JPH065024A

JPH065024A - 光磁気ディスク装置

Info

Publication number: JPH065024A
Application number: JP16281292A
Authority: JP
Inventors: Kunio Yamamiya; 国雄山宮
Original assignee: Olympus Optical Co Ltd
Current assignee: Olympus Corp
Priority date: 1992-06-22
Filing date: 1992-06-22
Publication date: 1994-01-14

Abstract

(57)【要約】【目的】ヘッドローディング機構、これを駆動するた
めの電磁装置を無くすことにより装置の簡素化、小型
化、消費電力の減少を図った光磁気ディスクを提供す
る。【構成】情報信号を記録、再生する光学ヘッドを有す
るキャリッジ、このキャリッジをロックするキャリッジ
ロック機構を駆動するための電磁駆動手段、キャリッジ
に配設されキャリッジロックと連動して磁気ヘッドを上
昇及び下降させる手段を設け、光磁気ディスクの回転開
始、終了時に光磁気ディスクの回転を検出した後、電磁
駆動手段をオン、オフすることにより、キャリッジロッ
ク又はロックを解除する又はキャリッジロックととも
に、磁気ヘッドを上昇又は下降させるようにし、ヘッド
ローディング機構とその駆動用電磁装置を不要としたも
の。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、光磁気ディスクを収納
したカートリッジを装置内の所定位置に装着し、カート
リッジ内の光磁気ディスクに情報信号を記録、再生する
光磁気ディスク装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】情報記録媒体を光磁気ディスクとする光
磁気ディスク装置では、光磁気ディスクを収納したカー
トリッジをドライブ機構により装置内に装着し、光学ヘ
ッド、磁気ヘッドを動作させながら情報の記録、再生を
行う。この光磁気ディスク装置は、これまでにも種々提
案されてきている。

【０００３】例えば図３に示した特開平３−２１６８３
５号公報に開示されているものは、磁気ヘッド７０が支
持アーム７１に支持されており、光磁気ディスク７３の
回転開始又は回転停止時にカートリッジホルダ７４に追
従して移動操作されるリフタ７５を介して、光磁気ディ
スク７３に接近した位置や離れた位置に保持されるよう
になっている。なお、磁気ヘッド７０の支持アーム７１
は、フレクシャー部、ジンバル部、突出部から形成され
ており、リフタ７５の先端側のリフタ片７６と当接して
いる。また、リフタ７５の回動はプランジャー７７の駆
動軸の移動によって行われるようになっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記従来例は、磁気ヘ
ッドのローディングを行うためにはキャリッジロック機
構とは別にヘッドローディング機構を必要とし、そのた
めの設置スペースが必要となり小型化の障害になる。ま
た、ヘッドローディング機構を操作するための専用の電
磁装置やモータが必要となり、消費電力の増大を招いた
り部品点数の増加によるコストアップを招くという不具
合がある。

【０００５】本発明は、上記の不具合を解決すべく提案
されるもので、ヘッドローディング機構、さらにこれを
駆動するための電磁装置を無くすことにより、装置の簡
素化および小型化さらに消費電力の減少を図った光磁気
ディスク装置を提供することを目的としたものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、光磁気ディスクを収納したカートリッ
ジを装置内の所定位置に装着し、カートリッジ内の光磁
気ディスクに情報信号を記録、再生する光磁気ディスク
装置において、情報信号を記録、再生する光学ヘッドを
有するキャリッジ、このキャリッジをロックするキャリ
ッジロック機構を駆動するための電磁駆動手段、キャリ
ッジに配設されキャリッジロックと連動して磁気ヘッド
を上昇及び下降させる手段を設け、光磁気ディスクの回
転開始、終了時に光磁気ディスクの回転を検出した後、
電磁駆動手段をオン、オフすることにより、ロックを解
除する又はキャリッジロックとともに、磁気ヘッドを上
昇又は下降させるようにした光磁気ドライブ装置とし
た。

【０００７】

【作用】このように構成してあるので、カートリッジを
装置内に装着後、光磁気ディスクが回転していることを
検出してから電磁装置に通電しキャリッジロックを解除
すると、磁気ヘッドのサスペンション（支持部）が下降
し光磁気ディスクに接近する。また、光磁気ディスクに
記録、再生後、光磁気ディスクが回転していることを検
出してから電磁装置への通電を遮断すると、キャリッジ
ロックとともに磁気ヘッドのサスペンションが持ち上が
る。すると、磁気ヘッドのスライダーの表面と光磁気デ
ィスクの表面との吸着による回転開始時のスピンドルモ
ータの過負荷や、光磁気ディスク上に磁気ヘッドを乗せ
たまま磁気ヘッドのサスペンションが引っ張られたり、
捩じれたりしてサスペンションの破損を引き起こすこと
がなくなる。また、キャリッジに磁気ヘッド支持部のロ
ーディング機構を設けてあるので、装置の小型化を図れ
る。

