JPH06503427A - 組織および生物学的流体中のスルフィドロイコトリエンの決定法およびアレルギーその他の炎症性疾患の診断への応用 - Google Patents

組織および生物学的流体中のスルフィドロイコトリエンの決定法およびアレルギーその他の炎症性疾患の診断への応用

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 組織および生物学的流体中のスルフィドロイコトリエンの決定法およびアレルギ ーその他の炎症性疾患の診断への応用本発明は、組織および生物学的流体中のス ルフィドロイコトリエンの決定法およびアレルギーその他の炎症性疾患の診断へ の使用に関する。
種々の刺激剤との相互反応の結果としての種々のタイプの血液または組繊細胞に よる炎症性メディエータ−の放出は、リューマチ性疾患や腎臓疾患などの種々の 急性または慢性疾患に起こる炎症過穆の共通した特徴である。アレルギー反応に おいては、血液の好塩基球および/または組織の肥満細胞によるヒスタミンの放 出が重要な特徴であると長い間考えられてきた。感受性を示すアレルゲンとの相 互反応の後に、アレルギー患者から単離した血液の白血球の懸濁液の上澄み液中 のヒスタミンのインビトロでの決定が、アレルギーの研究において広く用いられ てきた手順である。しかしながら、そのような決定法は多(の操作を必要とし、 全血では行うことができず単離した細胞でしか行えないという事実、およびヒス タミンの決定には面倒で高価な蛍光測定アッセイまたはラジオイムノアッセイが 必要であるという事実は、現在までのところ、アレルギーの日常的な診断を血液 細胞アッセイに頼れなくしている。
現在インビトロで広く用いられている唯一の診断法は、種々のタイプのラジオイ ムノアッセイまたは免疫酵素アッセイ(たとえば、RASTアッセイ)によるア レルゲン−特異的IgE抗体の血清学的決定である。しかしながら、そのような アッセイは抗体の存在を検出するのみであり、アレルギー反応の最も意味のある 病理生理学的特徴、すなわち原因となるアレルゲンとの相互反応の結果としての 反応性細胞による炎症性メディエータ−の産生については考慮していない。この 理由から、アレルギー性疾患その他の炎症性疾患の日常的診断のために実際的で 信頼性のある細胞アッセイが最も望ましい。本発明の目的は、この目的を達成す るのを可能にする一連の新規な細胞アッセイを提供することにある。
スルフィドロイコトリエン(sLT)L、Te3、LTD4およびLTE4は炎 症性メディエータ−であり、従前にはまとめてアナフィラキシ−の遅反応性物質 (SR3−A)と呼ばれていた。これらは、組織の肥満細胞、血液の好塩基球、 マクロファージ、好酸球および腎臓のメサンギウム細胞などの多くの細胞タイプ で合成される。これらは、炎症やアレルギー反応などの病理的事象、とりわけI gEにより媒介されたアレルギー反応において重要な役割を担っている(ンユラ イマー(S chleimer)ら、J 、 Allergy clin。
I mmunol、 、 74.473〜481.1984)、特にサイトカイ :/IL−3、IL−5およびGM−CSFで前処理した場合に(ビンヨッフ( B 1schoff)ら、J、 Exp、Med、 172.1577.199 0)、血液の好塩基球がアレルゲンに応答してIgHに依存した仕方でsLTを 産生ずるということは特に興味がもたれる(ミタ(Mita)ら、P rost aglandins、 869〜886.1986)。それゆえ、理論的には、 現在の知識に基づいて、原因と思われるアレルゲンとの応答による好塩基球のs LT産生の決定は、アレルギーの診断において興味をもちえる。しかしながら、 実際には、本質的に多くの技術的困難のためにこの目的は未だ達成されていない 。本発明によれば、種々の部分的に新規で独創的な特徴の組み合わせからなる方 法が提供され、それによって、アレルギーおよび他の炎症性疾患のための日常的 なインビトロ細胞診断アッセイを確立することができる。
それゆえ、本発明の主題は、1または幾つかのモノクローナル抗sLT抗体と表 示用酵素に結合したsLTとの相互反応に基いた単一の免疫酵素ELISAアッ セイによりグループLTC4、LTD4およびLTE4のスルフィドロイコトリ エンsLTを検出する方法であって、該方法は、sLTを含有していると思われ る生物学的試料を担体に結合したモノクローナル抗sLT抗体と接触させ、試料 中に存在するsLTは該抗体に結合し、ついでsLTと表示用酵素との結合体を 該付加担体に加え、最後に該担体に結合した結合体の量を評価する(該量は担体 に結合したsLTの量と逆の相関関係にある)ことを特徴とする。
本発明の他の主題は、炎症性疾患の診断のためのインビトロ診断試験のために上 記方法を応用することである。
本発明のさらに他の主題は、該方法を行うための試薬のキットであり、該キット は、モノクローナル抗sLT抗体をコーティングしたウェルを有するマイクロタ イタープレート、およびロイコトリエンと表示用酵素との結合体からなる。
そのようなアッセイは、以下の工程からなる。
