JPH0650293B2 - ガスセンサ - Google Patents

ガスセンサ

Info

Publication number
JPH0650293B2
JPH0650293B2 JP61118540A JP11854086A JPH0650293B2 JP H0650293 B2 JPH0650293 B2 JP H0650293B2 JP 61118540 A JP61118540 A JP 61118540A JP 11854086 A JP11854086 A JP 11854086A JP H0650293 B2 JPH0650293 B2 JP H0650293B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rhenium
sno2
sensor
added
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61118540A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6290530A (ja
Inventor
敬 高畠
▲吉▼展 松浦
Original Assignee
フイガロ技研株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by フイガロ技研株式会社 filed Critical フイガロ技研株式会社
Publication of JPS6290530A publication Critical patent/JPS6290530A/ja
Publication of JPH0650293B2 publication Critical patent/JPH0650293B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/62Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating the ionisation of gases, e.g. aerosols; by investigating electric discharges, e.g. emission of cathode
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/02Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating impedance
    • G01N27/04Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating impedance by investigating resistance
    • G01N27/12Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating impedance by investigating resistance of a solid body in dependence upon absorption of a fluid; of a solid body in dependence upon reaction with a fluid, for detecting components in the fluid

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Fluid Adsorption Or Reactions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の利用分野] この発明はSnO2の抵抗値の変化を利用したガスセンサ
の改良に関し、特にセンサの経時的低抵抗化の抑制に関
する。この発明のガスセンサは、メタンやブタン等の可
燃性ガスや一酸化炭素等の毒性ガスの検出等に適してい
る。
[従来技術] 金属酸化物半導体ガスセンサの抵抗値は、一般に使用と
ともに減少する。このことは、ガスへの検出感度が経時
的に変化することを意味する。
SnO2系のガスセンサでは、V2O5の添加が経時変化の
抑制に有効である(日本特許出願公開 昭60-100,752
号)。しかしV2O5の添加は高温耐久性の改善には不充
分である。
出願人はV2O5に代わる物質を求めて、遷移金属酸化物
を中心にスクリーニングを行ったが、有効なものはレニ
ウムのみで有った。
これ以外に、特開昭55-70734号公報は、ZnO−Cr2
O3系半導体を用いたガスセンサに対して、レニウム等
の触媒を担持させた窒化ケイ素でセンサ表面を被覆する
ことを開示している。これによって得られる効果は、窒
化ケイ素が耐熱性の高い担体であるため、触媒の熱的劣
化を防止できるということにある。
しかしながらこの公報の内容は、触媒の安定性を高める
ことである。この公報で、センサの安定性を高めること