【０００８】

【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の１実施例
を説明していく。この装置は図示されていない対物レン
ズ、立ち上げミラー等の光学ヘッドを有するキャリリッ
ジ１を移動させ、光源等の部材は固定したいわゆる分離
光学系に係るものである。また、カートリッジのイジェ
クト動作開始時に、光学ヘッドが光磁気ディスクの最外
周に位置していることを確認するようになっているもの
である。

【０００９】キャリッジ１には、光源からの光ビームを
導くとともに埃等の侵入を防ぐための入射口に設けたカ
バーガラス１ａ、立ち上げミラー１ｂ、空気流入口１ｃ
等が設けられている。空気流入口１ｃにも、光学ヘッド
のキャリッジ内の光学部品に埃等が付着しないようにす
るために、四角形状の空気流入口１ｃをフィルタで閉塞
している。つまり光磁気ディスクの回転にともなって光
学ヘッド上部が負圧となり、通気口から空気を吸い込み
光磁気ディスク面側からの空気が入らないからである。

【００１０】また、キャリッジ１には、磁気ヘッド２を
支持する板バネ３を支持する支持部１ｄが形成されてい
る。一端に磁気ヘッド２を設けた板バネ３は、その他端
を支持部１ｄの上面と支持部材４との間に挟みこまれる
ようにして、取り付けネジ６を介して固定されている。
また、板バネ３の取り付け箇所近傍には、上下から挟み
込むように板状の部材７、８が設けられている。このう
ち下側の板状の部材８の中央部には、Ｖ溝９が形成され
ている。

【００１１】また、板バネ支持部１ｄの近傍には、板バ
ネ３の面に対して直交する方向に立ち上がったシャフト
１０が、板バネ支持部１ｄの内側面に小ネジ１１により
固定されているコの字状の支持金具１２を介して配設さ
れている。なお、コの字状の支持金具１２の中央部には
シャフト１０を嵌合するための孔１２ｃが形成されてお
り、さらに支持金具１２の空間にはシャフト１０を押し
下げるための圧縮バネ１３が設けられている。また、シ
ャフト１０の両端部には鋼球が圧入されており、さらに
シャフト１０の上方にはシャフト軸下降位置決め用の第
１のリング１４が設けられ、シャフト１０の下方には第
２のリング１５が設けられている。

【００１２】また、シャフト１０下方の可動部には凹部
１ｅが形成され、この凹部１ｅには第２のラック部材１
６が光磁気ディスクの半径方向に対して交差する方向
（矢印Ｒ，Ｏ方向）に移動可能に嵌合されている。この
第２のラック部材１６の一端には歯形状部１７が形成さ
れ、また上面には突起部（板カム）１８が設けられ、板
カム１８近傍には長孔１９が形成されている。また、長
孔１９内を通して可動部の凹部１ｅには、第２のラック
部材１６を上方に飛び出させないようにするための小ネ
ジ２０が固定されている。

【００１３】また、第２のラック部材１６にはピン２１
が設けられ、さらに前記凹部１ｅ近傍のキャリッジ１に
設けられたピン２２とにかけてコイルバネ２３が付勢さ
れていて第２のラック部材１６は常時矢印Ｏ方向に引っ
張り力が作用するようになっている。なお、２４は光学
ヘッドを有するキャリッジ１を光磁気ディスクの半径方
向に移動するための駆動機構である。

【００１４】次に、装置本体（図示していない）に取り
付け金具２５を、ワッシャ２６を介して小ネジ２７で固
定する。取り付け金具２５上面には、先端に歯形状部２
８を形成した第１のラック部材２９を配設する。この第
１のラック部材２９には移動方向に長い２つの長孔３０
が平行に形成され、長孔３０を通る小ネジ３１により取
り付け金具２５上面に移動可能に配設されている。