1、ブライミング剤(priIling agents)で前処理することによ り、血液の白血球、とりわけ好塩基球の反応性能を最適に高めること比較的短い 時間ブレインキュベーションすること、たとえば血液の白血球を特定のグループ のサイトカイン、すなわちIL−3(インターロイキン3)、IL−5(インタ ーロイキン5) 、GM−C3F (l[I粗球/JIL球コo=−刺激因子) またはNGF (神経成長因子)とともにインキュベーション(5〜10分)す ると、アレルゲン(感作したアレルギー患者の白血球の場合)や補体成分C5a およびC3a、種々の塩基性ペプチドまたは細菌由来の構造、たとえばホルミル −メチル−ペプチド(f ML P)などの非特異的メディエータ−放出因子な どの適当な刺激剤で攻撃した場合に、これらの細胞がメディエータ−を産生じ放 出する能力を著しく高める効果のあることが本発明者のグループにより記載され ている。このような現象は「ブライミング(priming) Jとして記載さ れている。
しかしながら、現在までに行われている実験はすべて、勾配遠心分離によって得 られる単離単核白血球において行われており、これは面倒であるし、該反応の結 果に影響を与えるかもしれない血漿因子の幾つがとともに単球や血小板などの幾 つかの関与する細胞性反応パートナ−をも除去する可能性がある手順である。
本発明者は、全白血球または希釈した全血を精製ヒト組換えサイトカインまたは 活性化リンパ球細胞の培養液の適当に調製した上澄み液で前処理することにより 同様の結果を遂に達成した。できるだけ少ない数の血球およびできるだけ少ない 容量の血液から高い感度およびsLTの高い放出を得るために最適のブライミン グが必要であるので、実施例3に記載しであるような全希釈血液のブライミング を達成するための好ましい条件が、試験を最終的に行い日常的な診断に応用する ために最も重要である。
■、アレルギーの検出における特定のアレルゲンによる血液白血球に対するsL Tの産生への刺激 上記適当な前処理および「ブライミング」の後、勾配遠心分離または当該技術分 野で公知の他の方法により単離したものか、または全希釈血液中の懸濁液として の血液白血球を、適当な培地中で特定のアレルゲン(花粉抽出物、家屋ダニ抽出 物など)の存在下に数分〜1時間置く。
実施例3に記載するような古典的な実験手順において、推定アレルギー患者の血 液白血球を液体の形状の種々の投与量のアレルゲンとともに処理する。
所要の期間インキュベートした後、細胞を遠心分離にかけ、上澄み液を回収し、 下記sLTIsAアッセイにおいて産生されたsLTの量を別々に分析する。し かしながら、この方法は、アレルゲン当たりの幾つかの投与量の使用や1回の遠 心分離工程を含む多数の操作が含まれているため、日常的な診断法としては不都 合である。
驚くべきことに、細胞の適当な刺激およびサイトカインでブライミングした血液 白血球によるsLTの産生のために、固相に結合したものとしてアレルゲンをも 細胞に加えることができることがわかった。このことは、アレルゲン特異的なI gE抗体の血清学的RASTアッセイに使用するものと同様に、マイクロタイタ ープレートのプラスチックまたはニトロセルロース底にアレルゲンを吸着または 結合させるか、またはアレルゲンをカップリングしたセルロースディスクの形態 で行うことができる。グルタルアルデヒドやポリリンンを用いた固体表面の前処 理によって、ビオチン−アビジンカップリング系によってまたは共有カップリン グ試薬によって可能となるものなどの、単位表面積当たりの高アレルゲン濃度を 得るための適当な結合条件が好ましい。この方法では、細胞上澄み液中で測定す べきsLTの最適の産生および放出を得るためにアレルゲンとの単一投与量のイ ンキュベーションが必要であるという素晴らしい実際的な利点が得られる。
他の環境下でのsLTの産生の検出およびIgE特異的アレルギー以外の疾患の 診断のために同様の手順を用いることができる。たとえば、種々のタイプの免疫 不全症およびリューマチ性疾患のような炎症性疾患における血球の反応性能を評 価するために、成分成分C5aまたはC3aなどの多くの非特異的刺激剤並びに fMLPなどの細菌構造で攻撃した場合の血液白血球のsLT産生能を用いるこ とができる(実施例5)。血液または組繊細胞(生物学的流体(たとえば、滑液 、尿)を含む)によるsLTの自発的産生を用いて炎症性疾患の程度の評価を行 うことができる。その場合、まず抽出または吸着クロマトグラフィーカラム上に 通すことによってsLTを濃縮する必要がある。
同様にして、この新規試験は、IgE媒介アレルギーと同じメディエータ−を炎 症細胞が産生ずるがその誘発機構が異なるいわゆる偽アレルギー(pseudo −allergies)の診断にも用いることができる。古典的な例は、アスピ リンおよび他の非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)に対する非耐性反応で ある。この場合、これら薬剤は、IgE媒介による好塩基球活性化とは異なるあ る種の他の機構によって非耐性患者においてヒスタミンおよびsLTの産生およ び放出を引き起こす。しかしながら、正確な機構については未だわかっていない 。すべての可能な反応性細胞を包含する全血は、インビボの状況を模倣した培地 を提供する。非耐性患者においては、アスピリンまたはN5AIDsを全白血球 または全血液懸濁液に加えるとsLTの産生がもたらされ、このことは本発明の 新規なアッセイによって検出することができる(実施例3、図8参照)。このよ うにして、この新規なアッセイは、偽アレルギーをインビトロで診断する可能性 を初めて提供するものである。
