伽ent)後の収率は91% であった〕。イノシトールは、水性層から水を留去し、そして残留物をメタノー ルおよびアセトンと共に撹拌することによって単離した。この水性層は、反応混 合物から樹脂を濾別することによって得られた。l1llWは、リン酸エステル の加水分解時に形成されるすべてのリン酸を保持していた。425樹脂の再生と リン酸塩の形成は、塩基で処理することによって達成することができる。吸着さ れた化学種がフィチンである場合も、類似の結果が得られる。
実施例8 スチームによる乳酸の脱着 長さ約20インチで外径が1.5インチのステンレス鋼パイプを含んだスチーム 脱着装置を組み立てた。パイプの上端部に、バルブ付きスチーム入口と圧力計を 取り付けた。パイプの下端部に圧力調整弁を取り付けた。圧力調整弁の下に、1 4インチのステンレス鋼製水冷凝縮器も接続した。パイプの下端部に目の細かい ステンレスmatワイヤメツシュを配置して、ポリマーをパイプ中に保持した。
本装置を、圧力調整した高圧スチームラインに接続した。
乳酸の6%水溶液を1リツトル調製した。59−52g (乾!基準)の旺IL LIJ”425ポリマーを溶液に加え、本溶液を周囲温度で約2時間撹拌した。
ポリマーを濾別し、10℃の炭駿ガス飽和した水250m1で洗浄した。濾液を 滴定分析し、これにより6.84 gの乳酸がポリマーに吸着されていたことが 判明した(例えば、酸の吸!量−初期溶液中の酸のダラム数−瀘液中の酸のグラ ム数)。次いで酸を吸着したポリマーをスチーム脱着装置に入れ(パイプの容積 の約273まで詰める)、装!の外表面を生蒸気で加熱した。この後、スチーム を、8〜15μsigの圧力および約6床容積/時の流量(液体の捕集速度によ って測定)にて装置に通した。10klのフラクションを捕集し、各フラクショ ンを0.INのNaOHで滴定した。分析結果によれば、最初の3床容積の捕集 スチームにおいて4.50 gの乳酸が回収されたことが判明した。このことは 、最初の3床容積においてポリマーから65.8%の乳酸が回収されたことを示 しており、このスチーム脱着処理が極めて有効であることがわかる。
補正書の翻訳文提出書 (特許法第184条の8) 平成 5年 9月14日陣

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.媒体中に含まれているフィチン酸もしくはフィチン酸塩を回収するための媒 体の処理方法であって、第三アミン官能基を有する固相遊離塩基ポリマーと前記 媒体とを接触させてフィチン酸もしくはフィチン酸塩を吸着させる工程を含む、 前記方法。
  2. 2.前記媒体がフィチンを含有する、請求の範囲第1項に記載の方法。
  3. 3.前記媒体がフィチン酸を含有する、請求の範囲第1項に記載の方法。
  4. 4.前記媒体がトウモロコシの浸液である、請求の範囲第1項に記載の方法。
  5. 5.前記固相遊離塩基ポリマーがポリビニルピリジンポリマーである、請求の範 囲第1項に記載の方法。
  6. 6.フィチン酸もしくはフィチン酸塩をポリマーから脱着させる工程をさらに含 む、請求の範囲第5項に記載の方法。
  7. 7.前記ポリビニルピリジンポリマーがポリ2−ビニルピリジンポリマーまたは ポリ4−ビニルピリジンポリマーである、請求の範囲第6項に記載の方法。
  8. 8.前記のポリ2−ビニルピリジンポリマーまたはポリ4−ビニルピリジンポリ マーが架橋ポリマーである、請求の範囲第7項に記載の方法。
  9. 9.前記のポリ2−ビニルピリジンポリマーまたはポリ4−ビニルピリジンポリ マーがビーズ形態のゲル伏樹脂もしくはマクロ孔質樹脂である、請求の範囲第8 項に記載の方法。
  10. 10.前記のポリ2−ビニルピリジンポリマーまたはポリ4−ビニルピリジンポ リマーがジビニルベンゼンで架橋されている、請求の範囲第9項に記載の方法。
  11. 11.前記のポリ2−ビニルピリジンポリマーまたはポリ4−ビニルピリジンポ リマーがジビニルベンゼンで少なくとも約2%架橋されている、請求の範囲第1 0項に記載の方法。
  12. 12.前記ポリビニルピリジンポリマーがポリ2−ビニルピリジンポリマーであ る、請求の範囲第11項に記載の方法。