【００１５】また、取り付け金具２５上面と第１のラッ
ク部材２９には、それぞれピン３２と３３が設けられ、
両者に引っ張りコイルバネ３４が張設され第１のラック
部材２９を第２のラック部材１６方向に付勢している。
この場合、長孔３０内の小ネジ３１が長孔３０の端部と
係合することにより、第１のラック部材２９が飛び出な
いようにストッパとして作用する。また第１のラック部
材２９のほぼ中央には切欠き部３５が形成されていると
ともに、端部に下側に折り曲げた係合部３６が形成され
ている。

【００１６】取り付け金具２５の近傍には、電磁ソレノ
イド３７が装置本体に取り付けられて配設されている。
この電磁ソレノイド３７の一端にはシャフト３８が設け
てあり、このシャフト３８はＬ金具３９とノックピン４
０により固定されている。また、Ｌ金具３９は中央部に
形成されている孔４１に小ネジ４２を通し、カンザ４３
の上面に回動可能に取り付けられている。なお、カンザ
４３の下側は装置本体にカシメて取り付けられている。
またＬ金具３９の先端には、Ｒ形状の突起部４４が形成
されており、第１のラック部材２９の係合部３６と接触
するようになっている。

【００１７】このように構成されている本実施例の動作
を説明すると、図示していない光磁気ディスクに情報の
記録、再生をし、その終了後に光磁気ディスクが回転し
ていることをスピンドルモータの制御用エンコーダの出
力信号をＦ／Ｖ変換（周波数／電圧変換）して、変換さ
れた電圧が一定電圧であることを検知して確認する。そ
の後、電磁ソレノイド３７のシャフト３８はＡ方向に移
動する。すると、Ｌ金具３９は小ネジ４２を回動支点と
して先端の突起部４４が第２のラック部材１６方向に移
動する。この突起部４４が移動することにより、係合部
３６を介して接触していた第１のラック部材２９も引っ
張りコイルバネ３４の付勢力により第２のラック部材１
６方向に移動する。このように移動した第１のラック部
材２９は、キャリッジ１に取り付けられた第２のラック
部材１６と噛合する。すると、第２のラック部材１６が
移動し、磁気ヘッド２の板バネ３がシャフト１０により
持ち上げられるようになる（磁気ヘッド支持部のロック
状態）。

【００１８】次に、カートリッジが装置内に挿入、装着
され光磁気ディスクが回転されていることを前記センサ
が確認すると、電磁ソレノイド３７はＯＮとなりシャフ
ト３８がＢ方向に吸着される。すると、Ｌ金具３９の突
起部４４は第２のラック部材１６と逆方向に移動し、第
１のラック部材２９の係合部３６が押されて、第１のラ
ック部材２９は小ネジ３１をガイドに移動し停止する。
この時、第１のラック部材２９の歯形状部２８と第２の
ラック部材１６の歯形状部１７との噛合が解かれて両者
は切り離れる。このようにして、第２のラック部材１６
も板バネ３と圧縮バネ１３の付勢力により緩やかに下降
し、これにともない磁気ヘッド２は回転する光磁気ディ
スクに接近して所定位置で停止する。

【００１９】本実施例では光磁気ディスクが回転してい
ることを確認した後に、光ヘッドを有するキャリッジ１
のロック機構を解除したり、ロックすることにより、光
磁気ディスクとスライダの表面との吸着による回転開始
時に発生するスピンドルモータへの過負荷と回転終了時
に発生するロックするための電磁装置への過負荷を防止
できる。

【００２０】図２に従い、さらに光ヘッドと磁気ヘッド
の支持部の動作状態を詳細に説明する。このうち図２Ａ
は支持部が動作可能状態をあることを示したもので、図
２Ｂは支持部がロックされた退避状態を示したものであ
る。光磁気ディスクの半径方向に光学ヘッドを移動さ
せ、この状態でカートリッジを保持するカートリッジホ
ルダーを初期位置に戻したイジェクト状態において、第
１のラック部材２９の歯形状部３０と第２のラック部材
１６の歯形状部１７とを噛合させ、第１のラック部材２
９の移動力により第２のラック部材１６を移動させなが
ら、キャリッジ１をロックする。この場合、第１のラッ
ク部材２９の移動力は第２のラック部材１６を付勢して
いるコイルバネ２３より強くなっていることはいうまで
もない。

