JPH06502906A - ケージ固定部材を有するボール式同期回転継手およびその製造方法 - Google Patents

ケージ固定部材を有するボール式同期回転継手およびその製造方法

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JPH06502906A JP5513741A JP51374193A JPH06502906A JP H06502906 A JPH06502906 A JP H06502906A JP 5513741 A JP5513741 A JP 5513741A JP 51374193 A JP51374193 A JP 51374193A JP H06502906 A JPH06502906 A JP H06502906A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ケージ固定部材を有するボール式同期回転継手およびその製造方法 技術分野 本発明は、はぼ長手方向で延びる周面で分配されたボール軌道を有するアウタ・ レースと、はぼ長手方向で延びる周面で分配された有利にアンダーカットされな いボール軌道を育するイン力・レースとを有しており、前記の両軌道は対を成し て半径方向で向かい合って位置していてかつそれぞれ共通の1つのトルクを伝達 するボールを受容しており、さらにケージを育しており、該ケージが、周面で分 配された窓内にボールを受容し、共通の1つの平面内に保持しかつアウタ・レー スとインナ・レースとの軸線が互いに曲げられる際にボールを角度を三等分する 平面上に案内するようになっており、さらにアウタ・レースが、それぞれのボー ル軌道の間に軸方向で見てアンダーカットされていない内側の表面を有して製造 されており、さらにアウタ・レースにおけるケージのための少なくとも3つの固 定部材かそれぞれ、2つのボール軌道の間に挿入されていてかつアウタ・レース と結合されており、さらに固定部材が、ケージの軸方向運動にアウタ・レースか ら反作用するケージ当接面もしくはケージガイド面を形成しており、さらにボー ルが固定部材の間を通って運動することができるようになっている形式の、ボー ル式同期回転継手に関する。
背景技術 本発明は、種々の形式のポール式同期回転継手に応用されており、特に、所謂R F−継手〔ルゼファ(Rzeppa)−固定継手〕及び所謂UF−継手〔アンダ ーカット−フリー−継手〕に応用されている。この種の継手は、エフ、シュメル ッ(F、Schme 1 z) 、とりわけ「継手及び継手軸(Gelenk  und Gelenkwellen):見積、構成、使用」ベルリン、ハイデル ベルク、ニューヨーク 1988 においてこの特徴について記載されており、 ここでは、ケージの制御は生ぜしめられずに、あるいは専らケージガイド面の形 状によって生ぜしめられずに、第一にアウタ・レース及びインナ・レースにおけ るボール軌道の形状によって生ぜしめられ、これらの中心線は互いにそれていて 、しがし継手が伸ばされる際にポール中心によって規定された平面に対して対称 的に延びている。
前述の形式の継手は、ドイツ連邦共和国特許第3233759号明細書により公 知である。この場合、固定部材はアウタ・レース内にほぼ半径方向で捩じ込まれ るねじとして構成されている。公知の固定部材の受容のための前加工並びに遊び 調節は、コストも時間もかかる。アウタ・レースが、固定部材を受容するのに十 分な材料を有していなければならないので、アウタ・レースは、継手が伸ばされ る場合にポール中心を通る平面に関して比屈する際の接続軸の可能な限りの移動 性を考慮して継手座屈角度の限定を招く。
前記の形式の継手はさらにドイツ連邦共和国特許公告第2430027号明細書 により公知である。この場合、固定部材は軸方向で挿入されており、かつアウタ ・レースにおける環状溝内に挿入された固定リングによって一緒に固定されてい る。固定リングは、アウタ・レースにおける軌道内の可能な限りのボール通路を 妨害し、その結果、継手の限定された座屈角度が加算されている。同じ形式で、 固定リングは、継手座屈の際の接続軸の可能な限りの移動性を考慮して座屈角度 を妨害する。この場合、ケージはアウタ・レースにおける継手内側においてばね 弾性的に保持された別の当て付は部材に支持される。