現在までのところ、偽アレルギーの疑いを確かめる唯一の可能性は当該薬または 剤をインビボ誘発試験のために患者に投与することであったが、これは患者にと って不都合で危険でさえある手順である。この新規なsLT試験はまた、診断目 的のため、インビトロで検出することが困難であるか不可能であった多くの他の アレルギーおよび偽アレルギー、たとえば食物および食物添加物、薬剤および他 の化学剤、空気の汚染物質などに対する非耐性反応などを開発する可能性をも提 供する。
IIl、sLTの検出 この新規アッセイの鍵となる要素は、行うのが容易な単一の免疫酵素アッセイに おいてすべてのsLTを定量的に評価するために開発した方法である。
現在までのところ、生物学的材料中のロイコトリエン(LT)濃度を決定するた めの好ましい分析法は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)およびラジオ イムノアッセイ(RI A)であった。HPLCの利点は、各種LTを一つのア ッセイで決定できることである。しかしながら、この利点よりも、検出がナノグ ラムの範囲に限られていることおよびHPLCに供する前にすべての試料を充分 に精製しなければならないという欠点の方が大きい。
このためにHPLCは日常的な診断法としては用いることができない。対照的に 、RIAは非常に高感度な分析法であり、試料(血清、血漿または細胞培養上澄 み液など)を精製することなく用いることができる。しかしながら、RIAは放 射能試薬を用いるという反対圧力の高まっている手順を含むという欠点がある( 高い製造物コストを包含する)。さらに、最近まで、そのようなアッセイにはL Tに対して充分な親和性と親和力を有するポリクローナル抗体しか利用できなか った。とりわけ、LTC4に対して高い特異性を有するごくわずかのポリクロー ナル抗体が記載されているにすぎない(リンドグレン(L indgren)ら 、(FEBS Lett、152.83〜88.1983:ウィナルダ(Wyn alda)ら、Anal、 Chew、 56.1862〜1865.1984 )。
LTD4 (活性化細胞によって産生される主要なsLTである)、およびLT D4およびLTE4 (LTD4の主要な代謝産物である)(ラインケ(Rei nke) ら、B iochem、 B 1ophys、 Acta、 108 1.274〜278.1991)に対して厳密に特異的なモノクロ・−ナル抗体 を利用できることによって決定的な進歩が可能となった。このようにして、活性 化細胞のすべての関連するsLT産物を単一のラジオイムノアッセイまたは免疫 酵素アッセイで評価することが可能となった。そのようなモノクローナル抗体を 用いて、ELISAアッセイが最近記載されている(ラインケら、B ioch em、 B 1ophys。
Acta、 1081.274〜278.1991)。このアッセイにおいて、 LTE4をラン血清アルブミンに結合させ、マイクロタイタープレートのウェル にコーティングしている。ビオチン化した抗sLTモノクローナル抗体をsLT を含有する分析試料と反応させ、ついでLTE4−BSAをコーティングしたマ イクロタイタープレート中でインキュベートし、アビジン結合ペルオキシダーゼ を用いて呈示する。この方法は、日常的なアッセイとしては幾つかの欠点を有す る。(a)その感度は最適(約10100pではなく、そのため一層多量の細胞 を必要とする: (b)試薬の調製が面倒であり、その安定性も最適には及ばな い; (C)必要とされる高価な合成LTE4の量が極めて大きい、(d)生物 学的流体や組織液などの高タンパク質含量の試料を用いた場合には精度は満足の いくものではない。
以上のことから、本発明者らは、感度を高め、操作工程を減少させ、試薬の調製 および質を改善し、並びに生物学的流体中でのsLTアッセイを行うことを可能 とすることを目指して、別のELI SA法を研究した。この変法(下記に示す )も本発明の一部である。
添付の図面および図表並びに実施例で本発明を説明する。
図IAおよび図IBは、アレルギーおよび炎症性疾患の診断に使用するための、 それぞれ1工程および2工程の5LT−ELISA−試験の概略の図を示す。
図2は、図表中で、固相モノクローナル抗sLT抗体によるLTD4/AP反応 混合物からのホスファターゼの捕捉を示す。
図3は、1組みの2つの図表中で、(LTD)−APと抗sLT抗体との異なる 組み合わせを用いた抑制ELI SAによるLTD4検出を示す。
図4は、図表中で、ELISAおよびRIAによるsLT測定の相関関係を示す 。
図5は、図表中で、単離ヒト単核細胞(MNC)のアレルゲン誘発sLT生成お よびヒスタミン放出を示す。
図6は、1組みの2つの図表中で、希釈全血液中でのアレルゲン誘発によるsL T生成のELI SA検出を示す。
図7は、1組みの2つの図表中で、12人の個体における、単離単核細胞により または全血液中で生成したsLTまたはヒスタミンの量の相関関係を示し、これ ら細胞は抗IgE抗体で攻撃した。
図8は、1組みの3つの図表中で、5つのアレルゲン(6−草木(6−Gras ses) 、シラカンバ、ダーマトファゴイデス・ブテロニシヌス、ヨモギ、オ オバコ)で試験した38人の患者からの皮膚試験、RASTおよびsLT産生の 比較を示す。
