JPH06501814A - 点火コイルに設けられた高電圧接続部 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 点火コイルに設けられた高電圧接続部 背景技術 本発明は請求項１の上位概念部に基づく、高電圧接続部を備えた点火コイルから 出発する。すでに、ドイツ連邦共和国特許公開第３５０６９２９号明細書に基づ き公知の、点火コイルに設けられた点火ケーブルの高電圧接続部においては、点 火ケーブル端部は接続タワーの開口内に導入され、先細りに延びるコンタクトビ ンによって接触接続される。このコンタクトビンは、高電圧を印加するコイルの 端部に、コンタクト線材を介して電気的に接続されている。接続タワーの開口に は点火ケーブルが通っていて、この接続タワーは短管によって湿分に対してシー ルされている。

さらに通常は、高電圧ケーブルと高電圧コイルとの接続のためには、差込みコン タクトを使用する。この苧込みコンタクトは絶縁性のプラスチック成形体であっ てよい。しかし、このようなプラスチック成形体は、電圧が極めて高い場合、た とえばその場所に湿分が侵入すると、ロスの少ない伝送を必ずしも保証できるわ けではない。耐高電圧性を保証するためには、このプラスチック成形体は比較的 大きく寸法設定されなければならなくなる。しかし、これにより、この接続個所 は極めて大きくなり、点火装置の重量もやはり大きくなってしまう。

このような欠点を取り除き、点火コイルがら点火ケーブルへの高電圧のロスの少 ない伝送を保証する、重量の出来るだけ小さな高電圧接続部を提供することが望 ましい。

発明の利点 公知の装！に対して、請求項１に記載の特徴を有する本発明による点火装置によ れば、高電圧接続部は小さく、ひいては僅かな重量しか有しておらず、さらに接 触接続は、種々様々な構成部分が多重にオーバーラツプしていることに基づき、 湿分がら極めて良好に保護されている。

請求項２以下に記載された手段により、請求項１に記載の高電圧接続部の別の有 利な構成が得られる。移行個所、つまり注入成形コンパウンド／空気／ケーブル が保持部分によって取り除かれると、特に有利である。こうすることによって、 フレキシブルな点火ケーブルは、注入成形コンパウンドから直接には出ないので 、この個所にかけられる機械的な負荷は僅かとなる。

図面 本発明の実施例を図面につき詳しく説明する。第１図には、点火ケーブルの高電 圧接続部を備えた、点火コイルの高電圧コイルが示されており、第２図には注入 成形樹脂充填レベルを有するケーシング内に設けられた、点火ケーブルを備えた 高電圧コイルが示されている。

実施例 第１図および第２図は、ケーシング９内に配置された二次コイル７と一次コイル １０とを備えた、点火装置の点火コイルを部分的に示した図である。二次コイル ７の高圧側の２つの端部に設けられたコンタクト部分１はそれぞれ点火ケーブル ２に導電接続されている。

この点火ケーブル端部には、点火ケーブルと注入成形樹脂とのより良好な結合の ために収縮嵌めホース３が被さっている。この収縮嵌めホース３を備えた点火ケ ーブル２は保持部分４内に差し込まれており、移行部は接着剤５によってシール されている。点火コイルから突出した点火ケーブル２は移行個所では、付加的な 成形収縮部分６によって覆われている。第２図は一次接続部１１の他に、コンタ クト部分１と点火ケーブル２との接続個所を改めて示している。さらに第２図に は注入成形樹脂充填レベル８が示されており、この注入成形樹脂充填レベルまで 、点火コイルのケーシング９には硬化可能な樹脂が注入される。

以下に、第１図に示した高電圧接続部について詳しく説明する。二次コイル７の 各コンタクト部分１は、各点火ケーブル２に導電接続されており、機械的に固く 結合されている。この点火ケーブル端部は点火コイル内部で、注入成形樹脂内に 位置しており、この注入成形樹脂により点火コイルは埋め込まれている。材料の 性質に基づき、注入成形樹脂と点火ケーブルとは著しく不充分な結合しか形成し ない。クリープ電流を回避するために、点火ケーブル端部には収縮嵌めホース３ が被さっている。この収縮嵌めホース３は、外方に向かって注入成形樹脂に良好 に結合し、内方に向かって、接着状の表面により、点火ケーブルと湿分密な結合 を生ぜしめる。この付加的な手段がなければ、移行個所、つまり、注入成形コン パウンド／空気／ケーブルで、点火ケーブルが機械的に強力に負荷されてしまう 、このような負荷が生じるのは、点火ケーブルが注入成形樹脂に不動に埋め込ま れており、この注入成形樹脂から出た後には可動になるからである。したがって 、点火ケーブルが注入成形樹脂から剥離してしまう危険が生じる。これを回避す るために点火ケーブル端部は収縮嵌めホース３と共に、コンタクト部分ｌで二次 コイル７に接続するまで、プラスチックから製造された保持部分４の適宜な関口 に押し通される。このようにして形成された、第１図に示した構造ユニットは次 いで、第２図に示したケーシング９内に挿入される。