このような解決策は、この場合軸方向で固定的に位置する継手中心点の継手機能 が満たされないので、大きな押し力が生じる際には固定継手として作用する継手 に適していない。
類似の形式の継手が、さらにドイツ連邦共和国特許出願公開第3626998号 明細書により公知である。この場合、固定部材として、アウタ・レースにおける 内側溝内に挿入された固定リングのみが設けられている。このため、ガイド誤差 を補償するためのケージにおける遊び調節はできない。しかも、ケージ及びボー ルをインナ・レースに組み込んだ後にユニットとしてアウタ・レース内に挿入さ れる固定リングによって、前述の継手の座屈か著しく限定されるという欠点が生 じる。−面では、軌道内のボールの通路か挿入された固定リングによって制限さ れ、他面では、固定リングが、インナ・レースに配設された軸のためのストッパ を形成する。
類似の形式の別の継手か、ドイツ連邦共和国特許公告第2522670号明細書 により公知である。この場合、固定部材として、内方へ変形された複数の舌片を 備えたアウタ・レースの端面側に載せられたリング体のみか設けられており、該 リング体自体は薄板キャップによって保持される。リング体も、該リング体が座 屈の際にインナ・レースに配設された軸のためのストッパを形成することによっ て、継手の座屈角度を限定する。リングは必然的に予め変形されなければならな いのて、軸方向の遊び調節はできない。複数の舌片は、大きな軸方向の引っ張り 力を受け止めるのに適しておらず、従って、固定された継手中心点を有する固定 継手としての継手の機能が得られない。
発明の開示 本発明の課題は、最大の座屈角度かケージのための固定部材によって影響されず 、かつ固定部材がケージにおける軸方向遊びの調節のために使用されることかで きるような、前述の形式の継手を提供することにある。このための解決策は、固 定部材が、アウタ・レースとケージの外側表面との間の環状ギャップ内に互いに 無関係に軸方向で挿入されてアウタ・レースと溶接されたキーであり、該キーが 、ケージを、接触個所Aにわたって調節された軸方向の遊びを有してアウタ・レ ース内に保持していることにある。例えば6つのボールを存する継手においては 、間に位置するそれぞれ2つのポール軌道を有する3つの固定部材が均一に周面 で分配されて配置されている。
この場合、有利な形式で、アウタ・レースの軸線に対して同軸的に位置する軸線 を有する固定部材を組み込む前にケージをアウタ・レース内に導入し、次いで固 定部材をアウタ・レース内に入れて、これと結合する。このため、アウタ・レー ス内へのケージの複雑な差し込みを省略することかできる。この場合、インナ・ レースは、前に述べたように既にケージを育して予め組み込まれており、かつ同 時にケージと一緒に同軸的にアウタ・レース内に入れられることができる。アウ タ・レースの開口に向かって軸方向でアンダーカットされない軌道において、ボ ールも、ケージ及びインナ・レースを有した組立てグループに既に予め組み込ま れており、該ボールは一継手全体は組立て形式によって軸方向で遊びなしに、あ るいは所定の僅かな遊びを有して製造誤差とは無関係に調節されることができる 。
有利な構成では、軌道の曲率半径が、継手が伸ばされた際にポール中心を通る平 面EKに対する軸方向のすフセットを有しており、さらに、インナ・レースのオ フセットQ1が、許される形式でアウタ・レースのオフセット02とは異なるこ とができるようになっている。このため、継手座屈の際のケージの制御は第一に ボール軌道及びボールを介して行われ、従って、ケージは比較的軽くかつ均一な 壁厚を育して構成されることができる。
本発明の第1の変化実施態様は、アウタ・レースにおける軌道の間の内側の表面 が、ケージ当接面もしくはケージガイド面を形成し、該ケージ当接面もしくはケ ージガイド面に対して、ケージが接触個所Eにおいて軸方向で内方ヘアウタ・レ ース内に支持されることにある。このことは、ケージの軸方向の固定の特に簡単 な形状を示す。前述したように、固定部材はケージとの当て付は部に直接存在し て溶接されることができ、あるいは僅かな軸方向遊びを調節した後に、事情に応 じてその前に、ケージへの軸方向の当て付けによって基準位置が見つけられてい る。