図9は、図表中で、sLTアッセイにおけるアセチルサリチル酸(A S A) で攻撃したアスピリン感受性の患者のsLT産生を示す。
図10は、一連の図表中で、2人のドナーのIL−3でブライミングしたおよび 未処理の(HACM単独)希釈全血液の2時間、4時間および6時間後のsLT 放出の比較を示す。
要約すると、モノクローナル抗sLT抗体をいかなる修飾を施すことなく、マイ クロタイタープレートまたは池の固相にトロセルロース膜など)上に、グルタル アルデヒドやポリリノンなどのコーティング剤の助けをかりて、またはビオチン −アビジンカップリング系の助けをかりて直接的に、または抗マウスIgG抗体 の助けをかりて間接的にコーティングする。そのようなコーティングマイクロウ ェルとともに分析試料をインキュベートすると(図IAおよびIB)、細胞によ って産生されたsLTが直接結合する。アッセイの呈示工程は、LTD4−また はLTE4−アルカリホスファターゼ結合体を単に添加することで得られ、その 結合は、結合した試料のsLTの量に正比例した相関関係で抑制される。そのよ うな簡便化したsLT抑制ELISAアッセイでは、結合体の製造のために実質 的に少しの合成ロイコトリエンしか必要でなくなり、感度および試薬の安定性も 向上し、全血中の少数の好塩基球により産生されたsLTを開側かつ有効に決定 することができる。
これらアッセイおよびその診断目的への応用の正確な記載は下記実施例に示す。
報告した技術的条件は一般的な性質のものであり、制限的なものではなく、追及 している目的、すなわち適当かつ正確な試薬およびアッセイ条件のために境界を 設定したものである。
実施例1 アルカリホスファターゼ、西洋ワサビペルオキシダーゼまたはコリンエステラー ゼなどの免疫酵素とのLTD4または他のsLT結合体の調製合成LTD4をグ ルタルアルデヒド活性化アルカリホスファターゼ(AP)(リン酸緩衝食塩水p H7,4中に0.2%グルタルアルデヒドおよび175nM)と室温にて2時間 結合させた。ついで、この結合体を4℃で一夜透析するかまたはFPLCにより 精製した。透析またはFPLC精製後、1%BSA (w/v)を加え、LTD 4−APの調製物をアリコートにて貯蔵した。
カップリング反応に用いたLTD4の量を変化させると異なったLTD4/AP 比が得られ、抗sLT抗体によって検出されるホスファターゼ活性の量も異なる (図2)。
図2の図表・ AP溶液をグルタルアルデヒドの存在下で増加量のLTD4と反応させた。
ホスファターゼの結合したLTD4を検出するため、反応混合物をGaMコーテ ィングマイクロウェル中、4℃で4時間、抗sLTモノクローナル抗体IA−L DRI (最終希釈はそれぞれ1/25および11500)(1um/ウェル) とともにインキュベートした(黒丸)。非特異的結合については、抗sLT抗体 を用いずに同様にして決定した(白丸)。PBSで3回洗浄した後、ホスファタ ーゼ基質pNPPを加え、37℃で4時間後に405nmにおける吸光度を測定 した。データは2回分の平均値である(変化の範囲はく15%)。BGは、pN PP単独での自然加水分解を示す。
LTD4/APの結合体比が4=1〜201であるのが感度という点でアッセイ を行うのに最適であるのが実験的にわかった。そのような結合体では、抗sLT 抗体をコーティングしていないマイクロタイタープレートウェルへの非特異的な 結合が実際的には認められず、それゆえsLTアッセイにおいて非常に低いバッ クグラウンドを示す。そのような結合体はまた、適当な貯蔵条件下では6力月以 上にもわたって安定であることもわかった。
実施例2 SLT−APに基づ<sLT ELISAアッセイの手順および有効性上記のよ うに、マイクロタイタープレートウェルや当該技術分野で公知の他の固相容器に トロセルロース膜など)を、場合によってはグルタルアルデヒドやポリリシンま たはビオチン−アビジンカップリング系の助けをかりて抗sLT抗体で直接コー ティングすることができる。しかしながら、好ましい方法は、抗マウスIgG抗 体と抗sLT抗体との混合物でウェルをコーティングすることである。というの は、このことによって感度が著しく向上し、ウェル当たりに必要な抗sLT抗体 の量が減少するからである。マイクロウェルを適当にコーティングした後、分析 試料および所定量のLTD4−AP結合体を加え、4℃にて30分から4時間の 期間インキュベートする。
洗浄後、バラ−ニトロフェニルホスフェート(pNPP)(1mg/ml)を加 え、リン酸検出緩衝液(ンエタノールアミン97m1.MgC126HzO:1 00mg;10100Oの820当たりアジ化ナトリウム領2g:p89.8) 中、37℃で1〜4時間インキュベートすることにより、結合したホスファター ゼを呈示させる。ついで、適当な濃度計で405nmにおける溶液の吸光度を測 定する。
図3に示すように、sLTISA試験の最適条件は、コーティングした抗sLT 抗体の量および呈示に用いたLTD4−AP結合体の量を変えることによって見 いだすことができる。
図3の図表: 上のパネルは、一定量の(LTD4)4−AP (最終希釈1/25)において 抗sLTモノクローナル抗体IA−LDRIの濃度を変えた効果を示す。