ができるとしている理由は、耐熱性の高い窒化ケイ素を
触媒の担体に用いることで、これは金属酸化物半導体自
体の安定化とは関係が無い。
またこの公報で、センサの安定性が増すとしている第2
の理由は、触媒をセンサの表面に配置し、金属酸化物半
導体と分離することである。これも金属酸化物半導体の
安定化とは無関係である。
このように、ガスセンサに用いる金属酸化物半導体自体
の安定性を高めることは、この公報には記載されていな
い。
[発明の課題] この発明の目的は、SnO2系ガスセンサの経時的低抵抗
化の抑制に有り、特にSnO2自体の経時的安定性を増
すことにある。
この発明の目的は特に、センサを長期間連続して高温に
過熱した場合にも、センサの低抵抗化を抑制することに
有る。
[発明の構成] この発明のガスセンサは、センサのガス感応体中のSn
O2に、レニウムを添加したことを特徴とする。レニウ
ムはセンサの低抵抗化を防止し、特に高温耐久性の改善
に有効である。
レニウムはガス感応体中のSnO2に添加されれば良
く、SnO2に均一に添加しても良く、SnO2の焼結体を
ガス感応体とする場合、感応体の表面部のSnO2にの
み添加しても良い。SnO2に不均一に添加したレニウム
が何故有効であるかは、奇妙なことである。しかしその
原因は不明である。なおSnO2に均一にレニウムを添加
する場合、好ましい添加量はRe2O7換算で、SnO21 g
当たり1〜150mg、特に4〜80mgである。
レニウムはSnO2系ガスセンサの経時特性を安定化
し、特にSnO2自体の特性を安定化する。これは表1
2の試料8で、単味のSnO2にレニウムを添加して
も、ガスセンサの経時特性が安定化されていることから
明らかである。
レニウムは単体もしくは酸化物等の化合物として添加さ
れ、その存在状態はセンサのさらされる雰囲気により変
化し不明確である。なおレニウムの最も安定な化合物は
Re2O7とReO2とで有る。
レニウムは、PdやPt,Ir,Ru,Os,Rh等の貴金属の単
体や酸化物、あるいはMnやFe,Ni,Cr,Co,V,W,Mo
等の遷移金属の酸化物と併用することにより特に優れた
効果が得られる。このことは酸化活性の高い物質とレニ
ウムとには、複合作用が有ることを意味する。複合作用
を得るのに最も適したものはバナディウムで有る。
またレニウムは、シリカ系のバインダー、例えばケイ酸
エチルやシリカゾル、を用いた系に特に有効で有る。
感応体はSnO2を有効成分とするもので有れば良く、S
nO2の性質が支配的である範囲で、他の金属酸化物半導
体や貴金属等を加えても良い。さらにレニウムの効果は
SnO2の調製条件とは無関係である。
[用語法] この明細書において、1wt%とはSnO21 g当たり1
0mgの添加を意味し、レニウムの添加量はRe2O7換算
で示す。また添加量は原則として、SnO2に不均一に添
加されている場合でも、SnO2の全量に対する添加量に
より表示する。
この明細書において、自己発熱形ガスセンサとは、セン
サへの検出電流による自己発熱とヒータ電力とを併用し
て、あるいは検出電流による自己発熱のみにより、セン
サを加熱するようにしたセンサをいう。自己発熱形ガス
センサは通常ヒータ電力と自己発熱とを併用したもの
で、還元性ガス中では、検出電流の増大により昇温す
る。通常の自己発熱形ガスセンサでは、ガス中での最高
温度は清浄空気中より50℃以上高く、より典型的には
180℃程度高い。自己発熱形ガスセンサの特徴は、ガ
スによる昇温のため、ガス中でのエイジングに敏感であ
ることにある。また他の特徴は、ガス中と空気中とで動
作温度が異なるため、センサの加熱温度依存性が重要と
なる点にある。
[実施例] (ガスセンサ) SnO14の水溶液のNH3で加水分解し、スズ酸のゾルを
得る。ゾルに水を加えて遠心分離によりアンモニウムイ
オンや塩素イオンを除き、風乾後に空気中で800℃に
て1時間焼成し、SnO2を得る。SnO2の出発原料は任
意のものを用いることが出来、焼成条件は例えば500
〜900℃の範囲で変更できる。
SnO2にPdの王水溶液を含浸させ、600℃で空気中
30分間熱分解し、Pdを担持させる。Pdの存在状態は
主としてPdOであり、以下PdOとして添加量を示す。
Pdは、センサの応答特性や各種ガスへの相対感度を改
善するためのもので、加えなくとも良い。またPdは、
Pt、Rh、Ir等の貴金属や、Mn2O3やFe2O3等の遷
移金属酸化物等に代えることが出来る。レニウムの効果
には、これらのものとの複合作用が有る。
骨材を加える場合、例えば1000メッシュのα−A12
O3をSnO2と等重量混合し、ガス感応材料とする。骨
材を加えない場合、Pd添加後のSnO2をガス感応材料
とする。なお特にことわらない場合、骨材を用いないも
のとする。
ガス感応材料を第1図〜第3図の形状に成型し、800
℃で10分間焼結する。必要な場合、焼結前に、シリカ
系のバインダーを成型体に添加する。バインダーは例え
ば、エチルシリケートやシリカゾル、(アルカリ金属イ