前述の変化実施態様の別の構成ては、インナ・レースが、軸方向で内方ヘアウタ ・レース内にその外側表面を介してケージの内側表面において支持され、かつ軸 方向で外方ヘアウタ・レース内にその軌道を介してボールにおいて、ひいてはボ ール及びケージを介して、かつ固定部材を介して間接的に支持されることができ る。
これとは異なり、インナ・レースか、軸方向で内方へ、及び外方へ、アウタ・レ ース内にそれぞれその外側表面を介してケージの内側表面において、ひいてはケ ージ及び固定部材を介して間接的に支持されることができる。
このため、ケージ窓を介する支持は省略される。
この場合、軸方向の支持の前述の形状にも拘らず、ボールは、ケージがアウタ・ レース内に遊びなしに保持される際に、アウタ・レース及びイン力・レースにお ける軌道内にほぼ半径方向で遊びなしに保持される。
ケージの固定後に、即ち固定部材の移動及び固定後に斜めの支持を排除するため に、固定部材及びアウタ・レースにおけるケージ当接面もしくはケージガイド面 の中心点Ml、M2が、継手が伸ばされる際にボール中心を通る平面に対して反 対向きに軸方向でずらされており、前記ケージ当接面もしくはケージガイド面の 半径R1゜R2がそれぞれ、ケージの外側表面の半径Rより長くなっている。
本発明の第2の変化実施態様は、アウタ・レースにおける軌道の間の内側の表面 が、ケージの外側表面に対して半径方向の遊びS3を有しており、さらにケージ の内側表面が、インナ・レースの軌道の間に位置する外側の表面と接触個所りで 接触しており、さらにケージが、ケージ窓を介してアウタ・レースの開口に向う フランジにおける接触個所已において、軸方向で内方へボールに支持されており 、さらにボール自体が、アウタ・レース及びイン力・レースの軌道における接触 個所C1,C2に支持されることを特徴とする。
この場合も、組立ては上記のように完全な軸方向の遊び自由性を製造するまで案 内され、あるいは所望の軸方向遊びを調節するために使用され、この場合ここで も、基準位置を見つけるためにまず軸方向遊びはゼロにセ・ノドされる。軸方向 の遊び自由性において、支持が軌道内のボールの当て付けを制限するので同時に ボールの半径方向の遊び自由性を生じる。
ボールと軌道とのこのような接触は軌道底において行われる。しかし、軌道横断 面形状に応じて、それぞれの軌道のフランクへの二重のボール接触も可能である 。
この実施態様の別の構成では、ケージの内側表面とインナ・レースの外側表面と の間で、アウタ・レースの開口に向かう側に半径方向の遊びSlが存在している 。さらに、ボールが、軌道における接触個所C1,C2に、及びケージ窓のフラ ンジおける接触点Bに当接する場合に、アウタ・レースの内側に向かう、ケージ 窓のフランジに対して軸方向の遊びS2が存在する。このため、イン力・レース 及びケージにおける加工されないままの面部分が増加されることができる。前記 の両方の変化実施態様に有利な改良により、アウタ・レースの内側表面が、継手 が伸ばされる際にポール中心を通る平面の領域でこの平面を越えてアウタ・レー スの内部に向いた内側円筒状の区分を有している。このことによって、前もって 既に繰り返し記載された軸方向の組立てにおいてケージの半径方向の移動が妨げ られることができ、これはケージかこの内側円筒状の平面に当接するからである 。さらに、トルク負荷を受けてアウタ・レースが変形する傾向は、アウタ・レー スか前記の内側円筒状面にわたってケージに支持されることによって制限される ことができる。