下のパネルは、所定の希釈(11500)の抗sLTモノクローナル抗体IA− LDRIにおいて異なる量の(LTD4)4−APを用いて得られた抑制曲線を 示す。NSBは、(LTD4)−APの非特異的な結合、すなわち抗sLT抗体 の不在下での結合を示す。データは、2回分の平均値である(変化の範囲はく1 5%)。
図3の条件下では、下限の検出限界はf3pg LTD4/100μm試料であ り、標準LTD4曲線の50%抑制は約65pgLTD4で得られた。
これは、これまでに報告された関連する5LT−ELI SA (ラインヶら、 B ichem、 B 1ophys、 Acta、 1081.274〜27 8.1991)に比べて10倍以上感度が良く、アッセイに必要な高価な合成s LT試薬の量も40倍も少ないことを示している。そのような感度の増大の重要 な実際的帰結は、マルチプルアッセイ、たとえば幾つかの異なるアレルゲンに対 する患者の血球の反応の検出を遥かに少量の血液試料を用いて行うことができる ことである(たとえば、アッセイ当たり25μm血液、実施例4参照)。感度の 低いアッセイでは、日常的な診断に必要な血液の量は容認できないものとなる。
このアッセイの絶対的な感度は、APへのLTD4の結合の条件を修飾すること によって、たとえばポリマー化APを用いることによりおよび/または最適の結 合体のフラクションをFPLC精製によって選択することにより、なお増大させ ることができる。シグナル生成工程はまた、たとえばマイクロタイター発光造影 (luminescence imaging)と組み合わせて発光生成(lu minogenic)ホスファターゼ検出試薬(たとえば、AMPPD)を用い ることニヨッテ(メリー(Maly) ら、Anal、 B iochem、  168.462〜469.1988)、またはNADP/アルコールデヒドロゲ ナーゼージアフオラーゼp−ヨードニトロテトラゾリウムバイオレット系による 酵素増幅を用いることによって(セルフ (Self) 、J、 I mmun ol、Methods 76.389〜393.1985)高めることができる 。本発明の目的は、sLTIsAアッセイによるアレルギーの日常的な診断のた めの可能な限り簡便で低層な方法を提供することにある。しかしながら、実施例 2.3および4に記載した条件は、現在までにわかった最も最適に近い解決を示 すものにすぎない。ELISAおよびRIAによるSLT測定の相関関係を決定 するための試験において、イオノマイシン刺激したMNC上澄み液中のsLTの 量をELISA(y軸)およびRIA(x軸)により測定した。図4に示すよう に、5LT−ELISAアッセイの感度は利用できる最良のRIAのものと同じ オーダーであり、得られる結果もRIAで得られる結果と非常に良い相関をなし ており、また経費もわずかで済み、しかもRIAにより引き起こされる不都合( 環境に対する危険、試薬の短い貯蔵寿命)もない。
実施例3 アレルゲンに暴露した単離単核細胞または希釈全血により生成したsLTの検出 のためのELI SAによる2工程アツセイ2工程アツセイ(図IA)において 、好塩基球を含有する単核細胞懸濁液、白血球または希釈全血を第一の一連の容 器(試験管またはマイクロタイタープレートのウェル)中のアリコートに分配し 、IL3、IL5またはGM−CSFなどの適当なサイトカインで前処理し、つ いで液相中かまたはある種の固相に結合させて提供したアレルゲンと反応させる 。インキュベーション後、容器を遠心分離にかけ、上澄み液を回収する。ついで 、これら上澄み液について第二の一連の容器(通常は、実施例2に記載のように 、抗sLT抗体をコーティングし、5LT−ELISAのために処理したマイク ロタイタープレートのウェル)中でsLTの含量を分析した。
好塩基球を含有する末梢血単核細胞懸濁液(MNC)を調製するため、IQmM  EDTAで抗凝血処理した血液を025容量の6%デキストランと混合し、赤 血球を室温で90分間沈降させる。白血球を遠心分離(150g、室温で20分 間)により上澄み液からペレット化し、HA緩衝液(20ミリモルHepes、 125ミリモルNaCl、5ミリモルKCI、0.5ミリモルグルコースおよび 0.025%BSA)中に再懸濁する。ついで、フィコール−ハイバック(F  1coll −Hypaque)密度勾配(比重1.077)遠心分離(600 g、室温で40分間)により細胞をさらに分画する。MNCを境界面から回収し 、HA緩衝液中で3回(150g、4℃で10分間)洗浄し、最後に107また は5X10’細胞/mlの細胞密度にてHACM緩衝液(1ミリモルCaC1, および1ミリモルMgCl。を添加したHA緩衝液)中に再懸濁する。別法とし 、て、デキストラン沈降した白血球を洗浄することなく直接用いることもでき、 ついで遠心分離およびHACM緩衝液中に再懸濁する。
白血球または単核細胞によりsLTを産生させるため、平底マイクロタイタープ レート中で100 tl] /ウェルのHACM緩衝液中の細胞懸濁液を37℃ で10分間加熱する。IL3またはGM−C5F (50μm、最終濃度10n g/ml)またはHACM緩衝液を同時にか、または刺激剤(50μm、アレル ゲン抽出物またはC5aやfMLPなどの非特異的な刺激剤)を加える前に10 分間加える。刺激剤を添加してから30〜40分後にマイクロタイタープレート を氷上で冷却することによって反応を停止させる。遠心分離(600g、4℃で 5分間)した後、上澄み液(100μm)をELISAアッセイマイクロタイタ ープレートに移し、sLTについて実施例2に記載したようにしてアッセイする 。