オンフリーのもの)、とする。これらのものは焼結時に
シリカに転化し、センサの強度を向上させる。バインダ
ーの添加量はSiO2換算で示する。レニウムの添加はバ
インダーを含有する系に対し特に有効である。
(レニウムの添加) 最も好ましいものは、レニウムとバナディウムとを添加
することである。レニウムやバナディウムは硝酸溶液と
して同時に添加したが、別々に添加しても良い。なおセ
ンサでのバナディウムの存在状態は主としてV2O5であ
り、以下V2O5換算でバナディウム添加量を示す。もち
論バナディウムを用いず、レニウムのみを加えても良
い。またレニウムやバナディウムは、例えば王水溶液あ
るいは塩化物溶液として加えても良い。
SnO2に均一に添加する場合、Pdと同時にレニウムを
添加したが、別に加えても良い。ガス感応体に不均一に
添加する場合、焼結後の感応体にレニウムの溶液を含浸
させ、600℃で30分間熱分解した。この場合レニウ
ムは感応体の表面部のSnO2に偏析し、感応体の内部に
はほとんど存在しない。熱分解の過程で、レニウムはR
eO2やRe2O7等に、バナディウムは主としてV2O5に
転化する。
(センサの構造) レニウムをSnO2に均一に添加したセンサを第1図に示
す。図において、(4)はSnO2を主成分とするガス感応
体、(6)、(8)は一対のヒータ兼用電極である。
レニウムを偏析させたセンサ(12)を、第2図に示す。
図において、(14)はガス感応体、(16)はレニウムの
偏析層、(6)、(8)はヒータ兼用電極である。なおこの
センサでのSnO2量は15mgであり、これを基準にレニ
ウム等の添加量を示す。
単一のヒータ兼用電極(6)のみを用いたセンサ(22)
を、第3図に示す。(24)はガス感応体である。このセ
ンサでは、感応体(24)の抵抗値が変化すると、電極
(6)と感応体(24)の並列抵抗値が変化し、この変化を
出力とする。
センサの構造には、これ以外にも公知技術の範囲で、任
意のものを用いることが出来る。
(測定) 表1〜11に、基本的実施例に付いての特性を示す。各
センサは、特に断らない場合、SnO2に0.8wt%のP
dOを加え、含浸法によりレニウムやバナディウム等を
添加したものである。また、原則としてアルミナ骨材や
シリカバインダーは加えていない。表中の番号が同じ場
合は、同一ロットのセンサを示す。番号にサフィックス
がない場合自己発熱形の条件でセンサを用いたことを示
し、サフィックス(s)はセンサを400℃の一定温度で
用いたことを示す。主な試料には、レニウムやバナディ
ウム無添加の比較例(1)、レニウムをRe2O7換算で
2.4wt%添加したもの(2)、レニウム2.4wt%とバ
ナディウムをV2O5換算で、(以下V2O5換算でバナデ
ィウム量を示す。)、0.42wt%添加したもの(S)が
ある。
測定は、清浄空気中と、各3500ppmのガス中とで行
い、雰囲気は20℃、相対湿度65%である。結果は5
個のセンサの平均値で示す。なお測定開始前にセンサを
使用条件で2週間加熱し、製造直後の影響を除く。
センサの付帯回路には原則とし第4図の回路を用い、自
己発熱形の条件でセンサを使用する。図において、(3
0)は例えば100Vの交流電源、(32)はトランス
で、(Rl)は3.5KΩ程度の負荷抵抗である。センサ
(12)はヒータ兼用電極(6)への電力と、検出電流によ
る自己発熱との双方で加熱される。空気中ではセンサ抵
抗値が高いため、自己発熱は無視でき、センサ温度は3
00〜320℃となり、ガス中ではセンサ抵抗値が減少
するため、センサ温度は500℃程度となる。負荷抵抗
(Rl)への印加電圧(Vrl)から、センサ抵抗値の変化を
測定する。
センサ温度を400℃の一定値とした場合の付帯回路
を、第5図に示す。2つのヒータ兼用電極(6)、(8)に
は、電源(34)、(36)を接続し、検出電源(38)から
検出電流を加える。電源(38)の出力は小さく、自己発
熱は無視できる。なお定温加熱、自己発熱を問わず、セ
ンサの加熱条件を変えた場合にも、レニウムやバナディ
ウムの効果は変わらない。
LPG(液化石油ガス)の代表成分であるイソブタンを例
に、センサを使用せず放置した際の影響(表1)、使用と
放置とを繰り返した際の影響(表2)、連続使用の影響
(表3)を示す。
センサの経時的信頼性が問題となるのは、連続使用の場
合である。そしてレニウムやレニウムとバナディウムと
の添加により、自己発熱形の場合でも、定温加熱形の場
合でも、経時変化を抑制できる。なお表4以下では連続
使用時の特性を示す。
表4に、レニウム添加量を変えた際の結果を示す。添加
量には本質的な制限はなく、0.4〜8wt%、より広く
は0.1〜15wt%の添加量が好ましい。そしてこの添
加量の範囲で、後述の高温加熱や複合加速にも優れた耐
久性を得ることが出来る。
レニウムの添加は、イソブタンにのみ有効なのではな
い。表5に、各種ガスに対する、200日後の抵抗値と
最初の抵抗値との比を示す。