有利な構成により、アウタ・レース及びインナ・レースにおけるポール軌道がア ウタ・レースの開口側から見て軸方向でアンダーカットされておらず、従って、 ボールも既にインナ・レース及びケージと一緒に予め組み込まれることができか つこの組立てグループか、固定部材の最終的な組立ての前に軸方向でアウタ・レ ース内に入れられることかできるという組立て時の前記利点が得られる。ケージ の窓の長さが、継手が座屈する際に周方向で見て、ケージに対して相対的なボー ルの、座屈角度によって増大する通路により規定されるので、本発明による継手 の場合には窓の長さを周方向で制限することができる。要するに、周方向での窓 の長さは、継手が運転角度以下で座屈されて回転される場合に、ボールかケージ に関して周方向で構成される通路にだけ相応しなければならない。このため、イ ンナ・レース及びアウタ・レースの軸線を、それぞれ1つのケージ窓かアウタ・ レースから自由に出て、これによってそれぞれ1つのボールが半径方向で入れら れることができる組立て角度まで繰り返し曲げることは省略される。
固定部材の固有の構成に基づき、軸方向の固定が個々に、かつ互いに無関係に調 節されることができるようなケージに対する遊び補償が可能であり、従って、固 定部材の表面とケージの外側表面との間の均一な支持も実現する。
有利な構成により、固定部材は、アウタ・レースのリング状の表面内に導入され る簡単なキーであり、このキーによって、前もって入れられたケージに当接され かつ場合によってはアウタ・レースと結合する前に調節される軸方向遊びだけ戻 される。この場合、キーの、ケージに向かう内側面は、外側の球状のケージと接 舷するために内側隆起部又は内側キー形状を有している。
組立てを簡単にするために、別の構成では、アウタ・レースにポケット又は切欠 き部が形成されており、該切欠き部に、固定部材が周方向で形状接続的に係合す るようになっている。このような形式で、組立て時の固定部材の周方向位置は簡 単に維持される。
さらに有利な構成では、切欠き部が、それ内で、固定部材がアウタ・レースと結 合する前に固定部材の軸方向及び/又は半径方向の移動を許すようになっている 。さらに有利な構成として、アウタ・レースに軸線に対して角度を成して傾斜す る縦溝が判り、この場合、固定部材は既に述べたように楔状に構成されることが できる。
特に有利な構成により、アウタ・レースは、はぼ一定の壁厚を有する薄板成形部 材として製造されている。この場合、このように深絞り法で製造された部分が軸 方向で完全にアンダーカットされないと特に有利であり、この場合、個々に溶接 される軸方向の固定部材がケージを軸方向で支持する。
図面の簡単な説明 有利な実施例を、以下に図面を用いて説明する。
図1は、第1実施例における本発明の継手を軸方向の平面図で示し、 図2は、図1による継手を縦断面図で示し、図28は、図2による継手の拡大詳 l1lE図を示し、図3は、図1による第1実施例における本発明による固定部 材を軸方向の平面図で示し、 図4は、図3による固定部材を継手の縦断面図で示し、図5は、第2実施例にお ける本発明による固定部材を軸方向の平面図で示し、 図6は、図5による固定部材を継手の縦断面図で示し、図7は、第3実施例にお ける本発明による固定部材を軸方向の平面図で示し、 図8は、図7による固定部材を継手の縦断面図で示し、図9は、第4実施例にお ける本発明による固定部材を軸方向の平面図で示し、 図1Oは、図9による固定部材を継手の縦断面図で示し、 図11は、第5実施例における本発明による固定部材を軸方向の平面図で示し、 図12は、図11による固定部材を継手の縦断面図で示し、 図13は、第6実施例における本発明による固定部材を軸方向の平面図で示し、 図14は、図13による固定部材を継手の縦断面図で示し、 図15は、第7実施例における本発明による固定部材を軸方向の平面図で示し、 図16は、図15による固定部材を継手の縦断面図て示し、 図17は、第2実施例における本発明による継手を軸方向の平面図で示し、 図18は、図17による継手を縦断面図で示し、図19は、薄板成形部材として の本発明による継手を軸方向の平面図で示し、 図20は、図18による継手を縦断面図で示す。