保持部分４は注入成形コンパウンドから若干突出しているので、注入成形コンパ ウンド／空気／ケーブルから成る移行個所を、注入成形コンパウンド／保持部分 ／ケーブルから成る移行個所に変える。したがって、この保持部分４は、従来の 通常の差込みコンタクトの機械的な機能を引き受けてはいるが、しかし、その規 模が著しく小さくなるという利点を有している。この移行部をたとえば湿分また は不純物から保護するために、移行部は接着剤５によってシールされている。こ の場合、接着剤は点火ケーブルを起点として、注入成形樹脂充填レベルに達する まで、収縮嵌めホース３を介して保持部分４、つまり保持部分４の開口の内壁と 、点火ケーブル２に被さった収縮嵌めホース３の外壁との間のギヤノブ内に延び ている。さらに、別のシール部分として形成された成形収縮部分６の一方の端部 が、注入成形樹脂充填レベルから突出した前記保持部分４の端部にわたって押し 通されており、他方の端部は、薇火ケーブル２に接触している。この成形収縮部 分は接着剤５によって湿分密にこれらの部分で固定されている。収縮嵌めホース 、保持部分、および成形収縮ホースのような種々様々な結合部分はこれらの移行 部でオーバーラツプしている。

このようにして、高電圧コイルと点火ケーブルとの間の、僅かな寸法と僅かな重 量とを特徴とする耐高電圧性の移行部が形成される。

国際調査報告 フロントページの続き （７２）発明者　バーライス、　アレクサンダードイツ連邦共和国　Ｄ−７０１ ５コルンタールーミュンヒンゲン　１　シュタウトシュトラーセ　２８

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．注入成形樹脂内に埋め込まれた一次コイルと二次コイルとを備えた点火コイ ルであって、少なくとも１つの点火ケーブルに用いられる高電圧接続部が設けら れており、前記点火ケーブルヘの前記二次コイルの移行部がコンタクト部分から 成っており、該コンタクト部分が一方では前記二次コイルの高圧側の端部に、他 方では前記点火ケーブルの導体端部にそれぞれ接触接続されており、前記点火ケ ーブルが、注入成形樹脂充填レベルから突出した保持部分の関口に収容されてい る形式のものにおいて、前記点火ケーブル（２）の端区分が、少なくとも１つの シール部分（３，６）によって同軸的に取り囲まれており、該シール部分が少な くともその１部で前記点火ケーブル（２）に湿分密に結合されていて、少なくと も他の１部で前記保持部分（４）に湿分密に結合されていることを特徴とする点 火コイル。 ２．前記点火ケーブル（２）の端区分が、シール部分として形成された収縮嵌め ホース（３）によって覆われており、該収縮嵌めホースが前記保持部分（４）の 外側から出発して、前記保持部分（４）の開口を貫いて延びている、請求項１記 載の点火コイル。 ３．シールコンパウンドとして接着剤（５）が使用されており、該接着剤が前記 点火ケーブルを起点として、前記収縮飲めホース（３）を介して、前記保持部分 （４）の開口の内壁と、内側に点火ケーブル（２）を備えた前記収縮嵌めホース （３）の外皮との間の環状のギャップを通って注入成形樹脂充填レベル（８）に まで達している、請求項１または２記載の点火コイル。 ４．別のシール部分として形成された前記成形収縮部分（６）の一方の端部が前 記保持部分（４）に被さっていて、前記成形収縮部分の他方の端部が前記点火ケ ーブル（２）に被さっており、前記成形収縮部分が接着剤（５）によってこれら の部分（２，５）に湿分密に固定されている、請求項３記載の点火コイル。 ５．前記成形収縮部分（６）の中央部分が、前記保持部分（４）から突出した前 記収縮嵌めホース（３）の端区分をカバーしている、請求項４記載の点火コイル 。