レニウムの効果は、シリカ系のバインダーを用いた場合
の方が大きい。表6に、ケイ酸エチル(シリカ量3wt%)
や、シリカゾル(シリカ量4wt%)を用いた場合の特性を
示す。
レニウムの他の添加法での結果を表7に示す。
比較例として、レニウム以外のものを含浸させた際の結
果の一部を表8に示す。有効なものは、バナディウムの
添加のみであった。
センサを連続して過熱した際の影響を、表9と第6図に
示す。
センサを自己発熱形の使用条件で50日間使用した後、
2つの電極(6),(8)を共にヒータに兼用して550℃
で15日間過熱する。過熱後は自己発熱形の使用条件に
戻す。このテストはセンサの耐熱性を示すと共に、不適
切な取り扱いでセンサが過熱された場合への耐久性を現
す。第6図では、使用開始時の3500ppmのガス中で
の抵抗値を基準として結果を示す。また表9では、過熱
前の3500ppmのガス中での抵抗値を基準として示
す。V2O5の添加により過熱テストへの耐久性は向上す
るが、充分ではない。第6図に2wt%のRh2O3を含浸
させた場合の結果をも示すが、耐熱性は改善されていな
い。しかしレニウムでは高い耐久性が得られる。ここで
の結果は含浸法でのものであるが、SnO2に均一に添加
した場合もほぼ同等である。
都市ガス用ガス漏れ警報器の検定規程は、複合加速テス
トを導入している。このテストでは、ヒータ電圧と検出
電圧とを10%上昇させ、50℃・相対湿度40%の水
素1000ppmの雰囲気でセンサを1月程度使用する。
このテストは、センサに過熱と高温・高湿の雰囲気とガ
スの影響とを同時に加える。このテストは自己発熱形の
センサに特に過酷である。ガス中でのセンサ抵抗の減少
のため、センサは自己発熱し、著しく昇温する。第7図
と表10とに、25日間の複合加速テストの結果を示
す。試料の意味や測定値の表示法は、図6や表9の場合
と同様である。
レニウム単独の添加でも複合加速の影響を緩和できる
が、レニウムとバナディウムとの併用により良い結果が
得られる。なお複合加速に対し充分な耐久性を得るのに
好ましい範囲は、レニウムが0.1〜15wt%、より好
ましくは0.4〜8wt%、バナディウムが0.05〜
1.5wt%である。
第8図、第9図に、Re2O72.4wt%、V2O50.42
wt%を加えたセンサの加熱温度依存性を示す。第8図は
レニウム等を含浸法で添加したものの結果で、第9図は
SnO2に均一に加えたものの結果である。いずれも50
0℃の3500ppmのメタン中での抵抗値を基準として
示す。なお2つのヒータ(6)、(8)を用い、センサを均
一に加熱した。
含浸法では加熱温度依存性は緩やかであるが、均一添加
では急峻である。従って含浸法では、加熱温度の変動に
よる検出誤差が小さい。なおこの特性は、レニウムのみ
を添加する場合、あるいはレニウムやバナディウムの添
加量を変えた場合にも類似する。
均一添加では、高温側での空気中の抵抗値が低い。この
ことは、ブレークダウンと呼ばれる現象が発生する危険
性を示す。ブレークダウンは、自己発熱形のセンサが高
濃度のガスに触れた後、ガス濃度が低下しても出力が低
下しない現象をいう。ブレークダウンは、高濃度のガス
との接触により常に生ずるのではなく、電源電圧の上昇
等を引き金としてランダムに生じる。
各センサを100個ずつ、自己発熱形の使用条件で、ヒ
ータ電圧と電源電圧とを10%上昇させて使用する。5
000ppmのイソブタンに5分間センサをさらした後、
ガスを除く。ガスを除いた5分後のセンサ抵抗値が、1
000ppmのイソブタンへの抵抗値より低いものをブレ
ークダウンと評価する。結果を表11に示す。
(変形例) 以下変形例に付いて結果を示す。センサの調製条件等は
先の例と同様である。なおSnO2の焼成温度を700℃
としたものに付いても検討を行ったが、結果は同等で有
った。測定には第4図の自己発熱形の回路を用い、同様
の測定法を用いた。ただしセンサは各4個とし、回路常
数を変更し、センサ温度を清浄空気中で350℃、ガス
中で450〜500℃とした。またガス濃度は各100
0ppmとした。
SnO2に0.4wt%のPdOを加え、3wt%のケイ酸エ
チルバインダーを用いたセンサの経時特性を第10図、
第11図に示す。第10図はレニウム無添加の比較例、
第11図はSnO2に均一に2wt%のレニウムを加えた実
施例である。
以下表12〜表14に他の結果を示す。効果は、低抵抗
化の抑制率により示す。抑制率は 1−ΔRs/Rs・Rref/ΔRref で現される。ここにRsはレニウム添加センサの初期抵
抗値、ΔRsはレニウム添加センサの低抵抗化値、Rref
はレニウム無添加センサの初期抵抗値、ΔRrefはレニ
ウム無添加センサの低抵抗化値である。なおセンサは、
レニウムの有無以外は同一とする。
SnO2に均一にレニウムを添加した際の結果を、表12
に示す。なおシリカはケイ酸エチルとして添加し、Pd
Oはレニウムと同時に添加した。また比較例のバナディ
ウムはSnO2に均一に添加した。レニウム以外の添加物