発明を実施するための最良の形態 図1及び図2には、アウタ・レースlaを有するそれぞれ1つの継手か示されて おり、該アウタ・レースは一面では、ピン3aを接続される継手底2aによって 閉じられており、かつ反対側には開口4ae育している。アウタ・レースlaの 内側表面5aは、開口4aから見て軸方向でアンダーカットされておらず、この ことは、周面で分配されたポール軌道6aに同様に当て嵌まる。アウタ・レース la内に、球面状の外側表面8aを存するケージ7aか入れられており、該外側 表面は、軸方向で内方へ、接触個所Eにおいてアウタ・レースの内側表面5aに 支持され、かつ軸方向で外方へ、接触個所Aにおいてさらに詳しく説明される複 数の固定部材9aに支持される。ケージは球面状の内側表面10aを有しており 、該内側表面内にインナ・レースllaが球欠状の外側表面12aによって案内 されている。インナ・レースlla内に、さらに縦に延びる軌道13aが形成さ れており、該軌道は軸方向で開口から見てやはりアンダーカットされていない。
軌道6a、13a内に、ポール14aが保持されており、該ポールは軸方向でケ ージにおける官15aに支持される。複数の固定部材9aはアウタ・レースにお ける楔状のガイド溝り7a内に挿入されており、かつ球状の内側表面16aを有 している。楔状ガイド溝の軸線はアウタ・レースの縦軸線に対して傾斜しており 、従って、固定部材がガイド溝内で軸方向に移動する際に同時にケージへの半径 方向の接近が行われる。平面図において判るように、固定部材は溶接継ぎ目によ ってアウタ・レースと結合されている。縦断面において前方の面取り部か明らか であり、該面取り部は少なくとも、アウタ・レースの開口の相応する面取り部と 合致される。
図2aには、アウタ・レース2a1インナ・レースエ1a、ケージ7a並びに固 定部材9aの1つが拡大縦断面図で示されている。ケージは、点E及びAにおい てアウタ・レースもしくは固定部材と接触している。固定部材9a及びアウタ・ レース2aの球面状のケージ当接面もしくはケージガイド面の中心点Ml、M2 が、継手が伸ばされる際にボール中心EKを通る一平面に対して相対的に軸方向 で反対向きにずらされており、さらに前記の球状面の曲率半径R1,R2がほぼ 同じ長さであり、かつケージ7aの外側表面の半径Rより僅かに長いことか判る 。さらに、アウタ・レース2aの内側表面が、継手が伸ばされる際にボール中心 を通る平面EKから継手内側へ区分Zにわたって円筒状に構成されていることが 明らかである。アウタ・レースの所定のアンダーカット自由性に基づいて、この 内側円筒状面は、少なくとも同じ直径を育するアウタ・レースの外側へ移行する 。
記号01は、所謂オフセット、即ち、継手中心つまりボール中心を通る平面EK に対する、イン力・レースにおける軌道+3aの曲率半径のここでは詳しく示さ ない中心点の軸方向間隔を示し、記号02は、継手中心、つまり継手を伸ばした 際のホール中心を通る平面EKに対するアウタ・レースにおける軌道6aの曲率 半径のここでは詳しく示さない中心点の、場合によっては前記オフセットとは異 なるオフセットに相応する。
図3及び図4には、図1及び図2における部材と同じ部材が拡大して示されてい てかつ同じ符号が付けられている。
図5及び図6には、図3及び図4における部材に相応する部材が同じ符号に「b Jを付けて示されている。ここでは図3及び図4とは異なり、横断面で楔状の溝 17bが、縦断面で見てこの溝と固定部材9bとの接触面に関して軸平行な延び を有している。
図7及び図8には、図3及び図4における部材に相応する部材が同じ符号にrC Jを付けて示されている。図8から判るように、ここでは、固定部材9cのため の特別なガイド溝の構成が断念されている。その限りでは、層方向で固定部材の ためのガイドも生じない。このため、アウタ・レースにおける切削加工法も断念 されることができる。
図9及び図1Oには、図3及び図4における部材に相応する部材が同じ符号に「 d」を付けて示されている。
図9による平面図において判るように、固定部材9dのためのガイド溝17dは 方形横断面を有して構成されており、該溝は、縦断面において判るように軸平行 な延びを育する図4における溝に類似して製造されている。
図11及び図12には、図3及び図4における部材に相応する部材か同じ符号に reJを付けて示されている。
図3及び図4とは異なり、図12による縦断面図では円弧描く方形の横断面のガ イド溝17eを示している。このことによって、固定部材9eは、軸方向に移動 する際に同時に半径方向でケージ7eに近づく。