図5の図表は、単離ヒト単核球細胞(M!’;C)によるアレルゲンにより誘発 されたsLT生成およびヒスタミン放出を示す。ダニアレルギーのドナー(A、  U、 )からのMNC(2,5X 10’/ウエル)をマイクロタイターウェ ル中、増加量のダーマトファゴイデス・ファリネ(D ersatophago idesfarinae)アレルゲン(DF)で刺激した。40分後に上澄み液 を回収し、本明細書に詳記するように、sLTの生成およびヒスタミンの放出を それぞttELIsAおよびRIAにより決定した。自発的なヒスタミンの放出 は1゜2%であった。データは2回分の平均値である(変化の範囲は〉15%) 。
図5に示すように、家産ダニダーマトファゴイデス・プテロニシヌス(Derm atophagoides pteronyssinus)に対してアレルギー 性の個体の単離MNC(250000/マイクロウエル)は、増加量の関連アレ ルゲンに応答してsLTを産生ずる。これらsLTは5LT−ELISAによっ て容易に検出することができ、これら放出にはヒスタミンの相関放出を伴ってい た。
MNCは約1%の好塩基球を含有し、sLT測定のために全インキュベート(2 50μl)のうちの100μlLか用いないので、この5LT−ELISAは約 1000個の好塩基球からのsLTの生成を検出する。5LT−ELISAに用 いるインキュベーション容量および上澄み液の容量を変えることにより、もっと 少数の単核細胞を用いてアッセイすることができる。
しかしながら、臨床用の日常的な応用のためには、単核細胞の単離を回避し試験 を全血において直接行うことができるならばsLTアッセイの実用性は遥かに向 上させることができるであろう。驚くべきことに、5LT−ELISAアッセイ に血液血漿タンパク質が含まれていても5LT−ELISAアッセイにおけるs LT回収に著しい影響を及ぼさず、血漿濃度に依存して70〜90%の間である 。それゆえ、希釈した全血中でアレルゲンの刺激により産生されるsLTの検出 は実行可能であると思われる。
このアッセイのため、静脈からの全血をヘパリン(最終濃度12U/ml)とと もに適当な密閉容器中に導入する。HACM緩衝液で1.4に希釈したヘパリン 処理血液(ウェル当たり100μm)をマイクロタイタープレート中にピペット で入れ、その後は上記単離単核細胞について記載したのと全(同じ手順を行う。
アレルゲンのダーマトファゴイデス・ブテロニシヌスは、ダニアレルギーの個体 からの希釈全血でsLTの放出を刺激する。対照的に、この個体がアレルギーで ない無関係のアレルゲン、フレラム・プラテンセ(P hleum prate nse)は、IL3でブレインキュベートした細胞においてさえもsLTの有意 の放出を引き起こさない。ダニアレルゲンにより誘発されるsLT生成の特異性 は、IL3rブライミング」を行いまたは行わずにいずれのアレルゲンで攻撃し た場合でも、アレルギーでない個体はsLT生成を示さないという事実によって さらに示される。
この試験においては全血が25μmしか必要ではなく、これは同じ個体での複数 の日常的アッセイに極めて適している。
1組みの2つの図表において、図6は全血中でのアレルゲンによって誘発された sLT生成のELISA検出を示している。ダニアレルギードナー(左のパネル )および非アレルギードナー(右のパネル)からのヘパリン処理面f&(25μ +/ウエル)を、IL−3(Long/ml)を前以て添加して(黒の柱)また は前以て添加することなく(白の柱)、ダーマトファゴイデス・ファリネ(DF )抽出物またはフレラム・プラテンセ(PP)抽出物で刺激した。37℃で40 分後に上澄み液を回収し、本明細書に詳記するようにしてsLT含量をELIS Aにより測定した。データは2回分の平均値であり、範囲はく15%である。比 較を容易にするため、sLTは、試料中に存在する全ヒスタミン、血液の好塩基 球含量の測定値に関連して、すなわちヒスタミンの全量(ng)当たりのpg  sLTとして表しである。
図6に示す結果は、約100〜300個の好塩基球によるsLT産生を反映して おり、単離MNCを用いた実験で期待される範囲にある。図7に示すように、希 釈全血で得られる結果と単離MNCで得られる結果との間には優れた相関関係が 存在する。
図7は、1組みの2つの図表において、12人の個体において単離単核細胞(P BL)によってまたは全血中で産生された5LT(上のパネル)またはヒスタミ ン(下のパネル)の量の間の相関関係を示す。細胞を抗IgE抗体(100μg /ml)で攻撃した。
このことは、同じ上澄み液で平行して行ったヒスタミン放出での経験とは対照的 である。ヒスタミン放出の場合、相関関係は、明らかにある種の細胞および/ま たは血漿タンパク質がヒスタミン決定に干渉するために遥かに印象が薄かった。
この観察は、全血におけるアレルゲン誘発反応の検出のためのsLTISAアッ セイの独特の位置を強調している。