を基本材料として示す。表12から、レニウムの効果は
シリカを加えたもので大きく(試料7,8)、レニウムと
パラデイウムとの間に複合作用が有る(試料2,7と5,
8)ことがわかる。試料9のV2O5を0.8wt%加えた
もの(レニウム無添加)と、試料2のレニウムを2.0wt
%加えたものとは、同等の効果を有した。しかし過熱耐
久性において、バナディウムはレニウムに劣っている。
次に表13から、レニウムはPtやIr等の貴金属と組み
合わせても有効で有ることがわかる。ここでレニウムや
Pt等はSnO2に均一に添加し、シリカはケイ酸エチル
として加えた。
表14から、レニウムの効果は含浸法によっても生ずる
ことがわかる。さらにMn2O3やFe2O3等の遷移金属酸
化物触媒とレニウムとの組み合わせでも、高い効果が得
られている。
なお低抵抗化の抑制に有効な物質はバナディウムとレニ
ウムとに限られた。含浸法で(3wt%のSiO2とを含む
もの)、レニウムに代え、各0.5wt%のTiO2,Cr2O
3,Fe2O3,NiO,CuO,ZnO,ZrO2,MoO3,WO3,
Ta2O5を加えたが、経時変化は抑制出来なかった。ま
たPdOやPt,Ir,Os,RuO2,Au,等の貴金属を加えて
も、レニウムと併用しない限り低抵抗化を抑制出来なか
った。
本発明はこれらの実施例に限られるものではなく、加熱
条件を変更し、あるいは公知技術の範囲で種々の添加物
を加えて実施しても良い。
[発明の効果] この発明では、SnO2の安定性を増し、SnO2系ガス
センサの経時変化を抑制する。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図はそれぞれ実施例のガスセンサの断面図
である。 第3図は変形例のガスセンサの切り欠き部付き平面図で
ある。 第4図は自己発熱形ガスセンサの付帯回路の回路図であ
る。 第5図は測定に用いた付帯回路の回路図である。 第6図は高温過熱に対するセンサの特性図である。 第7図は複合加速に対するセンサの特性図である。 第8図は、第9図はそれぞれ、実施例のガスセンサの加
熱温度特性を現す特性図である。 第10図は、従来技術でのガスセンサの経時変化に対す
る特性図である。 第11図は、実施例のガスセンサの経時変化に対する特
性図である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】SnO2の抵抗値の変化を利用したガス感応
    体に、電極を接続したガスセンサにおいて、 前記SnO2にレニウムの単体及び化合物からなる群の
    少なくとも一員の物質を添加したことを特徴とするガス
    センサ。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項に記載のガスセンサ
    において、 前記レニウムはSnO2に実質的に均一に添加されてお
    り、その添加量はRe2O7換算で、SnO21g当たり1〜
    150mgであることを特徴とするガスセンサ。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項に記載のガスセンサ
    において、 前記レニウムはガス感応体の表面部のSnO2に偏析し
    て添加されていることを特徴とするガスセンサ。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項に記載のガスセンサ
    において、 SnO2には、シリカが添加されていることを特徴とす
    るガスセンサ。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲第1項に記載のガスセンサ
    において、 SnO2には、貴金属、遷移金属、及びこれらの酸化物
    からなる群の少なくとも一員の物質が添加されているこ
    とを特徴とするガスセンサ。
  6. 【請求項6】特許請求の範囲第1項または特許請求の範
    囲第3項に記載のガスセンサにおいて、 SnO2には、前記レニウム以外に、バナディウム酸化
    物が添加されていることを特徴とするガスセンサ。
  7. 【請求項7】SnO2の抵抗値の変化を利用したガス感応
    体を、ヒータとガス感応体への検出電流による自己発熱
    とにより加熱するようにしたガスセンサにおいて、 ガス感応体はSnO2の焼結体であり、 ガス感応体の表面部のSnO2に、レニウムの単体およ
    び化合物からなる群の少なくとも一員の物質とバナディ
    ウム酸化物とを添加したことを特徴とするガスセンサ。
JP61118540A 1985-06-24 1986-05-23 ガスセンサ Expired - Lifetime JPH0650293B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60-138811 1985-06-24
JP13881185 1985-06-24