図13及び図14には、図3及び図4における部材に相応する部材が同じ符号に rf」を付けて示されている。
図3及び図4とは異なり、図14において判るように、その軸線ひいてはその基 部か継手の中心軸線に向かって角度を成して延びるような方形の横断面の溝17 fを示している。このことによって、固定部材9fは、軸方向に移動する際に同 時に半径方向でケージ7fに近づく。
図15及び図16には、図3及び図4における部材に相応する部材が同じ符号に 「g」を付けて示されている。
図15において、固定部材9gは、横断面において円形に制限されたガイド溝1 7g内に入れられており、該ガイド溝の軸線は継手軸線に対して平行である。図 16から判るように、ガイド溝の軸方向の長さは、固定部材か、ケージ7gに嵌 合する内側に位置するその表面によって遊び補償するために挿入されることかで きるような大きさである。
図17及び図18には、図1及び図2に比べて僅かに異なる継手が示されており 、この場合、相応する部材(手は20だけ加えた符号が付けられている。図1及 び図2とは異なり、インナ・レース31は、該インナ・レース31の表面32と ケージ27の内側球状の平面30との間の環状ギャップ40を生じる部分的に過 剰転削した領域を有しており、従って半径方向の遊びSlが生じる。
ケージの球状の外側面28は、アウタ・レース21のアンダーカットされない内 側表面25に対して接触せずに保持されており、この場合、半径方向の遊びS3 が与えられる。滑り接触は、接触個所Aにおける固定部材29に対してのみケー ジ27の外側表面28において行われる。アウタ・レース21に対するケージ2 7の軸方向内方への支持は、接触点りにおけるインナ・レースの外側球状の外側 面32、ボール35における接触個所已におけるケージ窓35、及びアウタ・レ ース及びインナ・、レースの軌道26及び33における接触個所CI、C2に支 持されるボール34を介して間接的に行われる。ボール34がケージ窓の接触個 所Bに当接する際に、対向側に遊びS2が生じる。
記号01は、所謂オフセット、即ち、継手中心つまりボール中心を通る平面EK に対する、インナ・レースにおける軌道33の曲率半径のここでは詳しく示さな い中心点の軸方向間隔を示し、記号02は、継手中心、つまり継手を伸ばした際 のボール中心を通る平面EKに対するアウタ・レースにおける軌道26の曲率半 径のここでは詳しく示さない中心点の、場合によっては前記オフセットとは異な るオフセットに相応する。
図19及び図20には、図1及び図2に示された継手とほぼ一致する継手が示さ れており、この場合、図17及び図18に示された、ケージのガイドの関係が引 用されている。それぞれ相応する部材の符号は、図1及び図2の符号にそれぞれ 40を加えている。図17及び図18による継手に対してさらに異なる点として 、アウタ・レース41がほぼ均一な壁厚を有する深絞り部材として製造されてお り、この場合、アウタ・レースの軌道46は半径方向の押し込み変形部61によ って形成されている。この場合、インナ・レース51には軸62が取り付けられ ており、かつ固定リング63によって軸方向で固定されている。
以下、本発明発明の好適な実施態様を例示する。
1、 軌道(6,26,46,13,33,53)の曲率半径が、継手が伸ばさ れた際にボール中心を通る平面EKに対する軸方向のオフセットを育しており、 さらに、イン力・レース(11,31,51)のオフセ・ノド01か、許される 形式でアウタ・レース(1,21゜41)のオフセット02とは異なることがで きるようになっていることを特徴とする請求項1記載の継手。
2、 アウタ・レース(1)における軌道(6)の間の内側の表面(5)が、ケ ージ当接面もしくはケージガイド面を形成し、該ケージ当接面もしくはケージガ イド面に対して、ケージ(7)が接触個所Eにおいて軸方向で内方ヘアウタ・レ ース(1)内に支持されることを特徴とする請求項1又は前項l記載の継手。