図8は、1組みの3つの図表において、5つのアレルゲン(6−草木、シラカン バ、ダーマトファゴイデス・ブテロニシヌス、ヨモギ、オオバコ)で試験した3 8人の患者からの皮膚試験、RASTおよびsLT産生の比較を示す。皮膚試験 と平行しておよびアレルゲン特異的なIgHのための古典的な血清学的RAST と平行して得られた結果は、sLTアッセイと皮膚試験、それゆえ患者の臨床状 態との間には、RASTアッセイと皮膚試験との間に比べて一層良好な相関関係 が存在することを示している。このことは、アレルギー過敏を検出するために細 胞アッセイを用いることの理論的利点が初めて実際に確認されたことを示してい る。IgE抗体を血清学的に検出することのできない偽アレルギーを診断する可 能性もまた、アスピリン(A S A)の攻撃によるsLTの放出を示す結果に より確認される(図9)。攻撃により細胞がsLTを産生ずる能力は、モノクロ ーナル抗1gE抗体により常にチェックされる(Le27、陽性コントロール、 図9)。
ここに示す結果は液相中にあるアレルゲンを添加して得られたが、細胞との最初 のインキュベーションに用いるウェルの底のコーティングとしてまたはアレルゲ ンをコーティングしたセルロースディスクおよび/またはプラスチックビーズ、 マイクロプリシピテーツ(+aicroprecipitates)などとして の固相上のアレルゲンを添加することにより同様の結果を得ることもできる(表 1)。
表1 種々の形態のアレルゲンでの攻撃によるsLTの産生アレルゲン 添加シ タ全 Nbmm/QxルsLT (pg/100I11)アレルゲン (MNC ) 流体の形状の ダーマトファゴイデス・ 10ng 10’ 65〜i5o (n=5)ダーマ ト77ゴイデス・ 8μg 105 40〜120 (n=3)ブテロニシヌス ウェル上に吸着した ダーマトファゴイデス−5μg 10S 55〜130 (n=3)プテロニン ヌス このことは意味のあることである。というのは、溶液中のアレルゲンの1組みの 装置を用いた場合に比べて一層経済的で実際的な仕方で複数のアレルゲンを用い た調製診断キットが可能となるからである。
実施例4 アレルゲンに暴露した単離単核細胞または希釈全血により産生されたsLTの検 出のためのELI SAによる1工程アッセイ実施例1aおよび実施例3に記載 した2工程アツセイにおいては、単離MNCまたは全血球とブライミングリンホ カインとのブレインキュベーションとその後のアレルゲンまたは非特異的な刺激 剤とのインキュベーションは第一の一連の別々の容器中で行い、上澄み液を回収 するために遠心分離工程を必要とする。ついで、これら上澄み液を、5LT−E LISAを行うために調製した第二のマイクロタイタープレート中で分析する。
これから記載しようとする1工程アツセイでは、すべての操作は同じマイクロタ イター−プレート中で行い、遠心分離および回収工程を省くことができ、試験が 一層実際的で経済的なものとなる。
図1bに示すように、抗sLT抗体で前以てコーティングした5LT−ELIS Aに必要なマイクロタイタープレートを、目的とする刺激剤、たとえばアレルゲ ンまたはアレルゲン混合物でも同時に前以てコーティングした。
この方法において、必要な操作の数および順番は:(a)単離MNCまたは希釈 全血の添加(b)IL3などのブライミングサイト力インの添加および長くした インキュベーション (C)遠心分離工程を行うことなしに洗浄(d)LTD4−AP結合体の添加 (e)濃度計の読み取り 操作は著しく減少し、簡便化される。それらはまた、すべて同じ容器中で行う。
この結果、臨床診断に必要な結果の質に影響を与えることなく、材料、時間およ び操作の簡便性において著しい利点が得られる。
詳細な手順および使用した試薬の濃度は、実施例2および3に記載した指示に従 う。1工程法により得られる結果の一例を表2に示す。
表21工程sLTアツセイからの結果 アレルゲン 使用した全 細胞数/眞ル s LT (pg/100al)アレ ルゲン (血液) (流体) 1、ダーマトファゴイ デス・ブテロニシヌス アレルギー叡者 Long 3xlO’ 30〜140 (n=4)非アレルギ ー患者 Long 3X10’ O〜10 (n=4)2、チモシー・ポレン −(Timothy pollen) アレルギー患者 5ng 2xlO545〜180 (n=5)非アレルギー患 者 5ng 2xlO50〜10 (n=4)この1工程アツセイの一般的な使 用の唯一の制限は、ウェル中にコーティングしたアレルゲンと、使用した幾つか の試薬、とりわけ、過剰に存在しアレルゲンを中和するかもしれない血清抗体と の干渉によるものである。その場合、アレルゲンをコーティングしたディスクの 使用および/または血漿タンパク質を除去するための遠心分離工程が必要である かもしれない。
アッセイの最終形態がいかなるものであれ、ここに記載した形態の5LT−EL I SAアッセイは、経済的で有効なインビトロアレルギー診断に明らかに適し た細胞アレルギー診断アッセイの最も重要なタイプを表している。
実施例5 炎症性疾患および免疫不全疾患における診断目的の5LT−ELISAアッセイ の使用 実施例2.3および4に示した一般的手順を用い、sLTの自発的生成に従うか または種々の非特異的刺激剤(イオノマインン、補体成分C5aまたはm1WI 関連fMLPなど)で攻撃することにより、炎症性血球または組織および生物学 的流体細胞の反応性を評価することが可能である。適当な刺激剤を選択すること により、希釈全血を用いた場合にも細胞の亜集団の反応性を評価することもでき る。