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6290530A JPS6290530A (ja) 1987-04-25
JPH0650293B2 true JPH0650293B2 (ja) 1994-06-29

Family

ID=15230793

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61118540A Expired - Lifetime JPH0650293B2 (ja) 1985-06-24 1986-05-23 ガスセンサ

Country Status (5)

Country Link
US (1) US4731226A (ja)
EP (1) EP0206236B1 (ja)
JP (1) JPH0650293B2 (ja)
KR (1) KR900002500B1 (ja)
DE (1) DE3660697D1 (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5071626A (en) * 1989-03-03 1991-12-10 Massachusetts Institute Of Technology Oxygen sensor
US5012432A (en) * 1989-06-13 1991-04-30 Gas Research Institute Microcalorimeter sensor for the measurement of heat content of natural gas
EP0750191B1 (de) * 1989-10-17 2003-09-24 paragon AG Gas-Sensor-Anordnung
BR9106548A (pt) * 1990-06-12 1993-06-01 Catalytica Inc Dispositivo autonomo para medir concentracao de nox em uma corrente de gas fluente
US5777207A (en) * 1995-11-27 1998-07-07 Lg Electronics Inc. Gas sensor and method for fabricating the same
US6173602B1 (en) 1998-08-11 2001-01-16 Patrick T. Moseley Transition metal oxide gas sensor
EP2610230A2 (en) * 1998-08-31 2013-07-03 Idemitsu Kosan Co., Ltd. Target for transparent electroconductive film, transparent electroconductive material, transparent electroconductive glass, and transparent electroconductive film
US6468682B1 (en) 2000-05-17 2002-10-22 Avista Laboratories, Inc. Ion exchange membrane fuel cell
US6532792B2 (en) 2001-07-26 2003-03-18 Avista Laboratories, Inc. Method of compensating a MOS gas sensor, method of manufacturing a MOS gas sensor, MOS gas sensor, and fuel cell system
US20040084308A1 (en) * 2002-11-01 2004-05-06 Cole Barrett E. Gas sensor
WO2006015321A2 (en) * 2004-07-30 2006-02-09 Univ Boise State TRANSITION METAL DOPED OXIDE SEMICONDUCTOR HAVING AMBIENT TEMPERATURE FERROMAGNETISM AND METHOD OF DETECTING GAS BY DETECTING CHANGES IN MAGNETIC PROPERTIES
CN101551358B (zh) * 2008-04-02 2012-07-04 中国科学院大连化学物理研究所 一种高灵敏检测烷烃、烯烃及卤代烷烃的方法
DE102009054435A1 (de) 2009-11-25 2011-05-26 Kechter, Andreas, Dipl.-Ing. Heizbarer Gassensor und Verfahren zu dessen Herstellung
US10670554B2 (en) 2015-07-13 2020-06-02 International Business Machines Corporation Reconfigurable gas sensor architecture with a high sensitivity at low temperatures
DE102016217775A1 (de) * 2016-09-16 2018-03-22 Robert Bosch Gmbh Sensorelement zur Erfassung von Partikeln eines Messgases in einem Messgasraum
US10935514B2 (en) 2017-08-10 2021-03-02 International Business Machines Corporation Low power combustible gas sensing
KR102498346B1 (ko) * 2021-06-04 2023-02-08 서진우 다공형 원사 제조 장치 및 방법
KR102498347B1 (ko) * 2021-06-04 2023-02-10 서진우 냉각 효율이 향상된 다공형 원사 제조 장치 및 방법