3、 インナ・レース(11)か、軸方向で内方ヘアウタ・レース(1)内にそ の外側表面(12)を介してケージ(7)の内側表面(10)において支持され 、かつ軸方向で外方ヘアウタ・レース(1)内にその軌道(6,13)を介して ボール(14)において、ひいてはボール及びケージを介して、かつ固定部材( 9)を介して間接的に支持されることを特徴とする前項2記載の継手。
4、インナ・レース(11)が、軸方向で内方へ、及び外方へ、アウタ・レース (1)内にそれぞれその外側表面(12)を介してケージ(7)の内側表面(1 0)において、ひいてはケージを介して間接的に支持されることを特徴とする前 項2記載の継手。
5、 ボール(14)が、ケージ(7)がアウタ・レース(1)内に遊びなしに 保持される際に、アウタ・レース(1)及びインナ・レース(11)における軌 道(6,13)内にほぼ半径方向で遊びなしに保持されていることを特徴とする 前項2から4までのいずれか1記載の継手。
6、 固定部材(9)及びアウタ・レース(1)におけるケージ当接面もしくは ケージガイド面(16,5)の中心点Ml、M2が、継手が伸ばされる際にボー ル中心を通る平面に対して反対向きに軸方向でずらされており、前記ケージ当接 面もしくはケージガイド面の半径R1、R2がそれぞれ、ケージ(7)の外側表 面(8)の半径Rより長くなっていることを特徴とする前項2から5までのいず れか1記載の継手。
7、 アウタ・レース(21,41)における軌道(26,46)の間の内側の 表面(25,45)が、ケージ(27,47)の外側表面(28,48)に対し て半径方向の遊び$3を有しており、さらにケージ(27゜47)の内側表面( 30,50)が、インナ・レース(31,51)の軌道(33,53)の間に位 置する外側の表面(32,52)と接触個所りで接触しており、さらにケージ( 27,47)か、ケージ窓(35,55)を介してアウタ・レース(21,41 )の開口(24゜44)に向うフランジにおける接触個所Bにおいて、軸方向で 内方へボール(35,54)に支持されており、さらにボール自体が、アウタ・ レース(21,41)及びインナ・レース(31,51)の軌道における接触個 所C1,C2に支持されることを特徴とする請求項1又は前項l記載の継手。
8、 ケージ(27,47)の内側表面(30,50)とインナ・レース(31 ,51)の外側表面(32゜52)との間で、アウタ・レース(21,41)の 開口(24,44)に向かう側に半径方向の遊び$1が存在していることを特徴 とする前項7記載の継手。
9、 ボール(34,54)が、軌道(26,46゜33.53)における接触 個所CI、C2に、及びアウタ・レース(21,41)の開口(24,44)に 向かう、ケージ窓(35,55)のフランジおける接触点Bに当接する場合に、 アウタ・レース(21,41)の内側に向かう、ケージ窓(35,55)のフラ ンジに対して軸方向の遊びS2が存在することを特徴とする前項7又は8記載の 継手。
10、アウタ・レース(1,21,41)の内側表面(5,25,45)が、継 手が伸ばされる際にボール中心を通る平面EKの領域でこの平面を越えてアウタ ・レース(1,21,41)の内部に向いた内側円筒状の区分Zを有しているこ とを特徴とする請求項1又は前項1から9までのいずれか1記載の継手。
11、アウタ・レース(1,21,41)に切欠き部(17,18,37,57 )が形成されており、該切欠き部に、固定部材(9,19,29,49)が周方 向で形状接続的に係合するようになっていることを特徴とする請求項l又は前項 1から9までのいずれか1記載の継手。
12、切欠き部(17,18,27,57)が、それ内で、固定部材(9,19 ,29,49)がアウタ・レース(1,21,41)と結合する前に固定部材( 9゜19.29.49)の軸方向及び/又は半径方向の移動を許すようになって いることを特徴とする前項11記載の継手。
13、固定部材(9,29,49)のケージ当接面もしくはケージガイド面の半 径が、ケージ(7,27゜47)の外側表面(8,28,48)の半径より長く 、特に無限に大きいことを特徴とする請求項1又は前項1から12までのいずれ かl記載の継手。