  13. 13.前記ポリビニルピリジンポリマーがポリ4−ビニルピリジンポリマーであ る、請求の範囲第11項に記載の方法。
  14. 14.前記のポリ2−ビニルピリジンポリマーまたはポリ4−ビニルピリジンポ リマーがゲル状樹脂である、請求の範囲第11項に記載の方法。
  15. 15.前記のポリ2−ビニルピリジンポリマーまたはポリ4−ビニルピリジンポ リマーがマクロ孔質樹脂である、請求の範囲第11項に記載の方法。
  16. 16.フィチン酸もしくはフィチン酸塩を含有した脱着質を濃縮する工程をさら に含む、請求の範囲第11項に記載の方法。
  17. 17.フィチン酸もしくはフィチン酸塩をイノシトールに加水分解する工程をさ らに含む、請求の範囲第16項に記載の方法。
  18. 18.前記媒体が約1〜5のpHを有する、請求の範囲第17項に記載の方法。
  19. 19.前記媒体がその中性pHにて処理される、請求の範囲第18項に記載の方 法。
  20. 20.前記接触工程と前記脱着工程との間に、すすぎ洗い用水性媒体で前記ポリ マーをすすぎ洗いする工程をさらに含む、請求の範囲第18項に記載の方法。
  21. 21.前記接触が前記ポリマーの固定床または流動床によるものである、請求の 範囲第20項に記載の方法。
  22. 22.前記すすぎ洗い用水性媒体がCO2を含有している、請求の範囲第21項 に記載の方法。
  23. 23.前記ポリマーが約25%のジビニルベンゼンで架橋したポリ4−ビニルピ リジンである、請求の範囲第21項に記載の方法。
  24. 24.前記媒体が約1〜5重量%のフィチン酸またはフィチン酸塩を含有し、こ のとき前記フィチン酸塩はフィチン酸として算出されている、請求の範囲第23 項に記載の方法。
  25. 25.前記脱着工程における脱着剤として水酸化ナトリウムを使用し、フィチン 酸のナトリウム塩を回収する、請求の範囲第24項に記載の方法。
  26. 26.フィチン酸より強い酸を脱着剤として使用し、前記強酸による汚染物を実 質的に含まないフィチン酸フラクションを回収する工程をさらに含む、請求の範 囲第21項に記載の方法。
  27. 27.前記媒体がさらに乳酸を含有しており、フィチン酸もしくはフィチン酸塩 を主として含んだフラクション、および乳酸を主として含んだ他のフラクション を前記ポリマーから回収する工程をさらに含む、請求の範囲第1項に記載の方法 。
  28. 28.前記回収工程が、前記媒体を前記ポリマーに通してフィチン酸もしくはフ ィチン酸塩をポリマーに選択的に吸着させること、前記通過媒体から主として乳 酸を含んだ流出液を捕集すること、および前記ポリマーからフィチン酸もしくは フィチン酸塩を脱着させることを含む、請求の範囲第27項に記載の方法。
  29. 29.前記回収工程が、フィチン酸もしくはフィチン酸塩と乳酸とを前記ポリマ ーに吸着させること、次いで乳酸とフィチン酸もしくはフィチン酸塩とを前記ポ リマーから選択的に脱着させることを含む、請求の範囲第28項に記載の方法。
  30. 30.媒体中に含まれている乳酸を回収するための媒体の処理方法であって、第 三アミン官能基を有する固相遊離塩基ポリマーと前記媒体とを接触させて乳酸を 吸着させる工程、ポリマー上でのより強い酸との置き換えによって前記乳酸を脱 着させる工程、および前記強酸による汚染物を実質的に含まない乳酸フラクショ ンを回収する工程を含む、前記方法。
  31. 31.媒体中に含まれている乳酸を回収するための媒体の処理方法であって、ビ リジン基を有する固相遊離塩基ポリマーと前記媒体とを接触させて乳酸を吸着さ せる工程、および少なくとも約75℃の温度の温水を使用して乳酸を脱着させる 工程を含む、前記方法。
  32. 32.第三アミン官能基を有する固相遊離塩基ポリマー上にフィチン酸もしくは フィチン酸塩を吸着させたままでフィチン酸もしくはフィチン酸塩を加水分解し てイノシトールを形成させる工程、および前記イノシトールを回収する工程を含 む、イノシトールを得る方法。
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