図10は、−組みの図表において、2人のドナーのIL−3でブライミングした 希釈全血および未処理(HACM単独)希釈全血中での2.4および6時間後の sLT放出の比較を示す。細胞をfMLPまたは抗1gE抗体で特別に攻撃した 。
図10は、種々のドナーのfMLP刺激剤への反応性並びにMNCをIL3で前 処理することのプライミング効果を示す。炎症性疾患の活動の進展および段階並 びに免疫不全のある種の病態はそれぞれ細胞の高反応性または低反応性によって 反映されるので、5LT−ELISA試験はそのような疾患の診断およびモニタ ーにおいて有用な役割を果たすことが期待される。
カップリング中のLTD4/APモル比RIAにおけるs L T (pglo 、 1■1)、1 1 10 100 1100 0DF(n/ml) ア、、げ−ドナー Fig、 6 非ア′ルギードナー皮膚試験 sLT (pg / 100 ul )Fig、 9 Fig、 10 国際調査報告 elrT/ro Qり/n?21gフロントページの続き (81)指定国 EP(BR,AT、BE、CH。
DE、DK、ES、FR,GB、GR,IE、IT、LU、MC,NL、SE) 、0A(BF、BJ、CF、CG、 CI 、 CM、 GA、 GN、 ML 、 MR,SN、 TD。
TG)、 AT、 AU、 BB、 BG、 BR,CA、 CH。
C3,DE、DK、ES、FI、GB、HU、JP、KP、KR,LK、LU、 MG、MN、MW、NL、NO、PL、RO,RU、SD、SE、US

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.組織および生物学的流体中のグループLTC4、LTD4およびLTE4の スルフィドロイコトリエンsLTを単一の免疫酸素ELISAアッセイにより検 出する方法であって、1または幾つかの抗sLT抗体と表示用酸素に結合したs LTとの相互反応に基づき、sLTを含有していると思われる生物学的試料を担 体に結合したモノクローナル抗sLT抗体と接触させ、該試料中に存在するsL Tは該抗体に結合し、ついでsLTと表示用酵素との結合体を該付加担体に加え 、最後に該担体に結合した該結合体の量を評価し、該量は担体に結合した生物学 的sLTと逆の相関関係にあることを特徴とする方法。
  2. 2.生物学的試料が、希釈全血、白血球、単核細胞の懸濁液、細胞培養の上澄み 液または尿である請求項1に記載の方法。
  3. 3.マイクロタイタープレート上で複数の試料について同時に行う請求項1〜3 のいずれか一つに記載の方法。
  4. 4.ストリップ装置上で複数の試料について同時に行う請求項1〜3のいずれか 一つに記載の方法。
  5. 5.マイクロタイタープレートおよびストリップ装置よりなる群から選ばれた担 体にモノクローナル抗sLT抗体が直接または間接的に結合している請求項1に 記載の方法。
  6. 6.抗体がグルタルアルデヒド、ポリリシンによってまたはビオチン−アビジン カップリング系によって直接、または抗マウスIgG抗体のたすけを借りて間接 的に結合している請求項5に記載の方法。
  7. 7.非常に少量の生物学的試料を用いて試験を行うことができるように、プライ ミング剤としてサイトカイン、たとえばIL3、IL5またはGM−CSFを用 いて生物学的試料中の細胞をプライミングする請求項1〜6のいずれか一つに記 載の方法。
  8. 8.プライミングした細胞をsLTを放出させるためにアレルゲンと接触させる 請求項7に記載の方法。
  9. 9.アレルゲンを液体の形態または担体に結合した形態にて加える請求項8に記 載の方法。
  10. 10.sLTを放出するための細胞の活性化を含む全手順を、各試料について単 一の反応容器中で行う請求項9に記載の方法。
  11. 11.sLTの放出のための細胞の活性化を別の反応容器中で行う請求項9のい ずれか一つに記載の方法。
  12. 12.結合体において、合成LTD4またはLTE4がアルカリホスファターゼ 、西洋ワサビペルオキシダーゼまたはコリンエステラーゼに結合している請求項 1に記載の方法。
  13. 13.各試験について5〜1000μlの生物学的試料を用いる請求項1に記載 の方法。
  14. 14.炎症性疾患の診断のための診断インビトロ試験への請求項1〜14のいず れか一つに記載の方法の応用。
  15. 15.炎症性疾患がリューマチ性疾患、免疫不全、アレルギーまたは偽アレルギ ーである請求項14に記載の応用。
  16. 16.請求項1に記載の方法を行うための試薬のキットであって、モノクローナ ル抗sLT抗体をコーティングしたウエルを有するマイクロタイタープレート、 およびロイコトリエンと表示用酸素との結合体からなることを特徴とするキット 。
  17. 17.マイクロタイタープレートが部分的にモノクローナル抗sLT抗体で、部 分的にアレルゲンでコーティングされている請求項16に記載のキット。
  18. 18.試料をプライミングするためのサイトカインをさらに含む請求項17に記 載のキット。
  19. 19.IL3、IL5、およびGM−CSFよりなる群から選ばれたサイトカイ ンを含む請求項18に記載のキット。
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