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ZA753645B (en) * 1974-07-01 1976-04-28 Polymer Corp Reinforced plastic hose
JPS5119592A (en) * 1974-08-09 1976-02-16 Nissan Motor Gasunodo kenshutsuki
US4013943A (en) * 1974-09-13 1977-03-22 Jack Chou Solid state electrolytic cell gas sensor head
JPS5396894A (en) * 1977-02-03 1978-08-24 Nitto Electric Ind Co Manufacture of gas sensor element
JPS54104397A (en) * 1978-02-02 1979-08-16 Toshiba Corp Gas sensitive element
JPS54104392A (en) * 1978-02-02 1979-08-16 Toshiba Corp Gas sensitive element
JPS5848060B2 (ja) * 1978-11-24 1983-10-26 株式会社東芝 感ガス素子
JPS588743B2 (ja) * 1978-12-08 1983-02-17 松下電器産業株式会社 ガス・湿度センサ
JPS60100754A (ja) * 1983-11-08 1985-06-04 Fuigaro Giken Kk ガスセンサ
JPS60100752A (ja) * 1983-11-08 1985-06-04 Fuigaro Giken Kk ガスセンサ
JPS60100753A (ja) * 1983-11-08 1985-06-04 Fuigaro Giken Kk ガスセンサおよびその製造方法
US4701739A (en) * 1984-03-30 1987-10-20 Figaro Engineering Inc. Exhaust gas sensor and process for producing same

Also Published As

Publication number Publication date
KR900002500B1 (ko) 1990-04-16
US4731226A (en) 1988-03-15
KR870000589A (ko) 1987-02-19
JPS6290530A (ja) 1987-04-25
EP0206236A2 (en) 1986-12-30
EP0206236A3 (en) 1987-07-22
EP0206236B1 (en) 1988-09-07
DE3660697D1 (en) 1988-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0650293B2 (ja) ガスセンサ
CA1208424A (en) Gas sensor
JPS6360339B2 (ja)
JP3443962B2 (ja) 酸素濃度検出器およびその製造方法
JP7158680B2 (ja) ガスセンサ
JPH0468586B2 (ja)
JP2004020377A (ja) 接触燃焼式ガスセンサ
JP2595123B2 (ja) 一酸化炭素ガスセンサ
JPS59105553A (ja) ガス検出素子
JP3271635B2 (ja) 厚膜ガスセンサおよびその製造方法
JPH07198651A (ja) 薄膜ガスセンサー及びその製造方法
JPH08226909A (ja) 接触燃焼式一酸化炭素ガスセンサ
JP3191544B2 (ja) 厚膜型ガスセンサ
JPH02263145A (ja) 半導体式ガスセンサ
JP6958384B2 (ja) ガスセンサ素子
JPH0252247A (ja) ガスセンサ
JPH0755745A (ja) 一酸化炭素ガス検知素子
JPS6363064B2 (ja)
JP3669807B2 (ja) 一酸化炭素検出センサー
JP3171774B2 (ja) ガス検知素子
JPH07209234A (ja) 半導体ガスセンサ
JPS59120946A (ja) フロンガス検知素子
JPH0743331A (ja) 厚膜ガスセンサ
JPH02208549A (ja) ガスセンサ
JPS63314452A (ja) センサ

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term