JPH0650375Y2 - 液体容器用の横出しキャップ - Google Patents

液体容器用の横出しキャップ

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JPH0650375Y2
JPH0650375Y2 JP1988110285U JP11028588U JPH0650375Y2 JP H0650375 Y2 JPH0650375 Y2 JP H0650375Y2 JP 1988110285 U JP1988110285 U JP 1988110285U JP 11028588 U JP11028588 U JP 11028588U JP H0650375 Y2 JPH0650375 Y2 JP H0650375Y2
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JP
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wall
container
cap
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inlet
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JP1988110285U
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JPH0231861U (ja
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勝 上井
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株式会社タツタ合成工業所
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、墨液などの液体容器に冠着される横出しタイ
プのキャップに係り,液泡の発生防止手段に改良を加え
たものである。
〔従来の技術〕
この種の墨液容器用の横出しキャップでは、墨液の注出
時にこれに含まれているニカワが原因してキャップのノ
ズル先端に液泡が出来やすく,この液泡が破裂してまわ
りに飛散しがちとなる。墨液は晴れ着や式服などを着用
して使用する機会が多いので、とくに液泡の破裂飛沫が
問題になる。
すなわち、第6図は従来の横出しキャップ付き容器を示
しており、1は墨液容器、2は該容器1に冠着されるキ
ャップ、21はパッキンである。このキャップ2は周側壁
6の上端近くから横向きに突設されたノズル7を有す
る。そこでは容器1の柔軟な胴壁部をペコペコと押圧し
てキャップ2のノズル7から墨液を注ぎ出している。
かかる従来のキャップ2では、ノズル7の注出路12の入
口13がキャップ2内の大きな上部空間に直接に望んでお
り,注出路12の断面積が該入口13で急激に増加してい
る。そのため、容器1の圧迫を解いて負圧下にある容器
内に外気を吸い込む際に、入口13まわりで外気の流速が
急減し、流入外気による注出路12の残留液の吸い込み、
いわゆるスクイズバック機能が十二分に発揮されず入口
付近に残留液が付着したままとなり、次の液注出時に前
述の液泡をノズル先端に発生させている。
とくに横出しキャップでは上壁5の上端面よりも下位に
ノズル7を配して梱包・運搬時などに上方からの荷重で
ノズル7が折損するのを防止する必要があり、キャップ
内の上部空間が大きくなりがちである。なお、キャップ
2の上壁5を部厚くして上壁内面を注出路12の入口13に
近接させることは、スクイズバックの機能アップに有効
ではあるが、上壁5を単に部厚くする構造では金型成形
時に肉厚差による熱収縮変形いわゆるヒケが生じて成形
精度上このましくない。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記の不具合を解消するために、第7図に示すごとく画
壁22を有する中仕切部材23を別に用意し、これをキャッ
プ2内にパッキンを兼ねて所定の姿勢で位置決め装着
し、前記注出路12の入口13の内奥側に前記画壁22で仕切
られた画室24を区画形成し、以て注出路12の断面積が入
口13まわりで急激に増加するのを規制することを検討し
た。
この形式はスクイズバックの機能アップに有効ではあ
る。しかし、キャップ本体とは別に中仕切部材23を要
し、部材点数が増えて全体の製造コストが高く付く。中
仕切部材23の装着に手間が掛かり、組付け作業性が悪
い。組付け時の位置精度および成形精度に僅かでも狂い
があると、却ってスクイズバック作用を阻害して信頼性
に劣る。画壁22とこれが係合するキャップ側の位置決め
用リブ25との間に墨液が残留付着しやすく、これが液泡
の発生原因になるおそれもある。
本考案は、かかる実情に着目して提案されたものであ