14、 7ウタ・レース(41)が、はぼ一定の壁厚を有する薄板成形部材であ ることを特徴とする請求項l又は前項1から13までのいずれかl記載の継手。
15、アウタ・レースが軸方向で保持される際に、固定部材が、間接的又は直接 的にアウタ・レースに支持されるケージに対して軸方向に当接され、かつこの位 置でアウタ・レースと溶接されることを特徴とする請求項2記載の方法。
16、 7ウタ・レースか軸方向で保持される際に、固定部材が、間接的又は直 接的にアウタ・レースに支持されるケージに対して、軸方向で保持されたアウタ ・レースに対して軸方向で引き込まれる規定された寸法だけ軸方向に当接され、 かつこの位置でアウタ・レースと溶接されることを特徴とする請求項2記載の方 法。
符号リスト 1.21,41 アウタ・レース 2.22.42 継手底 3.23.43 軸ビン 4.24.44 継手開口 5.25.45 内側表面(アウタ・レース)6.26.46 ボール軌道(ア ウタ・レース)7.27.47 ケージ 8.28.48 ケージの外側表面 9.29.49 固定部材(キー) 10.30.50 ケージの内側表面 11.31,51 インナ・レース 12.32.52 外側表面(インナ・レース)13.33.53 ボール軌道 (インナ・レース)14.34.54 ボール 15.35.55 ケージ窓 16.36.56 当接面(固定部材)17.37.57 固定部材のためのガ イド溝18孔 19 固定部材(栓) 40.60 環状ギャップ 61 押し込み変形部 62 接続軸 63 固定リング 手続補正書 平成5年9月30日

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.ほぼ長手方向で延びる周面で分配されたボール軌道(6,26,46)を有 するアウタ・レース(1,21,41)と、ほぼ長手方向で延びる周面で分配さ れた有利にアンダーカットされないボール軌道(13,33,53)を有するイ ンナ・レース(11,31,51)とを有しており、前記の両軌道は対を成して 半径方向で向かい合って位置していてかつそれぞれ共通の1つのトルクを伝達す るボール(14,34,54)を受容しており、さらにケージ(7,27,47 )を有しており、該ケージが、周面で分配された窓(15,35,55)内にボ ールを受容し、共通の1つの平面内に保持しかつアウタ・レースとインナ・レー スとの軸線が互いに座屈される際にボールを角度を二等分する平面上に案内する ようになっており、さらにアウタ・レース(1,21,41)が、それぞれのボ ール軌道(13,33,53)の間に軸方向で見てアンダーカットされていない 内側の表面(5,25,45)を有して製造されており、さらにアウタ・レース (1,21,41)におけるケージ(7,27,47)のための少なくとも3つ の固定部材(9,19,29,49)がそれぞれ、2つのボール軌道の間に挿入 されていてかつアウタ・レースと結合されており、さらに固定部材が、ケージ( 7,27,47)の軸方向運動にアウタ・レース(1,21,41)から反作用 するケージ当接面もしくはケージガイド面(16,36,56)を形成しており 、さらにボールが固定部材の間を通って運動することができるようになっている 形式の、ボール式同期回転継手において、前記固定部材が、アウタ・レース(1 ,21,41)とケージ(7,27,47)の外側表面(8,28,48)との 間の環状ギャップ内に互いに無関係に軸方向で挿入されてアウタ・レース(1, 21,41)と溶接されたキーであり、該キーが、ケージ(7,27,47)を 、接触個所Aにわたって調節された軸方向の遊びを有してアウタ・レース(1, 21,41)内に保持していることを特徴とする、ケージ固定部材と有するボー ル式同期回転継手。
  2. 2.インナ・レース、ケージ及びボールから成る予め組み立てられた装置が、目 的に合う位置で互いに同軸的な軸線を有してアウタ・レース内に同軸的に導入さ れ、かつ続いて固定部材が入れられかつアウタ・レースと溶接されることを特徴 とする請求項1記載の継手を製造する方法。
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