【００２１】第１のラック部材２９の移動にともない、
第２のラック部材１６をＲ方向に移動する。すると、第
２のラック部材１６上の板カム１８がシャフト１０の下
端部の鋼球１０ａに接触し、さらに板カム１８が移動す
ることによりシャフト１０を突き上げ（図２Ｂ）、第２
のラック部材１６の長孔１９のＯ方向端部と小ネジ２０
が当接したところで、第２のラック部材１６の移動は停
止する。持ち上げられたシャフト１０先端の鋼球１０ｂ
は、板状の部材８に形成されているＶ溝９に係合し、板
バネ３全体を持ち上げることになる。このようなシャフ
ト１０の移動により磁気ヘッドと光学ヘッドとの間に空
間部が形成されるので（図２Ａの状態に比較してＳだけ
持ち上げられる）、図示されていないカートリッジを磁
気ヘッドに接触させることなく取り出すことができる。
この場合、磁気ヘッド２及び板バネ３の弾性力とシャフ
ト１０の押し上げ力とのバランスにより、光学ヘッドの
キャリッジ１と磁気ヘッド２をもロックすることができ
る。

【００２２】この時、シャフト１０は板バネ３と圧縮バ
ネ１３とにより下降方向へ付勢されている。さらに、シ
ャフト１０下端の鋼球１０ａと第２のラック部材１６の
板カム１８が接触した水平方向成分の付勢力と、図１に
示すコイルバネ２３の付勢力の合成力は、常に固定側の
引っ張りコイルバネ３４よりは弱くしておく。

【００２３】次に、シャフト１０が下降状態（ロード状
態）の際（図２Ａ）は、光磁気ディスクが装置に挿入さ
れスピンドルモータ上に装着されると、第１のラック部
材２９が移動しはじめ、第２のラック部材１６はコイル
バネ２３の付勢力により、キャリッジ１本体から飛び出
すように凹溝１ｅ内をＯ方向に移動し、長孔１９のＲ方
向端部と小ネジ２０が当接し静止する。この場合、シャ
フト１０はコの字状の支持金具１２上部の内側面１２ａ
と第２のリング１５との付勢力により下降方向に力が作
用している。さらに、シャフト１０の下降方向への飛び
出しを防止するため、第１のリング１４が支持金具１２
上部の外側面１２ｂを押圧しており静止している。

【００２４】

【発明の効果】以上のごとく、本発明によればキャリッ
ジロック機構の電磁装置で磁気ヘッドローディング部材
を操作する構成であるので、磁気ヘッドローディング部
材を操作するための新たな電磁装置を不要とする。した
がって、そのための取付けスペースを不要とし装置の小
型化を図れるとともに、消費電力の減少を図れる。ま
た、光学ヘッドが載置されたキャリッジがロックされる
とともに、磁気ヘッドの支持部材が上昇するようになっ
ており、またロックが解除されるとともに磁気ヘッドの
支持部材が下降するようになっているので、装置本体か
ら磁気ヘッドローディング部材を無くすことができ装置
の小型化を図れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例に係る装置の斜視図であ
る。

【図２】磁気ヘッド支持部の動作可能状態とロック状態
を示した断面図である。

【図３】従来例に係る装置の一部断面図である。

【符号の説明】

１キャリッジ２磁気ヘッド３板バネ４支持部材６取付けネジ７板状の部材８板状の部材９Ｖ溝１０シャフト１１小ネジ１２支持金具１３圧縮バネ１４第１のリング１５第２のリング１６第２のラック部材１７歯形状部１８突起部１９長孔２０小ネジ２１ピン２２ピン２３コイルバネ２４駆動機構２５取り付け金具２６ワッシャ２７小ネジ２８歯形状部２９第１のラック部材３０長孔３１小ネジ３２ピン３３ピン３４引っ張りコイルバネ３５切欠き部３６係合部３７電磁ソレノイド３８シャフト３９Ｌ金具４０ノックピン４１孔４２小ネジ４３カンザ４４突起部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】光磁気ディスクを収納したカートリッジ
を装置内の所定位置に装着し、カートリッジ内の光磁気
ディスクに情報信号を記録、再生する光磁気ディスク装
置において、情報信号を記録、再生する光学ヘッドを有するキャリッ
ジ、このキャリッジをロックするキャリッジロック機構
を駆動するための電磁駆動手段、キャリッジに配設され
キャリッジロックと連動して磁気ヘッドを上昇及び下降
させる手段を設け、光磁気ディスクの回転開始、終了時
に光磁気ディスクの回転を検出した後、電磁駆動手段を
オン、オフすることにより、ロックを解除又はキャリッ
ジロックするとともに、磁気ヘッドを上昇又は下降させ
るようにしたことを特徴とする光磁気ドライブ装置。