り、スクイズバック機能を有効に発揮させることができ
る横出しキャップを得ることを目的とする。
本考案の他の目的は、構造簡単にして安価に量産できる
横出しキャップを得るにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案のキャップは、第1図に示すごとく上壁5を有す
る周側壁6の上端にノズル7が横向きに突出しており、
この周側壁6が容器1の上端口部3に外嵌する。上壁5
の内面からは容器1の上端口部3に内嵌する内筒壁9が
垂設されており、この内筒壁9の突出基端とノズル7の
突出先端との間にわたって注出路12が通設されている。
注出路12の内端の入口13の内奥側には、内筒壁9の内部
空間を仕切る画壁14を有し、この画壁14は上壁5の内面
から垂設されて両端が内筒壁9につながっており、以て
該画壁14で取り囲まれて注出路12の入口13が臨む画室15
を下面が開放する状態で形成したことを特徴とする。
更に具体的には、前記画室15に臨む上壁5の内面部分は
注出路12の入口13とほぼ面一状に形成し、上壁5の上面
に、ノズル7より上方に突出する防護突壁16を形成し、
この防護突壁16が一群の突起体17で構成されていること
を特徴とする。
〔作用〕
容器1を傾けてこれを押圧変形させると、内部が加圧さ
れて容器1内の液体が画室15および注出路12を介してノ
ズル7の先端から外部に注ぎ出る。次に容器1の押圧変
形を解いて復元させて行くと、内部が負圧になり注出路
12を介して外気が容器1内に吸い込まれる。この吸い込
み時に、キャップ2の内筒壁9の内部空間は、注出路12
の入口13に臨む画室15の容積が画壁14で小さく仕切られ
ているので、該入口13から画室15に外気が流入する際
に、外気の流速が急激に低減することを抑えることがで
き、これでスクイズバック機能が向上し、注出路12の入
口13まわりに液体が残留付着するのを防止する。その結
果、次の液注出時に、ノズル先端に液泡を発生させて、
該液泡が破裂する事態を防止できることになる。
内筒壁9と画壁14とは、上壁5の内面からそれぞれ下向
きに突設されているので、これらの間に形成される画室
15がキャップ本体と一体に高精度でプラスチック成形で
きる。
〔実施例〕
第1図ないし第5図は本考案の実施例を示す。
第1図において、1は墨液の入る容器であり、上下に長
い角筒状に形成されている。2は本考案に係るプラスチ
ック製のキャップであり、容器1の上端口部3にねじ4
を介して着脱自在に冠着される。
キャップ2は上壁5を有する円筒状の周側壁6が容器1
の上端口部3に外嵌螺合し、該周側壁6の上端にノズル
7が横向きに突出形成されている。
キャップ2内には、周側壁6と所定の間隔をおいて容器
1の上端口部3に密着状に内嵌する円筒状の内筒壁9を
上壁5から垂直に垂設する。上壁5には周側壁6と内筒
壁9とをつなぐ内面部分に、シール用の舌片10が環状に
膨出形成されている。
かくして、内筒壁9の内面の突出基端とノズル7の突出
先端との間にわたって注出路12を通設してあり、該注出
路12を介して容器1内の墨液をノズル7の先端から外部
に注ぎ出すことができる。具体的には、容器1を傾けて
その胴壁部を押圧することで墨液を注ぎ出す。容器1の
押圧を解くと、注出路12を介して外気が容器内に吸い込
まれる。
注出路12の内端の入口13において、通路断面積が急激に
増加するのを規制するために、該入口13より内奥側に内
筒壁9内の空間を仕切る画壁14を設ける。
この画壁14は第1図および第3図に示すごとく上壁5の
内面から垂直姿勢で垂設された部分円弧形状を呈してお
り、その両端が内筒壁9につながっている。これで該画
壁14にて取り囲まれて注出路12の入口13が臨む画室15
を、下面が開放する状態でキャップ内に区画形成する。
上壁5は少なくとも画室15に臨む内面部分が注出路12と
ほぼ面一状をなしており、画壁14の下端が入口13より下
方に位置する。
しかるときは、内筒壁9内の空間は注出路12の入口13に
臨む部分が画壁14にて小さな画室15として仕切られてい
るので、外気の流入時における該入口13まわりでの流速
が急激に低減することを抑えることができ、スクイズバ
ック機能が向上し、入口13まわりに墨液が残留付着する
ことを確実に防止する。
第2図および第4図において、図示例の上壁5は中央部
5aを上方に膨出しており、この中央部5aにノズル7の折
損を防ぐための防護突壁16を有する。この防護突壁16は
半円状のリブとして形成された5個の突起体17からな
る。これら一群の突起体17で防護突壁16を構成すること
により、上壁15の肉厚差を少なくして金型成形時にヒケ
が生じるのを規制し、上壁5を可及的に下方に位置させ
て画室15の容積の減少化を達成している。
第4図において、符号18はノズル7の先端に装着される
ねじキャップ19の受け止め用の座、20は周側壁6の外面
に形成したすべり止め突条である。
〔別実施態様例〕
上記の実施例では、画壁14を平面視で部分円弧状に形成
したが、例えばV字状やコ字状に形成することもでき
る。
防護突壁16はピン状に形成された一群の突起体17や、格
子状に連続する一群の突起体17などで構成してもよく、
要はヒケ防止に有効なものであれば、その形状は限定さ
れない。
本考案のキャップ2は、墨液以外のインクや食用ソース
等の液体を収容する容器にも適用でき、対象の容器およ
び液体はとくに限定しない。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案のキヤツプは、画室15を形成
するための画壁14が一体に形成されているので、別体の
中仕切部材23を用いる第7図の実施形態に比べて、中仕
切部材23を形成するに要するコストおよび組立の手間を
省略して、キャップの製造コストの低減化に貢献でき
る。
画室15はキャップ成形時に内筒壁9および画壁14と共に
形成するので、その形状や位置を確実に設定できる。従
って、流入外気によるスクイズバック作用を確実に発揮
させることができ、注出路12の入口13まわりでの内容液
の残留がなく液泡の発生を確実に防止できる。また、内
筒壁9と画壁14とは共に上壁5から下向きに延びてお
り、画室15の成形がアンダーカットを生じることなく容
易であって、金型からの製品の抜き出しも支障なく行え
る。
ノズル7の折損を防ぐについて、上壁5の上面に防護突
壁16を突設し、これを一群の突起体17で構成するので、
上壁5を分厚くせずとも済み成形時にヒケを生じること
なく、上壁5の上端面をノズル7より上方に一切の支障
なく位置させることができる。しかも、上壁5は少なく
とも画室15に臨む内面部分を下方に位置させて注出路12
の入口13とほぼ面一状に設定できることになり、これが
画室15の容積の減少化につながるので、この点でも該入
口13まわりでの通路断面積の急激な増加を防ぐうえで有
利である。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本考案に係る横出しキャップの実
施例を示しており、 第1図は取付け使用状態での縦断側面図、 第2図は平面図、 第3図は第1図におけるA−A線断面図、 第4図は斜視図、 第5図は正面図である。 第6図は従来の横出しキャップを示す縦断側面図であ
る。 第7図は比較例として挙げた横出しキャップを示す縦断
側面図である。 1……容器、 2……キャップ、 3……容器の上端口部、 5……上壁、 6……周側壁、 7……ノズル、 9……内筒壁、 12……注出路、 13……注出路の入口、 14……画壁、 15……画室、 16……防護突壁、 17……突起体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器1の上端口部3に冠着されるプラスチ
    ック製の横出しキャップであって、 上壁5を有する周側壁6の上端にノズル7が横向きに突
    出していること、 周側壁6は容器1の上端口部3に外嵌すること、 上壁5の内面からは容器1の上端口部3に内嵌する内筒
    壁9が垂設されていること、 内筒壁9の突出基端とノズル7の突出先端との間にわた
    って注出路12が通設されていること、 注出路12の内端の入口13の内奥側には、内筒壁9の内部
    空間を仕切る画壁14を有すること、 この画壁14は上壁5の内面から垂設されて両端が内筒壁
    9につながっていること、 該画壁14で取り囲まれて注出路12の入口13が臨む画室15
    が、下面を開放した状態で形成されていること、 画室15に臨む上壁5の内面部分が、注出路12の入口13と
    ほぼ面一状に形成されていること、 上壁5の上面にノズル7より上方に突出する防護突壁16
    を形成してあり、この防護突壁16が一群の突起体17で構
    成されていることを特徴とする液体容器用の横出しキャ
    ップ。
JP1988110285U 1988-08-22 1988-08-22 液体容器用の横出しキャップ Expired - Lifetime JPH0650375Y2 (ja)

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JPH0231861U JPH0231861U (ja) 1990-02-28
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JPS5972255U (ja) * 1982-11-05 1984-05-16 三菱樹脂株式会社 注出キヤツプ
JPS5983752U (ja) * 1982-11-26 1984-06-06 不易糊工業株式会社 吸排作用液体容器

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